女子の運動適性に就て
一舞踊の練習をしている者を中心として一
体育研究室 熱 出 緑
1. は じ め に
舞踊が女子体育の一部としてかなり前から学校体育に取り入れられているが,その価値 についてはいろいろと議論の対象になっている。舞踊は単に運動会に行う丈ではないかと か,レクリヱーション的意義しか認められないとの批判をうけ,戦争中には舞踊廃止論も でてその存続が懸念されたが,辛じて当事者の努力により今日に至ったのである。
現在は小学校では男女とも必修となり,新しい高校の体育指導要領では男子にもフォー クダンスを取入れる様になり段々にその価値は認められてきているが果して舞踊の練習が 女子の身体に如何なる影響を与えるかという問題を追求して解決することにより舞踊の価 値を認識し,叉女子体育としての舞踊のあり方を検討したいと考えた。
女子の運動適性検査は昭和28年に運動適性検査実施要領が示され次で女子の年令別によ る運動適性の標準が示されて以来女子の運動適性をみる為にいろいろの面から利用されて いる。私は体力を測定する方法として運動適性検査を用いて舞踊をしている者と,してい
ない者,又各種のスポーツを行っている者との問にどの様な変化があるか,又年令差によ 、
り如何なる違いがあるかを考察しようとしたものである。
2.研 究 内 容
1.大学女子学生について舞踊部に属して舞踊を行っている舞踊群と,舞踊を行なってい φ
ない一般女子学生の一般群と,スポーツ選手及びスポーツ部に属しているスポーツ群の 三群について比較検討したQ
2.舞踊を専門に行なっている舞踊専門家と舞踊専攻の大学女子学生を対象として経験年 数によりグループ別にしてどの様な差異があるかを考察した。
3.大学に於ける女子のスポーツ,陸上,籠球,排球,庭球,体操の各選手によるその種 目の傾向について考察した。
4.一般家庭婦人,職業婦人等の舞踊を練習していない者と舞踊専門家とを比較検討する
220 茨城大学教育学部紀要 第十二号
ことによりその差異がどの様であるかをみようとした。
3.研 究 方 法 』
1.検査項目と測定方法
検査項目及び測定方法は日本体育学会から発表されている昭和28年度運動適性検査実施 要領によった。但しその項目中研究目的に関係が薄いと思われる項目は省略した。したが
って実施項目及びその順序は次の如くである。
1)平 衡 性一片足立ちと片足爪先立ち 2)柔 軟 性一(イ)伏臥上体反し
(ロ)長坐体前掘
3)敏 捷 性一サイドステップ 4)・パ ワー一垂 直 跳 5)筋の持久性一仰臥上体起し
2.対 象
被検者は11大学の女子学生で18才〜24才迄の者362人に就て実施した。その中一般学生
(群)181人,スポーツ部学生(群)は78人,舞踊部学生(群)は103人である。
舞踊専門家については6っの舞踊研究所員39名と舞踊専攻の大学女子学生に就て実施し
たo
一般人の調査では一般群119名,舞踊群73名で18才〜52才迄の者を対象とした。
3.調 査 期 日 昭和31年5月〜34年9月 4.調 査 範 囲
北海道学芸大学,岩手大学,新潟大学,信州大学,富山大学,長野短期人学,lll梨大学 群馬大学,茨城大学,東京学芸大学,横浜国立大学,静岡大学,愛知学芸大学,奈良学芸 次学,広島大学,熊本大学,熊本女子大学,の学生,9都県の舞踊専門家,14都県の一般
婦人である。
5.集計について
集計は女子の年令別の集計が13才〜15才,16才〜18才,19才〜21才のグループに分けて 出してあるので18才以下と18才以上に分けて集計した。18才以上は24才迄を一括して集計
した。
研 究 1
被検者は全国11大学の女子学生18才〜24才迄の者362人で,あまり運動を行っていない一
般学生の一般群181人,スポーツ選手及びスポーツ部の学生のスポーツ群78人,舞踊部に 属して現在舞踊を行っている舞踊部学生の舞踊群103人の三群について比較検討した。
結果の考察
(1)一般群,スポーツ群,舞踊群の平均と標準編差の比較 第1表 運動適性検査の各群別平均値と標準偏差
蚕壱一避蜀一般群スポーツ群瞬踊酬・9才の好
片足立ちと片足 ワ先立ち (秒)
伏臥上体反し
@ (吻
天 50.66s g.54
55.91 V.43
57.11 V.18
53.00 X.52
長坐体
y蜥w 矧 脚 §:18
サイドステップ
@ (点)
玄 16.29s 4.04
17.82 S.89
19.671 18.09ag・i 3・86
垂 直 跳1 (cの
〜ξ 3426s 7.23
39.94 U.82
38.10 U.82
34.83 T.35 吝欝 誰 1網 ll:81 」
1 N 」 181
@ 1
178 1 103 478
@ 】 , 1
群別の中に19才の女子のグループを設けたのは18才以上24才迄の問で19才の女子が大部 分を占めているので取ヒげて比較してみた。第1表により各群を比較してみると片足立ち
では各群との差は少く有意差はみられなかった。伏臥上体反しでは舞踊群が最も優れ,舞 踊群とスポーツ群の間には有意差はみられないが一般群とスポーツ群,一般群と舞踊群の 問にみられた。長坐体前屈では測定値0のもの即ち之以上前屈できないとゆう前屈最大の
よく曲る者の数を省いて計算したものである。
0のものの実数及び%は別に比較してみた。ここに於ても舞踊群が優れ,各群の間にそ れそれ有意差がみられた。サイドステップに於ても舞踊群が優れ,一般群が劣る。一般群 と舞踊群,スポーツ群と舞踊群の間に有意差はみとめられなかった。
垂直跳ではスポーツ群が優れ一般群が劣ている。一般群とスポーツ群,一般群と舞踊群 の間に有意差がみられた。伏臥上体起しではスポーツ群がや・優れ19才の女子が劣ってい る。一般群とスポーツ群,一般群と舞踊群の間には有意差がみられたがスポーツ群と舞踊 群の間にはみられなかった。
② 各群別と19才女子の標準との比較
年令的には18才以一ヒ24才迄の集計であるが19才の者が大部分を占めているので19才女
222 茨城大学教育学部紀要 第十二号
子の標準と比較してみた。その結果は垂直跳,伏臥上体起しではスポーツ群,他は舞踊 群が優れているがサイドステツプではあまり差がみられなかった。
第2表 体前屈0のものの比較
1一 ハ群スポーツ副舞踊群i・9才の女子 女子コ唄
実 数 45 20 50 98 4
% 25.4 29.4 36.5 2。.51 、2.、
(3)体前屈0のものの比較
体前屈0の者を実数と%ileにより各群と19才の女子の標準,女子工員とを比較して みたのが第2表である。舞踊群,スポーツ群,一般群,19才女子の順で特に舞踊群が優 れている。女子工員は最下位で柔軟性を欠いていることがみられるのである。
㈲ 各郡別と女予lr:員の%ileによる比較
各群別と女子工員をileを比較すると第3表となる。
第3表 各群の%ileによる比較
…晶避型一般覇スポーツ群晦歪雨副好蝋 \、
履立ちと腱l i 、。.。、爪先立ち1 69 4°i
81.77 16.66
@ 1 引
嚔迴繿フ反し1 36.18 1 65.05 i I
70.84 9.69
長坐体前屈 P 15 4° 33.42
44.9。1 、缶62 1
サイドステツプ 21.11 30.00 53.38 13.43
垂 直 跳 46.86 82.16 73.16 36.66
P
[仰臥上体起し 62.82
P
9副 ・λ741 ・犠37 1
各群の%ileを50を規準として現わすと第1図,第2図,第3図,第4図となる。
\ }により一般群,スポーツ群,舞踊群の差は明かにみられ特に女子工員との運動能力の ・ 差は一層明かにみられる。但し体前屈では測定値0のものの数が省かれているので正確な
図は出てこない。以上を総括して考察すると舞踊群では伏臥上体反しと体前屈の柔軟性の ものとサイドステップの敏捷性が優れ,スポーツ鮮では垂直跳と仰臥上体起しのパワーと 持久性の面で優れていることがみられる。
f 第1図 一般群 第3図 舞踊群
片 片 足 足 立 立 ち ! 、ち
! 、
、 ! 、
1 、 ! 、
! ! 、
! 、 !
A ! ! 、、
@、
伏 ! 、、 垂 伏 / 、、 垂
臥 ! 直 臥 ! 直
上 ! 跳 上 、 跳
体 ! ! 体 \
反 、 ! 反 、
し 、 ! し 、 \
\ ! 、
1 サ
、 1 、 イ
サ 体 ド
体前 、、
イ 前 、
h 屈 ・ 季
屈 、 ノ ろ 、 / ツ I
、 ノ ℃ \ フ^ プ 、 !
、 仰 !
臥 、 !仰 上 、 ! 臥 体 、 / .ヒ
起 体
し 怨
第2図 スポーツ群 第4図 女子工員
建 片
立 足 ち 立
! \ ち
1 \
ノ \
! \
! 、、
1@ / 噤@ ! 轣@/
@、\ 垂 臥 直 上 垂直
上隻\し !! 跳 体 ! 反1! し
鮨、 、
@ !@!
跳
、、 / !
、、 、 1 サ
サ イ
体 、 イ ド
前 、 ノ ド 体 ろ
屈 、 季 前 ア
、 , ッ 屈 咲
、 ノ ブ
、 ! 仰 イ卯
、、 臥 臥 ノ 」二 上
讐 蓮 し
研 究 2
全国都県の6舞踊研究所員39名並びに現在舞踊を専攻している大学の女子学生18名につ いて測定を行った。被検者の舞踊経験年数により4群に分けて比較検討しその変化が舞踊 の影響によるものか否かを明かにしようとした。4群は次の様に分けた。
224 茨城大学教育学部紀要 第十二号
1
Q 別 1経 験 年 数 平均年令 人 員1
1
A 群 1年〜4年(学生) 19年11ケ月 18 B 群 14年未満 21年5ケ月 16
C群i4年以上7年未満 23年1ケ月 14
D 群 7年以ヒ 28年9ケ月 1X 1
1 1
一一一
A群の学生の舞踊経験年数は現在大学の舞踊部に属しているか又は舞踊の専門の授業をう けている者について入学後舞踊を始めてからの年数を経験年数とした。B, C,D群は13 才以後舞踊を専門に研究し始めてからの経験年数及び平均年令は表の通りであるが最少18 才から最年長者は40才に達し,経験年数は最低1年から最高は26年に及んでいる。
結果の考察
第4表 運動適性検査の各種別平均値と標準偏差
1
繭一塑]A 酬B 群lC 酬D 酬
一 1
片足立ちと片足 X 36.93 43.15 4α7i 4&6 瓜先立ち(秒)1S 12・°oi 23・15 28.80 22.10
伏鵬
̀詳 讐、 響 鷺
55.49P1.83長坐体 書 軸 ζ:多き 糊 §:量1
サイドステツプ
@ (点)
X 18.33
r 3.49 ヌ
19.44
S.30 20.07 18.78 T.90
垂㍉縛 蜘 糊 聯 魏
1伏臥ヒ体
ュ苔 器
37.61P6.26 1 3・.7gi 34.34 16.44 1 13.92 11
第4表により各群の成績を比較すると,片足立ちでは経験年数の多いD群が最優れA群 の学生群が最劣っている。各群の間には有意差がみられた。伏臥上体反しではA群が優れ B,C,Dの順になっている。 C:D。 B:D以外は有意差が認められた。体前屈では測 定値0のものの数を省いて計算し別に実数と%ileに於て比較した。 D群が優れB群が劣
っている。各群の問では A:B,C:D以外は有意差がみられた。サイドステップでは C群が優れA群が劣っている。各群の差は少く B:C以外は有意差が認められた。上体 起しではA群が最優れ次でB,C,Dの順になっている.
各群の問では B:D,C:D以外は有意差を認めた。
第5表 %ileによる比較
融一避型A 群lB 群lC 群lD 群
片足立ちと片足
ワ先 立 ち 76.34 86.64 83.42
@ 1 90.33
i
鴛嚔迴繿フ反し 8 6「 7脚 1 63.40 62.95
1長坐体肩油 一i 駅.5・ 1 1
44.76 51.90
「
Tイドステツプi 35.89 旨
50.50 58。38 41.14
垂 直 跳
「84.16 84.32 67.23
54.93 l F 」
仰臥上縫一 ,、.91 1
90.78 87.15
C
90.13
第6表 体前屈0のものの比較
A 群lB 群lC 群lD 群
1 1
タ 数1 13 9 10 8
%1 _i _i _ i I
88.89
1
1
w齢平均
119.8 21.25
23.4 29.6
(2)各群別と19才から21才迄の%ileによる比較
19才から21才迄の一般女子の%ile 50を規準として各項目を比較してみると第5図に
なる。
一般女子群と舞踊群の運動能力の差は明かに認められた。但し前屈では測定値0のも のの数を省いてあるので正規の形を出すことは出来ない。
226 茨城大学教育学部紀要 第十二号
第5図
@ 導 ヘー一一F ち
に一一一 /〃B−一一
@ ノゲ / 7 .グ rい、、、駅// 。 ド 豪 !!.・管\\\蘇
、 も
̲\
イ\1 …\1プ
\1\1いi、\三1 、 、 w(包,、 、 りり \\\ 懸心、 \\\ 黛
黙
@ 1\駆
@ 拷よ\ ド/ノ婁 ! ! 〆/ ノ/ ・/ /1 齪 喜
ネ上を総括して考察すると片足立ちのバランスの面と体前屈の柔軟性では経験年数の最 多いD群が優れ次で経験年数の少い順に低下している。上体反しでは学生群のA群が優れ B,C, Dと経験年数の多い順に低下をたどっている。サイドステップの敏捷性の面では C群が優れB,D, Aの順になっている。
垂直跳のパワーの面と上体起しの持久性の面では大体に於て経験年数の少い者がよい成 績を示している。之は舞踊の練習によってこの面の能力を高めることは困難ではないかと 考えられる。然し一般家庭婦人の様に舞踊の練習をしていない者と比較したらかなりの差 が認められるのではないかと思われる。 。
研 究 3
大学に於ける女子の陸上,篭球,排球,庭球,体操の各選手に対して運動適性検査を実 施しその種目による傾向について考察し,舞踊専門家との比較を試みた,被検者は,東京 学芸大学,山梨大学,茨城大学,熊本大学,新潟大学,広島大学,国立横浜大学,静岡大 学,愛知学芸大学の9大学132名の運動選手でスポーツ歴は2年以上の選手生活と2回以 上の試合経験をもつ者で満18才から23才迄の者を対象とした。
結果の考察
(1)各運動部選手及び舞踊専門家との比較研究2で女子の舞踊専門家の経験年数別による
結果が得られたρで,満18才から23才迄の者を集めて各運動選手と対照したのが第7 表である。
第7表 運動種目別による運動適性検査の平均値と標準偏差
陵目糊体 捌篭 球1排 鞭 球陸 上襯専門家
片足立ちと片足 文…951組・7・i…33133・231…75142…
爪先立ち (秒) S・・…}23・25123…1…95[・9・75126…
伏臥土体反し 反6・・67146・釧 6・・23156・9・15・副 59…
(秒) S・・651・&841 乳561 a371 …816岱3・
長坐体前屈 X6・7g/・3・・81…認i…5・1 7・6・1 7…
(cの S・・741 7・・21 7・471 6・991 6創{ ・・25
サイドステツプ 天21認i…7・[2・・28i・…5i…771・8・銘
(点) S・・851 2・・91 2・・41 ・…1 4・561 ・…
垂 直 …文…28i 42…1…78139…i48・銘1…64
謝、S 436 4・56i ・・281 ・・281 5…1 …6
仰臥上体起し X56・631…37139・・2r 32・451…451・・…
(回)r一㎜胃1 S3・…[・9銘123・7・1…791・2・331…87
N 「・81・4i471・・/・3134
第7表の結果によると片足立ちの平衡性では舞踊専門家が最優れ,次で体操部となり わずかの差で迫っている。庭球部が最下位になっている。伏臥上体反しの柔軟性では体 操部が最高を占め次で排球部となり篭球部が最下位になっている。体前屈では測定値0 の者が最多いのは体操部で次に舞踊専門家となり平均値の方も一ヒ位を占めている。最下 位は陸ヒ部となっている。サイドステップの敏捷性では陸上部が最よい成績を示し,次 に篭球部が優れている。舞踊専門家が最下位となっている。垂直跳のパワーの面では陸 上部が最上位を占め,体操部が次位となり,最下位は庭球部がしめている。仰臥上体起 しでは群を抜いて体操部がよい成績を示し,次で陸上部が優れ,庭球部が最下位の持久 力を示している。
各項目別に於ける運動種目間では,サイドステップで約半数が有意差がみられ他の項 目では2,3のものを除いて有意差がみられた。
〈2)各運動種目並に舞踊専門家の%ileによる比較 各運動種目と舞踊専門家の%ileの表が第8表である
228 茨城大学教育学部紀要 第十二号
第8表 %ileに よ る 比 較
崩一避劉1体 操篭 球1排 球庭 球1陸 ⊥ 舞踊専門家
1
片足立ちと片足
ワ 先 立 ち 85.01
@ ρ
1V0.47 82.96 1
U5.49 84.40 85.13
伏臥上体反し 41.72
P
78.40
長坐体前屈
59.5gt 32.95i 46.291 45.71i 5。.95 旨 ・ 1
62.17
,サイドステツプ G
79認1、。.、、161.33 1 1 1
71.67 80.64 52.57
垂 直 跳 91.24 90,54
@ 1
ig。.7gi8。.。。 9㌫84 旨 …
84.96i
i仰臥⊥体起し 94.56 91.33 i
91.。61 88.13 9、.541g、.451
@ 1 2
実綱 ・[ P 「 7i ・i 羽
体前屈0のもの 1P … L
% 75.00
u
2 i33・33
@4° 43: 35°⑪゜! 23 °81 64.71
v
一般女子の各項目別成績を%ile 50を規準として表わすと6図から11図となり各種目 による違いが一層明かにみられるのである。但し体前履では測定値0の者が省れている ので図では明かにみられるのである。但し体前屈では測定値0の者が省れているので図 では明かにみることが出来ない。
第6図 体操 第7図 篭球 第8図 排球
垂 垂 垂 直 直 直 ! 1、
、
@ \サ 談 \、
@ 漫 毒1/孕 唇 1総 ・
ナ
\ サ i
@ \香 伏i
@ /季 埜\、
?^ 子 窪 \
掾@ し N
\業 /ド /ろ / ℃\瀬プ
@ 毒
・ 碧 し 誓
第9図 庭球 第10図 陸上 第11図 舞踊専門家
一 書 書 書
跳 /僻 . 那
@
@!@
@1 @ A A , A ノ
A ノ
@、
@、
\ 、、、、 、 、
片足/ 碧 9
、、、、、 、 、 、
片 /ト 緊屈 ち \㌔ \ 、
、、、、 、 、
@
f、墜 片 /剛 足/
、、、、、 、 \、体
@瑠
、、
A、
@、@、
@、 、@、
@ 、@ 、
@ 、 、
@
@ ツ/
、;蔓 鯉 ア ・ 与 唇 \ 、 1
@ \サ 1 』イ 伏i /ド 臥1 / ろ 上く / ア 体 \盟/ 手 反 し
、、
A、
@、@、
@
@ノ
@1サ
レ/ろ τ プ
建 毒 \ 森 し 碧 奮
以上を総括して考察すると各運動種目別にみて体操部では平衡性,柔軟陸,持久力,共 に優れパワーの面でも2位を示し全体的によい成績を示している。篭球部では敏捷性によ い成績を示し,柔軟性の上体反し,体前屈とも劣っている。排球部は柔軟i生の上体反しで は第2位を占めているが敏捷性では運動稗目中の最下位となっている。庭球部では特に取
り上げるよい成績のものはなく,平均性,パワー,持久力とも最下位を示している。陸上 部では敏捷性,パワーに優れた成績を示し,持久力では第2位を占めている。他方柔軟陸 の体前屈では測定値0の数最少く上体反しも篭球部につぐ下位で柔軟性がとぼしいとみら れるのである。舞踊専門家では平衡性最も優れ柔軟性の体前屈も体操部に次で優れている。.
敏捷性は最下位で少くパワーの面でも庭球部に次で劣っている。
@ し 研 究 4
一般家庭婦人や職業婦人等の舞踊の練習をしていない全国14都県の者119名の一般群と 研九2で取上げた舞踊専門家73名の舞踊群に対し運動適性検査を実施しその種目による傾 向と年令差による変化を考察した。被検者は満18才から52才の者を対象とした。
結果の考察 、
(1)年令別による一一般群と舞踊群の比較
一般群と舞踊群を年令別に満20才,25才1二,30才迄,35才迄,36才以⊥に分けて平均 値と標準偏差Tスコアを出して対象したのが第9表,第10表である。
230 茨城大学教育学部紀要 第十二号
第9表 舞 踊 群
項目 年齢12・才迄125才迄13・才刺35才迄136才以上
5ζ 41.0 46.20 42.50 47.50 42.50 片 足 立 ち S 19.55 24.05 30.60 19.55 19.15 T 55.31 59.51 56.52 60.47 56.52 父 59.12 57.98 54.92 50.75 45.14
上 体 反 し S 6・63 7.35 13.26 11.49 9.93
T 57.05 56.91 53.86 49.91 44.11
ヌ 1.99 1.72 4.421 3.25 11.86
1
1一一一一
体 前 屈 S 4.02 5.04 7.29 1 5.37 9.12
(cの 一一一 1
1 T 59.78 60.09 56・99{ 58・33} 51.54
4 文 17.96 20.11 21.07 …P6・251 17・55 _1
サイドステツブ
@ (吻1is 4・04
3.10 3.06 4.54 ヒ 3。97 IT 47.85 54.36 57.27 42.67
@一了 46.61
黷P一π一
ix…娼 40.16 36.42 38.24 35.68
垂 直 跳 S 4.18 5.04 4.68 7.22 2.84
(c刎)
一一一 一一
T 61。03 [ 60.38 F
52.79 56.49 51.29
文 39.831 34.52 27.50 35.37 28.01
一一冒一一一}一一
⊥ 体 起 し S 18.87 17.01 10.11 17.37 11.13
T 66.11 61.61 55.68 1 62・弼 56.12
1 1 1 i
N 231 ・91 ・4[ ・ 9
第10表 一 般 群
\顧一轡12・才迄125才迄13・才迄35才迄、36才以上
区 3・・9・ 35.7・1 3・・99 26.60 24.11 片 足 立 ち S 19.45 16.30 19.85 15.15 11.25
(秒) T 47・・3〕 5…4} 48・°6 一P 43.72 一一一幽 41.71 1
文 46.461 50.15 40.37 44.78 42.92 1
㌦体反し S 8.19 i 10.38 12.51 11.28 〕P6.08
1
T 45.42 49.11 39・35 1 43・75 1
41.89
一X 16.39 11.23 14.71 20.68 20.92
体 前 屈 S 3.1 10.62 5.95 11.37 9.33
(吻
T 43.25 49.18 45.18 38.33 38.10
天 17.47 15.82 」
17.43 13.52 12.57
サイドステツプ S L 2.29 … 2.72 4.6 3.42 3.59
(点) 1
T 46・37 1 41・37 46.25 34.40 31.52
文 33.10} 35.54「 30.58 1
27.66
24,581 1
垂 直 跳 S 4.71 5.21 4.46 41.74 4.38
(cの l i
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T検定により各群の間で2,3,を除いて有意差がみられた。Tスコアで両群を満20才 の女子を標準として年令別に比較したものが第12図から第17図である。
第12図 第13図 第14図
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第12図の20才迄のものでサイドステップでは殆と差異が認められないが⊥体起し,垂直 跳,体前屈,でははっきりと差が表われ,片足立ち,ヒ体反しでややその差は少くなって
いる。
第13図の25才迄では片足立ち,上体反し,ではあまり差は認められないが上体起し,サ
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イドステップ,垂直跳,体前屈では明かに差が認められる。
第14図の30才迄では全体的に一般群と舞踊群の差は大きくなりサイドステップーヒ体反し でその差が大きく表われている。
第15図 第16図
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舞踊群はおとろえずに大きな開きとなって表われている。敏捷性のサイドステップでは両 群共に低下している。片足立ちのバランスとヒ体起しの持久力では両群共に喪えをみせず にその差も上体反し,サイドステップを除いて他のものより少い。
第16図の36才以上ではヒ体反して両群の差は殆とみられないが他の項目では両群の差は 著しく特にサイドステップと体前屈ではその差は大きく開き,次で片足立ち,垂直跳,上 体起しの順に開いている。
〈2)項目別,年令別による比較
第17図は項目別に年令による変化をみたものである。片足立ちでは舞踊群は多少の動き はみられるがその差はあまり大きくない。一般群では年令の進むにつれて持続時間が少く なる傾向がみられるのである。舞踊群と…般群とでは10秒の開きがみられ年令の進むにつ れて開きは大きくなっている。上体反しでは舞踊群は年令が進むにつれて順次低下してな だらかなカーブをえがいている。一般群では25才迄がよい成績を示し30才迄で最低下して いる。全体的にみて両群の差はかなり大きい。
体前屈では両群とも35才迄が大きく低下している。然し両群の開さは大きく,同じよう な幅をもって開いている。サイドステップでは両群ともあまり変化なく年令による開きは みられない。両群の差は他の項目に比して最少い。垂直挑では舞踊群は年令による開きは
あまりみられないが,一般群では25才迄で少し上昇しているが後は年令順に低下して最高 最低の開きは舞踊群より大きい。上体起しでは一般群の年令による差はあまりみられない が,舞踊群との開きは大きい。
第17図
垂直跳 片足立ち 舞踊群一 50
一般群…一一
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20才 25才 30才 35才 36才以上 20 20才 25才 30才 35才 36才以上
上体反し 40
上体起し@ 60
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10 20才 25才 30才 35才 36才以上
0 20才 25才 30才 35才 36才以L
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体前屈
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10 20才 25才 30才 35才 36才以上 30 20才 25才 30才 35才 36才以上
以上と総括して考察すると,20才の上体起しを除いて各種目とも一般群,舞踊群は大体 同じ位の差がみられノーマルな型をえがいているが,35才,36才以ヒになると一般群と舞 踊群の差は大きくなり,ゆがんだ形になる。項目ではバランスの片足立ち,柔軟陛の体前 屈,跳躍力の垂直跳,敏捷性のサイドステップでは年令の進むにつれ舞踊群と一般群の差 が大きくなつている。大体に於て舞踊をしている者としていない者の差は年令の進むのに 従ってその差が大きく表われているものが多くみられる。
4. む す び
研究1から4迄でいえることは舞踊の練習をしている者といない者の違いは運動適性検 査による測定により,運動の能力差は明かに認めることが出来た。項目別にみると特に平
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衡性の片足立ちと,柔軟性の体前屈に於て優れていることが認められ,舞踊の練習を重ね ることにより更にその能力を増すことがみられた。持久力の上体起しとパワーの垂直跳て は,片足立ち,体前屈のようには振わず,敏捷性のサイドステップも舞踊の練習により能 力を高めることは期待できない。然し舞踊の練習により強靱で敏捷な運動能力は養われな いが,柔いバランスのとれた運動をする能力が養われることは女子の体育に最適当した運 動ではなかろうかと思われるのである。
参 考 文 献
1)体育学研究 第10号
日本体育学会研究部 身体適性に関する研究 2)体育学研究 第8号
松井三雄,松田岩男 運動適性検査 3)体育学研究 第6号
日本体育学会身体適性研究班
身体適性に関する研究(第…報)
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