三盆大盤物資源紀紫 節4号:ほ5−173 平成2年3月31日
過酸化水素の塙問削浦吊附m叩卯聞直川W と魚類に対する毒性
宮崎 照雄・倉田 忠告・宮崎 武弥・安達 六郎
三盛大学生物資源学部
ToxicE蝕etsof蕊ydrogenPeroxideon勒椚乃Odf花王α椚 柁αgαgαたざe那eandFishes
TeruoMIYAZAKl,KeikichiKuRATA,TakeyaM王YAZAKl andRokuroADÅCHI
Facu】tyo‖ヨioresources,MieUniversity
Sltmmary
Porousgranulesofcalciumsilicatecouldabsorbhydrogcnperoxide(H202)solutio11andreleaseit inwater・Intheauthor spreliminarylnVeStigationinAugust,1988パhcsprinkled,li202−ladenporous granulesofcalciumsilicateacteddestructivelyagainstGymnodiniumnagasakienseinseawater.We,
therefbre,thoughtthat thismethodwouldbc applicable toremovethe red tide occumrlgin鮎h−
Culturmg鮎Ids.This studyevaluatedthetoxiceffectsofH2020nG.ntwsakiensein yilru,andon 鮎hessuchasyel】owtail,redscabream,Stripedjackandcarp.Astheresult,H2021adenirlpOrOtlS granulescoulddestroyG.nagasakienseatconcentrationsaslowas4.5and6mg/lwithin30min.In toxicstudieson鮎hes,althoughye1lowtail,redseabreamandstripedjackwcretreatedby3−minexpo−
SuretOCOnCentrationsofH202aShighas300,9000r1500mg/linabath,nOmOrta飢yoccurreda汀10ng themin5tolOdayspostexposure.ButyeilowtailthatwcreexposedtoH202at900mg/l,andred Seabreamexposedto300and1500mg/lofH202Showedsiightanemiaduetomethemoglobiriemia.王n
thecaseofcarp,theyweretreatedbythelong−termhnrnersionofH202.Themcdianlethaldosein 48hr(LD5O・48h)ofcarpthatwereexposedtoH202aloncwas42mg/l.TheLD5O・48hincarptreated
WithH202ladeninporousgranulesofcalciumsilicatewas69mg/l・Theresultinthestudyoncarp SuggeStedthatthecombinationofH202andcalciumsilicatereducedthetoxicityofH202tOthefish.
Keywords:H202,Destruction,G・ 耶αゐ〜g ざβ.ナroxityto鮎王1.
過酸化水素水の水中散布による赤潮などの輿常増補プ ランクトンの駆除は1979年に特許請願がなされており,
かなり以前からその効果が注目されていた。また,敢近,
種々の薬剤によるC加地加朋劇ク弼劇痛髄などの赤潮プラン クトンの駆除に関する研究が行なわれ1002),過酸化水素
が敢も賽用的であり,過酸化水紫のアレロパシー活性闇 OHフリーラジカルによると考えられている㌔ しかし,
過酸化水素水の水域散布に関しては,過酸化水素水の比 貌が,普通物撒いである6%製剤でも1.022であり,そ のまま淡水域や海域(比蕊:1.01S〜1、020)に散布した のでは霧比魔のため沈降して拡散しない。そのため,過 酸化水瀦水を海水や淡水で微妙に比蕊を綱盤して梅雨散 平成元年8月29日 安男!
宮崎 照雄・倉田 怒葱・1馴蹄 武弥・安達 六郎
166
払軋 あるいは多孔質珪酸カルシウム顆粒に吸収させて 投与した。保持剤としての多孔質珪酸カルシウム顆粒は 1gで1mgの過酸化水瀦水を吸収することから,本実 験では所産漉鹿の過酸化水素水を蒸留水で1mJに希釈
し,1gの多孔質珪酸カルシウム顆粒(粒径2〜3mm)
に吸収させてすみやかに投入した。過酸化永瀬の効果判 定には,プランクトンの運動性,遊動停止および細胞崩 壊を指標とした。
2.魚類に対する寒極および安全性実験
実験魚としては三蕊県下の滋殖漁場で飼育されている プリ,マダイ,シマアジを用いた。これらの海産魚は狭 い水槽で反期飼育が不可能なため,過酸化水素の高波度 短時間薬浴による急性感性拭験を行なった。処理後,生 蟹網で飼育して外見異常や夢姦死を観察し,その萄性およ び安全性を判断した。また,過酸化水素が魚頗の赤血球 のヘモグロビン放とフェントン反応を起こしてメトヘモ グロビン血痕を発現させることから血液性状も調べた。
啓性賽験はプリ(平均体盈1500g),マダイ(平均体蕊 800g),シマアジ(平均体盈250g)について水温2ト 240cの条件で行なった。予備実験の結果,プリは1500 m釘Jの3分間薬俗で顕著なメトヘモグロビン血症を起 こして光死したので,過酸化水紫波皮300と900mg/Jの
3分間薬浴処理とした。マダイについては過酸化水嚢濃 度300と1500mg/gの3分間薬浴とした。シマアジは過 酸化水素濃度300mg/Jの3分間薬浴とした。処理後,
海面に設蘭した3m3の生饗網に収容して5〜10日間技 研飼育した。血液性状の検査は処理抵後から10日冒に魚 の動脈球かキュビエー氏管より採血し,総赤血球数(ク レイアダムス祉,ブラッドカウンター),ヘマトクリッ ト磁(毛細管法),ヘモグロビン駿(クレイアダムス祉,
アキエスタットシステム)を測定し,平均赤血球ヘモグ ロビン愈,平均赤血球容機,平均赤血球ヘモグロビン泌
皮を解雇した。
また,コイは小型水槽で庚期飼育が可能であるため,
過酸化水素単独での轟性と多孔質珪酸カルシウム椙粒に 担持させた過酸化水素の怒性の比較検討はコイを用いて 行なった。爽験は各5魔のコイ(体蕊20〜30g)を50J のパンライト水槽(水温200c)に収容し,過酸化水素
漉皮を0,22.5,30,45,60,75,90mg/〜に設定し,
48時間の艶死および外見異常を観察した。過酸化水素水 布する方法が検討されている3)。牽潜らは多孔質珪酸カ
ルシウム聯救の過酸化水紫水の保持特性に着目し.過酸 化水素の効果的散布方法に利用することを考案した。過 酸化水紫水を吸収させた本顆粒を水中投入した場合,本 願粒が水中を沈降する際,吸収した過酸化水素が分解し て酸素ガスを放出し,孔間に吸収された過酸化水素の放 出と拡散を起こした。また,大彗聖水柑(9mX3mXlm 水深)で本方法を試みた結果,過酸化水素の良好な水中 拡散がみとめられた(宮崎ら,未発衆)。このように本 方法は過酸化水素の水中拡散を容易にするのが特徴であ る。また,畢者らは1988年8月に≡意県南偽町の内湾で 発生したq卿㈲劫壷邦鋸那馳砲卿による赤潮に対し て30%過酸化水素水担持多孔質珪酸カルシウム顆粒の散 布により,当舷赤潮の部分的消失を級めた。こうした予 備爽験の結果から,餐殖魚磯での赤潮発生時,本方法を 緊急避酢として用いることを考えた。そのためには,赤 潮プランクトンに対する障審効果と魚類に対する安全性 の確認が必箪である。本研究では,その基礎的研究とし て多孔質珪酸カルシウム顆粒に担持させた過酸化水嚢に よるG,〃喝根城gざgの破壊効果をinvitro実験で検附し た。また,赤潮の発生水城で盛業な番地魚種であるブリ,
マダイ,シマアジなどについて過酸化水紫の静牲および 安全性を検討した。
材料および方法
過酸化水素水の保持剤としての多孔質珪酸カルシウム
陣取ほ′ト野田エー・エル・シー株式会社製造の粒径3−
5mm(Fig.1)および粒径2〜3mmを用いた。本顆粒 は空l明輝ぢ5〜75%,カサ比蕊0.5〜0.6g/cm3と軽く,
自蕊の約1〜2倍の吸水性を有する物性を持つ。本顆粒 の化学成分はTablelに示したように有審物質は全く含 まない。過酸化水素水は30%製剤(和光純薬工業)と 6%製剤 りキ山化学工莱研究所)を用いた。
1.G励馴肌抽ぬ脚Ⅷ喝Ⅶ加地徽柁に蘭する寒極実験 1988年8月三蕊県南鳥町で,また,1989年8月三盆県
南勢町の内湾で自然発生したG.乃聯αゐねタZぶgを用い,
200m〜水蕊のガラスフラスコまたは250m′水魚のガラ スシリンダーに収容して実験に供した。実験のための過 酸化水禽浪度は0〜150mg/Jに適宜設定し,過酸化水素
過酸化水素のq′ナ押〃8ゐ血桝乃喝郁α抽瑠5gと魚類に対する感性 167
は30%製剤を用い,所定浪皮を単独あるいは多孔館珪酸 カルシウム顆粒(髄層3〜5mm)30gに吸収させて投 入した。
TilbIc2.DestruCti\・eeffectsonGJ・)1mOdil血〃川(Zga−
Saktcl!Seby H20:1adaninporous granu】es ofcaiciumsilicate
勘 丁血㌢霊㌣eS$ Num怒造詣Ce‡1s swぬing St琶慧lト
結 果
1.G.朋g鮎αた〜ゼ舶eに対する毒性
第1国衆顆は,1988年8月三蕊県滴磯瀾の内湾で自然 発生したG.明押血血彫を川い.200nlJのG.I噸那か 妬刑場を含む海水(2100個体/mg)に所定浪魔の過酸化 水素水および多孔質珪酸カルシウム顆粒に吸収させた過 酸化水素水の投入1時間後,浮遊している当該プランク
トン細胞を観察した。その結果,過酸化水素水単独投入 実験区では過酸化水素濃度9,15,18,37.5,45,60,
75,150mg/〜でほ100%細胞破壊が起こり,破壊細胞が フラスコ底で棚状に沈澱していた。それに対して無投薬 対照区では金敷遊泳状態を蜃していた。多孔質珪酸カル
シウム顆粒に吸収させた過酸化水素水投入実験区では,
磯波9,30mg/〜ともに100%細胞破壊が起こっていた。
第2恒憐験は,1989年8月三及県南勢町の内湾で自然 発生したG.犯聯d抽那gを用い,250mJのG.抽稲隕和一 烏ゐ狩ざβを含む海水に過酸化水素液皮0,3,6,9,15,30 mg/Jで過酸化水素水を多孔質珪酸カルシウム脚線に吸 収させて投入し,絡時的(15,30,60分後)にそのプラ
ンクトン細胞数を測定した。そ・の結果はTabie2にまと めた通り,無投薬対照区では不動細胞がほとんど見られ なかった。それに対して,過酸化水素浪度3mg〃投入 区では15分彼に細胞膨化を墨する不動機番郷地が出現し,
緯時側に増加した。6mg/′投入区では15分後に大半が細 胞膨化を里する不動階審細胞となり,30分後には遊泳細 胞がほとんど見られなくなった。9,15mg/J投入区では 15分後に少数が遊泳状態を晃するのみで,大半が細胞膨
5 ハU O 5 0 0 5 0 0 5 0 0 5 0 0 5 0 ハU 1 3 だU 1 3 6 1 3 6 1 3 6 1 3 6 1 3 ハhU
12300 12500 6250 7140 5770
501〔1
2580 90
0
0
50 3360 4630 5790 11320 10710 10300 10510 10700 10300 11110 10100 10500 11600 9700 9600 15
Watervolumetreated:250rnl,Porousgranulesused:
lg
化を曳する不動障害細胞となり,30分後には全て破壊を 伴った不動障番細胞となった。30mg〃投入区では15分 後に全て破壊を伴った不動陣容細胞となっていた
(TabIe2)。
節3回爽験は,節2回実験に引き続き,低濃度の過酸 化水素の駆除効果について検討した。前E=こ海域から採 水して30Jの水槽に山塊放置したG.乃耶α鬼お〃ぶgを利 用し,朝に処理爽験に供した。250mJの当該ブランク
Tablel.Chemicalcomponentofporousgranu王esofcaleiumsuicateusedinthestudy substances SiO2 CaO Al203 Fe203 MgO Ig−Ioss Tatal
content(%) 54.7 25−2 2.7 1.5 0.3 14.5 98.9 substances Cd Pb Cr As Total−Hg Cyanide PCB
analysis* NDI ND2 ND3 NI)4 ND5 ND6 ND7 1:<0.005ppm 2:<0,02 3:<0.04 4:<0.015:<0−0005 6:<0.017:<0.0005
*fbuowingthemethodinNotiBcationNo.130ftheEnviromentAgency
宮崎 照雄・倉田 悪曽暮宮崎 政弥・安達 六郎
ユ68
トンを含む海水に過酸化水嚢濃度0,1.5,3,4.5,6,
7.5mg/Jで過酸化永楽水を多孔質珪駿カルシウム顆粒に 吸収させて投入し,鋒時的(15,30,60分後)にそのプ
ランクトン細胞数を測定した。本実験は2回線り返した。
本爽験は水槽に山塊放散したものを利用したためか,無 役黄対照区でも不動細胞が少数ながら見られた。それに 対して,過酸化水素浪皮1.5mg/〜投入区でほ60分後も 大半の細胞は遊泳状態であるが,15分後に紺胞膨化を里 する不動障寒剤職も多数出現し,級時的に増加した。過 酸化水素浪皮3,4,5,6,7,5mg〟投入区ではともに15 分後には細胞膨化を里する不動障審細胞が遊泳細胞をは るかに上回る数で出現し,遊泳細胞が経時的に激減した
(Table3).
以上の実験結果に基づき,過酸化永楽3,30mg/〜水 溶液中におけるC.乃耶αゐね邦ざβの変化を繚特約に顕微 銃観察した。3mg〃過酸化水嚢接触磯後,そのプランク
トン細胞は動きを速めるが,徐々に緩慢な動きになり,
縦鞭毛がスクリュー運動から振幅運動に代わり,さらに 丸まったり,屈伸運動をするようになり前進遊泳がまず
できなくなった。その後,縦鞭毛が脱落し,械鞭毛の遊 動も姥慢になり,そのため細胞は級慢な旋垣I運動しかで
きなくなった。10分後には械鞭毛も遊動停止し,細胞は 不動になるとともに徐々に膨化し,体内の葉緑体も膨化
して球形化し始めた(Fig.2)。d5分後には細胞は顕著に 膨化し,細胞順の山部が破壊され,細胞質および葉緑体 が破壊月から噴出して細胞破裂を起こした。また,過酸 化水素30mg/〜水溶液での実験でほ,G∴那餅肌漁海蝕は 処華迫直後に運動を停止し,膨化,細胞膜の破壊,細胞潤 および紫綬体の噴出を起こし,ほぼ5分以内に破裂した
(Fig.3)。
2.魚類に対する毒性および安全性
プリでは過酸化水素濃度900nlg/〜輩浴処肇磯後の採 血に際して赤血球のメトヘモグロビン化による血液の茶 褐色の変色がみられた。そのため10冒聞の飼育を行ない 期間ゆにおける対敵を観察したが,光死など輿′馴ま見ら れなかった。また,過酸化氷霧漉度300mg/J処遇を魚で はほとんど輿常は起こらなかった。過酸化水素濃度300
でable乱 Destructivee鮎ctsonq晰傲痛奴加明抽閣弧感ぬ貼byH2021adaninporous 餅anulesofcalciums封icateatlowconce】1trations
NumberoftlleCe11s(ce】1s/ml)
First trial Second Trial SWぬmlng Standstill・burst swimmlr唱 Standstilトburst
1、ime 勘 p誓欝S
15 25160 340 30 24750 850 60 22090 410 15 20970 32:う0
30 18290 5710 60 17440 21i60 15 13710 11090 30 8330 11870 60 4650 15750 15 4350 16150 30 1690 17520 60 1410 16790 15 3340 18560 30 870 19530 60 270 17830 15 3160 14440 30 660 11040 60 0 11500
21240 i50 24350 350 18100 8r30 17160 1750
148∠iO 2060
12010 590
70∠ま0 9160
6240 8960 5500 8400 5500 11100 7580 9730 1360 12240 518q 14020 3550 15150
0 16100 190 10710 190 10710
0 9600
過酸化水素の勒脚感涼綱Ⅷ砂皿抽欄と魚鱗に対する魔性 169
でable4.Hematologicaldataofyeliowtailexposedtohydrogenperoxide Hematologicaldata
(meanandstandrddeviationofたve鮎ll)
RI3C Hb Ht MCEI MCV Daysaたer
exposure*1 M C H ︵し
346車2
31.9*3
2 7 8 4 0 2 1 3 0 5 5 8 2 5 7 0 7 2 6 3 5 1・4 1 8 1 日U 1 5 1 2 8 3 3 2 りん
3 3 3 3 3 3 4 3 3
5 9 7 1 0 4 0 3 0 8 6 1 7 4 4 7 9 0 0 3 8 4 ハU 6 4 5 3 1 7 5 3 2 3 2 8 3
5 4 5 5 5 5 4 4 4
4 ハパ︶ 6 2 9 1 3 8 ハ=八︶ ごU 4 1 5 だU 4 1 1 1 2 0 2 1 2 一1 4 0 4 0 4 1 2 1 1 1 2 1 1 1 1 1 ・l l l l l
146.7 15.8 139.1
3.8 130.7
5.4 143.9 10.7 135.7
2.4 142.2
5.2 146.9
1〜).1
128.9
8.〜)
132.4 5.7
7 9 8 0 ハU l だU ハリ O 7 0 ハhU やU 5 2 0 8 8 4 ︵‖U 5 1 蔦U 1 6 2 8 0 5 1 8 4 6 2 4 1
2 2 2 2 2 2 2 2 2
300 0 350
24雷5
3 382 43.2
7 376 26.0 10 390
12.4 900 0 406
40、2
3 301 33.8
7 337 13.5 10 369
13.9
*l:for3minutesinabathat2ト240c *2:mean,*3:Standarddeviation RBC:red blood ceu count(×104ce11s/ml),Hb:hemoglobin(g/dl)lit:hematocrit
(%),MCH:meanCOrpuSCt11arhemoglobin(γγ)MCV:meanCOrPuSCu)arvolume(㍉)
MCHC:meanCOrpuSCuhrhemoglobinconcentration(%)
mg/〜処理魚では処理直後,3日,7軋10E‡後の血波 検査で血液性状に特に異常は見られなかった(Table4)。
過酸化水素浪皮900mg/g処型!魚では,3日彼の血液検 査で,軽度の貧血が認められたが,7日,10日後の血液 検査では貧血は回復していた(TabIe4)。
マダイでは過酸化水素濃度1500mg/J処理魚でも,処 理麗後に軽度のメトヘモグロビン血痕が見られただけで あったので,5日間の飼育期間を紋愛して興骨を観察し た。その紆乳 5日間の飼骨相間中に炎死や輿常は見ら れなかった。5日彼の血液検査では5履申2尾にのみ軽 微な貧血が認められた(Table5)。過酸化水素濃度300 mg/g処理魚では,処理後1日目の血液検査で5尾中3 魔に軽微な貧血が見られたが,5日間の飼育期間中に艶 死など輿常は起こらなかった。
シマアジの過酸化水嚢漉皮300mg/J処理魚では,5 日間の飼育期間中に拇死など輿常は見られなかった。ま
た,処理1El後に血液性状を検討したが,特に興常備は 認められなかった。(1、able6)。
コイでは,過酸化水素水単独投入により,45mg/′以 上の濃度で処理された供就魚ほ鰯購瀾で紙の壊死と顕著 なメトヘモグロビン血痕を起こして鍍死した。その結乳 過酸化水紫単独授与での服時間半数致死液皮(LD5。)
は42mg/〜と算盤された。それに対して,多孔質珪酸カ ルシウム顆粒に吸収させて過酸化永楽水を投与した実験 では,24時間LD5。は75mg/J,48時間LD50は69mg/J と算定された。この爽験区でほ,商浪魔の過酸化水紫に より粒死した魚は鯉の顕著な壊死を主徴としており,メ
トヘモグロビン血痕ほ増徴であった。コイに対する過酸 化水紫の魔性は,過酸化水嚢単独投与より多孔繋珪酸カ ルシウム顆粒担持過酸化水素投与のほうが軽減された。
170 宮崎 照雄・倉田 怒蕾・宮崎 武弥暮安達 六郎
で8ble5.Hematolo騨㍑ldataofredseabreamexposedtohydrogenperoxide Hematological data
Hb Ht MCH MCV
簡 恕盈 Fish R。。
C M H C1 315 2 300 mean 308 S▲D. 10.6
1 245 2 245 3 275
4 335 5 300 mean 280 S、D. 38.4
1 305 2 320 3 288
4 350 5 250 mean 303 S.D. 37.2
8 0 9 1 0 0 2 4 2 4 0 4 2 0 5 4 3 3 7 8 7 0 7 6 7 8 8 7 1 7 だU 7 9 6 7 1 ︵‖0 7 7 3 6 5 2 1 3 3 7 3 ▲4 3 1 だU 1 9 4 鍔U 5 1 8 4 6 5 7 只U 1 4 9 4 7 5 4 2 2 2 3 2 2 2 2 2 2 2 1 2 2 2 2 7 1 4 0 9 QU 6 4 4 nO 穴じ だU 7 4 7 良U 6 2 5 7 だU 1 2 3 ごU 1 9 罠U 3 0 4 0 3 8 1 7 3 3 3 3 3 3 ▲4 3 3 3 2 3 4 2 3
113.3 123,7
11臥5
7.3
134、3 13臥0 133.1 123.6 131.3 132.1
5.3 100.4 77.2 105.6 124.9 114.4 104.5 17.9
8 6 7 2 3 8 7 3 8 0 4 2 1▲ ハリ 7 4 3 4 1 1 1 ︵‖U 1 7 9 0 0 nU 1 4 5 3 1 2 3 1
2 2 2 2 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2
300
S.D∴Standarddev払tion
Tahle8.Hematologicaldataofstriped5ackexposedtohydrogenperoxide
emataId
扮 恕霊 Fish RB。
Hb Ht MCH MCV3 1 7 7 7 7 6 9 5 4 9 4 6 3 4 4 2 5 ▲4 1 2 2 2 りん 2 2 2 2
7 1 4 7 6 6 0 3 1 こJ 5 9 りん 4 8 免U OO 9 1 5
4 3 4 3 3 3 4 4
0 4 7 8 5 ︵‖︶ 6 9 00 0 2 9 0 1 0 1 9 1 nU l▲
l l l l l l
1 410 2 390 mear1 400 S.D. 14.1
1 425 2 445 3 425 4 460 mean 439 S.D. 17.0
111.5 110.3 105,9
7.9 90.8 86.7 89.4 107.2 93.5
9.2
3 0 1 6 2 5 3 1 3 9 6 4 5 1 7 QU 5 4 だU 1
2 2 2 2 2 2 2 2
300
S.D.:Standarddeviation
沈降させ,さらに破壊に至る細胞障啓を惹き起こすこと がわかった。相関ら1)はCゐα加ゎg地椚αわ乃αの駆除には 過酸化水紫波度15mg/gが有効であることを報告してい
る。これらのことから,G.机拶矧戒ぬ憬gおよぴC,
∽αね乃αによる赤潮の駆除に際して,過酸化水紫水の水 域散布によって当該赤潮プランクトンを有効に駆除する
考 察
本実験の結果から,多孔質珪酸カルシウム顆粒に吸収 させた過酸化水禽ほ,液皮3〜6mg仏15〜30分でG.
明卿感ぬ偶の鞭毛運動を障磯してプランクトン細胞を
過酸化水素のq潮鼎戒ぬ加鶴机砂蝕妨あ抽と魚類に対する轟健 171
ためには,棲息断ニ3〜15mg/gの過酸化水素磯戚を短 時間作り出せばよいといえる。
本研究では養殖の対象となっているプリ,マダイ,シ マアジについて高波皮過酸化水素の急性浄性と安全性を 検肘した。不実験での過酸化水素の設定浪皮300鵬1500 mg/Jは前述の赤潮プランクトン願除有効漉皮よりはる かに商い倦であった。また,6%過酸化水紫水12Jを 12Kgの多孔質珪酸カルシウム顆粒に吸収させて水中投 入するような大恩投入の場合には,直後(1分後)に過 酸化水素の散大浪度110mg/〜が生じるが(宮崎ら,未 発嚢),この濃度よりも炎験紋窟浪度ほ商い催であった。
ただし,過酸化水素水担搾多孔質珪酸カルシウム顆粒の 散布では,そのような高濃度は出現しない。本実験の結 果,プリ,マダイ,シマアジは商漉皮過腰化水素盤時瀾 曝露でほ,メトヘモグロビン血痕による貧血を起こすが,
艶死に至る興常を起こすことはないと判断された。また,
コイ,プリ,マダイおよびトラフグは投入された多孔質 珪酸カルシウム顆粒を娯食することはなかったので,誤 食の問題ほ起こらないと判断された。
水域に過酸化水嚢を散覇する際,他の動植物にも影響 が出ると考えられる。過酸化水索の怒性の研究でほ,ア イゴの24時間LD5。は224mg/J,シマハゼの24時間 LD5。は155mg/J,マアジの24時間LD5。は89mg/J3),タ ロダイの半数醇化浪度は35 mg/〜以上30日齢のタロ ダイ仔魚と18日齢のマダイ仔魚の48時間LD50は7.9 mg/J,クルマエビの15日齢の48時間LD5。は11.6mg仏
アサリの96時間LD50は35mg玖 アオサの50%細胞障 審率(48矧剛 は14.4mg/〜(千紫;来季邑衆)などが明
らかになっている。これらのデータから,C.椚βわ乃αに 対する過酸化水素の駆除有効磯皮でほ有審な生物も見受
けられる。しかし,これらのデータはいずれも渡時間曝
露爽験での終発であり,通風 短時間曝露実験でほ薬物 の安全性は嵩まる傾向がある。今後は,広い範囲の水棲 生物に対する過酸化水密の安全性,過酸化水素を吸収さ せた多孔質珪酸カルシウム鞘粒の効率的な利用および散 布後の回収の方法についての検討が必繁である。
本研究を進めるにあたり,多孔質珪酸カルシウム顆粒 の供与を賜った小野田エー・エル・シー株式会社,なら びに過酸化水素に関する資料の掟供を賜った片山化学工 楽研究所に深謝する。
文 献
1)相田潜,墳正,延東炎.熊木囁,木村正札九万田 山已 Cゐα肋刀g〜お肌αわ紹α赤潮除去剤の検討一特 に過酸化永楽と高度不飽和脂肪酸から発生するフ リーラジカルの除去能.日本水産学会誌,55(6):
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宮崎 照雄・倉m 怒密・宮崎 武弥・安透 六郎 172
ExplanationsofFig・ureS
F短.1.PorousgranuLesofcalciumsilicatesizingfrom:うto5mm.
Fig.2.GymnodiniumnagcsakienseinlOminafterexposureto3mg/1ofhydrogenperoxide.A11cellswereswouenand COntainedswouenchloroplasts.×200.
Fig,3.GymnodiniumnLPakiensein2minafterexposure to30mg乃ofhydrogcnperoxide.Alicells were swouen COntainingtheirswo11enchloroplastsandhadbeenburst.×200.
過酸化水素のqγ刑乃〝df邦わfチ〃〃耶αゐ衰〝ざβと魚蜘こ対する轟性