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※※同※※※金沢大学

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Academic year: 2021

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(1)

小脳出血を合併した褐色細胞瞳の1例

一血行動態の検討一

森清男瀞桝田昌之助滞高桑健澱 猪原千影糯中条達也瀞大西寛明※

今堀恵美子常※井田正博瀞※吉田功※※

田西賢一学※分校久志※※※

褐色細胞腫に小脳出血を合併することは稀であ る。また本症はアドレナリン,ノルアドレナリン の優位`性の違い、カテコラミン過剰による心筋障 害、血管系のカテコラミンヘの感受性,循環血液 量の変化などのため、高血圧時の血行動態は複雑 で不明な点が多いと言われる。今回は、腫瘍摘出 による血行動態への影響を検討したので合わせて 報告する。

〔症例〕

患者:54歳,女'性,主婦 主訴:頭痛,嘔吐

現病歴:5~6年前より高血圧があり治療を受 けていたが、1年前より治療を中断していた。12 月1日午後10時頃より、頭痛,嘔吐が出現、やが て意識障害も認めるようになったため、12月2日 午前0時50分当院へ紹介入院した。

入院時身体所見:意識;30,血圧260/120mmHg・

頚部;硬直(±),眼球;右共同運動障害,右水平 眼振(+),胸部;大動脈弁逆流性雑音(Lv1 度),四肢;左麻溥(+)。

頭部CTスキャン:右小脳に血腫を認めた。

脳血管造影:右後大脳動脈,右上小脳動脈の上 外側への偏位を認めた。動脈瘤,血管瞳などの出 血源となる異常は認められなかった。

入院後、自律神経節遮断剤であるトリメタファ ン点滴投与下にて血圧を調節し、緊急で血腫除去 術がなされた。患者は術後2日目には意識清明と なったが血圧のコントロールが難しく、薬剤抵抗 '性高血圧のため2次性高血圧が疑われ精査を行っ

た。

血液検査データ(表l):血・尿中カテコラミ ンが異常高値を示し、ノルアドレナリン優位型の 褐色細胞腫が推定された。

腹部CTスキャン:左腎上部に接し腫瘍像が認 められた。

l31LMIBGスキャン(図1):左副腎に集積

像が認められた。

その他、75gGTTは糖尿病型,レギチンテス トは陽`性,クロニジンテストではカテコラミンは 抑制されないという結果であった。下大静脈カテ ーテル採血では、左副腎静脈が開口すると考えら れる近位部にてカテコラミン値がstepupしてい た。この間、inderaLprazosin,nifedipineの内服 にて血圧はコントロールされた。脳内血腫除去後 約2ケ月で褐色細胞腫摘出術がなされた。

手術操作中の血行動態を図2に示した。摘出直 前に比べ直後では動脈圧,肺動脈圧の下降があり、

心拍出量は軽度に減少,末梢血管抵抗は低下した。

腫瘍は209,暗赤色多房`性であった。

心電図は摘出前と後にてSTT波に変化がみら れ、カテコラミンによる心筋障害が示唆された。

201Tl心筋SPECTでは下壁のwashoutrateが わずかに低値を示した(図3)。99nmTcRBC心プ ールスキャンによる左室駆出率は術前64%,術後 61%であった。

〔考案〕

Thomasらの報告')によると褐色細胞腫では3

%に脳梗塞、2%に脳出血を合併したと報告して いる。脳出血での部位を検討すると1例の橋出血 を除き全てテント上の病変であり、本例のような 小脳出血はみつからず稀と考えられる。褐色細胞 腫は副腎髄質あるいは傍神経節などのクロム親和 ,性組織より発生するが、それの血行動態への影響 は複雑で不明な点が多い。長期にカテコラミンに さられた心筋,末梢血管のカテコラミン感受性の 変化や相対的循環血液量の減少などが重なり、血 行動態は個々の症例によって様々となり得る。本 例では、主としてノルアドレナリンの減少は末梢 血管抵抗を減少させ、心拍出量の減少は相対的循 環血液量の減少とアドレナリン減少による心収縮 '性低下の関与が考えられる。

〔文献〕

1)Thomas,JE.,Rooke,ED・andKvale,WF.:

Theneurologist,sexperiencewithpheochro‐

mocytoma:AreviewoflOOcasesJAMA,

197:754-758,1966.

※辰口芳珠記念病院

※※同

※※※金沢大学 内科 放射線科 核医学科

13-

(2)

一般検査成緬 末梢血

RBC484×104/mrTP WBC11400/mm3 Hbl44g/dI Htc43.0%

血小板30.1xlO4/mm3 CRP(-1 血液生化学

総ピリルビン0.6mg/dI GOT28u GPT12u A1-Pa8u LDH571u コリンエステラーセ1.4△PH CPK241U/L t-protein8.19/dl

BUN16.6mg/dI クレアチニン1.0mg/dl 尿酸5.4mg/dl Nal39mEq/L K3.9mEq/L Cl95mEq/L リン3.6mg/dl コレステロール234mg/dI TG124mg/dl FBS137mg/dl HbAI 8.6%

CEA3.6,9/ml 尿

proteinl-1 gIucosel。

urobiIinogenl±1 内分泌データ

▲図1

)正常値

q表1

腫璃摘出前後の経過

末梢血因Ig肺助脈血拍敗(伯/分】(RunltRunIR 20,047 /72( q図2

q図3

-14-

血中アドレナリン0.14,9/mI(0.10以下)

ノルアドレナリン1.2,9/ml(005~040)

尿中アドレナリン107′`g/day(10以下)

ノルアドレナリン1060瓜g/day(10~90)

VMA3.9mg/day(4~13)

17-0HCS7.3mg/day(1.5~8.0)

17-KS3.0mg/day(2~6)

ドーパミン610ノ49/day(100~700)

アルドステロン7.3,9/dl(2~13)

PRA2.8,9/mI/hr(0.8~4.4)

T3 8.7ノU9/dI(5.0~13.0)

T4 120ノ`g/dl(70~190)

ACTH20pq/mI(125以下)

propranoIoI3⑪m衛前 prazosin3mg nifedipine8⑪TD

Eリ碑静脈結紮

励脈圧(mmHg) 130/88(102) 200/120(47) 110/72(85)

心拍数(伯/分) 81 90 98

肺動脈圧(mmHg) 11/2(5) 21/8(12) 8/1(3)

右房圧(mmHg) 心拍出丘(‘/分) 6.37 5.86 4.70 一回伯出丘

(mI/beat/分) 78.6 65.1 480 末梢血管抵抗

(R、unit) 15.7 24.7 179 肺動脈血管抵抗

(Runit) 0.47 1.71 0.43 血中

アドレナリン

(、g/ml)

ノノlアドレナリン

(、g/mI)

031 6.0

001以下 1.3

参照

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