Title
第2次大戦後日本における流通組織化政策の検討
Author(s)
白戸, 伸一
Citation
沖縄短大論叢 = OKINAWA TANDAI RONSO, 4(1): 1-34
Issue Date
1989-03-31
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/10625
第
2
次大戦後日本におりる流通組織化政策の闘す
白 戸 伸 一
小稿では、流通の組織化をめぐる政策の位置づけと内容を跡づけながら、 現時点において組織化が何を目的とし、どのように展開されているのかを検 討する。 経済事業を伴う組織化形態は、協同組合(中小企業等協同組合法を根拠法 とする)や商工組合・協業組合(中小企業団体法を根拠法とする)、商庖街振 興組合(商庖街振興組合法を根拠法とする)等の法的根拠のある制度化され た組織と、法的根拠を持たない任意の組織とに区分できる。政策的アプロー チを目指す本稿では、ひとまず前者に限定して考察する。ただし、任意組織 であっても助成ないし規制対象として政策的に深く関わる連鎖組織(ボラン タリーチェーン、フランチャイズチェーン等)は考察対象としておく。 と乙ろで、流通組織という場合、主体別に生産者、流通業者、消費者によ るケースが考えられる。生産者による組織化の場合はマーケティング活動の 一環としての系列化が典型的であるし、消費者による組織化の場合は、例え ば消費生活協同組合の結成による流通ルートの形成、開拓等が考えられる。 しかし本稿では、基本的には流通段階内における組織化に限定する。 乙のような限定の下で組織化の意味をどのように考えればいいだろうか。さ しあたり乙ζでは、戦後その出発点において協同組合があり、中小企業=経 済的弱者民、 「強者と公平にして、平等な立場で競争を可能ならしめる地位 を確保せしめる」という「弱者の生存権」確保を目指したものと捉えておくJ
1.流通組織化をめぐる政策展開
組織化政策の展開過程を歴史的に把握するためには、一定の段階区分をお 1-ζなうζとが有効と思われる。基本的には乙の政策も経済発展段階に規定当 れて展開されている。組織化政策およびそれに関連した諸事項については、 略年表に提示しておいたが、いくつかの研究成果を踏まえて、 3段階に分け て考察してみよう。2 戦後の経済発展段階は、第l段階:復興期(1945年...1950年代半ばま で)、第2段階:高度成長期(1950年代後半...1973年頃まで)、第3段 階:低成長期(安定成長期、 1970年代半ば
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)
κ
区分する乙とが可能であ ろう。流通政策も多少のズレを見せるものの、基本的にはそれらの発展段階 に対応しながら展開されているといえよう。それぞれの段階における特徴と して、第l段階では、 「内実はともなわないが社会政策的な中小商業保護を 建前とする」政策展開、第2
段階では「生産と消費を結ぶ流通部門全体のI
効 率化」を促進する産業政策l
の展開、第3段階では大型屈紛争を契機とした 「調整」・と「効率化」促進の二面的流通政策の展開を指摘できる。 (1)第1段階:復興期 流通組織化との関連で重要と思われる政策ぞとりあげてみると、第1段階 では、独占禁止法(I
私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」、 . 1947年4月公布)、中小企業等協同組合法(1949年6月公布)、百貨庖 法 (1956年5月公布)、中小企業団体法(I
中小企業団体の組織に関する 法律」、 1957年11月公布)等の制定と改正をめぐる諸政策がある。 まず独禁法は、戦前の財閥解体の成果の維持・促進ぞ目的とした経済民主 化の一環として制定されたものであり、 「私的独占、不当な取引制限及び不 公正な競争方法金禁止し、事業支配力の過度の集中を防止して、結合、協定 等の方法による生産、販売、価格、技術等の不当な制限その他一切の事業活 動の不当な拘束を排除する乙とにより、公正且つ自由な競争を促進し、事業 者の創意を発揮させ、事業活動を盛んにし、雇傭及び国民実所得の水準を高 め、以て、一般消費者の利益を確保するとともに、国民経済の民主的で健全 な発達を促進するJ
(第 l条)と規定していた。流通業、とりわけ小売業に おいて唯一の大規模経営であった百貨屈に対する規制は、同法に基づいて中小企業組織化政策略年表 年 月 事 項 1946・
1
1
1
商工協同組合法 47・41 私的独占の禁止および公正取引の確保に関する法律(独禁法) 47・71 三菱商事・三井物産の解体 48・71 事業者団体法(独禁法下での産業団体の合理的活動の限界を規定)8
1
中小企業庁設置1
2
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GHQ
経済安定九原則を指令 49・6
1
中小企業等協同組合法公布(以下組合法と略記、商工協同組合 法廃止)6
1
協同組合による金融事業に関する法律(信用組合の規制)6
1
独禁法改正(外資導入・株式消化の必要性か。ら)9
1
シャウプ使節団第一回税制改革勧告案発表 50・31 組合法 2次改正 51・41組合法3次改正(商法も改正) 組合法5次改正(信用金庫法成立…議員立法で、信組設立許可 が緩和される乙とに既存組合が反発、大半が信金へ) 52・31 企業合理化促進法(補助金交付等による技術向上、諸設備等の 特別償却、国・自治体による産業関連施設整備〉 41組合法6次改正(中小企業者の定義拡張等) 53・31 酒税の保全および酒類業組合等に関する法律8
1
特定中小企業の安定に関する臨時措置法改正(中小企業安定法 として恒久化) 91独禁法の改正(不況カルテル・合理化カルテルの法認、独禁政 策著しく後退) 54 1独禁法に基づく「百貨庖の特殊指定」 55・81 組合法 8次改正(組合設立の認可制、中央会の法制化、行政権 の監督権強化) 91 GATTIC::加盟-3-56・51 中小企業振興資金助成法(中小企業協同組合共同施設設置等 に必要な資金の貸し付け、補助) 51 百貨屈法
71
中小企業振興審議会設置(1
2
月、答申) 「神武景気」 57・61 小型船海運組合法8
1
環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律(環衛法)施 行(対象:飲食庖・喫茶届・氷雪販売・理容美容・興業・旅館・ 浴場・クリーニングなど)→設立されたもの=環境衛生同業 組合 111 中 小 企 業 団 体 の 組 織 に 関 す る 法 律 (58・4施行、以下回 体法と略記、中小企業協同組合もとの法に包摂、ただし実態 は商工組合・同連合会に関する法律。中小企業安定法は廃止 し、調整組合は商工組合に組織変更) 111 組合法 lOi改正(火災共済協同組合と事業協司d粗合の新設) 信用金庫の信用組合からの分離 58 1r
岩戸景気」 59・4
1
小売商業調整特別措置法(購買会の員外利用禁止等) 60・41 中小企業業種別振興臨時措置法(貿易自由化に対処して中小 企業対策審議、指導体制整備) 51 商工会の組織等 K関する法律 6 1r
貿易・為替自由化計画大綱」1
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r
国民所得倍増計画」閣議決定 61・3
1
中小企業振興資金等助成法改正(工場集団化助成、生産工程 の協業化・協同化) 41 産業構造調査会設置(64、合理化審議会と合併し、産業構 造審議会となる)6
2
・51 団体法l
次改正(商工組合は、不況カルテルとしてのみの組 織化を超え、同業組合へ=不況要件の存在しない場合でも指導調査・経済事業=合理化事業を実施する乙とができる)
5
1
商届街振興組合法(大規模事業者も加入可能、経済事業中心、 環境整備も実施可能=共同化と都市開発) 63・31 中小企業近代化促進法(産業構造高度化・国際競争力強化の ため、指定業種に関する近代化計画策定、融資、減税措置) 31 中小企業振興資金等助成法改正(中小企業高度化資金=企業 合同資金、小売商屈舗共同化資金、卸売商居舗集団化資金を 助成対象へ、さらに同法の中小企業近代化資金助成法への改 正により商庖街近代化資金制度創設)7
1
中小企業指導法(中小企業指導センター設置) 71 中小企業基本法(総合的・体系的中小企業政策の展開を規定、 中小企業政策審議会設置) 64・41 IMF8条固となる5
1
産業構造審議会発足、流通部会諮問第一号「流通機構の近代 化のためには、いかなる対策が必要であるか」 71 団体法 5次改正(商工組合による大企業との事業活動調整契 約認可) 121 流通部会第一回中問答申『流通機構の現状と問題点』 内航海運組合法(小型船法の改正) 65・11r
中期経済計画」閣議決定(所得倍増計画手直し) 41 流通部会第二回中問答申『流通政策の基本方向J
(提言:大 規模化、構造変化に伴う社会的摩擦の緩和、合理的な取引活 動の確保、企業経営の近代化等)9
1
流通部会第三田中問答申『小売商のチェーン化についてH
ボ ランタリーチェーン化の推進) 121 流通部会第四回中問答申『卸総合センターについてJ(卸総 合センターの建設促進) 66・31 中小企業近代化資金助成法改正(小売商業連鎖化資金貸与制 度 創 設 ) 101 流通部会第五回中問答申「物的流通の改善についてJ(パレ-5-ットプールの推進、包装の適正化)
vc
計画実施1九 「いまなぎ景気」 67・71 第一次資本自由化 71 中小企業振興事業団法(共同化・集団化の推進機関とし て中小企業振興事業団設置〉 71 団体法7次改正(協同組合法では制約のある、組合員の事業 の全部統合・集約化に道を聞く協業組合制度を導入) 68・51 消費者保護基本法 71 流通部会第六田中問答申「流通近代化の展望と課題J(72年まで の基本方向指示:組織化・協業化の推進、取引慣行の適正化、 物流技術の革新・合理化、商業近代地域計画の策定等) 69 1 流通部会第七田中問答申:jl流通活動のシスiテム化について」 70・81 流通部会第八田中問答申r
70年代の通産政策のあり方』 71・51 産構審中問答申r
70年代の通産政策のあり方』 71・71 流通部会第九回中問答申「七十年代における流通J(
70年代 流通ビジョンの提示と当面の課題の提示:市場構造の高度化、 有効競争の維持・促進、消費者利益の増進(コンシューマ リズムの台頭)、物流の合理化、人材開発、環境整備) 81 ニクソン・ショック(IMF体制の崩填) 流通システム化推進会議『流通システム化へのみち』 72・41 中小企業事業団法改正(高度化事業に事業転換合同事業を追 加、組合による設備共同廃棄事業を助成対象へ) 81 中小企業政策審議会i
70年代の中小企業のあり方とその政 策方向」具申 81 流通部会第十回中間答申「流通革新下の小売商業一百貨屈法 改正の方向一」 73・21 円、変動相場制へ移行9
1
中小小売商業振興法(振興のための一般指針の策定、商庖街 整備計画、屈舗共同化計画および連鎖化事業計画の認定等) 101 大規模小売庖舗法(74・3施 行 )1
0
1 第一次オイルショック 流通システム化実施計画 1975年以来サミット体制による産業構造の多国間調整が推 進される(産業構造転換・産業調整) 77・6
1
独禁法改正(本格的流通規制の時代へ) 61 中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活 動の調整に関する法律(中小企業分野調整法)6
1
小売商業調整特別措置法改正(大企業の事業開始または拡大 に対する主務大臣による「調整」7
1
流通部会第十二田中問答申『卸売活動の現状と展望』 78・9
1
公取委私的諮問機関「独禁法研究会」設置1
0
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円相場急騰1
1
1
大庖法改正(調整対象を 500~ まで司|き下げ、調整権限を知 事(tC部分的に委譲)および商調法改正8
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・3
1
独禁法研究会「流通系列化に関する独占禁止法上の取扱い」 (系列化による公正競争阻害の検証:再販売価格維持行為、 ー居ー帳合制、テリトリー制、専売庖制、庖会制、委託販売 制、払込制、リベート) 81・61 公取委取引部長の私的諮問機関「流通問題研究会」設置1
0
1
産業政策局長・中小企業庁長官私的諮問機関「大型庖問題懇 談会」発足 82・11 同上懇談会報告「大規模小売居舗の届出に係る当面の措置)(
2
月実施) 83・1
2
1
流通部会・流通小委員会「八十年代の流通産業と政策の基本 方向」答申 84・211
大居法の出庖調整問題の今後の取り扱いについてJ
(通産 大臣談話) (1
当面の措置」継続) 87・41 産業政策局長の私的諮問機関1
2
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世紀揃重フォーラム」設置6
1
大規模小売庖審議会長「今後の大庖法の運用について」談話 ( 821
当面の措置」事実上の取り消し) 88・61 経企庁物価局長の私的諮問機関流通問題研究会、中間報告-7-(
r
開放的で競争的流通システム」にむけて規制緩和を提唱) トロントサミットで「経済宣言J
(流通制度における諸規制 の改革を盛り込む) 通産省編『通商産業省30年誌.o1979年刊、小川修司編『図で見る80 年代の流通ピジョン』流通システム開発センター 1984年刊、加藤誠一・ 水野武・小林晴雄編『組織問題と中小企業』同友館1977年刊、公正取引 委員会事務局編『独占禁止政策三十年史J
1977年刊、通産省産政局大規模 小売庖舗調整官付編『大規模小売庖舗法の解説J
1985年刊 等参照。お乙なわれる乙とになった。 いっぽう中小企業者の組織化に関する法としては、戦後いち早く商工協同 組合法が公布されていた(1946年11月)。産業経済の復興のため中小企 業者の組織化を図る目的で制定されたのであるが、組合員資格の点で企業規 模に関する制限がなかった乙とや、組合運営の民主的手続きに関し不十分で あったため、結局戦前の統制組合的体をなし、所期の目的を達成できない状 態であった。したがって、中小企業の団結を促し相互扶助と競争力の培養に よって公正な競争の実現をするため、中小企業等協同組合法ぐ以下組合法と略 記)を制定したのである。同法では、中小規模の商工業者が「相互扶助の精 神に基づき協同して事業を行うために必要な組織について定め、乙れらの者 の公正な経済活動の機会を確保し、もってその自主的な経済活動を促進し、 且つ、その経済的地位の向上を図る乙とを目的とする
J
(第1条)と規定さ れていた。同法を根拠とする組合として、事業協同組合、信用協同組合、協 同組合連合会、企業組合(のちの法改正により事業協同小組合、火災共済協 同組合を追加)が掲げられた。同法では組合員資格を小規模事業者とし、制 定当時は従業者数 100人以下(ただし商・サーピス業は20人以下)とした が、のちの改正により、製造業300人以下、聞業100人以下、小売・サービ ス業50名以下の事業者を原則としている。組合の基準及び原則としては、 相互扶助を目的とするとと、任意に加入脱退ができる乙と、議決権及び選挙 権が平等である乙と、剰余金の配当に制限を設けるとと、組合は組合員に直 接の奉仕をするとと等を掲げている(第5条)。独禁法との関係では、適用 除外措置がとられている。 ともあれ、産業基盤の整備と重化学工業化が進行するなかで、潜在的過剰 人口を温存しつつ生産力の回復を図るうえで、同法により中小企業者に組織 化の法的根拠を与え、自助努力を促すとともに、金融、税制、人材養成・情 報交流等の面で政策的支援体制を造りあげる端緒が与えられたのである。 1950年代にはいり、景気の変動が著しいなかで百貨屈の成長がみられ、 農業協同組合・消費生活協同組合の再出発もあって、中小小売業問題を激化 させる乙ととなった。その結果「百貨届業の事業活動を調整する乙とにより、 9-中小商業の事業活動の機会を確保し、商業の正常な発達を図り、もって国民 経済の健全な進展に資するととを目的」とする百貨屈法の制定をみた。同法 により庖舗面積
1500
0f以上の百貨屈の営業は、通産大臣の許可を得なけれ ばならないほか、閉居時刻や休業日数等は制令に従うととになった。 さらに1950
年代前半には、朝鮮特需のあとわが国の景気が大きく後退し たために、中小企業の各業界では生産過剰と価格の崩溶が生じ、過当競争に よる経営の不安定性が顕著となってきた。そのため、存立が危ぶまれる産業 及び関連産業に属する中小企業者に、一種の不況カルテ)~の性格をもった「調 整組合」の設立を認める時限立法が制定された。乙れを継承発展怠せたもの として中小企業安定法(1953
年)が、そしてそれぞさらに発展させたもの として中小企業団体法が制定されたのである。同法により従来の「調整組 合」は「商工組合J
K改められた。しかも対象業種が工業に絞られていたの を、中小企業全体に拡大したのみならず、生産調整等の調整事業以外にも共 同経済事業もお乙ないうるものとした。さらに、主務大臣に組合員外の事業 者に対する商工組合加入命令と事業活動規制命令を出しうるという権限を与 えた。 (2)第 2段階:高度成長期 第2
段階では、商庖街振興組合法(1962
年5
月公布)、産業構造審議会 内への流通部会の設置(1964
年1
0
月 第1
回会議)、中小企業団体法7
次 改 正 (1967
年7
月公布)等をめぐる政策展開が重要である。 41960
年代初頭に政府は「貿易為替自由化計画大綱」と「国民所得倍増計 画」を決定した。前者は諸外国の自由化要求に応えて日本の貿易自由化プロ グラムを明らかにしたものであり、後者は高度成長による豊かな生活への展 望令示したものであった。乙のととは、経済政策の重点が開放体制にむけて の競争力強化、産業構造の高度化にあるととを端的に示している。それゆえ に、組織化政策も乙の課題に即して展開される乙とになる。 まず商庖街振興組合法についてであるが、もともと自然発生的に生じた商 屈街には、親睦のための任意団体が形成されやすい。戦後は事業協同組合の規定l乙基づいて組織されたものが多く見られたが、商届街には大規模業者も 存在する。また地域固有の形態もあって、結局単行法l乙基づく組合が望まれ るようになり、乙の時期に同法の成立をみたのである。組合の目的として、 「商庖衝が形成されている地域において小売商業又はサービス業に属する事 業その他の事業ぞ営むもの等が共同して経済事業を行なうとともに当該地域 の環境の裳備を図るための事業ぞ行なう
J
(第1
条)乙とを掲げている。明 らかに中小企業固有の組織ではないのである。 1964年K重要な諮問機関である産業構造審議会が通産省に設置された。 乙れによって「近代化政策が本格段階に入った」といわれるように、同審議 会は産業構造高度化・合理化のための重要な政策提言をしばしばおこなって いる。同審議会の一部会として流通部会が設置されたのは、通産政策の重点 のーっとなってきた「流通消費対策の強化」を検討するためであった。5同部 会により 60年代には「流通機構の現状と問題点」、 「流通政策の基本方向J
、 「小売商のチェーン化についてJ
i
流通近代化の展望と課題」、 「流通活動 のシステム化について」、 70年代には i70年代における流通J
、 「流通革 新下の小売商業一一百貨庖法改正の方向一一」等の中問答申が出されている。 乙れらの提言では、規模の利益追求・生産性向上等K帰着する個別事業者な いし個別事業者集団の流通近代化を一貫して論じているが、 60年 代 末 頃 に なると、流通機構全体の流通機能そのものの高度化・効率化を志向する「流 通活動のシステム化」が強調されている。 次l乙、乙の時期における組織化は新たな内容を持ってきている乙とを、中 小企業団体法の改正及びボランタリーチェーン(voluntary chain、vc
と略 記)の推進においてみてお乙う。開放経済体制にむけた中小企業の近代化・ 体質改善への政策がこの時期の特徴であるが、中小企業全般に対する立法と しては、中小企業近代化促進法(1963年3月公布)や中小企業基本法(1963 年7月公布)等が制定される。前者は高度化・競争力強化のための事業近代 化計画作成援助ゃ、転廃業も含む事業の構造改善援助を規定したものであり、 後者は「国民経済の成長発展に即応し、中小企業の経済的社会的制約による 不利を是正するとともに、中小企業者の自主的な努力を助長し、企業聞にお-11-ける生産性等の諸格差が是正されるように中小企業の生産性及び取引条件が 向上する乙と」を目的として(第1条)、高度化のための包括的規定がなさ れている。乙のような具体策のーっとして、資本調達力の弱い中小企業がζ の難点を克服して近代化を推進するために、資本と経営を統合し、組合自体 を事業主体とする方式が法制化された。乙れが協業組合制度であり、団体法 改 正 (7次改正)I乙より同法のなかに位置づけられた。協業化の助成に関す る主な施策として、小売届舗共同化資金による寄合百貨屈の育成、商業団地 資金による卸業者の団地化助成、共同施設資金による組合の共同施設の助成 などがおとなわれた。 VCの推進令商業政策としてとりあげたのは、高度成長下の消費者物価上 昇解決の有効な手段と考えたからである。製造業における賃金上昇が、流通 部門の賃上げを誘発し、当該部門の低生産性のゆえに価格に転化され消費者 物価が上昇するという構造争解消するには、流通部門の生産性向上が不可欠 で、わが国のように中小零細屈の多い現状では、
vc
が有効とみなされた。 1966年度より金融上の助成措置(高度化資金、日本開発銀行による融資) をともなって本格的に展開されたのである。 (3)第 3段階:低成長期 第3段階では、中小小売商業振興法(1973年9月公布)、大庖法(r
大 規模小売屈舗における小売業の事業活動の調整に関する法律」、 1973年10 月公布)等4をめぐる諸政策の展開が重要である。 1970年代初頭における金とドルの交換停止、さらに産油国における原油 輸出規制・価格の大幅引き上げ(オイルショック)などの国際経済環境の激 変により、日本経済は低成長期にはいった。そのため国際的には保護貿易主 義的傾向が生じ、圏内でも市場争奪は激化した。小売業の場合、資本自由化 が1971年で10屈まで50%、それ以上は個別審査、 75年では 100%=完
全自由化へと進み、中小の小売業にとって経済環境は一段と厳しさを増して いた。そのため、政策的には共同化、協業化ないし連鎖化(チェーン化)令 いっそう推進するζとが企図きれた。その具体化として中小小売商業振興法が制定された。同法は、 「商庖街の整備、庖舗の共同化等の事業の実施ぞ円 滑にし中小小売商業者の経営の近代化を促進するζと等により、中小小売 商業の振興を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与するととを目的J(第 l条)としていた。同法では、通産大臣が高度化事業計画(商屈街の整備、 居舗の共同化、連鎖化事業等)の認定
4
をおとなう乙とを定めていた(第 4条)。 乙の認定令受けた場合、金融や税制の面で助成措置がとられる乙とになって いた。さらに、同法では「特定連鎖化事業」の運営の適正化について規定し ていた。乙れは連鎖化事業契約の内容の開示・説明義務令規定したものであ り(第11条)、フランチャイズチェーン(franchise chain、FCと 略 記 ) の奨励等ぞ考慮したものであった。 と乙ろが乙のような組織化を軸とした近代化政策・システム化政策等では 対応し切れないほど、環境は厳しいものであった。そのととは大型屈舗の出屈 をめぐる全国的な紛糾に示されていた。 大庖法は、百貨庖法の適用を受けないで急速に成長してきた大型スーパ一 等が、 1970年代の低成長時代にはいり市場条件が厳しさを増すにつれ、中 小零細小売業者との車L
韓令深めたために、一定の下調整」が不可欠となり制 定されたのである。同法第1
条に、 「乙の法律は、消費者の利益の保護に配 慮しつつ、大規模小売庖舗における小売業の事業活動を調整する乙とにより、 その周辺の中小小売業の事業活動を適正に確保し、小売業の正常な発達をは かり、もって国民経済の健全な進展に資する乙とを目的とする」とある。つ まり同法は第l義的に競争条件の劣る中小小売業の事業機会信確保する乙とを 目的とし、さらに、その手段として大規模小売底舗(当初は庖舗面積!1500m"以上、 ただし特別区および政令指定都市では3000m"以上のみであったが、 1978 年11月改正により、乙れらを第1種として怠らに、 500m"以上を第2種大 規模小売屈舗として範囲を拡大)の「調整」がおとなわれる乙とにより、消 費者の利益が害されないよう配慮するととを付加しているのである。I
調 整J
内容は庖舗面積、開眉目、開閉庖時刻、休業日数等である。 1978年の法改正により「調整」対象を拡大し不況下の中小小売商擁護を 図ったが、各地で「調整J
が難航した。そ乙で関係当局は「大型庖問題懇談-13-会
J
を設け(1981年 10月)、対策を審議した。同会報告によると「大型 屈の出届届出が依然として高い水準にある一方、最近の消費支出の伸び悩み 等により、小売業の競争環境は一段と厳しいものとなっており、中小小売商 の経営も困難の度を加えている。乙のため大型屈の出屈をめぐる紛争が各地 で発生している」という現状認識にたって、いくつかの抑制措置を提言し ている。すなわち、 1、特定大手小売企業の大型屈新設抑制指導、 2、大型 届出屈が相当水準l乙達している地域での新設自粛指導、 3、小規模市町村へ の出届取扱いの慎重化、等である(向上書206"'-210頁)。乙れらは周年2 月産業政策局長通達(r
大規模小売庖舗の届出に係る当面の措置J
)により 実施された。 1984年2月、通産大臣は r80年代の流通産業と政策の基本方向」答申 を受けて、大型屈の急激な出屈の影響を緩和するための調整が引き続きおζな われるべき旨の談話を発表した。そとでは l、商業調整の適正かっ円滑な運 営、 2、地域経済社会との調和への配慮、 3、消費生活協同組合、農業協同 組合の取扱いについて、 4、中小商業振興策についての諸施策が示されてい る。「調整」についての新たな施策としては、大型j苫出届調整を都市計画事業・ 地域商業計画等との関連においてお乙なうとした点である。これを受けて同 年3月産政局長通達「大規模小売屈舗の届出に係る今後の運用についてJ
(産 政局編『改訂大規模小売居舗法法規集J1985年4"'-5貰)では、調整を「消 費者の利益の保護に配慮しつつ、周辺の中小小売業の事業活動の機会を適正 に確保し、地域経済社会との調和等の観点にも一層配慮して行うζと」とし ている。 ところが、 1987年6月に発表された大居審会長談話「今後の大庖法の運 用について」では、従来の見解といささか異なった内容になっている。同談 話では、同年5月経済審議会建議「経済構造調整の指針」を引用して、小売 業に関する公的規制が我が国の経済社会条件の変化によりその意義を後退さ せており、販売許可等にかかわる制度・運用の見直しが迫られているとして、 以下の審議結果を報告している。すなわち、大西法の基本的枠組については、 「安易な法改正は却って地域的摩擦を惹起する恐れが高く、乙れ令維持する乙とが適切である」としている。と乙ろが、運用については、 「柔軟に対応 していくととが重要」だとして、 3点を指摘している。第1に、閉屈時刻は 午後 6時から 8時までの範囲で弾力的に調整する乙とが適当としている。第 21<:、大庖法調整手続き開始前の出盾計画の周辺中小業者に対する事前説明 が、事前調整と同一視主れ、いたずらに長期化している事例もあるので、「そ の目的が達成されたと認められた時点で、事前説明の終了を確認し、大庖法 の調整手続きに入る乙とが適切である」としている。第 31<:、議論が噛み合 わないため事前商調協審議が長期化するのは望ましくないので、そのような 場合は正式商調協に検討の場ぞ移し、なお一本化が困難な場合には大庖審に おいて審議令お乙なうのが適切だとしている。つまり、形式上は手続きの面 で審議の効率化ぞ図るととを提起しているが、長期化の理由が中小小売商の 反対もしくは不同意によるものである以上、実質的には審議打ち切り、大型 届出屈の推進へと向かう可能性が大である。 さらに、最近の貿易摩擦解消・輸入拡大を推進するうえで、大型屈は「開 発輸入の展開と中小小売業者の輸入阪売への支援
J
1<:貢献しうるという期待 から、 「現下の対外経済関係や輸入拡大における大型屈の役割に留意し、各 地の商調協、大屈審における大庖法に基づく調整に当たっては、例えば大型 屈が輸入品コーナーを設定する場合等には、適切な配慮ぞ加える乙とも真剣 に検討されるととが望まれる」としている。乙れは輸入促進のために大型屈 の規制を緩和するととぞ示唆している。 乙れら一連の経過をみてくると、大届法制定以降、中小小売業の事業活動 機会確保という目的にそって同法が補強されてきたが、 80年代後半になっ て運用面から徐々に規制緩和へと方向転換し始めているといえよう。とのよ うな政策転換の根拠となった認識の一つは、r
80年代の流通産業ピジzンJ K示された小売業における競争パターンの「変化」である。すなわち、競争 は「大型庖対中小小売庖J
から「業態聞競争」へ「変化」し、都市計画ない しまちづくりの中で大型屈の「調整」も考えられるべきであり、「共存共栄」 の余地が増大しているという認識である。もう一つは、大型小売屈が製品輸 入等の面で内需拡大・貿易摩擦の解消に貢献しうるという認識である。さら-15-には、流通諸規制や複雑な流通機構・商慣行が非関税障壁となっているとい う批判を解除する方策のーっとなるという認識である。とくに
88
年トロン トサミットの「経済宣言」ゃ日米貿易委員会におけるアメリカ側の要求など にみられるように、近年では貿易問題から流通制度見直しが強く追られてい る。2
.
8
0
年 代 の 政 策 提 官 と 組 織 化 政 策 論 流通規制の緩和が内需拡大や製品輸入の拡大に結びっくかという点に関し ては検討の準備が整っていない。乙乙では、いわば楽観的に描かれている「業 態間競争」に関する見解を、180
年代の流通産業ピジョンJ
(産構審流通 部会・中小企業政策審議会流通小委員会合同会議答申)の枠組から再整理し、 さらに同答申と、その後の流通環境の急激な変化ぞ踏まえて設置された1
2
1
世紀流通フォーラムJ
(通産省産政局長の私的諮問機関)の提言において、 組織化問題がどのように捉えられているのかを検討しておく。 (1)r
8
0
年代の流通産業ピジ司ン」1983
年1
2
月、流通部会・流通小委員会合同会議答申180
年代の流通 産業と政策の基本方向J
は、差し迫った大型届問題の処理や流通機構のあり 方、政策の基本方向についての考え方令明らかにするζとを課題としていた。 乙のいわゆる180
年代の流通産業ビジョンJ
では、1980
年代を「工業化 社会の成熟期と高度情報化社会の揺盛期が重なり」あった時代と捉え、そ乙 では「生活の総合的充実感の達成」が課題となっており、流通産業は「モノ、 サービスを総合的に提供する総合生活産業」として先導的役割ぞ担うものと 位置づけられている。具体的には、①消費者ニーズの個性化・多様化への対 応、②都市商業ルネッサンスへの対応、③流通技術の創造的開発への対応、 ④柔軟な流通組織の形成と国際化への対応という諸側面から言及されている。 とれらの課題に即した流通政策の基本方向として、第 1Ir.、消費者ニーズ の多様化への対応に関しては、コンピュータによる顧客情報処理など情報化への助成、業態開発・業態間競争の適正化を指摘している。新業態の展開が みられるのは、基本的には消費者行動が趣味・余眼的商品分野における晶揃 え、情報、文化、レジャー追求型と、生活必需的商品分野における低価格・ 便宜性追求型に2極分解している乙と令根拠としている。第21C.、中小企業 対策としては、ボランタリーチェーン、フランチャイズチェーン、商庖街振 興組合、卸商業団地への参画などの組織化を推進するとと、さらに新しいま ちづくりであるコミュニティーマート構想の推進令掲げている。また懸案で あった大型屈に対する出届規制に関しては、 「大規模小売屈舗の届出に係る 当面の措置
J(
1982
年2
月)の継続を示唆しながら、 「現在の小売業が種 々の点で転換期にあるとと」や「海外からの要請が強まっているとと等にも 配慮する必要がある」としている。つまり、現時点では大型届出庖抑制の方 向令維持するが、 「調整措置J
IL関しては慎重に対処するよう要望している のである。第 31乙、地域ないし都市と商業の関連を重視して、商届街の整備 や大型庖「調整J
においても都市計画等と連携しながら実施する乙とを指摘 している。第 41C.、国際化の進展に対応して、外国製品の品揃え支援や、日 本の流通機構や商慣行=非関税障壁という批判に鑑み理解を求める活動に取 り組t
r
乙とが述べられている。そのほかに、情報化社会への積極的対応、人 材確保のための研修事業や魅力ある就業環境形成政策が提起きれている。 との『ピヅョン』における大型庖問題と組織化の課題に関して特徴的な乙 とは以下のとおりである。すなわち、消費者ニーズの多様化によりコンビニ エンスストア(CVS)
やDIY
など新業態が生まれ、業態間競争が高まり、総 合スーパーの成長力も低下してきているいっぽうで、 「従来の「大J
とか「中 小」といった範暗にあてはまらない組織化された小売盾J
(VC
、FC
、共同 居舗)等の進展の結果、 「従来の「大型庖対中小小売庖」という競争のバタ ーンが大きく変化し」、各業態が分業・補完の関係になって「共存共栄を図 る余地が今後一層増大」してくる、そして教養・余暇関連小売業を中心l乙屈 舗数が増加し、小売業全体としては庖舗数の増加が続くと予測した乙とであ る。乙の点については、業態間競争がはたして大型庖問題、きらにはその背 後にある大資本と中小零細資本との対抗を緩和しているのかどうか疑問が残-17-る。近年の統計では明らかに零細経営が急減し、小売屈総数が減少しており、 常時雇用従業者のいない個人経営が淘汰されていると考えられる(後述人 組織化については、中小小売商業振興策の一環として、また流通近代化・ 合理化促進の有効な方策としてVC、FCが引き続き奨励されている。さらに、 同ビジョンでは流通産業の地域社会との結合と調和を図るうえで、近隣型・ 地域型・広域型の各商庖街の組織化を提起している。商居街の共同事業によ り、文化性をもかね備えたまちづくり金推進するためである。つまりコミュ ニティーマート形成のための重要な手段として位置づけているのである。 ζ めような方向は、従来の流通近代化のための政策が、生産性の向上・消費者 ニーズへの的確な対応という「経済的効率性」追求に偏っていた乙とへの反 省にたって、流通産業の「社会的有効性」を配慮するという考え方によるも のである。乙うしてみると、相互扶助的な協同組合による流通の組織化とい う視点は、明らかに後退しており、チェーン組織や商庖街振興組合に組織化 の重点が移行している乙とがわかる。 (2)
r
21世紀流通フォーラムからの提冨J
産業政策局長の私的諮問機関として、87
年4
月、121
世紀フォーラム」 が設置された。乙のフォーラムの設置目的は、r
80年代の流通産業ビジョ ン』に代わる政策提言令得るζとにあった。流通を取り巻く環境の変化が予 想舎はるかに越えて進んでいるため、同『ビジョン』では対応し切れなくな った、というのが設置理由である。 m 乙のフォーラムが示している現状認識は、以下のようであった。すなわち、 ①商倍数の急減、新業態の急成長、流通チャネル見直しの増加などにより、 流通構造の変化がみられる。@円高による製品輸入が急増するいっぽうで、 諸外国から流通が非関税障壁になっているという批判が高まっている、③流 通産業の情報化が急進している、④消費において生活者ニーズが質的に上昇 している、というものであった。そして、国際的視野にたって日本経済の運 営を考える場合、貿易摩擦の解消が課題となっており、流通産業は、そのよ うな観点から圏内の消費拡大(内需拡大)に努め、消費財輸入の拡大に努力すべきだとしている。 このような認識から、流通産業が挑戦すべき課題として、①「生活者の側 に立って新しい生活文化や人間らしい生活ぞ提案し需要を創出する」乙との できる「生活創造産業」へ脱皮する乙と、<ID
i
輸入拡大と国際社会への貢献」 につながる開放型流通機構を構築する乙とを掲げている。そして乙れらの課 題達成のため、5
つのテーマを設定している。すなわち、(
1
)1豊かな、消費生 活のために一一個人消費の拡大への貢献一一J
、(2)1魅力ある職場とするた めに一一雇用の創出への貢献 」、 (3)i
賑わいのある街にするために一一 地域社会活性化への貢献一一」、 (4)1海外の生活文化に触れるために一一輸 入拡大への貢献一一」、 (5)i
世界の良きパートナーとなるために一一国際社 会への貢献一一J
である。(1)については、流通産業の多様な業態展開・情報 化・組織化などの必要性を指摘するともに、不合理な商慣行(返品・リベー ト・派遣庖員制等)が「円滑な情報化、国際化 l乙対する障害となりうる」 としてその是正を求めている。 (3)については、リゾート開発やコンペンショ ン都市建設にアメニティ性やアミューズメント性に富んだ新しいショッピン グセンターの結合ぞ提唱している。 (4)については、流通各段階における輸入 の拡大・開発輸入促進・海外からの直販体制作り・輸入品フェア等の開催ぞ 提唱している。 (5)については、流通機構=非関税障壁論打開のために商慣行 透明化を促進するとともに、流通企業が外国企業対日進出の際の良きパート ナーとなるととを提唱している。 総じて、貿易摩擦解消のために、流通産業が輸入拡大の「リーディング・ インダストリーJ
たるζとを期待したものとなっているといえよう。それゆ えに、効率化が強く意識され、組織化を提唱しでも、ボランタリー・チェー ンやフランチャイズ・チェーンの促進が指摘されるにとどまっており、中小 の流通経営の共同化はあまり考慮されていない。今後の流通政策の展聞に関 しては、 「市場への参入、価格の決定、商品の調達、販売等の際に直面する 規制全般について、経済社会情勢の変化に対応して緩和に努めていく乙とが 必要である」としている。しかし、その場合の至上命題が輸入拡大・外国企 業への市場開放である以上、乙の乙とは開発輸入や輸入品大量販売に対処で-19-きる大型小売庖や流通大資本に対する規制緩和へ帰着する。いっぽう、業態 間競争=分業による中小小売経営と大型屈との「共存共栄」の可能性につい ては触れられなくなっている。
3
.
組 織 化 の 現 状 ととでは、卸・小売業の推移を数量的に把握し、いかなる構造展闘争して きているか、そしてまたその内部でいかなる組織化がお乙なわれてきたのか そ検討しておく。なお、全国的動向を把握するうえで資料が不十分な場合に は、沖縄県の資料により若干の補足ぞ試みた。 (1)卸・小売業展開の数量的把握 国民経済のなかで、卸・小売業の占める比重をみておとう。 1985年圏内 総生産(実質)291兆円中42兆円ぞ占め、全就業者5,836万 人 (1985年 国勢調査)中 1,033万人(同年『商業統計表J)を占めていた。国内総生産 の構成を上位から並べると、 l位製造業(34.4%)、 2位卸・小売業(17.7 %)、 3位サービス業(12.5%)となっており、就業構成では1位製造業 ( 23.9% )、 2位サービス業(20.5% )、 3位卸・小売業(17.7%)と なっている。 ζのζとからも、流通業が国民経済にきわめて大きな比童会占 めている乙とがわかる。 沖縄県内では、 1985年県民総生産の構成は、 l位:政府サービス生産者 ( 16.8%)、2位:卸・小売業(15.4%)、3位:建設業(14.6%)で あり、就業構成は、 l位:サービス業(25.3% 、) 2位:卸・小売業(18.6 %)、 3位:建設業(14.0%)であった。製造業の脆弱性のため、全国構 成とはかなり異なったものとなっているが、卸・小売業の県経済l乙占める比 重が全国以上に大きいととがわかる。 『商業統計表J1<::.依拠して全国の庖舗の従業者規模別構成をみると、 1958 年以降、 1982年までは屈舗総数は増加してきたが、 1985年にかけてかな り減少(215万庖から204万届へ)している。乙の減少は1---2人規模届の減少によって生じている(卸10万庖→9万屈、小売104万庖→94万庖)。 そのうちもっとも大きい減少は、飲食料品小売業の乙のクラスであった(約 6万屈の減少)。 沖縄県内では、 1972年以降1982年までは同じく増加していたが (22,700 庖 →26,800庖)、 85年にかけてやはり減少している(約1,800庖減少し て25,000庖へ)。 ζの減少の内容巻卸・小売別にみると、卸では全体的に 増加しているが(3, 100屈→3,200届)、小売業(23,700庖 → 21,800 后)のうち 1'""'2人規模屈のみが大幅に減少している(明600屈 け16,200 庖)。もっとも大きい減少は、やはり飲食料品小売業の乙のクラスであった (約1,400屈の減)。 小売業の従業者規模別居舗構成をみると(図1)、 1'""'4人規模の減少と それ以上の規模での増加が示されている。しかし、 1985年時点でも圧倒的 割合は小規模屈である。また全国と沖縄を比較した場合、沖縄の零細性が窺 える。 年間販売額構成は庖舗構成とかなり違っている(図2)。従業者50人以 上の大規模屈は、庖舗構成では1%も満たないが、販売額では全国では
2
1.6
%、沖縄では16.0%を占め、 1'""'4人の小規模庖は3割程度に過ぎない。 従業者l人当たりの年間販売額ぞ規模別に対比してみると、小売業全体を 100とした場合、表lのようになっている。小規模屈と大規模屈の差は歴 然としている。 小売業における庖舗数と年間販売額を法人・個人別にみると(表2・3)、 全国的には個人経営庖舗が72%、法人経営盾舗が280/0だが、販売額で出監 に法人が76%、個人が24%である。法人経営の優位牲がはっきりと現われ ている。なお、沖縄の場合、法人経営の未発達状況が明らかである。ただし、 Aコープチェーンぞ含む農業協同組合の販売額が多いのが目立っている。 以上の乙とから、流通の中核をなす卸・小売業が国民経済のなかで大きな 比重を占めているが、その構成においては中小の個人経営が多く、近年では とくに飲食料品取り扱い等の小規模屈の経営環境がかなり厳しくなっている ことが推定しうる。大規模経営と小規模経営の角逐は、小規模経営の減退と-21-. . . . _ 、 図l 小売業における従業者規模別居舗数の構成比 lE個人以上 150-個 人 12ト 個 人 110-同 人 1 5-9人 │ 0.05 0
1
.
9 __:'~'-' .-::三二J 三午日 "-....ぷzゴ~Ag_...二三三tて.:.:- -_.-985隼 │ 与417.0 1 ~ I同111.7 1 1982年 O.I~コ三ω9 O.o80.1~一一 1.1 \./~手ー-2. 8 E0.9 r、-1.4 0.11、一一-0.26 白 川0. .15_,----0.7 0.04、
Lぷ-1.瓦 1972年 ~ト一一 11 1 10.5 1 0.090.1十-""'-1.1 1958年 116.81 /〆{¥'-1.8_ 0.02'-一一一一ニヱーー0.05 88.0% 82.8% 90.5% 84.2~¥ 93.9% 85.4% 91.4% 備考.各年『商業統計表H沖縄県の商業』の数値より算出。H
:
:
図2 小売業における従業者規模別年間販売額構成比戸川…!川却
rkr
,引トツいり
1985年 1982年 1979年 1976年 1974年 1972年 1970年 1966年 19回 年 1958隼_
-17.218.8115.5 1 20.7 11.6 1 14.6 16.01 日2 1 13.5 1 21.6T
7
:
4
l
6
可
15.0 1 18.9 1 15.2r
14.8 -15.71 12.6 1 12.5 1 22.0 寸7.41日 │ 即 1 14.8 1 15.3 114:516訂 12.6il2:4i 20.8 110主
3
.
11.8 I 16.4 11
14.715.81 11.4 1 12.5 1 21.4 I 10.8 14.91 11.8 I 11.5 1回 1 15.6 1561 11.81 は4 1 ! 日9 1日111.9 1 13.0 しとと16.21 11.1 1 12.9 己主」吐_E_~ 21.1 21.6 ~ 竺乙」 20.9 30.2% 1 沖 縄 31.2% │ 全国 87.2% 32.9% 43.6% 33.4% 44.8% 34.1勉 48.6% 84.1% 33.9% 34.4% 40.8% つ平一一一一一寸表l 小売業従業者l人当たり年間販売額 ( 1985年) 沖 縄 全 国 従業者規模 額 指 数 額 指 数 万円 万円 1... 2人 562 51 850 53 3...4人 888 81 1367 85 5...9人 1270 116 1859 116 10... 19人 1471 134 1806 112 20... 29人 1284 117 1797 112 30... 49人 1426 130 1847 115 50... 99人 2394 219 1964 122 100人 以 上 2545 233 3322 207 小 売 業 計 1094 100 1607 100 経 営 組 織 。
r
昭和60年商業統計表』、 沖縄県企画開発部統計課 『昭和60年沖縄県の商業』の数値を使用。 表2
日本の経営組織別小売商業 商 庖 数 % 年 間 販 売 額 ( 1985年 ) % 100万円 法 人 計 449,309 27.59 77,427,438 76.1 ~ 社 425,252 26.11 72,29,1526 71.1 ( 百 貨 庖 ) ,1774 0.11 13,539,006 13.3 農業協同組合 12,318 0.76 2,908,996 2.9 生活協同組合 2,292 0.14 1,317,310 1.3 個 人 計 1,179,335 72.41 24,291,626 23.9 従 業 者 使 用 291,993 17.93 11,973,906 11.8 従業者不使用 887,342 54.48 12,31(, 720 12.1 総 計 1,628,644 100.00 101,719,064 100.0 。『昭和60年商業統計表』の数値を使用。 。百貨庖は向上資料の百貨居中会社の数値を使用。一
23-表 3 沖縄における経営組織別小売商業 ( 1985年 ) 経 営 組 織 商 庖 数 % 年 間 販 売 額 % 法 人 計 1,891 8.68 43,291,0411万円 61.6 会 社 1,693 1.15 38,860,209 55.3 ( 百 貨 庖 ) 7 0.03 3,902,243 5.6 農業協同組合 124 0.51 3,249,054 4.6 (Aコープチェ-/j 34 0.16 1,222,515 1.1 生活協同組合 10 0.05 343,144 0.5 (県民生協) 210,218 0.3 { 閤 人 計 19,946 91.32 26,981,165 38.4 従 業 者 使 用 4.908 22.41 16,185,861 23.0 従業者不使用 15,038 68.85 10,195,304 15.4 総 計 21,843 100.00 10,218,206 100.
。
。()頃目以外は『昭和60年沖縄県の商業.1 (県企画開発部統計課1986 年干IJ)の数値を使用。 。百貨庖は同上資料の百貨庖中会社の数値、 Aコープチェーン・県民生協は l鎗4 年度、県経済連生活部資料、県民生協企画室の資料による。 いう形で深刻化しているといえよう。 (2)組織化の数量的把鍾 まず事業協同組合・企業組合・協業組合・商庖街振興組合等の発展状況を みてお乙う。全国的動向は、表 411:示されているとおり、最多の事業協同組 合が 1980年度をピークに減少に転じているのぞはじめ、商庖街振興組合以 外はすでに減少傾向にある。 復掃後の沖縄における組合設立状況は表5
のようになっている。事業協同 組合を中心として、急速に普及し、 1975年 に は 復 帰 時 の 2倍に、8
らに 1985年には 4倍にまでなっている。しかし、 1983年頃を境に組合数は停 滞し始めた。その要因として、企業倒産件数の急増に示される経済環境の悪 n 化と、法律に基づく休眠組合の整理が開始された乙となどを指摘しうる。た だし、商庖街振興組合の新設は衰えず、 80年代前半だけでも倍増し、急速l
乙発展している。1986
年調査によれば、県内には1
1
2
商庖街があり、その うち1
7
商居街に組合が造られている。 全事業所に対する組合加盟の事業所(=事業者)比率は、全国レベルでは 3割を超えているが、沖縄では21%程度であり(表6参照)、全国最下位 である。県内では4
人以下事業所が75%
であるととも勘案すると、乙の組 織化率はかなり低い。卸・小売・飲食業における同様の組織化率は、事業所 に対する組合員数で7.7%
であった。8
割以上が1""4
人の小規模経営であ るとの分野では、さらに組織化率が低いのである。上記各種組合中の卸・小 売業に関する組合比率は、全国では3
割台であるが、沖縄県の場合、2
4
.
2
%
である(表7
)。ただし、全国同様もっとも高い構成比率である。乙れは、 卸・小売業分野において、組織化による経営の安定化や改善舎とくに必要と し、また政策的にも推進注れてきた結果といえよう。また、商庖街振興組合 が着実に増加しているのは、8
0
年代に「コミュニティー・マート構想」に 基づき政策的に推進されてきたととにもよるが、基本的には大型屈の進出に 対する既存の中小小売経営の防衛的措置の現われといえよう。いっぽう近年 では、サービス業や建設業分野で組合が増加しており、乙の分野でも大規模 経営との事L
離が深まっているといえよう。 つぎにチェーン組織による組織化ぞみておζう。全国的には、VC
が1
3
3
チェーン・5
4
,713
庖舗(日本VC
協会加盟分、1987
年6
月現在)、FC
が619
チェーン・1
1
4
,204
庖舗(日本FC
協会加盟庄は1
1
7
チェーン・3
7
,744
底舗、1987
年3
月現在)了小売業における販売シェアがVCI0.2
%、FC
2.3%
であるとされている(表8)
0VC
の構成は表9
のとおり、 食料品庄の比率が高くなっている。FC
の場合はフードサービス業5割、小 売業3割、サービス業2割であり、小売業の庖舗数ではコンビニエンススト ア(CVS
と略記)、 医療勧化粧品居、洋菓子・パン販売屈の順!で多い(表1
0
)。沖縄の場合、1982
年調査では、VC
加盟屈6
4
、小売業における販 売シェア1.0
%、FC
加盟居1
0
9
、シェア1.8
%であった7
;
分野としては、VC
では医薬・化粧品屈が5
6
%、飲食料品屈が20%
であり、FC
では飲食 料品庖6
割、医薬・化粧品屈17%
であった。医薬・化粧品屈の組織化が若 -25-『 ・ ・ 軍 属 曙 園 田F表4 種類別組合数の推移 事 事 火
富
I~ 協 企 協 商 商 商 及 組 業 業 用 同 工 工 庖 ぴ ム口 iロ』 協 協 協 組 業 業 組 組 街 商 同 同 同 1仁』2 口A 速Z口A 振 后 連 同 連 組 組 興 街AF3 組 組 組 組 £zコh 及 合 組 振 2十 i口h ~ 4E二ミ』t
当1‘ iZ』25 Z仁』3 Zt斗冶‘ ぴ 会 ~ テS割ミtメ~ 1963 24,319 28 36 517 408 5,096 984 (39) 365 ( 1) 31,753 1968 32.737 28 38 544 521 4.968 177 1,512 (60) 958 (22) 41,483 1973 40,172 37 39 501 623 4,953 982 1,718 (69) 1,429 (55) 50,454 1978 45,235 39 43 485 708 4,991 1,123 1,856σ2) 1,847 (66) 56,327 1979 46,075 39 43 483 727 5,036 1,124 1,873 (73) 1,902 (66) 57.302 1980 46,802 39 43 475 749 5,034 1,137 1,885σ2) 1,958 (68) 58,122 1981 44,109 23 43 473 776 3,362 ,1545 1,945 (68) 2,009 (68) 54,285 1982 40,795 19 43 472 769 2,951 1,566 .1935 (67) 2,069 (72) 50,619 1983 41,032 18 43 471 786 2,941 1,573 1,948 (71)2,118 (76) 1984 40,276 17 43 464 774 2,803 1,546 1.913(71)2,171 (84) 1985 39,002 16 43 450 797 2,583 1,514 1,826 (68) 2,232 (84) 48,463 1986 39,341 16 44 448 803 2,573 1.502 1.889 (72) 2,274 (84) 48,890 1987 38,732 19 44 437 799 2,514 1,488 1,869 (72) 2,301 (86) 48,203 資料:中小企業庁調べ (注) 1.1968年度までは年末現在である。 2.()内はそれぞれの連合会の数で内数である。 3.協業組合制度は1967年度に創設された。 4.①1982年度比全国中央会が実施した調査の結果、既に解散していても行政庁に 届出していなか司た組合等を削除した。 なお、削除した結果、前年度に比べ、 1981年度、1982年度及ぴ1984年度は 組合数が減少している。 ②1981年10月1日及び l鈎4年10月1日で休暖組合の盤理を行った。 『昭和63年度版中小企業要覧』等の数値を使用。表 5 紐 合 設 立 状 況
むに三
1972 1975 1980 1985 1987 事 業 協 同 組 合 設 立 40 16 20 8 7 解 散 2。
4 16 21 現在数 63 119 197 242 235 同 連 合 会 設 立。
l。
解 散。 。 。
現在数 2 3 3 商 工 組 合 設 立 3 2。
1 解 散。
2。
l 1 現在数 3 11 14 14 14 協 業 組 合 設 立 l。 。 。
解 散。 。 。
1 現在数 5 7 12 11 商庖街振興組合 設 立 3。
1 3 解 散。 。 。 。
現在数 4 8 16 19 同 連 合 会 設 立。 。
解 散。 。 。
現在数 1 設 立 43 21 22 10 11 計 解 散 2 2 4 17 23 現在数 67 139 229 288 283 。沖縄県商工労働部中小企業指導課『昭和62年度中小企業施策の概要』、『沖縄 県中小企業団体名簿.1( 1988年)の数値を使用。-27-表6 産 業 別 組 合 員 数 ( 1988年3月末現在)
~ミ
計 林 業 漁 業 鉱 業 建設業 製造業 旬 - 金融・ 不 動 連舗・ サ ー 各 種 小売業 保険業 産 業 通信業 ピス業 産 業 A 計 14,477 106 8 331 1,973 2,468 2,951 39 40 2目771 1,638 2,450 事業協協同組合 9,997 86 8 331 1,365 2,082 1.993 39 40 I 2,756 843 752 商 工 組 合 2,676 604 386 951 735 協 業 組 合 87 20 7 商后街振興組合 1,688 l,688 0 車 協 連 合 会 19 4 7 8 商 援 連 合 会 10 10 B 事 業 所 数 67,403 3 23 50 I 3.825 3.363 38.519 844 2.925 1.927 15,826 A / B (%) 21.5 3533.3 34.8 66.0 5.16 73.4 7.7 4.6 1.4 143.8 10.4 。組合員数は『沖縄県中小企章団体名淘J( 1988年}の数値を使用。 。事聾所教は沖縄県企画開発部統計探『昭和日l年事量所統計調査結果頼告』の数値を使用。 。両統計の事輩所の把捉方法の遣いにより、 A/B比車は畢当性を欠〈ものがあると思われる. 表7 組 合 構 成(
1987
年 ) 全 国 沖 縄 卸・小売業 種 5j1j 実 数 構成比 a実数 権成比 b実 数h
/
d % % % 事 業 協 同 組 合3
8
,7
3
2
8
2
.
0
2
5
1
8
5
.
7
6
6
2
6
.
3
企 業 組 合2
.
5
1
4
5
.
3
。
0
.
0
。
0
.
0
協 業 組 合1
,4
8
8
3
.
1
1
2
4
.
1
8
.
3
商 工 組 合1
,7
9
7
3
.
8
1
4
4
.
8
4 2
8.6
商居街振興組合2
,2
1
5
4
.
7
1
6
5
.
5
そ の 他 の 組 合5
0
0
1.1。
0
.
0
。。
。
連.
g
.
之33』ζ9
5
7
4
言十4
8
,2
0
3
2
9
7
7
2
2
4
.
2
。構成比は連合会を除外した合計数値に対する比率。 。全国数値は中小企業庁調べ。沖縄は『昭和6
2
年度中小企業筋策の概要』の数値 を使用。表8 小売業態別販売額の推移 (単位:百万円} 業 態 昭和57年 昭和60年 {申ぴ率 年 平 均 (シェア、% (シェア、%) (%) 伸び率(% 百 貨 庖 7,(175.36,)669 7,(977.38,)773 11.5 3. 7 チ ェ ー ン ス ト ア 糊 9,(292.28,)128 10,(4104.63),968 13.3 4. 2 ショッピンク'センター鰍 9,(O97.l7,)800 lO,(6102.04),700 17. 1 5. 4 ボランタリーチェーン鰍 7.〈980.84.J000 1O,(310526,)600 31.0 7: 0 フランチャイズチェーン l,(921.3ω,300 2,(322.73,)O00 21.6 6;7 コンビニ・ミニスーパー 942ω,661 (1. l,(713.57,)043 84.1 22.6 DIY・ホームセンター ( 67O.27.) 000 l,(118.32,)300 76.1 20.8 生 協 l,(O1O.O1),378 l,(311.73,)310 31.7 9:6 農 協 2,(523.77,)333 2,(920.89,)996 14.6 4. 7 訪 問 販 7企E2 l,(518.07),OOO 2,(150,)O00 2. 1 36.1 10.8 通 信 販 ヲ宝会E=e 6407,)O00 ( O. (803.08),O00 29.7 9.1 小 売 業 総 販 売 額 93,971,191 101,719,064 8. 2 2. 7 (※)昭和56年 (鰍)協会加盟庖 (資料) 大型小売庖販売統計、日本チェーンストア協会、日本ショッピングセン ター協会、日本ボランタリーチェーン協会、日本フランチャイズチェー ン協会、日経流通新聞、ダイヤモンド・フリードマン社、商業統計、日本訪問 販売協会、日本通信販売協会 。通産省産政局商政課編『豊かさの構築 流通産業J73頁より転載。
-29-表9 ボランタリーチェーンの構成 チ ェ ー ン 数 (131 ) 居 舗 数(53,540) l位 飲 食 料 品 (56 ) 飲 食 料 品(25,107) 2位 衣 料 品 (16 ) 日用語家庭用品(5,790) 3位 白用語諒庭用品 ( 10 ) 寝 具(5,233) 家具インテリア ( 10 ) o 1986年6月現在、臼本ポランタリーチェーン協会調べ。 表10 フランチャイズチェーンの構成 チ ェ ー ン 数(488)后 舗 数(114,204)d咳滴業チェ-,/数(l5J) 小 売 商 業 庖 舗 数 (21,551) l 位 フードサービス業(243)サ ー ビ ス 業 (51 ,11~ 洋 菓 子 ・ バ ノ (26)コンビ戸エレスストア( 1,111) 2位 小 売 商 業 (151)フードサービス業(34,93& 呉 服 洋 服 各 種 訴 綿 (26)開 化 笹 商 品 ( 瓦184 3位 サ ー ビ ス 業 (94)小 売 商 業 (21,551>コンビニエJスストア(23)禅 菓 子 ・ パ ン (5,041) 。1987年3月現在、日本フラ〆チャイズチ孟ーン協会関ベ. 表11飲食料品小売業における主要VC、FCの展開状況 a988年12月現在) 本 部
.
社 名 県内本部設 立 年 屈舗総数 RC FC VC 棉 プ リ で才 1975 26 26 棉 キ ン グ ス ト 1985 25 25 欄 オ キ マ ー ト ( フ ァ ム ) 1975 20 16 4 金秀商事掛けウンプラザかねひで) 1979 22 21 鞠 サ ン 、J ヨ 、y プ 1982 11 11 脚 沖 縄 ス ノf 本 部 1985 10 2 8 脚アイアンドアイリテイル(ニコマー卜) 1987 6 6 鞠 沖 縄 フ ァ ミ リ ー マ ー 卜 1987 24 10 14 全 日 本 食 品 糊 } 沖 縄 事 業 所 1997 35 35 。前掲『沖縄県中小企業近代化調査報告書』、『流通会社年鑑89年版』および 聞き取りによる。干進んでいたが、全体的にチェーン組織はきわめて未発達であったといえよ う。と乙ろが近年、飲食料品庖の分野で急速にチェーン展開が進行し始めた。 その契機は、業界大手チェーン企業が沖縄市場に参入してきたととに求めら れよう(表11)。 たとえば、県内百貨屈と西武セゾンク・ループに所属するファミリーマート の出資により設立された沖縄ファミリーマートは、 1987年10月 に1号屈 令開届きせて以降、ひと月に2庖舗のペースで屈舗を拡大している。岡本部 は、沖縄にとっては新たなCVS市場を年間阪売額で150億円と想定し、そ の半分ぞ傘下FC 1[.より掌握するととを目標に、 R Cによるテストマーケテ イングを並行怠せながら多盾舗展開している。従来、飲食料品分野ではチェ ーン展開が乏しかっただけに、立地・時間・品揃え等に利点をもっCVSが、 優れた経営ノウハウと資本力をともなって参入してきたのであるから、"マ チャグヮー"を主流とした小売業界の編成替えが着実に進行するであろう。 ま と め に か え て 政策史の検討を通じて明らかなように、わが国において圧倒的多数を占め る中小零細の流通経営の組織化=補強策は、社会政策的様相の強かった中小 企業組合による形態のものからVC、FCI乙代表される効率重視のものへと 重点を移してきた。またとれらのチェーンも、 FCはいうに及ばずV C内で も淘汰が進み、ナショナルチェーンの進展がみられる。さらに80年 代 後 半 には貿易自由化・輸入拡大の「外圧」に即して流通規制緩和へと進んできて L、る。 消費者にとって望ましい流通を考えた場合、やはり競争的市場構造の展開 であろう。そのためにも、地域に密着し、ニーズに適確に応えうる多数の流 通経営の発展が望ましい。したがって、組織化・集団化によるスケールメリ ッ卜を追求しつつ、活力のある経営展闘争可能としている多数の中小経営の 存続が望ましい。 「業態間競争
J
による大対中小といった競争関係の変更=i
共存共栄」と-31-いう