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全文

(1)

統合コントローラ

V

シリーズ

model 2000 Ethernet

モジュール

取扱説明書

(2)

1. 本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用に 際して当社および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うも のではありません。 2. 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。 3. 本書の内容については、お断りなく変更することがあります。 4. 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がござ いましたら、ご一報くださいますようお願いいたします。

PROSEC, TOSLINE, TOSDICは、株式会社 東芝の登録商標または商標です。

IBMは、International Business Machines Corporationの登録商標です。

Microsoft, Windows and Windows NT は、米国Microsoft Corporationの米国および他の国における登

録商標です。

Ethernet /イーサネットは、日本における富士ゼロックス株式会社の登録商標です。

DeviceNet は、Open DeviceNet Vender Association, Inc.の登録商標です。

(3)

6E8C3850

i

安全上のご注意

製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損害を未然に防ぎ、製品を安全に 正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。 次の内容(表示・図記号)をよく理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

●表示の説明

(注) 1. 重傷とは、失明、ケガ、ヤケド(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、 および治療に入院や長期の通院を要するものを指す。 2. 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、ケガ、ヤケド、感電などを指す。 3. 物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害を指す。

●図記号の説明

(注) 本体表示に合わせて、禁止、強制、注意の説明内容が変わります。

危険

取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可 能性が想定される場合。

注意

取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を受け る可能性が想定される場合、および物的損害のみの発生が想定される場合。 禁止(してはいけないこと)を示します。 具体的な禁止内容は、○の中や近くに絵や文章で示します。 強制(必ずすること)を示します。 具体的な強制内容は、●の中や近くに絵や文章で示します。 注意を示します。 具体的な注意内容は、△の中や近くに絵や文章で示します。

(4)

1.

設置時における安全上の注意

危険

注意

強 制 伝送路は、必ず伝送路(セグメント)毎に専 用のD種接地をしてください。 接地は、1点接地としてください。 伝送エラーの原因となります。 感電や火災の原因となります。 強 制 次の環境での設置および保管は避けてくださ い。 • じんあいの多い場所 • 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの発生 する場所 • 許容値を超える振動、衝撃のある場所 • 急激な温度変化により結露するような場所 • 設置条件から外れる低温または高温 • 設置条件から外れる高湿度 • 直射日光の当たる場所 • 強い電波や磁界を発生する機器の近く 強 制 装置は、保守・点検の容易な場所に設置して ください。 故障時の復旧に支障が出て、大きな事故に発 展する恐れがあります。 禁 止 装置に設けられている通風口、吸排気口はふ さがないでください。 過熱などにより火災や故障の原因となりま す。 システムの据付・配線時に、本書に記載され ている設置条件を守らない場合、本来の性能 が満たせないだけでなく機器の誤動作や故障 の原因になります。 強 制 モジュールの取り付けは、必ず外部電源が切 れていることを確認してください。 モジュール故障や感電する恐れがあります。 強 制 強 制 コネクタや端子台へ定格電圧以上(100VAC 等)の高電圧を印加しないでください。また、 極性を誤らないでください。 感電や火災の原因となります。

(5)

6E8C3850

iii

2.

保守点検時における安全上の注意

危険

注意

強 制 モジュールやボードの抜き差し、機器の接続 の際は、必ず電源を切ってください。 感電による事故や装置の故障の原因となりま す。 強 制 配線後、モジュールを着脱するときは、必ず 外部電源が切れていることを確認してくださ い。 モジュールの外部端子台裏面にも電極が現 れ、感電の恐れがあります。 装置やボードを落としたり、ぶつけたり、ま た、これらに強いショックを与えないでくださ い。 故障の原因となります。 禁 止 強 制 装置、ボードに触れる前には、接地された金属 に触れて人体に帯電している静電気を放電さ せてください。 静電気により、装置の誤動作や故障の原因とな ります。 強 制 ユニットやベースユニットから取り外した ボードやモジュールは、接地された机の上に導 電性マットまたは導電袋(予備ボードなどの 入った袋)を敷き、その上に置いてください。 静電気などにより部品を壊す恐れがあります。 強 制 装置やモジュール、ボードの汚れは、柔らか い布でふいてください。 汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固くし ぼってふいてください。 汚れたままにしておくと、誤った判断や誤操作 の原因になります。 装置やモジュール、ボードの汚れを落とす場 合、ベンジンやシンナーなどは使用しないで ください。 装置のパネルやモジュール、ボードの変形や 変色の原因となります。 禁 止

(6)

3.

寿命部品交換時における安全上の注意

危険

4.

日常使用時における安全上の注意

危険

強 制 装置に電源ヒューズや警報ヒューズがある場 合、これを交換するときには、必ず事前にそ の装置のスイッチをOFFにしてください。 感電や火災の原因となります。 強 制 電源の容量、周波数、電圧および変動率が、装 置の仕様に適合するか確認してから使用して ください。 適合しない場合は、装置本来の性能が得られ ないだけでなく、装置を破損したり、過熱に より、火災などの原因となります。 強 制 装置の周囲温度や内部温度が異常に上昇した り、装置に故障が生じた場合には、使用をや めて装置の電源を切り、最寄りの当社サービ ス担当窓口に連絡してください。 そのままの状態で使用すると、過熱により火 災などの原因となります。

(7)

6E8C3850

v

注意

5.

輸送・保管・廃棄時における安全上の注意

注意

モジュール内部の IC 部品や端子、コネクタ、 ハンダ面等、操作部(モジュール内部の設定ス イッチ)以外に手を触れないでください。 IC、LSIなどが静電破壊し、故障の原因になり ます。また、部品リード線の末端での受傷、高 温部品での火傷の恐れがあります。 禁 止 装置やモジュール、ボードの分解や改造をしな いでください。 装置の安全性が失われるだけでなく、装置の誤 動作や故障の原因となります。 禁 止 電源コードやケーブルは無理に折り曲げたり、 引っ張ったり、ねじったりしないでください。 断線や発熱の原因となります。 禁 止 装置本体などのすきまから金属類を差し込ん だり、クリップなどを落としたりしないでくだ さい。 火災などの原因となります。 禁 止 強 制 製品を破棄する場合は、地方自治体の条例ま たは規則に従ってください。 製品の輸送、保管は、導電性袋に入れ、さら に梱包箱に梱包して行ってください。 故障の原因となります。 禁 止

(8)

用途制限

■ この製品は、人の生命に直接かかわる装置など(注1)を含むシステムに使用できるよう開発・ 製作されたものではないので、それらの用途に使用しないでください。 ■ この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステ ム(注 2)に使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注 3)が 必要となるので、当社営業窓口に相談してください。 (注1)人の生命に直接かかわる装置などとは、以下のものをいいます。 • 生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器 (注2)人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムと は、以下のようなものをいいます。 • 原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上 重要な系統およびシステム • 集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム (注3)特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フールプルーフ設 計、フェールセーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

免責事項

■ 火災、地震、第三者による行為、その他の事故、使用者の故意または過失、誤用、その他異常 な条件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶 内容の変化・消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ 取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。 ■ 接続機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いま せん。 ■ お客様作成のアプリケーションプログラムとの組み合わせによる誤動作などから生じた損害 に関して、当社は一切責任を負いません。 お願い 携帯電話や PHSは、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/Oバスケーブルなどから 1m以上離れたところでご使用ください。システムが誤動作する恐れがあります。

(9)

6E8C3850

vii

はじめに

この説明書は、統合コントローラの幹線LANであるEthernetと統合コントローラ内部 システムバスとを接続するインタフェースモジュールEN6** (以下、EN6モジュー ルと称します)およびEB6**(以下、EB6モジュールと称します)のハードウェアに ついて、その概要、設置や操作の方法、保守点検などについて解説しています。 EN6およびEB6には、インタフェースの違いにより、次の製品があります。 • EN611 :10BASE5シングルバス用モジュール • EN621 :10BASE5二重化バスA系用モジュール(本体モジュール) • EN631 :10BASE2シングルバス用モジュール • EN641 :10BASE2二重化バスA系用モジュール(本体モジュール)

• EB621 :10BASE5バスB系用モジュール(EN621と組み合わせて使用)

• EB641 :10BASE2バスB系用モジュール(EN641と組み合わせて使用)

• EN651 :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール • EN651A :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール • EN661 :100BASE-TX/10BASE-T二重化バス用モジュール まず最初に、装置を正しく使用するため、必ず「安全上のご注意」を読んでください。 関連資料 • 監視制御ネットワーク Ethernet 据付・配線説明書(6E8C3728)

(10)

必ず守ってください

装置をご使用いただく上で、操作者の安全を守り、装置の正常な動作を保つために、 次の事項を守ってください。 1 取扱説明書を熟読された上でご使用ください。 2. 下記の環境での設置および保管は避けてください。 (1)じんあいの多い場所。 (2)腐食性ガス(SO2、H2Sなど)の発生する場所。 (3)振動、衝撃のある場所。 (4)この説明書の設置条件から外れる低温および高温環境。 (5)湿度の高い場所。 3. 装置の周囲温度および内部温度が異常に上昇した場合や装置に故障が生じた場 合は、使用をやめて装置の電源を切り、最寄りの当社サービス担当窓口までご 連絡ください。 4. 運転中等、スイッチの設定以外で装置のケースを開けないでください。 5. 装置の改造は行わないでください。 6. 輸送時など、製品を落下させないでください。

(11)

CONTENTS

6E8C3850

ix

1

章 概要

. . . 1

2

章 各部の名称とはたらき

. . . 7

3

章 設定

. . . 13

3.1

スイッチ設定

. . . 14

3.1.1

スイッチ設定手順

. . . 14

3.1.2

ステーションアドレス(ホスト

ID

)設定スイッチ

HOST-ID

. . . 15

3.1.3

動作モード設定スイッチ(

MODE

. . . 16

3.2

ネットワークパラメータの設定

. . . 19

3.2.1

ネットワーク

ID

とサブネットマスクの設定

. . . 21

3.2.2

ステーションアドレス(ホスト

ID

)の設定

. . . 24

3.2.3

マルチキャストアドレスの概要

. . . 24

3.2.4

エンジニアリングツールでの設定

. . . 26

3.2.5

エンジニアリングツール

2

での設定

. . . 34

3.2.6

マルチキャストアドレスの設定

. . . 41

3.2.7

マルチキャストルーティングネットワーク用の

設定

. . . 42

3.2.8 Ethernet

リンク速度、デュプレックスの設定

. . . . 44

3.2.9

デフォルトゲートウェイ

IP

アドレス(ルータ

IP

アドレス)の設定

. . . 45

4

章 設置と配線

. . . 47

4.1

設置(基本ユニットへの実装)

. . . 48

4.2 Ethernet

ケーブルの接続

. . . 49

4.2.1 10BASE5

EN611, EN621, EB621

. . . 49

4.2.2 10BASE2

EN631, EN641, EB641

. . . 50

4.2.3 100BASE-TX/10BASE-T

EN651, EN651A, EN661

. . . 51

4.3 B

系モジュール用盤内ケーブルの接続

. . . 52

4.4

シリアル通信ポート

(RS-232C)

ケーブルの接続

. . . 53

4.5 12VDC

電源ケーブルの接続

. . . 54

4.6

モジュールの交換

. . . 55

4.6.1 10BASE5

EN611, EN621, EB621

. . . 55

4.6.2 10BASE2

EN631, EN641, EB641

. . . 56

4.6.3 100BASE-TX/10BASE-T

EN651, EN651A, EN661

. . . 57

(12)

CONTENTS

5

章 操作

. . . 59

5.1

操作前の確認

. . . 60

5.2

起動操作

. . . 60

5.3

停止操作

. . . 60

6

章 保守点検

. . . 61

6.1

点検

. . . 62

6.1.1

日常点検

. . . .62

6.1.2

定期点検

. . . .63

6.2

故障診断

. . . 64

6.3

寿命部品

. . . 65

7

章 アプリケーションインタフェース

. . 67

7.1

ソケット単位情報

. . . 68

7.1.1

シングル

Ethernet

ソケット単位情報の構成

. . . . .68

7.1.2

二重化

Ethernet

ソケット単位情報の構成

. . . .70

7.1.3

ソケット単位情報の参照方法

. . . .71

7.1.4

ソケット単位情報生成タイミング

. . . .72

7.2

伝送路診断情報

. . . 74

7.2.1

伝送路診断情報の構成

. . . .74

7.2.2

伝送路診断情報の参照方法

. . . .75

7.2.3

伝送路診断フレームの構成

. . . .76

7.3 EN

モジュール状態情報(

EN651, EN661, EN651A

. 78

7.4

使用上の制約

. . . 79

7.4.1

ポート番号の制約

. . . .79

7.4.2

シングル

Ethernet

ソケットと二重化

Ethernet

ソケットの制約

. . . .79

付録

A

仕様

. . . 81

A.1

一般仕様

. . . 81

A.2

伝送仕様

. . . 83

A.3

機能仕様

. . . 84

A.4

シリアル通信ポート

(RS-232C)

伝送仕様

. . . 84

付録

B

外形寸法

. . . 85

付録

関連製品

(13)

CONTENTS

6E8C3850

xi

付録

D 10

進-

16

進変換表

. . . 89

付録

E

サンプルプログラム

. . . 91

付録

F

リターンコード一覧

. . . 103

付録

G

オプションスイッチ一覧

. . . 107

索引

. . . 109

(14)
(15)

6E8C3850

1

1

章 概要

EthernetモジュールEN6**(以下、EN6モジュールと称します)およびEB6**(以下、

EB6モジュールと称します)は、統合コントローラVシリーズの監視制御ネットワー

クEthernet(IEEE802.3μ準拠)とコントローラ本体とを接続するための機器です。

EN6モジュールのインタフェースには、10BASE5と10BASE2および100BASE-TX/

10BASE-Tが用意されており、それぞれシングルバス用と二重化バス用とがありま

す。また、EN6モジュールは1基本ユニット当たり最大4台まで実装することができ

ます。

伝送路を二重化する場合は、A系用モジュール(EN621またはEN641)とB系用モ

ジュール(EB621またはEB641)を組み合わせて使用します。EN661に関しては、

モジュール1台で二重化バス対応が可能です。 以下に、外観図およびEthernetの特徴、システム構成例を示します。 • EN611 :10BASE5シングルバス用モジュール • EN621/EB621 :10BASE5二重化バス用モジュール • EN631 :10BASE2シングルバス用モジュール • EN641/EB641 :10BASE2二重化バス用モジュール • EN651 :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール • EN651A :100BASE-TX/10BASE-Tシングルバス用モジュール • EN661 :100BASE-TX/10BASE-T二重化バス用モジュール

(16)

1

図1-1 EN6, EB6モジュール ABCDEF 0 1 2 34 56 7 8 9 ABCDEF 0 1 2 34 56 7 8 9

(17)

6E8C3850

3

1

Ethernet(10BASE5, 10BASE2)の特徴

電気リピータまたは光リピータを使用することでセグメントを拡張し、最大伝 送距離を延長することができます。 また、10BASE5と10BASE2が混在するシステムでは、リピータを使用して各 ネットワークを接続することができます。 Ethernet(100BASE-TX/10BASE-T)の特徴 コントローラ間はハブを使用して接続します。またハブ間を接続することによ り最大伝送距離を延長することができます。 Ethernetモジュールには、以下のような特徴があります。

• Ethernetは、10BASE5と10BASE2および100BASE-TX/10BASE-Tの3つの伝送路

タイプがあります。

• 伝送路の二重化による高信頼性を実現できます。

• 複数ホストからの送受信要求処理(マルチホスト)およびホスト側からの複数

Ethernetモジュールに対しての送受信要求処理(マルチポート)が実現できます。

• マルチキャスト伝送機能のサポートにより、グループ同報を実現できます。

• TCP/UDP/IP、PCMP、IRCPプロトコルの標準サポートにより、一般のEthernet機

器のほか、弊社小規模監視制御システムCIEMAC1200やプログラマブルコント

ローラPROSEC Tシリーズとのプロトコル互換性を実現しました。

• 中継機能により、別系統のEthernet等の伝送モジュール間で直接メッセージ伝送

の中継を行うことができます。(将来)

(注) PCMP:Process Control Message Protocol IRCP:Internet Redundant Control Protocol

表1-1 各伝送路の主な仕様 伝送速度 伝送路インタフェース 伝送路長 トポロジー 10BASE5 10Mbps 外部トランシーバ 1セグメント最大500m バス型 10BASE2 10Mbps 細径同軸ケーブル直結 1セグメント最大185m バス型 10BASE-T 10Mbps ツイストペアケーブル直結 1セグメント最大100m スター型 100BASE-TX 100Mbps ツイストペアケーブル直結 1セグメント最大100m スター型

(18)

1

図1-2 システム構成例 リピータ FA パソコン 総合コントローラ 監視制御ネットワークEthernet PI F* PS * S2 /L 2/ C2 -CPU S2 /L 2/ C2 -CPU S2 /L 2/ C2 -CPU EN6 EN6 PS S0 S1 S2 S3 S4 PS S0 S1 S2 S3 S4 基本ユニット Ethernet LANカード内蔵 FAパソコン 基本ユニット (1シャーシ当たり、EN6モジュールを最大 PI F* PS * S2 /L 2/ C2 -CPU S2 /L 2/ C2 -CPU S2 /L 2/ C2 -CPU EN6 EN6 4セット実装可能)

(19)

6E8C3850

5

1

ソフトウェア構成

EN***の伝送機能は、下図のようなソフトウェア構成で実現しています。 • Function Block コントローラのユーザプログラムは、ファンクションブロックを使用して Ethernet伝送を行います。ファンクションブロックには、主として送信関連 処理を行うUSEND_Tと受信関連処理を行うURCV_Tがあり、これらを使用 してアプリケーションの構築を行います。

• TCP:Transmission Control Protocol

相手先ノードとデータ伝送を行う前にコネクション(仮想的通信回線)を確 立してからデータ転送を行います。パケット順番制御、再送信、フロー制御 などにより、伝送の信頼性を向上しています。

• UDP:User Datagram Protocol

相手先ノードとデータグラム単位の伝送を行います。コネクションを使用し ないため、高速伝送が可能です。但し、データ再送などの制御機能を持たな いため、上位プログラムでの実装が必要になります。 • IP:Internet Protocol データグラム形式のデータ送受信を行います。IPアドレスに従いデータグラ ム単位で相手先ノードへデータ送信します。 個別送信、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信(同一セグメント内 かつグループアドレスにサポート範囲あり)をサポートしています。 • 10BASE5: 伝送速度が10Mbps。1セグメントが最大500m。バス型トポロジー。 • 10BASE2: 伝送速度が10Mbps。1セグメントが最大185m。バス型トポロジー。 • 100BASE-TX: 伝送速度が100Mbps。1セグメントが最大100m。スター型トポロジー。 • 10BASE-T: 伝送速度が10Mbps。1セグメントが最大100m。スター型トポロジー。 Vコントローラユーザプログラム Vコントローラファームウェア EN***ファームウェア SNMP TCP/UDP/IP 10BASE5, 10BASE2 100BASE-TX/10BASE-T Function Block (USEND_T, URCV_T) コントローラ モジュール Ethernet モジュール ステーションバス

(20)

1

Ethernet

SNMP

モジュールは

Simple Network Manegement Protocl

SNMPのエージェント機能をサポートしています。管理

システム側(マネージャ)からの問い合わせに従い、該当Ethernetモジュール の持つ情報を応答します。本Ethernetモジュールでは、次の情報をサポートし ています。 • System group Systemグループは、システム情報、管理情報を提供します。 • Interface group Interfaceグループは、ハードウェアインタフェースに関する情報を提供しま す。

• Address Translation group

Address Translationグループは、IPアドレスと物理アドレス間での情報を提 供します。 • IP group IPグループは、IPに関する状態情報を提供します。 • ICMP group ICMPグループは、ICMPに関する状態情報を提供します。 • TCP group TCPグループは、TCPに関する状態情報を提供します。 • UDP group UDPグループは、UDPに関する状態情報を提供します。 • SNMP group SNMPグループは、SNMPに関する状態情報を提供します。

(21)

6E8C3850

7

2

章 各部の名称と

はたらき

図 2-1~図 2-4に統合コントローラmodel 2000 Ethernetモジュールの正面パネルと

説明を示します。

図2-1 10BASE5用モジュール(EN611, EN621, EB621)

EN611 10BASE5シングルバス 用モジュール EN621/EB621 10BASE5二重化バス用 モジュール 状態表示LED • RUN • HLTH • L-A 状態表示LED • RUN • HLTH • L-A • L-B シリアル通信ポート(RS-232C) • TOOL Ethernetコネクタ(10BASE5)A系用 • EN-A B系用モジュール用 盤内ケーブルコネクタCN1 12VDC電源受電コネクタCN2 • 12Vdc • 0V 電源表示LED • PWR Ethernetコネクタ(10BASE5)B系用 • EN-B B系用モジュール用 盤内ケーブルコネクタCN1 12VDC電源受電コネクタCN2 • 12Vdc • 0V

(22)

2

図2-2 10BASE2用モジュール(EN631, EN641, EB641)

EN631 10BASE5シングルバス 用モジュール EN641/EB641 10BASE2二重化バス用 モジュール 状態表示LED • RUN • HLTH • L-A 状態表示LED • RUN • HLTH • L-A • L-B シリアル通信ポート(RS-232C) • TOOL Ethernetコネクタ(10BASE2)A系用 • EN-A B系用モジュール用 盤内ケーブルコネクタCN1 電源表示LED • PWR Ethernetコネクタ(10BASE2)B系用 • EN-B B系用モジュール用 盤内ケーブルコネクタCN1

(23)

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9

2

図2-3 100BASE-TX/10BASE-T用モジュール(EN651, EN661)

図2-4 100BASE-TX/10BASE-T用モジュール(EN651A) 100BASE-TX/10BASE-T シングルバス用モジュール 100BASE-TX/10BASE-T ニ重化バス用モジュール シリアル通信ポート(RS-232C) • TOOL Ethernetコネクタ A系用 • EN-A 動作モード設定スイッチ 状態表示LED • RUN • HLTH 伝送状態表示LED A系用 • L-A • LINK-A Ethernetコネクタ B系用 • EN-B 伝送状態表示LED B系用 • L-B • LINK-B ABCDEF 0 1 2 34 56 7 8 9 ABCDEF 0 1 2 34 56 7 8 9 EN651A 100BASE-TX/10BASE-T シングルバス用モジュール シリアル通信ポート(RS-232C) • TOOL 動作モード設定スイッチ Ethernetコネクタ A系用 • EN 伝送状態表示LED A系用 • L-A • LINK 状態表示LED • RUN • HLTH ステーションアドレス(ホストID)設 定スイッチ

(24)

2

各部の主なはたらきを次に示します。 (1)状態表示LED

動作状態などを表示するランプです。各LED表示内容を表 2-1に示します。

(2)伝送状態表示LED

EN651, EN651A, EN661 Ethernetコネクタ部のLEDです。

(3) Ethernetコネクタ(EN-A, EN-B)

Ethernet用の通信ポートです。EN611, EN621, EB621(10BASE5)ではAUIケー

ブルを、EN631, EN641, EB641(10BASE2)では同軸ケーブルを、EN651,

EN651A, EN661(100BASE-TX/10BASE-T)ではツイストペアケーブルを接続

します。 表2-1 状態表示LEDの内容と表示 名 称 表 示 内 容 正常時表示 RUN (緑) ハードウェア動作状態表示点灯:動作中 点滅:ウォッチドッグタイマ(ハード異常検出機能)禁止 消灯:ダウン 点灯 HLTH (緑) モジュール状態表示点灯:正常動作 点滅:ネットワークパラメータ設定モード時    (動作モード設定スイッチで設定→「第3章 設定」) 消灯:ダウン 点灯 L-A (緑) Ethernet バスA状態表示 点灯  または点滅:伝送中 消灯    :伝送停止中 点灯 または点滅 L-B

(緑) Ethernet点灯  バスB状態表示(EN621,EN641)

 または点滅:伝送中 消灯    :伝送停止中 点灯 または点滅 表2-2 伝送状態表示LEDの内容と表示 名 称 表 示 内 容 正常時表示 L-A (黄) Ethernet バスA状態表示 点灯  または点滅:伝送中 消灯    :転送停止中 点灯 または点滅 LINK_A (緑) Ethernet バスA状態表示 点灯    :ハードウェア正常接続 消灯    :ハードウェア接続異常 点灯 L-B (黄) Ethernet バスB状態表示(EN661) 点灯  または点滅:伝送中 消灯    :伝送停止中 点灯 または点滅 LINK-B (緑) Ethernet バスB状態表示(EN661) 点灯    :ハードウェア正常接続 消灯    :ハードウェア接続異常 点灯

(25)

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11

2

(4)シリアル通信ポートRS-232C(TOOL) ツール/デバッガ用のRS-232Cポートです。コネクタは、9ピンD-subコネクタ (ピン)です。ツール用とデバッガ用とを切り替えて使用することができます。 切換は、モジュール内部のDIPスイッチ(動作モード設定スイッチ)の設定で行 います。 通常は、ツールの設定で使用します。(設定の変更は行わないでください。) (5) B系モジュール用盤内ケーブルコネクタCN1

Ethernet伝送路を二重化する場合、本体モジュール(EN621およびEN641)と

B系用モジュール(EB621およびEB641)間を接続するための8Pモジュラコネ

クタです。

(6) 12VDC電源受電コネクタCN2(+12VDC 0.5Amax)

EN611, EN621, EB621(10BASE5)では、外部にAUIトランシーバ用の12VDC

電源が別途必要です。 AUIトランシーバへ供給するための外部電源を、このコネクタで受電します。コ ネクタは2Pで、専用の+12VDC受電ケーブルを使用します。 (標準長:0.5m) 1台のAUIトランシーバで消費される電流は最大0.5Aですから、1モジュールあた り0.5A以上の電流供給ができる電源が必要です。 (注 1)モジュール内でヒューズによる保護を行っています。 (注 2)伝送路を二重化する場合、12VDC電源受電コネクタCN2へ供給する電源は、 EN621/EB621(A系/B系)とを必ず別にしてください。 電源を分けることができない場合は、EN621およびEB621毎に電源を切断でき る配線としてください。 また、各モジュール毎に電源系統を別にすることを推奨します。 (7)動作モード設定スイッチ 「第3章 設定」を参照してください。 信号名 内  容 12V 12VDC入力 (12.0VDC±5%) 適用モジュール • EN611 • EN621 • EB621 0V

(26)
(27)

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3

章 設定

危 険

• 安全のため、EN6モジュールが実装されているベースユニットの電源が切断されて いることを確認してから、モジュールの取り付け/取り外しを行ってください。 • 安全のため、製品内部にはスイッチ以外に手を触れないでください。 • 安全のため、製品の分解を行わないでください。

注 意

• 人体に帯電した静電気により、製品が故障する可能性があります。スイッチ設定を 行う場合は、人体の静電気を取り除いてください。 • スイッチ設定の際は、製品が梱包されていた導電袋または導電マットを敷き、その 上に製品を乗せて作業を行ってください。守られない場合は、静電気により製品が 故障します。 • 製品内部に強い力などのストレスを与えますと、故障の原因になります。スイッチ 設定の際は、不用意にスイッチ以外の部品へ手や工具が触れないようにしてくださ い。 • スイッチ設定時は、必要なスイッチ以外は設定を変更しないでください。誤設定に より、製品が正常に動作しません。 • IPアドレスタイプおよびステーションアドレス(ホストID)の設定は、必ず行って ください。 また、IP アドレスタイプおよびステーションアドレス(ホスト ID)の設定完了前 に、ネットワークへ接続しないでください。 • ネットワークパラメータをEN6モジュールへダウンロードした場合、必ず再起動さ せてください。再起動しない場合は、パラメータが有効になりません。 • 伝送データは、アプリケーションレベルでの送達確認を行ってください。 EN6モジュールは、ポート番号10000、48000はアプリケーションでは使用できま せん。 上記以外で、1024~65535のポート番号をアプリケーションでは使用してくださ い。 • ご不明な点がございましたら、当社サービス担当窓口までご相談ください。

(28)

3

3.1

 スイッチ設定

EN6モジュールをベースユニットへ実装する前に、EN6モジュールの動作モードお

よびステーションアドレス(ホストID)を決定するスイッチを設定します。これら

のスイッチはEN6モジュール内部に(EN651、EN661に関しては正面にも、EN651A

に関しては正面のみに)あります。 以下に設定方法を記述します。また、図 3-3にスイッチ位置を示します。

3.1.1

スイッチ設定手順

モジュール内部にあるスイッチ設定するためには、右側面板(図 3-1参照)のスイッ チ設定用蓋を取り外します。 以下に、スイッチ設定のための手順を述べます。 (1)右側面板にある蓋の上部(△マークの部位)を引きます。 (EN651, EN661に関しては、△マークが左にあり、左から右に引きます。) (2)スイッチ設定用蓋を製品本体から取り外します。 (3)スイッチの設定を行います。 設定は、「3.2 ネットワークパラメータの設定」をよく読んで行ってください。 (4)取り外したスイッチ設定用蓋を製品本体に取り付けます。 図3-1 分解/組立方法 ① ② ③ EN651, EN661の場合 ① ② ③

(29)

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15

3

3.1.2

ステーションアドレス(ホスト

ID

)設定スイッチ(

HOST-ID

製品内部には、EthernetのIPアドレスを決めるのためのステーションアドレス(ホス トID)を設定する16進ロータリスイッチがあります。システム構築時に割り付けた ステーションアドレス(ホストID)(1~126)をHEX(16進)コードで設定します。 システム内の全てのノードは、それぞれ異なった値を割り付けます。(「付録D 10 進-16進変換表」を参照してください) 設定には、小形のマイナスドライバを使用してください。 (注)(h)は、16進数であることを表しています。 図3-2 ステーションアドレス(ホストID)の設定 表3-1 ステーションアドレス(ホストID)の設定 名 称 ロケーション 設定内容 初期設定(出荷時設定) ホスト ID H L 設定値: 01~7E(h) H (上位桁アドレス):0~7(h) L (下位桁アドレス):0~F(h) 01(h) または システムで決定した値 A B C DEF01 2 34 5 6 78 9 BA C DEF01 2 34 5 6 78 9 H L ステーションアドレス(ホストID) をHEX(16進)で設定します。 たとえば、アドレスの値が28の場 合、16進に変換すると‘1C’hと なるので、   H側-‘1’   L側-‘C’ と設定します クラスB(汎用)の場合、本例では 172.16.64.28となります。

(30)

3

3.1.3

動作モード設定スイッチ(

MODE

製品内部には、EN6モジュールの動作を決定する8ビットDIPスイッチがあります。

設定には、小形のマイナスドライバを使用してください。 各々のスイッチの説明を表 3-2に示します。

(注) 本モードは、EN611およびEN631についてのみ有効。(EN621およびEN641

の二重化には対応していません。これらのモジュールで“on”に設定した場

合、A 系のみ使用可能で、かつシングルソケットインタフェースでのみ使用

可能となります。)

表3-2 動作モード設定表(EN611, EN621, EN631, EN641)

スイッチ 番号 名称 機能 設定 初期設定 (出荷時設定) 1 M0 動作モード M1 M0 動作 M1=off M0=off (通常設定) off off 通常 off on リザーブ 2 M1 on off ダウンロード on on テストプロ 3 SL RS-232C 機能選択 on:デバッガ、off:ツール off 4 GW 中継機能(将来) on:中継機能使用、off:未使用 off 5 S0 スペア0 未使用 off 6 IPF IPアドレスフリー設 定(注) on:フリー、off:制限有 off

7 IP0 IPアドレスタイプ IP1 IP0 動作 IP1=off

IP0=off

(クラスB設定)

off off クラスB (汎用)

off on リザーブ

8 IP1 on off CIEMAC1200

(31)

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3

EN651, EN661は製品内部に4ビット、パネル前面に4ビットのDIPスイッチがあり、

その組合せによってモジュールの動作を決定します。各々のスイッチの説明を表 3-3に示します。 (注) 本モードは、EN651についてのみ有効。(EN661の二重化には対応していま せん。これらのモジュールで“on”に設定した場合、A 系のみ使用可能で、 かつシングルソケットインタフェースでのみ使用可能となります。) 表3-3 動作モード設定表(EN651, EN661) スイッチ 番号 名称 機能 設定 初期設定 (出荷時設定) パ ネ ル 前 面 1 DL ファームウェアダウ ンロード on:ダウンロード off 2 IPF IPアドレスフリー設 定(注) on:フリー、off:制限有 off

3 IP0 IPアドレスタイプ IP1 IP0 動作 IP1=off

IP0=off

(クラスB設定)

off off クラスB(汎用)

off on リザーブ

4 IP1 on off CIEMAC1200

on on ツールから設定 側 面 1 M0 動作モード M1 M0 動作 M1=off M0=off (通常設定) off off 通常 off on リザーブ 2 M1 on off リザーブ on on メモリクリア 3 SEL スペア0 未使用 off 4 GW 中継機能(将来) on:中継機能使用、off:未使用 off 表3-4 動作モード設定表(EN651A) スイッチ 番号 名称 機能 設定 初期設定 (出荷時設定) 1 M0 動作モード M1 M0 動作 M1=off M0=off (通常設定) off off 通常 off on ダウンロード 2 M1 on off テストプロ on on リザーブ 3 SL デバック on:WDT無視、off:WDT有効 off 4 GW 中継機能(将来) on:中継機能使用、off:未使用 off 5 S0 スペア0 未使用 off 6 IPF IPアドレスフリー設 定 on:フリー、off:制限有 off

7 IP0 IPアドレスタイプ IP1 IP0 動作 IP1=off

IP0=off

(クラスB設定)

off off クラスB (汎用)

off on リザーブ

8 IP1 on off CIEMAC1200

(32)

3

動作モード

• 通常: EN6モジュールを標準の状態で動作させます。 • ダウンロード:ファームウェアを EN6 モジュールのプログラム ROM へダウン ロードする場合に設定します。このモードは、ファームウェアの バージョンアップ時に設定します。 • テストプロ: テストプロを動作させる場合に設定します。 このモードは絶対に使用しないでください。

IP

アドレスタイプ

• クラスB(汎用): 統合コントローラのEthernetの標準設定のIPアドレスタイプで す。

• CIEMAC1200: CIEMAC1200のEthernetに接続する場合に設定します。

• ツールから設定: エンジニアリングツールから設定したネットワークパラメー

タを使用してEN6モジュールを動作させる場合に設定します。

図3-3 スイッチの位置(EN611, EN621, EN631, EN641, EN651, EN661)

ステーションアドレス(ホス

トID)設定スイッチ

EN651, EN661の場合

(33)

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3

3.2

 ネットワークパラメータの設定

動作モード設定スイッチおよびステーションアドレス(ホストID)設定スイッチで、 ネットワークパラメータの設定を行います。 スイッチ設定方法は、「表 3-1 ステーションアドレス(ホストID)の設定」と「表

3-2 動作モード設定表(EN611, EN621, EN631, EN641)」「表 3-3 動作モード設定

表(EN651, EN661)」「表 3-4 動作モード設定表(EN651A)」を参照してください。

EN6モジュールでは、次のネットワークパラメータを設定します。 • IPアドレスタイプの設定 • ステーションアドレス(ホストID)の設定 • マルチキャストアドレスグループの設定 IPアドレスタイプの設定およびステーションアドレス(ホストID)の設定は、必ず 行ってください。マルチキャストアドレスグループの設定は、このマルチキャスト 伝送を使用する場合に設定してください。 IPアドレスタイプはEN6モジュール内に、クラスB(汎用)とCIEMAC1200の2つを 用意していますが、エンジニアリングツールから任意の設定を行うこともできます。 コントローラを二重化している場合は、エンジニアリングツールのコンフィグレー ションエディタを起動し、パラメータ設定でプライマリ/セカンダリ両方のパラ メータを設定してください。 プライマリ/セカンダリの切り替えは、「パラメータの設定」画面の「伝送相手」で 選択します。(「3.2.4エンジニアリングツールでの設定」(4)を参照してください。)

(34)

3

IP

アドレスの設定

使用するIPアドレスの種類によってネットワークパラメータの設定を行います。 設定内容は、次の手順で行います。 スタート シングルネットワーク を使用 自由なIPアドレスを 使用 IPアドレスフリー設定を 参照 N Y N Y ENのデフォルトIPアドレス を使用 ①へ 統合コントローラ標準 設定を使用 Y N クラスB(統合コントロ ーラ標準設定)を参照 CIEMAC1200 設定を参 照 二重化ネットワークを使用 ① 自由なIPアドレスを 使用 ツールから設定(任意設 定)を参照 N Y ENのデフォルトIPアドレス を使用 統合コントローラ標準 設定を使用 Y N クラスB(統合コントロ ーラ標準設定)を参照 CIEMAC1200 設定を参 照

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3

3.2.1

ネットワーク

ID

とサブネットマスクの設定

クラス

B

(汎用)設定(統合コントローラ標準設定)

動作モード設定スイッチで、IPアドレスタイプを「クラスB(汎用)」に設定してく ださい。これは、統合コントローラシステムの標準設定です。 ネットワークID :172.16.64.xx (xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチ の値“1~126”) サブネットマスク :255.255.192.0 また、ニ重化バス用モジュールでは、B系のネットワーク情報は次のようになります。 ネットワークID :172.16.128.xx (xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチ の値“1~126”) サブネットマスク :255.255.192.0

CIEMAC1200

設定

動作モード設定スイッチで、IPアドレスタイプを「CIEMAC1200」に設定してくだ さい。これは、CIEMAC1200に接続するための設定です。 CIEMAC1200は、10BASE2伝送路を二重化しています。 A系ネットワークID :192.0.0.xx (xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッ チの値“1~62”) サブネットマスク :255.255.255.192 B系ネットワークID :192.0.0.xx+128 (xxは、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッ チの値“1~62”) サブネットマスク :255.255.255.192

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3

ツールからの設定(任意設定)

動作モード設定スイッチで、IPアドレスタイプを「ツールから設定」に設定してく ださい。エンジニアリングツールから任意に設定可能す。本設定の場合、ステーショ ンアドレス(ホストID)設定スイッチの値よりも優先されます。本設定はRS-232C ケーブルをEN6モジュールに接続して行います。 IPアドレスタイプが「ツールから設定」で、二重化伝送路を使用するときは、サブ ネットマスクを次の値にします。 クラスB:255.255.192.0 クラスC:255.255.255.192 また、ツールからはA系のIPアドレス値を設定します。 なお、本設定を使用する場合、設定完了後にネットワークへ接続してください。 (例1)クラスBの例 ネットワークIDを、172.20.0.0 、ステーションアドレス(ホストID)を03hに設 定した場合、IPアドレスは次のようになります。本例の場合、ステーションア ドレス(ホストID)は1~126です。 A系 IPアドレス:172.20.64.3 B系 IPアドレス:172.20.128.3 なお設定範囲は、172.16.64(128).xx~172.31.64(128).xx(xxはステーションア ドレス(ホストID)) 3桁目の値は、A系が64のみ、B系が128のみとなります。(シングルの場合はA系 と同様) (例2)クラスCの例 ネットワークIDを、192.168.32.0 、ステーションアドレス(ホストID)を03hに 設定した場合のIPアドレスは次のようになります。本例の場合、ステーション アドレス(ホストID)は1~62です。 A系 IPアドレス:192.168.32.67 (67 = 64+3) B系 IPアドレス:192.168.32.131 (131=128+3) なお設定範囲は、192.168.0.64(128)+xx~192.168.255.64(128)+xx(xxはステー ションアドレス(ホストID)) 4桁目の値は、A系が64+xx、B系が128+xxとなります。(シングルの場合はA系 と同様) • 「ツールから設定」モードのダウンロード方法 (1)エンジニアリングツールをEN6モジュールへ接続します。 (EN6モジュールのシリアル通信ポート(TOOL)へRS-232Cケーブルを接 続します。) (2) EN6モジュールを「クラスB(汎用)」で起動します。 (クラスB(汎用):動作モード設定スイッチのアドレスタイプIP0, IP1 を offにする。) このとき、ステーションアドレス設定(ホストID)スイッチをエンジニア リングから設定しようとしているIPアドレスプライマリの最下位値に合わ せることを推奨します。存在しないステーションアドレス‘0 0’での誤動 作を防止することができます。

(37)

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3

(例)IPアドレス172.20.64.22の例   ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチを‘2 2’に設定します。 (3)エンジニアリングツールの「コンフィグレーションエディタ」を起動し、「パ ラメータ設定」画面を表示させます。「パラメータ設定」画面で、[伝送相 手](プライマリ/セカンダリ)を選択し、続いて[表示]は‘ツール(T)’ を選択します。 (4)「パラメータ設定」画面で、IPアドレスタイプ、IPアドレス、サブネットマ スクを設定します。IPアドレスタイプは、「ツールから設定」を選択してく ださい。設定が終わりましたら、保存を行って設定情報をエンジニアリン グツールへ登録します。 (5)「パラメータ設定」画面を閉じコンフィグレーションエディタに戻ったら、 再度保存を行います。 (6)登録したネットワークパラメータをEN6モジュールへダウンロードします。 (7)ダウンロードが完了しましたら、EN6モジュールが実装された基本ユニッ トの電源を切断します。 (8) EN6モジュールの動作モード設定スイッチを「ツールから設定(任意設定)」 に変更します。 (ツールから設定:動作モード設定スイッチのアドレスタイプ IP0, IP1 を onにする。)

IP

アドレスフリー設定

動作モードスイッチにて、IPFをONに設定しかつIPアドレスタイプを「ツールから 設定」した場合、IPアドレスおよびサブネットマスクをフリーに設定することがで きます。 但し、IPアドレスは以下の内容は使用することができません。 • 127(7FH)で始まるアドレス • ネットワークアドレスの全ビットが「0」または「1」のアドレス • ホストアドレスの全ビットが「0」または「1」のアドレス また、サブネットマスクの値は、最上位ビットから連続する1で構成する値となりま す。

(注) IPアドレスフリー設定は、EN611, EN631, EN651, EN651Aについてのみ有

効。

(EN621, EN641の二重化には対応していません。使用した場合は、A系のみ

使用可能で、かつシングルソケットインタフェースでのみ使用可能となりま す。)

(38)

3

3.2.2

ステーションアドレス(ホスト

ID

)の設定

ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチで、ステーションアドレス(ホス トID)の設定を行います。 ステーションアドレス(ホストID)は、任意に設定可能ですが、システム中唯一の 値となるようにしてください。 ステーションアドレス(ホストID)の設定可能な範囲は、01h~7Eh(1~126)です。 但し、IPアドレスタイプの設定を「ツールから設定」にした場合、ネットワークID は、ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチの値よりも優先されます。 「ツールから設定」では、ステーションアドレス(ホストID)は10進数にて設定します。

3.2.3

マルチキャストアドレスの概要

EN6モジュールは、15個のマルチキャストアドレスをサポートしています。 サポートアドレスは、次のようになっています。 1つのEN611~EN641モジュールで、この15アドレスを任意に選択し登録すること

ができます。EN651, EN661, EN651Aでは、すべてのマルチキャストアドレス

(224.0.0.0~239.255.255.255)のうち任意の15アドレスを選択し登録することがで きます。 (注) 224.0.0.0~224.0.0.255は、ローカルネットワークでの使用に限定されてお り、この範囲のマルチキャストアドレスを宛先とするマルチキャストパケッ トはルータで転送されません。 また、マルチキャストアドレスには、リザーブされているアドレスもありま すので、使用するアドレスは確認してください。 EN6モジュールへの登録は、エンジニアリングツールから行います。 登録方法は、エンジニアリングツールでの設定を参照してください。 表3-5 マルチキャストアドレス No. マルチキャストアドレス 1 225.224.0.1 2 225.224.0.2 3 225.224.0.3 4 225.224.0.4 5 225.224.0.5 6 225.224.0.6 7 225.224.0.7 8 225.224.0.8 9 225.224.0.9 10 225.224.0.10 11 225.224.0.11 12 225.224.0.12 13 225.224.0.13 14 225.224.0.14 15 225.224.0.15

(39)

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3

図3-4 マルチキャストグループ構成 マルチキャストでは、図 3-4のようにコントローラをグループ分けすることができま す。 グループAには、コントローラ 1, 2, 4, 5 が属し、グループBには、コントローラ 3, 5, 6 が属しています。 グループAのマルチキャストアドレスを225.224.0.1、グループBのマルチキャストア ドレスを225.224.0.2 とすると、コントローラ 1, 2, 4 には、225.224.0.1と登録、コ ントローラ 3, 6 には、225.224.0.2 と登録、コントローラ 5には、225.224.0.1 と 225.224.0.2 を登録することでグループ分けを行うことができます。これにより該当 グループに属しているコントローラに対して一斉にメッセージを渡すことができま す。

(40)

3

3.2.4

エンジニアリングツールでの設定

EN6モジュールへの設定はエンジニアリングツールから行います。

ネットワークパラメータの確認

EN6モジュールが接続されているネットワークの設定を行います。 IPアドレスタイプで、「ツールから設定」にした場合、エンジニアリングツールを立 上げ次の手順で内容の登録を行います。 エンジニアリングツールの詳細については、エンジニアリングツール取扱説明書を 参照してください。 図 3-5のシステム構成に基づいたEN6モジュールのエンジニアリングの説明を行い ます。 図3-5 設定例のシステム構成 エンジニアリングツールでの設定を行う前に次のスイッチ設定を確認してくださ い。 •「動作モードスイッチ」が全てOFFとなっていること。 (クラスBの場合は、全てOFF) •「ステーションアドレス(ホストID)設定スイッチ」が、H:1、L:4 となっていること。 (10進数で、20を設定) (1)続いて、エンジニアリングツールを起動します。

(41)

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3

(2)コントローラAのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動 します。コントローラAのハードウェア構成を登録した画面が表示されます。 ハードウェア構成登録については、エンジニアリングツール取扱説明書を参照 してください。 (3) EN641を選択し[編集(E)][パラメータ設定(P)]を実行すると次の画面が表 示されます。

(42)

3

(4)システム構成図に従って登録を行います。IPアドレスタイプが「クラスB」の 場合は、172.16.64.xx (xx はステーションアドレス(ホストID):今回は20)、 サブネットマスク 255.255.192.0 を登録します。 (5)登録が完了したら、[ファイル(F)][書き込み(W)]を実行します。 その後、コントローラAのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成] に戻り、[ファイル(F)][保存(S)]を実行します。 (6)プロダクトビューにてmodel 2000テストシステムのシステム構成を[表示(V)] [コンフィグレーションエディタ(C)]にて開きます。

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3

(7)接続構成図(LAN構成)をダブルクリックし展開します。

(8)システム(S) 側のモジュール名の NO.1の部分をダブルクリックしてモジュー

ル接続を展開し、接続するモジュール種別を登録します。今回の場合は

(44)

3

(9)接続(C)をクリックし登録します。登録した結果、次のようになります。

(10) LAN(L)の登録を行います。

LAN(L)側にて、先程接続したLANを選択し、モジュール名のNO.1の部分を

ダブルクリックしてモジュール接続を展開し、接続するモジュール種別を登録 します。今回の場合はステーション(コントローラ A)(Ethe LAN カード

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3

(11)接続(C)をクリックし登録します。登録した結果、次のようになります。 (12)[ファイル(F)][保存(S)]を実行して、登録した情報を保存します。 (13)現在のEN6モジュールの情報を確認します。 まず、エンジニアリングツールをEN6モジュールシリアル通信ポート(TOOL) へ接続して情報を取出します。コントローラAのコンフィグレーションエディ タ[ハードウェア構成]の[オプション (O)][伝送パラメータ設定 (T)]にて 伝送パラメータの設定を行います。今回はシリアル通信ポートを使用して確認 を行います。 伝送手段:RS232C、ポート:COM1(使用するポートを指定します。今回は COM1)、ネットワークシステム:EtherLANDouble(0)、タイムアウト時間(s): 6、IP Address:172.16.64.1を登録し、[OK]をクリックします。

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3

(14)以上の登録が完了致したら、該当するEthernetモジュールのネットワーク情報 がシリアル通信ポート(TOOL)から読み出せることを確認します。 コントローラAのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動 し、コントローラAのハードウェア構成を登録した画面を表示します。そこで EN641を選択し、[編集(E)][パラメータ設定(P)]を実行すると、次の画面が 表示されます。 (15) [ツールとEtherカード(B)]をクリックすると、シリアル通信ポート(TOOL) から、Ethernetモジュールのもつネットワーク情報が表示されます。

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3

(16)シリアル通信ポートから正常にEN6モジュールの情報が読み出せたならば、次 はEthernet 経由にてEN6モジュールの情報の読み出しが行えることを確認し ます。 Ethernet経由で読み出せたこと確認するため、まず、RS-232Cケーブルを外し ます。 伝送パラメータの設定画面から、Ethernet 経由で確認するための設定を行いま す。 伝送手段:Ethernet を選択します。その他の設定は、シリアル通信ポートから 読み出したときの設定内容を使用しますので、再設定の必要はありません。 [OK]をクリックします。 コントローラAのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動 し、コントローラAのハードウェア構成を登録した画面を表示します。そこで EN641を選択し、[編集(E)][パラメータ設定(P)]を実行すると次の画面が表 示され、[ツールと Ether カード (B)]をクリックすると Ethernet 経由にて Ethernetモジュールのもつネットワーク情報が表示されます。

(48)

3

ネットワークパラメータの設定

ネットワークパラメータの種類は、IPアドレス、サブネットマスクおよびマルチキャ ストアドレスがあります。登録した内容をEthernetモジュールに対してダウンロー ドする方法を示します。 [イーサネットモジュール側の準備] エンジニアリングツールとEthernetモジュールのシリアル通信ポート(TOOL)とを RS-232Cケーブルで接続します。 次に、シリアル通信ポート(TOOL)から伝送パラメータ設定画面の確認を行うため の設定をします。 コントローラAのコンフィグレーションエディタ[ハードウェア構成]を起動し、コ ントローラAのハードウェア構成を登録した画面を表示します。そこでEN641を選択 し[編集(E)][パラメータ設定(P)]を実行すると次の画面が表示され、[ツールと Etherカード(B)]をクリックするとシリアル通信ポートからEthernetモジュールのも つネットワーク情報を表示させることができます。

3.2.5

エンジニアリングツール

2

での設定

ネットワークパラメータの確認

EN6モジュールが接続されているネットワークの設定を行います。 (1)エンジニアリングツール2を起動し、プロダクトツリーよりEN6モジュールを 登録します。作成したシステムの下のステーションを選択し[新規作成 (W)] を選びます。システムの作成については、エンジニアリングツール2取扱説明 書を参照してください。

(49)

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3

(2)ステーションにユニットを追加します。作成されたステーションの下のユニッ トを選択し、[新規作成(W)]を選びます。 (3)ユニットにモジュールを追加します。ユニットの下のモジュールを選択し、[新 規作成(W)]を選びます。モジュール追加ダイアログよりEN6モジュールを選 択します。

(50)

3

(4)追加されたモジュールを選択し[ファイル]メニューから[モジュールパラメー

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3

(5)システム構成図に従って登録を行います。IPアドレスタイプが「クラスB」の 場合は、172.16.64.xx(xxはステーションアドレス(ホストID):今回は20)、 サブネットマスク255.255.192.0を登録します。 (6)次にプロダクトツリーよりネットワークの設定を行います。システムの下の ネットワークを選択して[新規作成(W)]を選びます。

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3

(7)ネットワーク追加ダイアログより[EtherLAN](二重化モジュールの場合は [EtherLANDouble])を選択します。追加されたEtherLANの下のモジュールを 選択して[新規作成(W)]を選びます。 (8)モジュール追加ダイアログに先ほど追加したEN6モジュールが表示されますの で、これを選択するとEtherLANに接続されます。

(53)

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3

(9)現在のEN6モジュールの情報を確認します。 まずエンジニアリングツール2をEN6モジュールのシリアル通信ポート (TOOL)へ接続して情報を取出します。プロダクトツリーの[ツール(T)][伝 送パラメータの設定(P)]より伝送パラメータの設定を行います。今回はシリア ル通信ポートを使用して確認を行います。 伝送手段:RS232C、ポート:COM1(使用するポートを指定します。今回は COM1)、タイムアウト時間(s):5を設定します。 Ethernet、タイムアウト時間(s):3、自局設定:シングル(フリーモード)、IP アドレス:172.16.64.1を設定し、[OK]をクリックします。

(54)

3

(10)以上の登録が完了したら、該当するEN6モジュールのネットワーク情報がシリ アル通信ポート(TOOL)から読み出せることを確認します。 プロダクトツリーより先程登録したEN6モジュールのモジュールパラメータ画 面を開きます。 (11)[ツールとモジュール(A)]をクリックすると、EN6モジュールのネットワーク 情報が表示されます。

(55)

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41

3

3.2.6

マルチキャストアドレスの設定

(1)マルチキャストアドレスの設定は、最初に登録するマルチキャストアドレスの 数をマルチキャスト登録数に設定します。(今回は1) (2)マルチキャストIPアドレスの登録を行います。設定可能アドレスは225.224.0.1

~225.224.0.15(EN611 ~EN641), 224.0.0.0~239.255.255.255(EN651,

EN651A, EN661)です。(今回は、225.224.0.1)

マルチキャストアドレスは、上詰で登録してください。

(3)登録が完了したら[ダウンロード(D)]を実行します。

(56)

3

ダウンロードしたネットワークパラメータは、EN6モジュール再起動後に有効とな ります。

3.2.7

マルチキャストルーティングネットワーク用の設定

マルチキャストルータを用いたマルチキャストルーティングネットワークにENモ ジュールを接続する際は次の項目の設定を行います。本機能は、EN651, EN651Aで のみ有効です。 (1) IPアドレスフリー設定 (2)オプションスイッチ1設定 (3)マルチキャストTTL設定 ここでは、(2)オプションスイッチ1設定と(3)マルチキャストTTL設定について 説明します。(1)IPアドレスフリー設定に関しては、「3.2.1ネットワークIDとサブ ネットマスクの設定」を参照ください。 • オプションスイッチ1設定 エンジニアリングツールのネットワークパラメータ設定画面よりオプションス イッチ1をOnに設定します。 • マルチキャストTTL設定 エンジニアリングツールのネットワークパラメータ設定画面よりマルチキャスト TTLの値を設定します。設定可能な範囲は、1~64です(デフォルト値は1)。マル チキャストTTLの値は、少なくともENモジュールから宛先のノードまでの経路中 に存在するマルチキャストルータの数+1に設定する必要があります。下図のネッ トワーク構成では3となります。 マルチキャスト ルータ マルチキャスト ルータ EN モジュール パソコン等

(57)

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3

(58)

3

3.2.8

Ethernet

リンク速度、デュプレックスの設定

初期設定状態では、リンク速度、デュプレックスは、自動に設定されており、オー トネゴシエーションにより適切なリンク速度、デュプレックスに設定されます。し かし、接続機器とENモジュールの間でオートネゴシエーションが適切に動作しない 場合には、本設定項目により、Ethernetのリンク速度、デュプレックスを固定的に 設定可能です。設定可能な組合せは、次のとおりです。ただし、本設定項目は、

EN651, EN651A, EN661でのみ有効です。

• 自動(デフォルト) • 10M 半二重 • 10M 全二重 • 100M 半二重 • 100M 全二重 100M 全二重に設定した場合の設定例を下記に示します。

参照

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