ジフェノコナゾールに関する御意見
番号 御意見(概略) 回答
1
【意見1】しいたけ、その他のきのこ類の残留基準 0.6ppm の削 除に賛成である。
[理由]
1、国内外で適用のない食品の基準は必要ない。
2、マウスの 18 ケ月発がん性試験で、肝細胞腺腫及 び肝細胞癌が認められ。非遺伝毒性メカニズムと考え られているが、このような農薬の摂取はできるだけ減 らすべきである。
【意見2】
アーティチョークの残留基準を 2ppm,乾燥トウガラ シを 5ppm とすることに反対である。
[理由]
1、アーティチョークの残留データが明らかでなく、
国際基準 1.5ppm より緩和している。
2、韓国のとうがらしの残留試験 5 事例で、最大残留 値 0.57ppm である。乾燥加工係数は 7 であれば、
3.99ppm となる。
【回答1】
御意見をいただきましてありがとうございます。
【回答2】
残留基準の設定については、国民の健康保護を図 るとともに、農薬の適切な使用方法に基づく残留濃 度の実態を考慮する必要があると考えています。農 作物への農薬の残留は、品種、気候、栽培条件のよ うな要因で変動することを踏まえ、作物残留試験の 実測値(最大残留濃度:最大使用条件下の作物残留 試験結果)から残留基準を設定するに際しては、こ うした残留の変動要因のほか、分析誤差なども考慮 して残留基準を設定しています。詳細については、
平成22年1月27日の農薬・動物用医薬品部会の報 告・確認事項「食品中の農薬の残留基準値の設定に ついて」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127- 15s.pdf
アーティチョークの残留基準の設定については、
ppmオーダーの測定において1/100の単位までを常に 正確に測定することは困難であること、国際的にも 近年、整数1桁で残留基準が設定されていること、
桁数が異なることにより検査値の取扱いに差異が生 じ、監視等の検査を行う現場が混乱すること等から、
0.1 ppm未満で0以外の数字2桁以上で表記されて いる残留基準の場合、又は最終桁が0である残留基 準の場合は、最初の0以外の数字の次の桁を四捨五 入し、0以外の数字が1桁となるようにしています。
【意見3】
今までパブコメで、下記作物の基準を残留データが明 白でない、2ppm 以上に設定していることなどを理由 に反対してきたが、そのままである。残留実態を示し、
再度見直しを求める。
(1)大豆 0.1ppm (2)キャベツ 2ppm (3)芽キャベツ 2ppm (4)カリフラワー 2ppm (5)ブロッコリー 2ppm
(6)その他のあぶらな科野菜 2ppm
(7)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。)2ppm (8)ねぎ(リーキを含む。) 6ppm
(9)その他のゆり科野菜 9ppm (10)パセリ 25ppm
(11)セロリ 10ppm (12)ピーマン 2ppm (13)うめ 3ppm
(14)おうとう(チェリーを含む。) 3ppm
詳細については、平成22年10月22日の農薬・動物用 医薬品部会の報告・確認事項「海外の基準値を参照 する場合の桁数の取扱いについて」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000v 4sx-att/2r9852000000v4yr.pdf
乾燥とうがらしの基準値は国際基準値であるコー デックス基準 5 ppm に基づき設定しています。コー デックス基準が設定されている場合、衛生植物検疫 措置の適用に関する協定(SPS 協定)により、原則 として、コーデックス基準に準拠することが義務付 けられています。コーデックス基準の設定の根拠と した残留試験データ等が記載されている評価レポー トについては、FAO 又は WHO の web サイトにおいて 入手可能です。下記のホームページ等を御覧くださ い。
http://www.fao.org/agriculture/crops/core-them es/theme/pests/lpe/en/
【回答3】
残留基準の設定の考え方については、【回答2】を 御参照下さい。
大豆、キャベツ、芽キャベツ、カリフラワー、ブ ロッコリー、その他のあぶらな科野菜、レタス、そ の他のゆり科野菜、いちご、ブルーベリー、アボガ ド、なたね、その他の果実及び畜産物の残留基準に ついては、国際基準であるコーデックス基準に基づ き設定しています。コーデックス基準が設定されて いる場合、衛生植物検疫措置の適用に関する協定
(SPS 協定)により、原則として、コーデックス基 準に準拠することが義務付けられています。コーデ ックス基準の設定の根拠とした残留試験データ等が 記載されている評価レポートについては、FAO 又は WHO の web サイトにおいて入手可能です。下記のホ ームページ等を御覧ください。
http://www.fao.org/agriculture/crops/core-them es/theme/pests/lpe/en/
パセリ、セロリ、ピーマン、うめ、おうとう及び
(15)いちご 2ppm (16)ブルーベリー 4ppm (18)ぶどう 4ppm (19)アボガド 0.6ppm (20)なたね 0.2ppm (21)その他の果実 2ppm (22)茶 15ppm
(23)その他のハーブ 35ppm
[追加理由]アメリカのからしなの残留試験 5 事例で、
散布 1 日後の最大残留値 14ppm であるが、葉茎散布 1 日後の残留値であり、その 2.5 倍のハーブ基準は高す ぎる。
(24)牛。豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物の肝臓。
腎臓、食用部分 2ppm
【意見4】
全体的に残留基準が、高すぎる。残留実態を調査し、
もっと低値にすべきである。
[理由]
1、TMDIの対ADI比が、一般で 106.7%、幼小 児で 187.0%、妊婦で 87.2%、高齢者で 125.1%と安 全の目安の 80%を超えている。特に、茶、ネギ、キャ ベツ、ブドウ、コメなどのTMDIへの寄与率が高い。
2、大部分の食品で、残留基準より低い、残留暴露濃 度をもちいてEDIを算出して、EDI/ADI比を 低くしているが、残留実態に応じた基準とすればよ い。
たとえば、
茶で残留基準 15ppm →残留暴露濃度 0.665ppm ぶどう 4 0.729 ねぎ 6 3.4 キャベツ 2 0.35
茶につきましては、国内での使用方法で実施された 作物残留試験成績に基づいて基準値を設定していま す。
ねぎ及びその他のハーブにつきましては、米国に おける作物残留試験成績に基づき基準値を設定して います。
ぶどうにつきましては、カナダにおける作物残留 試験成績に基づいて基準値を設定しています。
【回答4】
残留基準の設定の考え方については、【回答2】を 御参照下さい。
理論最大一日摂取量(TMDI)方式による暴露量の試 算値は、残留基準と各食品の平均摂取量により算出 されるスクリーニング手段としての計算値であるた め、平成13年1月15日付けの食品衛生調査会(当時)
の「残留農薬基準設定における暴露評価の精密化に 関する意見具申」に従い、より実態に即した暴露量 の試算値である推定一日摂取量(EDI)方式により暴 露評価を行い一日摂取許容量(ADI)の80%の範囲内に 収まることを確認したものです。EDI試算の根拠とし ては、同意見具申を踏まえ作物残留試験があるもの は、その平均値を用いています。詳細については、
以下を御覧ください。
http://www.ffcr.or.jp/shingikai/2001/01/2A953B 1D46071827492569D500276377.html
コメ 0.2 0.037 3、短期摂取推定量においても、残留基準より低い残 留暴露濃度をもちいて、算出している食品が、幼小児 で 36 種、国民全体で 52 種ある。
ESTI/ARfD 比が 20%を超えるのは、国民全体で残留 基準=暴露濃度としたセロリが 20%、幼小児で残留 基準=暴露濃度としたネギ 20%、ぶどうは、残留基 準 2ppm に対して、暴露濃度を 1.8ppm にしても 20%
である。
貴省は、複数の食品が残留基準ぎりぎりになって も、それぞれを大量に食べることはないとしている が、その根拠を示してほしい。
4、ジフェノコナゾールは、マウスの 18 か月発がん 性試験で、肝細胞腺腫及び肝細胞癌が認められたが、
非遺伝毒性メカニズムと考えられている。このような 農薬はその摂取を出来るだけ減らすべきで、そのた め、基準をさげればよい。
短期推定摂取量(ESTI)の推計においては、作物 残留試験が4例以上ある場合には、作物残留試験に おける最高残留濃度(HR)を用い、3例以下の場合 には残留基準値(MRL)を用いることとしています。
HR を用いる場合についても、食品の形態に応じて HR に変動係数を乗じるなど、ESTI が過小にならないよ うに配慮しています。また、大量に混合又はブレン ドされる米、小麦やオレンジ果汁等の場合は、中央 値(STMR)を用いており、一律に基準値を用いるよ り、実態に即した評価となります。短期摂取量の推 定等については、平成 26 年 11 月 27 日の農薬・動物 用医薬品部会「急性参照用量を考慮した残留農薬基 準の設定について」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-111210 00-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
短期推定摂取量の評価については、一般及び幼小 児(妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対す る急性参照用量(ARfD)が設定された場合には、当 該集団を含む。)の各集団について、残留基準が設定 されるそれぞれの食品ごとに、その最大摂食量(短 期間に大量に摂食した場合として、97.5 パーセンタ イル値(100 人中2~3番目に多く食べる人の量に 相当する摂食量)を用いて農薬の一日最大の摂取量 を推定し、ESTI/ARfD が 100%を超えないことを確認 しています。詳細については、平成 26 年 11 月 27 日の農薬・動物用医薬品部会「急性参照用量を考慮 した残留農薬基準の設定について」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-111210 00-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
本剤の発がん性試験においては内閣府食品安全委 員会による食品健康影響評価において、「マウス 18 か月間発がん性試験において肝細胞腺腫及び肝細胞 癌が認められたが、これらの腫瘍の発生機序は遺伝 毒性によるものとは考え難く、評価に当たり閾値を 設定することは可能であると考えられた。」と結論さ れ、人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても健康
への悪影響がないと推定される摂取量として、ADI が設定されており、これに基づく適切なリスク管理 により食品を介した安全性は担保できると考えてい ます。詳細については、同委員会の評価書を御覧く ださい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument /print/kya20180418012
厚生労働省では、同委員会の行った食品健康影響 評価の結果を踏まえ、作物における農薬の残留試験 の結果、国民の各食品の摂食量データ等に基づき、
薬事・食品衛生審議会において専門家や消費者の御 意見を聴いて、幼小児、妊婦及び妊娠している可能 性のある女性も含めて国民の健康に悪影響が生じな いよう、残留基準を設定しています。
スピロテトラマトに関する御意見
番号 御意見(概略) 回答
1
【意見1】下記の柑橘類について、現行基準 1ppm を緩和し 3ppm とすることに反対である。もっと低値にすべきであ る。
(1)レモン 3ppm [理由]
1、レモンの残留データはなく、みかん果実全体(最 大残留値 1.92ppm)を参照している。
2、国際基準 0.5ppm より緩い現行基準 1ppm をさらに 緩和している。
(2)オレンジ(ネーブルオレンジを含む。)3ppm [理由]
1、オーストラリアでの残留試験 13 事例で、最大残 留値 0.51ppm である。
2、国際基準 0.5ppm より緩い現行基準 1ppm をさらに 緩和している。
(3)グレープフルーツ 3ppm [理由]
1、グレープフルーツの残留データはなく、みかん果 実全体(最大残留値 1.92ppm)を参照している。) 2、国際基準 0.5ppm より緩い現行基準 1ppm をさらに 緩和している。
(4)ライム 3ppm [理由]
1、ライムの残留データはなく、みかん果実全体(最 大残留値 1.92ppm)を参照している。)
2、国際基準 0.5ppm より緩い現行基準 1ppm をさらに 緩和している。
(5)その他のかんきつ類果実 3ppm [理由]
1、かぼすの残留試験 1 事例で、散布 7 日後の最大残 留値 0.29ppm である。
2、すだちの残留試験事例で、散布 7 日後の最大残留 値 0.06ppm である。
3、オーストラリアでのマンダリン残留試験 8 事例 で、最大残留値 0.46ppm である。
【回答1】
残留基準の設定については、国民の健康保護を図 るとともに、農薬の適切な使用方法に基づく残留濃 度の実態を考慮する必要があると考えています。農 作物への農薬の残留は、品種、気候、栽培条件のよ うな要因で変動することを踏まえ、作物残留試験の 実測値(最大残留濃度:最大使用条件下の作物残留 試験結果)から残留基準を設定するに際しては、こ うした残留の変動要因のほか、分析誤差なども考慮 して残留基準を設定しています。詳細については、
平成22年1月27日の農薬・動物用医薬品部会の報 告・確認事項「食品中の農薬の残留基準値の設定に ついて」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127- 15s.pdf
レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム及 びその他のかんきつ類果実につきましては、同じか んきつ類であるみかんの果実全体の作物残留試験成 績に基づいて基準値を設定しています。
また、今回の残留基準の改正は、農薬取締法に基 づく適用拡大申請に伴う基準値設定依頼が農林水産 省からなされたことに伴い、内閣府食品安全委員会 における食品健康影響評価結果を踏まえ、残留基準 の設定を行ったものであり、国内の作物残留試験成 績からみて諸外国の基準や国際基準を超える残留が 国内で生産される農作物に想定される場合には、国 内の作物残留試験成績に基づき、幼小児、妊婦及び 妊娠している可能性のある女性も含めて国民の健康 に悪影響が生じないよう残留基準を設定していま す。
なお、残留基準の設定に関する審議過程について は、農薬・動物用医薬品部会の資料及び食品安全委 員会の食品健康影響評価を御確認ください。
(農薬・動物用医薬品部会の資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000491
4、国際基準 0.5ppm より緩い現行基準 1ppm をさらに 緩和している。
【意見2】
いままでのパブコメで、下記食品の残留基準を 2ppm 以上にすることに反対してきたが、残留実態を示すこ となく、基準値はかわらない。再考すべきである。
(1)とうもろこし 2ppm (2)大豆 5ppm
(3)小豆類 3ppm (4)えんどう 3ppm (5)そら豆 3ppm (6)その他の豆類 3ppm (7)だいこん類の葉 7ppm (8)かぶ類の葉 7ppm (9)クレソン 7ppm (10)はくさい 7ppm (11)キャベツ 7ppm (12)ケール 7ppm (13)こまつな 7ppm (14)きょうな 7ppm (15)チンゲンサイ 7ppm (16)カリフラワー 7ppm (17)ブロッコリー 7ppm
(18)その他のあぶらな科野菜 7ppm (19)チコリ 7ppm
(20)エンダイブ 7ppm (21)しゅんぎく 7ppm (22)レタス 15ppm [追加理由]
1、レタスの残留試験 6 事例で最大残留値 1.38ppm、
リーフレタスの 2 事例で最大残留値 8.34ppm、サラダ 菜の 2 事例で最大残留値 2.63ppm である。
2、アメリカのレタスの残留試験 8 事例で、外葉有無 を含め最大残留値 0.796 ppm である。リーフレタスの 7 事例では、最大残留値 0.848ppm である。
039.pdf
(食品健康影響評価)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument /show/kya20180418015
【回答2】
残留基準の設定の考え方については、【回答1】を 御参照ください。
御指摘いただいた作物のうち、レタス、おうとう、
ぶどう、その他のスパイス及びその他のハーブ以外 の残留基準については、前回の残留基準の改正時か ら現在に至るまでに新たな知見は得られていないこ とから、現行の残留基準を維持することとしていま す。
とうもろこし、だいこん類の葉、かぶ類の葉、ク レソン、はくさい、ケール、こまつな、きょうな、
チンゲンサイ、その他のあぶらな科野菜、チコリ、
エンダイブ、しゅんぎく、その他のきく科野菜、そ の他のうり科野菜、ほうれんそう、その他の野菜、
ネクタリン、あんず、すもも、うめ及びホップの残 留基準については、国際基準であるコーデックス基 準に基づき設定しています。コーデックス基準が設 定されている場合、衛生植物検疫措置の適用に関す る協定(SPS 協定)により、原則として、コーデッ クス基準に準拠することが義務付けられています。
コーデックス基準の設定の根拠とした残留試験デー タ等が記載されている評価レポートについては、FAO 又は WHO の web サイトにおいて入手可能です。下記 のホームページ等を御覧ください。
http://www.fao.org/agriculture/crops/core-them es/theme/pests/lpe/en/
大豆、小豆類、えんどう、そら豆、その他の豆類、
パセリ、セロリ、その他のせり科野菜、未成熟えん どう、未成熟いんげん、えだまめ、かき、バナナ、
グアバ及びパッションフルーツの残留基準について は、米国の残留試験データ等に基づき設定していま
3、現行基準=国際基準 7ppm でも高いのに、さらに 緩和している。
(23)その他のきく科野菜 7ppm (24)パセリ 5ppm
(25)セロリ 5ppm
(26)その他のせり科野菜 5ppm (27)トマト 3ppm
(28)ピーマン 10ppm (29)なす 2ppm
(30)その他のなす科野菜 10ppm (31)きゅうり 2ppm
(32)かぼちゃ 2ppm
(33)その他のうり科野菜 7ppm (34)ほうれんそう 7ppm (35)未成熟えんどう 3ppm (36)未成熟いんげん 3ppm (37)えだまめ 3ppm (38)その他の野菜 7ppm (39)ネクタリン 3ppm (40)あんず 3ppm (41)すもも 5ppm (42)うめ 3ppm (43)おうとう 5ppm [追加理由]
1、残留試験 2 事例で、最大残留値 1.62ppm である。
2、現行基準=国際基準 3ppm でも高いのに、さらに緩 和している。
(44)いちご 10ppm (45)ブルーベリー 3ppm (46)クランベリー 3 (47)ハックルベリー 3ppm (48)その他のベリー類果実 3ppm (49)ぶどう 5ppm
[追加理由]
1、残留試験 4 事例で、最大残留 3.33ppm である。
2、現行基準=国際基準 2ppm を緩和するような適用 はやめるべきである。
(50)かき 3ppm
す。
キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、きゅう り及びかぼちゃの残留基準については、豪州の残留 試験データ等に基づき設定しています。
ブルーベリー、クランベリー、ハックルベリー及 びその他のベリー類果実の残留基準については、カ ナダの残留試験データ等に基づき設定しています。
レタス、トマト、ピーマン、なす、その他のなす 科野菜、おうとう、いちご、ぶどう、その他のスパ イス及びその他のハーブの残留基準については、日 本国内の残留試験データ等に基づき設定していま す。
(51)バナナ 4ppm (52)グアバ 3ppm
(53)パッションフルーツ 3ppm (54)ホップ 15ppm
(55)その他のスパイス 15ppm [追加理由]
みかんの果皮の残留試験 6 事例で、最大残留値 8.51ppm である。
(56)その他のハーブ 15ppm 7 [追加理由]
1、しその残留試験 2 事例で、同じ圃場同じ散布条件 なのに、残留値は 0.17ppm と 7.40ppm で違いすぎる。
データのチェックが必要である。
2、みょうがの残留試験 2 事例で、散布日後の最大残 留値 0.09ppm である。
【意見3】
牛。豚、その他の陸棲せい哺乳類に属する動物の肝臓。
腎臓、食用部分の現行基準を 1ppm に緩和することに 反対である。残留実態を調査して、見直すべきである。
[理由]
残留濃度から推定した3群のスピロテトラマト含有 飼料による限られた動物飼養試験と MDB 又は STMR dietary burden から得た推定残留濃度は、スピロテ トラマトと代謝物 M1 の合計最大残留値はもっとも大 な肉牛の腎臓で 0.57ppm である。
【回答3】
畜産物の残留基準については、飼料の作物残留試 験成績と家畜残留試験成績に基づき検討し、飼料を 通じて畜産物中へ移行する最大残留農薬濃度を踏ま えて、幼小児、妊婦、妊娠の可能性のある女性及び 高齢者にも安全な残留基準を設定しています。畜産 物における農薬の最大残留濃度の算出に当たって は、飼料として用いられる全ての飼料品目に残留基 準まで残留していると仮定した場合に、飼料の摂取 によって畜産動物が暴露され得る最大量である最大 飼料由来負荷(Maximum Dietary Burden)の値を使 用しています。詳細については、平成 21 年4月 14 日の農薬・動物用医薬品部会の資料1「飼料の残留 農薬基準設定及び飼料由来の畜産物の残留農薬基準 設定に係る国際的な考え方について」を御覧くださ い。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/dl/s0414- 5b.pdf
なお、今回、JMPRが評価しているMDBと家畜残留試 験結果から、スピロテトラマト及び代謝物M1の推定 残留濃度を算出し、その値をもとに、JMPRにおける
【意見4】
全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっ と低値にすべきである
[理由]
1、総 TMDI への寄与率で、大豆、ハクサイ、キャベ ツ、レタス、トマト、ホウレンソウ、その他の野菜、
イチゴ、バナナなどが高い。
2、短期摂取量の推定が、残留基準よりひくい、残留 暴露濃度で算出されている食品は、国民全体で 49 作 物、幼小児で 26 作物もある
たとえば、
キャベツ 残留基準 7ppm→残留暴露濃度 3.405ppm レタス 15ppm→ 8.34ppm 3、残留実態に合わせた低い基準にすればよい。
評価や国際基準の値を考慮した上で、基準値を設定 しています。
【回答4】
残留基準の設定の考え方については、【回答1】を 御参照ください。
長期推定摂取量の評価については、残留基準を設 定する全ての農畜水産物からの農薬の摂取量の総和 について一日摂取許容量(ADI)の 80%の範囲内に収 まることを確認しています。そのため、ある特定の 食品について、残留基準の上限まで本剤が残留し、
かつ、当該食品について一日平均摂取量を超える量 で摂取したとしても、農薬の摂取量の総和への寄与 は限定的であると考えられます。また、全ての食品 において、残留基準の上限まで本剤が残留し、当該 食品を摂取する可能性は、極めて低いものと考えら れます。
短期推定摂取量の評価については、一般及び幼小 児(妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対す る急性参照用量(ARfD)が設定された場合には、当 該集団を含む。)の各集団について、残留基準が設定 されるそれぞれの食品ごとに、その最大摂食量(短 期間に大量に摂食した場合として、97.5 パーセンタ イル値(100 人中2~3番目に多く食べる人の量に 相当する摂食量)を用いて農薬の一日最大の摂取量 を推定し、短期推定摂取量(ESTI)/ARfD が 100%を超 えないことを確認しています。詳細については、平 成 26 年 11 月 27 日の農薬・動物用医薬品部会「急性 参照用量を考慮した残留農薬基準の設定について」
を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-111210 00-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
短期推定摂取量の推計においては、作物残留試験 が4例以上ある場合には、作物残留試験における最 高残留濃度(HR)を用い、3例以下の場合には残留 基準値(MRL)を用いることとしています。HR を用
いる場合についても、食品の形態に応じて HR に変動 係数を乗じるなど、ESTI が過小にならないように配 慮しています。また、大量に混合又はブレンドされ る米、小麦やオレンジ果汁等の場合は、中央値(STMR)
を用いており、一律に基準値を用いるより、実態に 即した評価となります。短期摂取量の推定等につい ては、平成 26 年 11 月 27 日の農薬・動物用医薬品部 会「急性参照用量を考慮した残留農薬基準の設定に ついて」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-111210 00-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
テトラコナゾールに関する御意見
番号 御意見(概略) 回答
1
【意見1】その他の穀類など 21 作物の残留基準を削除すること に賛成である。
[理由]
1、国内外で適用のない作物の基準はいらない。
2、マウスの発がん性試験で肝細胞腺腫及び肝細胞癌 の増加が認められたが、非遺伝毒性メカニズムとされ ている。また、ラットの繁殖試験において妊娠期間の 延長が認められた。ラットにおける発生毒性試験で母 動物に影響が認められた用量で水腎症及び水尿管の 発生数が増加した。このような農薬の摂取は出来るだ け減らすべきで、基準を強化することが望ましい。
【意見2】
下記畜産品の現行基準 0.002~0.0003ppm を緩和する ことに反対である。残留実態を調べ、見直すべきであ る。
(1)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物の筋肉 0.01ppm
(2)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物の脂肪、
0.04ppm
(3)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物の肝臓、
食用部分 0.5ppm
(4)牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する動物の腎臓 0.02ppm
(5)乳 0.01ppm
(6)鶏、その他の家禽の筋肉、腎臓、卵 0.02ppm (7)鶏、その他の家禽の肝臓、食用部分 0.03ppm (8)鶏、その他の家禽の脂肪 0.06ppm
[共通理由]
1、現行基準が、一律基準よりも低値である理由をあ きらかにすべきである。
2、これらは、MDB、STMR dietary burde 及びテトラ コナゾールの限られた濃度を含む飼料を投与した家 畜残留試験から算出された推定量が参照されている。
【回答1】
御意見をいただきましてありがとうございます。
【回答2】
畜産物の残留基準については、飼料の作物残留試 験成績と家畜残留試験成績に基づき検討し、飼料を 通じて畜産物中へ移行する最大残留農薬濃度を踏ま えて、幼小児、妊婦、妊娠の可能性のある女性及び 高齢者にも安全な残留基準を設定しています。畜産 物における農薬の最大残留濃度の算出に当たって は、飼料として用いられる全ての飼料品目に残留基 準まで残留していると仮定した場合に、飼料の摂取 によって畜産動物が暴露され得る最大量である最大 飼料由来負荷(Maximum Dietary Burden)の値を使 用しています。詳細については、平成 21 年4月 14 日の農薬・動物用医薬品部会の資料1「飼料の残留 農薬基準設定及び飼料由来の畜産物の残留農薬基準 設定に係る国際的な考え方について」を御覧くださ い。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/dl/s0414- 5b.pdf
なお、一律基準については、ポジティブリスト制 度導入時に、薬事・食品衛生審議会農薬・動物医薬 品部会において「許容される摂取量」、「暴露量」に
【意見3】
魚介類とはちみつの現行基準 0.0003ppm を緩和し一 律基準 0.01ppm とすることに反対である。0.0003ppm を検出できる分析方法で残留実態を調べるべきであ る。
[理由]
1、 現行基準が、一律基準よりも低値である理由を あきらかにすべきである。
2、残留データが示されていない。
【意見4】
全体的に残留基準が高すぎる。残留実態を調べ、もっ と低値にすべきである。
[理由]
1、【意見 1】の [理由]1 と同じ。
2、TMDI/ADI比が、国民全体で 118.7%、幼 小児で 153.2%、妊婦 87%、高齢者 154%で、安全の 目安 80%を超えている。とくに、茶、ホウレンソウ、
トマトのTMDIへの寄与率が高い。
3、すべての食品で、残留基準よリ低い残留暴露濃度 を用い、EDIを算出し、EDI/ADI比が、17.1
~33.3%とされている。
ついて、国際的な評価機関のデータ、我が国で既に 評価されている農薬等のデータ及び我が国の国民の 食品摂取量を踏まえ検討を行い、0.01ppm と設定し ました。
一方、農薬登録がなされている食品に対する残留 基準については、適正な農薬使用(GAP)に基づく作物 残留試験結果に基づき残留基準を設定するものであ り、一律基準より厳しい残留基準を設定する場合も あります。
今回御指摘のありました畜産物については、当時 の試験方法における検出限界値を取り入れたものと 考えております。
【回答3】
魚介類及びはちみつに設定されている現行基準に ついても、畜産物と同様ですので、【回答2】を御参 照ください。
【回答4】
残留基準の設定については、国民の健康保護を図 るとともに、農薬の適切な使用方法に基づく残留濃 度の実態を考慮する必要があると考えています。農 作物への農薬の残留は、品種、気候、栽培条件のよ うな要因で変動することを踏まえ、作物残留試験の 実測値(最大残留濃度:最大使用条件下の作物残留 試験結果)から残留基準を設定するに際しては、こ うした残留の変動要因のほか、分析誤差なども考慮 して残留基準を設定しています。詳細については、
平成 22 年1月 27 日の農薬・動物用医薬品部会の報 告・確認事項「食品中の農薬の残留基準値の設定に ついて」を御覧ください。
ちなみに、
作物名 残留基準 残留暴露濃度 トマト 0.7ppm 0.19ppm ホウレンソウ 2 0.44 リンゴ 0.2 0.02 イチゴ 2 0.5 茶 20 2.39
4、短期摂取量の推定が、残留基準よりひくい残留暴 露濃度で算出されている食品は、国民全体で 18 作物、
幼小児で 12 作物もある たとえば、
トマト 残留基準 0.7ppm→残留暴露濃度 0.26ppm なす 0.3ppm→ 0.11ppm
茶 20 → 5.985
5、EDI/ARfD比が高いのは、残留基準を暴露 濃度とした作物で、国民全体のかぼちゃとホウレンソ ウが各 20%、幼小児のかぼちゃ 30%、ホウレンソウ 50%、日本なし 20%、モモ 30%、かき 20%である。
6、残留実態に合わせた低い基準にすればよい。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127- 15s.pdf
長期推定摂取量の評価については、残留基準を設 定する全ての農畜水産物からの農薬の摂取量の総和 について一日摂取許容量(ADI)の 80%の範囲内に収 まることを確認しています。そのため、ある特定の 食品について、残留基準の上限まで本剤が残留し、
かつ、当該食品を一日平均摂取量を超える量で摂取 したとしても、農薬の摂取量の総和への寄与は限定 的であると考えられます。また、全ての食品におい て、残留基準の上限まで本剤が残留し、当該食品を 摂取する可能性は、極めて低いものと考えられます。
また、理論最大一日摂取量(TMDI)方式による暴 露量の試算値は、残留基準と各食品の平均摂取量に より算出されるスクリーニング手段としての計算値 であるため、平成 13 年1月 15 日付けの食品衛生調 査会(当時)の「残留農薬基準設定における暴露評 価の精密化に関する意見具申」に従い、より実態に 即した暴露量の試算値である推定一日摂取量(EDI)
方式により暴露評価を行い、ADI の 80%の範囲内に収 まることを確認したものです。EDI 試算の根拠とし ては、同意見具申を踏まえ、作物残留試験があるも のは、その平均値を用いています。詳細につきまし ては以下を御覧ください。
http://www.ffcr.or.jp/shingikai/2001/01/2A953B 1D46071827492569D500276377.html
短期推定摂取量の推計においては、作物残留試験 が4例以上ある場合には、作物残留試験における最 高残留濃度(HR)を用い、3例以下の場合には残留 基準値(MRL)を用いることとしています。HR を用 いる場合についても、食品の形態に応じて HR に変動 係数を乗じるなど、短期推定摂取量(ESTI)が過小 にならないように配慮しています。また、大量に混 合又はブレンドされる米、小麦やオレンジ果汁等の 場合は、中央値(STMR)を用いており、一律に基準 値を用いるより、実態に即した評価となります。短
期摂取量の推定等については、平成 26 年 11 月 27 日の農薬・動物用医薬品部会「急性参照用量を考慮 した残留農薬基準の設定について」を御覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121 000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
トリホリンに関する御意見
番号 御意見(概略) 回答
1
【意見1】その他のハーブの残留基準を 25ppm とすることに反 対である。
[理由]
1、シソの残留試験 2 事例で、散布 3 日後の最大残留 値 19.1ppm である。
2、シソの残留量は、食品の中で、一番高く、突出し ている、
【意見2】
2017 年のパブコメで、下記食品の残留基準が高すぎ るとして、見直しをもとめたが、いままでと変わりは ない。再考を求める。
(1)ねぎ(リーキを含む。) 5ppm (2)トマト 2ppm
(3)ピーマン 3ppm (4)いちご 2ppm [共通理由]
1.これらの食品のTMDIへの寄与率が高く、再考 を求める。
2.短期摂取量が、一般区分で8食品、幼小児で7食 品について。残留基準より低い残留暴露濃度をもちい て、算出されている。
たとえば、
ピーマン残留基準 3ppm→残留暴露濃度 1.22ppm トマト 2ppm⇒ 0.67
【回答1】
残留基準の設定については、国民の健康保護を図 るとともに、農薬の適切な使用方法に基づく残留濃 度の実態を考慮する必要があると考えています。農 作物への農薬の残留は、品種、気候、栽培条件のよ うな要因により変動することが知られていることか ら、作物残留試験の実測値(最大残留濃度:最大使 用条件下の作物残留試験結果)から残留基準を設定 するに際しては、こうした残留の変動のほか、分析 誤差なども考慮して残留基準を設定しています。詳 細については、平成22年1月27日の農薬・動物用医 薬品部会の報告・確認事項「食品中の農薬の残留基 準値の設定について」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127- 15s.pdf
その他のハーブの残留基準については、同じハー ブ類であるシソの作物残留試験成績に基づいて基準 値を設定しています。
【回答2】
残留基準の設定の考え方については、【回答1】を 御参照ください。
ねぎ、トマト、ピーマン及びいちごの残留基準に ついては、前回の残留基準の改正時から現在に至る までに新たな知見は得られていないことから、現行 の残留基準を維持することとしております。
長期推定摂取量の評価については、残留基準を設 定する全ての農畜水産物からの農薬の摂取量の総和 について一日摂取許容量(ADI)の 80%の範囲内に収 まることを確認しています。そのため、ある特定の 食品について、残留基準の上限まで本剤が残留し、
かつ、当該食品を一日平均摂取量を超える量で摂取 したとしても、農薬の摂取量の総和への寄与は限定 的であると考えられます。また、全ての食品におい て、残留基準の上限まで本剤が残留し、当該食品を
イチゴ 2ppm→ 0.7944ppm 3.残留実態に合わせた低い基準にすればよい。
4.マウスの 105 週間発がん性試験で、雌で細気管支 肺胞上皮腺腫並びに細気管支肺胞上皮腺腫及び癌の 合計の発生頻度の増加が認められ、非遺伝毒性メカニ ズムとされている。このような農薬の摂取を出来るだ け減らすためにも、残留基準をひくくすべきである。
摂取する可能性は、極めて低いものと考えられます。
フェニトロチオンに関する御意見
番号 御意見(概略) 回答
1
【意見1】さといも類など 62 作物の残留基準の削除に賛成であ る。ただし、現行基準が 0.002ppm あった乳とハチミ ツは、一律基準を元の基準並にする。
[理由]
1、国内外に適用がない作物の残留基準をつくる必要 がない。
2、有機リン剤であり、EUでは登録されていない。
ヒトの脳・神経系に作用するだけでなく、環境ホルモ ン作用もあるため、出来る限り摂取すべきでなく、残 留基準を低値にすべきである。
3、食品安全委員会はフェニトロチオンの ADI は 0.0049mg/kg 体重/日。ARfD は 0.036mg/kg 体重と設定 しているが、いままで、同委員会のパブコメで設定値 の見直しを求めている。下記を参照されたい。
2013 年の意見:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~ladymine/kiji/mep13 1118.txt
2017 年の意見:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~ladymine/kiji/mep17 0615.txt
【回答1】
残留基準の設定については、国民の健康保護を図 るとともに、農薬の適切な使用方法に基づく残留濃 度の実態を考慮する必要があると考えています。農 作物への農薬の残留は、品種、気候、栽培条件のよ うな要因で変動することを踏まえ、作物残留試験の 実測値(最大残留濃度:最大使用条件下の作物残留 試験結果)から残留基準を設定するに際しては、こ うした残留の変動要因のほか、分析誤差なども考慮 して残留基準を設定しています。詳細については、
平成22年1月27日の農薬・動物用医薬品部会の報 告・確認事項「食品中の農薬の残留基準値の設定に ついて」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127- 15s.pdf
今回の残留基準の改正は、食品中の農薬等のポジ ティブリスト制度導入時に新たに設定された残留基 準の見直しについて、内閣府食品安全委員会におけ る食品健康影響評価を踏まえ、残留基準を設定した ものです。ポジティブリスト制度導入時に設定され た残留基準の中には、コーデックス委員会や諸外国 において一律基準(0.01ppm)未満と設定されていた ものや、我が国において、当時の試験方法における 検出限界値を取り入れたものなどがあります。
このような残留基準値については、諸外国からの 基準値設定に関する要請や国内での使用実績等を踏 まえて、見直すこととしています。諸外国から基準 値維持の要請がなく、国内での使用実績もないため、
国内の食品に残留する可能性がきわめて低いと評価 されたものについては、残留基準値を削除し、一律 基準による管理措置としました。
一律基準の詳細については、下記のホームページ 等を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syo ku-anzen/zanryu2/dl/050603-1a-16.pdf
【意見2】
下記の食品の残留基準に反対である。残留実態を踏ま え、もっと低値にすべきである。
(1)コメ 0.25ppm [理由]
残留試験 17 事例で、最大残留値 0.10ppm である。
(2)小麦 1ppm [理由]
1、残留試験 10 事例で、最大残留値 0.208ppm である。
2、現行基準 10ppm や国際基準 6ppm を強化したが、
まだ、高い。
(3)大麦 6ppm [理由]
1、残留試験 8 事例で、最大残留値 1.34ppm である。
2、現行基準 5ppm でも高いのに、国際基準 6ppm を援 用している。
(3)ライ麦 6ppm [理由]
1、ライムギの残留データがないまま、現行基準 1ppm を、国際基準 6ppm に緩和した。
(4)そば 6ppm [理由]
そばの残留データがないまま、現行基準 1ppm を、国 際基準 6ppm に緩和した。
(5)その他の穀類 6ppm [理由]
そばの残留データがないまま、現行基準 1ppm を、国 際基準 6ppm に緩和した。
(6)なつみかんの果実全体 3ppm [理由]
残留試験 4 事例で、最大残留値 1.68ppm である。
なお、食品安全委員会における食品健康影響評価 に対するご意見につきましては、同委員会より既に 回答済と承知しております。下記のホームページ等 を御覧ください。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument /show/kya20170125167
【回答2】
残留基準の設定の考え方については、【回答1】を 御参照下さい。
大麦、ライ麦、そば、その他の穀類、ごまの種子 及びその他のオイルシードの残留基準については、
国際基準であるコーデックス基準に基づき設定して います。コーデックス基準が設定されている場合、
衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)に より、原則として、コーデックス基準に準拠するこ とが義務付けられています。ただし、小麦やとうも ろこしのように、コーデックス基準では暴露評価で 許容範囲を超えると判断されるものについては国内 の作物残留試験成績より、安全性が確保できる基準 値を設定しています。
コーデックス基準の設定の根拠とした残留試験デ ータ等が記載されている評価レポートについては、
FAO又はWHOのwebサイトにおいて入手可能です。詳細 については、下記のホームページ等を御覧ください。
http://www.fao.org/agriculture/crops/thematic- sitemap/theme/pests/lpe/lpe-f/en/
コメ、小麦及びなつみかんの果実全体につきまし ては、国内で実施した作物残留試験成績に基づいて 基準値を設定しています。
レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム及 びその他のかんきつ類果実につきましては、同じか んきつ類であるすだちとかぼすの作物残留試験成績 に基づいて基準値を設定しています。
その他のスパイスにつきましては、みかんの果皮 の作物残留試験成績に基づいて基準値を設定してい ます。
2、現行基準 2.0ppm を 5 倍も緩和する根拠がない。
(7)レモン 10ppm [理由]
1、レモンの残留データがなく、すだち(最大残留値 2.43ppm)、かぼす(最大残留値 3.74ppm)を参照してい る。
2、現行基準 2.0ppm を 5 倍も緩和する根拠がない。
(8)オレンジ(ネーブルオレンジを含む。) 10ppm [理由]
1、オレンジの残留データがなく、すだち(最大残留 値 2.43ppm)、かぼす(最大残留値 3.74ppm)を参照して いる。
2、現行基準 2.0ppm を 5 倍も緩和する根拠がない。
(9)グレープフルーツ 10ppm [理由]
1、グレープフルーツの残留データがなく、すだち(最 大残留値 2.43ppm)、かぼす(最大残留値 3.74ppm)を参 照している。
2、現行基準 2.0ppm を 5 倍も緩和する根拠がない。
(10)ライム 10ppm [理由]
1、ライムの残留データがなく、すだち(最大残留値 2.43ppm)、かぼす(3.74)を参照している。
2、現行基準 2.0ppm を 5 倍も緩和する根拠がない。
(11)その他のかんきつ類果実 10ppm [理由]
1、すだちの残留試験 1 事例で、散布 14 日後の最大 残留値 2.43ppm であり、かぼすの残留試験 1 事例で、
散布 14 日後の最大残留値 3.74ppm である。
2、現行基準 2.0ppm を 5 倍も緩和する根拠がない。
(12)ごまの種子 7ppm [理由]
残留データ不明の国際基準 7ppm を援用している。
(13)その他のオイルシード 7ppm [理由]
残留データ不明の国際基準 7ppm を援用している。
(14)その他のスパイス 25ppm [理由]
みかん果皮の残留試験 15 事例で、最大残留値 18.8ppm であるが、このような高値は、3 回以上散布の場合で あり、回数を減らして、残留量は減らすようにすれば よい。
【意見3】
魚介類 0.3ppm に反対である。残留実態を調べ、も っと低値にすべきである。
[理由]
1、PEC と生物濃縮係数をもとにした推定値 0.217ppm が参照にされた。残留実態を調べて、みなおすべきで ある。
2、現行基準 0.002ppm を緩和せず、【意見1】のよう に、乳やハチミツと同じように、対処すればよい。
【意見4】
全体的に残留基準がたかすぎる。残留実態を調査し、
低値にすべきである。
[理由]
1、【意見1】の [理由]1、2、3と同じ。
2、TMDIの対ADI比が、国民全体で 180.9% 幼 小児で 525.6%、妊婦で 198.0%、高齢者で 186.4%
と、安全目安の 80%を超えている。特に、幼小児は 論外の比率である。食品では、小麦、オレンジ、グレ ープフルーツ、その他のかんきつ類 のTMDIへの 寄与率が高い。
3、すべての食品で、残留基準より低い残留暴露濃度 をもちいて、EDIを推定し、対ADIを低く見せか けている。そのため、EDI/ADIは、国民全体で 32.2。幼小児で 78.1、妊婦で 35.5、高齢者で 32.3%
となっている。
たとえば、
作物名 残留基準 残留暴露濃度 コメ 0.2ppm → 0.04ppm 小麦 1 0.25
【回答3】
魚介類の残留基準の設定については、『平成19年度 厚生労働科学研究費補助金 食の安心・安全確保推進 研究事業「食品中に残留する農薬等におけるリスク 管理手法の精密化に関する研究」分担研究「魚介類 への残留基準の設定法」報告書』の魚介類への残留 基準設定方法に基づいており、残留基準が適切に設 定されているものと考えています。詳細については、
以下を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0622- 8j.pdf
【回答4】
残留基準の設定の考え方については【回答1】を 御参照下さい。
長期推定摂取量の評価については、残留基準を設 定する全ての農畜水産物からの農薬の摂取量の総和 について一日摂取許容量(ADI)の 80%の範囲内に収 まることを確認しています。そのため、ある特定の 食品について、残留基準の上限まで本剤が残留し、
かつ、当該食品について一日平均摂取量を超える量 で摂取したとしても、農薬の摂取量の総和への寄与 は限定的であると考えられます。また、全ての食品 において、残留基準の上限まで本剤が残留し、当該 食品を摂取する可能性は、極めて低いものと考えら れます。
また、理論最大一日摂取量(TMDI)方式による暴 露量の試算値は、残留基準と各食品の平均摂取量に より算出されるスクリーニング手段としての計算値 であるため、平成 13 年1月 15 日付けの食品衛生調 査会(当時)の「残留農薬基準設定における暴露評
ごぼう 0.03 0.007 かぼちゃ 0.2 0.021 オレンジ 10 0.031 りんご 0.5 0.04 イチゴ 5 1.117 乳 0.01 0 魚介類 0.3 0.067
なかには、一律基準=0.01ppm よりも低い 0~0.009ppm とした食品もある。
4、短期摂取推定量ESTIの算出においても、残留 基準より低い残留暴露濃度を仮定した食品が、国民全 体 24 で、幼小児で 17 ある。
たとえば、
作物名 残留基準 残留暴露濃度 米 0.2ppm 0.1ppm オレンジ 10 0.099 りんご 0.5ppm 0.41 いちご 5 2.99
5、ESTI/ARfD比が、20%以上である食品は、
一般全体でトマト 20、リンゴ 20、イチゴ*90、カキ*30 各%、幼小児で麦茶*20、トマト 30、リンゴ*40、イ チゴ*90、カキ*30 各%。(*は残留基準より低い暴露 濃度で算出)
6、残留暴露濃度に見合う基準にすればよい。
価の精密化に関する意見具申」に従い、より実態に 即した暴露量の試算値である推定一日摂取量(EDI)
方式により暴露評価を行い、ADI の 80%の範囲内に収 まることを確認したものです。EDI 試算の根拠とし ては、同意見具申を踏まえ、作物残留試験があるも のは、その平均値を用いています。詳細につきまし ては以下を御覧ください。
http://www.ffcr.or.jp/shingikai/2001/01/2A953B 1D46071827492569D500276377.html
短期推定摂取量の評価については、一般及び幼小 児(妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対す る急性参照用量(ARfD)が設定された場合には、当 該集団を含む。)の各集団について、残留基準が設定 されるそれぞれの食品ごとに、その最大摂食量(短 期間に大量に摂食した場合として、97.5 パーセンタ イル値(100 人中2~3番目に多く食べる人の量に 相当する摂食量)を用いて農薬の一日最大の摂取量 を推定し、短期推定摂取量(ESTI)/ARfD が 100%を 超えないことを確認しています。詳細については、
平成 26 年 11 月 27 日の農薬・動物用医薬品部会「急 性参照用量を考慮した残留農薬基準の設定につい て」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-111210 00-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
フルトリアホールに関する御意見
番号 御意見(概略) 回答
1
【意見1】ビワの残留基準 0.3ppm を削除したことに賛成であ る。
[理由]
1、国内外で適用のない作物の基準は必要ない。
2、ラットの発生毒性試験において母体毒性の認めら れる用量で胎仔に骨格異常の増加が認められており、
このような農薬の摂取は出来る限りへらすべきであ る。
【意見2】
下記の作物の残留基準を 2ppm 以上に設定することに 反対である。もっと低値にすべきである。
(1)キャベツ 2ppm [理由]
残留データ不明の国際基準 1.5ppm をさらに緩和して いる。
(2)カリフラワー 2ppm [理由]
残留データ不明の国際基準 1.5ppm をさらに緩和して いる。
(3)ブロッコリー 2ppm [理由]
残留データ不明の国際基準 1.5ppm をさらに緩和して いる。
(4)レタス(サラダ菜及びちしゃを含む。) 2ppm [理由]
残留データ不明の国際基準 1.5ppm をさらに緩和して いる。
(5)セロリ 3ppm [理由]
残留データ不明の国際基準 3ppm を援用している。
(6)おうとう(チェリーを含む。) 2ppm [理由]
アメリカの残留試験 16 事例で、散布 14 日後の最大残 留値 0.660ppm である。
(7)いちご 2ppm
【回答1】
御意見をいただきましてありがとうございまし た。
【回答2】
残留基準の設定については、国民の健康保護を図 るとともに、農薬の適切な使用方法に基づく残留濃 度の実態を考慮する必要があると考えています。農 作物への農薬の残留は、品種、気候、栽培条件のよ うな要因で変動することを踏まえ、作物残留試験の 実測値(最大残留濃度:最大使用条件下の作物残留 試験結果)から残留基準を設定するに際しては、こ うした残留の変動要因のほか、分析誤差なども考慮 して残留基準を設定しています。詳細については、
平成 22 年1月 27 日の農薬・動物用医薬品部会の報 告・確認事項「食品中の農薬の残留基準値の設定に ついて」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127- 15s.pdf
今回の残留基準の改正は、「国外で使用される農薬 等に係る残留基準の設定及び改正に関する指針につ いて」(平成16年2月5日付け食安発第0205001号厚 生労働省医薬食品局食品安全部長通知)に基づく残 留基準の設定要請がなされたことに伴い、内閣府食 品安全委員会における食品健康影響評価を踏まえ、
輸入される可能性のある食品について国際基準や海 外における作物残留試験結果等を参考に残留基準を 設定しています。残留基準の設定に当たっては、長 期及び短期暴露評価を行い、安全性を確認していま す。
[理由]
残留データ不明の国際基準 1.5ppm をさらに緩和して いる。
(8)ぶどう 2ppm [理由]
アメリカの残留試験 14 事例で、散布 7 日後の最大残 留値 0.89ppm である。
2、国際基準 0.8ppm よりも高い現行基準 1ppm を、ア メリカの基準 1.5ppm より緩和している。
【意見3】
畜産品の中で、牛、豚、その他の陸棲哺乳類に属する 動物の肝臓、腎臓、食用部分の残留基準が各 0.5ppm と他の畜産品に比べて高い。もっと低値にすべきであ る。
[理由]
キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、レタス、
セロリ及びいちごの残留基準については、国際基準 であるコーデックス基準に基づき設定しています。
コーデックス基準の設定の根拠とした残留試験デー タ等が記載されている評価レポートについては、FAO 又はWHOのwebサイトにおいて入手可能です。詳細に ついては、下記のホームページ等を御覧ください。
http://www.fao.org/agriculture/crops/thematic- sitemap/theme/pests/lpe/lpe-f/en/
なお、残留基準の桁数の表記につきましては、ppm オーダーの測定において1/100の単位までを常に正 確に測定することは困難であること、国際的にも近 年、整数1桁で残留基準が設定されていること、桁 数が異なることにより検査値の取扱いに差異が生 じ、監視等の検査を行う現場が混乱すること等から、
0.1 ppm未満で0以外の数字2以上で表記されてい る残留基準の場合、又は最終桁が0である残留基準 の場合は、最初の0以外の数字の次の桁を四捨五入 し、0以外の数字が1桁となるようにしています。
詳細につきましては、平成22年10月22日の農薬・動 物用医薬品部会の報告・確認事項「海外の基準値を 参照する場合の桁数の取扱いについて」を御覧くだ さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000v 4sx-att/2r9852000000v4yr.pdf
また、おうとう及びぶどうの残留基準は、米国に おける作物残留試験成績及び残留基準を参照してい ますが、残留基準の桁数の表記については、上記同 様に整数1桁としています。
【回答3】
畜産物の残留基準については、飼料の作物残留試 験成績と家畜残留試験成績に基づき検討し、飼料を 通じて畜産物中へ移行する最大残留農薬濃度を踏ま えて、幼小児、妊婦、妊娠の可能性のある女性及び 高齢者にも安全な残留基準を設定しています。畜産
1、乳牛について、フルトリアホールを飼料に混合し た投与群での残留試験と最大飼料由来負荷(MDB)や平 均的飼料由来負荷(STMR dietary burden)からの推定 最大残留値は 0.505ppm である。
2、オーストラリアの基準 0.5ppm が援用されている。
【意見4】
全体的に残留基準が高すぎる。もっと低値にすべきで ある。
[理由]
1、幼小児の TMDI/ADI 比は、95.5%で、安全目安の 80%を超えるが、安全を強調するため、残留基準より 低値の残留暴露濃度を用いて、EDI を算出し、EDI/ADI 比を 14.6%としている。なかでも、キャベツの EDI への寄与率が高い。
たとえば、
食品名 残留基準 → 残留暴露濃度 小麦 0.2 0.1
キャベツ 2 0.8
きゅうり 0.3 0.13 りんご 0.4 0.08
いちご 2 0.4378 ぶどう 2 0.389
2、他の区分でも幼小児と同じく、すべての食品で、
残留基準より低い暴露濃度を仮定して、EDU/ADI を 6%台にしている。
3、短期推定摂取量の算出において、残留基準より低 い残留暴露濃度をもちいた食品が、 国民全体区分で 29 種、幼小児区分で 18 種ある。
たとえば、
物における農薬の最大残留濃度の算出に当たって は、飼料として用いられる全ての飼料品目に残留基 準まで残留していると仮定した場合に、飼料の摂取 によって畜産動物が暴露され得る最大量である最大 飼料由来負荷(Maximum Dietary Burden)の値を使 用しています。詳細については、平成21年4月14日 の農薬・動物用医薬品部会の資料1「飼料の残留農 薬基準設定及び飼料由来の畜産物の残留農薬基準設 定に係る国際的な考え方について」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/dl/s0414- 5b.pdf
【回答4】
残留基準の設定の考え方については、【回答2】を 御参照下さい。
長期推定摂取量の評価については、残留基準を設 定する全ての農畜水産物からの農薬の摂取量の総和 について一日摂取許容量(ADI)の80%の範囲内に収 まることを確認しています。そのため、ある特定の 食品について、残留基準の上限まで本剤が残留し、
かつ、当該食品を一日平均摂取量を超える量で摂取 したとしても、農薬の摂取量の総和への寄与は限定 的であると考えられます。また、全ての食品におい て、残留基準の上限まで本剤が残留し、当該食品を 摂取する可能性は、極めて低いものと考えられます。
また、理論最大一日摂取量(TMDI)方式による暴 露量の試算値は、残留基準と各食品の平均摂取量に より算出されるスクリーニング手段としての計算値 であるため、平成13年1月15日付けの食品衛生調査 会(当時)の「残留農薬基準設定における暴露評価 の精密化に関する意見具申」に従い、より実態に即 した暴露量の試算値であるEDI方式により暴露評価 を行い、ADIの80%の範囲内に収まることを確認した ものです。推定一日摂取量(EDI)試算の根拠として は、同意見具申を踏まえ、作物残留試験があるもの
食品名 残留基準 → 残留暴露濃度 小麦 0.2 0.022 キャベツ 2ppm 0.14
きゅうり 0.3 0.091 りんご 0.4 0.26
いちご 2 0.78 ぶどう 2 0.89
4、それでも 国民全体で ぶどうの ESTI/ARfD は 20%(残留基準ベースでは 44%)。幼小児では、ぶど う 40%(89%)、きゃべつ。ブロッコリー各 20%(50%)、
トマト 20%(25%)である。
5、残留基準を残留実態に対応させて、低値にすれば よい。
は、その平均値を用いています。詳細につきまして は以下を御覧ください。
http://www.ffcr.or.jp/shingikai/2001/01/2A953B 1D46071827492569D500276377.html
急性参照用量(ARfD)については、通常、動物実 験で悪影響が認められなかった用量の更に100分の1 の量に設定されており、安全域は確保されています。
さらに、短期推定摂取量は、農薬が高濃度に残留す る食品を短期間に大量に摂食するという状況を仮定 して推定したものですが、このような状況が生じる 可能性は低く、より安全側に立った推定値であると 考えられます。これらのことから、食品ごとに短期 摂取量を推定し、それがARfDを超えないことを確認 することは、妥当と考えています。短期推定摂取量 の推定等につきましては、平成26年11月27日の農 薬・動物用医薬品部会「急性参照用量を考慮した残 留農薬基準の設定について」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-111210 00-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
短期推定摂取量(ESTI)の推計においては、作物 残留試験が4例以上ある場合には、作物残留試験に おける最高残留濃度(HR)を用い、3例以下の場合 には残留基準値(MRL)を用いることとしています。
HRを用いる場合についても、食品の形態に応じてHR に変動係数を乗じるなど、ESTIが過小にならないよ うに配慮しています。また、大量に混合又はブレン ドされる米、小麦やオレンジ果汁等の場合は、中央 値(STMR)を用いており、一律に基準値を用いるよ り、実態に即した評価となります。短期摂取量の推 定等については、平成26年11月27日の農薬・動物用 医薬品部会「急性参照用量を考慮した残留農薬基準 の設定について」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-111210 00-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000066805.pdf
フルピリミンに関する御意見
番号 御意見(概略) 回答
1
【意見1】米の 残留基準 0.7ppm にすることに反対である。代謝 物を含め、もっと低値にすべきである。
[理由]
1、TMDI への寄与率が、各区分で、86~94%と高い。
2、短期摂取量の評価においては、残留基準より低い 0.29ppm で算出されている。
残留実態に応じた基準にすべきである。
3、残留試験 7 事例で、育苗箱処理と散布が行われ、
最大残留値は、親化合物 0.41ppm(代謝物A0.12ppm)
であるが、使用を減らして、残留量をさげるべきであ る。
4、フルピリミンは、ニコチン性アセチルコリン受容 体に作用するため、他のネオニコチノイド系農薬とあ わせた毒性評価がなされるべきである。
5、ラットの発がん性試験で、雌雄で肝細胞腺腫及び 癌、雄で甲状腺ろ胞細胞腺腫及び癌の合計らの発生頻 度の増加が、また、マウスでは、雄で肝細胞腺腫及び 癌の合計、雌で肝細胞腺腫の増加が認められている。
非遺伝毒性メカニズムと考えられたが、このような農 薬の摂取をできるだけ減らすために、残留基準は低い 方がよい。
【回答1】
残留基準の設定については、国民の健康保護を図 るとともに、農薬の適切な使用方法に基づく残留濃 度の実態を考慮する必要があると考えています。農 作物への農薬の残留は、品種、気候、栽培条件のよ うな要因で変動することを踏まえ、作物残留試験の 実測値(最大残留濃度:最大使用条件下の作物残留 試験結果)から残留基準を設定するに際しては、こ うした残留の変動要因のほか、分析誤差なども考慮 して残留基準を設定しています。詳細については、
平成 22 年1月 27 日の農薬・動物用医薬品部会の報 告・確認事項「食品中の農薬の残留基準値の設定に ついて」を御覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127- 15s.pdf
米の残留基準につきましては、国内での使用方法 で実施された作物残留試験成績に基づいて基準値を 設定しています。
長期推定摂取量の評価については、残留基準を設 定する全ての農畜水産物からの農薬の摂取量の総和 について一日摂取許容量(ADI)の 80%の範囲内に収 まることを確認しています。そのため、ある特定の 食品について、残留基準の上限まで本剤が残留し、
かつ、当該食品を、一日平均摂取量を超える量で摂 取したとしても、農薬の摂取量の総和への寄与は限 定的であると考えられます。また、全ての食品にお いて、残留基準の上限まで本剤が残留し、当該食品 を摂取する可能性は、極めて低いものと考えられま す。
特定の食品の寄与率が高くても農薬の摂取量の総 和は ADI と比べて十分低く、安全性は確保されてい ると考えています。
短期推定摂取量(ESTI)の推計においては、作物 残留試験が4例以上ある場合には、作物残留試験に おける最高残留濃度(HR)を用い、3例以下の場合