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論 文 内 容 の 要旨 論 文 提 出者

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Academic year: 2021

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論 文 内 容 の 要 旨

論 文 提 出 者 髙良 憲洋

Morphological study of tooth development in podoplanin-deficient mice

(論文内容の要旨)

【研究目的】

腎糸球体上皮抗原podoplaninは、骨芽細胞から骨細胞に分化するosteogenesis初期の骨細胞マーカーで、頭頸部では エナメル上皮と象牙芽細胞で発現が見られ、エナメル芽細胞と象牙質形成後の象牙芽細胞では消失することから、硬組 織発生の機能分子である可能性が考えられる。このことを提言する多くの in vitro 実験とマウス胚の報告があるが、

podoplanin遺伝子 (Pdpn) 欠損マウスはリンパ管形成不全と呼吸不全のため出生直後に死亡し、conditional KO (cKO) ウスの報告はない。そこで本研究は、Pdpn KOマウスとWnt1-Cre; Pdpnfl/flを作出して硬組織発生におけるpodoplanin 役割を検討した。

【材料および方法】

ターゲッティング胚をTIGMEUCOMMから購入し、Pdpn KO1st (Pdpn+/-)とPdpnfl/+を作出した。Wnt1-Creマウスと

Pdpnfl/flを交配させ、神経堤外胚葉由来組織のPdpn cKOマウスWnt1-Cre;PdpnΔ/Δを作出した。胎生18.5日のPdpn KO1st

(Pdpn-/-) マウス及び生後2週齢のWnt1-Cre;PdpnΔ/Δマウス腎・肺の凍結切片および無脱灰の頭部切片を川本法にて作製 した。podoplanin, nephrin, TTF-1の蛍光免疫染色を行い、キーエンス顕微鏡ならびに共焦点レーザー顕微鏡で観察、ImageJ

で定量しANOVA検定した。

【結果及び考察】

Pdpn+/-マウスおよびPdpn+/+マウスの骨・腎・肺・頭頸部においてpodoplaninの発現が観察されたが、Pdpn-/-マウスで 観察されず、KOマウスの確立を確認した。Pdpn-/-マウスで肺の萎縮が観察された。Pdpn+/-マウス肺のpodoplanin発現量 Pdpn+/+マウスの半量であったことから、podoplaninheterozygous deletionの影響を受けることが考えられた。肺腺癌 とⅡ型肺胞上皮マーカーである転写因子TTF-1の免疫染色では、Pdpn-/-マウス肺胞管はTTF-1陽性Ⅱ型肺胞上皮で構成 し、肺胞形成が見られなかったこと、呼吸不全で生下時致死であることから、podoplaninは肺胞上皮のⅡ型からⅠ型へ の分化に重要である事が示された。Pdpn-/-マウス歯胚と頭蓋顔面骨に形態異常はなく、Pdpnは歯と頭蓋顔面骨の発生に 必須ではないことが示された。Wnt1-Cre;PdpnΔ/Δマウスでは、神経堤由来の象牙芽細胞と歯槽骨に podoplanin 発現はな く、Pdpn cKOの個体が初めて示された。しかし、歯と頭蓋顔面骨に形態異常は観察されず、podoplaninはこれらの生育 に必須でないことが示された。

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