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モアイは語る ―地球の未来

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Academic year: 2021

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第2学年〇組 国語科学習指導案

1 単元名 「 モアイは語る ―地球の未来 」 2 指導観 ○ 本教材は、一度は千体近いモアイ像が作られるまでに栄えた文明がその後食料危機に陥り、 部族間抗争から崩壊へとつながっていったイースター島の悲劇をもとに、私たちの住む地球の 未来につなげながら問題提起をしている論説文である。イースター島で起こった出来事につい て、序論で様々な問いを投げかけ、それを一つ一つ根拠を明らかにしながら解き明かし、さら にそこから見出される私たちの地球に投げかけられた問題についての問題提起へとつなげる という、わかりやすい文章構成で述べられている。筆者は、序論で挙げた四つの問いについて、 発見された物の科学的な分析を根拠として挙げながら論理的に述べており、主張に説得力を持 たせる工夫を読み取ることができる。その一方で、事実と事実との因果関係がやや不確かな部 分や、イースター島と地球の未来とを結びつけるところについて論理の飛躍が見られる部分が あり、主張を導くための論理展開について筋道が通っているかどうかを吟味するのに適した教 材である。 ○ 本学級の生徒に、説明的文章についての興味関心についてアンケートを取ったところ、4段 階の評価で平均値〇〇であった。自己評定が高い生徒は、書かれる科学的な内容の面白さにつ いての記述や情報の取り出しはできるといった記述が多く、自己評定が低い生徒は、要約の仕 方、筆者の言いたいことの理解が難しいといった記述が多かった。また、説明的文章の読みの それぞれの段階についてどの程度できると感じているかを調査したところ、文章全体の大体の 内容をつかむ段階については4段階評価の平均値で〇〇だったが、段落同士や文同士の関係の 理解と要約に関わる段階は〇〇であった。文章のわかりやすさや説得力があるかどうかについ て判断する段階については〇〇と比較的高かったが、論理関係の理解と要約力に課題があるこ とを考えれば、自己評価として「判断できる」と感じていても、その判断力にも課題があると 考えられる。さらに、情報リテラシーに関わって、情報の信頼性について問うたところ、「い つも考えている」「考えることがある」と回答した生徒は全体の〇割に上った。文章を読むと きに、どういうところからその信頼性を感じるかという問いには、「詳しく説明している」「根 拠がきちんと書かれている」「資料やグラフなどがある」「自信を持って書いてある感じがする」 といった記述が見られた。以上のことから、子どもたちの中に、情報の信頼性を意識すること は重要だという認識はあり、確かな事実などの根拠があることを判断基準とすることができて いるが、結果や主張を成り立たせている事実同士のつながりや因果関係まで意識して読もうと する力についてはまだ十分に育っていないと考えられる。 ○ そこで、本単元では、文章の構成や論理展開からその要旨を捉えさせたうえで、筆者の主張 が筋道の通ったものになっているかどうかについて、根拠を挙げながら自分なりに考えをもつ ことができるようになることをねらいとしている。そのために、次のような手だてをとる。 まず、文章全体を読み、文章の構成と、段落相互の論理関係を考えながら、「柱」(意味段落 の中で、その段落を統括する段落及び文)を探す読みの方法を通して、それぞれのまとまりの 要約をし、文章全体の要旨を捉えさせる。次に、序論・本論・結論それぞれの要約文について、 わかりやすく筋道の通った論証がなされているかどうかについて、「柱」とそれを支える根拠 となる事実との関係に着目させながら、それぞれのまとまりの納得の度合いについて、◎・○・ △とそう考える理由を考えさせる。最後に、それぞれのまとまりについての自分の評価をもと にして、文章全体を通した筆者の主張に対する納得の度合いとその理由を考えさせ、全体で協 議しながら、筆者の主張に筋道が通っているかどうかを検討していく。そのような過程を経て、 筋道の通った説得力のある文章にするための叙述の工夫や論理展開の仕方について学ばせた い。

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3 単元の目標 ○ 文章構成をつかみ、それぞれのまとまりにおける柱(意味段落の中でその段落を統括する 段落及び文)とそれを支える根拠となる事実との関係を捉えることができる。 【知識及び技能】 ○ 筆者の主張に筋道が通っているかどうかについて、根拠を挙げながら自分なりの考えを持 つことができる。 【思考力、判断力、表現力等】 ○ 教材文に対する興味・関心を持ち、筆者の主張について納得できるかどうか、自分の考え を持とうとする。 【学びに向かう力、人間性等】 4 本単元で働かせる見方・考え方 ○ 文章構成のわかりやすさや論理展開の仕方、筆者の主張に筋道が通っているかどうかについて、根 拠となる事実とそれにつながる理由づけ、因果関係の妥当性などを判断基準としながら自分なりの考 えを持つ。 5 単元計画(7時間) 【知】知識・技能 【考】思考・判断・表現 【態】主体的に学習に取り組む態度 次 時 生徒の学習活動・内容 手だて 評価規準(方法) 一 ① 1 文章の種類や難語句の意味、形 式段落を確認する。 ・論説文 ・難語句の意味(絶海 など) ・形式段落…1~20 ・筆者の主張が筋道を持ったものに なっているかどうかを読み解いて いく動機づけとするために、教材 文を読み、この文章について納得 できるかどうかについて考えさせ る。 【態】教材文に対する 興味・関心を持ち、 文章のおおよその内 容を理解しようとし ている。 (ノート) 二 ② 2 文章の構造(構成)を捉える。 (1) 文章を序論、本論、結論に分 ける。 ・序 論 1~2 ・本論1 3~6 本論2 7~10 本論3 11~12 本論4 13~15 本論5 16~19 ・結 論 20 (2) 本論を5つに分ける。 ・本論1…モアイは誰が作ったか ・本論2…モアイをどうやって運 んだか ・本論3…モアイはなぜ作られな くなったか ・本論4…モアイを作った文明はど うなったか ・本論5…地球の未来に投げかけ られている問題 ・文章を分けるための基準を明らか にするために、それぞれのまとま りのはたらきについて振り返らせ る。 ・それぞれのまとまりのはたらきが 明確に理解できるようにするため に、小集団と全体で根拠を出させ 検討させる。 ・内容のまとまりを意識できるよう にするために、問題提示の内容を 確認する。 【知】序論、本論、結 論のはたらきを理解 し、教材文の構造(構 成)をつかんでいる。 (ノート・様相観察) 【知】本論1~4が序 論の問いに対応した 答えになっており、 本論5がそれを前提 とした地球の未来に 関わる内容となって いるまとまりである ことを理解してい る。 (ノート・様相観察) ねらい 教材文への興味・関心を高 め、文章のおおよその内容を 理解することができるよう にする。 序論、本論、結論のはたらき を基準にし、教材文の構造(構 成)とその根拠を理解できるよ うにする。

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二 ② 3 それぞれのまとまりを要約し、 文章の要旨を捉える。 (1) それぞれのまとまりの柱を見 つける。 ・柱の段落: 序 論 2 本論1 3 本論2 10 本論3 11 本論4 15 本論5 19 (2) 柱をもとに、要約文をつく り、要旨をまとめる。 ・イースター島の悲劇は、私た ちにも無縁なことではなく、今 あるこの有限の資源をできる だけ効率よく長期にわたって 利用する方策を考えなければ ならない。 ・段落同士、文同士の関係をもとに して柱を見つけられるようにする ために、論理関係をつかむポイン トを提示する。 ・要約文をまとめやすくするため に、柱の文について省くべき言葉 や補うべき言葉のポイントをおさ える。 【知】それぞれのまと まりの内容を包括す る段落や文を見つ け、それをもとに要 約文や要旨を書いて いる。 (ノート) 三 ② 4 筆者の主張に筋道が通っている かどうかについて考える。 (1) 序論、本論、結論それぞれの 要約文について、わかりやすく 筋道の通った論証がなされてい るかを考える。 ・根拠となる事実の妥当性 ・因果関係 ・それぞれの要約文について、わか りやすく筋道の通った論証がなさ れているかを考えられるようにす るために、柱とそれを支える根拠 との関係を考えさせながら、◎・ 〇・△で評価させる。 【考】筆者の論理展開 の妥当性について、 柱とそれを支える根 拠との関係を考えて 評価している。 (ワークシート・様相 観察) (2) 文章全体を通して、筆者の主 張に筋道が通っているかについ て考える。 ・文章構成 ・論理展開 ・筆者の主張の確かさについて、 様々な点から総合的に検討させる ために、適宜、因果関係などに着 目させるような助言を打ちながら 話し合わせる。 【考】筆者の主張に筋 道が通っているか どうかについて、 根拠を挙げながら 自分なりの考えを 持っている。 (ワークシート・様相 観察) 「柱」(それぞれのまとまり を包括する段落や文)を見つ け、それをもとに要約文を書く ことができるようにする。 筆者の論じ方の工夫や、説得 力に欠ける点について、叙述に 基づいて考えることができる ようにする。 本 時 ( 7 / 7 )

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6 本 時 令和2年〇月〇日 第〇校時 2年〇組教室 7 準 備 学習プリント、要約文(掲示用)、班意見カード 8 主 眼 筆者の主張に筋道が通っているかどうかについて、根拠を挙げながら自分なりの考え を持つことができるようにする。 【思考・判断・表現】 9 本時過程 段 階 学習活動・内容 手だて(○)と評価(◇) 形態 配時 導 入 1 本時の学習の見通しを持つ。 (1) 授業開始の音読をし、前時までに 学習した文章の構成や要旨について 振り返る。 (2) めあてを確認する。 〇 筆者の主張について、その構成や論理展 開の仕方に着目しながら自分の考えを持つ ことが出来るようにするために、前時まで の学習の中で必要なところにポイントを絞 って振り返り、めあてを確認する。 一斉 5 展 開 2 筆者の主張について、納得できる かどうか考え、自分の考えを持つ。 (1) 序論・本論・結びそれぞれの要 約文の筋道の確かさを振り返る。 (2) 筆者の主張への納得の度合い について根拠を挙げながら自分 の考えを持つ。 3 互いに考えを交流し合い、筆者の主 張の確かさについて検討する。 (1) 小集団で考えを交流する。 (2) 全体で考えを交流し合い、筆者 の主張の確かさについて検討する。 ・問題提示と文章構成の工夫 ・本論1~3を支える科学的分析 の提示 ・本論4の「森の消滅」から「イ ースター文明の崩壊」に至る因 果関係の不確かさ ・本論5の「イースター島」の悲劇 と「地球の未来」を結びつける論 理の飛躍 ○ 根拠を挙げながら自分なりに考えを 持つことができるようにするために、前 時の学習での筆者の主張を支える論証 一つ一つの確かさの検討をもとにしな がら文章全体の筆者の主張への納得の 度合いを明らかにして自分の考えを持 たせる。 ○ 自分の考えを広げたり深めたりでき るようにするために、小集団で話し合わ せ、小集団の中での意見の着地点を見出 させ、班意見カードで黒板に立場を示さ せる。 ○ 筆者の主張の確かさについて、わかり やすさや説得力に関わる、文章構成や論 理展開など、様々な点から総合的に検討 させるために、話合いの中で適宜、因果 関係などに着目させるような助言を打 ったり、出される意見を整理したりして いく。 ◇ 文章の構成や論理展開、要旨について 理解した上で、筆者の主張に筋道が通っ ているかについて、根拠を挙げながら自 分なりの考えを持っているか。 個 ↓ 小集団 ↓ 学級 集団 ※適宜 小集団 に戻す 33 終 末 4 話合いを通して、自分の考えがど う変化したかを確認する。 (1) 自分の考えを再構築する。 (2) 全体で考えを交流する。 ○ 最終的な自分の考えをまとめられるよう にするために、話合いの要点をおさえる。 ◇ 筆者の主張に筋道が通っているかに ついて、話合いの中で気づいたことを踏 まえ、根拠を挙げながら自分なりの考え を再構築しているか。 個 ↓ 学級 集団 12 筆者の主張について納得できるかどうか、文章を検討しよう。 まとめ 問いと答えの関係や、科学的な分 析などの正確な根拠を挙げながら 説明している点はわかりやすいが、 因果関係の不確かさがあり、イース ター島と地球のことを「同じ」とす る論理の飛躍がある。

参照

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