児童養護施設で生活する子どもの気質研究 : 3〜7歳児を中心として
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(2) 人間科学研究編 (2003年 3月. ). の 臨床 的問題 には,環 境 要因 だけで は説明不可能 で あ. す )。 本研 究 で は,子 ども側 に内 在す る要 因 ,す なわ ち. ,. る とい う こ とか ら,130名 の子 どもを対 象 に,生 後 2,. 気 質的特徴 を理 解 し,子 どもの健康 な成長 ・発達 や人. 3ケ 月 の ときよ り,約 30年 以 上 にわ た り,子 ど もが. 格形成 を支援す るため の理論 的 ・実証 的考察 を行 う第. どのような場面 で 「いかに (How)行 動 するか」 につ. 一 歩 として ,Thomas&Chessの 概念 に従 い ,児 童 養. いて,養 育者 と定期的 に面接 を行 い,子 どもの行動 の. 護施設 で生 活 をす る子 どもの気 質 につい ての考察 を行. 個性 につい ての研鑽 を重 ね. 7,子 どもの気 質 が 人 の. 「適応」 にどの ような影響 を及ぼすか とい うことを追. った。. 跡調査 し,子 どもの気質 と養育環境 との 「適合 のよさ (goodness Of it)」 ,「 適合 の悪 さ (poorness of it)」. 気 質 の概 要. Ⅱ. と. い う概念 を提起 した8。 「適合 のよさ」 は養育者やその 他 の大人の期待 や要請が子 どもの気質や能力などの特. 気 質 (Temperament)と は 人格 の 素材 的側 面 で あ り,個 人の行動 を規定する身体的 ・素質的な特性 で恒. 徴 と互 い に相 いれるものであるときにみ られると考 え. 気質 に遺伝的 ・生物学的な基礎があ る. られ,こ の場合子 どもの健全 な発達が期待 され,「 適. のか どうかに関 しては,決 定的 に解明 されたわけでは. 合の悪 さ」は養育者などか らの期待や要請が過度なも のであ った り子 どもの気質や能力などの特徴 と相 いれ. 4。. 常的である. な く,気 質概念 については研究者 によつて異なるが. ,. これ までの気質研究 の一致す るところで,庄 司 は以下. ない ものである ときに生 じ,子 どもは強いス トレスの. の ようにま とめてい る。「①気質 とは,個 々の行動 で. もとにおかれて健全 な発達が妨げ られるとい うのであ. はな く,行 動 の傾向を反映す るものである。②気質的. る9c. Thomas&Chessら は,気 質的特徴 を,Activity. 特徴 の少な くとも一部 には生物学的基礎があると考 え られ るc③ 気質 は,発 達 の普遍的 なパ ター ンで はな. 活動性 ・Rhythmicity規 則性 ・Approach or Withdrawal. く,個 人差 によって特徴づ けられる。④気質的特徴 は. 接近 /回 避性 O AdaptaЫ lity順 応性 ・Intensity of Rcac―. 乳児期 に出現 し,の ちの人格形成の基礎 となる。⑤気. lon反 応 の強 さ ・Qudity Of Mood気 分 の 質. 質的特徴 はある程度安定 してい る。⑥気質は変化 しう. Span and Perdstence注 意 の範 囲 と持続性 ・Distractibil―. level. O Attention. ity散 漫 1生 O Threshold of Responsiveness反 応 の 閾 値. 5。. るものである」. また,最 近 では,Kernbergら は,「 他者へ のアプ ロ. (以 下 Act市 ity O Rhythm・ App/With・ Adapt O Intens・. ーチや反応性 の質 と方法が一定 の傾向を帯 びることに. Mood O Persist O Distract O Threshと. よって,子 どもと世界 との交流 に影響 を与 えるような. テ ゴ リー に分 けた (表 2参 照 ),. 6と. 生物学的な基盤 を持 つ性質」. )の 9つ. の. カ. さらに,こ れ らを大 き く分類 し,子 どもの気 質 を 5. してお り,気 質 を人格. 形成 に影響 を及ぼす一要素 として取 り上げてい る。. 表 す. つの類型 に大 別 し,Easy(外 界 に対 して慣 れ 易 い子 =. この様 に,気 質 とは,個 人が外界を どう認識 し, ど. 養育者側 か らす る と育 てや す い子 ),Difficult(外 界 に. う働 きかるのか とい うことであ り,決 定的 に解明 され たわけではないが,遺 伝的 ・生物学的なもの を基盤 と. 対 して なれ に くい子 =養 育者側 か らす る と育 て に くい 子 ),Slow. してい ると同時 に,環 境 か らの影響 も受けて変容す る. =養 育 者 側 か らす る と立 ち上 が りに時 間 の か か る. 可能性があ り,人 格形成の一部 となるとい うことであ. 子 ),Intcrmcdiatc― high(ど ち らか とい う と慣 れ に くい. ろう。. 子 =養 育者側 か らす る と平均 的 だが 手 の か か る子 ),. To Warm Up(外 界 にゆ っ くりとなれ る子. Intermediate― Low(ど. Ⅲ ―. Thomas&Chessの. 育者 か らす る と平均 的 だが 育 てや す い子 )と した (以. 気 質 の先 行 研 究 概 念. (NYLSを. 中 亡、と し て 1′. ち らか とい う と慣 れ易 い 子 =養. 下 ,Easy・ Di∬ ・STWU・. )一. I―. H・. I―. L〈 表. 3参 照 〉 と 表. す )‖ 。. Thomas&Chessら. による気 質類型 につい て ,佐 藤. Thomas&Chessら は,子 ンが どの程度 ,本 能的 に決 定 され るのか を評価 す るた. らは子 どもの 気質 の 国際比較 をす るため に 日本 の子 ど. め に,1956年 よ リニ ュー ヨー クで 縦 断 的研 究 を始 め. もた ちを対 象 に子 どもの気 質 の追跡研 究 を行 った とこ. た。 こ れ は, New York Longitudinal Study(NYLS). ろ ,こ れ ら 5つ の気 質類型 の表 れ方 は,台 湾 を例外 と. とよばれ ,現 在 の気 質研 究 の基礎 となって い る。Tho―. す れ ば ,Easyは 約 40%,D面 は. mas&Chessは 児童精神科医 であ る。彼 らは,子. は. どもの個 々の 反応 パ ター. ども. lo%以 下 ,I― Hは. lo∼. 10%程 度 ,STWU 15%,I― Lは 30%前 後 と.
(3) 戸松 玲子 :児 童養護施設で生活する子 どもの気質研究 表. 2. 87. 気 質 カテ ゴ リー (佐 藤 ,1985)闇. Activity level. 子 どもの行動 に運 動成分 が どの程度見 られ るかで ,例 えば,眠 ってい る間 も動 く,お むつ を取 り替 え る 間 も動 くな どは活動水準が高 い こ とであ る。 (1:活 動性 が低 い ,6:活 動性 が 高 い. Rhythmicity. の リズムなどの様 に,反 復 される機能 の規則正 しさの程度。毎 日殆 ど 睡眠,食 事 ,排 泄 ,動 きと休虐、 同 じ時間に眠 くなるようなら規則的である。 (1:規 則的,6:不 規則的). Approach or withdrawal. 食 べ もの ,人 ,場 所 ,お もち ゃ,や り方 な ど,何 であれ新 しい刺激 パ ター ンに対す る最初 の 反応 を記 述す るカテ ゴ リーで あ る。 (1:接 近 的 ,6:回 避 的. Adaptability. 新場面 または状況の変化 に対する最初の反応 が社会的 に好 ま しい方向へ 「変化 しやす いか, し難 し か」 である。最初 の反応 は回避的であるにせ よ,す ぐになれるなら「慣 れ易 い」 とい うことである。 (1:順 応的,6:な れに くい. ). ). ). ここで は反応 の エ ネ ル ギ ーが問題 なのであ って ,そ の 方 向 で はない 。泣 く反応 に も笑 う反応 に も同 じ 程度 の 強 さとい うものが あ り得 る。激 しく泣 くの も小 躍 りして喜 ぶ の もと もに強 い 反応 であ る。 (1三 弱 い ,6:強 い). Intensity of reactlon. 嬉 しい,楽 しい などの親和的な行動 の量 と,不 1令 快 な,泣 くなどの親和的 でない行動 の量 を比較 し て, どちらが多 いかを記述す るための ものである。 (1:機 嫌が よい,6:機 嫌 が悪 い. Quality of mood. ). 注意 の持続 とは特定 の活動が時 間的 に どれ ほ ど長続 きす るかであ り,固 執性 とは特定 の活動 が何 か に 邪魔 されて も変 わ らず に続 け られ る程 度 であ る。何 れ も活動 の 方 向 の決定及 び一旦 決定 され た方 向 を 変化 させ るこ との難 しさにつ い て い う。遊 び を終 わ りに しな さい とい われて も止 め な いのは 固執 的で あ る。 (1:持 続 的 ,6:持 続 的 で な い). Attcntion span and persistence. い ま進行 中の行動 の 方 向 を変更 させ るの に,ま たはそれ を中断 させ るの に,外 か らの刺 激が どれ ほ ど 有効 か を表す。例 えば コ ンセ ン トの 方 に這 い進 んで い る子 にお もち ゃを見せ て ,進 む方 向が変 わ った と した ら,気 が散 りやす い こ とになる。 (1:散 漫的 で ない ,6三 散 漫的. Distractibility. ). 反応 の 閾値 とも言 われ ,反 応 を惹 き出す の に要す る刺激 レベ ルの こ とであ る。 この場合 ,引 き出 され る反応 が接近 か退避 か ,強 い か弱 い か は問題 で はな い。 トーマ スた ちは刺激 閾 の ほか に弁別 閾 を もこ の カテ ゴ リーに含 め る。例 えば,母 の服装 や髪型 の 変化 にす ぐ気 が つ くの は敏感 な子 であ る。 (1:, 閾値 が高 い ・敏 感 で はない ,6:閾 値 が低 い 。敏感 であ る. Threshold of responslveness. ). 表 3 気 質類 型. (庄. 司 ,1988)り. ). Easy. 機嫌 はよ く,反 応 の表 し方は穏やかで,生 理的機能 の周期 は規則的で,初 めての事態 にも積極的に反 応 し,環 境 の変化 にも慣 れ易 い とい う特徴 をもってい る. Difficult. 生理的機能 の周期 は不規則 で,反 応 を強 く表 し,初 めての事態 では消極的で しり込み しがちであ り 環境 の変化には慣 れに くく,機 嫌 の悪 いことが多 い。. Slow to warl■ up. 初 めての事態 で は消極 的 で し り込 み しが ちで ,環 境 の変化 に もなれ に くいが ,反 応 は穏 やかで活動性 は低 い。. Interlmediate― high. 周期性 が不規則 な傾向,消 極的でなれに くい傾向,反 応 も強 い傾向,機 嫌 も悪 い傾向 にある。. Intermediatc-low. 上 記 の どの条件 に もあて はま らな い ,特 徴 を もって い な い普通 の子。. ,. 規則性 ・接近/退 避 ・順応性 ・反応 の強 さ 。気分 の質の 5つ のカテ ゴ リース コアによって個人の気質類型 を診断する (時 間のかかる子 どものみ,活 動性 も関与する)。. 表. Subgroup. 4 Compa五 son of Subgroup Classiication of Tcmperament Among Five Samples(佐 Carey's. Sendal. =203. N=304. N卜. Diff. 9.4%(19). STWU. 5。. 9(12). 10.2%( 9。. 2 (28). Nango N==344. 10.5%( 9.0. (. 藤 ら ,1987). Matsuyama N==204. Talwan. N=394. 8.3%(17). 8.3%(. 9.8(20). 2.9. ( 10). I―. H. 11.3(23). 11.5(35). 10.5(36). 13.7(28). 15.5(54). I一. L. 31.0. 30.6. 33.4. (115). 34.8(71). 21.5(75). 36.6(126). 33.3(68). 51.9 (181). Easy. (63). 42.4(86). (. 38.5 (H7).
(4) 88 藤 ら ,1987). 表 5 Sex Dittrence in Subgroup Classiication of Temperament in Three Samples(佐. Subgroup. I一. L. Nango. Nango. Matsuyama. Matsuyama. M=175. F=169. M=109. F=95. 5.7 (9). STWU H. Scndal. F=147 9.5%(14). 10.896(17). Diff. I―. Scndal ヽ4=157. 12.9. 8.6%(15). 12.4%(21). 7.4. 10。. ll.4 (50). Easy. 40。. 1. 29.3. (43). 30.3. 36.7. (54). 42.3. い う傾 向 は,殆 ど変 わ りが な い こ とを報 告 して い る (表. (20). 7.3%(8). 8.4 (8). (20) 33。. 30。. 5%(9). 8.8 (9). 7. 9.5. (74). 9。. 8. (52). 9. (37). 35。. 8(34). 34.7. (35). (33). 異 は あ るのか ,5)年 齢 に よって気 質 カテ ゴ リーの差 異 は あ るのか ,6)入 所期 間 に よって気 質 カテ ゴ リー. 4,表 5参 照 )口 。. の差異 はあるのか につい て検討 し,児 童養護施設 とい. Ⅳ. う特殊 な環境 下 で生 活す る子 どもの理 解 を深 め ,児 童. 気質調査. 養護施設 で生 活 を送 る子 どもの成 長 ・発達 や人格形成. 児童養護施設で生活する 3∼ 7歳 児の気質を中心 として. を支援 す るための一 方策 を探 る こ とを目的 とす る。. 1. 目的 子 どもの気質的特徴 が ,育 児 上 の 問題 や集団適応上. 2. の 問題 の一 因 となるの は,環 境 との 「適 合 の悪 さ」 が. 対象 と方法 平 成 12年. H月. 12日 か ら H月 31日 にか け て ,兵. 問題 となる場 合 で ある。養育者が子 どもの気 質 を理解. 庫 県 下 の 児童 養護 施 設 14ケ 所 (神 戸市 は 除 く)に 入. す る とい う こ とは,子 ど もの気 質 的特 徴 と環 境 との. 所 して い る 3∼ 7歳 児. 「適 合 の よさ」 を図 る手 立 て となろ うc. 名 (男 児 133名. 最近 は,虐 待 とい う措置理 由 で 児童養護施設 に入所. (月. 齢 36∼ 95ケ 月)の 児童 247. ,女 児 H4名 )を 対象 として ,気 質調. 査 を行 った。. す る子 どもの数 が 増 えて きて い る。虐待 とい う現 象 に. 方法 は,兵 庫 県下 の児童養護施設 の職員 を対象 に気. 対 して ,ま た,児 童養護施設 に入所せ ざるを得 ない状. 質 に関す る事前研 修会 を開催 して ,子 どもの気 質 につ. 況下 にあ る家庭 の養育者 な どに対 しては,養 育者 の社. い ての知識 を提供 した。そ の 後 ,Bchavioral Style Ques―. 会的地位 や経済的 な問題 ,養 育者 の 人格 の 問題 に伴 う. lonn触 rc(McDevitt&Carcy,1978)を 庄司 らが 日本語. 養育者 の養育態度 の不 良 さに問題 が あ る とい う見方が. に翻訳 した 「幼児行動様式 質問紙」 を各施設 に配 布 し. 大半 を占めて い る。 さらに,児 童養護施設 で生 活 をす. たc質 問紙 の記 入 は,対 象児童 の担 当職員 を中心 と し. る子 どもたちは,家 庭 とは異 なる特殊 な養育環境 下 で. て行 われ ,郵 送 にて回収 した。 回収 した質問紙 の集計. 生 活 を して い る こ とか ら,発 達行動 上 の 問題 が 多 くあ. 処理 を行 い ,気 質類 型 の 分 類 (Easy・ Di∬ ・STWU・. る とされが ちであ る。 この よ うに,児 童養護施設 で生. ―H・ I― L)及 び,気 質 カテ ゴ リー別. 活 をす る子 どもた ち の 成 長 ・発 達 や 人格 形 成 の 過 程 は ,環 境 要因 に問題 があ る とされ る事 が 多 く,子 ども. Rhythm. e App/With ・Adapt O Intens ・Mood persist O E)istract・. Thresh)に よる気 質的特徴 の分析 を行 った。 2検. 側 の 要因か ら子 どもの成 長 ・発達 や 人格形成 へ の支援. 統計 処理 には,気 質類型 間 で は χ. 定 ,標 準 値 と. 対 象児 童 間 で は z検 定 ,各 カテ ゴ リー 間 で は t検 定. をあ ま り考慮 して い ない と考 え られ る。 しか しなが ら,子 どもの成 長 ・発達 や 人格形成 は. (Activity・. I. ,. を用 い た。. 子 どもと養育者 との “関係 "に よって営 まれて い る と い う観点 か ら考 える と,子 どもが 養育者 に与 える影響. 児童養護施設入所 の措置理 由 に関 しては,子 どもセ ンターか ら児童養護施設 へ の措置理 由書 に よった。 個 々の子 どもの 分析結果 を各施設 に報告 し, 日々の. とい うもの もあ るはず で あるc よって ,本 研 究 で は,1)児 童 養 護 施 設 で生 活 す る 子 ども達 と幼稚 園や保育所 に通 う子 ども達 との 間 に気. 子 どもとのかかわ りに役立 て るため に,担 当職員 との 検討 会 を開催 したc. 質類 型 の差異 が あ るのか ,2)措 置理 由 に よつて 気 質 カテ ゴ リー 間 に差 異 はあ るのか ,3)児 童養護 施 設 で. 3. 生 活す る子 どもには標準値 との 間 に気 質 カテ ゴ リーの. 1)回 収率 及 び調査対 象. 差異 は あ るのか ,4)性 別 に よる気 質 カテ ゴ リーの 差. 結果 調 査 児童 247名 全 て か ら回答 が 得 られ ,回 収 率 は.
(5) 戸松 玲子 :児 童養護施設 で生活す る子 どもの気質研究. 100%で あ つた。 そ の うち,記 入が不適 当 な 2名 を除 き,245名 (男 児 133名 ,女 児 H2名 )を 調査 対 象 と した。調 査 対 象 の 平 均 年 齢 は,5.6± 1.5歳 (67.0± 17.8ケ 月 )で 24。. 1± 17.9ケ. ,入 所期 間 は 0∼ 68ケ 月 ,平 均 入所期 間 月 で あ った。. 入所期間が,1年 未満 L」. を除 く ). (0∼. HM)の 児童では,「. が 最 も多 く,次 い で ,「 STwu」 ,「 Easy」 ,「 I― H」. I―. ,. 「Di∬」 の順 であ つた。 1年 ∼2年 未満 (12∼ 23M)の 児 童 は,「 STWU」 が 最 も 多 く,次 い で,「 I― L」 「Easy」 であ り,「 Di∬」,「 I― H」 は 同数 で最 も少 なか つ た。2年 ∼3年 未 満 (24∼ 35M)の 児 童 は,「 I― L」. ①全体 調査対象児童 の気 質類型 は,「 I― L」 が 最 も多 く,次 い で 「sTWu」 ,「 Easy」 ,「 I― H」 ,「 Diff」 の 順 で ,「 I― と「STWU」. とで 6割 を 占めて い た (表 1,図. 1)。. ②性差. が 最 も 多 く,次 い で,「 STWu」 ,「 Di劇 で あ り 「EaSy」 ,「 I― H」 は同数 で最 も少 なか った。3年 ∼4年 ,. 未満 (36∼ 47M)の 児童 は,「 STwu」 ,「 I― L」 が同数 で 最 も多 く,次 の,「 Diff」 ,「 I― H」 も同数 で あ り 「Easy」 は最 も少 なか った。4年 ∼5年 未 満 (48∼ 59 ,. 男児 では,「 I― L」 が最 も多 く,次 いで「STWu」 「 Easy」. (未 記入 10例. ,. 2)気 質類型結果. L」. ④入所期間別. ,「. I一 H」. ,「 DJ」. の 順 で あ っ た 。 女 児 で は. ,. ,. M)の 児童 は,「 STWu」. が最 も多 く,次 いで,「 I― L」. 「STwu」 が 最 も 多 く,次 い で「I― L」 ,「 Di劇 で あ. で あ り,最 も少 なか った「Easy」 ,「 Di∬ 」,「 I― H」 は. り,「 I― H」 及 び,「 Easy」 が 同数 で最 も少なかった。. 同数 で あ った。入所期 間 5年 以上 (60M∼ )の 児童. 性別 よる,気 質類型 の間に統計的な有意差 は認 め ら れなかった. ③年齢別. 同数 で あ り,最 も少 なか った「Easy」 ,「 I― L」 も同数. (図 2)。. (未 記入 2例. であ った。. を除 く ). 3歳 児 で は,「 STWu」 が 最 も多 く,次 い で,「 I― L」. は,「 sTwu」 が 最 も多 く,次 の,「 Diff」 ,「 I― H」 は. ,「 I― H」 で あ り,「 Easy」 ,「 Di劇 は同数 で最 も少. 入所期間別 ごとの,気 質類型 の間 に統計的 な有意差 は認 め られなか った. (図 4)。. なか った。4歳 児 は,「 STwu」 が 最 も多 く,次 い で,「 I― L」 ,「 Di劇 ,「 I― H」 ,「 Easy」 の順であった。. 性別気質類型. 5歳 児 は,「 STwu」 ,「 I― L」 が 同数 で 最 も多 く,次 いで,「 Easy」 ,「 I― H」 ,「 Di劇 の順 で あ った。6歳 児 は,「 I― L」 が最 も多 く,次 いで,「 STWu」 ,「 Easy」. 40. 「Di∬」,「 I― H」 の順 であった。7歳 児 は,「 I― L」 が最. 20. も 多 く,次 い で ,「 STWU」 ,「 Di劇 ,「 I― H」 ,「 Easy」. 10. ,. 30. の 順 で あ つた 。. 0. 各 年齢 ご との 気 質類 型 の 間 に統 計 的 な有 意差 は認 め られ なか った (図. 3)。. ■男 児 □女 児. Easy. 対象児童. (%). (13.9). STWU. 30. 73. 76. 32. (12.2). (29.8). (31.0). (13。 1). L. I一 L. 図 2. Diff. I一. I一 H. 42. 表 1 気質類型内わけ Easy. STWU. Diff. 20. I―. H. 合計. 年齢別気 質類型. 245 (100。. ω. 20 15. 気管類型内わけ. 10 5. 0. Easy. STWU. Diff. I一 H. I― L. ■ 3歳 圏 4歳 □ 5歳 囲 6歳 図 7歳. 20 図 3.
(6) 人間科学研 究編 (2003年 3月. 甲南女子大学 大学 院論集創刊 号. 90. ^. ). ⑤措置理由別. 入所期 間別気 質類 型. 虐待 が措置理由 として示 されたものは,245例 中 60. 20. 例 で 24.5%を 占め,非 虐待児 は 185例 で 75.5%で あ. 15. った。 虐 待 児 で は ,「 I― L」 が 最 も 多 く,次 い で. 10 5. 0. で は ,「 sTWu」 が 最 も 多 く, 次 い で ,「 I― L」 Easy. STWU. Diff. I―. H. I― L. 0∼. 圏. 12∼. 23M. □. 24∼. 35M. 圏. 36∼ 47M. ,. 「Easy」 ,「 I一 H」 ,「 Diff」 の順 であった。. HM. ■. ,. 「sTwu」 ,「 Di∬」,「 I― H」 ,「 Easy」 の順 で,非 虐待 児. 措置理由別 による,気 質類型 の間に統計的な有意差 は認 め られなかった. (図 5)。. 3)カ テ ゴ リー分析. 医ヨ48∼ 59M. □ 60ヽ. ① 全体. 1. l. 対象児童全体 のカテ ゴ リー別平均値 を算出 し,気 質 図 4. 類型評価 のための標準値 との比較 を行 った。 App/With,Adapt,Intens,persist,Distract,Thresh(D6. 措置理 由別気 質類型. カテ ゴ リー に統計 的 な有意差 を認 め た。9カ テ ゴ リー 中 6カ テ ゴ リー に差が認 め た こ とは,養 護施設入所児. 60. 童特有 の気 質的特徴 を示 して い る可能性 が あ る。 つ ま 40. り,児 童養護施設 で生 活す る子 どもの気 質的特徴 は. 20. 新 しい もの に対 して回避的で ,新 しい環境 に慣 れ に く. 0. ,. く,自 己表現 の仕方 が 弱 く,注 意 を向け る幅 が狭 く長 Easy. STWU. Diff. I一 H. I― L. 続 き しに くく,物 事 に こだわ りやす く,反 応 の 閾値 が. ■ 虐待児 □ 非虐待児. 高 い (敏 感 で ない )傾 向 で あ る こ とを示唆す る もので. 26. 22. あ る (表. 2,図. 6)。. 図 5. 表 2 対 象児童 カテ ゴ リー値. Activity. ※※. ※※. ※※. Rhythm. App/With. Adapt. Intens. 対象児童. 3。. 55(0.64). 2.83(0.57). 3.42(0。 77). 3.54(0.62). 4。. 標 準 値. 3.56(0。 75). 2.75(0。 68). 2.99(0.94). 2.55(0。 72). 4.52(0。 65). 14(0。. 70). ※※. ※※. ※※. Pcrsist. Distract. Thresh. 40(0。 69). 3.31(0.59). 3.42(0.51). 2.87(0.69). 3.89(0.81). 3。. Ⅳlood 3.25(0。 58) 3。. 31(0.68). 3。. ( )内 は SDを 表す. 980。 60). ※ ※ p<.01. 対 象 児 童 カテゴ リー 値. 5.5 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0. Activity. Rhythm. App/With. Adapt. lntens 図6. M ood. Persist. Distract. tthresh.
(7) 戸松 玲子 三児童養護施設 で生活す る子 どもの気 質研究. 囲が狭 く長続 きしないことが示唆 された (表. ②性差 勺には , Act市 ity,App/With,Distract,Threshに 統計 白. ④入所期間. (未 記入. 4)。. 10例 除 く ). 統計的 には,入 所期間別 による各 カテ ゴリー値間 に. 有意差 が 認 め られた。男 児 は女児 よ りも,活 動性 が 高 く,新 しい もの に対 して近付 こ う とし,こ だわ りが ち. 有意差 は認 め られなか った (表. で ,反 応 の 閾値 が 高 く (敏 感 で は な く),女 児 は男 児. ⑤措置理由別. 5)。. よ りも,活 動性 は低 く,新 しい もの に対 しては さける. 措置理 由別 に よる各 カテ ゴ リ値 の差 は,App/With. 傾 向が あ り,す ぐに注意が それやす く,反 応 の 閾値 が. で,o。 lo以 上の差が見 られたが,そ の他 は 10以 下. 低 い (敏 感 で ある)こ とを示唆す る もので あ った (表. の差異 しか見 られず,統 計的 に見て も有意差 は認 め ら. 3,図. れなかった (表. 0。. 7)。. 6)。. ③年齢別 (未 記入 2例 は除 く). 4. 年齢 による差異 では,Persistの みに統計的有意差 を 認 め,3歳 児 は 6歳 児. (p<。. 女児 (. N=133 N=H2. 3. 性 別 カテ ゴ リー値 ※※. ※※. Activity. Rhythm. App/With. Adapt. Intens. Mood. Persist. Distract. Thresh. 3.70(0。 70). 2.79(0.57). 3.33(0.70). 3.56(0。 63). 4.090。 71). 3.250。 58). 67) 3.47∞ 。. 3.20(0.57). 3.29(0。 52). 3.40(0。 61). 2.87(0.57). 3.53(0。 82). 3.51(0。 61). 4.20(0.69). 3.26(0.60). 3.36(0。 72). 3.45(0.59). 3.54(0.47). ※※. 男児. 本研究 では,1)児 童養護施設 で生 活す る子 ども達. 05)に 比 べ ,注 意 の 範 表. 考察. ※. )内 は SDを 表 す. 一 男. 5.0 4.5. ﹁︲ 児. 性 別 カテ ゴ リー 値. 5.5. ‐ 1. Activty. Rhythm. App/Wた h. Adapt. inte n s. Mood. Persist. Distract. tth re sh. 図7. 表. 4. 年齢別 カテ ゴ リー値. (年 齢未記入. 2名 は削 除 ). Mood. Activity. Rhythm. App/With. Adapt. Intens. 3.77(0.64). 2.84(0.71). 3.65(0.88). 3.66(0。 59). 4.24(0。 61). 3.46(0,72). 2.890。 61). 3.39(0。 61). 3.43(0。 56). 4.300.7). 3.62(0。 80). 2.69(0.55). 3。. 34(0.82). 3.43(0。 66). 4.00(0.52). 3。. 3.44(0。 58). 2.83(0.52). 3.35(0.73). 3.540.69). 3.530.65). 2.88(0.47). 3.37(0。 72). 3.59(0.59). 3歳 児. N=48. Persist. Distract. Thresh. ※ 30(0。 55). 3.69(0。 83). 3.41(0。 69). 3.39(0.56). 3.400。 45). 3.270。 63). 3.32(0。 54). 3.500。 47). 62). 3.310。 62). 3.21(0。 66). 3.47(0.53). 3.98(0。 82). 3.16(0。 63). 3.31(0.64). 3.27(0。 56). 3.39(0。 52). 4.23(0.73). 3.300.61). 3.490.67). 3.360.53). 3.32(0.50). 3。. 4歳 児. N=39. 5歳 児. N=42. 14(0。. 6歳 児. N=59. ※. 7歳 児. N=55. )内 は SDを 表す. ※ p<.05.
(8) 人間科 学研究編 (2003年 3月. 92. 表5. 入所期 間別 カテ ゴ リー値 (未 記 入 lo名 は削 除. ). ). Intens. Mood. Perslst. Distract. Thresh. 39(0.64). 4.05(0。 67). 3.19(0。 63). 3.56(0。 86). 3.38(0.62). 3.42(0.58). 3.39(0。 79). 3.52(0.50). 4.12(0。 72). 3.22(0.57). 3.39(0.58). 3.29(0.58). 3.36(0。 54). 2.79(0.55). 3.26(0。 7). 3.44(0.62). 4.27(0。 73). 3.27(0.52). 3.29(0.66). 3.37(0.57). 3.45(0。 51). 3.38(0.58). 2.89(0.49). 3.49(0。 72). 3.76(0。 61). 4。. 24(0。 64). 3.33(0。 62). 3.42(0。 61). 3.19(0。 66). 3.42(0。 36). 3.38(0.65). 2.80(0.46). 3.55(0.79). 3.78(0.59). 4.16(0。 69). 3.36(0。 48). 3.34(0.67). 3.33(0.54). 3.48(0。 47). 3.62(0.80). 2.62(0.49). 3.45(0。 77). 3.73(0。 77). 4。. 27(0.68). 3.48(0.54). 3.46(0。 59). 3.19(0.45). 3.12(0.44). Distract. Thresh. Activity. Rhythm. App/With. N=72. 3.62(0。 65). 2.86(0.57). 3.44(0.81). 3。. 23M N=56. 3.51(0。 57). 2.87(0.68). N=43. 3.70(0。 77). 36-47M N=33 48-59M N=19. Adapt. 0∼ 1l M. 12∼. 24∼ 35 ⅣI. 60M∼. N=12. ( )内 は SDを 表す 表. 6措. 置理 由別 カテ ゴ リー値. Activity. Rhythm. App/With. Adapt. Intens. Mood. Persist. 3.57(0。 68). 2.89(0.61). 3.29(0。 81). 3.55(0。 70). 4.09(0。 71). 3.13(0.57). 3.46(0。 79). 3。. 25(0。 66). 3.45(0.56). 3.56(0。 68). 2.81(0。 56). 3.46(0。 75). 3.53(0.60). 4.15(0。 70). 3.29(0.58). 3.41(0.66). 3.33(0.57). 3.39(0.50). 虐待. N=60 非虐待. N=185. ( )内. は標準偏差 を表 す. と幼稚 園や保育所 に通 う子 ども達 との 間に気 質類型 の. との 関係 は 明 らかで なか った。虐待 が措置理 由に. 差 異が あ るのか ,2)措 置理 由 に よって 気 質 カテ ゴ リ. なって い る児童 と非虐待 児 との気 質類型 の差異が. ー 間 に差異 は あ るのか ,3)児 童 養護施 設 で生 活 す る. あるので あろ う,と い う仮説 をたてたが ,差 異 は. 子 どもには標準値 との 間 に気 質 カテ ゴ リー の差異が あ. 認 め られ なか ったc. るのか ,4)性 別 に よる気 質 カテ ゴ リー の 差 異 はあ る. 3)気 質 カテ ゴ リー の 検 討 で は,9カ テ ゴ リー 中 6. のか ,5)年 齢 に よって 気 質 カテ ゴ リーの 差 異 はあ る. カテ ゴ リー に標 準値 との 間 に 明 らか な差 を認 め. のか ,6)入 所期 間 に よって気 質 カテ ゴ リーの 差 異 は. た。 この こ とは ,養 護施設入所児童特有 の気 質的. あるのか につい て検討 し,児 童養護施設 とい う特殊 な. 特徴 を示 して い る。児童養護施設 で生 活す る子 ど. 環境 下で の生活す る子 どもの理 解 を深 め ,児 童養護施. もの 気 質的特 徴 は,新 しい もの に対 して 回避 的. 設 で生 活 を送 る子 どもの成長 ・発達 や人格形成 を支援. で ,新 しい環境 に慣 れ に くく,自 己表現 の仕方 が. す るための一 方策 を探 る こ とを 目的 と して い た。 これ. 弱 く,注 意 を向け る幅 が 狭 く長続 きしに くく,物. らについ て ,順 に検討 して い く。. 事 にこだわ りやす く,反 応 の 閾値 が 高 い (敏 感 で. 1)入 所児童全体 の 気 質類型 は,明 らか に一 般 集 団 とは違 っていた。 ア メ リカ,イ ギ リス,中 国 , 日 本 で の 一 般 児 童 を対 象 と した 先 行 研 究 で は 「Easy」 児は. )巳. は約 40%,「 STwu」. ,. )巳 が 15%,「 Diff」. 10%の 分布 を示 して い るが ,今 回 の 結 果 か. ら は 「 I一 L」. 児. と 「. STWu」. 児. と で. /‐ ・. 体 の. 60%を. な い )傾 向 で あ る ことを示 して い た。. 4)性 差 で の 差 異 は,Acivity,App/With,Distract, Threshに 認 め られ た。男 児 は,活 動 性 が 高 く ,. 新 しい もの に対 して近付 こ う とし,こ だわ りが ち で ,反 応 の 閾 値 が 高 く (敏 感 で は な く),女 児 は,活 動性 は低 く,新 しい もの に対 しては さける. 占め ,一 般 的 に最 も多 い とされ る「Easy」 児 は 14. 傾 向があ り,す ぐに注意が それやす く,物 事 に対. %に す ぎない。養護施設入所児童 は,子 どもが 集. して敏感 で あ る こ とを示 して い た。一 般 的 に気 質. 団生活 を送 る保育所 ・幼稚 園 とい った環境 の子 ど. カテ ゴ リー の性差 は認 め られ ず この点 も新 しい注. もとは異 な った集団 で あ る こ とが 半J明 した。. 目すべ き点 で あろ う。養護施設 の養育者 は,子 ど. 2)気 質類 型 は,性 別 ・年齢 ・入所期 間 0措 置 理 由. もに対応す る場 合 に性別 に も注意す る必 要が あろ.
(9) 戸松. 玲 子 :児 童養護施 設 で生 活す る子 どもの気 質研 究. 調べ た ところ,「 気質診断類型 による difficultの 子 ど. つ。. 5)年 齢 別 で は,9カ テ ゴ リー 中 Persisの み に認 め られ た。 3歳 児 は 6歳 児 に比 して,注 意 の 範 囲が. もを持 つ母親 の育児 ス トレスは,そ うでない子 どもを )と い 持 つ母親 の それに比較 して有意 に高 かった」 報告. 狭 く持続 的 で な く,集 中時 間 は長続 き しない 。 し. してい る。他 にも,③ 斉藤 は,「 子 どもの気質得点が. か しなが ら,他 の 8カ テ ゴ リー で は差 異 は 認 め. 高 い場合,育 児 の 自信 のなさが高 くなることか ら,子 どもの気質 を難 しい,扱 い に くい と感 じて い る母親. ず ,年 齢 に よる気 質的特徴 はほ とん ど認 め られ な. │と. は,育 児 に対す る 自信 を持 ちに くい」“ 報告 してお. 6)入 所期 間 と措 置理 由 に よる差異 も認 め られ なか った。養護施設 で生 活 して い る期 間 の長 さが行動. り,④ 宮本 らは,4ケ 月児 の気質 と,母 親 の養育態度 ・育児疲労状況等 との関連性 についての検討 を行 った. 特徴 に影響 して い るのであろ う, とい う仮説 を立. まとめ として,「 全般的に手 のかか りやす い子 の母親. てたが ,関 係 は認 め られ なか った。 そ して ,措 置 理 由別 (虐 待児 ・非虐待児 )と で は行動特徴 の差. で,育 児 に関す るイライラ感 を頻回 に訴 えるものが有 口 )と 意 に高 か った」 報 告 して い る。 また,⑤ 麻 原 ら. 異が あ るのであろ う, とい う仮説 に も,関 係 はみ. は,「 気質 カテ ゴ リー得点 の うち活動性 ,規 則性 ,順. られ なか った。. 応性 ,気 分 の質,持 続性 JHSQは 得点 との 間 に有意 な. 児童養護施設 で生 活 をす る子 どもとは ,何 らかの理. 負 の相 関が み られた」 と してお り,さ らに,「 Diff・. JHSQの 得 点 が 高. 由 で 家庭 で の生 活 を保 証 され て い な い 子 ど も達 で あ. STWU・. る。子 ど もの傾1か ら考 え る と,maltreatmentと 捉 え ら. った」り)と 報告 して い る。 つ ま り,気 質類 型 的 に Diff. れるが ,子 ども 自身 の もってい る気 質的特徴 を調査 研. な傾 向 を示す子 どもほ ど,す なわち,外 界 に対 して慣. 究 した結果 ,明 らか に特徴 が認 め られ る こ とが 判 明 し. れ に くい子 どもほ ど,養 育環境 に疑 間 が あ る (正 常 で. た。気 質類 型 を見 て み る と,Easyが 少 な く,STwu. はない )と い う事 を示唆す る もので あ る と言 え よ う。. が 多 い 。気 質 カテ ゴ リー にお い て も,9カ テ ゴ リー 中. I― H・ I― L・. Easyや. Di∬. Easyの. 順 に. か. と言 った ,気 質類型 は大 人か らの視 点. 6カ テ ゴ リー に標 準値 との 間 に明 らか な差 を認 めた。. で分類 された もので あ るが ,Di∬ を示す子 どもの気 質. 子 どもの生 活 の場 と して ,児 童養護施設 は特異 な環. 的特徴 は,生 理 的機能 の周期 は不規貝1で ,反 応 を強 く. 境下 で あ り,子 どもの処遇 に際 しては,よ り高 い専 門. 表 し,初 めての事態 で は消極 的 で しり込 み しが ちであ. 的援助 及 び,よ り深 い子 ども理 解 が必 要 である。児童. り,環 境 の変化 には慣 れ に くく,機 嫌 の悪 い こ とが 多. 養護施設 で生 活す る子 どもの気質的特徴 を把握す る こ. い とい う こ とか ら,養 育者 に とって “ 扱 い に くい"と. とに よって ,子 どもに対 しての ,よ り適切 な処遇が可. 思 わせ る要素 が あ るの は否 め ない 。 そ の結果 と して. 能 とな り,一 人 ひ と りの子 どもに寄 り添 った養育が可. 養育者 は育児 に対す る ス トレスや 自信 の な さを感 じて. 能 となるで あ ろ う。 ゆえに,本 研 究結果 は,児 童養護. しまい ,子 どもの気 質 と養育者 の養育態度 の 間 ,す な. 施設 で生 活 をす る子 ども理 解 を深 め , よ り適切 な援助. わち,子 どもと養育者 との 関係 の 「適合 の 良 さ」 が 図. を して い くに は,意 味 の あ る結 果 で あ る と考 え られ. りに くくなる可能性 が高 くなる こ とが 考 え られ る。 こ. る。. の よ うな現象 が ,一 時的 な もので はな く,長 期 に亘 っ. ,. て持続 された場合 ,子 どもの健康 な成長 ・発達 や人格. V. め. 形成 に影 響 を及ぼす可能性があ る と考 え られ る。 しか しなが ら,気 質的特徴 は子 どもの健康 な成長 ・. 子 どもの気 質 と養育者 の養育態度 や育児 ス トレス等. 発達 や人格形成上 問題 となるのであろ うか。 子 どもの. の 間 には,あ る種 の相 関関係 が あ る とい う事 が ,わ が. 成長 ・発達 や人格形成 は,子 どもと養育者 との 関係 が. 国 にお け る気 質 の先行研 究 で も明 らか にされて い る。. 中核 をな し,重 要 で あ る こ とは 周 知 の 事 実 で は あ る. 例 えば,① 高岸 らは,「 普通幼稚 園 に通 う 5,6歳 児 において,difficult childは ,育 児上 困 る 自律機能 0行. が ,子 どもは子 どもと養育者 の 関係 のみで育 まれて い. 動上の問題 をもつ ことが多 く,そ の母親 の養育態度 の. 題 ,さ らには,文 化 的 ・歴 史的環境 や ,社 会 ・経済 的. 特徴 としては不満的態度 を示 しやす く,父 親 は,不 一. 環境 ,物 理 的 な環境 等 が複 雑 に 関与 して い るで あ ろ. 致的な養育態度 に問題 を示 しやす い とい う結果 であ っ た」円と報告 してい る。 また,② 水野 は第 一子 を対象. う。. として子 どもの気質 と母親 の育児 ス トレス との関連 を. るわけで はない 。そ の他 に も,養 育者 自身 の人格 の 問. Thomas&Chessが ので はな く,常. ,「 調和 とは, 決 して抽 象的 な も. に一 定 の文化 や社会経済的集 団 の価値.
(10) 甲南女子 大学大学 院論集創刊 号. 94. ^. 人間科学研究編 (2003年 3月. ). Ю や要 求 にそ つた適 合 の よ さな の で あ る」 と述 べ て い. 形成 の過程 をた どって い るので ,子 ども一 人一 人へ の. る。 さらに,「 適 合 が 良 い か ら とい って ,ス トレス や. 子 ども理 解や専 門的援助が重要か つ必要 で あ る。子 ど. 葛藤 が ないわ けで はない ことは強調 してお く必 要 が あ. も理解 とい うのは ,個 々の子 どもの 能力 を見 極 め るこ. るだろ う。 また ,そ の逆 の場 合 もあ るだろ う。 これ ら. とのみ で は な く,自 己性 の あ りよ うの 違 い ,す なわ. のス トレスや葛藤 は,発 達 の過程 に付随 して不可避 的. ち,内 面 的特 徴 に よつて 外 在 化 され る気 質 (行 動 特. に起 こる もので あ り,そ の過程 で ,変 化 を求 め る新 た. 徴 )を 理解す る とい う こと も重要である。そ して ,専. な期待 や要求 と,だ んだん高度 になる活動水準 が ,年. 門的援助 とは ,個 々の子 どもの 自己性 に ど う寄 り添 う. 齢 とともに連続 して生 じるのであ る。 ・ 000・. ・・. か とい う事 で あ ろ う。子 どもの成長 ・発達 や人格 形成. 行動 にあ らわれた異 常 な活 動 に含 まれ る問題 とい うの. を決 まった道 筋 で た どる発達課題 のみか ら理 解 しよう. は,環 境 か らの期待 や要 求 と,あ る特定 の発達水準 に. とす るのではな く,個 々の子 どもが持 つ状況 や 自己性. お け る子 どもの 能力 との 間 の適 合 の悪 さか ら過乗」な ス. ・養育者 との 関係 の 中 で営 まれて い る発達 過程 な どの. トレス が生 まれ る こ とが む しろ問題 と言 え るの で あ る」〕と述 べ て い る。. 多 くの側面 か ら理 解 を して い か なければな らない 。 ゆ. また ,足 立 らは,「 子 どもの気 質的特 徴 と母 親 の 養. 子 どもの 気質的特徴 を確認 し,子 どもへ の 眼差 しを多. 22と. 育態度 には 強 い 関連 が あ る こ とが 示唆 され る」. えに,養 育者 ,あ る い は子 どもに関 わる専 門家 たちは. 述. 面的 な方 向性 か ら持 つ とい う作業 を して い か なければ. べ て い るが ,一 方 で は,「 STWU,I― Hで は,扱 い に く. な らな い で あ ろ う。本論文 で は,児 童養護施設 で生 活. い と知覚す る母親 よ りも,扱 い やす い と知覚す る母親. す る子 どもの気 質的特徴側 か ら問題 を考察 したが ,今. の比率が大 き く,Di∬ で も,過 半数 の母親 は普通 また. 後 は ,実 際 の子 どもの気質的特徴 と養育者 の子 どもの. は扱 い やす い と知覚 して い る こ とも示 して い る。す な. 気 質的特徴 に対す る印象 との差異 につい て考察 し,子. わ ち,STWUや Di∬ の 母 親 の 多 くは ,子 ど もを扱 い に くい とは 知 覚 して い な い の で あ る」〕と述 べ て い. どもと養育者 の 関係性 につ い て検討す る こ とが 課題 で あ る と考 えて い る。. る。 言 い換 えれば,子 どもの気質的 な特徴 や気 質類 型 と 育児 ス トレス 0養 育態度 との 間 に関連 があ った と して も,養 育者 の子 どもに対す る “ 扱 い やす さ",“ 扱 い に くさ"の 認知 は異 なる とい う こ とで あ るc養 育者 が 子 どもの 気 質的 な特徴 を どう認識 して い るのか ,養 育者 は子 どもを ど う受 け止 め ,ど うい う眼差 しで子 どもを 見 て い るのか とい う事 と,実 際 の子 どもの気 質的特徴 とは必ず しも一 致 して い るわけで はない とい う こ とで. 注. 1)庄 司順 一 「子 どもの気 質 に関す る研 究 究紀 要第 34号 ち. 1997,P。 184. と発 達援助』, ミネル ヴ ァ書房 ,1988,P。 132. 6)Kernberg PF,Weiner AS,Bardenstein KK Pθ グjsθ rグ. に くさを感 じさせ た り,ス トレス を与 えて しまう こ と. 16∼ 19. 的 な特徴 に よつて触発 され ,子 どもと養育者 の適 合 の. `rs,71. ttj′. New York,1999,P,3∼ 9. とが 大切 なので あ る。子 どもの気 質的特徴 と気 質類型. :動. 8)Thomas A,Chcss S Gθ θDⅣESS θF ρ′α′ ″s. 点 で養育者 が ど う受 け止 め ,理 解 して い るか とい う こ. `れ. `″ “`4r一 `θ Bruncr/Mazcl,Ncw York,1996,P。 23∼ 30. Di∬ "と い つ 子 ど も の 気 質 的 特 徴 や ,“ Easy“ や “. た ,気 質類型 そ の ものが 問題 となるので はな く,現 時. `∫. 7)Thomas A,Chcss S Zθ ttψ. lic・. jθ. だθんαJj″. ε グr`“ α′グαグθι ε な.Basic Books.2000P。. 悪 さを生 み出 して い る こ ともあ るであろ う。 ゆえに. ,. NYLSに. 2)庄 司 前掲 書 P。 184 3)庄 占]前 掲書 P。 184 4)誠 信 『心理学 辞典』,誠 信書房 ,1981,P.88 5)庄 司順 一 三Ⅳ 気 質 の 評価 『別冊 発達 8:発 達検査. ある。子 どもの気 質的 な特 徴 そ の ものが 養育者 に扱 い もあ るが ,養 育者 自身 に内 在す る もの を子 どもの 気 質. (3)一. お け る「気 質」概 念 の検 討 ―」,日 本子 ど も家庭 総 合研. Frθ 777■砥Q,7の '7ん rθ. g力. “. ,α κグρ θ′`.. F/7′. jε. “. j4jε α σ′ ′スρ―. Aグ ′ /rι 権 .Bruner/Mazel,. 9)三 宅和 夫 『子 ど もの個 性 一生 後 2年 間 を中心 に ―』 ,. 東京大学 出版 会 ,1990,P。 46. 10)佐 藤俊 昭 「子 ど もの 気 質 の 追 跡研 究 一序 報 ―」,東 北. を理 解す る こ とに よって ,子 どもに対す る視野 を広 げ. 大学教養部紀 要第 43け ,1985,P.157∼ P。 158 11)稲 垣 由子 ,戸 松玲 子 「兵 庫 県児 童 養 護 施 設 入 所 児 童. る こ とが 可能 とな り,子 どもと養育者 との 関係 の適 合. 実態 調査 ― 子 ど もの気 質 につ い て 一」,兵 庫 県児 童 連 絡. 性 を調整す る とい う こ とに繋 が るのであ る。 児童養護施設 で生 活 をす る子 どもたちは,そ れぞれ. 協議 会,2002P。 9∼ 27. 12)庄 司順 ‐『別冊 発達 8三 発 達検 査 と発達 援 助 :Ⅳ 気 質 の評価』, ミネル ヴ ァ書房 ,1988,P.130. に様 々 な家庭 問題 を抱 えてお り,通 常 の 家庭 とは異 な. 13)佐 藤俊 昭 ,川 添 良幸 ,仁 平 義 明 「子 ど もの気 質 の 研. る特殊 な環境 下 で生 活 を営 み なが ら成 長 ・発達 や人格. 究 ― 第 1報 三仙 台 とその近 郊 の ゼ ロ 歳児 の 気 質 ―」,東.
(11) 戸松. 95. 玲子 :児 童養護施設 で生 活す る子 どもの気 質研 究. 北大学教養部紀要 47,1987,P。 141∼ 142 14)高 岸 由香 ,宅 見晃子 ,稲 垣 由子 ,中 村 肇 「幼児 の 自律 機 能 ・行 動 上 の 問題 ・気 質 と親 の 養 育態 度 の 関. 参 考 文 献 「 の 草薙恵美子 乳児 気質 の構造 :情 動表出傾 向お よび接. 係」,小 児 の精神 と神経第 36巻 第 4号 ,1996,P。 323 15)水 野里恵 「乳児期 の子供 の気質 0母 親 の 分離不安 と. 号 ,1993 鯨 岡 峻 「関係発達論 の構築 一間主観的 アプ ロー チ に よ. 後 の育児 ス トレス との関連 三第 一子 を対 象 に した乳児 期 の縦断研究」,発 達心理学研究第 9巻 第 1号 ,1998,P.. 63 16)斉 藤早香枝 「子 どもの気質 に関す る母親 の認識 と母 子愛着 関係」,北 海道大学医療技術 短期大学部紀 要. 1l. 号 ,1998,P。 22∼ P,23. 17)宮 本信也 ,山 中恵子 ,渋 川典子 「小児 の気質 と母親 の養育態度 -4ケ 月児 における検討 一」,安 田生 命社会 事業団研究助成論文集 25,1989,P。. 121. 18)JHSQと は,日 本版乳幼児 の家庭環境評価法 の ことで ある。 この質問紙 は養育環境 に問題があ りそ うな家庭 をス ク リーニ ン グす るための ものであ り,19(∼ 16). 近傾 向 にお け る一 考 察」,発 達 心 理 学研 究 第 4巻 第. る一」, ミネルヴァ書房 ,1999 鯨 岡 峻 ,鯨 岡和子 『保育 を支 える発達心理学. 1. 関係発. 達保育論入門』, ミネルヴア書房 ,2001 佐藤俊 昭 「子 どもの気 質 の追跡研 究 一第 2報 。日本語版 ITQ― Rと その使用経験」,東 北大学教養部第 49号 ,1988 佐藤俊 昭 「子 どもの気 質 の追跡研 究 ―第 3報 ・1∼ 2歳 児 の気質 とその安定性」,東 北大学教養部第 54号 ,1990 佐藤俊昭 「い ま,気 質 の何 が問題 なのか」,東 北福祉大学 研究紀要第 24巻 ,1999 白橋宏 一 郎 ,佐 藤俊 昭 「異常行動 の 予測 の研 究 ―乳幼児 の気質診断 を中心 として 一」,安 田生命社会事業団年報. 点以下が疑問,20(∼ 17)点 以上が正常 で ある。 (麻 原 きよみ,村 嶋幸代 ,飯 田澄美子 「幼児 の気 質 と発達 に. 通巻第 18号 ,1982 庄 司順 一 ,前 川喜 平 「孝L児 の 気 質 ―そ の 意義 と評 価 法 一」,小 児科診療第 44巻 第 8号 ,1981. 関す る研 究 (第 1報 )幼 児 の気 質 と母親 の認知 ,養 育 環境 の相互 関連性」,日 本公衆衛 生誌 第 39巻 第 9号 ,. 悟 ,佐 藤 達 菅 原 ます み,北 村 俊 則 ,戸 田 ま り,島 の 「 :Externalizing どもの問題行動 発達 井隆代 子 哉 ,向. 1992,P.698). な問題傾 向に関す る生 後 11年 間 の 縦断研 究 か ら」,発. 19)麻 原 きよみ,村 嶋幸代 ,飯 田澄美子 「幼児 の気 質 と 発 達 に 関す る研 究 (第 1報 )幼 児 の 気 質 と母 親 の 認 知 ,養 育環境 の相互 関連性」,日 本公衆衛 生誌 第 39巻 第 9号 ,1992,P.701 20)Thomas A,Chess S動. jθ. ― sげ Psyε θJθ gjε αιDι ソ ι ι. ″・ Bruner/Mazel,New York,1980(林 雅次監訳 年 ι “ ヽ 『子 どもの気質 と′ と 理的発達』,星 和書店 ,東 京 ,1981). 92. 21)Thomas A,Chess S. 前掲書. P.92. 22)足 立智昭,古 田倭文男 ,佐 藤俊 昭 「幼児 の気 質的特. 徴 と母親 の育児態度 との関連 Ⅱ」,日 本心理学会 第 61 回大会発表論集 ,1997,P。. 調査」,仙 台赤十字病医誌第 5巻 1号 ,1996 良,古 田倭 文 男 「幼稚 園児 の 行 動 上 の 問題 と気. 千葉. `Dy4α “. P。. 達心理学研究第 10巻 第 1号 ,1999 良,古 田倭文男 「幼稚 園 における 4,5歳 児 の気質. 千葉. 316. 23)足 立 ,古 田,佐 藤 前掲書 ,P。. 316. 質」,仙 台赤十字病医誌第 5巻 1号 ,1996 古 田倭文男 「気 質的 に「DIFFICULT」 な子 どもをめ ぐる 諸問題」,宮 城学院女子大学紀要第 64号 ,1986 扱 いやす い子 "“ 扱 い に くい子 " 古 田倭文男 ,佐 藤俊昭 「“ の気質」,宮 城学院女子大学紀要第 67号 ,1988 古 田倭文男 ,佐 藤俊昭「子 どもの気 質 の Difflcultyの 数量 化 一Index of Difficultyの 検討 一」,宮 城学院女子大学. 171. 号 ,1990 水野里恵 ,本 城秀次 「幼児 の 自己制御機能 :乳 児期 と幼 児期 の気質 との関連」,発 達心理学研究第 9巻 第 2号 ,. 1998. Robin Kar一 Morse and Meredith So Wiley Gん θg Ⅳ夕だ `7-rrα jれ. 1997. Rθ θ なげ. θs′ s/rθ. んθ ′ “. κθ ι ι Ⅵθι ,Arlantic Monthly Press,.
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図
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