• 検索結果がありません。

黒糖に含まれる無機成分の変異と食味に関する研究: 沖縄地域学リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "黒糖に含まれる無機成分の変異と食味に関する研究: 沖縄地域学リポジトリ"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Title

黒糖に含まれる無機成分の変異と食味に関する研究

Author(s)

野瀬, 昭博; 川満, 芳信; 秋永, 孝義; 國府田, 佳弘

Citation

南方資源利用技術研究会 ニュースレター(22): 8-8

Issue Date

1991-05-20

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/17003

Rights

南方資源利用技術研究会

(2)

黒植に含まれる無機成分の変異と食味に関する研究 琉球大学農学部

O

野 瀬 昭 博 ・ 川 満 芳 信 秋 永 孝 義 ・ 園 府 田 佳 弘 南西諸島で生産される黒糖を取り巻く状況には厳しいものがあり、今後の展開を 計るために、品質の新たな改善が緊急な課題となっている。黒糖にはサトウキピの 茎に含まれる成分が殆ど移行する。従って黒糖成分には、栽培土壌、肥培管理等の 違いが反映され、均一な品質が得にくし1。とはいえ、植物の生体成分がそのまま凝 縮されることを考えると、使い方によっては様々な特徴を引き出せる可能性もある。 黒糖の今後の活用を計る基礎資料を得るために、無機成分の変異と食昧に関する調 査を行った。 材料及び方法 供試した黒糖は、沖縄県産 7工場のものと、観光用に製造されている沖縄黒糖、 宮崎県日南市で製造されている黒糖(日南と呼ぶ)、及びインドネシアの砂糖榔子 から造られたノfームシュガー(ジャワと呼ぶ)、合計 11種である。 K、P、Ca、Mg、Naは、 湿式分解法で抽出した。 K は炎光光度法で、 P はパナド・モリブデン酸法で、他は 原子吸光法で分析した。 P の定量には分悲光度計を用いた。 N はセミミクロケルダ ール法で定量したoClは灰化後,硝酸銀滴定法で定量した。黒糖の品質に関し、 「 おいしさ」については「おいしい」と感じる順に 1から 5段階表示で解答してもら った。

I

からみ」についても、 「からい」と思う順に 1から 5段階表示で解答して もらっfこ。 結 果 調査した無機成分について島内産黒糖には大きな変異が存在した。特産品あるい は観光用として販売されている島内産以外の黒糖についてみると、和三盆について は Ca 含量が島内産と同程度の含量を示すものの、他の成分はいずれも低い含量を 示した。特に Cl含量については島内産と島外産で2つのク。ループに明確に分かれ た。 「おいしさ」と「からみ」の間(各製品の平均値で算出)には、負の相関(

r

:

:

ー0 . 548、P<0.10) が得られた。つまり、 「おいしいj黒糖は「からくない」傾向にあ る。

I

おいしさ」と有意な相聞を示したのは P含量のみであった。これは P含量 の増大に伴い「おいしさ」を感じなくなることを示している。

I

からみ」は調査し た要因との間に統計的に有意な相関を示さなかった。 食味との関係を要約すると、まず、 「おいしいj黒糖は「からくない」傾向にあ る。次に、単相関からは、 P が増加すると「からく」て「おいしくな ~\J 黒糖がで きることが明らかになった。重相関の解析、特に標準偏回帰係数からは、

P

と Ca が増えると「おいしくない」黒糖になる。 Mg が増えると「おいしい」黒糖になり、 「からみ」については Mg が増えると「からくなく」なり、 P、Cl、Caが増えると「 からいj黒糖ができる。

参照

関連したドキュメント

「心理学基礎研究の地域貢献を考える」が開かれた。フォー

大学教員養成プログラム(PFFP)に関する動向として、名古屋大学では、高等教育研究センターの

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を

Q7 

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

研究開発活動  は  ︑企業︵企業に所属する研究所  も  含む︶だけでなく︑各種の専門研究機関や大学  等においても実施 

関連研究の特徴を表 10 にまとめる。SECRET と CRYSTALP

行列の標準形に関する研究は、既に多数発表されているが、行列の標準形と標準形への変 換行列の構成的算法に関しては、 Jordan