稼働率と構築コストのバランスを考慮したプライベートクラウドシステムの設計手法
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(2) 情報処理学会第 78 回全国大会. 実物の品質」が適正(左列と上列がイコール)な 情報システムを構築・提供する手法を確立して いる必要がある.これによって情報システムを 企画・計画する担当組織も「(a) 投下コスト : SLA 計画値」の適正値を知ることができる.. 5.2.各構成要素の稼働率の明確化 システムを構成するハードウェア・ソフトウェ アについて,それぞれの単体としての稼働率を 調査・計測して明確化して行く. 5.3.システム構成(パターン)毎のサービス稼働率 の算出手法の検討と検証 「(ハードウェア・ソフトウェアを)ある組み合 3.サービスと構成要素 わせパターンで構築したプライベートクラウド 情報システムの SLA 計画値を設定する上では, システム」での「基盤リソース管理サービス」 「1 つの情報システム全体に対して 1 つの SLA 計 と「基盤リソース提供サービス」の稼働率を算 画値を設定」する方法と「1 つの情報システムを 出する方法について検討する.検討結果の算出 より小さなサービスの集合体と捉えて,サービ ス毎に別々の SLA 計画値を設定する」方法がある. 手法を利用して,いくつかの組み合わせパター ンで構築したシステムでのサービス稼働率を算 後者の方が投資対効果の良い情報システムを設 出して行く.実際に構築したシステムで実績値 計・構築しやすいと言える. の計測を行い,両者の数値を比較して,算出手 個々のサービスは,情報システムを構成する 法の検証を行う. 個々のハードウェア・ソフトウェアといった構 成要素の組み合わせによって提供される.各サ 6.まとめ ービスを構成する構成要素(ハードウェア・ソフ トウェア)が特定できると,構成要素毎(個々の 本研究では「投資対効果の良い情報システム ハードウェア・ソフトウェア)の品質に関する数 を導入するための汎用的な手法の確立」を目指 値データをパラメータとして,サービス自体の し,調査対象を「プライベートクラウドシステ 品質の算出(数値データ化)が可能となる. ムにおける稼働率と構築コスト」に絞って研究 を行うこととした.本稿で,調査対象の範囲内 で の 「 適正 な 投資 対 効果 の 情 報シ ス テム を設 4.プライベートクラウドシステム 計・構築する手法」に関する基本概念を提案し プライベートクラウドシステムは,コンピュ た.今後は提案した手法に基づいてプライベー ータ・ストレージ・ネットワークといった「情 トクラウドシステムでの「サービスと構成要素 報システムの基盤リソース」を提供する情報シ の関係性の明確化」及び「構成要素毎の稼働率 ステムである.システムが提供するサービス(シ の実績値の収集」などの「提案した手法の妥当 ステムの機能)は,主に以下の 2 つである. 性を検証する」ための研究活動を行う予定であ (1) 基盤リソース管理サービス る. 基盤リソースを作成・削除する「基盤リソ ースの管理操作」を提供するサービス(機 参考文献 能) (2) 基盤リソース提供サービス [1]情報システム部門の役割の変遷に関する一考 作成した基盤リソースを稼動状態のまま維 察, 廣末 毅, 情報セキュリティ総合科学 第 3 号, 持して提供するサービス(機能) 2011 年 11 月 [2]動かないコンピューター – 情報システムに見 る失敗の研究, 日経 BP 社 5.今後の調査検証 [3]IT 投資価値に関する調査研究, 経済産業省委 筆者らは今後,2 章・3 章で提案した手法の妥 託調査 (株)日本情報システム・ユーザ協会, 当性を検証するために,プライベートクラウド 2007 年 3 月 システムの稼働率と構築コストに関して,以下 [4]SLA, サービスレベル管理でベストプラクティ のような研究(調査と検証)を行う. スに導く, 村松 武, http://www.atmarkit.co.jp/ 5.1.サービスと構成要素の関係性の明確化 ait/articles/0404/08/news087.html システムを構成するそれぞれのハードウェア・ ソフトウェア(構成要素)が,システムが提供す る各サービスに,それぞれどの程度影響してい るのか(サービスと構成要素の関係性)を明確化 して行く.. 4-8. Copyright 2016 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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