来間方言の助詞(1)
野 原 義
一一一
この調査は1989年3月と8月に行ったものである。来問方言を教えてくださった方々は、
砂川ヤマ(M43,7,10生)、奥平フミ子(T12,3,30生)、具志堅次郎(T3,11,12生)
の3氏である。
1,格助詞 1 ‑ 1 , g a
l,連用修飾,主格
matsiganig且?asimuno:no:me:dame(マツガニがするのは何時もだめ)
mitia:gautsinduto:garag且turiutsittia(3人の内の誰かが取ってあるよ)
Iu:gatsimuidimdo:(お祖父さんが怒るぞ)
s i t u m u t e f f o : m u n u t u j u n e : f f o : m u n u t u : j a n d 3 i g 旦 d 3 o : k a i g a 朝 食 う の と 夜 食 う の と は 何 方 が よ い か wa:tuizutu:jand3u:g旦tu:ziga(豚と魚とはどちらが良いか)
ta:g旦aparagikaigarai:(誰が美しいかな)
vvag旦dja:mikiutsIkkanariutaimunuu(お前がさえ行っていたら出来たのに)
bag旦ssu:dillibautsukjuuke(私がするから置いておけ)
? a g 旦 〃 〃 〃
〃( )
上の例はgaが単独であるが、次の例は係助詞duが結合した例である。主格用例18例のう ち、単独例が9例、du結合が9例である。
?annagadu?ikittiku:tiPa(d)dzitazido:(お母さんが行って来いと言っていたよ)
banta:?Ujanumatsigadu?asitai(私たち親のマツがした)
dusinujunusigadU?aitai(友のユヌスが言っていた)
ji:ninta:gadUm:nabuduriui(青年たちがみんな踊っている)
taro:juzzad3iro:gadUkanamazzad3o:kan(太郎より次郎が頭は良い)
vvagaqLlallu:ui(お前がしてある)
kantlinumunuubakarigadUaliutsi(こんなことは彼がしてある)
karigadUkagikai(あれが美しい)
−38−
vvagadulu:ibja(お前が知っているか)
これらの例は、gaduが現われるのを期待して調べたものではない。例えば、「お母さんが」
を調べようとして?annag旦dLLが自然な形で出たのである。このようなduには、強調の意はな
いと考えた方がよいのかもしれない。
2、所有、所属
matsig旦tsinnakagimunui:(マツの着物の色は美しいね)
kariga則a:nnagatakaradujamiuittia:(彼の親はこのあいだから病気だそうだ)
●mitia:g旦utsinduto:garagaturiutsrttia(3人の内の誰かが取ったはずだよ)
karig旦nakanduadzittia(あれの中に入っているよ)
n:d3ig旦nakanga?arja:(どれの中にあるか)
matsiganigauja(マツカニの親)
bag旦mi:panami:tar(私の顔みていた)
bag旦munubja:i:(私の物かな)
k u r j a : b a g 旦 m u n o : a r g f , ( こ れ は 私 の 物 は で な い か )
nd3igabag旦munuirja:(どれが私の物か)
nara:munuutja:nai3ittibag旦munubazzin
自 分 の 物 を ぱ か り 入 れ て 私 の 物 を ば 入 れ な い nara:munuutja:nai3ittibag旦mununke:jazzin
自 分 の 物 を ぱ か り 入 れ て 私 の 物 に は 入 れ な い bag旦ffa(私の子)bag旦munu(私の物)
bag旦jimutsi(私の書物)bag旦ja:(私の家)
vva:g旦dd3i:(お前の杖)vva:g旦tsin(貴方の着物)
3、その他
m:nag旦m:na(みんながみんな)は、同じ名詞に挟まれる例である。
.?u:gapja:sa(そが早さ=こんなに早く)は、代名詞の語幹に付く例である。
no:i収aumuijuigarai(何を思っているのかな)
n:d3iganakang且?arja:(どれの中にあるのか)
のjugaとngaは直訳すると(をが)(にが)である。共通語にはそのような連続は)
宮古共通語では、観察する用法である。訳したように(を)(に)とすれば、後接の,
のjugaとngaは直訳すると(をが)(にが)である。共通語にはそのような連続はないが、
宮古共通語では、観察する用法である。訳したように(を)(に)とすれば、後接のgaの意 味はゼロということになる。主格のgaduのduのような用法なのだろうか。係助詞の働きの ようにも思われる。なお、連用修飾、主格用法のところで表れたgaduは、2の所有、所属、
3のその他のところには、多くの用例があるにもかかわらず、1例も観察していない。
1−2,ga(動作の目的)
?asYprg旦ikadi(遊びに行こう)
midzifumg旦?ikadi(水汲みに行こう)
pariikim:pudzigado:(畑いって芋掘りにだよ)
bantiuramuiggikai:(バンジロー(果物名)取りに行こうね)
pilikarja:me:u:dzigaika(寒くても泳ぎに行こう)
gisutsidamunuji:gaika:(すすき薪とりに行こう)
1 − 3 、 n u
nuは主格のgaに用法が似ている。調査用例を見るに、gaが38例、nuが123例である。ひ とまずgaよりnuが活勢と考えてよいだろう。
連体修飾
①、所有、所属
ki:nupa(木の葉) tataminususo(畳の縁)
pi立山?ana(針の穴)nabinusoko(鍋の底)
pash型san(柱の桟)?umatsinunak a(火の中)
ja:nutlibi(家の後ろ)tunainLliu:(隣のお爺さん)
tunaimlmju:to(隣の夫婦)tunainllprto(隣の人)
mmamlpa(午の方=南東)samUpa(申の方=南西)
bizimpa(亥の方=北西)tura旦旦pa(寅の方=北東)
ja:皿na:(家の名) ja:U?usu:i(家の上の覆い)
kubanupa:o:dzi(クバの葉扇)adangi:nUnadzi(アダンギーの実)
ngi皿pa:(刺の葉)suditsmllpa:(蘇鉄の葉)
ja:皿bannuba:asimii(家の番をさせる)
kamnuna:(神の名=童名のようなもの)ki:nukKamは「木の神」に当たるが、キノボ リトカゲを表すので、もはや単語である。
②、状態
jo:imlkazi(祝いのたびごと)
③、名詞+nu+複数の接尾語で複数を表す。
dusinUkja:(友の達=友達)?itIufU皿kja:(従兄弟の達=従兄弟達)
次の例は、椀曲の意である。
tia:皿kja:(茶のたち=茶など)fo:munU皿kja:(食い物のたち=食い物など)
④、(〜という)ほどの意。
?iraunusima(伊良部の島)
⑤、詠歎的
tsinu:nunainu?uturussa(昨日の地震の恐ろしさ)
?iraunum:nummasa(伊良部の芋の美味しさ)
⑥、nuの前後の名詞の内容が同じ。
banta:?uja皿』matsigadu?asrtai(私たち親のマツ(人名)がしました)
− 4 0 −
(着物は縫っての後は掃除をしろ)
dusimljunusigadu?artai(友のユヌス(人名)が言っていた)
⑦、原因
jarabinukittia?o:ja:皿moto(童の騒ぎ喧嘩のもと)
⑧、〜しての後は
tsinnanuittim?ato:so:dzijuliro(着物は縫っての後は掃除リ
⑨、〜nu〜nuで並列を表す。
no:nukan皿ltiga?a33u:tai(何のかのと言っていた)
⑩、姓や代名詞に付いて(〜の家の〔者〕)という意を表す。
sunagawanUsannan(砂川の三男)
karja:sunagawanUffana(あれは砂川の子か)
kama流(向こうのか)
nd3auffairja:(何処の子か)
⑪、歳に関して(の歳の)という意。
?ifutsrnuba:nufaga(幾つのときの子か)
patatsinUba:nuffa(二十歳の時の子)
⑫、出身に関して(〜の出身の)という意。
karja:nd3a皿prtuga(あれは何処の人か)
?upudz伽a皿pitu(おおしまの人=宮古本島の人)
ja:maUpitu(八重山の人)?utsina:皿lpitu(沖縄の人)
⑬、〜nukazrkazYで多いことを表す。
simanukazikazitumii(シマの数数さがす=村中さがす)
ja:型ukazIkazitmnii(家の数数さがす=沢山の家をさがす)
⑭、(〜のような)ほどの意。
ja:皿takja:ji:duur(家の丈はしている)
連 用 修 飾
kanamai皿jamiui(頭が痛い)
m i d u m u d j a : m d u ? a s s r b i k i d u m u l l U l i r o : n t i : t u : r a r i g a 女 さ え す る の に 男 が で き な い と と お る か
上はnuが単独に用いられる例である。下は係助詞duが結合した例である。連用修飾44例 のうち30例がdu結合例である。
bata型udujamiur(腹が痛い)
ti:nududariui(手がだるい)
pavmlduui(ハブがいる)
midumunudutsisi(妻が来る)
?innudubui?ui(犬が吠える)
fusamlduuiju:i(草が生えている)
du'uki:nudusakiui(デイゴが咲いている)
fo:nudumasi(食うのがまし)
nivvju:lllldumasi(寝るのがまし)
munufo:pitunllduu33u:(もの食う人がいる)
paikad3inlldusidasikai(南風が涼しい)
?upo:nuprtumdutatliutai(大きい人が立っていた)
?upo:numununudunariutai(大きい物がなっていた)
jamatond3a皿dupaiju:dzi(カマキリが這っている)
garasmudunakiui(カラスが鳴いている)
jarabinUdumunuuzzitsikari:ti:sSI(童が言葉を聞こうとする)
sampatsija:nuffamdupattioburiutsi(散髪屋の子が足を折ってある)
1−4、n(連体修飾)
mitia:gautsmduto:garagaturiutsittia(3人の内の誰かが取ったはずよ)
ti:jamidzinli:duprgurukai(手は水のように冷たい)
前者は、多くの者の中から特定の者を決めること、後者は、(〜のような)の意である。こ れらはnuが、たまたまnになったのかもしれないし、或いは別のものである可能性もある。
1 − 5 、 n a
tli:ga:ra:manadunakiui(チーガーラーマ(蝉)が鳴いている)
matsigatsinnaira:kagimunO:(マツの着物の色はきれいだ)
前者は主格用法、後者は所有・所属の一種である。これらはnuが音声環境のためか、ある いは、たまたま、aになったとも考えられるが、古い「な」の残津とも考えられる。
1 − 6 、 k a r a
①、空間・時間の出発点
kamakaratsipito:to:irja:(向こうから来る人は誰か)
2aga:takaradutsTtar(向こうから来た)
situmutikaraju:nuffi:kja:pataratsimunuju:(朝から夜の暮れるまで働くんだね)
situmutikaraduPaiju33u:(朝から喧嘩している)
?atukaraku:diIIibasadariuri(後から来るから先なっておれ)
tusaturikarano:nogaalire:r(歳とってから何ができるか)
karigaUja:nnagatakaradujamiuittia:(彼の親はこの間から病気しているそうだ)
imiSapadakaramaifukait4am(小さい時からお利口だった)
banta:karauinuduai(私たちから上ができる)
− 4 2 −
②、物事の順序の初め
wa:ikarafa:di(肉から食べる)
sakiuimunukaraturiku:(咲いている物から取って来い)
③、手段・方法(〜を利用して)
u t s i n a : n k e : j a n o : k a r a g a i k a d i l i a : , f u n i k a f a C i k o : k i k a f a
沖 縄 へ は 何 か ら 行 く の 船 か ら か 飛 行 機 か ら か funikaraju:(船からだよ)
④、存在確認
mma:mtsikaraarkipiitai(お母さんは道から歩いていた)
!u:japamakaraduaikipiitai(お祖父さんは浜から歩いていた)
mainumtsrkaradupitunuarkipiI(前の道から人が歩いて行く)
1 − 7 、 n k e :
①、場所
一分
pamanka砲sipiku:di(浜に遊びに行くか)
funinke:nu:radi(船に乗る)
ffattiakatamind3ankg(鍬を担いで何処へか)
vvand3ankeirja:(おまえ何処にか)
②、目標
utsina:nke:ikadi:ta(沖縄へ行くさ)
prsaranke:?ikadi(平良へ行く)
pisaranke:ikade(平良へ行く)
tlijo:pisarankei(チヨ(人名)は平良へ)
ja:mamgpiitaittia(八重山へ行ったよ)
uidzinkenupizitai(上地に行った)
situgatsinnaja:nke:ku:i:(盆には家に来いよ)
kamanke:tKivve(向こうに投げろ)
①と②はやや違うかという程度で,一緒に扱っても問題はない。
③、目的
一系
sigutunke:(仕事へか)
sigutlmke:dupirtai(仕事に行った)
tabinkgdupiriutsipazi(旅に行ったのかな)
④、対象
pituakgduturasitai(人にやった)
mi:nkeidumitsimununupa33u:33u:(目にごみが入っている)
ki:nke:me:nu:rda(木にも登れんのか)
nara:munuutaja:nai3ittibagamununke:jazzin 自 分 も の ぱ か り 入 れ て 私 の 物 に は 入 れ な い
⑤、時・場合
jo:zmke:jano:juga:tliliikadigarai:(祝いには何を着て行こうかね)
⑥、方法
ju:tsinke:gamja:taro:dusi(四つには足りる)
mitia:nkeibakiro(三つに分けろ)
mitia:nkgnaka:radi(三つに分けろ)
mi:tsinke:bakiro(三つに分けろ)
mi:tsinkatamagutsi(三つに分けろ)
mitia:mke:n:dakaritamagutsisitai(三人に同じように分けた)
1 − 8 , t u , t u :
tuはtu:と延びる場合もある。
①、相手・共同者
matsiganiUldusasagiubaasitai(マツガニ(人名)と結婚した)
jama:mamduo:tai(ヤマーマ(人名)と喧嘩した)
dusituikju:tar(友と行った)
vva:mjanaran(お前とはできない)
②、比較の対象
nkja:nUjaka:ri:duuzi(昔とは変わっている)
uiprtutlln:dakarikussamagariui(老人と同じ腰は曲がっている)
upuginumuno:!itijarabimgamiaijuui(大人のくせに子供とだけ喧嘩している)
●③、並列
jamato:nd3aUlga:ra(カマキリとセミ)
nabi:tuukama(鍋と釜)
tuimga:na(鶏とあひる)
bikidllmutumidumu(男と女)
satapambinUlko:si(砂糖テンプラとお菓子)
kabutiaUsivL旦upuni(南瓜と冬瓜と大根)
puniUka:"ndunariui(骨と皮とになっている)
wa:LllizuLLljand3u:gatu:ziga(肉と魚とはどちらがよいか)
situmuteffo:munULujune:ffo:munu":jand3igad3o:kaiga 朝 食 う の と 夜 食 う の と は ど ち ら が よ い か
④、(〜とは限らない)ほどの意
?its伽ja:udz血Iitijauma:rundo:(いつもは居るとは思われないよ)
{
− 4 4 −
1‑9,1i,!i:
この助詞は動詞「シテ」にあたる形からの転成である。
kuililiiduui(声で知っている)
no:jume:lijduur(何をも知っている)
という形は動詞であるが、
atarannigaikatalijaurja:tu:ran(あたらぬ願い方ではそれは通らぬ)
では、助詞のように思われるが、動詞もまだ引きずっているようである。
①、手段・材料・行為者などを示す。
sakiuba:mailidutsiffiuitia(酒は米で作る)
sataubabu:midutsifuttia(砂糖は砂糖きびで作る)
funili(:)dutamunuu:Iitsitai(船で薪積んで来た)
kuilili:duui(声で知っている)
kujatsikilili:duui(声つきで知っている)
mudzinuku:li:dupambinjakiui(麦粉でテンプラやいてある)
takiliduumissitsiffiui(竹で箸を作ってある)
fudiliidukatsi(筆で書く)
fudiliikaka:(筆で書こう)
fudiliikakiutsi(筆で書いてある)
②、原因・理由
n i s i k a d 3 a : l i i d u p i l i k a i ( 北 風 で 寒 い )
③、動作の行われる状態。
m:naliduaittitsisi(皆で喧嘩して来た)
④、期限・限度
itsikaijadikidusido:(五日では出来るよ)
m(i)tsitsmijaasidibjai:(みつきでは出来るかな)
kunuja:jUba:pitutsitsmidutsifutaitia(この家をば1カ月で作ったそうだ)
1‑10,ju
共通語の目的の「ヲ」に当たるものである。沖縄方言にも通時的には存したが、現在は残っ ていない。宮古方言では,今も活勢である。
juはe:,a:,o:,i:など長母音のあとではjuであるが、他の場合は形を変える。例示する。
e:
?anne:ju(案内を)、ffe:ju(こやしを)
a:
tia:ju(茶を)、ja:ju(家を)
o:no:ju(何を)、taro:ju(太郎を),binkjo:ju(勉強を)
1:si:ju(野菜を)、dzi:u(字を)
jubaの付く形だがsu:juba(野菜を)というのも観察した。短母音の場合は、ふつう形を変
えるがsakiju(酒を)、so:dziju(掃除を)というのもある。
i,u,a,i、の短母音やnの場合はjuは形を変える。例は次の通り。
i,uに付く場合はuになり、aの場合はo:になり、iの場合はQCu(QCa)、Qsiなどである。
、の場合はnuである。
i‑sakiu(酒を)、sasagiu(結婚を)
u‑tabakuu(煙草を)、sigutuu(仕事を)
a‑minako:(庭を)、bantiuro:(バンジローを)、nd3o:(何処を)、ffo:(子を)、nabja:
ro:(糸瓜を)、tia:gamo:(茶ガマを)、sato:(砂糖を)、nado:(涙を)
f − − − m i t t i u ( 水 を 、 m i d z i ) 、 b u : t t i u ( 砂 糖 き び を 、 b u : i ) 、 ? u i t t I a ( 上 地 を 、 u i d z r ) 、 f f a t t i a
(鍬を、ffatsi)、ko:ssi(菓子を、ko:si)、umissi(箸を、umisi)
n‑tsInnu(着物を)
以下は意味による分類である。
①、動作の目的・目標 sakijllnum(酒を飲む)
no:jUme:ji:duui(何をも知っている)
parindusi:jUibiutsi(畑に野菜を植えてある)
tiaillkata:katai3inna(茶を濃くいれるな)
tia:jlldunumiju:i(茶を飲んでいる)
tia:jllpitutiabannumalifi:ru(茶を一茶碗飲ましてくれ)
tia:jllnume(茶を飲め)
tia:jLlmire(茶をあがれ)
tia:辿nkjagisamatli(茶を召し上がれ)
ja:jUme:nagasuku?upuamiitam‑ju:(家をも流す大雨だったよ)
?itsigamata:Iitti?anne:jUme:su:n(行くのに合図をもしない)
sigutuume:ssibinkjo:jUme:ssijagumimunu 仕 事 を も す る し 勉 強 を も す る し た い し た も の ffatLiakatamind3anke:(鍬をかついで何処へ)
ffatti旦katamind3anke:gaitsigamata(鍬をかついで何処へ行くの)
ffat血katamind3anke:itsigamatairja:(鍬をかついで何処へ行くべきか)
?umiso:tsifu(箸を作る)
minako:po:ke(庭を掃け)
bantiuZgdumuritsisi(バンジローをもって来た)
tia:gamgnumalifi:ru(茶ガマを飲ましてくれ)
?amaigatsinadunado:utuIu:i(笑っているが涙を落としている)
sato:faimi:ro(砂糖を食べてみなさい)
ja:ninusangatsindusasagillssi(来年の3月に結婚をする)
−46−
ja:ninusangatsindusasagillssikamata(来年の3月に結婚をヤルベキ)
ja:ninusangatsindusasagiUssikamatattia(来年の3月に結婚をヤルベキソウダ)
dzI:udukakiui(字を書いている)
tabukUll'uke(煙草を吸え)
tabukULl'ukamatie(煙草を吸いなさい)
tabukUUira:me:'ukamatie(煙草などでも吸いなさい)
jarabinudumunuuZZitsikari:ti:ssi(童が話聞こうとする)
takiliduumiSSItsiffiui(竹で箸を作ってある)
ko:ssika:di(菓子を買う)
②、動作の行われる場所・時・経路
p i t u n u j a : j L l d u u m a k l a m a ? a s i p i m a : r i u i t t i a 人の家をあちこち遊び回っているそうだ
?uit血tu:ri:dupiSaranke:itsi(上地を通って平良へ行く)
ndagiaziki?ikibagad3o:kaigarassarun(何処を通って行けばよいのか分からない)
jamanunakQiduumak(amajuraima:riutaittia 山 の な か を あ ち こ ち 歩 い て い た そ う だ よ
③、対象を示す
nattiamit血amudaka:uro:n(夏は水をあみないと居れない)
1−11、juba:,juba
1‑10のjuの意の強調と思われるが、単なる提題の意ではないかとも思われる。このよう に考えられるのは、語源が格助詞「ヲ」に係助詞「ハ」の付いた「ヲ(」に関係あるからで あろう。このjuba:,jubaは、前後分けずに1語とするのが適当である。
①、動作の目的・目標の強調
parindusu:jUb且ibiutsittia(畑に野菜をば植えてある)
kanuja:辿墜pitutsitsilidutsifutaitia(あの家をぱ1カ月で作ったそうだ)
②、繰り返す動作の強調
imi:tia:mana:jubaikangaifi:ro(少しずつをぱ考えてくれ)
③、強い提題
wa:juba:avvanuaitukano:kaijo:(肉をぱ油のあるところから買えよ)
1−12、uba:,uba,oba
前のjuba等に同じと思われるが、bu:ttiUba(砂糖きびをぱ)以外に関連付けの資料がない
ので別立てにする。
①、動作の目的・目標の強調
bu:ttiUhafibiutsiju:(砂糖きびをば植えてあるよ)
matsIganitudusasagiUbaasntai(マツガニと結婚をぱした)
otonairibamaia:nsigutUUbasimiro(大人だから沢山仕事をぱさせる)
jo:karibaimi:tia:masigutuUbasimiro(弱いから少し仕事をぱさせる)
karja:darukaribano:me:sIgutuubasu:n(彼は怠け者だから何も仕事をぱしない)
1−13、ba:,ba
①、動作の目的・目標
nara:munuutja:nai3ittibagamunubazzin 自 分 の 物 ば か り 入 れ て 私 の 物 を 入 れ な い vvotja:nanukulittiduja:nubannubaiasimii
家 の 番 を
お 前 だ け 残 し て さ せ る の か
②、強い提題
kanupitub旦sikan(あの人を好かん)
kanupituh旦nudziman(")
1−14、jussa,juzza
1910年生の生え抜きの話者はjussaと発音する。ただし、詳しくいうと、 1910年生の生え抜きの話者はjussaと発音する。ただし、詳しくいうと、このsは声帯の振 動が遅れる半有声音である。1923年生の生え抜きの話者はjuzzaと明瞭な有声音zで発音する。
一回りの間ぐらいで、半有声音から有声音に転じたことになる。
①、比較の基準
sigutuailijussarasrpiuinudumasi(仕事するより遊んでいるのがよい)
ko:jussatsiffibadumasi(買うより作る方がよい)
in‑jussamajunudumasr(犬より猫がよい)
この方言の場合「犬より猫はよい」というように「〜は」は使えない。
taro:哩型d3iro:gadukanamazzad3o:kai(太郎より次郎が頭はよい)
nikl血塑旦izunudutakakai(肉より魚が高い)
nikUil』塑旦izunudude:ja?agar(肉より魚が値段は上がる)
−48−
kurijUzzakarja:furufuta:i(これよりあれは古い)
kurijuzzakarja:furufuta:tai(これよりあれは古かった)
'ujujuzzanatsinudud3o:kan(冬より夏がよい)
'ujujuzzanatsrnudumasi(冬より夏がよい)
ko:juzzauna:du:!i:tsiffe(買うより自分で作れ)
no:njipuriura:me:?asammajuzzali:duui どんなに気違いになっていても親よりは分かる
②、否定の語句と呼応し、それ以外にないことをいう。
vvajussapukannauran(お前より外にはいない)
karijussaupumuno:uran(あれより大きい者はいない)
ban‑iussapukannaasipito:uran(私より外には出来る者はいない)
1‑15,m,n,0
①、場所を示す
ja:aduuido:(家にいるよ)
ujaumanariussa(これここにあるよ)
parilldusi:juibiutsr(畑に野菜を植えてある)
kumambi33e(ここに坐れ)
nd3a:mme:nja:n(何処にもない)
kariganakanduadzrttia(あれの中に入っているよ)
mtsmidjai(道で出会った)
pisaran?ataipanasi(平良にあった話)
n:d3iganakanga?arja:(何処の中にあるか)
②、状態を示す
mtsindunivviui(道に寝ている)
③、対象を示す
vvannara:sadi(お前に教える)
pitumduturasitai(人にやった)
jarabinukja:mme:ssare:jo:nnara:le(子供達にも分ヌ to:nne:ajiron(誰にも出来ない)
?urja:vvannassarun(それはお前には出来ない)
vvanna:aliron(お前には出来ない)
④、動作主を示す
ujallduutiaritai(父にたたかれた)
induffaritai(犬にかまれた)
ututUngaminakaire:(弟にまで泣かされる)
(子供達にも分かるように教えなさい)
⑤、比較・度合などの基準
kunuffa:asammandun:kar(この子は親に似ている)
kunuffa:ujandun:ka33u:(この子は親に似ているよ)
jarabinukja:mme:ssare:jo:型nara:ie(子供たちにも分かるように教えなさい)
vvajussapukannauran(お前より外にはいない)
⑥、時・場合を示す
rokud3induukitai(6時に起きた)
nivviuikjandupiriuran(寝ている問に行っていない)
ja:ninusangtsmdusasagiussi(来年の3月に結婚する)
amimmminna(雨に濡れるな)
kanuffa:?amindummima:riui(あの子は雨に濡れている)
' u j u a n a p i l i s a m u j a : ! i t i d u n a t s i n n a ? a t s i S a m u j a 冬 に は 寒 さ 思 い で 夏 に 1 才 暑 さ 思 い satSmpire(先に行け)
⑦、逆接をしめす
IIu:ikusenduantlia33uui(知っているくせにあんなに言う)
1−16、gara(並列)
matSigi:g型旦gadzimagi:g旦里nuduuijui(松やらガジマルやらが生えている)
ikadig旦里ikadja:ng旦里tidua33u:tai(行くとか行かないとかと言っていた)
u
詞d 助︑ 係1 ︑ 22
係助詞duは、沖縄方言と同じ形であるが、用法は随分ことなるように思われる。本来の強 調の意から、多岐に渡って発展伸張しているようである。以下の例は、duを出そうと思って 調査したものではなく、ある文例を調べる際に、おのずとくっついて表れたものである。こ れらを見るにつけても、まずは沖縄方言とは異なるのである。なるべく多くの例をみながら 考えてみたい。
①、名詞あるいは名詞的なものに付く場合。
(〜ヲの意に当たる場合)
mmudUffaiju:(芋を食べている)
‐多
sigutudllli:ui(仕事をしているのか)
CakuenmunUdUkaipizitai(百円の物を買って行った)
(〜二の意に当たる場合)
ti:jamidzinli:dUpigurukai(手は水のように冷たい)
imikaikjadLlutiaritai(小さい時にたたかれた)
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②、重 、動詞に付く場合
(動詞+du+uiの形。1語のような働き)
to:ga:ranaki:duUi(蝉が鳴いている)
ja:nutakja:ji:duui(家の丈はしている)
muno:ni:duur(物は煮えている)
kuilili:duUi(声で知っている)
kujatsikiliji:duui(声つきで知っている)
no:jume:Ii:duun(何をも知っている)
nkja:ntu:jaka:ri:duui(昔とは変わっている)
nottliari:duuI(どうしてあるか)
ifusoobato:me:Ii:duui(戦をぱ誰も知っている)
karasumuno:mtli:duui(貸らす物はいくらでもある)
n i v v j u : t i : m e : ? a t u u b a M i : d u u z Z a a r d f ( 寝 て い て も あ て を ぱ 知 っ て い る で し ょ う )
−分
go:ra:pari:duuI,ga:ratja:naarannabja:rame:tsiguime:nari:duui 苦 瓜 は な っ て い る か , 苦 瓜 ば か り で は な い 糸 瓜 も 瓢 箪 も な っ て い る mmu:me:旦i:duukibafaittipire(物も煮えているから食べて行け)
? a s a n m n a j u z z a i j : d u u i , I i d u u i a r a j ( 両 親 よ り 知 っ て い る 、 知 っ て い る で し ょ う ) n o : n l i b j u : i ? u r a : m e : ? u n a : j a : j u g a m j a : i i : d u u i , I i : d u u i a r a i
い く ら 酔 っ て い て も 自 分 の 家 だ け は 知 っ て い る 、 知 っ て い る あ ら ぬ か
(動詞+du+si〜SSiの形。一語のような働き)
ju:tsmke:gamja:taro:duSi(四つには足りる)
?inna?amaidusina(犬は笑うか)
itsikali:jadikidusmo:(5日では出来るよ)
少