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IRUCAA@TDC : 抜歯に際してビスフォスフォネート製剤の休薬は必要か

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

抜歯に際してビスフォスフォネート製剤の休薬は必要か

Author(s)

大平, 貴士; 角屋, 貴則; 重政, 理香; 吉田, 秀児; 野

本, 俊太郎; 八木澤, 潤子; 市川, 秀樹; 成田, 真人;

伊藤, 亜希; 田中, 潤一

Journal

歯科学報, 111(2): 224-224

URL

http://hdl.handle.net/10130/2403

Right

(2)

目的:インプラント治療の普及に伴い,当該治療に 関するトラブルの紹介を受けることが多くなった。 特に下歯槽神経障害は増加傾向にある。これに対し ては薬物療法や星状神経節ブロックを行い,経過観 察するのが一般的である。しかし,軸索または神経 の挫滅や断裂などの症例では,神経修復術が必要と なり,早期に病態を診断し,修復術に導くことが重 要である。 今回インプラント埋入後に下歯槽神経障害を認め 神経修復術を選択した3例を経験したので報告す る。 症例:症例1:左側臼歯部にインプラント周囲炎を 認めたためインプラント除去術を施行。その直後よ り左側オトガイ部,歯槽部の知覚低下を自覚。6年 後,当科紹介来院,初診時,同部位の錯感覚,CT より下顎管の断裂と上方への走行変位を認めたため 全麻下に下顎管移動,神経断端腫除去による修復術 を行った。術後,不快症状は改善された。 症例2:近医にて右側臼歯部インプラント埋入手 術を施行。その際に誤って下顎管を貫き,1か月後 に当科紹介来院。初診時,右側下口唇からオトガイ 部にかけての知覚低下,蟻這感を認めた。CT より インプラント体の下顎管への穿通を認めたため直ち に全麻下にインプラント体除去,神経縫合,および オトガイ孔移動を行った。術後6か月には錯感覚, 知覚回復傾向を認めた。 症例3:近医にて右側臼歯部インプラント埋入手 術を施行。埋入時に強い痛みを自覚。術後翌日よ り,インプラント埋入部から右側下唇の疼痛,痺れ を自覚。4か月後,改善の傾向がないため,当科紹 介受診。初診時,右側下口唇部のピリピリ感,埋入 部の麻酔奏功感,埋入部の圧迫感を認めた。CT よ りインプラント体の下顎管への圧迫所見を認めたた め初診2か月後,全麻下にインプラント体除去,神 経縫合,オトガイ孔移動を行った。術後5か月まで は知覚の回復傾向をみとめ,現在は異感覚の症状を 認める。 考察:今回,神経障害の診断には自覚症状,SW テ スト,CT 所見を併せ総合的な評価を行った。手術 所見から当該下歯槽神経部は圧迫か断裂の病態であ り,薬物療法のみでは回復が得られなかったと思わ れる。3例とも術後に症状の改善があり,神経修復 術の選択は妥当であったと考える。神経断裂などは 特に正確に障害の病態を把握することが重要であ る。また神経修復術を選択する場合は可及的に早期 に行うことも必要であることが確認された。今後よ り確実なクライテリアの設定を行いたい。 目的:破骨細胞の機能を強力に抑制し骨密度を増加 させるビスフォスフォネート製剤(以下 BP 製剤) は,骨粗鬆症患者における椎体骨折や大腿骨骨折な どの発生頻度を抑制することから,多くの福音をも たらしている。一方,顎口腔領域では同薬服用中の 抜歯に際しての顎骨壊死(以下,BRONJ)が問題 となっている。そこで最近の指針では,BRONJ の 予防として,BP 製剤の投与期間や BRONJ 発症の リスクファクターにより抜歯前後の休薬を推奨して いる。しかし,その休薬中に歯性炎症の急性転化や BRONJ を発症した例もみられる。そこで,BRONJ 発症と休薬期間との関係を明らかにするために本研 究を行った。 方法:2009年4月1日から2010年8月30日の間に都 立大塚病院口腔科において抜歯を行った患者1043例 のうち,経口 BP 製剤服用の既往があった48症例に 対して,BP 製剤の使用期間,指針で定められ た BRONJ のリスクファクタ ー,休 薬 期 間,BRONJ 発症について調査し検討を行った。 成績:経口 BP 製剤服用の既往があった48症例のう ち,BP 製剤を3年以上服用していたか,あるいは 服用が3年未満でも糖尿病やステロイド投与などの リスクファクターを有する患者は29例みられ,この 中の1例では既に BRONJ を発症して い た。さ ら に,5例で抜歯後の BRONJ が認められた。それ以 外の患者,すなわちリスクファクターを持たず,さ らに BP 製剤の服用が3年未満の患者には抜歯後の BRONJ は認められなかった。 次に,BP 製剤を3年以上服用していた,あるい はリスクファクターを有していた29症例を,抜歯前 後の12週間休薬したか否かによって分類した。その 結果,休薬しなかった症例や休薬期間が12週未満で あった14症例中,来院時に BRONJ を発症していた 症例が1例みられ,さらに抜歯後の BRONJ の発症 が2例に認められた。しかし,12週間休薬して抜歯 を行った15症例でも3例で抜歯後に BRONJ を発症 しており,両者に差は認められなかった。 考察:今回の調査では,休薬による BRONJ の発症 予防に明らかな効果は認められなかった。それらの 中には,抜歯以前に既に BRONJ を惹起していた症 例も含まれていた。したがって,BP 製剤を内服し ている患者の抜歯に際しては,当該歯が急性転化を 起こす可能性があるかなどの状態に応じて,休薬す るか否かを判断する必要があると考えられた。

№2:抜歯に際してビスフォスフォネート製剤の休薬は必要か

大平貴士1),角屋貴則1),重政理香1)2),吉田秀児1),野本俊太郎1)3),八木澤潤子1),市川秀樹1) 成田真人1)2),伊藤亜希1),田中潤一1)(都立大塚病院・口腔科)1)(東歯大・口外)2) (東歯大・クラウンブリッジ補綴)3)

№1:インプラント埋入時の下歯槽神経損傷に対して神経修復術を選択した3例

村山雅人1),村松恭太郎1),別所央城1),成田真人1),大畠 仁1),佐々木研一1)2),髙野伸夫1) 柴原孝彦1)(東歯大・口外)1)(千葉県)2) 学 会 講 演 抄 録 224 ― 96 ―

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