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二酸化炭素の削減を目指す分離・固定化技術

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Academic year: 2021

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特集

環境保全に対する日立製作所の取組み

ラ♂♂・ブ/'z/g

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二酸化炭素の削減を目指す分離・固定化技術

NewTechno10giesfortheSeparation,FixationandConversion

OtCO2

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宮寺

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難波

勝** 肋ゴ〟γ〟∧b”占〟 西村正勝*** 〃〟S〟々〟ねぇ`〟ムゐJ椚エ`和 化石燃料 ポイラ 排ガス ㈱■噂如・ ●吸収法 ●吸着法 分離 濃縮 嘲 再 資 源 化 CO2 海洋還元 0 、 CH4 反応器 触媒プロセス 接 触 水 素 化 法 光 電 気 化 学 法 バイオプロセス 菌 藻 類 利 用 法 CO2(二酸化炭素)の分離・固定化システム ボイラなどの燃焼排ガスからCO2を分離し,深海に固定化したり触媒や光合成反応によって 再資源化するシステムを開発している。

地球温暖化や化石エネルギー源枯渇の懸念から,

CO2(二酸化炭素)の大気放出抑制や再資源化が21世

紀の最も重要なエネルギー・環境問題の一つになる

と考えられる。日立製作所は,電力全社との共同研

究やNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機

構),およびRITE(地球環境産業技術研究機構)から

の委託・補助金研究などにより,将来のCO2大気濃

度やエネルギーシステムを評価しながら,CO2を燃

焼排ガスから分離するプロセス,および回収した大

量のCO2を処理,あるいはエネルギー源に再資源化

するプロセスの基礎技術開発を推進している。

CO2は燃焼の最終生成物できわめて安定であり,

これを分離したり再資源化するには新たなエネルギ

ーを必要とする。したがって,プロセス自体を低エ

ネルギーシステムとしたり,廃熱などの低レベル熱

の利用や太陽光など自然エネルギーの活用が重要で

あり,これを実現できる触媒などの新材料開発を主

体とする基礎研究を推進している。

* H_、上製作柄 Fト\工研究所 ̄1二学博十 ** 日立製作所 日立研究所理学博上 ***パブコックH\ンニ株式全社呉 ̄1二場 41

(2)

538 日立評論 VOL.75 No.8(1993-8)

n

はじめに '92年6月,ブラジルでの地球サミット「環境と開発に 関する凶連会議+で妄も候変動枠組み条約が締結された。 その結果,2000年までにCO2(二酸化炭素)などの温室効 果ガス排山量を,90年レベルに卜り帰させる1攻策・桔講を とることが義務づけられ,その状況・対応策・資金供給 などは締約国会議で検討・フォローされることになっ た。この条約に対する各何の対応は異なり,今後とも 「環境派+と「開発派+の微妙な駆け引きが続けられると 思われるが,いずれにしてもCO2問題は化石燃料をエネ ルギー源として発展してきた人類社会の根源にかかわる 問題として,その対応に重大な関心が寄せられている。 現在化石燃料から放出されるCO2は,炭素換算で年間 約60億tである1)。束欧諸国の開放を機に発展途上国のエ ネルギー使用景が拡大し,CO2排出量が人幅に増大する と見込まれている。先進国でも石油枯機のような特別な 状況や厳しい規制が敷かれない限り,CO2削減策を共体 化することはきわめてl木1難である。 しかし,自然と調和させながらCO2抑制と経済発墟を 両二十二させるという理想の実現に少しでも近づける技術を 開発・実刑化することは,先進国企業の大きな社会的使 命である。H_■、1二製作所は,環境関連技術や石炭有効利用 技術,高効率エネルギーシステム技術などの研究開発を 0 0 8 0 (U 6 0 0 4 (∈監)軸鞘占0 200 (∈呈)中野占じ廿蝦水 nU O O nU n〕 1 0 1-1ト \ 1 0.1 800「)【)rrl 353ppm (1990年) 寸一全化石燃料燃焼 全化石燃料 燃焼時 290ト叩「†l 1 100 10,000 CO2総排出量(憶トンーC) ---rl.65--0.05 PPm/年 ___■-●・ 290 0.35 一一一■

/1

注:A(現状の2,7%/年で増加) B('90年レベルに凍結) C(2000年以降-1%/年で減少) D(2000年以降-2%/年で減少) 1900 2000 2100 2200 (年)

績+→予

測 図l大気中CO2濃度の実績と予測 産業革命以来,化石燃料 の消費増大とともに大気中のCO。(二酸化炭素)濃度は増大し続け ており,2000年以降'90年レベルに凍結されたとしても2080年には 500ppmを突破し,温暖化が急進展する懸念がある。 推進しているが,ここではCO2の分離・凶完化の基礎技 術開発について述べる。

8

大気中CO2の推移

図川-の六ミ_卜2)にホしたように,186()年以降人気巾CO2 濃度の増加分は化石燃料からのCO2総排山呈とよし、相関 があり,60%近くが人気巾に菖横されている。これをも とに今後の化石燃料消費に伴う人気中CO2濃度を試算し てみた(同凶参照)。近年のCO2濃度増加は急激であり, 2000年以降'90年レベルに凍結したとしても2080年頃に は500ppmとなる。500ppmを超えないようにするには 毎年2%ずつCO2排什.量を削減しなければならない。 2()20年以降は環境問題以上に石油・天然ガスの資源的 ひっ迫から減らさざるを得ない状況になることも考えら れ,自然エネルギーや未利用エネルギーの活用拡人が不 可欠になるであろう。これらの点も踏まえ,低エネルギ ー消賀で,自然エネルギーを活用し,かつコスト負担の 少ないCO2分離・同左化技術の開発が必要である。

CO2の分離技術

気体で酸性物質のCO2を燃焼排ガスから分離するに は,加址 ̄Fで滴体や固体に溶解・恨著されやすいことを 利桐する物理的方法,アルカリ性物質との1 ̄一利反応を利 用する化学的1馴文法,さらには膜の透過件の差を利月Jし た方法などがある。いずれも技術的に目新しいものでは ないが,消費エネルギーをいかに少なくするかが′真打‖牛 を左右する。特に,物吋去,化学法では吸収またはロ及著 したCO2を分離・l=川又し媒体を再生する必要があるが, その再任エネルギーの低減が重要課題である。また燃焼 排ガスには酸素,窒素醸化物,硫黄酸化物,ダストなど が含まれるため,分離媒体が劣化する閃越がある。 現在,MEA(Mon()ethal101ami11e)などのアミン系吸収 液によるCO2の分離・ぃり収法について束京電ノJ株式会社 との共l・ ̄り研究を推進している3)。同社横須賀火力発電所

に排ガス処理量1,()00n13N/hの暇収法パイロットプラン

ト(図2参月日)を設置し,COM(C()alOilMixture)燃焼ボ イラ排ガスにより,暇収塔設計のための吸収速度に関す る熱・物質収支データ,吸収液の劣化に関するデータな どを収集している。

CO2の処理技術

燃焼排ガスから分維したCO2は,量が膨人で,しかもき わめて一女左なため,処和枝術は分維技術以上に凶難な諜

(3)

二酸化炭素の削減を目指す分離・固定化技術 539 --_甥nけ

洲矧肌

r′ ≠1 q■ 図2 吸収法パイロットプラント 東京電力株式会社横須賀 火力発電所内で試験中の排ガス処理量事′000m3N/hパイロットプラ ントの外観を示す。 題である。CO2を液化・同化してホ油や石炭の採掘の跡 地に埋め坂す,あるいはすでに人量のCO2が溶け込んで いる海洋に還元する4),などの物理的処理方法が現実的

であるとの意見もある。しかし,これらは地殻変勤や海

流の人循環によって放出されるおそれがあり,生態系へ の影響も十分すぎるほど検討しなければ実行できない。 ある一定レベルの温度・圧力条件 ̄ ̄卜でCO2は水分子の 結晶構造l勺に配任され,包接化合物(クラスレート)を形 成する。海面から500m以下の深軸に液化CO2を人れる と,海水よりも密度が大きいハイドレート(水の包接化合 物)を形成し,海底に沈降すると言われている。ハイドレ

ートの生成は[1立製作所でも実験室レベルで確認してい

る5)(図3)が,海水酸性化の挙動,海洋f†三態系への影響,

漸充による移動など検討すべき課題は多い。投棄時の加

Jl三,輸送に要するエネルギーやコストも大きく,早急な 実朝は困難であるが,本格的にCO2を処理しなければな らない状況に至れば最も現実的な技術になると思われる。

8

CO2のケミカルリサイクリング

CO2は水素との反応や光合成によってメタン,メタノ ールやその他の有機物に再資源化できる。この際,水素 源に7K,反応のエネルギーとして廃熱や太陽光を利拝=ノ, 新たにCO2を発′とさせないことが必要である。そのため には,よi)低い温度禎域で高活性あるいは太陽光で析性 化する触媒材料,自然界よりも格段に高速な光合成徴チ[ 物などの開発が重要な課題である。 5.1接触水素化プロセス CO2を水力,太陽電池などによる電力で水を電気分解 して得た水素ガスと反応させ,メタン,メタノールなど に変換するプロセスは,大量処理に適したシステムとし て注目されている。CO2はきわめて安定で化学反応性に 乏しいが,表面l吸着による活性化と速やかな表耐水素化 反応を七†能にする触媒が設計されれば,高効率転換の可

能性がある。日立製作所は東北電力株式会社との共同研

究で,CO2接触水素化の石†能性について触媒のスクリー

もゃ

…感

図3 CO2ハイドレートの生成状況 500mの深海を模擬した 50kg/cm2の圧力下に液化炭酸ガスを吹きこむと,つらら状に成長 したハイドレートが生成することを確認した。 43

(4)

540 日立評論 〉OL.75 No.8い9938) ニングを行い,メタン化活性の高いRh(ロジウム)触媒を 兄いだした。さらに第2成分を探索し,図4にホすよう に常圧,3000cでCO2転換率が90%以.L,メタンへの選択 率がほぼ100%の接触水素化活性を持つRh-Mn(ロジウ ム・マンガン)触媒を開発した。この触媒は図5に示すよ うにMnによるCO2の活件化とRhによる水素吸着量増大 の両立によって実現できたものと考えられる。今後は, よ書)低温での活性向_Lと安価な水素の製造が実用化上の 人きな課題である。 5.2 光電気化学プロセス 光をl吸収して活性なホールを生成し,水を水素イオン (プロトン)に分解するチタニアや硫化カドミウムなどの 半導体光触媒が知られている。ここにCO2を接触させる と電気化学反応によってメタンなどの炭化水素を生成す るが,エネルギー変枚効率は1%程度であり,膨大な光

`毛極面積が必要になる。日立製作所は,図6に示すよう

にプロトン移劾媒体の固体竜解質膜を挟んで水分解光触

媒とCO2還元触媒を配したシステムを提案し,通商産業 省地球環境保全関係産業技術開発促進事業により, RITE(地≡昧環境産業技術研究機構)の支援のもとに研究

開発を推進している。図7に示すような微細結晶子の薄

膜酸化チタンの光触媒と銅を酸化亜鉛で表面修飾した還 元電梅とすることにより,エネルギー効率9.4%を得てい る6)。さらにシステム効率の向上を目指して材料開発を 100 80 0 2 (訳)件蛍脱N00 H2/CO2モル比:4 空間速度*二19,000h ̄1 注:O Rh-Mn/Al203Rh/Al203 △Mn/Al203 300 400 反応開始温度(Oc)

注‥*空間速度=電設慧纂詳

図4 接触水素化によるCO2のメタン化反応 500 H-H

「了√卜

H I H- C-H l Rh (ロジウム) やcジ0 Mn (マンガン) 0=C=0

]ク

Al203(担体) 図5 Rh-Mn触媒の活性化機構 CO2のメタン化に高活性を 示した要因は,Rh上に水素が,Mn上にCO2が吸着し活性化されるた めと推定される。 推進している。 5.3 光合成プロセス

太陽光エネルギーを利用してCO2と水から有機物を合

成する植物の光合成反応は,二次的な環境破壊が少ない クリーンなCO2固定化方法として注目されている。日立

製作所ではNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機

構)からの委託研究であるRITEの生物的CO2固定化プロ

ジェクトに参画し,細菌・藻類などを高密度で大量に培 養することにより,森林の10倍以上のCO2固定化速度を 実現できるバイオリアクタシステムの開発を進めてい る。その概念を図8に示す。 池で直接太陽光を受光して培養する方式に比べ太陽光 太陽光 太陽光 光触媒/′ 光軸媒+hレ(光) 一e ̄+h+ H20+2h十 ・・・・・一2H+十÷02 02

†l

太陽電池

(電子ポンプ)

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岩H十

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れ H20一 メタン CO2+8H++8e ̄ 一一CH4+2H20 還元電極 →-CO2 東北電力株式 図6 光電気化学触媒法によるCO2転換プロセス TiO2系光 会社との共同研究により,水素の存在下でCO2を90%以上の転換 触媒により,水を分解してプロトン(H+)を生成させ,これを固体電 率,100%の選択率でメタンに転換できるRh-Mn系触媒を開発した。 解質を介してCu系還元電極に導きCO2をメタンに転換する。

(5)

ニ酸化炭素の削減を目指す分離・固定化技術 541 (a)水分解光触媒 (b)CO2還元電極 図7 光触媒と還元電極のAFM(原子間力顕微鏡)像 薄膜TiO2触媒は微細結晶子で構成され,還元電極のCuはZnOでアイランド状に修飾 されており,二れらが活性向上のポイントになっている。 を効率的に藻類に供給できる光照射技術,および生物に とって過酷な環境である高温・高CO2濃度でも生育し, 光合成速度の大きな微生物の探索などは重要な課題であ る。匝1内の温泉から採取した好熱性のラン藻や緑藻の評

価,育種を検討しながら,光利用率の向上や固定化速度の

向上を目指した研究を推進している。図9に示すように,

好熱性ラン藻で,燃焼排ガスと同程度の高CO2濃度で,し

かも50℃という高温でもCO2を固定化できること,ま た照射光強度が高いほど固定化速度が増大することなど を確認しているが7),敷地面積を大幅に削減し,実用的な レベルにするには大きなブレークスルーが必要である。

8

cO2分離・固定化システムの将来

CO2の削減には,まずその発生量の抑制が最重点の対 応策であり,電力,産業,自動車,民上ヒなど,あらゆる 太陽光集光装置 バイオリアクタ 蛍光発光体 海水 CO2 藻体 回収一- ̄ 図8 細菌・藻規利用光合成CO2固定化システム 集光した 太陽光を効率的に供給できる光照射バイオリアクタと光合成速度 の大きな藻類により,CO2を森林の川倍以上で固定化する技術開発 を進めている。 分野で高効率化・省エネルギー化が極限まで追求される べきである。特に重要な課題は,エネルギー消費が集中 している都市部での熱利用の高効率化,すなわち未利用 熱の徹底的な活用を図ることである。 その次のフェーズがCO2処理・固定化であるが,経済

的に成り立つことが必須(す)である。その対応策として

炭素税が考えられている。石炭火力での発電単価の炭素

税率による影響を試算した結果を図川に示す。ここでの

発電単価はCO三分離までを考慮した。CO2をアミン吸収

法で分離するとエネルギー効率が低下する分,発電単価 は増大するが,CO2の放出量が減るため炭素税負担が少 なく,炭素税率が大きくなると有利になる。また,空気 q】の酸素をあらかじめ分離し窒素分を含まない燃焼排ガ スとする酸素燃焼システムは,酸素製造コスト分は高く なるが,CO2の分離・回収が容易なため,最も安価なシス テムになることもありうる。 例えば,OECD(経済協力開発機構:Organizationfor Economic

CooperationandDevelopment)では2100jF

CO2排出量を炭素基準で40億t/年削減するには,90円/kg-Cの税金が必要と試算しているが,このとき,発電単価が 2.5倍近くになる現行方式よりも,アミン吸収法,さらに は酸素燃焼法のほうが安価になる。化石燃料を改質し炭 素分の少ない形態にして燃やすなどの新しい化石エネル ギー利用システムが登場する可能性もある。しかし,こ のような炭素税の導入によって発電原価は大幅に増大す

ることになるため,低コストでエネルギー消費の少ない

CO2分離・固定化技術を確立し,税制処置を最低限に止

めない限り,実用化は困雉と思われる() 45

(6)

542 日立評論 〉OL_75 No.8(1993-8) 50 光強度=1011⊥E/m2・S (エ・m∈\NO?∽)雌確]十倒囲 50 40 30 20 10 い (工・M∈\岩?M)世増ぎ鎖国 培養温度=50℃ 10 20 30 40 50 60 (a)co2濃度(%) CO2濃度=5% 培養温度=500c 200 (b)照射光強度(トE/m2・S) 400 図9 好熱性ラン藻のCO2固定化特性 CO2濃度15%の燃焼 排ガスを,500Cという高温で処理しても生育するラン藻を見いだ し,照射光強度とともに固定化速度が増大することを確認して いる。 また,CO2の転換に必要な大量の自然エネルギーはわ が回の国内では確保できないので,グローバルな対応が 必要である。例えば,太陽光月絹寸エネルギーの人きい, あるいは水資源の豊富な地域で太陽電池や水力発電所を 建設し,水を電気分解して水素を作り,田内から持ち出 したCO2をメタンやメタノールに変換して輸入する,あ るいは水素そのものを輸送・利用する水素エネルギーシ ステムが夢から現実になるのも遠い将来のことではない 40 0 ハリ O 3 2 (上宝\巴)撃封印献 微粉炭火力:1,000MW級 送電端効率38.6% 通常火 力 アミン吸収法

⊥____,

■T ̄ ̄

酸素燃焼 CO2除去率0% __-■l■一一■ ̄ 90% ・■→■-■ 100%  ̄0 20 40 60 80 100 炭素税率(円/kg-C) 図10 発電単価の炭素税による影響 アミン吸収法や酸素燃焼 法は,炭素税率によってはより経済的になる。しかし,発電効率は低 下するので発電単価は大幅に上昇し,化石燃料使用量が増大する。 と児、われる。いずれにしても,豊かな自然エネルギーの 地域に環境破壊を与えず,むしろ経済的恩恵をもたらす ような地球規模のエネルギーシステムを確_、二/二することが 地球存続の鐙(かぎ)を拭っている。

おわりに

CO2削減問題は-・朝一夕には解決できないことは明= である。因果関係の究明も重要であるが,地球環境問題 が地域的な環境問題と本質的に異なるのは,原因が明砕 になってからでは対策できないことである。化石燃料の

資源的問題とも踏めてさまざまな可能性を考え,人類の

英知を結集していく必要がある。また技術革新以外に,

環境コストのjF等な負担を実現する新たな社会構造や意

識の改革が,その前提として必要小可欠である。 終わりに,CO2の化学的吸収法や接触水素化法の北同 研究見である電ノJ会社,およびこの分野の研究開発にご

指導,ご協ノJをいただいている通商産業省,NEDO,

RITEなどの関係各位に対し深謝する次第である。 参考文献 環境け編二環境白書 総説(上平成3年版) 忘既:触媒,33,482(1991) 西川:日本エネルギー学会誌,71,1090(1992)

Stei11berg・M,et al∴A Systenlatic Study RenlOValRecovery and Disposalof Carb()n

for the Dioxide fromFossilRowerPlantsilltheU.Sり BNLReport 36428(1985) 5)久保臥 外:化学 ̄11学会第24秋季人全講演 ̄r稿集, B310(1991) 6)森,外:第681d触媒討論会(A)講演干満集,4G410(1991) 7)難波,外:化学⊥学会室蘭人合講演予稿集,SE川5(1992)

参照

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