保育者・教員養成における
ピアノ教材についての考察
―『バイエルピアノ教則本』の問題点を補う教材の提案 ―
井 上 基 子
† はじめに 保育者・教員養成校では、ほぼ必須科目とし てピアノを習得させるための授業があり、筆者 はその指導に携わっている。筆者が担当してい る授業では、短い授業では半年、長くても 2 年 という限られた時間のなかで、保育・教育現場 で必要とされる音楽基礎力や演奏技術、音楽表 現力を習得しなければならない。しかし、ピア ノ学習初心者や初心者に近い学生が多いのが現 状である。 筆者が指導を行っている保育者・教員養成校 では、ピアノの基礎教材として『バイエルピア ノ教則本』1) を使用している。しかし、『バイエ ルピアノ教則本』をピアノ学習初心者の教材と して使用する場合、特に、導入の部分において 問題点があるのではないかと考える。そこで、 本稿では『バイエルピアノ教則本』の問題点を 考察し、保育者・教員養成校のピアノ学習の導 入として『バイエルピアノ教則本』以外の教材 も併用することを提案する。 1.『バイエルピアノ教則本』の問題点 『バイエルピアノ教則本』がどのように日本 で導入されたのか、保育者・教員養成校におい てどのように使用されているのか、どのような 問題点があるのかを考察する。 † 学校教育専攻 教材開発コース 音楽教育領域 担当教員:杉江淑子 (1)『バイエルピアノ教則本』について 『バイエルピアノ教則本』(以下『バイエル』 とする)は、ドイツの作曲家フェルディナント・ バイエル(Ferdinand Beyer)によって書かれた ピアノ学習の初歩の教則本である。『バイエル』 が日本で導入された歴史としては次のとおりで ある。中村(2015)2) によると、バイエル・ピ アノ教則本は、1880(明治 13)年にアメリカの ルーサー・ホワイティング・メイソン(Luther Whiting Mason)が音楽取調掛で使う教科書と して日本にもたらしたとされている(p.78)。さ らに、「最初に音楽取調掛の生徒がバイエルを 使い、日本全国に定着させたのは奥好義であっ た」「1915(大正 4)年に日本最初の「バイエル 教則本」が発行された」と述べている(p.78)。 また、中村(2015)は、バイエルが戦後高度成 長期のピアノ普及時に爆発的ブームとなった背 景には、園田清秀、一宮道子、田中スミ、酒田 冨治の 4 人のピアノ教育者の先駆的業績がある ようであると述べており(p.78)、4 人の音楽教 育家によってバイエルが編纂・改編されたり、 日本独自のものが挿入されたりと、教則本の初 版にここまで手を入れられたからこそ、バイエ ルが日本で爆発的なブームとなり、現在まで使 用され、すべてにおいての基準となっているの かもしれないとも述べている(pp.78-79)。 (2) 保育者・教員養成校における『バイエルピア ノ教則本』 上記のように、『バイエル』はピアノ学習の初 歩教材として 100 年以上使用されており、保育 者・教員養成校においてもピアノの基礎を学ぶ ために『バイエル』を使用しているところが多い。佐藤(2005)3) は、保育者養成校のバイエ ル教則本使用とその理由、保育現場でのピアノ の実態と採用試験の内容について、アンケート 調査を行っている。 その調査によると、保育者養成校で使用し ているバイエル教則本割合とその教材選択の理 由について次のような結果が出ている。佐藤 (2005)は、保育者養成校 324 校にアンケート を郵送し、178 校回収している(p.136)。保育 者養成校でのピアノの教材については、「主と してバイエル」が 41.6%、「バイエルを含む独 自教材」が 23.4%と相対的には「バイエル教則 本」または「バイエル教則本を含む教材」の使 用が多かった(p.141)。何故、バイエルを使用 しているのかについては、「系統的にピアノの学 習ができるようになっているから」37.5%、「採 用試験などで特定の教則本(バイエル、もしく はバイエル程度)が基準になってピアノの技量 が示されているから」30.5%と、保育者養成校 は音楽的な要素以外に、保育現場でバイエルを 評価基準にしているからという理由が高かった (pp.141-142)。 次に、佐藤(2005)が所属している福島学院 大学学生実習先幼稚園と保育所の採用試験時の ピアノ技術の評価基準を示すテキスト名につい ては、幼稚園では「バイエル教則本終了程度」 が 14.2%、「ツェルニー 30 番程度」が 10.4%、 「ブルクミュラー 25 番程度」が 6.7%、保育所で は「バイエル教則本」が 57.7%、「ソナチネアル バム」が 16.9%、「ツェルニー 30 番」が 15.5%、 「ブルクミュラー 25 番」が 7.0%となっており、 「バイエル教則本」が評価基準となっているこ とが分かると述べている(pp.144-145)。さらに、 佐藤(2005)は、保育者養成校ではバイエルを 教材として用いているところが圧倒的で、理由 の一つに、多くの保育現場で採用試験時にバイ エル教則本を課すことが挙げられていたと述べ ている。 このように、保育者養成校でのバイエル教 則本導入と、保育現場でのピアノの技量レベル の基準を示すテキスト名とが影響し合っている ことがうかがえる。筆者が指導をしている保育 者・教員養成校においても、教材として『バイ エル』を使用し、学内の試験においても、『バイ エル』を課している。そして、幼稚園・保育所 の就職試験や教員採用試験の課題として、『バイ エル』を指定しているところも少なくない。そ のため、保育者・教員養成校において、『バイエ ル』を使用することは必要なこととなる。しか し、『バイエル』には問題点もあると考える。 (3)『バイエルピアノ教則本』の問題点 ① 大譜表の下段にト音記号が使われている曲が 多い 筆者が考える『バイエル』の問題点としては、 まず、61 番まで大譜表の下段すなわち左手を用 いるところがト音記号であることである。保育 現場や教育現場で実際に使用する曲では、大譜 表の下段がト音記号であることは少なく、ほと んどは上段がト音記号、下段がヘ音記号の大譜 表となっている。したがって、『バイエル』全 106 曲のうち、半分以上の曲数において下段がト音 記号であることは保育者・教員養成校において はそぐわないのではないかと考える。特に、『バ イエル』と子どもの歌の弾き歌い曲を並行して 練習する場合は、『バイエル』では右手だけでは なく左手も伴盤の中央から右側で演奏し、子ど もの歌の弾き歌い曲となると左手は中央から左 側に移動するということになり、指のポジショ ンが変わって混乱する学生が多い。 『バイエル』で示されているまえがきにおい て、作曲者であるフェルディナント・バイエル は、「これはこどものために、特に幼い者のため に、あまり広範囲にわたらないで、段階を追っ て進んでいくように考慮されています」と述べ ている。このように、子どもや幼い者に向けた 教材であるために、ト音記号の読譜に時間をか けていると考える。しかし、保育者・教員養成 校の学生は大人であるとともに、限られた時間 でピアノを習得しなければならない。したがっ て、大譜表の下段がヘ音記号となるまでの部分 は、保育者・教員養成校の学生にとってはあま り効果的な教材ではないように思われる。最初 からト音記号とヘ音記号の大譜表で書かれてい る教材を使用するほうが良いのではないかと考 える。 一方で、『バイエル』を元に編集した教本に よっては、『バイエル』の原曲と同じでありな
がら 1 オクターブ下げるなどしてト音記号とヘ 音記号の大譜表で書かれている楽譜や、メロ ディーは『バイエル』の曲と同じで伴奏形を主 要三和音の和音や分散和音に編曲している楽譜 もある。その楽譜の例としては、『こどものバイ エル第 1 集』(1994 教育芸術社)4) が挙げられ る。また、教員養成のための教材で、バイエル とツェルニーを編曲している曲集として、『教職 課程のための大学ピアノ教本 バイエルとツェ ルニーによる展開』(1977 教育芸術社)5) や、 『改訂歌唱教材伴奏法 バイエルとツェルニーに よる』(1999 教育芸術社)6) が挙げられる。こ れらの曲集を教材として取り入れることは有効 であると考える。 ② 5 指の固定 次の問題点として、『バイエル』45 番まで左右 ともに 5 指を広げたり縮めたりすることなく、1 つの伴盤に 1 つの指という具合に腕や指を固定 させて動かすということである。特に、『バイ エル』3 番から 31 番までは左右ともに「ドレミ ファソ」の音しか出てこない。メロディーを奏 でるというよりは指の運動の基礎を学ぶための 曲であるという要素が強い。実際にピアノ学習 初心者の学生たちは、読譜に慣れていないため 1 音 1 音全ての音に音名を書き入れたり、指番 号を書き入れたりして仮名や数字を見ながら指 を動かしているだけの演奏となってしまってい ることが多い。そのために、音名を書き入れる 学生は「ドレミファソ」を指の位置で覚えてし まう。数字を書き入れる学生に至っては、数字 と指の位置しか結びついていない。その結果と して、『バイエル』32 番以降や 46 番以降のよう に、「ドレミファソ」以外の音の曲や 5 指を固定 させて弾かない曲などが出てくるとパニックに なり、途端に弾くことができなくなるというこ とが起きる。 また、ピアノ学習初心者は腕や指の動きが固 いことが多い。このような、腕や指を固定させ て動かすという練習は、腕や指の動きを余計に 固めてしまうという恐れもあるのではないだろ うか。保育者・教員養成校の学生は、読譜や運 指の技術を身につけるだけではなく、子どもの 音楽表現活動を支援するための音楽表現力も必 要である。しかし、このような腕や指の動きを 固定させての運指の練習では、音楽をイメージ したり豊かに表現したりすることが難しいので はないかと考える。一方で、『バイエル』におい て 5 指を固定させて弾くことに肯定的な意見も ある。 大山(2013)7) は、『バイエル』の利点として、 「 バイエル の目的の 動かない位置 での練 習をすることは、常に目は楽譜だけを見て、伴 盤を見る必要がなくなり、指の感覚だけで弾く ことができるようになる」(p.62)、「常に目は楽 譜だけを見て、伴盤を見る必要がなくなり、指 の感覚だけで弾くことができるようになること は、実は、弾き歌いをするのにも欠かせない姿 勢を身につけることになると考える」(p.63)、 「保育者を目指す人にとって バイエル は、と ても役に立つ教本であると言える」(p.63)と述 べている。 確かに、ピアノ学習初心者が指の感覚を身に つけるために、1 つの伴盤に 1 つの指を置き 5 指を固定して動かすことは必要なことであるか もしれない。しかし、学生の演奏を聴いている と、楽譜の指示とおりに指を動かしているだけ でそこに音楽を感じることができないことが多 い。指を楽譜の指示とおりに機械的に動かすこ とによって曲が弾けるという一種の達成感はあ るかもしれないものの、指を動かす作業となっ てしまっていることも否めないのではないだろ うか。 さらに大山(2013)は、伴奏としての 3 つの 基礎和音(ドミソ、シレソ、ドファラ)の移動 について、「 バイエル の「 動かない手 を身 につける」意図に沿って、ほとんど「 動かな い 感覚 」の中で、3 つの和音を弾く 感覚 を持つことができると考える」(p.65)と述べて いる。確かに指の感覚を持つことが和音を弾く 感覚にはつながる。しかし、5 指を固定して動 かす学習だけではなく、「Ⅰ Ⅳ Ⅴ」をジャンケ ンのように手の形で覚えることができるように 和音だけを取り出して「ⅠⅤⅠⅤ」と繰り返し て練習したり、慣れたら目をつぶって弾いてみ たりして手の感覚を覚えるということも有効で あると考える。 このように、5 指を固定して動かす学習は、指 の感覚を身につけるという意味において大切で
ある反面、指や手の動きを固めてしまい、保育 者・教員養成校の学生たちに必要な、音楽を感 じたり表現したりすることができにくくなって しまうのではないかと考える。特に、5 指を固 定して動かす『バイエル』45 番までの曲におい ては、指導の工夫をしたりあるいは他の教材な どを併用したりすることによって、指の感覚を 身につけたり、指の運動機能を高めたりするこ とができるのではないだろうか。 実際に筆者が指導を行っている保育者・教員 養成校においては、5 指を固定して弾く『バイエ ル』45 番までの全ての曲は弾かせておらず、抜 粋をして弾かせている。教員および保育者養成 のために編纂されているテキストにおいても、 『バイエル』は抜粋した形で収録されているも のが多い。三好(2010)8) の「バイエルピアノ 教則本 抜粋テキストにおける編纂についての 調査報告」によると、『バイエル』からの収録曲 数が多いテキストで 92 曲、一番少ないテキスト で 20 曲、多くのテキストでは 40 ∼ 60 曲の収録 曲数であった(pp.182-186)。『バイエル』45 番 までの曲の収録曲数は不明であるものの、この ようなテキストを使用している保育者・教員養 成校は、『バイエル』を抜粋して学習しているこ とがうかがえる。 ③音楽表現がイメージしにくい 『バイエル』は番号のみの表示で、音楽の表 現に合うような標題がついていない。そのた め、練習曲の要素が強くなり、音楽をイメージ しながら表現をすることが難しい。クラシック 音楽においては標題がついていない音楽は多い ものの、保育者・教員養成校の学生たちが普段 触れている音楽には大抵標題がついている。標 題がついている曲のほうが、標題から音楽をイ メージして表現をすることに結びつけていくこ とができるのではないだろうか。筆者が指導を している学生は、『バイエル』よりも『ブルク ミュラー 25 の練習曲』9) のほうが好きな学生が 多く、『ブルクミュラー 25 の練習曲』に比べて 『バイエル』はあまり楽しそうに弾いていない。 曲に興味を持って弾くことは、練習時間の増加 や音楽表現を豊かにすることにもつながるであ ろう。学生が興味を持つような教材を併用する ことも重要である。 ④奏法の種類が少ない ピアノの奏法には様々な奏法がある。しか し、『バイエル』においては、それほど種類は 多くなく『バイエル』の中盤以降にしか示され ていない。例えば、「スタッカート」は 62 番で 初めて示され、「前打音」と「腕の交差」は 80 番で初めて示されている。河野・木下・西尾・ 太田・福田・福岡・清水・大城(2018)10) は、 「『バイエル』の曲が進んでいくと、スタッカー トやトリルが出てくる。しかし曲が難しくなっ ているために軽やかに音を切って弾くことが困 難になる」(p.51)と述べている。 現代の子どもたちは様々な効果音のなかで 生活しており、保育・教育現場においても多様 な奏法を用いて音楽表現の幅を広げることは重 要であると考える。例えば、「グリッサンド」 や「クラスター」などの奏法を教材として取り 入れるとよいのではないだろうか。また、『バ イエル』にはペダルの指示が無い。しかし、保 育・教育現場においてペダルを使用することは 多い。したがって、ペダルを使用する教材も必 要である。 ⑤ハ長調以外の調が後半にしか出てこない 『バイエル』の曲は全曲が調性を伴った曲で ある。しかし、学習者が調性を意識するような 示し方がなされているのは、ハ長調の音階を学 んだあとの 65 番以降である。それまでの曲は、 音の響きはハ長調やト長調、イ短調であるもの の、白伴のみで書かれている。このように白伴 のみで書かれている曲には、ハ長調の響きのも のが 48 曲、ト長調の響きのものが 14 曲、イ短 調の響きのものが 4 曲あり、全 106 曲中 66 曲 である。また、『バイエル』65 番以降のハ長調 の曲は、17 曲ある。その結果、白伴のみで演奏 する曲を合計すると、全 106 曲中 83 曲となり、 白伴の響きが多く、黒伴の響きを感じる曲が極 めて少ない。黒伴を伴う調号を用いた曲を学習 するのは、『バイエル』70 番のト長調が初めて である。その後 75 番でニ長調、79 番でイ長調、 82 番でホ長調を学習した後に、♭系であるヘ長 調 85 番、イ短調 91 番、変ロ長調 99 番という順 序となっている(表 1)。 保育者・教員養成校のピアノ学習において重 要である子どもの歌の弾き歌い曲では、ハ長調
だけではなく、ト長調、ニ長調、ヘ長調の曲も 多い。筆者が指導をしている保育者・教員養成 校のように、『バイエル』と並行して子どもの歌 の弾き歌い曲を学習するとなると、調号を初め て学習するのが『バイエル』70 番、ヘ長調を初 めて学習するのが 85 番というのは、保育者・教 員養成校の学習においてはそぐわない。また、 短調は『バイエル』91 番と 93 番の 2 曲であり、 調号なしのイ短調 4 曲を含めても大変少ないと 感じられる。したがって、『バイエル』の前半の 部分の学習において、他の教材を使用したり、 指導の工夫をしたりすることが必要であるので はないかと考える。 ⑥響きの多様性に欠ける 『バイエル』では、右手がメロディー、左手 が伴奏となっている曲が多い。また、左手の伴 奏は「Ⅰ Ⅳ Ⅴ Ⅴ7」など主要三和音の機能和声 となっている曲が多い。保育者・教員養成校の ピアノ学習で使用される子どもの歌の弾き歌い 曲においても、右手がメロディー、左手が伴奏 の曲が多く、「Ⅰ Ⅳ Ⅴ Ⅴ7」など主要三和音の 機能和声を基本としている曲が多い。したがっ て、この点について『バイエル』を学習するこ とは有効である。 しかし、子どもの歌の弾き歌い曲において、 昔からの童謡や、小学校の共通教材などは主要 三和音の機能和声を基本としているものの、ア ニメソングや新しく作られた子どもの歌の弾き 歌い曲においてはさらに多様な和声が使用され ている。また、子どもたちや保育者・教員養成 校の学生たちの日常生活における音楽の響きと しては、BGM や効果音など様々な響きにあふれ ている。そこで、学生たちに、それ以外の響き の曲も学習させることによって、ピアノ学習や 曲に意欲や興味を持って取り組ませることがで き、さらに多様な音楽的感性を育むことにつな がるのではないかと考える。 さらに、『バイエル』は、上記の①で述べたよ うに、ト音記号で弾く曲が多いため、音域が高 い音域に偏っているように思われる。オクター ブ記号はト音記号のみに使われており、ヘ音記 号では使われていない。連弾の曲や『バイエル』 62 番など高音域の音はよく使用されているもの の、低音域の音はほぼ 5 線内の音となっており、 一番低い音でも下第 2 線の音である「は」の音 となっている。子どもの歌の弾き歌い曲におい てもそれ程低音域の音を使用しているわけでは ない。しかし、広い音域を持つピアノの楽器の 魅力を感じるためには、高音域の音の曲と同じ ぐらい低音域の音の曲があった方がいいのでは ないかと考える。また、子どもの身体表現活動 において高音域とともに低音域の音を使用する ことは、音楽表現の幅が広がり効果的である。 ⑦リズム感のある曲が少ない 『バイエル』は 1 番∼ 43 番まで休符を除くと、 (表 1)『バイエルピアノ教則本』
全音符、付点 2 分音符、2 分音符、4 分音符の 4 種類の音符でのリズムのみである。『バイエル』 44 番で 8 分音符、『バイエル』48 番で付点 4 分 音符、『バイエル』74 番で 3 連符、『バイエル』 86 番で 16 分音符、『バイエル』102 番で複付点 4 分音符と学習する。また、シンコペーションの リズムは『バイエル』94 番のみである。これら の『バイエル』で書かれているリズムは主に拍 を分割する感覚を養うことが目的のリズムであ ると思われる。リズムの読譜には、拍と拍を分 割する感覚が必要であるので、『バイエル』でリ ズムの読譜をすることは有効である。しかし、 自然に身体が動きたくなるようなリズム感のあ る曲は少ないのではないだろうか。子どもの歌 の弾き歌い曲では付点のリズムとりわけスキッ プのリズムが多く、日常生活における音楽につ いてもシンコペーションのリズムが多い。自然 に身体が動きたくなるようなリズムの曲や、覚 えやすい特徴的なリズムの曲などを取り入れる ことは、学生たちの学習の意欲や興味を持たせ ることにつながると考える。 『バイエル』を使用することは、保育士や教員 採用試験での課題となっていること、ピアノ学 習のレベルの基準を示すものとなっていること から、保育者・教員養成校では必須である。ま た、曲の構成がわかりやすく、主要三和音の機 能和声を使用しているという利点もあり、指の 運動機能や読譜など機能的に学ぶことができる とも言える。しかし、保育者・教員養成校にお いて『バイエル』を使用することには、上述し たような問題点もある。就職試験、教員採用試 験、ピアノ学習のレベルの基準として対象とな るのは、主に『バイエル』の前半よりも後半で ある。そこで、主に『バイエル』の前半の部分 は他の教材を使用して、後半の部分は『バイエ ル』と他の教材を併用してピアノ学習をすすめ るのが現実的に考えて有効なのではないかと考 える。 2.『バイエルピアノ教則本』以外の教材の提案 筆者は、上述の『バイエル』の問題点を補う ためには、『バイエル』以外の教材として『バー ナム ピアノ テクニック』とギロック(William L.Gillock)の曲集を使用することが有効である と考える。『バーナム ピアノ テクニック』は 『バイエル』の前半の部分の教材として、ギロッ クの曲集は『バイエル』との併用曲として取り 入れることが保育者・教員養成のピアノ学習に 効果的なのではないかと考える。そこで、『バー ナム ピアノ テクニック』とギロックの曲集に ついて考察し、教材の提案を行う。 (1)『バーナム ピアノ テクニック』について 『バーナム ピアノ テクニック』(以下『バーナ ム』とする)は、幼児のための ミニブック 11) と 導入書 12) 、1 巻から 4 巻13) 、そして 全調 の練習 14) と 7 冊あり、河野・木下・西尾・太 田・福岡・福岡・清水・大城(2018)によると、 音楽教室などでは併用教材として多く使用され ている(p.46)。作曲者のエドナ・メイ・ バーナ ム(Edna Mae Burnam)は、アメリカの作曲家 であり、音楽教育者である。幼少期は母親から ピアノの手ほどきを受けて、大学では音楽と幼 児教育を専攻する。その後もピアノ、作曲を勉 強し、子どものピアノ教育に専心している。 『バーナム』の特徴は、1 曲が短いものは 4 小 節と大変短く読譜に時間がかからないため、す ぐに弾けるようになるということである。その ことは、練習時間が取りにくい保育者・教員養 成校の学生にとっても取り組みやすく、すぐに 弾けるようになるので、苦手意識を持たせずに 達成感を持たせることができるのではないかと 考える。また、最初の曲からト音記号とヘ音記 号の大譜表で書かれているため、子どもの歌の 弾き歌い曲と並行して学習しても混乱が起こら ない。このことは、先述した『バイエル』の① の問題点の解決に有効であると考える。 次の特徴としては、1 曲 1 曲に運動の標題が ついており、その標題のイラストがついている ということである。《歩こう》《走ろう》《ジャン プしよう》《深呼吸》《ボクシング》など体操や 運動に例えた練習曲となっており、標題の動き に合わせて、スケール、アルペジオ、和音、装 飾音符などのテクニックを学ぶことができる。 《歩こう》は 4 分音符、《走ろう》は 8 分音符、 《ジャンプしよう》はスタッカートなど、標題の
動きと音楽が関連づけられており、さらにイラ ストを見ることによって、動きをイメージしな がら演奏をすることができる。『バーナム』の監 修者大島正泰は次のように述べている。 この本は指の練習の本ですが、大変に楽し い本です。まず題名が付いています。そして 一目見ただけでその感じを掴めるカットが描 かれていて子供の心を捉えます。そして、そ れは日頃子供達が経験している肉体的動作を 即座に呼びおこし、何のためらいもなく、そ の運動を想像することができるのです。 このように、日常生活の中にあるリズム に、練習しなければならない一つ一つの音型 を巧みに結びつけるところに、この本の大き な意味が感じられます。 (『バーナム ピアノ テクニック 導入書』p.2) 『バーナム』の監修者大島正泰はさらに次の ようにも述べている。 指の練習は多くの場合、分別のない子供に とって意味がわからないまま、無味乾燥なも のとして受けとられがちです。指の練習と いってもその本質は「音楽的心情」と結びつ いて、心を表現する能力とつながらないと意 味がありません。 (『バーナム ピアノ テクニック 導入書』p.2) このように、『バーナム』は子どもの日常生活 における動きやリズムと音型が関連しており、 動きを具体的にイメージしながら音型を学習す ることができる。このような学習は保育者・教 員養成校の学生にとっても有効である。日常生 活における動きやリズムをイメージしながら演 奏することは、保育・教育現場においても子ど もの動きやリズムをイメージすることにつなが り、将来子どもの音楽表現活動を支援する力を 養うことにもつながる。例えば、「スタッカー ト」は音を短く切って弾くということだけでは なく、「ジャンプ」や「跳ぶ」という動きやリ ズムと結びつけることができるようになると、 ただ音を切って弾くだけではない意味と表現を ともなった演奏につながる。さらに、「スタッ カート」から様々な動きやリズムがイメージで きるようになると、音楽の表現の幅が広がって いくのではないだろうか。このことは、先述し た『バイエル』の③の問題点の解決に有効であ ると考える。 次の特徴として、様々なテクニックが初歩の 段階から学習できるということである。『バイ エル』の問題点として指摘したように、初めて 「スタッカート」を学習するのが『バイエル』で は 62 番、「前打音」「腕の交差」は 80 番と『バ イエル』の後半になってからであり、曲自体の 難易度が高くなっているため奏法に集中するこ とが難しい。『バーナム』においては、「スタッ カート」は《ジャンプしよう》や《片足とび》、 「前打音」は《蛙のようにとんでみよう》、「腕 の交差」は《側転運動》としてかなり初歩の段 階から 4 小節の学習として示されており、これ らのテクニックを集中して学習することができ る。また、『バイエル』ではなかった「グリッサ ンド」や「ペダル」も初歩の段階から示されて いるので、読譜や演奏技術にとらわれることな く学習することができる。このように 5 指を固 定していない曲が掲載されている。 加えて、『バーナム』は 5 指を固定して動か す練習も多く示されており、指の感覚を養った り運動機能を高めたりすることも重視されてい る。しかし、『バイエル』と違って標題がつけら れており、その標題と動きやリズムとが関連し ているので、ただ指を動かすだけではなく、イ メージや表現をともなって演奏することができ る。このことから、先述した『バイエル』の② と④の問題点を補うのに有効であると考える。 一方で、「巨人(ジャイアンツ)のステップ」 のように、広い音域を使って演奏する曲もあ る。『バイエル』ではあまり広い音域を使用して いないのに対し、この曲では、4 小節の間に中 央の「1 点ハ」から高音域の「4 点ハ」、再び中 央の「1 点ハ」から低音域の「下 1 点は」まで 6 オクターブの音域の幅がある。このことは、先 述した『バイエル』の⑥のなかでの問題点の解 決にも有効であると考える。 その他の特徴として『バーナム』は臨時記 号が出てくるものの、ほとんどがハ長調の曲と なっている。そのなかで、『バーナム ピアノ テ
クニック 全調の練習』においては、♯ 7 つ♭ 7 つの合計 30 の調性で書かれている。長調と短調 は対になって示されており、《競馬のうま》と 《ろば》のように対照的な標題がついている。こ の曲集は『バーナム ピアノ テクニック 2』と同 じくらいの難易度であるため、『バイエル』の前 半の部分の教材として考えると少し難易度が高 いかもしれない。 難易度が易しいものとしては、調号はつい ていない短調の曲として「晴れの日とくもりの 日」のシリーズがある。この曲は 1 曲のなかで ハ長調とハ短調の響きが体験できる。「晴れの 日」と「くもりの日」は同じ音型となっており、 「e 音」に♭をつけることにより、短調である 「くもりの日」を表現している。《晴れの日とく もりの日の散歩》や《晴れの日とくもりの日の スキップ》など音型を変えて同じように「e 音」 に♭をつけてハ長調とハ短調を表現している。 このことは、子どもの歌の弾き歌い曲において も有効であると考える。例えば、《ちゅうりっ ぷ》(作詞 近藤宮子 作曲 井上武士)15) や《ちょ うちょう》(作曲者不詳 ドイツ民謡)16) などの ハ長調の曲を短調にする場合、調号がついてい ない平行調であるイ短調にするよりも、「e 音」 に♭をつけることによって短調にする方が易し く、実践しやすい。このことの導入として「晴 れの日とくもりの日」のシリーズを学習するこ とは、保育者・教員養成校の学生にとって大変 有効であると考える。 『バーナム』では保育者・教員養成における ピアノ学習でよく使用される、ト長調、ニ長調、 ヘ長調の曲は示されていない。しかし、作曲者 であるエドナ・メイ・バーナムが『バーナム』 のまえがきで「各巻とも終わったら、調子を変 えて練習してみるのも良いことです」(p.2)と 述べているように、ハ長調の曲と並行してト長 調、ニ長調、ヘ長調に移調して学習するのが有 効ではないだろうか。また、この点に関しては 『バーナム』だけではなく、簡単な子どもの歌の 弾き歌い曲をそれぞれ移調して学習するという ことにも応用できる。 さらに特徴としては、『バーナム』は速度記 号、強弱、発想の記号、用語は書かれていない。 《走ろう》は速く、《深呼吸》はゆっくりなど楽 譜には直接示されてはいないものの、動きやリ ズムのイメージからそれらが表現できるように 指導をしていくことが必要である。 このように、『バーナム』を『バイエル』の 前半の部分の教材として使用することは、『バ イエル』の問題点を補うのに有効であると考え る。『バーナム』は主に子どものための教材とし て使用されているかもしれない。しかし、将来 子どもの日常生活における動きやリズムから表 現を引き出し、子どもの音楽活動を支援するこ とを考えると、幼児教育を学んだバーナムが作 曲した『バーナム』は、保育者・教員養成校の 学生にとって大変意義のある教材ではないだろ うか。ただし、『バーナム』をそのまま使用する のではなく、特徴的な曲や保育者・教員養成に おいて必要な音楽の要素を含んでいるものを抜 粋した形で使用することになるが、保育者・教 員養成におけるピアノ学習が限られた時間での 学習であることを考えると現実的であり、効果 的な教材であると考える。 しかしながら、『バーナム』はあくまでも多 様なテクニックを身につけるための本であるこ とから、さらに幅広い音楽表現力を養うために は『バーナム』以外の曲集を『バイエル』の後 半の部分と併用して学習することが必要である と思われる。そこで、次に『バイエル』との併 用曲としてギロックの曲集についての提案を行 う。 (2)ギロックのピアノ曲集について ギロックのピアノ曲集として、『はじめての ギロック(ビギナーのためのピアノ小曲集)』(以 下『はじめてのギロック』とする)17) 『ギロック こどものためのアルバム』18) 、『ギロック アク セント・オン 1(長調と短調)』19) などがあり、 ピアノ初心者から中級者程度の学習者のための ピアノ・ソロピースが数多く収められている。 作曲者であるウィリアム・ギロック(William L.Gillock)は、アメリカの音楽教育家、作曲家 であり、多くのピアノ作品を作曲している。 これらの曲集は、保育者・教員養成校の学生 たちの教材としても使用しやすい。『はじめての ギロック』は特に演奏技術が易しく、ピアノ学 習初心者でも気軽に弾くことができる。『ギロッ
ク こどものためのアルバム』はピアノ学習初心 者に近い者からソナチネが弾けるぐらいの中級 者程度ぐらいまでと幅広い難易度の曲となって いる。『ギロック アクセント・オン 1』も、ピ アノ学習初心者に近い者から中級者程度のため の曲集となっており、様々な調性の曲が掲載さ れている。 ギロックの曲集での初歩向け教材の特徴が、 『はじめてのギロック』の「はじめに」として次 のように示されている。 1 )シンプルである 2 )難しい箇所が 1 曲中 1 ∼ 2 箇所である 3 ) 和音、分散和音が解かりやすく使われて いる 4 ) 同じ形を転調したり、オクターブ上がる 下がる、の同型反復が多いので取り組み やすい 5 ) メロディーが美しく、歌いやすい音楽で ある 6 )リズムが興味深く生かされている 7 ) 子供の初心者に限らず、大人の初心者に も充分満足できる深い音楽性がある 8 ) 多種類の音楽スタイルを初心者の教育に も取り入れている 9 ) 耳による教育にも重きをおいている(同 型反復が多いので耳で覚えて弾ける) 10) 不協和音をさりげなく用いているのでサ ウンドが新鮮である 11) 初期よりペダルを使用する、10 本の指を 使う、ピアノの端から端まで使うので、 はじめからピアノのサウンドの美しさ を学び、ピアニストになった気分にさせ てくれる 12) 「はじめてのギロック」では、まだ多くの 調号の使用はしていないが、C ポジショ ンに止まらずいろいろなキーポジショ ンで書かれている。そして、臨時記号も はじめからよく使われているので、譜読 みのトレイニングができる (『はじめてのギロック』p.4) 以上のように、『バイエル』にはなかった特 徴がたくさん挙げられている。また、標題がつ けられていることによって音楽表現がイメージ しやすいのも特徴である。特に、『はじめての ギロック』は、3 連符は使用されているものの、 16 分音符は使用されておらず、演奏技術が大変 易しい。『バイエル』において 16 分音符が使用 されるのは『バイエル』86 番以降であることを 考えると、『バイエル』85 番程度で弾くことが できるといえるのではないだろうか。 さらに、『はじめてのギロック』はアクセン ト・オン・ソロ① ② ③とレベル別に分かれて まとめられており、それぞれの特徴として「は じめに」で以下のように述べられている。 アクセント・オン・ソロ①では、まず中央 の C からスタートします。強弱記号もまだ用 いられず、はっきりとしたタッチとリズムを 学びます。一曲一曲に詩が添えられて、音楽 から物語や風景をイメージするように作ら れています。そして速度記号及び表情記号は 英語で書かれています。 アクセント・オン・ソロ②では、強弱記号、 シャープとフラットが三つまでの調号、弱起 の曲、8 分音符を使った動き、テヌート、ア クセント、ポルタートによるタッチが出てき ます。また速度記号と表情記号はイタリア語 やフランス語で出てきます。そしてギロック の特徴である多種類の音楽スタイルも顔を 出し始めます。 (中略) アクセント・オン・ソロ③に入るころには ずいぶんギロックと仲良くなったと思いま す。ここではスケールが登場します。長調、 短調、ブルース、そして東洋の音階といろい ろ出てきます。 (『はじめてのギロック』p.4) このように、ギロックの曲集は『バイエル』の 特徴とは全く異なる特徴の曲集となっている。 そのため、『バイエル』の問題点を補う教材とし て使用することが有効である。先で述べた『バ イエル』の問題点①∼⑦までのほとんど全てを このギロックの初歩向け教材で補うことができ るのではないだろうか。しかし、ギロックの初 歩向け教材を使用するだけでは、基本的な演奏
技術を習得するのに充分ではない部分もあるよ うに思われる。『バイエル』とギロックの曲集と の比較について、河野・木下・西尾・太田・福 田・福岡・清水・大城(2018)は次のように述 べている。 左 手 と 右 手 が ひ と 続 き に な っ て メ ロ ディーを演奏するパターンが多く、基本的な 伴奏形の練習はほとんどない。『バイエル』に あるような基本的な音階練習、主要三和音、 終止形、伴奏のバリエーション、並進行、反 進行などを徹底的に繰り返すことも少ない。 特に初心者の学生にとって短い期間に集中 的に繰り返すことによって身につくと思わ れるピアノのテクニックや伴奏付けの力が つくかは疑問である。 (中略) 幼児教育を学ぶ学生に使用する場合にお いてギロックの曲はある程度基本的な能力 がついた後に併用曲として取り上げるのに は魅力的な教材であると考える。 (河野他 2018 p.60) 以上のことから、ギロックの曲集を『バイエ ル』の後半の部分の併用曲として使用すること は、保育者・教員養成のピアノ学習において効 果的であると考える。 おわりに 保育者・教員養成校のピアノ学習において、 まず読譜ができるようにする、演奏技術を習得 するということばかりに気を取られていて、本 来の音楽やピアノを楽しむということを忘れて しまうような教材の提示や指導をしてしまって いるのではないだろうか。『バーナム』は、日 常生活における動きやリズムをイメージしなが ら演奏することによって保育・教育現場の子ど もの動きやリズムをイメージすることにつなが る。ギロックの曲集は、同型反復が多く覚えやす いこと、演奏技術が易しいにもかかわらず演奏 効果が高いことから、学生はピアノを演奏する のに楽しみながら達成感を持つことができる。 このような教材を取り入れることは、学生たち の学習の意欲向上にもつながるのではないだろ うか。子どもの姿をイメージし、学生自ら楽し んで学習することが保育者・教員養成校のピア ノ学習において重要であると考える。 本稿では、『バイエルピアノ教則本』以外の教 材の提案として、『バーナムピアノテクニック』 とギロックの曲集を挙げたものの、他の教材の 検討はできていない。バスティンの曲集や保育 者・教員養成校に向けて作られた教材など他の 教材の研究は今後の課題とする。 1 バイエル,フェルディナント『全訳バイエルピ アノ教則本』全音楽譜出版社 2 中村礼香 2015「ピアノ初心者のレッスンにおけ る教則本の比較」鹿児島女子短期大学紀要第 50 号 pp.77-88 3 佐藤敦子 2005「保育士養成校におけるピアノ教 育の実態と幼稚園・保育所の実習時及び採用試 験時におけるピアノの実態と評価基準」福島学 院大学研究紀要 第 37 集 pp.135-154 4 市川都志春編 1994『こどものバイエル 第 1 集』 教育芸術社 5 大学音楽教育研究グループ編著 1977『大学ピア ノ教本 バイエルとツェルニーによる展開』教育 芸術社 6 大学音楽教育研究グループ編著 1999『改訂 歌唱 教材伴奏法 バイエルとツェルニーによる』教育 芸術社 7 大山佐知子 2013「ピアノ基礎技法∼基礎の和声 感のためのバイエル教則本∼」中国学園紀要 第 12 巻 pp.61-68 8 三好優美子 2010「バイエルピアノ教則本 抜粋テ キストにおける編纂についての調査報告」東京 女子体育大学・東京女子体育短期大学紀要 第 54 号 pp.181-190 9 ブルクミュラー,フリードリヒ・ヨハン・フラ ンツ『ブルクミュラー 25 の練習曲』全音楽譜出 版社 10 河野久寿・木下由香・西尾順子・太田佳代・福田 安希子・福岡智子・清水由紀子・大城修子 2018 「保育士養成ピアノ教育における教材の再検討 福井県内ピアノ講師に対するアンケート調査、 バイエルとの比較」仁愛女子短期大学研究紀要 第 50 巻 pp.43-62 11 バーナム,エドナ・メイ著・大島正泰監修・中 村菊子解説・訳 1975『バーナム ピアノテクニッ ク・ミニブック』全音楽譜出版社 12 バーナム,エドナ・メイ著・大島正泰監修・中
村菊子解説・訳 1975『バーナム ピアノテクニッ ク(導入書)』全音楽譜出版社 13 バーナム,エドナ・メイ著・大島正泰監修・中 村菊子解説・訳 1975『バーナム ピアノテクニッ ク 1 ∼ 4』全音楽譜出版社 14 バーナム,エドナ・メイ著・大島正泰監修・中 村菊子解説・訳 1977『バーナム ピアノテクニッ ク・全調の練習』全音楽譜出版社 15 小林美実監修 井戸和秀編者 2006『いろいろな伴 奏で弾ける こどものうた 100』チャイルド本社 16 同上 17 ギロック,ウイリアム 安田裕子訳 1997『ビギ ナーのためのピアノ曲集 はじめてのギロック』 全音楽譜出版社 18 ギロック,ウイリアム 日下部憲夫編『こどもの ためのアルバム』全音楽譜出版社 19 ギロック,ウイリアム 安田裕子訳 1996『ギロッ ク アクセント・オン 1 長調と短調』全音楽譜出 版社