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3次方程式の解の絶対値がすべて1 以下であるための必要十分条件について

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Academic year: 2021

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(1)

3

次方程式の解の絶対値がすべて

1

以下

であるための必要十分条件について

On the neccesary and sufficient condition that for a cubic equation

all the abusolute values of its solutions are less than or equall to 1

 ネットワーク情報学部 

佐藤 創

School of Network and Information

Hajime SATO

   

Keywords : cubic equations, solusions, Cardano’s method

まえがき

行列の固有値の絶対値がすべて 1 以下であることを求 められることがある.これは実係数の代数方程式の解の 絶対値がすべて 1 以下となるための必要十分条件を求め る問題に一般化される. 2 次方程式と 3 次方程式についてのみ解決し,結果が きれいだったので報告する.簡潔な証明を求めている.

1

2

次方程式

この場合は容易である. 定理 1   p, q を実係数とする 2 次方程式 x2+ p x + q = 0 (p, q : 実数) (1) の解の絶対値が 1 以下となる (p, q) の領域 S は次の通り: S =(p, q) |p| − 1 ≤ q ≤ 1. (2) 2 0 2 1 0 1 p q 証明  f(x) = x2+ p x + q とおく.方程式 (1) の判別 式 D = p2 − 4 q は極小値 f(−p/2) の −4 倍にあたる. 1 D≥ 0 ( ⇔ q ≤ p2/4 )のときの必要十分条件は −1 ≤ −p2 ≤1, f(1) ≥ 0, f(−1) ≥ 0 である.条件 D ≥ 0 と組み合わせて次のようになる: |p| − 1 ≤ q ≤ p 2 4 ≤ 1. (3) 2 D < 0 (⇔ q > p2/4 ) のときの必要十分条件は, 方程式 (1) の共役複素解を α, β とすれば |α|2= |β|2= α β = q より q ≤ 1 である.条件 D < 0 と組み合わせると次のようになる: p2 4 < q ≤ 1. (4) (3) と (4) を合わせると,求める必要十分条件 |p| − 1 ≤ q ≤ 1 (5) が得られる(判別式が表面に現われない).(証明終り)

2

3

次方程式

2.1

2次の項がない場合

まず,2次の項のない簡単な方程式を考える. 定理 2   p, q を実係数とする 3 次方程式 x3+ p x + q = 0 (6) の解の絶対値が 1 以下となる (p, q) の領域 S は次の通り: S =(p, q) |q| − 1 ≤ p ≤ 1 − q2. (7) 3 1 0 1 2 1 0 1 2 p q T− E+ P+ C Q P− E− T+

On the necessary and sufficient condition that for a cubic equation

all the absolute values of its solutions are less than or equal to 1

3

次方程式の解の絶対値がすべて

1

以下

であるための必要十分条件について

On the neccesary and sufficient condition that for a cubic equation

all the abusolute values of its solutions are less than or equall to 1

 ネットワーク情報学部 

佐藤 創

School of Network and Information

Hajime SATO

   

Keywords : cubic equations, solusions, Cardano’s method

(2)
(3)
(4)

が得られ,その実数解は 1 個2であり,α β に限られる. さらに,g(0) < 0 であるので,α β ≤ 1 であるための必 要十分条件は,g(1) ≥ 0,すなわち,次の不等式となる: 1 − b + a c − c2 ≥ 0. (22) 結局,場合 2における必要十分条件を満たす (a, b, c) の領域は,(21) と (22) により, B ={ (a, b, c) | |a + c| − 1 ≤ b ≤ 1 + a c − c2, D < 0 } (23) で与えられる.この領域 B と領域 S の関係はすぐにはわ からないが,B = S ∩ {D < 0} であることを後で示す. 残る問題解決のため,a-断面である b c -平面上の領域 S(a) ={ (b, c) |a + c| − 1 ≤ b ≤ 1 + a c − c2 }, A(a) ={ (b, c) |2 a| − 3 ≤ b, |a + c| − 1 ≤ b, D ≥ 0 }, B(a) ={ (b, c) |a + c| − 1 ≤ b ≤ 1 + a c − c2, D < 0 }

(5)
(6)

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