Title
TNF-αノックアウトCTLを用いた肝炎ウイルス( はしがき )
Author(s)
安藤, 量基
Report No.
平成12年度-平成13年度年度科学研究費補助金 (基盤研究
(C)(2) 課題番号12670474) 研究成果報告書
Issue Date
2001
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/556
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近年の研究によって、サイトカインとしてのTNF-αはさまざまな作用を有す
ることが明らかになってきた。B型肝炎ウイルス(HBV)のトランスジェニッ
クマウスを用いた肝炎モデルでは、TNILαは肝細胞障害に対してのメデイエ
ーターとして重要であるだけでなく、ウイルス排除においては鍵となるサイト
カインであることがわかってきた。実際に細胞障害性丁細胞(CTL)をⅠ堰Vト
ランスジェニックマウスに投与するとHBVmRNAは消失するが、このモデル
でTNIしαをブロックするとf岱VmRNAの消失はみられなかった。
さらにCTLは特異ペプチドを表出している細胞を、MHC
classI拘束性に破壊
し、ターゲットとなる細胞は厳密に選択されていると考えられていたが、筆者
らの検討では、非特異的な細胞障害をも引き起こすことがわかってきた。この
際に、TNF-αが重要な役割をはたしており、CTLによる肝細胞障害およびウ
イルス排除のメカニズムを検討するにあたっては、CTL自身の産生するTNF-αが重要であろうと考えられる。
近年のジーンテクノロジーの発達によって、様々なknockout(KO)マウスが
樹立されTNF-αKOマウスも作成され、新たなアプローチによる解析が可能
となった。本研究は、このマウスを用いたTNF-αKO CTLの作製と、CTL誘
導におけるTN‡しαの役割を基礎的検討するものである。