〈原著〉ラットを用いたω-3系不飽和脂肪酸静脈内投与による免疫賦活の至適条件設定と、重症急性膵炎モデルにおけるその検証
7
0
0
全文
(2) 6 8. 新崎. 表 1 TPN輸液における脂肪乳剤中の構成成分 1 実験条件. FO(%) 5fO(%) ω6/ω3比. ①. ②. ④. ③. ⑤. 3 3 5 0 6 0 9 0 7 8 0 1 6 7 5 0 0 3 3 2 4 . 4 2 . 3 1 .2 0 . 7 0. 4. TPN,t o t a lp a r e n t e r a ln u t r i t i o n;FO ( f i s h ioi!),魚 油;5 fO ( s a f f l o w e ro i l ),ベニバナ油. 表 2 TPN輸液における脂肪乳剤中の構成成分2 実験条件. ⑥. FO(%) 5fO(%) 50(%) 00(%) ω6/ω3比. 2 0 5 1 5 6 0 2 . 0. ⑦. 2 5 1 2 . 5 1 2 . 5 5 0 2 . 0. ⑧. ⑨. 。。 。。. 3 7 . 5. 3. 急性醇炎の作成と脂肪酸投与 体重200~250 gの SD系雄性ラットを 1 0日間必須 脂肪酸欠乏飼料で飼育した後, 2 4時間絶食とし使用 した.ぺントパルビタール 5 0mg/kgを腹腔内に投 与して麻酔後,開腹.十二指腸に小切聞を加え,乳 頭にポリエチレンカテーテルをカニュレーション し,肝内胆管への逆流を防ぐために肝門部総胆管を 一時的にブルドック甜子でクランプした状態で. 5. %タウロコール酸を 0 . 1ml注入し,急性壊死性醇炎 を作成した.さらに,開腹のみを行った群を対照群. 5 0 5 0. とした. 2 . 3. 3種類の完全静脈栄養 (TPN) 管理を行った. TPNは,乳酸リンゲル液 ( L a c t e c D⑧:大塚製薬工場)に加えて,大豆油ベースの脂肪 n t r a l i p o s @(大塚製薬工場)または魚油 乳剤である I. 6 2 . 5 2 . 0. 旦. o t a lp a r e n t e r a ln u t r i t i o n;FO ( f is h io iI),魚 TPN,t 油;5fO ( s a f f l o w e ro i l ),ベニバナ油;50 ( 5 o y b e e n oi!),大豆油 ;00,オリーブ油.. 醇炎作成直後のラットの右内頚静脈に中心静脈カ テーテルを挿入し. ベースの脂肪乳剤(大豆油:魚油=7 :3) を使用 し,無脂肪の無脂肪群,大豆油群 (ω-6/ω-3=10),. 群 (n=8/ 群)に割付け, ω-6/ω-3比の異なる脂肪. 魚油群 (ω-6/ω3=2.3)を作成した.対照群に対し. 乳剤を配合した完全静脈栄養 (TPN) を開始した.. 群). TPN ては無脂肪の TPN管理を行った (n=5/. 脂 肪 乳 剤 は , 魚 油 (Omewgaven-Fresenius,. は全ての群において同熱量 ( 8 7 . 5kcal /k g / d a y )と. F r e s e n i u sKabi, Germany),ベニバナ油,大豆油(大 塚製薬工場,徳島),およびオリープ油 ( C l i n O l e i c, Baxter,Germany) を表 1および表 2に示す比率で 配合して使用した. TPNの 1日の輸液投与量は熱 量2 1 0k c a l,脂肪4 . 3g,ブドウ糖3 6 . 3g,アミノ酸6 . 2 g/kgとした. 輸液開始直後 1日後 3日後 5日後にラット. 2 . 9kcal /mI)で投与した. し,定流量 ( TPN投与 3日,または 5日後にペントパルビタ ール麻酔下にて開腹し,下大静脈より採血を行って 脱血犠死させ,牌臓を摘出した.採血した血液を. 3, 0 0 0rpm,2 0分間遠心することにより血清を分離 し,サイトカイン測定に使用した.牌臓は牌細胞に おけるリンパ球サブゃタイプの割合,幼若化能,サイ. をペントパルビタール麻酔下にて開腹し,下大静脈. トカイン産生の測定に用いた.. より採血を行って脱血犠死させ,牌臓を摘出した.. 4 . 牌細胞免疫反応の解析. 牌臓を P h o s p h a t e b u f f e r e ds a l i n e(PBS) の入った. 牌臓を PBSの入ったシャーレ内に移し, 10mlシ. シャーレ内に移し, 1 0mlシリンジを用いて細胞を. リンジを用いて細胞を単離した.牌細胞浮遊液を. 0 0 0rpm, 5分間遠心 単離した.牌細胞浮遊液を 2,. 2, 0 0 0rpm,5分間遠心し,上清を除いた後溶血剤を 加えて溶血処理をした.PBSを加えて遠心処理する ことにより牌細胞を得た.そして, 10%F e t a lc a l f cerum ( F C S ) を含む培養液 (RPMI1640) にて希. し,上清を除いた後溶血剤を加えて溶血処理をした.. PBSを加えた遠心処理を 2度繰り返して牌細胞を 得た.牌細胞 ( 2X1 08個)の全脂肪分画を 2 , 6 d i t b u t y l 4 m e t h y l p h e n o l( 5 0mg/L)を添加したクロロ フォルム/メタノーノレ(2 1,v ol / voI)で抽出し, リン脂質分画をアミノプロリルシリカカラム ( V a r -. 釈後,血球計算板にて細胞数を算定した. 牌細胞中リンパ球サフ.タイプの割合を分析するた め,牌細胞 1X 1 05c e l l sを試験管にとり FITC標 識. i a n,I n c .,CA.U . S .A.)を用いて分離した.分離した. 抗ラット CD4抗 体 (BeckmanC o u l t e r ) および PE. リン脂質分画は,脂肪酸分析に供した.抽出したリ. 標識抗ラット CD8抗体 (BeckmanC o u l t e r )を加え. . 4 6mlのo . 5M m e t h a n o l i c sodium ン脂質分画を 0. て反応させることにより染色を行った.自動細胞解. hydroxideを加えて 7分間煮沸した後, 0.6mlの1 4 %m e t h a n o l i cboront r i f l u o r i d eを加えてさらに 3 0 分間煮沸した.反応液に 0 . 3 5mlのイソシアネート と 2ml飽和塩化ナトリウム溶液の混合液を加え,上. 析 装 置 FACScanを用いて, CD4陽性細胞と CD8. 層のイソシアネート層に抽出された脂肪酸分画を, ガスクロマトグラフイーにて分析した.. 陽性細胞の割合を測定した. 牌細胞幼若化能を, MTTa s s a yK i t (Chemicon ] a p a n )を用いて MTT法により測定した.牌細胞を 1X1 06c e l l s / m lに調整し,平底 9 6w e l lプレートに O.lmlずつ d i p l i c a t eで加え,さらに培養液,および.
(3) ω3系脂肪乳剤の静脈内投与による免疫賦活効果. EPA. o n c a n a v a l i nA (ConA,終濃度 刺激物質としての c. 6 9 O.6~. E P A J A A 比. 5J . 1g /ml;SIGMA) と共に 3TCの 5% CO 2 インキ. 吸光度で除した値(刺激係数)として表した.. 642. 激サンプルの吸光度を培養液のみで培養した細胞の. (主主鋤封 G岳趨握血哩. 0時間培養した.その後 3 -( 4, 5 ユベーター内で2 dimethy 1 t h i a z o l 2 y ! )2, 5 g i p h e n y l t e t r a s o d i u m bromide(MTT)IPBSを1 0J . 1 l /w e l l添加し,さらに 4時間培養した.そして 1 0 0J . 11 I s o p r o p a n ol/HClを 加え,細胞を可溶化後, M i c r o p l a t er e a d e rを用いて 吸光度 ( 5 7 0nm)を測定した.測定結果は ConA刺. 牌細胞におけるサイトカイン産生を R a tインタ. t e r l e u k i n;I L )2,インターブエロン ーロイキン(in t e r f e r o n;IFN)γ,I L 1 0E n z y m e l i n k e di m ( in munosorbenta s s a y(ELISA)K i t( B i o S o u r c eI n t e r n a t i o n al)を用い ELISA法により測定した.牌細胞 を ConA添加(終濃度 5阿 1 m ! ),無添加の培養液 6 0c e l l s / m lに調整し ,3TCの 5%C02 を用いて 1X1 インキュベーター内で2 4時間培養後, 3 , 0 0 0rpm,1 0 分間遠心し,上清を採取した.M i c r o p l a t er e a d e rを 4 5 0nm) を測定し,検量線から牌細 用いて吸光度 ( L 2,I F N γ,I L I O濃度を換算 胞培養液上清中の I した.さらに, R atc y t o k i n eELISAK i tにより血 清の吸光度 ( 4 5 0nm) を測定し,検量線より血清中 のI L 2,IFNγ,I L I O濃度を換算した. S E )で表 得られたデータは,平均値±標準誤差 ( した.また,検定は t検定を用い,有意差水準 5 % ( p < 0 . 0 5 ) で統計学的に有意とした. 成 績. 1.脂肪酸投与至適条件の決定. 6 1ω-3比を変化させた各種 表 1に示すような ω-. 1 6. 。 旬. 。唱 時間(目). 時間(日). 図1 ω 6 1ω 3比を変化させた各種脂肪乳剤を添 加した TPN開始後のラット牌細胞膜のリン 脂質構成の変化(実験条件:表1) 牌細胞膜の脂肪酸組成中のエイコサペンタエ ン酸 ( E P A ), ドコサヘキサエン酸 (DHA), AA)含有比率,EPA/AA比 , アラキドン酸 ( DHA/AA上 1 : , ω6 1ω-3上 1 : . TPN中の脂肪乳剤組成(表 1中に提示): ,⑤. ・,①;+,②;・,③;<>,④ ;0. 様の方法で解析した.その結果を図 2に示す.牌細 ,DHAの含有比率 胞膜の脂肪酸組成中での EPA は,脂肪乳剤投与開始後 3日間でほぼ平衡状態に達 した.さらに, EPA ,DHA量は,魚油配合量の増加 とともに増加した.一方,牌細胞膜中の AA比率は. 脂肪酸組成の脂肪乳剤を配合した TPN 液を 0~5. 時間経過とともにすべての群で低下し,その含有比. 日間投与した後の,牌細胞膜の脂肪酸組成を図 1に. 率は魚油の含有量が多いほど低くなる傾向を示し. 示す.牌細胞膜の脂肪酸組成中でのエイコサペンタ. た.その結果,抗炎症作用の指標とされる EPA/AA. エン酸 (EPA), ドコサヘキサエン酸 (DHA) の含. 比は,投与する脂肪乳剤中の魚油の含有量の増加と. 有比率は,脂肪乳剤投与開始後 1日目から最大変化. ともに増加した.. 3日後にはほぼ平衡状態に達し た.さらに, EPA ,DHA量は,投与する脂肪乳剤中. 2. 急性醇炎における脂肪乳剤投与の効果. の半分まで到達し,. 上記の結果を基に, ω6 1ω一3比2 . 3で,魚油含有. の ω6 1ω-3比が低下するとともに増加した.一方,. 比率30%の脂肪乳剤を魚油製剤とし,大豆油ベース. 牌細胞膜中のアラキドン酸 ( AA)比率は時間経過と したが,その含有比率は各群間で変化がなかった.. の 市 販 脂 肪 乳 剤 で ω -6 1ω 3比 1 0 . 0で あ る I n t r a l i p o s @ (大塚製薬工場)と比較解析した. 牌細胞における CD4陽性細胞の割合は, 3日後で. その結果,抗炎症作用の指標とされる EPA/AA比. 無脂肪群が対照群に比べて有意に低値を示した(図. は,時間経過とともに増加し,投与する脂肪乳剤中. 3).. のω 6 1ω 3比の低下とともに増加した. 剤中の構成比率を変化させ(表 2),魚、油の含有量の. 一方,牌細胞における CD4/CD8比(図 3 ),Con A刺激に伴う牌細胞幼若化能(図 4)と ConA無刺 激での I L 2産生(図 5)は 3日 5日後で 4群聞. 変化が牌細胞の脂肪酸組成に与える影響を上記と同. に有意差を認めなかった.. ともにすべての群で低下し. 5日後には約 14%に達. 1ω 3比をほぼ2 . 0と一定にし,脂肪乳 次に, ω 6.
(4) 7 0. 新. 崎. 百. EPAJAA比. EPA. ロ対照群. 0 . 3. ロ無脂肪群. 制制緩割問票. aukuaaT. ロ大豆油群. 由群 ロ魚 j. 64. (さ主凶町封S 且守鑑醤岨. 。 3日後. 5日後. E. 図 4 牌細胞幼若化能 醇炎作成 3, 5日後に牌細胞を採取.刺激係 数 :c onA刺激サンプルの吸光度を培養液の. みで培養した細胞の吸光度で除した値.. A. 。. 3. o. 時間(日). EEE)演 余. 。. 。 旬. 80. 一 (. 1 . 3. 時間(日). 一. 添加した TPN開始後のラット牌細胞膜のリ ン脂質構成の変化(実験条件:表 2) 牌細胞膜の脂肪酸組成中のエイコサぺンタ エ ン酸(EPA), ドコサヘキサエン酸 (DHA), I AA比 , アラキドン酸 (AA)含有比率,EPA DHAIAA上 L ω6 1ω3上 t : . TPN中の脂肪乳剤組成(表 2中に提示): 0,⑧ ;0,⑨. 。 , ⑥ ;・,⑦ ;. NaJ. 図 2 魚油の配合比率を変化させた各種脂肪乳剤を. 70 60. 50 40. 30 20 10. B. 4 . 5 4. E. ,g. 3 . 5 3. 演. 2 . 5. ( 唱。)凶宵封盟国構岩盤寸Q O Q岳製圏構匙. 3 ミ. 口対照群. *. *. ロ無脂肪群 ロ大亘油群 ロ魚 j 由群. 2. ' ) ' 1 .5 . . . . J. 3 5 30. *. 0 . 5. 0 3日後. 25. 5日後. L2産生 図 5 牌細胞における I 勝炎作成 3,5日後に牌細胞を採取. A,Con 0 5 A無刺激. B,ConA刺激下.人 ρ<0. v s3日後の大豆油群.. 20 15 10. 。 3日後. 5日後. 2. 5. しかし, Con A刺 激下 での I L2産生 ( 図 5)と. ∞. 4A00 ¥守 口. 口対照群 回無脂肪群 口大亘;菌群 図魚油群. υG円甘盟国唯盆. 1. 5. IFNγ 産生(図 6)は. 3日後で対照群と魚油群が. 大豆油群に比 べ有意に高値を示 し,さらに. ConA 無刺激での IFN γ 産生(図 6)は. 3日後で対照群. と魚油群が無脂肪群に比べ有意に高値を 示した .. L-IO濃 度 を 示 す. 図 7に牌細胞培養液上清中の I ConA無刺激での IL-I O産生は,対照群と魚油群が 0. 5. 他の群 に比べいずれも高値を示し,特に 3 日後では. I O産生は, 有意差を認めた .ConA刺激下での IL3日後. 5日後. 図 3 牌細胞中の CD4陽性細胞比率と CD4 /CD8 比 勝炎作成 3,5日後に牌細胞を採取.* , ρ< 0 . 0 5v s3日後の無脂肪群の CD4陽性細胞比 率.. 重症急性醇炎を惹起した 3群聞に有意差を認めなか った .. L 2,IFNγ ,IL-I O濃度は , 3日, 5 血清中の I 日後におい て,重症急性醇炎を惹起した無脂肪群, 大豆油群および魚油群との聞 に有意差を認めなかっ.
(5) ω3系脂肪乳剤の静脈内投与による 免疫賦活効果. A. 7 1. 1-1 4 など,免疫抑制状態にあるこ 能低下が見られる 1. 2 50. とが報告されてきた . そこで感染源である腸管への. E. 対策として,早期からの経腸栄養開始や,経腸栄養. 漁 1 5 0. ミ 司. とともに ,腸粘膜栄養としてのグルタミン酸投与の. u .. 有効性 15, 1 6や,腸内細菌叢を変化させる p r e b i o t i cs. ) . .1 0 0. z. 5 0. やp r o b i o t i c s投与の有効性が報告されている 17-19. u凶. また, ω 3系不飽和脂肪酸を含めた免疫賦活物質を. 3日後. B. 5日後. **. 7r. ロ対照群 ロ無脂肪群 ロ大豆油群 ロ魚油群. 添加したいわゆる免疫栄養製剤も経腸栄養剤として 使用可能であり ,重症急性勝炎における経腸栄養剤. へ. として臨床応用されつつある 20. ε E b 4. しかし ,重症急性醇炎での発症早期には麻痩性イ. 3. レウスのために腸管運動が障害されていることが多. ! 令 索. く,症例によっては腸管への直接的炎症波及から腸. ト 、. 量. 2. 管狭窄や穿孔などの器質的障害を伴うこともあり ,. 。. 早期経腸栄養の施行は容易ではない.実際,わが国 での重症急性解炎症例における経腸栄養施行率はき. 5日後. 3日後. わめて低いことが報告されている 22 そこで,経口や. 図 6 牌細胞における I FNy産生. 勝炎作成 3,5日後に牌細胞を採取.A,Con A 無刺激. B,C onA刺激下.本, ρ<0.05 v s3日後の無脂肪群** , t<0. 0 5v s3日 後の大豆油群.. 経腸経路ではなく ,経静脈投与による免疫栄養療法 の開発が急務となっている . 本研究では,重症急性解炎などの経口摂取が困難 な高度侵襲状態において ,脂肪乳剤の経静脈投与に. A. 2000. r. E E 1500 奇 亀. 3 よる免疫賦活を得ることを目的として,新規に ω-. *. (. 系不飽和脂肪酸を添加した脂肪乳剤を開発し,その 静脈内投与後早期より抗炎症効果の指標とされる. EPA/ AA比を増加させることが判明した .. ∞o. 余 1 o. Mor l ionらは, TPNとして魚油を投与した場合. : : ! 500. の血祭や細胞膜の脂肪酸組成への影響を報告してお. II B 700. 3日後. 5日後. り, その変化は 4日で平衡状態に達するとしてい ロ対照群 ロ無脂肪群 口大豆油群 ロ魚 j 由群. ( E E600 500. る23 一方,Adamsらは魚油の経口投与では,血祭 中や赤血球膜のリン脂質中の. EPA濃度は,経口摂. 取 開 始 後 7日 目 ま で 上 昇 を 続 け る と 報 告 し て い. 実 : 400. る24 このことは ,経腸管的吸収経路と経静脈経路と. 。300. の代謝速度の差とともに ,絶食の有無が関与してい. : : ! 200. る可能性があ る.. 4 ミ. 6 1 ω3比 が 2. 3の魚油ベースの脂肪乳剤 実際, ω-. 1 0 0. 。 5日後. 3日後. 図 7 牌細胞 における I LI O産生 勝炎作成 3,5日後に牌細胞を採取.A,Con A 無刺激. B,C onA刺激下.* , T<0 . 0 5 v s3日後の無脂肪群と大豆油群.. (大豆油:魚油=7 :3 )を重症急性梓炎モデルの作. L2や I NF 成直後に投与したところ, 3日後には ,I 7 産生能の冗進が見られ,牌細胞の免疫反応が賦活. され, 抑制された I L-I O産生が回復していた.. 3系不飽和脂肪酸を 今回,われわれが調整した ω添加した脂肪乳剤 ( ω6 1 ω-3=2. 3 )は,経静脈的に. 7 こ. 免疫賦活が可能な製剤であり ,重症急性騨炎に臨床 考 察. 応用が可能と考えられる.実験豚炎では,腸内細菌 のB acteri a lt r a n s l o c a t i o nは勝炎作成後 1日以内. 重症急性牌炎では ,発症後期の感染合併が治療成. に起こり ,解局所の感染もそれに引き続いて成立す. 績向上の険路となっている . これまでに ,重症急性. るが 2U6,実際の臨床例では ,腸管透過性の充進が棒. 解炎では発症早期から免疫担当細胞であるリンパ球. 2時間前後 に 観 察 さ れ て お り へ 惇 お よ び 炎発症後7. のアポトーシスをきたし 1lO,牌細胞やリンパ球の機. 勝周辺組織への感染はその後に成立するものと考え.
(6) 7 2. 新崎. られる.したがって,隣炎発症直後から免疫賦活を 目的とした脂肪乳剤投与を開始すれば重症急性醇炎 に伴う感染成立,あるいは感染の重症化を阻止しう る可能性がある. 重症急性醇炎では,従来は脂肪製剤投与が醇障害 を引き起こすことが危慎され使用が控えられた時期 もあったが,最近では脂肪投与の重要性が再認識さ れている 28 本研究で使用したような,魚、油を配合し た脂肪乳剤を重症急性醇炎の発症早期から使用すれ ば,重症急性梓炎における有効な感染対策となる可 能性があると考えられた. 謝 辞 本研究のご指導を賜りました,大柳治正教授に謹んで、感謝 の意を表します. また,本研究の遂行にあたりご支援を賜りました大塚製薬 工場の中山満雄先生,萩彰文先生に感謝申し上げます.. 文 献. 1 . Marik PE,Z a l o g a GP ( 2 0 0 8 )I m m u n o n u t r i t i o ni n l lp a t i e n t s :as y s t e m a t i cr e v i e wanda n a l y s i s c r i t i c a l l yi o ft h el i t e r a t u r e .I n t e n s i v eCareMed3 4 :1 9 8 0 1 9 9 0 2 .O ' C a l l a g h a nG,B e a l eRJ ( 2 0 0 3 )Ther o l eo fimmune. e n h a n c i n gd i e t si nt h e management o fp e r i o p e r a t i v e p a t i e n t s .C r i tCareR e s u s c5 :2 7 7 2 8 3 3 .F a r b e rMS,MosesJ ,KornM ( 2 0 0 5 ) Reducingc o s t s andp a t i e n tm o r b i d i t yi nt h ee n t e r a l l yf e di n t e n s i v ec a r e u n i tp a t i e n t . JPENJP a r e n t e rE n t e r a lNutr2 9 :S 6 2 6 9 4 . KudskK A ( 2 0 0 6 )I m m u n o n u t r i t i o ni ns u r g e r yand c r i t i c a lc a r e . AnnuRevNutr2 6 :4 6 3 4 7 9 5 .C a l d e r PC ( 2 0 0 7 )I m m u n o n u t r i t i o ni ns u r g i c a l and 33 1 3 9 c r i t i c a l l yi l lp a t i e n t s . BrJNu t r9 8S u p p l1:Sl e y e n f e l d t MF,Moses AG,Van 6 . Fearon KC,Von M GeenenR,RoyA,GoumaDJ .G i a c o s aA,VanGossum ,B arberM D,AaronsonNK,VossAC,T i s . A,BauerJ d a l eMJ ( 2 0 0 3 )E f f e c to fap r o t e i nande n e r g yd e n s eN 3f a t t ya c i de n r i c h e do r a ls u p p l e m e n tonl o s so fw e i g h t andl e a nt i s s u 巴 i nc a n c e rc a c h e x i a :arandomisedd o u . l Gut5 2・1 4 7 9 1 4 8 6 b l eb l i n dt r i a. i n c l a i rLA,W i l k i n s o nRG,EnserM, 7 . WachiraA M,S WoodJD,F i s h e rAV ( 2 0 0 2 )E f f e c t so fd i e t a r yf a ts o u r c e andb r e e dont h ec a r c a s sc o m p o s i t i o n,n 3p o l y u n s a t u r . a t e df a t t ya c i dandc o n j u g a t e dl i n o l e i ca c i dc o n t e n to f s h e e pmeatanda d i p o s et i s s u e . BrJNutr8 8 :6 9 7 7 0 9 .Nishik. 8 . UedaT,TakeyamaY,YasudaT,TakaseK ,Kuroda Y ( 2 0 0 2 )F u n c t i o n a la l t e r a t i o n so f awa J s p l e n o c y t e si ns e v e r ea c u t ep a n c r e a t i t i s .JSurgRes1 0 2: 1 6 1 1 6 8 o r iY ( 1 9 9 8 ) 9 . TakeyamaY,NishikawaJ,UedaT,H Thymic a t r o p h yc a u s e d by thymocyte a p o p t o s i si n 巴n t a ls e v e r ea c u t ep a n c r e a t i t i s . JSurgRes7 8 expenm 9 7 1 0 2 1 0 . TakeyamaY,TakasK .UedaT,HoriY,GoshimaM, KurodaY ( 2 0 0 0 )P e r i p h e r a l Iymphocyter e d u c t i o ni n. 日. s e v e r ea c u t ep a n c r e a t i t i si sc a u s e dby a p o p t o t i cc e l l a s t r o i n t e s tSurg4 :3 7 9 3 8 7 d e a t h JG .Nishik. 1 1 . YasudaT,TakeyamaY,UedaT,TakaseK 2 0 0 2 )S p l e n i ca t r o p h yi ne x p e r i m e n . awaJ,KurodaY ( 6 5 3 7 2 t a ls e v e r ea c u t ep a n c r e a t i t i s . PANCREAS2 4・3 .HandaH,TomitaH,TomitaY 1 2 . UeharaS,GothohK ( 2 0 0 3 ) Immune f u n c t i o ni np a t i e n t sw i t ha c u t ep a n . c r e a t i t i s . JG a s t r o e n t e r o lH e p a t o l1 8 :3 6 3 3 7 0 h i n z e k iM,Sawa 1 3 . UedaT,TakeyamaY,YasudaT,S j i k iT,F u j i n oY,S u z u k iY,KurudaY H,NakajimaT,A ( 2 0 0 6 )Immunosuppressioni np a t i e n t sw i t hs e v e r ea c u t e p a n c r e a t i t i s . JG a s t r o e n t e r o l4 1 :7 7 9 7 8 4 1 4 .P i e t r u c z u k M, Dabrowska MI, Wereszczynska SiemiatkowskaU,DabrowskiA ( 2 0 0 6 )A l t e r a t i o no f p e r i p h e r a lb l o o d Iymphocyte s u b s e t si na c u t ep a n . 3 4 4 5 3 5 1 c r e a t i t i s . WorldJG a s t r o e n t e r o l1 2・5 . Hotz HG, 1 5 .F o i t z i k T,Kruschewski M,KroesenAJ E i b lG,BuhrHJ( 19 9 9 )Doesg l u t a m i n er e d u c eb a c t e r i a l t r a n s l o c a t i o n ? As t u d yi n two a n i m a l models w i t h .I n tJC o l o r e c t a lD i s1 4 :1 4 3 1 4 9 i m p a i r e dg u tb a r r i er .KovacsG,S z a t m a r iK .BakoA,Szentkeres. 1 6 .H a l l a yJ .( 2 0 01 )E a r l yj e j u n a l z t yZ,LakosG,SipkaS,SapyP n u t r i t i o nandc h a n g e si nt h ei m m u n o l o g i c a lp a r a m e t e r s o fp a t i e n t sw i t ha c u t ep a n c r e a t i t i s .H e p a t o g a s t r u e n t e r o l o g y4 8 :1 4 4 8 1 4 9 2 r o .a n d 1 7 . Bengmark S ( 2 0 0 3 ) Use o f some p r e ., p l lp a t i e n t s .B e s tP r a c tResC l i n s y n b i o t i c si nc r i t i c a l l yi t e r o l1 7・8 3 3 8 4 8 G a s t r o巴n e l a g y iT,PotoL,Romics,LJ r,Bengmark 1 8 . OlahA,B S( 2 0 0 7 )S y n b i o t i cc o n t r o lo fi n f l a m m a t i o nandi n f e c . t i o ni ns e v e r ea c u t ep a n c r e a t i t i s :a p r o s p e c t i v e,r a n . o u b l eb l i n ds t u d y . H e p a t o g a s t r o e n t e r o l o g y domiz巴d,d 5 4 :5 9 0 5 9 4 ,C indoruk乱 1 .UnalS 1 9 . KarakanT,ErgunM,Dogan1 ( 2 0 0 7 ) Comparisono fe a r l ye n t e r a ln u t r i t i o ni ns e v e r e a c u t ep a n c r e a t i t i sw i t hp r e b i o t i cf i b e rs u p p l e m e n t a t i o n v e r s u ss t a n d a r de n t e r a ls o l u t i o n :ap r o s p e c t i v erandom. i z e dd o u b l e b l i n ds t u d y . World J G a s t r o e n t e r o l1 3 : 2 7 3 3 2 7 3 7 a l t e r s A M,Goggin PM, 2 0 .P e a r c e CB,Sadek SA,W SomersSS,TohSK .JohnsT,Duncan,HD. ( 2 0 0 6 )A d o u b l e b l i n d,randomised,c o n t r o l l e dt r i a lt os t u d yt h e e f f e c t so fane n t e r a lf e e ds u p p l e m e n t e dw i t hg l u t a m i n e, a r g i n i n e,and omega-3 f a t t ya c i di np r e d i c t e da c u t e s e v e r ep a n c r e a t i t i s . JOP7 :3 6 1 3 7 1 l . Hegazi RA,O 'Keefe SJ ( 2 0 07 ) N u t r i t i o n a l im 2 munomodulation o fa c u t ep a n c r e a t i t i s . Curr G a s t r o e n t e r o lRep9 :9 9 1 0 6 2 0 0 8 )消化管内除菌,経 2 2 竹山宜典,木原康,大槻員 ( 目. 腸栄養の方法と開始時期の検討.厚生労働省科学研究費補 助金. 難治性疾患克服研究事業「難治性醇疾患に関する調. 9年度総括・分担研究報告書,大槻 査研究」平成 1. 員,東. 2 5 5 京,株式会社アークメディア, 5 2 3 . MorlionBJ,TorwestenE,L e s s i r eH,SturmG,P e s k a r 19 9 6 )Thee f f e c to fp a r e n t e r BM,F u r s tP,P u c h s t e i nC ( a lf i s ho i lonl e u k o c y t emembranef a t t ya c i dc o m p o s i -.
(7) ω3系脂肪乳剤の静脈内投与による免疫賦活効果 t i o nandl e u k o t r i e n e s y n t h e s i z i n gc a p a c i t yi np a t i e n t s 5 :1 2 0 8 1 2 1 3 w i t hp o s t o p e r a t i v et r a u m a . Metabolism4 2 4 . Adams S,Yeh YY,J e n s e n GL ( 1 9 9 3 ) Changes i n p l a s m aande r y t h r o c y t ef a t t ya c i d si np a t i e n t sf e de n t e r a lf o r m u l a sc o n t a i n i n gd i f f e r e n tf a t s . JPENJP a r e n t e r 7・3 0 3 4 E n t e r a lNutr1 unkel NS,Moody FG,Smith GS,R o d r i g u e z LF, 2 5 .R LaRoccoM T,M i l l e rTA ( 1 9 91 ) Ther o l eo ft h eg u ti n t h edevelopmento fs e p s i si na c u t ep a n c r e a t i t i s . JSurg Res5 1 :1 8 2 3 h i n z e k iM,Sawa 2 6 . YasudaT,TakeyamaY,UedaT,S NakajimaT, KurodaY ( 2 0 0 6 )Breakdowno fi n t e s t i H,. 7 3. n a lmucosav i aa c c e l e r a t e da p o p t o s i si n c r 巴a s e si n t e s t i n a lp e r m e a b i l i t yi ne x p e r i m e n t a ls e v e r ea c u t ep a n 3 5 :1 8 2 6 c r e a t i t i s . JS u r gRes1 L e e d e rPC, KingRF, B a r c l a yGR, M a r t i n 2 7 . AmmoriBJ, a r v i nM,McMahonMJ ( 1 9 9 9 )E a r l yi n c r 聞記 i n IG,L i n t e s t i n a lp e r m e a b i l i t yi np a t i e n t sw i t hs e v e r ea c u t e a i l p a n c r e a t i t i s :c o r r e l a t i o nw i t hendotoxemia,organf o r t a l i t y . JG a s t r o i n t e s tS u r g3 :2 5 2 2 6 2 u r e,andm 2 8 . KataokaK ( 2 0 0 6 )S p e c i a l i z e dn u t r i t i o ns u p p o r tc o r r e s p o n d i n gt op a t h o p h y s i o l o g i c a lc h a n g e si na c u t eand 4 7 c h r o n i cp a n c r e a t i t i s . JKyotoP r e fUnivMed:625-6.
(8)
関連したドキュメント
投与から間質性肺炎の発症までの期間は、一般的には、免疫反応の関与が
For quantitative assessment, we calculated the coefficient of variance (CV) of fat region and contrast between fat region, normal tissue, and lesion on MR images acquired using
本実験には,すべて10週齢のWistar系雄性ラ ット(三共ラボラトリ)を用いた.絶食ラットは
リポ多糖(LPS)投与により炎症を惹起させると、Slco2a1 -/- マウス肺、大腸、胃では、アラキ ドン酸(AA)およびエイコサペンタエン酸(EPA)で補正した PGE 2
※ 硬化時 間につ いては 使用材 料によ って異 なるの で使用 材料の 特性を 十分熟 知する こと
⑫ 亜急性硬化性全脳炎、⑬ ライソゾーム病、⑭ 副腎白質ジストロフィー、⑮ 脊髄 性筋萎縮症、⑯ 球脊髄性筋萎縮症、⑰
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない こと。動物実験(ウサギ)で催奇形性及び胚・胎児死亡 が報告されている 1) 。また、動物実験(ウサギ
生活環境別の身体的特徴である身長、体重、体