1
4
2
氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学 位 授 与 の 番 号 学 位 授 与 の 日 付 学 位 授 与 の 要 件 学 位 論 文 題 目 論 文 審 査 委 員 ナカ ニシ中 西
医 学 博 土 乙第3
2
6
号(
3
0
)
トシ オ敏
雄
昭和8
5
年1
1
月8
1
日 学 位 規 則 第5
条 第2
項 該 当 ( 博 士 の 学 位 論 文 提 出 者 〉 心 筋 小 胞 体 に よ る カ ル シ ウ ム と り こ み の 発 達 に よ る 変 化 ( 主 査 〉 教 授 高 尾 篤 良 〈 副 査 〉 教 授 渡 辺 宏 助 , 教 授 飯 沼 守 夫論 文 内 容 の 要 旨
研究目的 中でミトコンドリアとSR
以外の器官によるCa
とり 筋小胞体R
S
(
と略〉は心筋細胞膜の興奮にともない こみは無視できるので,心筋9
1
中のミトコンドリア量 カルシウム)
a
C
(
を細胞内に放出し,その後再びCa
を(mg
/
n
i
e
t
o
r
p
g m
)
e
l
c
s
u
が, II液中でのホモジェネ とりこむ.細胞内Ca
濃度の増減により心臓は収縮,弛 トによるCa
とりこみ(
μ
m
o
l
/
g m
)
e
c
l
u
s
-
:
-
II液中での 緩するので,SR
は心機能の調節に重要な役割を果し ミトコンドリアのCa
とりこみ〔μmo
/lmg p
)
n
i
e
t
o
r
で ている.発達に伴うSR
の変化に関しては未だ不明の 求められるI
I
C
液 中 で はSR
によるCa
とりこみは起 点が多い.本研究の目的は,家兎を用いて,年齢的発 らないので).心筋9
1
中のSR
によるCa
とりこみは, 達に伴うSR
の質的,量的な変化を究明することであI
液中でのホモジェネートとミトコンドリアのCa
と る. りこみの差であらわされる.即ち 研究方法 心 筋9
1
のホモジェネートによる I 液 中 で のCa
と 動物は胎仔(妊娠8
2
日目),新生仔(生後3
日目), りこみ(μmo
/lg m
)
l
e
c
u
s
- 1
液中でのミトコンドリア 成熟〔生後6 -12
カ月〉家兎を使用した.摘出した心 のCa
とりこみ〔μmo
/lmg p
)
n
i
e
t
o
r
X9
1
心筋中のミト 臓をホモジェナイズして,ミトコンドリアとSR
を遠 コンドリア量(mg
/
n
i
e
t
o
r
p
g m
)
l
e
c
u
s
心分離法により分離した.遠心分離法では細胞内器官 上式でミトコンドリア量はII液を用いたCa
とりこ は,もともと細胞内にあったうちの極く一部しか抽出 みの実験より計算される(上述).心筋9
1
中のSR
の量 されない.その為,抽出量からは,年齢によるSR
の全(mg
/
n
i
e
t
o
r
p
g m
)
l
e
c
s
u
は,心筋9
1
中のSR
のCa
と 体量の変化は直接に測定できず,推定にとどまる.ま りこみ(μmo
/lg m
)
e
c
l
s
u
-:-分離SR
によるCa
とりこ たSR
に特異的に存在する酵素がない為,酵素活性よ み〔μmo
/lmg p
)
n
i
e
t
o
r
で計算される. り心筋中のSR
の量を測定することも不可能である. 研究結果 本研究では,ホモジェネート(心筋をホモジェナイズ 1)遠心分離法で分離されたSR
の 蛋 白 量 は 胎 仔 で したそのままの液),ミトコンドリア,SR
によるCa
と.
O
15mg/
g m
e
l
c
s
u
,新生仔で9
4
.
0
,成熟獣で2
8
.
0
で有 りこみをa
C
5
4
とミリポアフィルターを使って測定し, 意な年齢差がみられた.SR
のlmg 蛋 白 あ た り のCa
SR
の全体量を決定した.反応液中の遊離Ca
濃度は とりこみ量には有意な年齢差は認められなかった.EGTA
を使って-ul 6M
からu-l 4M
まで変化させた)
2
心 筋9
1
中 のSR
のCa
と り こ み は 胎 仔 で4
.
4
反応液は蔭酸を含む液(I液〉と含まない液I
I
C
液〉μmo
/lg m
e
l
s
u
,新生仔で6
.
1
1
,成熟獣で0
.
4
2
で有意な の2 種類を用いた.ミトコンドリアによるCa
のとり 年齢差があった. こみは両者の反応液中で起るが,SR
によるCa
とりこ の 心 筋9
1
中のSR
量は,胎仔で1.11mg
/
n
i
e
t
o
r
p
g
みは蔭酸を含む液中でしか起らない.ホモジェネー卜e
s
l
u
m
,新生仔で1
8
.
2
,成熟獣で3
6
.
5
で有意な年齢差が-780
あった. 結 論 本研究で,心筋91 中のSR の量ならびにSR による Ca とりこみ量を測定する新しい方法を開発した.本研 究は,家兎においては, SR は質的には変化せず, SR 1 4 3 の量が発達に伴って増加することを示した. SR の量 が少ないことは細胞内Ca 濃度に複雑な影響を及ぼす と考えられ, SR の発達と心機能の関係の研究の必要 性を示している.
論 文 審 査 の 要 旨
本 研 究 は 家 兎 を 用 い て , 心 筋19 中 の 筋 小 胞 体 の 量 , な ら び に 筋 小 胞 体 に よ る カ ル シ ウ ム と り こ み 量 を 測 定 す る 新 し い 方 法 を 開 発 し , ま た 発 達 に 伴 っ て , 心 筋 小 胞 体 の 量 は 増 加 す る が 質 的 に は 変 化 し な い こ と を 示 し た 独 創 的 か つ 価 値 あ る 論 文 で あ る . 主論文公表誌 心筋小胞体によるカルシウムとりこみの発達による 変化. 東 京 女 子 医 科 大 学 雑 誌 第35巻 第7号 647-654 頁(昭和85 年7月52 日発行〉 副論文公表誌 1 ) Mechanism tfoeussi Ca 2+ naig ngridu .xoer y g e n a t i o n retfa hypoxia nitibbar myocar. d i u m . (家兎における低酸素後再酸素化時に み ら れ る 心 筋 カ ル シ ウ ム と り こ み 現 象 の 機 序〉 American J alrnou fo yglohoisyP 422 (Heart Circulation Physiology )11 H437 -449 1()289 2 ) tceffE afonidihtnahportslytec on mlacardiyo f u n c t i on and K+ and Ca 2+ exchange ni newborn .tibbar (新生仔家兎におけるアセ チルストロファンシジンの心筋ポタシウムと カルシウム量への影響〉
American J olnaur fo ygloyoishP 142 (Heart Circulation Physiology )01 H637-645 1(89)1 3 ) E妊tce fo hypoxia on muiccla exchange ni n e o n a t a l mammalian myocardium. (哨乳類 7 8 1 ー 新生仔の心筋における低酸素のカルシウム交 換への影響〉 American lnauroJ fo lygohoisyP 732 (Heart Circulation Physiology )6 H612- H619 1()979
4
) E百tce fo hypoxia on niabauo noitibihni fo sodium pump ni newborn tibbar myocar d i u m . (新生家兎心筋におけるウァパインに よるナトリウムポンフ。の抑制に対する低酸素 の影響〉 American lnauroJ fo lygohoisyP 442 (Heart ionCirculat Physiology )13 H756- H762 1()389 5 ) E妊tce eforalullecartx sodium on mlhanicace f u n c t i o n tni he newborn .tibbar (新生家兎に おける細胞外ナトリウムの心筋機械的機能に 対する影響〉 D e v e l o p m e n t a l Pharmacology and .herT a p e u t i c s 2 188-200 891( )1 6 ) 先天性完全房室ブロックの左室容積と左室心筋 i室主 主呈. 心臓 01 )01( 1043-1050 )8791( 7 ) 糖原病II型〔ボンベ病〕 循環器科 5 (5) 331-344 )9791(