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志 匿学博士 乙第703 号 昭和60 年 2月
51 日 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員 学位規則第5
条第2
項該当〈博士の学位論文提出者〉 気 道 疾 患 に お け る 線 毛 の 超 微 形 態 掌 的 研 究 ( 主 査 〉 教 授 滝 沢 敬 夫 ( 副 査 〉 教 授 今 井 三 喜 , 教 授 織 畑 秀 夫論 文 内 容 の 要 旨
研究目的 全身線毛系器官の系統的疾患としてeotilimm ailic 症候群の概念が提唱されて以来,慢性難治性気道疾患 と線毛の構造異常との関連性が注目されてし、る.本研 究では,各種の気道疾患例でみられる気道線毛の超微 形態学的変化を追求し,その意義を明らかにすること を目的とした. 方法 慢性気管支炎,び漫性汎細気管支炎,気管支拡張症, i m m o t i l e ailic 症候群,免疫不全症の患者22例に加え, 有病期間2年以内の気道疾患例01例および対照群とし て喫煙歴のない末檎型肺癌患者7例の中枢部気道線毛 について検索を実施した.通常の前処置後フレキシブ ル気管支鏡を用いて右側底幹気道分岐部より粘膜生検 を行い,得られた資料の線毛横断面を透過型電顕にて 一万倍に拡大,観察した.各例 700-1 ,005 本までの線 毛についてその超徴形態変化を検討し,異常線毛の出 現頻度を求めた. 結 果 透過型電顕所見にみる気道線毛の超徴形態変化は dyneinarm の欠損,微小管異常,複合線毛,運動方向 の異常及び細胞基質の形態異常に大別された.これら の異常線毛の出現率を気道疾患群と対照群で比較する と,気道疾患群では対照群に比べ,複合線毛や運動方 向異常の線毛が高頻度に観察された 0.05).(p< さら に擢病期聞が2年以上にわたる慢性気道疾患群では喫 煙者群が非喫煙者群に比較し複合線毛の出現率が有意 に高値を示した ).(p<0.05 一方, ndynei arm の欠損あるいは形成不全は-mi m o t i l e ailic 症候群においてのみ認められた.またこれ は異常線毛の出現率は年階層別に特に有意差を示さな かったが,性別では微小管異常線毛の出現頻度が男性 に比較し女性で有意に低値を示した <0.05).(p 考察 気道疾患群では正常対照群に比較し,線毛の超徴形 態変化が高率であったが, dynein arm の欠損は-mi m o t i l e ailic 症候群の症例に特異的に観察された.すな わち,線毛の複合化や微小管異常,方向性あるいは細 胞基質の異常は,生後獲得された可能性を推定させる 一方,neindy arm の形成不全は先天的な構造異常に基 くことが示唆された. 又,慢性気道疾患の喫煙者例に複合線毛が高頻度に みられることにより,感染者における喫煙は複合線毛 の発生を促進すると思われる. 結 論 気道疾患群では,複合化や運動方向異常の線毛の出 現頻度が有意に高率であった.一方, tileimmo ailic 症 候 群 例 で はyneind arm の欠損が特異的に観察され た.慢性気道疾患を示す喫煙者に複合線毛が多く観察 され,微小管異常線毛の出現は女性に低率であった.-808-1 8 9