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未成年男子大学生の喫煙行動・意識および知識の地域差,学部差,学年差および調査年代差

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平成9年4月15日 第44巻 日本公衛誌 第4号 247

未成年男子大学生の喫煙行動・意識および

知識の地域差,学部差,学年差および調査年代差

塩田

正俊

松原

亀井美和子

岩本

圭史

 中学,高校での喫煙に関する保健教育の効果に地域差,学部差,学年差および調査年代差があるのかを明 らかにするため,教育効果がでやすい知識としての喫煙と各種疾患との関連,および意識調査ではあるが他 者への喫煙の影響など知識としての性格も強い受動喫煙などについて比較検討した。その結果は次のようで あった。 1. 未成年者の喫煙率に地域差は認められなかった。また,喫煙と各種疾患に関する知識の周知度,受動喫 煙(間接喫煙)に関する意識にも地域差は認められなかった。

2. 同一大学内での喫煙者,前喫煙者および非喫煙者の割合の比較において,N大学薬学部生(喫煙者

44.0%)とN大学工学部生(喫煙者26.2%)の間には有意差(p<0.01)が認められた。喫煙と各種疾患 に関する知識の周知度および受動喫煙(間接喫煙)に関する意識には両学部間に差はみられなかった。 3. 男子高校生と未成年男子大学生との喫煙者(高校生1.6%,大学生27.4%),前喫煙者および非喫煙者の 割合には有意(p<0.001)な差が認められた。しかし,喫煙と各種疾患に関する知識の周知度および受動 喫煙(間接喫煙)に関する意識には差が認められなかった。 4. Y大学1990年度入学生と1995年度入学生の喫煙者,前喫煙者および非喫煙者の割合に有意差は認められ なかった。また,喫煙と各種疾患に関する知識の周知度では喫煙と心臓病との関連について有意差 (p<0.05)が認められた。しかし,受動喫煙(間接喫煙)に関する意識には両入学年度間に差はみられな かった。  これらの結果から,未成年男子大学生の喫煙者,前喫煙者および非喫煙者の割合を検討する場合には,学 部による差および学年間の差を考慮する必要のあることが示唆された。また,喫煙と各種疾患に関する知識 の周知度および受動喫煙(間接喫煙)に関する意識などは,必ずしも地域差,学年差,学部差,さらには比 較的近接した調査年代差であれば,これらの差を考慮する必要はないものと考えられた。しかし,入学年度 によって部分的に喫煙に関する知識に差がみられ,中学,高校での喫煙教育の徹底,大学保健体育講義等で の喫煙教育の充実を計ることの重要性が示唆された。 Key words : 男子大学新入生の喫煙,受動喫煙,喫煙と疾病の関連

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