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両側動作におけるタイミングの対称制御と力の非対称制御

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Academic year: 2021

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両側動作におけるタイミングの対称制御と力の非対称制御

教 科 ・ 領 域 教 育 専 攻 生 活 ・ 健 康 系 コ ー ス ( 保 健 体 育 ) 八 同 博

l緒言

私 た ち の 運 動 は 「 左 右 肢 を 巧 み に 協 調 さ せ て 行 う 運 動 で あ るJと言い換えることができる。 そ し て , 左 右 肢 の 運 動 を 司 る 中 枢 神 経 が 亙 い に 何 ら か の 交 互 作 用 を 及 ぼ し な が ら 制 御 す る も の と考えられている。 運動指j御 に お け る 力 制 御 に 関 し て

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ら(I995)は,目標出力に対して同時に両側の指屈 曲を行った場合,利き手の指の力が大きいことを 見出した。さらに,彼らは利き手の出力の視覚的フ ィードノミックを与えると,左右差がみられないことも 報告した。 そ こ で , 本 研 究 は , 大 学 生 を 対 象 に , 片 手 タ ッ ピ ン グ 課 題 で 用 い た 方 法 を 両 手 同 時 タ ッ ピ ン グ と 両 足 同 時 タ ッ ピ ン グ に 適 応 し , 力 の 非 対 称 制 御 と タ イ ミ ン グ の 対 称 制 御 を 検 出 す る こ と 及 び , タ ッ ピ ン グ に お け る 力 制 御 の 練 習 効 果 を 検 討することを目的に行った。

H 実験

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:厚手席停

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伊/ごお/プlJタイよさング

とカの

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(1)方法 運 動 課 題 は 左 右 の 片 手 動 作 , 右 手 の フ ィ ー ド パ ッ ク 情 報 を 伴 う 両 手 同 時 動 作 , お よ び 左 手 の フ ィ ー ド パ ッ ク 情 報 を 伴 う 両 手 同 時 動 作 の4通 りであるO 目標値は力

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,および

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(タップ間 間隔)

400ms

で、ある。

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秒 間3回の練習を行い,そ 指 導 教 官 乾 信 之 の力と

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を習得するよう教示した。

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こ関するフィ ードノ〈ック情報はヘッドホーンを介して音刺激を与 えた。力に関するフィードパック情報は増幅器から の出力をオシロスコープ上に掃引し,目標値との 差違を視覚化した口その後の再生過程ではフィー ド、バック情報を与えず,習得したカと

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3

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秒間タ ップさせたo

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つの運動課題は被験者によってラン ダ‘ムな順番で、行われ,交互作用を避けた。 (2)結果と考察 カ の 制 御 に 関 し て は , 目 標 値 を 伴 う 両 手 同 時 タ ッ ピ ン グ で も 等 長 性 収 縮 課 題

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ら, 1995)と同様に,力の非対称制御が証明された。 このことは力を制御する運動系に本来備わってい る 様 々 な 解 剖 学 的 お よ び 生 理 学 的 非 対 称 性 を 示 唆するものである。 タ イ ミ ン グ の 制 御 に 関 し て は , 目 標 値 を 伴 う 両 手 同 時 動 作 に お い て も タ イ ミ ン グ に は 左 右 差 がなかった。 タ イ ミ ン グ と 力 制 御 は コ ン ピ ュ ー タ ・ モ ジ ュ ールのように捉えられ, し か も 中 枢 か ら の 動 作 タイミングは様々な効果器に平等に分配され, そ の 上 に , 効 果 器 の 器 用 ・ 不 器 用 が 付 加 さ れ る ことになるO したがって,力は非対称に発揮さ れ た に も か か わ ら ず , タ イ ミ ン グ は 対 象 に 制 御 されたのである口 フィード、バックの影響は力の変動係数にみら れ た 口 利 き 手 フ ィ ー ド パ ッ ク 条 件 で は 変 動 係 数 に左右差はなく 非利き手フィード、バック条件

(2)

では右手の方が著しく大きかった。本実験では ITIも 規 定 さ れ て お り , 十 分 に 力 を 発 揮 す る 時 間的余裕がない。したがって,フィードバック の影響が平均値ではなく,変動係数に現れたと 考えられる口この変動係数の現れ方の差は,視 覚的フィード、バックを要する運動課題における 利き手の優位性を証明している。

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(1)方法 実 験 1と 同 一 方 法 で 足 指 タ ッ ピ ン グ を 課 し た。 (2)結果と考察 いずれの課題も力は目標値を大きく凌駕し, 目標値の1.5-2.0倍 の 値 を 示 し た 。 そ の 際 , 力 発揮に左右差がなかったが,力制御には左右差 がみられた。タイミングは,平均ITIはいずれも 400 ms前後であり,対称に制御されていた。しかしな がら,力もタイミングも足の方が手の方よりも顕著に 大きな変動を示した。 これは,両足同時タッピングでは力制御の運 動系における形態的・機能的非対称が少ししか 存在しないため,その左右差が平均値ではなく, 変動係数に示されたのであるO また,タイミン グには全ての条件で左右差がなかったが,この ことは中枢のタイム・キーパーが様々な効果器 に並列にタイミングを制御しているためと考え られる。

3

~.3: 厚手厚鯨身伊/ごお/プ l) タイ ε ング

とカのf

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栗 (1)方法 実験1と同一方法で連続十日間の練習を課し た (2)結果と考察 1日目は 4,6, 9および10日目よりも弱し、力であ り , 10

S

目は1,2,3および8日よりも強い力で、あっ た。このことは,練習によって筋力がわずかながら 増加したことを示している。筋力の増加は,効果 器としての骨格筋の変化と,それを支配する中 枢の変化との相互作用と考えられる。運動野の 対応する指や手首の領域も同時に拡大していた 可能性は大きい。変動係数は, 1日目が他の全 ての試行日よりも大きな値を示した。右手の力の変 動係数は左手よりも小さかったが,試行日を重ねる につれて,両者の変動係数は着実に減少していっ た。これは大脳-小脳系の働きによるものと推 測できるD このように力の制御は明確な練習効 果を呈した。 ITIは常に目標値に近い 390ms前後に分布して いた口変動係数は,右手が左手よりも大きな変動を 呈した。練習効果に関しては, ]日目から4日目ま で変動係数が減少したが,それ以後再び増加し, 試行日間に有意差がみられなかった。 圧持続時間に対する最大出力までの時間の割 合は右手の割合よりも左手のそれが小さかったが, 統計的には有意差がみられなかったoその他の主 効果および交互作用もともにみられなかった。 日

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総括

本実験結果は,スポーツの練習においても力 の微調整は膨大な時間を要し,それよりもタイ ミ ン グ の 方 が 早 く 習 得 で き る こ と 示 唆 し て い る。このことは,学校体育では力の微調整まで 行う時間が少ないため,個々の動作の順序性と そのタイミングの習千尋が中心になること,また 同時に,スポーツのクラブ活動では力の微調整 に膨大な時間をかけて力のパターンをしっかり と習得すべきであることを物語っている口

参照

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