◆中小規模事業所対策
地球温暖化対策報告書制度 における 再エネ利用評価 の仕組み
東京都環境局
地球環境エネルギー部地域エネルギー課
中小規模事業所対策支援担当
◆中小規模事業所対策
1 地球温暖化対策報告書の概要 2 再エネ利用評価の仕組み
3 再エネアンケートの結果
目次
◆中小規模事業所対策
1 地球温暖化対策報告書の概要
|地球温暖化対策報告書の概要
③原油換算エネルギー使用量が1,500kL/年未満
中小規模事業所の定義
①都内において設置されている
②事業所等(建物、施設、事務所又は営業所等)
※東京都地球温暖化対策指針 第2編
|地球温暖化対策報告書の概要
5
業務・ 産業 部門
約51%
合計
5,736
(万㌧)その他3%
家庭部門 約29%
運輸部門 約17%
大規模事業所 約40%
(約1,200事業所)
中小規模事業所 約60%
(約66万事業所)
中小規模事業所のCO2排出割合
※都における最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量総合調査(2017年度実績)より
業務・産業部門内訳 東京都における
部門別CO 2 排出割合
中小規模事業所対策
・地球温暖化対策報告書制度
・省エネルギー診断
・研修会への講師派遣
・省エネアニメ・テキスト等
|地球温暖化対策報告書の概要
地球温暖化対策報告書制度 (2010年4月開始)
○都内全ての中小規模事業所の地球温暖化対策の推進
○地球温暖化対策報告書の作成に取り組むことを通じて、各事業所のCO
2排出量を把握し、
また、地球温暖化対策の継続的な実施を促進すること
目 的
概 要
○2010年4月開始(環境確保条例で規定)
○原油換算エネルギー使用量が年間で1,500kL未満の事業所が対象
○提出区分は、『義務提出』と『任意提出』
○報告書記載内容は、前年度のCO2排出量、温暖化対策実施状況 など
|地球温暖化対策報告書の概要
CO2排出量や光熱費の削減が可能
カーボンレポート
テナントビルの省エネレベル の見える化
低炭素ベンチマーク
事業所の用途に応じた自 己評価指標
PRシート
事業所のCO2排出量や 省エネ対策への取組など について表示する書面
省エネ促進税制
都が指定する導入推奨機器を取得した 際の事業税を減免
⇒掲示することで来訪者や自社の 社員へアピールできる
※現在募集中のものを記載。
グリーンリースの助成金等、過去にも様々 支援事業の申請条件に
①エネルギー使用量や温暖化対策の実施状況を把握
事業者にとってのメリット
②温暖化対策への取組をPR
③各種支援事業の前提条件として
◆中小規模事業所対策
2 再エネ利用評価の仕組み
|再エネ利用評価の仕組み
報告書制度における評価制度について
事業者の取組意欲を喚起するため、CO2削減率等が一定水準以上を達成 した事業者を「優良事業者」として評価し、公表
再生可能エネルギーの利用拡大に向け、需要側の取組促進を図るため、
新たに「再生可能エネルギーの利用状況」を報告し、評価する制度を設 ける。
(1)で一定以上の評価を得た事業者を対象に、再生可能エネルギーの 利用状況を評価し、公表
地球温暖化対策の取組実績が優良な事業者を 評価・公表する仕組みを導入 (
2020年
4月開始)
(1)CO2削減状況に係る評価
(2)再生可能エネルギー利用状況に係る評価
※平均CO2削減率 ・・・ 年度ごとのCO2削減率の平均値
※平均原単位改善率・・・ 年度ごとの原単位(延床面積1㎡あたりの CO2排出量)改善率の平均値
|再エネ利用評価の仕組み
報告書制度における評価制度について
(1)CO2削減状況に係る評価
取組実績 評価
平均CO2削減率 平均原単位改善率
1.3%以上 2.6%以上 極めて優良な事業者(SSランク)
1.3%以上 1.3%以上
2.6%未満 特に優良な事業者(Sランク)
1.3%未満 1.3%以上 優良な事業者
【評価指標】
直近5か年度における
平均 CO2 削減率
※及び平均原単位改善率
※で評価
|再エネ利用評価の仕組み
報告書制度における評価制度について
(2)再生可能エネルギー利用状況に係る評価
再生可能エネルギー
利用事業所率 評価
30%以上 再生可能エネルギーの利用実績が 優良な事業者(★)
【評価指標】
再エネ利用事業所率
※で評価
(
CO2削減状況に係る評価で一定以上の評価を獲得した事業者が評価対象)
①再エネ発電設備の設置
②再エネ電気の受入
③証書による環境価値の利用
※再エネ利用事業所率・・ 対象事業所全体に占める
再エネを利用している事業所の割合
◆中小規模事業所対策
3 再エネアンケートの結果
|再エネアンケートの結果
アンケート実施概要
対象者 地球温暖化対策報告書制度 義務提出事業者
実施者 東京都環境局
実施期間
2020年12月21日~2021年1月18日対象事業者数
208事業者回答数
68事業者(回答率: 38%)※自治体を除く
アンケート結果 掲載URL
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/businesses/index.html
(年度内公開予定)
【問1】法人単位での再エネ率(使用電力に占める再エネ電力の割合)に関する現状の値を 教えてください。
①4% ②1%
③19%
④69%
⑤6%
①80%以上
②50%以上80%未満
③20%以上50%未満
④0%
⑤不明
回答数:68
再エネ率に関する現状
⇒7割弱の事業所が0%と回答
|再エネアンケートの結果
①15%
②25%
③47%
④13%
【問2】 法人単位での再エネ率に関する目標・方針を教えてください。
「設定済み」または「検討中」と回答した場合、その設定値を教えてください。(自由記載)
15
再エネ率に関する目標・方針
【設定値】
回答数:68 回答数:16
【目標・方針】
①44%
②6%
③50%
④0%
|再エネアンケートの結果
16
再エネ率に関する目標・方針
【問2】で「目標・方針はない」と回答した場合、目標・方針を設定しない理由を教えてくだ さい。(自由記載)
38%
38%
12%
4%
4%
4%
①入居テナントであるため・オーナーの意向
②喫緊の課題ではない
③省エネを優先
④電力の安定性を優先
⑤再エネに関する知識がない
⑥親会社の意向
回答数:26
|再エネアンケートの結果
使用電力を再エネ100%電力に切り替えている本社や工場等はありますか。
① 7%
② 93%
①はい
②いいえ
17
再エネ100%電力の事業所
回答数:68
|再エネアンケートの結果
【問3】 企業の環境活動として行っていることを教えてください。(複数回答可)
15%
55%
9%
11%
3%
8%
⑥その他
⑤なし
④CDP賛同
③TCFD賛同
②SBT参加
①RE100加盟
企業の環境活動としての取り組み
回答数:68
|再エネアンケートの結果
【問4】 再エネ利用を増やすための取り組みを教えてください。(複数回答可)
0%
38%
23%
18%
1%
9%
11%
⑦その他
⑥なし
⑤検討中
④電力契約変更
③設備を国外へ設置
②設備を都外へ設置
①設備を都内へ設置
19
再エネ利用を増やすための取り組み
回答数:26
|再エネアンケートの結果
①0%
②57%
③14%
④28% ①25%
②13%
③13%
④50%
【問4】「再エネ設備を都内or 都外に設置」と回答した場合、東京都内・都外のそれぞれの設置量 を教えてください。
①10kW未満
②10KW以上100kW未満
③100kW以上1000kW(1MW)未満
④1000kW(1MW)以上
再エネ利用を増やすための取り組み
回答数:18
【都内】 【都外】
回答数:15|再エネアンケートの結果
21
【問4】で「検討中」と回答した場合、その内容を教えてください。
再エネ利用を増やすための取り組み
53%
18%
6%
24%
0%
①再エネ電力への切替を検討
②太陽光発電設備の設置を検討
③グリーン電力証書の購入を検討
④内容はこれから検討
⑤その他
回答数:17
|再エネアンケートの結果
【問4】で「なし(検討していない)」と回答した場合、その理由を教えてください。
再エネ利用を増やすための取り組み
35%
35%
18%
12%
①入居テナントであるため、オーナーの意向
②コストが高い
③電力の安定性を優先
④省エネ等ほかの目標を優先
⑤その他
回答数:17
|再エネアンケートの結果
【問5】 再エネ電力を契約する上で気になることがあれば教えてください。(複数回答可)
0%
17%
42%
19%
22%
⑤その他
④天候不順時の電力供給代替え手段
③再エネ変更のコスト
②契約手続の手間
①電力会社・メニューの比較方法
回答数:113
再エネ電力契約上の懸念
|再エネアンケートの結果
【問6】 現在購入している環境価値を教えてください。(複数回答可)
12%
59%
19%
1%
3%
6%
⑥その他
⑤購入予定なし
④今後購入を予定
③非化石証書
②Jクレジット
①グリーン電力証書
回答数:68
現在購入している環境価値
|再エネアンケートの結果
25
サステナブルリカバリーについて取り組んでいることがあれば、その内容を 教えてください。(自由記載)
<回答内容抜粋>
再エネ、WWF支援(寄付)、BOPJ活動、生物多様性に関する取り組み等
事業活動を通じて、地球温暖化等の気候変動対策の提言・コンサル等を数多く 実施
新型コロナ禍においてはリモートワークの推進による通勤時のCO2抑制
低炭素電力の促進、建築物・エリア(スマートグリッドなど)のエネルギー効率改善、次世代技術へ の投資・活用といった「超スマート社会」の実現への貢献