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TECHNOLOGY Vol
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No,
1,
2001フ
ラ
ン ス
注 釈 刑
法
・未
成
年
者
を危 険
に
さ ら
す 罪
(
2
・完
)
上
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MISE
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)
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nouveaucode
P6nal
一
Ybshihisa
UENo
<目 次> L は じ め に 2.
本 文 第2
部 人に対 す る 重 罪 及び軽 罪 第2
編 人に対 する侵 害 第7
章 未成 年 者 及 び 家 族に対 する侵 害 第 5節 未成年者を 危険に さ らす 行 為 (以 上,
前々号 ) 第 227−
15条 〔15歳 未 満に対 する健 康 危 険 罪〕〜
第227−
22 条 〔未成年者の 墮落助長 罪〕 (本 稿 〉 第227−23
条 〔未 成 年 者 ポル ノ作 成 罪〕〜
第227−28−
1条 〔法 人 処 罰〕 (前々号) 第6節 自 然 人に適 用される補 充 刑 第227−
29条 〔自然人に対 する補 充 刑〕〜
第227−31
条 〔社 会 司 法 調 査〕(本 稿 >3.
お わ り に1.
はじめに本 稿は
,
前々号の 「続 き」の 形 を と る が,
前々号で注 釈 を 付 けた条文の 「前 」に位 置 する第227−15
条〜
第227−22
条,
お よ び,
そ の 「後」に位置する第227−29
条〜
第227−31
条につ い て検 討するの で,
実 質的に は 「補 充 」とい う こ と に な る。 注 釈 形 式 をう たい な が らこ の よ う に変則 的な形に なっ た理 由は、
前々号で述べ た と おり (1),
当 時 我が国で 立 法の動き が あっ た 「子 ど も ポル ノ」,
「子 ど も買春 」の問 題 を早 く検 討 して お きた かっ た か らである(2)。 本 稿で,
「第6節 自 然人 に適用 さ れ る補充 刑」を 取 り.
ヒげるのは,
第一
に,
本 稿の 主 題で ある 「第5節 未 成 年 者 を 危 険に さらす 行 為 」にも適用 され る規定 が同節に含ま れて い るか らで あるが,
第二 に,
フ ラ ン ス が少 年に対 する性 犯 罪の 頻 発に悩んだ 結 果 その再 犯 防 止 対 策と し て 1998 年に 新 た に導人 し た社 会 司 法 調 査 (suivi soci〔Fjudiciaire)につ い て紹 介し て お き たか っ たか ら である
。
条 文の 対 訳 形 式,
参 照 条 文 な どに つ い て の約 束 事は前 稿と同じ で あ る。な お
,
フ ラン スでは1998
年 後 半 以降も,
未 成年者 保護の刑 事立法が な されてい るが,
本 稿で は都 合に よ り1998
年6
月17 日法 制 定まで の 動きをと ら え てい る。
* 総 合 文 化 教 育セ ン ター
助 教 授 平 成 12 年 10月31
日受 付 注 (1) 本 誌 第33巻第 1号 120 頁 (2
) その 後,1999
年5
月26
日になっ てよ うやく 「児 童 買 春・
児 童ポル ノに係 わる行 為 等の処 罰 及び児 童の保 護に 関 する法 律」(いわゆ る児童買春・
児 童ポル ノ禁止法。 法律第52号 )が 公 布 され,
同 年11
月1
日か ら施 行 された。
NII-Electronic Library Service 湘 南工科 大 学 紀 要 第
35
巻 第 1号 2.
本 文 第227 −15
条 〔15
歳未 満の健康を危 険にさ らす罪 〕15
歳の未成年者 に対し, 正嫡 関 係,
自 然 的 関 係,
養親子関係に立つ尊 属, ま た は, 親 権 も し くは その他の権 限 を 行 使 するすべ て の者 が,
そ の子か ら食 物 を奪い又 は世 話 をせずに, その健 康 を 危 う く し た と きは, 7年の拘 禁 刑・
70 万フ ランの罰 金で罰 する。
Art.
227−
15Le fait, par un ascendant
l6gitine
,
naturel ou adopt 置o皿toute autre
personne
exergantft
son6gard
rautorit6
Parentale
ou ayant autorit6 sur un mineur de quinze ans ,de
priver celui・
cid
’aliments oude
soi皿s au pointde
compromettre sa sant6 est puni de sept ans
d
’emprisonnement et de 700 OOO F d
’
amende.
【
参 照 条 文】227−16
(致 死の場 合 ),227−29
(補充 刑 ),
434−
3 (虐待通 報 不 行 使 罪 )、223−6
(危 険に瀕 した 人 を救助 し ない 罪 )/旧刑 法312 (類 似規 定) 〔本 罪の位置づ け〕本 条か ら
222−17
条 までの3
条は子どもに対する虐待 (広義) を罰 す る規 定で あ る。
その 中で,
本 条と次 条は,
比 較 的 広い範 囲の 行 為 主 体が,
比 較 的狭い範囲の行 為 (子 ど もの食物・
世 話 を奪 う行 為 ) を 罰 す る。222−17
条 が,
「父 母」 (狭い) が 「法律上の義務 を免れよ う とする行 為 」(広い)を罰 するの とは対 照 的で あ る。
行 為主 体は
,
子 ど もの 尊 属 又は子 ど もに対 し て一
定の権 限 を行 使する者で,
行 為は,
子ど も か ら食物 を奪い 又 は世 話 をし ない こ と に よっ て子どもの 健 康 を危うくするこ とで ある。
い わゆ る典 型 的な 「不作 為に よ る作 為犯 (infraction
de
commission
par
omission )」であ る (3
)と同 時に,
“
鱇 を 危 う くしたこ と”
とい う.
一
.
一
・
定の結果が し か も一
定の時 間 継続し て生じ たと きに の み 罰せ られるの で 厂継 続 犯 (
infraction
continue )」で も あ る(4)。 〔児童 虐待へ の法 的 対 応の歴 史 〕親の手に よ る虐 待か ら少 年 を保 護 する 必要 性は
,
最 近ま で意識 さ れ る こ と が な かっ た。
1810年 刑 法 典は , 依 然とし て ロー
マ法・
古 法の親 権 概 念 を前 提に し て お り,
児童 虐待に対し特別の規定 を置い ていなかっ た。 ただ,
暴行につ き,
成人 が 被 害 者 と なっ た場合と同様の刑 罰で,
罰し て い た だけで,
親が行 為 主 体 だっ た場 合でも 何ら刑 罰が加 重さ れ る こ とはなか っ た (5
)。
19
世紀 末に なっ て,
報道によ り指 摘 さ れ,
よ うや く2
つ の法 律 が 制 定 され た。 虐待され もしくは精 神 的に遺棄さ れ た子ど もの保 護に関 す る1889年7
月24 日法は,
子ど も の身体に対し 重罪・
軽 罪を犯 し た親の親 権 を失 効 させ た。
1898 年 4 月19日法は,
刑 法312
条 を 改 正 し,
特 別に 15 歳未満の子どもに対 する暴 行・
傷 害 を 罰 す る規 定 を置 き,
さらに , 子どもから食 物 また は世 話 を 奪っ て健康に危 険 をお よ ぼす 行為をそ れ ら の暴力 と同一
視 し た。
後 者の法 律で は,
虐 待 の結果の 重 大 性や加 害 者の 地 位に よっ て,
刑 罰が2
倍に加 重さ れ た。 ま た , 20日以 上の労 働 不 能 を 引き起 こ した親,
未 成 年 者の 身 体の一
部喪失や永久の傷 害あ るい は意図 する こ と なくそ の死 を 引き起こ したすべ て の人に対し て は,
重 罪 刑が科せ られ ることになっ た。
暴 行や食物・
世 話の常習 的奪取に より死 亡 を招い た と き に は死 刑が科された。
その後
,
こ の複 雑 な 刑 罰 体 系は,
1954年4
月13 日法,
1958年 12 月23 日 オル ドナン ス,
1981年2 月2 日法 (いわゆ る安 全と自 由 法)により,
数 度の改正 を受けた (→
〔刑 罰〕)。 1981 年法は, 食 物・
世 話の 奪取につ い ては,
両 親 ま た、
は親 権 を もつ 者に帰責される場 合に の み罰する こ と に し て,
常 習犯につ いて は刑 罰 を 加 重 した。
新 刑 法 典は
,
食物・
世 話の奪 取 罪 を 独立の条 文で定め た。
暴 行 罪 (222−7
条〜222−14
条 )に おい て は,
被害 者の 年齢 とか加害 者の地 位 (尊 属・
親 権 者 等 ) とかは単な る加 重 事 由 と なる にすぎ ないが,
本条の罪で は構成 要 素と されてい る。
つ ま り本質的には,
食 事・
世 話の奪取 は 親権に伴う義務の 違反と考え られてい る わ けで,
さ らに子どもに一
定の 重 大な結 果 を 生 じさせ て しまっ た場 合に は,
親の法 的 義務の回避と し て227−
17条で罰せられ ること にな る。
(3) Pierre ROMAN
,
JCP
Art.
22匹 15 et 227−
16,
no9.
な お,
後 注 (11
)文 献141頁以 下 参 照。
(4
)JCP
Art.
227−15
et227−16
, no10.
継 続犯につ いて は後注 (11)文 献143
頁 参 照。
(5
) こ の項の説明は主と し て,Herre
ROMAN
,JCP
Art.
227−
15 et 227−
16, no 1 et s.
によ る。
一
76一
・ 工 工一
E・・ 。・・ 。 ・i。 Lib … y … vi 。 ・フ ラ ン ス注 釈 刑 法
・
未 成 年 者 を 危 険に さ らす 罪 (2完 )未 成 年 者は
,
刑 法 だ けで な く、
民 法に よっ ても保 護 すること が で き る。 親権 を 失 効 させ る (民 法378
条,378−1
条 ) こ と によ り保 護で きる し,
少 年 係判事が教育 的措 置をと る こ ともで き る (民 法 375条 以 下 )。
し か し,
子 ど もの健 康が 深 刻 な 危 険に瀕 する と き や親に再犯の 可能 性が ある場 合に は,
親 を健 全な地 位に戻 すとい う 理 想に と ら わ れ る あ ま り,
検 察 官が刑 事手続をとるこ とを躊躇 す ること が ない よ うにすべ き だ とい う指 摘 も ある(6
)。1999
年,
茨城 県の児童 柑 談 所が,
親 権 者の親 権 行 使 (しつ け 〉 だ とい う主 張に対 し て,
あ ま りに権 限 行使に消極 的だっ た た め虐 待されて い た子 ど もが死 亡 し て しまっ た事 件 (7
>があっ たが,
その際,
日本で も,
同様の指 摘が あっ た こ と を想 起 さ せ る。
もっ とも,
最 近は2
つ の相 反 する方 向での 立 法が目立っ てい る と の指摘が あ る。一
方で,
1970 年 6 月4 日法およ び1987
年7
月22
日 法によ り親 権が強 化 されてい るの に,
他 方で,
1993 年 1月8日法に より子ど もの権 利が拡 大されて いるか らで あ る (8
)。
1990
年1
月26
日 にニ ュー
ヨー
ク で採 択さ れ た 「子 ど もの権利 条 約」につ いて は,
フ ラ ン スは同 年7月に批 准 し,
10 月 8 日 の デ クレで公 布された (9>。
そこ で,
同 条 約の フ ラ ン スへ の影 響が問 題にな る。
同 条約は,
子ど も に 「生命に対 する固 有の 権 利 」 を 認め (6条 ),
締 約 国は子 ど もに 「その福 祉に必要な 保護及 び養 護 を確 保 」 しな けれ ばな ら ない (3
条 項)とし,
た と えば 親が子ど も を虐待し た り放置し たりする場 合の よ うに,
子 ど もの利 益 に必 要 な 場 合 を 除いて,
子 ど も を親か ら引 き離し ては な ら ない (9
条 項 ) とし てい る。
し か し,
親の刑事 制 裁につ い て は規 定し て い ない。
判 例は,
これ らの 規定 は締約 国の 義務 を 生 じ さ せ る もの で は ない の で,
直 接.
裁 判 で引用する こ と は できない と し てい る (10)。
〔旧 刑 法312
条 項と の比 較 〕1
日刑 法 (次 貞の条 文の一
部 参 照 )で は 「15歳 未 満の 児 童に対 する暴 行 罪」の一
種 (加 重 形 態 〉 とし て規定 されてい たの で,
犯 罪の性 質が,
未 成 年 者 を 危 険に さ らす 本 条とは や や異 なっ て い た とい えよう。
その行 為 主体は,
「正嫡・
非 嫡の父 母,
養 父 母,
監 護 権 者,
監 護 義 務 者 」 と されてお り,
本 条の 「尊 属 」 「権 限 を 行 使 す る者 すべ て」と比べ る と範 囲が狭か っ た が,
し か し.
行 為 とし て は 「保 護・
食 物 を 与 え ない」こ と と定め られてい るだけ で,
本条の よ う に 「そ の健 康を 危う く し た」こ と は要件と さ れ てい な かっ たc 刑 罰の点で は.
8
日 以 上 の 疾病・
労 働 不 能 を 引き起こ し た とき は2
年 以 上10
年以 下の拘 禁 刑,
5千フ ラン 以上 IO万フ ラ ン以 「の罰 金,
四肢の 切 断等の 永久的障害や 致 死の結 果 を生 じ させ たと きは無 期 懲 役,
だっ たの で,
本 条 よ りか なり重かっ たとい え る。
の致 死の 場 合は,
新 刑 法 典 で は 次 の条文 (227−
16条〉に 定 め ら れ てい る が,
刑 罰は30年なので や は り 旧法の方が 重 か っ た とい える (→
〔刑 罰 〕)。
総じ て,
本 条と比べ た場 含,
1
日刑 法の方が,
主 体が限 られた範 囲で あっ た とは い え,
淀 の 不作 為 を行っ た だ け で 重い 刑が科せ られ たの で,
よ り厳し かっ た とい え よ う。
その 意 味で は,
本 条の罪は よ り広 く軽く罰 する こ と に し た と い え る。
〔構 成要素〕本条及 び 次 条の 構成要 素 (11)に は
,
自 然 的要 素Cel6ment
materiel > と し て,
行 為,
結 果が,
法 定 的 要 素 (61ementlegal)と し て は
、
行 為 主 体の 地位(12),
行為客体 (被 害 者 )の地位 (;
年齢 )が,
そ し て 心 理的要素 (elernent・moral )と して故 意がある (13)
。
以 ド,
順に検 討 して い く。
(6)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16 , no 6.
(7
} 朝日新聞1999
年4
月6
日 (夕 刊)。
同 年6
月29
日NHK
テレビの クロー
ズ アッ プ 現 代でも と り上 げられ た。
(8)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no 7.
(9) フ ラ ン ス と子どもの権 利 条約に つ いて は,
丸山茂 「フ ラン スに お け る 『子ど もの権 利 条 約 」(1)」神奈 川 法 学27
巻2=3
号 (1992年11
月)、
北大 法 学 論集44
巻1
号 (1993
年7
月 )に掲 載された シンポジ ウムの 記録,
石川・
森 田編 『児 童の 権 利 条 約一
その 内容・
課 題 と対応 』 466 頁 (一
粒社,
1995 年 5 月)を参照。
(10)
Civ.
10
mars 1993,
B.
civ.
no103
;D.
1993,
301、
Sec.
13juill
.
1994,
B.
civ no 236.
(以 上,
JCP
Art.
227−
15 et227−16,
no8
から引用)
な お
,
子 ど もの権 利 条 約の日本語訳 は 多 数 あ る が,
こ こでは 波多野 里 望 『逐 条 児童の権利 条約 』 (有 斐 閣,
1994
年12
月) を参 照した。
(11) フ ラ ン ス の 犯 罪の 構 成 要 素につ い て は
,
澤 登 佳人・
澤登俊 雄・
新倉修 『フ ラ ン ス刑 事 法 〔刑 法 総 論〕亅 (成 文堂
,1981
年7
月)58 頁以下参 照。
(12)
Crim,
17d6c.
1986,
B.
no357
;Rev.
sc.
〔酒 m.
1987.
692,
0bs.
Levasseur.
NII-Electronic Library Service
湘 南工科 大 学 紀 要 第
35
巻 第1
号「
一一
一
一一一
一『一
一『一一
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一『一一一一一一一一一一一一一一一一一一一』一一
一
1−一一一一一t−一一一一一一一一一一一一一一一 一 一一 一一一.
’
r−一『一一一一
11
旧 第312
条 〔子 ど もに対する暴 行〕lancient
Art.
3121
i
・5歳 未満の子 ど もに対 ・,
故 意・殴 打 を 加え,
又 はゆ
Or
…nq ・ ・aur ・,
・・1
・nt ・ir・m ・n ・,
・・…desc
・up ・aunl
l
その他の暴 力行 為 もしくは暴行 を加え た者は,
軽微なも旨
enfant age de moins de quinze ans,
ou aura commis a sonl
I l ll
のを除き,
次の区別に従っ て処罰 する。旨encontre
des violences ou voies de
fait
, a 1
’
exclusion
des
l
;
「violenees 16geres
,
sera puni suiva皿t les distinctions ci・
al)res:l
I I Ill
°8
日 以上の疾 病また は完全 な労働不能を 生 じさせ な 「1°
De trois mois a trois ans d’
emprisonnement et d’
unel
i
錺 瓣
1
騰
蠶 鱧
禁及 び隠
誌識
謐
翻 器
膿
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l l I
l
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plus
de
huit
jours
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i
・・ 8日以 上の瞞 また は完 全な労 働 不 能 を生じ させ た と
[
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D
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年 以 上5
年 以 下の拘 禁 及 びl
amende
de
5 OOOF
a 100 OOOF
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l
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I I Il3
° 四 肢の喪 失・
切 断・
使用不能, 両 眼・
片 眼の失明そi3
°De
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dix
a
vingt ans s’
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l
i
黴 縱
艷
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ま た は殺 害の故意な増
諜 器
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蠶
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辞
盤
賑
,i
い
゜年以 上2°年以下囎謙
識
諮 £器
、畿
濫
b
引
1
犯 罪 者が,
正嫡 関 係t 自 然 的 関 係,
養親子 関係に立1
Si
Ies
coupables sontles
P6re
et mere16gitimes
,
natUrelsl
{
つ父母 子 ど もに対し て齦 を持つ者,
または 子 ど もの{
・uad ・P・if… u ・・u… au ・… P・・s・nn ・・ ayan ・・u ・… ei
l
監 護 をする者である とき は,
次の区 別に したがっ て罰 すlsur
1’
enfant ou charg6esde
sagarde,
les
peines
encouruesl
I I.
Il
漏
、号。該 当 する と き 。,
拘禁。最高 刑 を、倍。i
灘
蠶認
翫
。pr、_ _ ,_ 剛 _ 、i,i
1
する
。
l
dans
le
cas pr6vu au2
°ci・
dessus
;3
i
瀬 号に該 当 する と き は・
無 驪 で罰 する一
鸞
騾
飜
瀞
:
謙
瞭 1跏 P明
}
正鞭 係,
自 然 的 関 係 瀁 親子 関係に立っ父母.
子i
be
・p
・iva
・i
・nd
…i
・・e・d’
・lim
・n…im
・・t・bles
・au・・P…i
;どもに対 し て権 限 を持つ者
,
ま た は子どもの監 護 をする }et merelegitimes
,
natUrels ou adoptifS,
ou a toutes autresl
1
者が,
負うべ き 保 護 お よび 食 物 を 与 えない ときは,
lPersonnes
ayant autorite sur ]’
enfant[
!
前 項の区 別に し た がって罰 する。
i
・u 曲 ・e
・・d
・sa・9・・d
・,
・・… n・puniesi
l
lsuivant
les
distinCtions
pr6vues a1’
alin6a pf歪c6dent・
1
}(以 下 略 )
l
l
L__一_
_一__一__一_
_一__一_一一_一一一一一__一__一________
L______一__一__一__一________一_一一_一一一_一一_一____
11
一
78一
‘ _ _」
フ ラ ン ス注 釈 刑 法
・
未 成 年 者 を危 険に さらす 罪 (2完 ) 〔行 為と結 果〕条 文に は 「子か ら食 物 を奪い 又は世 話 をせずに
,
その健 康 を危 う くし たと きは」 と あるの で,
食 物・
世 話の奪 取と い う行 為か ら,健 康の危 険とい う結 果が発 生することに なる。 し か し,
実 務 上は t 多 くの場 合.
子ど もの健康 状態の 悪 化がわかっ た後に,
親の落 ち度 あ る行 為 が 知られるこ とになる。
そして,
本 条と次 条は,
暴 行の証 拠 を 示 すこ とがで き ないに もか かわらず,
その暴 行 をは た らい た恥 ずべ き親 を逮 捕 するこ と を可 能にする唯一
の手段で あ るこ と が多い (14
)。 〔行 為一
食 物 を奪うこと・
世話 を し ない こと〕 本 条の 「食 物・
世 話 を 与えない 」とい う行 為は,
何よ り も消 極 的 行 為,
回避 行為 で あ る 点 が特徴で,
本 罪 は 回 避行 為と不 作 為 行 為 を 罰 するの で あ る (15)。
こ の 点で,
子どもに対 する暴行 罪 (222−
7 条〜
222−
14条 ),
未成年者の遺棄罪 (227−1
条,227−2
条)が積極的 行為を罰し てい る の と対照的で あ る。
具 体 的に は,
食 物・
飲 料の質 的・
量 的な不f
分さ、
不 衛生,
病 気の場 合に医療 的処 遇 をし ない こと な どが,
本 条の 行 為に あ た る (16>、 〔行 為に関 す る判 例〕 判例はそれほど 多 くない。
ま た,
重 罪とし て重 罪院で裁かれるこ と が多いが,
重 罪 院で は判 決 理 由が示さ れ ない こ とになっ て い るの で ,判 例の傾 向 も あ ま り明 確で は ない。
(1
) 次の場 合に は,
i
日刑 法 典312
条の犯 罪が成 立 す る と された。
子 ど もの 施 設の責 任 者が,
自 分た ち を信 頼 する 15歳 未 満の 子 ど もたちの食 物 を 横 領 し (1943年 当 時は窮 乏 の 時代だっ た),
かつ,
嫌悪 感 を も よ おすよ う な 不 潔 な 寝 具・
リネン類の部 屋に住 ま わせる 行 為 (17
) 内 縁の夫 婦 が.
自 分たちの 18カ月の子 ど も を.
その健 康 状 態は細 心の世 話 と医 師の手 を必 要 とした にもか か わ らず,
そ れ を せず死ぬ に ま か せ た行為(18}。
(2
) 次の 場 合に は,
旧 刑 法 典312条の犯罪が 成 立 し ない と さ れ た。
両親が,
宗 教ヒの確 信か ら,
医師を呼ばずに病気の子どもを死 なせた行為 (19)。 もっ とも,
こ の よ う な行為は
,
過失致 死 罪 〔20)や,
危険に 瀕 し た 人 を 救 助 し ない罪 (21)に 問 わ れ るこ と が あ る。
な お
,
本 条の 主体の地位 (qualite)(父 親・
母 親,
又 は子ど も の保護につ き権限・
任務を有する者 )と,
子どもが 15 歳の 未成 年だとい う点は,
本犯罪の構成 要素である こ と は条文か ら明ら か で あ る。
し た がっ て,
「食 物・
世 話 を与え な い こと」とい う問 題は,
被 害 者に対し権 限 を 持つ者の地位と被 害 者の 15歳 とい う未成年 性と が結合し て一
個の 公 式 と な るの であっ て,
そこ に は禁じ られた複 雑 さ とい う もの は ない (22)。
〔結 果 (健 康へ の 危険)〕 い く ら子ど もの 食 物を奪い t 世 話を放 棄し た と し て も,
そ れ が 子 ど も の 健康に 危険を 発 生 さ せ る とい う 「効 果 的 な 結 果 を実 現し た場 合 」 (23)でなけ れば本 罪は成立 し ない。
し か し、
そ の結 果が ど の程 度で なければな ら ない の か につ い て は,
た と えば 暴 行 罪に つ い て の“
最 低 ○ ○ 日以 上の労 働 不能”
とい っ た定め は ない。
し た がっ て,
裁 判官が,
診断書 〔certificat m6dical )や鑑 定 書 (expertise )を基 礎に し て
.
結 果が 生 じたか否か (子 ど もの健 康が 危 うくなっ たか ど うか) を評 価 する ことになる(
24
)。
(14)
JCP
Art,
227−15et
227−16,
no 15.
(15)
VERON ,
Droit
penal sp6c 血1,
p.
158.
(16)
JCP
Art.
227−15
et227−16,
no16.
(17) Par捻
,
15juin
l951,
D.
1951.
568; Rev.
sc.
crim.
1951.
668,
0bs.
Hugueney.
(18)
Crim.
11
s1975,
Gaz.
Pa1.
1975.
2.
507
;Rev.
sc.
crim.
1976,
423,
bs,
Levasseur.
〔
19
)T.
corr.
Gap,
6
janv
.
1954
;JCP
195
・1.
II.
8016,
notePageaud
;D.
1954.
271.
もっ と も,
その理 由は故 意がない とい う点にあっ た
。
後注 (21)お よ び 後 述 す る 〔故 意 と 動 機〕の項 参 照。
〔20
)T.
corr.
Dunkerque,
30
t1953,
D.
1954.
270.
(21)Grenoble
,
9 av: 1954,
D.
1954.
3750.
これは前 注 (19)の控 訴 審 判 決である。 (22
)Crim.
17
dec,
1986.
前 注 (12
)の判 例。
(23
)Rouen,
270ct.
1954,
D.
1956,
somm.
3.
(24)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
nQ 19.
NII-Electronic Library Service 湘 南工科 大 学 紀 要 第
35
巻 第1
号 裁判官 は、
非難 さ れ るべ き行 為 者の 落ち度と,
認 定さ れ た結 果との 間の 因 果 関 係に つ い て も,
認 定し な け れ ば な ら ない (25)。 〔行 為 主 体の地 位〕1898
年 4月 19日法で制定 さ れ た 312条の条 文 は,
15歳の未成年者の健康を害 する程度 に食 物・
世 話 を奪取 し た 者 で あれ ば 「誰でも (quiconque)」罰 する と していた。
し か し,
学説は,
行為者に 必要に応 じる義務 を生じるの である か ら,
行 為 者に は被害 者に対 する法 的 権 限 もしくは事 実 上の権 限があ ること が必 要だ とし て いた (26)。
つ ま り,
本 罪は既に存 す る義務 違 反だ と考え られて い たわ けで ある。
1981年 2月2 日法は,
主 体 を明 確 化し,
「正 嫡 関 係,
自 然 的 関 係,
養 親 子 関 係に立つ父 母 」 また は 「子 ど も に対 して 権 限 を持つ 者,
ま た は 子 ど もの監 護 をする者」 すべ て に対する 犯 罪で あ る こと を明 示し た。
そして,
新 刑 法 典は227−15
条で,
「正 嫡 関 係,
自 然 的 関 係,
養 親子関 係に立つ 尊 属 」 また は 「親 権 もしくはその他の権限を行 使 す るすべ て の者」とした (27
)。
〔行 為 主 体1
(# 属 )〕 前 段で 記し たよ うに旧 刑 法は 「父 母 」に限っ て いたが,
新 刑 法 典 は 「尊 属」とするの で,
父母はも ちろ ん,
祖父 母 や曾 祖 父 母 も本 罪の主 体に な り う る。
すな わ ち,
どん な性 質で あ れその 子と親 子 関 係で結 びつ い て い る 人 な ら,
そ れ を戸 籍 証 書 や 判 決によっ て法 的に立 証でき るの であ れ ば,
本 罪の主 体になるの である。
親 子 関 係の存 在の認 定 権 は 重 罪院に あるが,
自 然 的 関 係に立つ 父 母は,
自 分の子 ど も を認 知し て い ない場合に は,
「尊 属 」 とし て は訴 追 され ない。
た だ し,
子どもに事 実 上の 「権 限 を行 使 する者 」と し て訴 追される場 合は あ る(28)。
父 母,
祖 父 母 に 本 条・
次 条 を適 用 す る場 合,
「尊 属」の地 位 だ け を証 明 す れ ば 足 り,
子 ど もに対し て権 限を行使 する こと が許 されるこ と に なっ た事 情 を明 らか に し た り,
重罪 の場 合に 重 罪院でこ の点につ いて 特 別 に 尋 問 す る 必 要 は な い (29)。
通 常の場 合,
本 罪は,
未 成 年 者と 同居し てい る両 親二人に対 し て成 立する。
し か し,
両 親が別 居 し てい る場 合は,
子ど も を事実 上 自分の権限の下 に おい てい る 父 ま た は母のいずれ か に対し て成立する。
こ の場 合,
その 権 限が裁 判 所 の決 定に従っ た も の で あ る か,
そ れ に違反 し た もの で あ るか は無 関係で あ る (30
}。
他 方,
父 母 が 親 権 を 現 実に行 使し てい ない場 合には 本罪は 成 立 しない。 それ ぞ れの事情によ り,
未 成年 者 遺 棄罪 (227−
1条,227−2
条 〉,
家族遺 棄罪 (227−3
条),
未成年者 の 子 を危 険に さ らす罪 (227−
17条)な どの罪 が 成 立 し う る だ けで ある (31)。
最 後の 227−
17条の 犯 罪 例 とし て,
親権を 放棄し た親が,6
歳の 子ど も をイン ドの学校に入れ よう とし て,
イン ドに送 り 出した 事 件 が あっ た (32
)。
〔行 為 主 体n (親 権 を行 使 する者 )〕 本 条は,
「尊 属」の次に 「親 権 を行 使する者」を主体だと定め てい る。 通常,
親 権は父 母に属する (民法371−1
条,
371−2
条 )の であるか ら,
厂尊 属」と は別個独立に 「親権を行 使する者 」を 定め る 必要は な さ そ う にも思 わ れ る が,
次 の よ う な 人々 が こ の カ テ ゴ リー
に含ま れ る と さ れ てい る (33
)。・
後見人 (tUteur)…
父 母に親 権が ない場 合に任命さ れ る。 とりわけ未 成 年 者の人 格 を保 護 す るこ とを任 務とする (民法373−−4
条,450
条)。
・
親 権の代理 権 者 (personnes ayant regudelegati
。n de 1’
autorit ξ parentale) (民 法 377条〜
377−
2条 )
・
裁判 所か ら子 ど もの委託 を受け た人ま た は施設…
とりわ け親権の全 部又 は一
部の喪 失の場 合 (民 法378
条〜
380条)
,
教 育 的 援 助 処 分の場合 (民 法375条〜
375−
8条 )。
(
25
)JCP
Art.
227−15
et227−
16,
no 20.
(26) Garcon
,
Code
p6nal annot6,
art.
312,
Sirey
,
1952−
59,
no 35;Merle etVitu,
Trait6de
droit
c血1inel,
Droit
p6tial speCial,
Cujas
,
1982,
no2136.
(27)JCP
Art.
227−
15 et 22746,
no24.
(28
)JCP
Art.
227L15 et 227−
16,
no 25.
(29)JCP
Art.
227−15
et227−16,
no26,
(30)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no 27.
(31
)JCP
Art,
227−15
et227−16,
no28.
(32) Crim.
11juill
.
1994.
後 注 (111
)の判 例。227−17
条の注 釈 〔損 害の発 生〕参 照。
(33
)JCP
Art.
227−
15et227−16,
no29.
一 80
.
1
N工 工一
Eleotronio Libraryフ ラ ンス注 釈 刑 法
・
未 成 年 者 を 危 険に さ らす 罪 (2完 ) 〔行 為主体m
(親 権以 外の権 限を 行使する者)〕 本 条は,
「尊属 」,
「親 権 を 行 使 する者」に続いて,
未 成 年 者に対 し事 実上の 「親 権 以 外の 権 限 を行 使 する者 」 も 主体 だ と定め てい る。
こ の権 限 を行 使 する者は,
家 族の関係 者か否か を問わ ない。
な お判例によ れ ば,
有 罪判決で は,
そ の 権 限が ど うい う状 況に由 来 する もの か を明確に し な け ればな ら ない。
た と えば,
内 縁の 夫が本 罪 を 犯した場 合,
そ の 者と,
母親,
被 害 者の 三者が同 居 し て い た こ と (34
)な どで ある。
(1) 家 族の 関 係 者が権限 を行使 する場 合
・
新 しい 配 偶 者 (男 性,
女性)・
親の一
方の 内 縁の 夫 また は内 縁の妻 (35)・
父 方の おじ(36
)・
子ど も を引き受 けた父 又は母の 友 人 (37)〔
2
) 家 族の関係 者でない 者 が 権 限 を 行 使 す る場 合…
子 ど もは
,
両 親,
児童 福 祉施 設,
裁 判 所 (特に少年係判事 )によ り
,
た と え ば 次の よ う な,
家 族 以 外の 所にあずけられる こ ともあ る。
・
資 格の あ る者・
教 育 施 設・
養 護 施 設…
こ の場 合,
刑 法 上の責 任 者は誰か を決 定するこ とが難しい が,
その 人が法 的に ど ん な 権 限 を有 し てい るか を考 え る よ り も,
実 際に ど ん な権限 を行 使し ていた か とい う状況 を考 慮 するべ きで,
した がっ て.
た と え ば,
施設の 長,
エ デュ カ トゥー
ル だ け で な く,
事 実 上 子 ど もに権 限 を 行 使 する こ とを 任 務 と す る 者 すべ て につ いて,
責任が検 討されること に な る,
と言わ れて い る(38
)。
(3
)1951
年のパ リ控 訴 判 決 (39
)や や古い 事例 だが次の 人々 に責 任が あ る と判 示 さ れ た
。
もっ と も,
こ の中で監 視人 や看 護 婦などの 下 級 職の職 員につ い て は
,
現 行の 条 文の 下で は有 罪 と な るこ と は ない で あ ろ う と言わ れて い る。
ただ し,
危 険に瀕 した人 を 援助し ない罪 (
223−6
条 )か通報不 行使罪 (434−
3
条 )で起 訴される可能性は残る (40
>。
・
児童施 設 (foyer
d’
enfant)の 女 性 監 督 者 (directrice),
女性監視人 (surveillante )…
子 ど もの 食 料 を 横 領し
,
部 屋の衛生に十分気を配 らなかっ た 場 合
・
施設の看護 婦 (infirmiere
)…
衛 生 状 態 を 監 督 す る任 務 を怠っ た場 合
・
施 設の 女性財産部長 〔presidente
de 1’
oevre proprietaire)…
調査権 限を 十 分 行 使 せず
,
かつ,
食 料品 を 何 度 も横領し て
,
自 分の監督下にある子 ど もの 健 康 を 危 う くし た場合 〔客 体の地位 1−
15 歳の未 成年者〕「食 物 を奪い
,
世話 を放 棄 」 する行 為は,
被害 者が 「15歳 」の と きのみ罰す るこ と が で き る。
「15歳 」 とは、
1898年 4 月 19 冂法の文言を借りれ ば 「満15
未 満の子 ど も」であ る。
し た がっ て,
15 歳の誕生 日 が き た と きか らは罰 するこ と はで き ない。
故 殺 罪 (221−
4条 ),
暴 行 罪 (222−7
条,
222−
14条 ),
性 的攻 撃罪 (222−22
条,
222−32
条 )でも15
歳 とい う年 齢 が 出 て く る が,
本 条の 被 害者の年 齢は,
それら に関 すると 同 様に評 価されな けれ ばな ら ない (41)。 裁 判 所と陪審が15
歳 だと認 定し た場 合,
そ れ を くつ がえ すこ と は で き ない (42)。 〔客 体の地 位U −
「15 歳の未成 年 者 」以外の者に対して本罪 が 成 立 す る か 〕被 害 者 が
,
無 能 力 者たる 成 人で あ る 場 合,
よ り一
般 的に言えば,
年齢は 15歳以上な の だ が,
その高 年 齢や肉体 的精 (34)Crim.
29juin
1976,
B .
no233,
1
)1976.
Inf.
rap.
,
239 (加害 者と被 害 者が 同じ屋根の下に暮 らし てい ること);Crim
.
lfevr
、
1989,
B.
no 42.
(35)
Crim.
28f6vr.
1956、
B.
no201
(内 縁の 夫 );Crim.
29
juin
1976, B
.
no 233 (内縁の夫);Crim.
1
fevr.
1989,
B.
no・
42.
(最 後の 2つ は前注 〔34
)の判 例 ) 〔36
)Crim.
ユ2
f6vr
.
1964,
B.
no49.
〔37
)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no 31.
(38)JCP
Art.
227−
15 et227−
16,
no32.
エ デュ カ トゥー
ル につ い て は 「少 年 審 判に参審制 を』 (現代人文社 )71
頁,
213
頁。
(39) Paris, 15juin
1951.
前注(17
)の判例。 ただし こ の事 例では,
医 者だ け が,
故意は な く過 失で あっ たこ とを証 明 し て 責 任 を 免 れた。
(40
)JCP
Art.
227−15
et227−16,
no33.
(41)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no 21.
(42)Crim
.
7d6c.
1966,
B.
no282.
NII-Electronic Library Service 湘 南工 科 大 学 紀要 第
35
巻 第 1号 神 的 障 害の ため に 自 分 自身で 必要な こ とをで き ない 人 で あ る場 合,
その 食物 を 奪い,
世 話 を放 棄 す る 行 為 も 罰 す るこ と ができる の だろうか。
新 刑 法典は い くつ か の 条 文 (221−
4条,
222−
3条,
222−
8条,
222−
10条,
222−12
条,222−
13 条,
222−
24条,
226−
14 条,434−3
条)で,
「特 別 な弱者 」を 「15
歳 未 満の未 成 年 者 」と同一
視し て,
そ の保 護 をは か ろ うと し てい る。
し か し,
本 条に は そうい う文 言は ない。
し た がっ て,
こ の問題につ い て はNON と言わざるをえ ない (43)。
かつ て裁 判 所は
,
旧刑 法下の事 件で はあっ たが, 有 名 なモニエ事件 (Affaire
・Monnier
)(44
)で同 趣旨を述べ てい る。 これ は ポ ワチエ で 起 きた事 件で,
自 分の 妹 を 「不 潔 と 窮 乏の ため ぞっ と するよ うな 状 態で」数年間にわた り不 法に監禁し,
精 神異 常 をもた らした とい う もの だっ た。
裁 判 所は,
被 告 人は 何ら直 接 的に暴 力 をふ るっ て お らず,
1898 年 4 月19日 法 も適 用範囲 を拡大さ れてい な かっ た こ とを理由に,
被 告人を無罪 と し た の であっ た(45)。
新 刑 法 典は,
不法監禁罪 (224−
1条〉につ い て,
被 害 者の 身 体の一
部 喪 失 又は永 続 的 障 害の 発 生さ え有 れ ば,
その 被 害 者の年 齢 を問 わず 「食物・
世 話の奪 取 」 を 同 罪の加重事 由と し てい る (224−
2条 項)。
した が っ て,
今後は モ ニ エ 事件の よ う な 場 合に も,
か な り重い 刑罰が 科 される ことにな ろ う。
〔主 観的 要素・
一
故 意〕
本条で は条 文に故意が 必要で ある と は書いて ない 。 本 条の前 身の 1898年 法 と
1958
年 オル ドナ ン ス は,
食 物 及 び 世 話 の奪 取は 「意図 的 に 」 (volontairement )行っ た 人 を罰 す るこ と を 明 らか に し てい た が,
「意図的に」 行わ れる の で ある か ら,
その有責性 (faute
)は,
「意図 的で ない 」 過 失 致死傷 罪で求め られる単な る 「軽率 (imprudence),
怠 惰 (n6gligence)」 で はない 。 他 方,
本 条は 「未 成 年者を 危険にさ らす 罪」に位 置し てい るの で,223−1
条 以 下の 「人 を 危 険に さ らす行為」と似てい る が
,
後者の 多くは即 時 的 方 法で実 行 され,
継続 犯で ある本 条とは異な る行 為 を罰 するもの で あ る。
(→ 冒 頭の 〔本 罪の位 置づけ〕参 照)
。
そこで,
故 意 とは何か につ いて は旧 刑 法312
条に関する判 例 を参照すべ き こ と に な る (46)。判 例 は
,
本 罪 が既 存の義 務に違反する こ とt そ し て,
子 ど もの健 康に結 果 を生じ た場 合にのみ成立する と して い る以上
,
子 ども の 必要に 応 じ る任務 を負う 人 につ い て は,
適切 な世 話を し ない こ と に よっ て 子ど もに健 康の 悪 化が生じる とい う意識 (conscience )
,
認識 (connaissance ),
そし て予 見 (pr6vision)が必 要であ る としてい た (47
)。
条 文 は 子 ど もの 必要に応 じ る義 務につ い て は何も言って ない が
,
こ の解 釈は支 持 されて い る (48)。
〔宗 教 的 処 置 を 施した 場 合一
故 意 と動 機〕 故 意 と 動 機 を 区 別する の は困難で あ る。 特に,
両親が宗 教 的確 信か ら医 師 を呼ぶ のを 拒ん でい た場合は難 しい。
こ の場 合,
そ の両 親は子どもに対し,
科 学 的に みれ ば 病 気の進 行 を 止め たり 死 を 免 れた りで き ない 方 法 なの だ が,
一
定 の世 話 をしよ う とし てい る。
しか し,
医 学に信 頼 を 置い ておらず,
効 果 的 な唯一
の治療 方 法は宗 教 的 行 為で あ る と し て,
子 ど も に 適 切 な 世 話 を し ない ま ま放 置 する行 為には,
や はり故 意が あるとい えよ う。
した がっ て,
い くつ かの 判 例の よ う に (49),
そ うい う親 を無 罪 と す るの は妥 当でない。
判 例の 中に は, こ の場 合は危 険に瀕 し た人 を救助 し ない罪 に該 当 す る とす る もの も あ る (50
)。
し か し,
こ の罪も救助 が可能である ことの認 識 を前提とする の に,
なぜ 不救助 罪が 成 立 するの か理 解に苦し む,
との 指 摘が あ る(51)。
そ し てこ の学 説は,
軽率,
怠惰の責 任は あ るの で , 過 失 致 死 罪 (52)か 過失 致 傷罪の方が適 当 だとす る。
(43
)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no22.
(44
)Poitiers
,
20
nov.
1001
,
DP
1902,2,81, noteLe
Poittevin
;S.
1902, 2,3〔n, note H6mard.
前 注 (11)文 献 142頁 参 照。
(
45
}JCP
Art,
227−15
et227−16,
no23,
(46)
JCP
Art.
227−15
et227−16,
no34
et35.
後述の 〔正 当 化事由の適用 の困難 性〕(2)参 照 。
Chm
11 s 1卯5,
脇 PaL l9752.
507
;Rouen,
27 oct.
1954,
D
1956,
so.
3.
これは学 説でも同 鮨 だっ た。
Gargon
,
Code
P6nal annot {…,
no 29.
(48} 亅
CP
Art.
227−15
et227−16,
no36,
VERON ,
Droit
penal
spdcial,
p.158
も,
判例 を 紹 介 し て特に批 判し てい ない の で ,同 趣 旨 と 思 わ れ る
。
(49} 前 注 (19
)(20
)の 判 例。
(50)
Crim.
29juin
1967, B,
no 199。
両 親が自 分の子どもの た めに 「奇 跡 を行 う人 (thaumaturge )」に頼った事 例。 また,
前注 (
21
)の 判 例 も不救助 罪 を認め た。 (51)ICP
Art.
227−
15 et227−16,
no37,
(52) 前 注〔20)の ダン ケ ル ク軽 罪 裁 判 所の判 例。
11
;
一
82一
_ 一一
フ ラ ン ス注 釈 刑法
・
未成年者を危険に さ らす罪 (2
完 ) 〔正 当 化事 由の適用の困 難性 〕 本 犯 罪につ い て は,
次の よう な 理由で,
ど ん な 正当 化 事 由 も適 用さ れ ない と思われる と解さ れて い る〔53)。
(
1
) 正 当 防 衛 :子 ど もに対 して成 立 す る とは考 えに くい 。 また,
長 期にわたり食物が奪 わ れま た は世 話が されてい な かっ たこ と を 正 当 化 するの は困 難である。
(2> 強 制
・
緊急避 難:これ も事例と し て考え にくい 。 もっ ともある学説は,
親が 「悲惨な状態にある た め に」子 ど もに食 物 を与え る こ と が で きず,
世話 を する こ と も で き ない場合に は,
本 罪は成 立 し ない と し てい た (54
)。
な ぜ な ら 1898年 法,
1958年オル ドナ ン ス で は,
本 条が 15 歳未満の少年に 「意図的に(volontairement )」食 物・
世 話 を与え な かっ た 者 を 罰 し てい たか らで あ る.
し か し,
超 法 規 的 正 当 化 事 由 を一
定の人に認め る こ と に な るので,
こ の解 釈に は議 論 の 余地が あ る とされてい る (55)。
〔3) 法 律の 錯誤 :本罪は
.
特 別の 法 律の条 文に定 義 されて い る義 務の違 反 を 基 礎と し て い るわ けで は ない の で,
や はり考え に くい と さ れ てい る。(4) 親の懲戒 権(
droit
de
cQrrection ):判例によっ て親に認めら れてきた権 利であ る (56
>が,
これによっ て限 定 的 な奪 取 は 正当 化が可能で あ ろ う が,
常 習 的な場 合や,
健 康の 悪化や 死 亡 を 引 き起 こす 場 合には正当 化は無 理で あ る。
〔未 遂・
共 犯 〕 未 遂の処罰 規定 は ない の で,
不処罰で あ る。
共 犯につ いて は,
理論 的に は他の 犯 罪 と1
司様に罰し う る が,
実 際に考え られるの は教 唆か 命 令があっ た場 合で あ る と され,
た とえば,
女性の愛人が,
その女 性と同 棲し てい ない の で当該 行 為につ い ての 共 同 正 犯に は な り え ない 事 情の 下で,
その 女 性に食 物 を 奪い,
世 話 をし ない ように そ その かす 場合,
宗派の リー
ダー
が.
親に対 して病 気の 子 ども に薬を与え,
医 者 を 呼 ば ない よ うに そ その か した場 合t が挙 げ られてい る。な お
,
最 も ありそうなの は,
食 物・
世 話の奪 取 罪につ いて認 識は持ってい るが直 接犯 罪に参 加して い ない とい う形 であ るが.
こ の者は,
危険に瀕 し た 人を救助しない罪 (223−
6条)か通 報 不 行 使 罪 (434−
3条 )で 訴 追 さ れ ること に な ろうと されてい る(57)。 〔訴 追に関 す る特別の規定 〕検 察官 と被害 者 が 訴 追 を 請 求 す るこ とは通 常の犯 罪と同 様である が
,
本 罪の場 合に は,
被害 者が15
歳未 満で,
し か も 加害 者 (両 親 )に依 存 して 生 活し て い る少 年で あ ること が多いた め,
特 別の保 護 規 定が 必要に な る(58)。(1) 通 報 義 務 :被害者の少 年に は
,
加害 者か ら陰に陽に,
虐 待に つ い ては黙っ て い る よ うに とい う圧力が か か るこ と が 多い。
そこ で,
本 罪で 子 ど も を 保護する こ とをより完全 な形にする た め に,
通 報の義 務 を 課すこと が 必要になる。
刑法は,15
歳 未 満の未 成 年者が虐 待され もしくは窮 乏 状態にあるこ とを知 っ た 者 が,
司 法 機 関 または 行 政 機 関に通 報 し ない場合に は,3
年の拘 禁 刑,30
万フ ラ ン の罰金で 罰 する こ とに してい る (434−
3条)。
日本の 児童福 祉 法に も,
福 祉事務所・
児童相 談 所や家庭 裁判 所に通 報せよ と す る 同 様の規 定があ るが (25条),
フ ラ ンスは刑法で通 報義務 を課し て い る点が興 味 深い。
医 師や ソー
シャ ル ワー
カー
の よ うに職業上の守秘義 務 を負う者につ い て は,
虐待や不 保 護の事 実 を 知っ た場 合に そ れ を 通 報しても秘 密 漏 洩 罪 (226−
13条 〉に問 われ ない旨の例外規定が お か れ てい る (226一
ユ4
条 )。
福 祉サー
ヴィ ス の補 助 員等につ い ても同様で あ る (家 族・
社 会 援 助 法 225条 )。
(2) 時 効 :本 罪は継 続犯 な の で
,
公訴 時 効の起算日 は,
第一
に軽 罪 (本 条 )に つ い て は,
食 物 及び世 話の奪 取の実 行が終わっ た 日,
又 は,
被 害 者が満15
歳の 年 齢に達 した日であ る。
第二 に重 罪 (次 条)につ い て は,
子どもが 死 亡 (53
)JCP
Art
227−
15 et227−16,
no13,
(54> Merle et
Vitu,
op.
cit.
,
no 2137.
(
55
)JCP
Art.
227−15
et 227−
16,
no 13 et no 35.
こ の 文 献に よ れ ば,
た と え 悲惨な状 態にあ る とし て も,
今口で は子 ど ものた めの救 済が受け ら れ る社 会 福 祉が整っ てい るの で
,
親が福 祉サー
ビス を求め る た めに申 告 等 をしない場合に は,
そ の親が,
危 険に瀕 した 人 を 救 助 しない罪 (223−6
条 項 )に問 わ れる こ と はあ りう る。 (56
) Pau,
25 mars 1900,
DP l901 ,2,
430.
〔57)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no l2 et no42.
〔58
)JCP
Art.
227−15
et227−16,
no41.
NII-Electronic Library Service 湘 南工 科 大 学 紀 要 第
35
巻 第1
号 し た日である (59
)。
刑 訴 法8
条 項 (軽罪の場 合一
満 3 年),
7 条 項 (重 罪の場 合=
満 10 年 )は 「被 害 者が未 成年者の場合に は,
被 害 者が成 人 (18
歳 )に達 し た 日 か ら」時 効の期間 が 進行を開始する と 定 め てい る。
もち ろ ん,
これ らの 条 文は本 条お よ び 次条に適用 さ れ る こ と に な る。 し か し,
軽 罪の 場 合で は健 康の 悪 化が時 効 期 間 内に認 定でき なか っ たと き,
重 罪 の場 合で は被害者の未 成 年 者 自身が死 亡 し て しまっ たと きに は,
事 実 上,
適用で き ない こ とに な る。
そ れ故,
子ども の保護を確 保 す るの に手 遅 れに なる前に手 続に介 入で き るよ うに,
子 ど もの 代理 人を任 命で き る よ う に し て お くこ と が重 要に なる (60)。
(3) 子どもの代理 人の 任 命 :本 罪の場合
,
加 害 者 (父 母 )が同 時に被 害 者 (未 成 年 者 )の法 的 代理人で あ る こ と が 多い。
そこ で,
未 成 年 者の た めに,
後 見 裁 判 官Guge
des tUtelle),
事 件の担当裁判官,
つ ま り予 審 判 事か軽罪 裁 判所は,
臨 時 代 理 人 (administrateur ad
h
)を任 命 す る (民 法388−2
条 )(61
)。
もっ と も,
後見裁 判官による臨時 代理人の任 命は 親の 申立 による (民 法 389−
3条 )の で あるか ら,
事 実 上,
未 成 年 者が 公訴 を提 起 する た め に 民事 当 事者に な る こ と は で き ない ことにな る(62
)。(
4
) 団 体による私 訴の提 起 :一
定の未 成 年 者に対す る 犯 罪につ い て は,
1981年2
月2
日法 が,
刑 訴 法2−3
条 を 追 加 し て,
虐待さ れ た子ど もの保 護・
支 援 を 定 款に定め,
行 為の 時か ら5年 以 上前に正 規の 届 出 をし て い た すべ て の 団 体 はt 検察 官 又は被 害 当 事 者に よ り公 訴が提 起 さ れた場 合は,
私 訴 原 告 人に認め られた諸権利 を 行使 するこ と が できる,
と し た。
本 条の前身で あ る 旧312
条につ い てもこ の 刑 訴 法2−
3条の適 用があ る と されてい た。
しか る に,
1992年 12月 16日法は, 旧 刑 法の 条 文 を新 刑 法 典の 条 文に置き変える際に,
本 条を落として しまっ た。 し た が っ て , 食 物・
世 話の奪 取 行 為に関 し ては,
も はや上 記の よ う な 団 体は,
私訴 原 告人に認め られた諸権 利 を行使 するこ と がで き な くな っ て しまっ た。
し か し,
本 条の場 合を削 除 する 理由は な に もないの で,
立法上の過誤 と思 わ れ る。一・
刻 も早 く修 正 さ れ ることが望 ま れてい る (63
)。
〔刑 罰〕 (1 )主 刑 :食 物・
世 話の 奪 取 行 為に対 す る 刑 罰 はt1954 年4
月13
日法,1958
年12
月23
日オ ル ド ナン ス に おい て は,
20
日以 上の完 全 な 労 働 不 能 を 引 き起 こ した親に は重 罪の懲 役 刑 を,
常 習的奪取 行 為により致死の 結果 を生じ させ た ときは死 刑 を科 す,
と さ れ てい た。
1981年2月2 日法で も,
四肢の 切断や永 久 的 障 害の結 果を 生 じ さ せ た と き に は無期懲 役 刑が残さ れてい た。 しか し現 在で は,
本 罪は軽罪とされ,
刑 罰 も7
年 以下の拘 禁 刑,
70 万フ ラ ン以 下の罰金となっ た。
新 刑 法典は,
従 来の判例 を 考慮に 入 れ (64),
被 害 者が受け た攻 撃の重 大性や行 為の常 習 性な どを 区 別 する こ と なし に,
本 罪 を軽 罪 化し た の で あ る (65)。 致死の場合 (227−
16条 )につ いて は,
これの み重 罪 と された が,
刑 罰は30
年の 懲 役で ある。
大 幅に 減軽された とい え る 〔66)。
もっ とも
,
実 際に も刑 を 軽 くし なけ れば な ら ない とい うわ けで は ない。
こ の点,
裁 判 官に比べ て陪 審 員は軽 くしが ちで あ る。
な ぜ なら,
「陪 審 員たちの 前で は,
虐 待 者はその サ デ ィズム と激し い嫌 悪 とい う仮 面 をはずし てい くこ とが 多い。
少しずつ,
自らを被 害 者に変えて い くの で ある。
」 (67
)。
たし か に,
虐 待 者は,
自 分が子 どもの 頃 親か ら虐 待・
暴 力 を 受 けた ため,
同じことを 自 分の子 ど もに向けて 行うこ とが多い。 こ の 悪 循環を断ち切る た め に は,
虐 待 者に対 (59
)JCP
Art.
227
」15et
227−16
, no 43.
(60
)JCP
Art.
227−15
et227L16,
no “.
(61) 1993年 1月 18 日 法に より追 加 さ れ た条 文。
臨 時 代理 人 (administrateur ad hoc)に つ い て は,
拙 稿 「フ ラ ン ス少 年 司 法にお け る市 民の活 躍」法と民 主 主 義315
号 (1997
年1
月 ) 参 照。
(62
,JCP
Art.
227−
15et 227−
16, no45.
(63
)JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no 46.
(64)Crim
.
16
janv
.
1974,
B .
no23
,Rev.
sc.
crim.
1974.
96
,0bs,
Levasseur
.
(65) VERON
,
Dreitp6na
正sp6cial ,p.
159.
(66)
JCP
Art.
227−
15 et 227−
16,
no 48.
(
67
)C.
NEIRINCK
,La
protectionde
la
personnede
1’
enfant contre ses parents,LGDJ
1984, no 144.
た だ しJCP
Art.
227−
15 et