複合語における「人(ヒト・ビト)」の音便について(二〇一二年度卒業論文要旨集)
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(2) 間投詞「あの」の中心的機能. 」の音便について 複合語における「人(ヒト・ビト). 合は、映像を見ているときなど話し手が具体的に指示できるも. た。二点目については、 「あの」の直後に名詞が発話される場. 「あの」は複数の機能を持ち得ること、指示詞 本研究では、 との関連性が強い「あの」が出現することの二点を明らかにし. 現の検討」である。. 切な表現を探していることを示す際に出現する「配慮表現・表. 切 り 替 え・ 補 足 」 、相手に対し配慮している、あるいはより適. 更・補足説明・別表現に言い換える際に出現する「発話内容の. の 獲 得・ 維 持 」 、新情報を提示する場面、具体的には話題の変. 得しようとするときや発話を続けたいときに出現する「発話権. 本研究では、機能を次の三つに分けることとした。発話権を獲. 「あの」の各用例を先行研究で挙げられた機能に分類した結 果、先行研究で挙げられた機能には重複があることが分かった。. た機能を持つのか、どのような特徴があるのかを考察した。. た談話資料を用いて、出現位置を調査し、先行研究で挙げられ. 本研究の目的は、話し言葉でのみ出現する間投詞「あの」の 機能の特徴を明らかにすることである。テレビ番組を文字化し. ト・ビト)」の直前にある複合語は、前項と後項の「人(ヒト・. 複合語を結びつきに注目して分析した。最後の結合点が「人(ヒ. に音便形を用いる複合語がいくつか確認できた。音便化しない. れ、サ行動詞化する。このように、異なる意味を表現するため. い。 「方人(カタウド) 」は音便化によって新たに意味が加えら. られている可能性がある。音便形と非音便形の意味を比較した. 中世・近世の資料では、音便形・非音便形などの語形が固定 することなく現れる。ここから、音便形と非音便形は使い分け. 点と音便化との関係を考察した。. いから分析した。また、三文字の複合語において、最後の結合. さらに、辞書をもとに音便形と非音便形の使い分けを意味の違. ビト) 」 に音便化がみられる複合語の使用状況を明らかにした。. 中世・近世では、音便形と非音便形が同一文献上に現れる資 料がある。そこで、中世・近世において、後項の「人(ヒト・. ついて考察することを目的としている。. 本研究では、後項の「人(ヒト・ビト)」が音便化する理由に. 後項が「人(ヒト・ビト)」である複合語には、「仲人(ナカ ウド) 」や「商人(アキンド)」のように音便化するものがある。. 国語学第二研究室 九四一二 稲葉 朋子. のがある場面で出現しやすく、聞き手は「あの」に指示機能が. ビト) 」との結びつきが弱いため音便化しないと考えられる。. 日本語学研究室 九四四一 佐々木美雨. あると解釈しやすいという特徴及び「発話内容の切り替え・補. ところ、 「宮人(ミヤウド) 」は音便形より非音便形の意味が広. 足」の機能を持つ場合が多いという特徴があることを明らかに した。. - 75 -.
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