KANSAI GAIDAI UNIVERSITY
関西外大-バックネル大学E-mailプロジェクト2004
著者
日木 くるみ
雑誌名
研究論集
巻
82
ページ
175-190
発行年
2005-08
URL
http://doi.org/10.18956/00006277
関 西 外 大 一 バ ッ ク ネ ル 大 学E-mailプ
ロ ジ ェ ク ト2004
日 木 く る み Elizabeth Armstrong1.は
じめ に:プ
ロ ジ ェ ク トの 背 景
本 稿 は 関 西 外 国 語 大 学 国 際 言 語 学 部 ゼ ミ ナ ー ル]1(日 木 ゼ ミ)の 授 業 の 一 環 と して 取 り組 ん だe-mailプ ロ ジ ェ ク トの 教 育 報 告 で あ る 。 日木 ゼ ミで は 実 際 に 役 立 つ 英 語 力 の 養 成 を 目 的 と して お り、 映 画 の よ う なauthentic materialsを 使 っ た 生 の 英 語 の 聞 き 取 りや 、 発 表 な ど を 行 っ て き た 。2003年 度 か ら 受 身 的 な 学 習 に 加 え て 発 信 型 の 学 習 も 取 り入 れ よ う と 、 グ ル ー プ ご と に 日本 文 化 の あ る 側 面(た こ 焼 き 、 相 撲 、 な ど)に 関 して 調 べ 、 ホ ー ム ペ ー ジ で 成 果 を 発 表 した 。 英 語 で 自 国 の 文 化 に つ い て の 情 報 発 信 を 実 践 で き た こ と は 、 極 め て 有 意 義 な こ と で あ っ た 。 ま た 、 リ ア ク シ ョ ン を 得 る 意 味 で ア メ リ カ の2大 学(Purdue大 学 とKennyon大 学)に 送 り、 コ メ ン トを 求 め た 。 同 世 代 の 学 生 か ら コ メ ン トを 受 け た こ と は 、 ゼ ミ の 学 生 に と っ て よ い 励 み に な っ た 。 こ れ を 機 会 に 、 さ ら に 学 生 間 の 頻 繁 な 交 流 を 求 め る 声 が 大 き く な っ た 。 そ の 要 望 に 応 え る べ く、 授 業 で 何 が で き る か を 模 索 した 。 学 生 が ア ク セ ス しや す い 交 流 媒 体 と し て 電 子 メ ー ル の 活 用 が 候 補 と し て あ が っ て き た 。 杉 本 ・朝 尾(2002)は 、 「意 味 の あ る 読 み 手 、 書 き 手 と い う関 係 を 築 く道 具 」 と し て 電 子 メ ー ル を 位 置 づ け 、 電 子 メ ー ル がauthentic communicationを 促 進 す る 可 能 性 を 示 唆 して い る 。 ま た 、 山 内(1996)は 「書 く 内 容 が 、 交 信 相 手 が 興 味 ・関 心 を 持 つ も の で あ る ほ ど 、 よ り充 実 した 交 信 を 長 期 に わ た っ て 続 け る こ と が で き る 。」(p.lll)と 述 べ 、 学 生 同 士 に 共 通 した 興 味 ・関 心 が 電 子 メ ー ル を 使 っ た 授 業 を 成 功 さ せ る 重 要 な 要 素 だ と 示 唆 して い る 。そ の よ う な 中 で 、Bucknell大 学1)の 教 員 、 Elizabeth Armstrong2)と 協 力 して 日本 語 を 学 ぶ ア メ リカ 人 大 学 生 と 英 語 を 学 ぶ 日本 人 大 学 生 間 でe-mailを 通 し て 交 流 が で き な い か と 、 話 し合 い を 始 め た 。 お 互 い の 言 語 ・文 化 に 興 味 を 持 っ て い る 学 生 同 士 の 交 流 に な る の で 、 教 え あ い 、 学 び あ う こ と が で き る と 考 え た 。 以 下 は そ の プ ロ ジ ェ ク トの 報 告 で あ る 。
日 木 く る み ・Elizabeth Armstrong 2.E-mailプ ロ ジ ェ ク ト概 要 2.1目 的 今 回 の プ ロ ジ ェ ク トで は メ ー ル 交 換 で き る 時 期 が 極 め て 限 ら れ て い た の で 、 英 語 力 ・ 日本 語 力 の 向 上 ま で は 望 め な い と 判 断 した 。 しか し、 本 当 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 通 して 意 欲 を 高 め る こ と や 、 外 国 の 社 会 や 文 化 へ の 関 心 を 高 め る こ と(山 内1996)は1学 期 間 の メ ー ル 交 換 で も 十 分 可 能 で あ る と 考 え 、 こ の プ ロ ジ ェ ク トで の 具 体 的 な 目標 を 以 下 の3点 に 絞 っ た 。 1)目 標 言 語 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 実 践 す る(目 標 言 語 で メ ー ル を 書 く) 2)お 互 い の 文 化 を 知 る 3)学 習 意 欲 を 高 め る 2.2参 加 者 関 西 外 大 側 参 加 者 は 、 日木 ゼ ミ]1を 履 修 し て い る 大 学3年 生18名 、Bucknell大 側 は 日 本 語 を 履 修 して い る ア メ リ カ 人 大 学 生6名 で あ っ た 。 Bucknell大 生 の レベ ル を 説 明 す る た め に 、 Bucknell大 学 の 日本 語 フ.ログ ラ ム を お お ま か に 述 べ た い 。Bucknellで 日 本 語 を 履 修 す る 者 は 、 Japanese I,Japanese]1,Japanese皿,
Japanese]V, Japanese Vの 順 に 履 修 す る こ と に な っ て い る 。 各 コ ー ス の 内 容 は 以 下 の と お り で あ る 。 Japanese I: Japanese I[: Japanese皿: Japanese ]〉: Japanese V:
Beginning
language
skills. Training
in speaking
and comprehending
the
basic sentence
patterns
of modern
Japanese.
Introduction
to reading
and
writing.
Continued
training in the four language skills. Review of basic and
introduc-tion to complex sentence
patterns.
Reading
of texts in basic Japanese.
Application
of the four language skills. Reading
of texts written in standard
Japanese
and exercises
in content-controlled
conversation.
Continued
application
of the four language
skills. Reading
and guided
dis-cussion of texts related
to a variety of topics.
Reading
and discussion
of selected
materials.
Exercises
in the research
skills of writing and presenting
reports in Japanese.
今 回 、 こ の フ.ロジ ェ ク トに 参 加 して い るBucknell大 生6名 はJapanese皿 又 はJapanese Vを 受 講 して い る 学 生 で 、 す で に 基 礎 レベ ル(Japanese I,Japanese]1)の 日本 語 を 学 習 し終 え て
い る。 こ こで い う 皿,Vは
日本語 の レベ ル を表 し、大 学3年 生 、5年 生 を意 味 しな い。
目標 言 語 で メ ール を 書 け る相 手 で あ る こ とを 条 件 と した た め に 、 日本 語 の基 礎 レベ ル を 終 え
た 学 生(Japanese皿
以 上 の履 修 者)に 絞 られ 、 結 果 的 に 学 生 数 が6名
とか な り限 られ た 。
2.3 期 間 、 内 容 、 確 認 事 項 な ど
Bucknell大 学 の2004年 度lst semesterは8月 か ら12月 、2nd semesterは 翌 年1月 か ら5月 で あ っ た 。 関 西 外 大 は2004年 の4月 か ら7月 が1学 期 で 、9月 か ら 翌 年1月 が2学 期 で あ っ た 。 Bucknellと 関 西 外 大 の 授 業 が 同 時 に 行 わ れ て い る 時 期 は 、2004年9月 か ら12月 で あ り、 必 然 的 に こ の 時 期 に プ ロ ジ ェ ク トを 行 う事 と な る 。9月 は2回 しか ゼ ミが な か っ た の で 、9月 は メ ー ル 交 換 す る 学 生 の 写 真 や ビ デ オ 交 換 に 当 て ら れ 、 メ ー ル 交 換 は 実 質10月 か ら12月 に 行 わ れ た 。 E-mailプ ロ ジ ェ ク トの 内 容 は(1)目 標 言 語 を 使 っ た 自 己 紹 介 、(2)目 標 言 語 を 使 っ て 、 相 手 の 文 化 や 目標 言 語 に 関 す る 質 問 を2つ す る 、(3)(2)へ の 返 答(関 西 外 大 生 は 英 語 で 、 Bucknell大 生 は 日 本 語 か 英 語 の ど ち ら か で)、(4)目 標 言 語 を 使 っ て 簡 単 な お 礼 を 述 べ る 、 の4つ で あ っ た 。(3)で メ ー ル 交 換 相 手 か ら の 質 問 に 答 え る 際 、Bucknell大 生 が 英 語 と 日本 語 の ど ち ら か を 選 択 で き る よ うに した の は 、 彼 ら が 日本 語 を 学 習 し始 め て1,2年 と ま だ 日が 浅 く、 母 国 語 で な い と 質 問 に 答 え ら れ な い 可 能 性 が あ っ た か ら で あ る 。 関 西 外 大 生18名 に 対 しBucknell大 生6名 と い う偏 りが あ った た め 、 Bucknell大 生1名 に 対 し関 西 外 大 生3名 を 割 り当 て た 結 果 、6組 の 組 み 合 わ せ が で き た 。 上 記 の4つ の や り取 りは 各 組 の 中 で 行 わ れ た 。 関 西 外 大 側 で は 、 プ ロ ジ ェ ク ト後 、 各 グ ル ー プ が 交 換 さ れ た メ ー ル を 授 業 で 紹 介 し、 他 の グ ル ー プ が 行 っ た 交 換 内 容 を 共 有 した 。 そ の 他 、 両 大 学 間 で の 確 認 事 項 と して は 以 下 の よ う な 事 が あ っ た 。 ● E-mail projectは 該 当 科 目 の 成 績 の 一 部 に 組 み 込 む 。 予 定 の 日 時 ま で に 相 手 側 に 課 題 と な っ て い る メ ー ル を 送 信 した か ど うか が 成 績 の 対 象 に な っ た 。 ● 教 員 が 学 生 の メ ー ル 交 換 を モ ニ タ ー す る た め に 、 学 生 は 両 大 学 の 担 当 教 員 に メ ー ル 内 容 をccで 送 る 。 ● お 互 い の 文 化 を よ り よ く理 解 す る た め に 、 相 手 の 質 問 に 返 事 を す る と き は 日本 、 ア メ リ カ の 代 表 で は な く、 日本 人 、 ア メ リ カ 人 の1人 と して 個 人 的 見 解 を 伝 え て い る こ と が 分 か る よ うに す る 。 ● 学 生 の 負 担 を 考 慮 し、 最 長 でA4版1枚 程 度 に 収 ま る 長 さ に 抑 え る 。 ● error correctionに 関 し て は 学 生 の 自発 的 学 習 を 阻 害 す る こ とを 避 け る た め に 、 学 生 が 送 る メ ー ル 内 容 に 関 して 教 員 が 前 も っ て チ ェ ッ クす る こ と は な く、 学 生 か ら 質 問 が あ れ ば 受 け る 、 と い う姿 勢 を 取 る 。
日 木 く る み ・Elizabeth Armstrong
3.具
体 例 と 気 づ い た 点
3.1で は 自 己紹 介 例 に つ い て 、3.2で は相 手 の文 化 や 言 語 に 関 す る質 問 と返 答 例 に つ い て 、
そ れ ぞ れ 例 を 示 し気 づ い た 点 を 述 べ て み た い 。
3.1 自 己 紹 介 の 例 と 気 づ い た 点 自 己 紹 介 は9月30日 か ら10月5日 の 間 に 行 わ れ 、6組 と も 問 題 な く メ ー ル 交 換 が で き た 。 以 下 で はBucknell大 生 のSさ ん と 関 西 外 大 生 のAさ ん 、 Nさ ん 、 Tさ ん の 自 己 紹 介 交 換 例 を 挙 げ る 。 【Bucknell大 生 、 Sさ ん か ら の 自 己 紹 介 】は じめ ま して!私
の名 はSで
ご ざい ます 。
私 は バ ッ クネ ール 大 学 の四 年 生 で 社 会 学 と東 ア ジ ア研 究 の専 攻 で す 。 バ ッ クネ ール 大 学
は ペ ン シル ベ ニ ア州 の真 ん 中 で あ り静 か な 田舎 な のに こ のキ ャ ンパ スは 大 学 生 が い っぱ い
い る し毎 週 色 々 なイ ベ ン トが あ る ので お も しろい 所 で す 。
去 年 、AKPと
言 う留 学 プ ロ グラ ム と して京 都 で 一 年 間 ぐら い に留 学 し ま した 。 そ の留
学 の経 験 は 私 に と って 意 義 深 い 年 で した 。 日本 語 を 学 ん だ し 日本 の文 化 に 慣 れ ま した.そ
れ だ け で は な く、 自分 で もた くさん 成 長 した 感 じが あ ります 。 時 間 が 経 つ に つ れ て 京 都 が
も っ と も っ と懐 か し くな ります 。 河 原 町 で 歩 い て い る思 い で と阪 急 線 で 毎 日変 え る思 い 出
な ど よ く します 。
私 は 韓 国 で 生 まれ ま した 。 しか し、 大 体 ア メ リカで 育 った し教 育 も ア メ リカ の学 校 か ら
も ら った か ら私 は 韓 国 人 と呼 ぶ こ と よ りア メ リカ人 と呼 ぶ の方 が 正 しい と思 い ます 。 両 親
と弟 は ブイ ー ラ デル フイ アに 住 ん で い るけ ど外 の全 員 の家 族 は ソウル に 住 ん で い ます 。
皆 さん と こ の メ ール と して 連 絡 が で き る ので 喜 び ます 。 これ か ら よ ろ し くお 願 い します 。
【関 西 外 大 生 のAさ ん 、Nさ ん 、 Tさ ん そ れ ぞ れ か らBucknellのSさ ん へ の 自 己 紹 介 】Nice to meet you S, and thank you for your mail! ! We're very glad to start to contact
with you.
Hello, S. I'm A. I'm 2lyears old, and 3rd grade at Kansai Gaidai University.I'm majoring
in French, but it's very difficult language for me ...And I learn about teaching. I want to
teach Japanese language for many people who interested in my country in the future. My
hobby is watching movie, recently I often watch Horror movies. If you have interest in mo-vies, I'd like for you to talk about various movies with me.
Hello. I'm N. I'm glad to join this e-mail project. Your Japanese was so lovely and I was
surprised of it. I am third grade at Kansai Gaidai University. I'm majoring in French and
trying to get the second-class of French examination.
I live in Shiga so I often go shopping to Kyoto. Actually, I went to Kawaramashi
yester-day ! ! ! There is the possibility that we met somewhere in Kyoto last year.
I'll tell you my pets. I have a dog and a turtle. The dog is Shiba (Japanese dog) and his
name is Ron. He loves eating so much. The turtle's size is 17cm. He has belonged to my
fa-mily for 7 years. He likes to sunbathe.
Hello. My name is T. I'm 20 years old. I'm a student at Kansai Gaidai, and I'm majoring
in Chinese.
I belong to a light music club, so I like music very well. I often listen to music in my free
time. These days, I like guiter pop music. After class, I go to club. And I practice, or talk
to the member. I like the club, because I have a lot of friends.
I usually work part-time at STARBUCKS COFFEE on the weekend. The work is very
hard, but it is interesting for me to work.
In Japan, it is fall. The leaves turn in fall, and it is very beautiful, so I'm going to go to
kyoto with my friends.
Let's have a fun with this e-mail project C- )/
こ の 段 階 で 教 員 側 が 気 づ い た 点 は 、 日本 語 、 英 語 と も に 誤 りが 多 々 あ っ た こ と で あ る 。 確 認 事 項 で 前 述 した よ うにerror correctionに 関 して は 、 学 生 が 送 る メ ー ル 内 容 を 教 員 が 前 も っ て チ ェ ッ クす る こ と は な く、 学 生 か ら 質 問 が あ れ ば 受 け る 、 と い う姿 勢 を 取 る 予 定 で あ っ た 。 し か し な が ら 、 同 世 代 の 大 学 生 に 自 己 紹 介 を す る の に 「私 は ○ ○ で ご ざ い ま す 」 と 丁 寧 過 ぎ る 書 き 方 を した り、junior(大 学3年 生)と 書 く べ き と こ ろ 、3rd grade(小 学 校3年 生)と 書 い た り、 指 導 を 要 す る と 思 わ れ る 点 が 多 か っ た 。 ま た 、 何 の 指 導 も し な い と 、 こ の ま ま 間 違 え た 使 い 方 が 通 用 す る と誤 解 し、errorのfossilizationが 起 こ る の で は な い か と い う心 配 も 出 て き た 。 両 教 員 はerror correctionを し た ほ うが よ い と い う意 見 で 一 致 し た 。 但 し 、 全 て のerrorに つ い て 修 正 して し ま う と 膨 大 な 量 に な り学 生 に と っ て 精 神 的 な 負 担 が 大 き く な る し、 や る 気 も 失 せ て し ま う可 能 性 も あ る と 考 え 、 大 き な 誤 り と 考 え る 項 目3つ に 絞 ろ う と い う こ と に な っ た 。
日 木 くるみ ・Elizabeth Armstrong 学 生 へ は 自 己 紹 介 が 終 わ っ た 段 階 で 授 業 お よ び メ ー ル に て 、 受 け 取 っ た 自 己 紹 介 の 中 の 誤 りを 3つ 訂 正 す る よ うに 伝 え た 。 前 述 の 関 西 外 大 生 のAさ ん 、Nさ ん 、 Tさ ん が 送 っ た 自 己 紹 介 に 対 し てBucknell大 生Sさ ん が 修 正 した 例 を 以 下 に 挙 げ る 。Sさ ん は 関 西 外 大 の3人 グ ル ー プ に 対 して3つ の 修 正 を した の で 、 結 果 的 に1人 に 対 し1つ のerror correctionを す る こ と に な っ た 。 【Bucknell大 生 、 Sさ ん か ら 関 西 外 大 生 のAさ ん 、 Nさ ん 、 Tさ ん に 対 す る 修 正 】
Hello.
For each of the letters I received,
I have picked out one sentence
and made
sugges-tions for it.
For Ms. A
"I want to teach Japanese
language for many people who interested
in my country in the fu
-ture"
I think saying, `I want to teach Japanese
to many people who are interested
in my country
in the future'
has a more natural-sounding
feeling to it.
For Ms. N
"I'll tell you my pets
. "
I think saying, `I'll tell you about my pets' will be a better way to construct
this sentence.
For Ms. T
"I belong to a light music club
, so I like music very well."
I think saying,
`I belong
to a light music club, so I like music very much.'
has a more
natural-sounding
feeling to it.
Sさ ん は 修 正 だ け で な く、 次 の よ う な 日本 語 の 返 事 も 添 え て くれ た 【Bucknell大 生 、 Sさ ん か ら修 正 に 加 え て 送 っ て き た 返 事 】 皆 さ ん の 手 紙 を 楽 し く読 み ま した.あ りが と う ご ざ い ま す! Aさ ん 、 私 も 映 画 を 見 る の が 大 好 き で す 。 日本 に い た 時 、 ワ タ ボ イ ズ と ラ ー ブ レ タ ー と 言 う映 画 を 見 ま した 。 分 か っ た 部 分 は お も し ろ か っ た け れ ど も 映 画 の 中 に 使 っ た 日本 語 は 分 か りに く か っ た で す 。 ハ ー ラ ー 映 画 は あ ま り好 き じ ゃ な い で す 。 ハ ー ラ ー 映 画 を み る と 私 は 寝 れ な くて 、 長 い 間 に 怖 い イ メ ー ジ しか 考 え ら れ ま せ ん 。 た っ た 一 回 、 リ ン グ と 言 う映 画 を み ま した 。 そ の 後 に1ヶ 月 ぐ ら い 鬼 が テ レ ビか ら 出 る か と 心 配 して ス ト レ ー ス が た ま り続 け ま
した 。 Aさ ん は ハ ー ラ ー 映 画 を 見 る と 怖 く な い で す か 。 勇 敢 な 女 で す ね え!Nさ ん 、 去 年 、 河 原 町 で 会 っ た か も しれ ま せ ん ね!私 は い つ も 高 島 屋 や 阪 急 デ パ ー トか ら バ ス キ ン ロ ー ビ ン ズ で ア イ ス ク リ ー ム を 食 べ て 、 カ ラ オ ケ に 行 っ て(一 時 間 で210円 だ け!)あ そ ん で い ま した 。 私 も 子 供 の 頃 亀 が 三 匹 い ま した 。 しか し、 こ れ は 悲 しい 話 で す 。 あ る 日、3匹 の 亀 と あ そ ん で い る と 、 私 が トイ レを 使 うに 立 っ た 瞬 間 、 亀1匹 を 踏 ん で し ま っ て 亀 が 死 に ま した 。 他 の 亀 は び っ く り して 、 速 く逃 げ ま した 。 ど うや っ て こ の2匹 の 亀 が 立 っ て い る 私 か ら 逃 げ た か ま だ 分 か り ま せ ん 。 そ の 後 に 本 当 に 落 ち 込 ん で な り ま した 。 私 は6歳 で した 。 Tさ ん 、 私 も20歳 で す 。 ほ か の 四 年 生 よ り1年 ぐ ら い 年 齢 が 遅 い で す 。 な ぜ 今3年 生 で は な くて 四 年 生 の か 分 か り ま せ ん 。 私 も 音 楽 が だ い だ い だ い 好 き で す 。 歌 を 歌 う の も 歌 を 聞 く の も 、 慰 め れ ま す 。 ザ ブ リ リ ア ン と グ リ ー ン(ブ リ グ リ)と 言 うバ ン ドを して い ま す か?私 は 日本 の バ ン ドの 中 で こ の バ ン ドが 一 番 だ と お も っ て い ま す 。 私 は こ の バ ン ドの コ ン サ ー トを 見 る の が 欲 しい で す が 、 最 近 は 休 ん で い て み た い で す 。 ど の ス タ ー バ ッ ク ス で ア ル バ イ トを して い ま す か?去 年 、 全 部 の 京 都 の ス タ ー バ ッ ク ス を 教 え る 地 図 を ど こ か ら か も ら っ た の で 友 達 と 全 部 の ス タ ー バ ッ ク ス 行 く よ うに 決 め て 全 部 の ス タ ー バ ッ ク ス に 行 っ た こ と が あ り ま す 。 こ れ は うそ で は あ り ま せ ん 。 本 当 で す 。 こ の よ うに 丁 寧 な 返 事 を 受 け た 学 生 は ど れ ほ ど か 嬉 しか っ た に 違 い な い 。 多 少 のerrorが あ っ た と し て も 、 メ ー ル 相 手 に 対 し て 強 い 興 味 を 持 ち 、 自 発 的 に 返 事 を 送 る こ と こ そ が 、 authentic communicationを 成 功 さ せ る 要 素 の1つ で は な い か と 思 い 知 ら さ れ た 。 こ の よ うに 人 間 関 係 を 築 き な が ら 、 言 語 ・文 化 を 学 ぶ こ と は 、 こ の よ う な プ ロ ジ ェ ク トな ら で は の も の だ と 感 じた 。 お 互 い の 言 語 を 学 ぶ 者 同 士 が 互 い にerrorを し な が ら も 、 理 解 し よ う と してcommunication を は か っ て い く過 程 を 見 て 、 学 習 段 階 に お い てerrorを 許 容 す る よ い 機 会 に も な っ た の で は な い か と 推 察 す る 。
3.2相
手 の文 化 ・言 語 に関 す る質 問 と そ の返 答 、及 び気 づ い た点
10月10日 か らll月27日 の約2ヶ 月 の間 に 相 手 へ の質 問 を 送 り、 相 手 か ら の質 問 に 対 す る返 答
を 行 った 。 まず 関 西 外 大 生 か ら の質 問 を 示 し、 そ の中 の1つ に 対 して ど の よ うな返 信 が あ った
日 木 く る み ・Elizabeth Armstrong
か を 挙 げ た い 。
[関 西 外 大 生 か ら の質 問 内容]
1. 2. 9 0 4 5 6. 7. 0 8 ∩ コ ーWhat did you work during internship? Do almost of the students experience internship in
your university and USA?
Mrs. Doubtfire, this Film's theme is divorce. There are many divorce in American couple.
Japanese people consider that marriage is a kind of goal. The couple experience hard
th-ings and happy thth-ings in the future. Then, have a question. How do you think marriage
and divorce?
What do you have any special products of your region?
In America, where do American young people go out on a date?
As a Japanese traditional lifestyle, most of women tend to do more housework than men.
In your family, who does housework very often?
You told me that you are going to apply for both graduate school and job. In American
soci-ety, can people go to graduate school while they are working?
What do you think of your education system in your country? Are you satisfied with it?
Could you tell me a little bit of your way of thinking?
What do you proud of Texas?
What is the image of Japanese?
Please tell us about the birthday party and Halloween party?
例 え ば 、9番 目 の 質 問 に 対 して は 以 下 の よ う な 返 答 が あ っ た 。 【Bucknell大 生 、 Sさ ん か ら の 返 答 】
My image of Japan greatly changed after my year in Kyoto. Before, I thought that because
of Japan's
homogeneous
population,
everybody
had the same beliefs about being polite and
respecting
education.
Now, I think Japanese
culture is very complicated
with much that is
said and unsaid between
two people in a conversation.
While older Japanese
greatly value
traditional
materials
and ideas, I found that many young Japanese
were similar to young
Americans,
especially
when it came to having fun and hanging
out with friends.
Still, I
know that Japanese
culture is distinctly
different,
especially in the ideas of `inner' and
`out-er' groups.
I was also amazed at how fashionably
dressed men and women were on a daily
basis.
こ の 学 生 は 日本 に 来 た こ と も あ り、 日本 に 対 す る イ メ ー ジ を 明 確 に 述 べ て い る 。 次 にBucknell大 生 か ら の 質 問 を 示 し、 そ の 中 の1つ に 対 し て ど の よ うな 返 信 が あ っ た か を 挙 げ て み よ う。 [Bucknell大 生 か ら の 質 問 内 容] 1.2週 間 前 に 、 授 業 で 『日本 語 な る ほ ど 』 と い う番 組 を 見 て 、 日本 の 若 者 の 流 行 語 に つ い て 学 び ま した 。 例 え ば 、 ガ ン と い う と 強 い の 意 味 。 今 、 関 西 で 若 者 が よ く使 っ て い る 流 行 語 を 少 し教 え て くだ さ い 。 2.日 本 の 大 学 生 の 中 に 女 性 た ち は 大 体 ど ん な 仕 事 を 欲 しい で す か 。 卒 業 す る ま で に も う1年 や2年 しか な い の で 未 来 を も っ と も っ と 考 え て な る の は 当 た り前 で す 。 そ の 夢 や や りた い 仕 事 を ひ と つ 説 明 して 下 さ い 。 3.最 近 、 私 の 大 学 で は だ れ も デ ー ト し ま せ ん 。 そ の 代 わ りに"フ ッ ク ・ア ッ プ"す る 方 が 普 通 に な りま し た 。"フ ッ ク ・ア ッ プ"と"デ ー ト"の 意 味 や 感 じは 全 然 違 い ま す 。 デ ー ト す る と ボ イ フ レ ン ドと 付 き 合 っ て ロ マ ン チ ッ ク な 気 に な る で す が"フ ッ ク ・ア ッ プ"し た ら 別 に 知 ら な い 人 と キ ス と か セ ッ ク ス か を して 二 人 は 何 も 予 想 し ま せ ん 。 日本 の 大 学 生 の 生 活 に は デ ー トす る の は ど う で す か?デ ー ト ら し い で す か?"フ ッ ク ・ア ッ プ"み た い で す か? 4.ど して 入 学 の 試 験 が 難 しい け ど 大 学 の こ と が 矢 指 よ りで す か 。 5.日 本 で は 日本 人 に ブ ラ イ ン ドデ ー トが た く さ ん あ り ま す か 。 6.会 話 に ど し て お 天 気 を 反 し ます か 。"お 元 気 で す か"っ て 言 な い こ とが よ くわ か り ま せ ん 。 7.日 本 車 に つ い て の 質 問 を 聞 き ま す 。 ど う して 何 年 間 も 他 の 車 に 乗 る と 必 ず こ わ れ る の に 、 日本 車 が こ わ れ な い の で す か 。 そ の りゆ うは 何 で し ょ うか 。 8.今 度 日本 語 の 授 業 で は 日本 と ア メ リ カ の 高 校 と 大 学 の 違 い の こ と を よ ん で い ま す 。 日本 で は 高 校 の 勉 強 が 大 学 の 勉 強 よ りや さ しそ うで す が 、 本 当 で す か 。(「大 学 の 勉 強 が 高 校 の 勉 強 よ りや さ し そ うで す が 、 本 当 で す か 」 が 意 図 し た 質 問 だ と 思 わ れ る 。)ア メ リ カ で は は ん た い で す 。 大 学 の 勉 強 が 高 校 の 勉 強 よ りす ご く難 しい で す 。 先 生 も 厳 し くて 予 習 も す ご い で す 。
9.What do you think is the most important goal for you personally in attending college? 10.What do you think are the most important things for non-Japanese to understand about the Japanese people?
ll.和 食 は お い しそ うで す 。 ど ち ら 食 べ 物 が 一 番 い い で す か 。 ど う して で す か 。 作 る 方 が 教 え て お 願 い し ま す 。
日 木 く る み ・Elizabeth Armstrong
13.日 本 で は 奨 学 金 を も ら うこ とが 珍 しい で す か?奨 学 金 が 多 い で す か?大 学 で ス ポ ー ツ(運
動 競 技?)を
す れ ば 、 奨 学 金 が も っ と も らえ うあ す くな ります か?ア
メ リカで は ほ とん ど
そ うで す 。
14.若 者 に は 、 日本 と米 国 の映 画 か ら、 一 番 明 らか な違 い は 何 で す か?
例 え ば1番
の質 問 に 対 して は 以 下 の よ うな返 答 が 関 西 外 大 生 か ら な され た 。
【関 西 外 大 生 、Nさ ん か ら の返 答 】
1.Ioften use"バ リ"and``う ざ い".First, I tell you about"バ リ".This simply
means"v- ery".Iand my friends use this word like"バ リ お も し ろ い"or"(値 段 な ど が)バ リ 高 い".Next,"ウ ザ イ"means"kind of annoying"."う ざ い"is short for"う ざ っ た い". I often use this word. I can hear young people say this one like"雨 う ざ い"or"バ リ う ざ い,,.
質 疑 応 答 を して よ か っ た の は 、 日本 の 若 者 が 使 う言 葉 な ど 、 通 常 テ キ ス トで は 扱 わ れ な い よ う な 内 容 を 教 え て い る 点 で あ る 。 ま た 、 同 世 代 の 若 者 た ち が お 互 い に 興 味 を 持 っ て い る 言 語 ・文 化 に つ い て 対 等 な 立 場 で 共 有 して い く プ ロ セ ス は 貴 重 で あ っ た と 思 う。
同 時 に 次 の よ う な 問 題 も 明 ら か に な っ た 。
● 答 え や す い 質 問 の 仕 方 の 指 導:関 西 外 大 側 の7番 ・の 質 問(What do you think of your education system in your country?Are you satisfied with it?Could you tell me a little bit of your way of thinking?)で 言 え ば 、 質 問 が 大 き す ぎ て 、 education systemで 何 を さ し て い る の か も 漠 然 と して い る 。 相 手 が 答 え や す い 質 問 を す る 配 慮 を して い くべ き だ と 感 じた 。 ● 有 意 義 な 内 容 の 質 問 を さ せ る 指 導:関 西 外 大 の3番 目 の 質 問 で は 、 「あ な た の 地 域 の 特 産 品 」 に つ い て 聞 い て い る 。 こ の 質 問 が い け な い と い うわ け で は な い が 、 イ ン タ ー ネ ッ トで 調 べ れ ば わ か る よ う な 質 問 で あ る 。 せ っ か く メ ー ル 交 換 を して い る の だ か ら 、 教 科 書 や 本 か ら で は な か な か わ か ら な い 内 容 や 、 相 手 の 経 験 や 価 値 観 な ど を 聞 く よ うに 指 導 す る の も1つ だ と感 じ た 。 そ の 点 でBucknell大 学 側 の1番 目 の 質 問(関 西 で 若 者 が よ く使 っ て い る 流 行 語)な ど は 面 白 い と 思 う。 ● Error correctionを 誰 が ど の 時 期 に ど の 程 度 す べ き か と い う問 題:Bucknell大 学 側 の4 番 の 質 問(ど し て 入 学 の 試 験 が 難 し い け ど 大 学 の こ と が 矢 指 よ りで す か 。)の よ うに 、 内 容 が 分 か りに くい 質 問 が あ っ た 。 関 西 外 大 生 は 、 返 信 した メ ー ル で 「日本 で は 入 学 は 難 しい が 、 な ぜ 大 学 を 卒 業 す る の は や さ しい の か 」 が 質 問 者 の 本 当 の 意 図 か を 確 認 して
対 処 した 。 今 後 こ の よ う な プ ロ ジ ェ ク トを す る 際 に 、 意 味 あ る 質 問 を す る に は 、 教 員 側 が ど こ ま で 手 助 け して い け ば よ い か を 考 え て い くべ き だ と 感 じた 。 ま た 、 自 己 紹 介 の 段 階 で は 学 生 同 士 で 修 正 を さ せ た が 、 質 問 ・返 答 の 段 階 に な る と 学 生 も レ ポ ー トや クイ ズ な ど で 忙 し く な っ て き た こ と も あ り、 課 題 を 追 加 す る こ と は 実 質 難 しか っ た 。 今 後 は 教 員 側 、 学 生 同 士 のerror correctionを ど の 時 期 に ど の 程 度 す べ き か 、 考 え て い か な け れ ば な ら な い 。 ● 質 問 に 対 し て 的 を 得 て 、 適 切 な 言 語 表 現 で 返 答 す る 指 導:Bucknell大 生 か ら の 質 問 (日 本 で は 大 学 の 勉 強 が 高 校 の 勉 強 よ りや さ しそ うで す が 、 本 当 で す か)に 対 し、 関 西 外 大 生 は"ln our opinion, it is too hard to enter the University in Japanese. So, Japanese senior high school education is very important. But Japanese senior school doesn't al- senior school doesn't al- wayssenior school doesn't al- hardersenior school doesn't al- thansenior school doesn't al- universitysenior school doesn't al- ones.senior school doesn't al- Aftersenior school doesn't al- all,senior school doesn't al- famous public university needs high grade." と 返 答 した 。 日本 語 で は(恐 ら く 日本 で は と 書 こ う と した の だ ろ う)難 しす ぎ て 大 学 に 入 れ な い 、 と1行 目で 言 っ て お き な が ら 高 校 の 勉 強 が 必 ず し も 大 学 の 勉 強 よ り難 しい と は い え な い 、 と 矛 盾 した よ う な 内 容 に な っ て し ま っ て い る 。 最 後 の 行 で は 有 名 な 国 公 立 大 学 は い い 成 績 を 求 め る 、 と 前 の 行 か ら 内 容 が 飛 躍 して し ま っ て い る 。 こ の よ うに 明 ら か に 説 明 不 足 で 、 読 み 手 に 分 か りに くい 返 答 と な っ て い る 場 合 、 読 み 手 に 分 か りや す い 内 容 を 書 く指 導 を 行 う必 要 が あ る だ ろ う。 ● Bucknell大 生 の 中 で 授 業 を 落 と し 、 返 信 し て こ な く な っ た 学 生 が お り、 結 果 的 に メ ー ル が 受 け 取 れ な い 関 西 外 大 の グ ル ー プ が で き て し ま っ た 問 題:Bucknell大 生 の 何 人 か の 返 信 が 途 中 で 途 絶 え て し ま っ た 理 由 と して は 、2つ 考 え ら れ る 。 ま ず 、 日本 語 を 書 く こ と は ア メ リ カ 人 大 学 生 に と っ て レベ ル 的 に か な り難 し く、 そ の た め に 返 信 に 時 間 が か か りす ぎ た り、 負 担 に な っ て 中 断 して し ま っ た の で は な い か と 考 え ら れ る 。 今 回 は 目標 言 語 で 書 く と い う こ と に した が 、 今 後 は 学 生 の 負 担 も 考 慮 して 目標 言 語 で 読 む と い う こ と も 考 え ら れ る 。 レベ ル 差 が あ っ て も 、 目標 言 語 で 読 む と い う こ と で あ れ ば 、 か な り基 礎 レベ ル の 学 生 で も 参 加 が 可 能 に な っ て く る で あ ろ う。 国 際 理 解 を 深 め 、 学 習 意 欲 の 向 上 を 目的 と す る な ら ば 、 母 語 で 書 き 、 目標 言 語 で 読 む と い うや り方 で も 目的 は 達 成 で き る 。2つ 目 の 理 由 と して は 、 ア メ リ カ の 単 位 取 得 の 厳 し さ が 考 え ら れ る 。 ア メ リ カ の 大 学 生 は 一 般 的 に 、 授 業 を 取 得 す る た め に か な り の 予 習 復 習 を せ ね ば な ら な い 。 今 回 の プ ロ ジ ェ ク トが 成 績 の 一 部 に 含 ま れ て い た と は い え 、 他 の 授 業 に か な り の 時 間 が 割 か れ て し ま っ た の で は な い か と 考 え る 。
日 木 く る み ・Elizabeth Armstrong
4.参
加 者 の 感 想
次 に こ の プ ロ ジ ェ ク トを 振 り返 り、 学 生 が ど の よ う な 感 想 を も っ た か に つ い て 述 べ た い 。4. 1で は 関 西 外 大 生 、4.2で はBucknell大 生 の 感 想 を ・意 見 を ま と め た 。4.1 関 西 外 大 生 の感 想
プ ロジ ェ ク ト終 了 後 、 授 業 に て 学 生 に プ ロジ ェ ク トの感 想(よ か った 点 ・改 良す べ き点 な ど)
を 自 由記 述 で 書 い て も ら った 。 無 記 名 で よい と した が 、 あ え て 氏 名 を 書 き感 想 を 述 べ て い る学
生 もい た 。
4.1.1関 西 外 大 生 が 感 じた プ ロ ジ ェ ク トの よか った 点 こ の プ ロ ジ ェ ク トに 関 して 関 西 外 大 生 が ど の よ う な メ リ ッ トを 感 じた か を ま と め る と 大 き くい っ て 、1)異 文 化 理 解 が で き た 、2)学 習 意 欲 が 高 ま っ た し、 楽 しか っ た 、3)英 語 の 勉 強 に な っ た 、4)そ の 他 、 の4つ に な る よ うだ 。 具 体 的 な 学 生 の 声 を 順 に 挙 げ る 。1)異
文 化 理 解 が で きた
約 半 分 の関 西 外 大 生 が こ の プ ロジ ェ ク トの メ リ ッ トと して 、 異 文 化 理 解 に つ なが り、 楽 しか っ
た とい う意 見 を 述 べ 、 も っ と も多 い 意 見 と な った 。 具 体 的 に 以 下 の よ うな感 想 が あ った 。
● ● ● ●教 科 書 で は で き ない 文 化 理 解 が で きた 。
ア メ リカ の大 学 生 が ど の よ うな生 活 を 送 って い て 、 どん な勉 強 を して い るか 知 る こ とが
で き、 よい 刺 激 に な った 。 イ ン タ ー ン シ ップ な ど も経 験 され た 方 だ った ので 、 い ろい ろ
共 感 で き る こ と もあ り楽 しか った 。
現 地 の ア メ リカ の学 生 の声 が 聞 け て 楽 しか った 。
同年 代 とい う事 で 親 しみ を 持 て る相 手 と の メ ール や りと りが で き る き っか け と な った 点 。
同年 代 だ か ら こそ 比 較 で き る将 来 の事 、 デ ー ト、 日常 を 質 問 しあ え て 、 文 化 の差 異 を 知
る き っか け と な る点 。 プ レゼ ンに よ って 他 の メ ンバ ー の発 表 が 自分 の知 識 を 深 め る こ と
が 出来 る点
2)学
習 意 欲 が 高 ま った し、 楽 しか った
次 に 多 か った 意 見 は 、 学 習 意 欲 が 高 ま った とい うも のだ った 。 具 体 的 な意 見 を い くつ か 挙 げ
て み よ う。
● 興 味 ・意 欲 が わ きや す く、 楽 しみ なが ら ア メ リカ文 化 を 知 る こ とが で き ま した 。
● 外 国 の人 と関 わ れ た のが よか った 。 と思 う。 楽 しか った 。
● 実 際 に ア メ リカ の学 生 とEメ ール を や りと りす る とい うこ とが ドキ ドキ しま した 。 なか
なか こ うい うき っか け は つ か み に くい ので 、 良い 機 会 で した 。 楽 しか った で す
● 今 回 一 番 い い な、 と思 った のは 、 お 互 い の国 の言 語 を 勉 強 して い る とい うこ とで 、 お 互
い の国 に 興 味 を も って い る こ とで す 。 また こん な機 会 が あ れ ば 、 是 非 して み た い で す 。
素 晴 ら しい 機 会 を あ りが と うご ざい ま した 。
3)英
語 の勉 強 に な った
● 自分 の英 語 の間 違 い を 指 摘 して も らえ た り、 文 章 の構 成 を 考 え た りとす ご く英 語 の勉 強
に な った
● 最 近 遠 ざか って い た 英 語 に 触 れ られ た 。
4)そ の 他 そ の 他 に も 次 の よ う な 意 見 も あ っ た 。 ● e-mail project自 体 は 良 い 経 験 に な っ た と 思 い ま す 。 今 度 は 個 人 的 に 誰 か と 出 来 た ら い い な と 思 い ま した 。 ● 私 達 は 相 手 が ○ ○ さ ん だ っ た の で 、 メ ー ル の や り と りが 正 常 に 行 わ れ 、 と て も 有 益 な も の に な り ま した 。 4.1.2関 西 外 大 生 が 感 じた この プ ロ ジ ェク トの 改 良 点 ほ と ん ど の 学 生 が 最 大 の デ メ リ ッ トと して 感 じた の は 、 返 信 メ ー ル を 送 っ て こ な い 学 生 が い た こ と で あ る 。 最 初 の 自 己 紹 介 ま で は 問 題 な く メ ー ル 交 換 が 出 来 て い た が 、 質 問 を す る 段 階 に な っ て 、 な か な か 相 手 か ら 質 問 が 送 ら れ て こ な か っ た り、 質 問 が 来 て も 返 信 メ ー ル を 送 る 期 日 ぎ り ぎ りに 来 た り と 、 問 題 が あ っ た と 指 摘 す る 。 具 体 的 な コ メ ン トを1つ 挙 げ て み よ う。 ● 私 達 の 班 は 思 っ た よ う な や り と りが で き ず 、 残 念 で した 。 しか し、 ア メ リ カ の 学 生 の 中 に も 不 真 面 目 な 人 が い る ん だ と い う発 見 が あ り ま した 。 よ か っ た こ と で す 。 き ち ん と や り と りで き る の な ら 、e-mail projectは 楽 し い も の に な る と思 い ま す 。 相 手 か ら の 返 信 を 確 実 に 受 け 取 れ る よ うに す る た め に 、 次 の よ う な 提 案 も あ っ た 。 ● (中 略)そ の 為 、 例 え ば バ ッ ク ネ ル の 方 も グ ル ー プ に して も ら う と い う の は ど うで し ょ うか....バ ッ ク ネ ル の 方 は 人 数 が 少 な い の で 、 こ ち ら 側 が よ り大 人 数 グ ル ー プ に な っ て し ま い ま す が 、3対1で 返 信 が 来 な い よ う な ら 、5対2の ほ うが ま だ ま し か な_と 思 い ま す 。 も し1人 が サ ボ っ て も 、 も う1人 に 期 待 が で き る の で....」 当 た り前 な が ら 、 途 中 で 途 絶 え る こ と な くお 互 い が メ ー ル 交 換 を す る 事 が 、 い か に 大 切 で 且日 木 く る み ・Elizabeth Armstrong
つ 現 実 で は難 しい か とい う こ とを感 じた 。 「
意 味 のあ る読 み 手 と書 き手 を 築 く メデ ィア 」 と し
て メ ール 交 換 が 成 り立 った と き の参 加 者 の喜 び は 大 きい 。 そ れ だ か ら こそ 、 教 員 側 に 出来 る事
は 最 善 を 尽 く して 、 メ ール 交 換 が 成 り立 つ 環 境 を 整 え て い くこ とで あ ろ う。
そ の他 の コ メ ン トと して は 、 メ ール 交 換 の回 数 を 増 や す こ とを 希 望 す る、 お 互 い の質 問 ・返
答 が 分 か りに くい も の もあ った ので 修 正 を 加 え て メ ール 交 換 を す べ きだ 、1対1の
メ ール 交 換
を 希 望 す る、 な どが あ った 。 さ らに 、 メ ール 交 換 は 遠 距 離 な ので 、 中 宮 キ ャ ンパ ス の留 学 生 と
直 接 会 って 交 流 した い とい う希 望 も 出た 。
4.2Bucknell大 学 生 の 感 想 以 下 はBucknell大 生 の 意 見 をBucknell大 学 の 担 当 教 員 が ま と め た も の で あ る。In general, my students were pleased with the project, but they wished they could discuss a
variety of subjects in greater depth with their Japanese counterparts.
My students do not
have the capacity to construct such email conversations at their skill level, so perhaps next
time we can allow for one part of the exchange to be in English from Bucknell and Japanese
from Kansai Gaidai. Then at least once our students could say what they mean and indeed
mean what they say. One person did say that she wished there could be one-on-one work as
well, because it is difficult to respond to several email partners. She indicated that she had
hoped for a more "intimate"
(meaning close and friendly) correspondence, but that is
difficult due to time restrictions.
Most of my students really felt frustrated in their own
in-ability to express themselves.
They also felt there was a communications gap between
them and the Japanese students. It is hard to put one's finger on what they mean by that,
but I think it has less to do with language ability and perhaps more to do with a cultural
di-vide.
Bucknell大 生 が こ の プ ロ ジ ェ ク トで も っ と い ろ い ろ な 内 容 に つ い て 深 く討 論 し た い に も か か わ ら ず 時 間 的 制 約 が あ っ て で き な い こ と や 、 書 き た い こ と と 書 け る こ と の ギ ャ ッ プ に 苦 しん だ こ と が 伝 わ っ て く る 。 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ギ ャ ッ プ を 避 け る た め の 手 立 て と し て 、Bucknell 大 生 は 英 語 で 、 関 西 外 大 生 は 日本 語 で メ ー ル 交 換 す る と い う案 が 教 員 間 で 出 た 。 確 か に そ うす る こ と で 、 か な り深 い 内 容 ま で 語 り合 え る 可 能 性 が 広 が る か も しれ な い 。 5.E-mail Projectの 意 義 と 今 後 の 課 題最 後 に 、 本 プ ロジ ェ ク トの 目指 した3つ
の 目標 が ど の程 度 達 成 され た か を 振 り返 り、 今 後 の
課 題 を 明 確 に して い き た い 。 ま ず 、 最 初 の 目 標 、 「目標 言 語 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 実 践 す る(目 標 言 語 で メ ー ル を 書 く)」 か ら 振 り返 りた い 。 今 回 の プ ロ ジ ェ ク トで 関 西 外 大 生 は 中 断 す る こ と な く メ ー ル 交 換 を 実 践 し た が 、Bucknell大 学 生 の 何 人 か は 返 答 が 遅 れ 、 ま た は 中 断 して し ま っ た 。 Bucknell 大 生 か ら 返 答 が 来 た 組 に 関 して は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 実 践 す る こ と が で き た 。 そ の 意 味 で は こ の 目的 は 半 分 程 度 達 せ ら れ た と 考 え て よ い だ ろ う。 日本 語 を 学 習 し始 め て2年 ぐ ら い の ア メ リ カ 人 大 学 生 に と っ て 日本 語 で メ ー ル を 書 く こ と は 極 め て 難 し く、 何 人 か の 返 事 が 遅 れ た り、 ド ロ ッ プ ア ウ ト して し ま う結 果 と な っ た 。 しか し、 目標 言 語 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 実 践 す る め に は 、 中 断 す る こ と な く メ ー ル 交 換 を す る こ と が 必 須 で あ る 。 今 後 は メ ー ル 交 換 が 継 続 す る よ うに 、ア メ リカ 人 学 生 が 難 し い 内 容 の メ ー ル を 送 る と き は 英 語 で も よ い とす る 、な ど メ ー ル 交 換 を 継 続 しや す い 環 境 作 りを 整 え て い く こ と は 大 切 で あ ろ う。 2番 目 の 目標 は 「お 互 い の 文 化 を 知 る 」 と い う 目標 で あ っ た 。 こ の 点 に つ い て は 学 生 が 疑 問 に 思 っ た 相 手 の 文 化 な ど に つ い て 自 由 に 聞 き 合 え る 状 況 で あ っ た と 思 う。 但 し、 相 手 が 答 え や す い 質 問 の 仕 方 、 読 み 手 が わ か りや す い 返 答 の 書 き 方 、 適 切 な 言 語 表 現 の 仕 方 、 な ど 今 後 教 員 側 が 学 生 に 指 導 す る と よ い 点 が 明 確 に な っ た 。 3番 目 の 目標 で あ る 「学 習 意 欲 を 高 め る 」 は 、 学 生 た ち の 感 想 か ら わ か る よ うに か な り達 成 さ れ た と 思 う。 参 加 した 多 く の 学 生 は こ の よ う なauthentic communicationの 機 会 が も て た こ と を 喜 び 、 今 後 は も っ と 親 密 に 、 頻 繁 に 話 し 合 っ て い き た い と 願 っ て い る 。authentic com-municationだ か ら こそ 、 communicationツ ー ル と し て の 言 語 を 使 い 、 人 間 関 係 を 築 く実 践 が で き る の で は な い だ ろ うか 。Communicationを 促 進 す る た め に 、 言 語 を ど の よ う に 駆 使 す る か 試 行 錯 誤 で き る と い う点 で は こ の プ ロ ジ ェ ク トは 意 義 が 大 き か っ た と 思 う。 今 後 は 以 上 の よ う な 課 題 に1つ1つ 取 り組 み 、authentic communicationを 促 進 す る 英 語 教 育 の 実 現 に 努 力 して い き た い 。
参考文献
杉 本 卓 ・朝 尾 幸 次 郎(2002)『 イ ン タ ーネ ッ トを 活 か した 英 語 教 育 』 大 修 館 書 店 山 内 豊(1996)『 イ ン タ ーネ ッ トを 活 用 した 英 語 授 業 』NTT出 版注
1)Bucknell大 学 は ア メ リ カ 合 衆 国 ペ ン シ ル バ ニ ア 州 ル イ ス バ ー グ 市 に あ る 私 立 大 学 で あ る 。 学 生 数 は 、 学 部 生 が 約3,350名 、 大 学 院 生 が 約200名 。 学 部 に はthe College of Arts and Sciencesとthe College of Engineeringの2つ のcollegesが あ り、 前 者 に は 、 筆 者 の 一 人Armstrongが 所 属 す るthe department日 木 くる み ・Elizabeth Armstrong
of East Asian Studiesを 含 む23のdepartmentsと 他 に7つ のinterdisciplinary programsが あ る 。 2)Assistant Adj. Professor of Japanese, the department of East Asian Studies, Bucknell University
(ひ き ・ く る み 国 際 言 語 学 部 助 教 授) (Elizabeth Armstrong Bucknell University)