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② 調査対象者の行動をモニタリングし、記録する

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Academic year: 2021

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生活活動促進に効果的なポスターに関する検討

鳥越 賢太郎(201711981、体操コーチング論)

指導教員:本谷 聡、長谷川 聖修

キーワード: 生活活動、階段利用、ポスター

【目的】

現在日本では、少子高齢化や疾病構造の変化が進 む事に対して、国民の健康を増進させる取り組みが なされている。その中でも厚生労働省(2013)は、日 常生活における労働、家事、通勤・通学に関わる「生 活活動」の促進を重要視することを提案した。

その生活活動を促進させる手段の一つに、ポスタ ー掲示の活用があり、昨今では、生活活動を促すた めのポスターが駅などの公共施設に掲示されている。

これらのポスターが生活活動の促進により効果的で あれば、国民の日常生活における歩数や運動習慣者 の割合の増加が期待できると考えた。

本研究では、生活活動の中から階段の利用に着目 し、啓蒙型、情報提供型、利用者参加型といった 3 種 類のポスターを用いた行動変容に関する調査と、よ り効果的なポスターに関する内省調査の 2 つを実施 し、実践的で効果的なポスターについて検討するこ とを目的とした。

【方法】

作成した 3 種類のポスター①・②・③による階段 利用促進の効果を検討するために、調査対象者 26 名 をそれぞれポスター①、ポスター②、ポスター③の 3グループに無作為に分類し、同一のポスターを4 箇所(自動ドア、掲示板、エレベータ前、階段前)に 掲示して行動変容の調査を行なった。また、調査後 には、3種類の作成したポスターに対する階段利用 促進の効果度を比較するため、それぞれのポスター に関する内省調査を実施した。調査手順は下記の通 りであった。

調査対象者を集め、1 名ずつ4階の目的地まで移 動させる。

調査対象者の行動をモニタリングし、記録する。

目的地にて調査用紙を用いて内省調査を実施す る。

【結果と考察】

調査対象者のうち、62%(16 名)の者が4箇所全て の箇所のポスターを見ずに通過した。4箇所の中で は、エレベータ前が 27%と最も認知され、掲示板で は 0%であった。

また、ポスターを見て階段を利用した者のうち、

ポスターがエレベータ利用から階段利用への行動変 容を促した人数は、啓蒙型、利用者参加型がそれぞ れ 1 名(4%)、情報提供型が 0 名(0%)であり、いず れも低い数値で、分類毎の大きな差異はなかった。

低い数値が出た最も大きな要因に、ポスターの認知 が低かったことが考えられる。ポスターによる行動 変容を目指す上で、より多く認知されるための工夫 が必要であることが示された。

内省調査において、効果的であることが示された 割合は、啓蒙型が 23%、情報提供型が 30%、利用者 参加型が 33%であった。また、3 つの分類のうち、

どのポスターが最も効果が高いと思うかの調査では、

啓蒙型が 15%、情報提供型が 38%、利用者参加型が 46%であった。いずれの調査でも情報提供型、利用 者参加型の割合が啓蒙型を上回り、シンプルな文言 のみのポスターよりも、情報やクイズを記載したポ スターの方が効果的である可能性が認められた。

【結論】

以上の結果より、ポスターの認知者数が低かった ため、行動変容の大きな結果は得られなかったが、

内省調査では、利用者参加型のポスターが最も効果 的であることが示された。つまり、「認知されること」 ならびに「ポスターに利用者の興味・関心を引くた めの工夫を取り入れること」が、階段利用促進に大 きな効果を持つ可能性が推察された。本調査の中で は、クイズを記載した利用者参加型のポスターが最 も興味・関心を得たが、ポスターを活用した階段利 用促進を実践するにあたって、本調査で得られた知 見を生かしたり、さらなるアイデアを反映させたり する必要があると考えられた。

啓蒙型 情報提供型 利用者参加型 図1 作成した 3 種類のポスター概要

参照

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