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競技スポーツにおけるレギュラー非レギュラーの原因帰属の特長について-DIPCA を用いた心理競技能力の比較 - 学籍番号 12B0062 学生氏名中島滉貴 目的 本研究ではレギュラーと非レギュラーで心理的な部分に差が出るのではないかと考え DIPCA( 心理的競技能力診断検査 ) を用いて 原因帰属

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日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一 教授 学籍番号 12A0371

学生氏名 相川 幸樹

【目的】 本研究では、スポーツオノマトペ(シャウト効果) を用いた際にラグビーのプレーにおけるスクリューパスの 飛距離の向上及び、心理的有意性について明らかにするこ とを目的とする。 【方法】 ○被験者 本研究は、T 都 O 区のタグラグビーチームに所属する、選 手13 名{(小学 5 年生 5 名(男子4名女子 1 名)・小学 6 年生2 名(男子 1 名女子 1 名)・中学 2 年生 3 名(女子 3 名)・中学3 年生 3 名(男子 3 名)}を対象として行った。 ○実験日 2015 年 8 月中旬 ○実験内容 (1)シャウト有(以下、声有)シャウト無(以下、声無) の効果・影響について、実験を行う。 (2)アンケート調査(POMS の調査項目から一部抜粋し たものを使用) 【結果と考察】 ●心理的な面の考察 心理的な面「生き生きする」「積極的な気分」「元気がいっ ぱいだ」「活気がわいてくる」「疲れた」で有意差を示した。 声有の方が声無よりも有意に高い得点を示したことについ て、シャウト効果にはスポーツパフォーマンスの向上機能 があり、①パワー、スピードの向上②リズム、タイミング の調整③リラックス効果④モチベーションの向上⑤威嚇・ 挑発効果がある(藤野,2008)。このことから、声を出すこ とによって自己の気持ちや気分が高揚したため、有意性が 見られたのではないかと思われる。また、「疲れた」の指標 においても、声有が声無よりも高い得点を示した。 個人差はあるが、人間の筋力は通常30~40%程度の余力を 残すようにできているとされている。(中略)そこで、この リミッターを外す役割を担っているのが、「声=叫び」で「シ ャウト効果」と呼ばれている。俗に「火事場の馬鹿力」と いって、人は火事のような緊急事態に直面すると信じられ ないパワーを発揮することがあるが、あれは生命の危機を 前に脳がリミッターを外すからである。シャウト効果は、言 ってみれば、それを人工的に作ってしまうわけである(藤 野,2011)。このことから声を出したことにより、気分が高揚 し心理的に有意になったが、いつも以上のパワーを発揮しよ うとしたために肉体的に「疲れた」のではないかと思われる。 またサラジンとファモス(Sarrazin and Famose)による自 我目標、課題目標が設定されたが、設定した自我目標あるい は、課題目標に対して、満足のいく結果が出なかったため、 自分の能力を低く評価してしまい、心理的に「疲れた」ので はないかと思われる。 ●飛距離の考察 声有と声無において、飛距離の有意差は認められなかった。 個人的な飛距離の結果を見ると、声有で飛距離が伸びた選 手は13 人中 7 人。声無で飛距離が良かった選手は 5 人。声 有と声無で飛距離が同じだった選手が1 人であった。飛距離 が伸びた選手は、シャウト効果がうまく発揮されたと言える だろう。また飛距離が伸びた選手が使っていたスポーツオノ マトペには「ンアー!!」と「アッ!!」が多く使用され、飛距離 が伸びなかった選手には「ッフ!!」や「アーー!!」というスポ ーツオノマトペが見受けられた。飛距離が伸びた選手のオノ マトペには「アー!!」「ンアー!!」 と語尾に長音が使用される傾向があった。長音のイメージと して長音=長い、高い、遠い、深い、強いなどのイメージが ある(藤野,2008)。 以上のことから、飛距離が伸びた選手は、「シャウト効果が 作用し、いつも以上の力が発揮できた」のだと思う。 【まとめ】 ・声有と声無で飛距離についての有意差は認められなかっ た。(声を出したことにより飛距離が伸びた選手もいたが、 声を出さないほうが飛距離が伸びた選手もいた。) ・声有のほうが声無に比べて、「生き生きする」「積極的な気 分」「元気がいっぱいだ」「活気がわいてくる」「疲れた」で 有意差を示した。

「スポーツオノマトペ」による

ラグビーのプレー スクリューパスの飛距離と心理的優位性について

(2)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一 教授 学籍番号 12B0062

学生氏名 中島 滉貴

【目的】 本研究ではレギュラーと非レギュラーで心理的な部分に 差が出るのではないかと考え、DIPCA(心理的競技能力診 断検査)を用いて、原因帰属を大きく三つの因子に分け、得 点の高・低を求め、そこからわかるレギュラー、非レギュ ラーの原因帰属での特徴や傾向、違いや差を明らかにする ことを目的とした。 【方法】 〈調査対象者調査対象者〉N 体育大学に所属する学生 76 名(平均年齢 19,64(SD=2,48)歳)男性 43 名(平均年齢 19,84(SD=1,54)歳)、女性 33 名(平均年齢 19,35(SD=3,44) 歳)であった。 〈調査期間〉平成27 年 8 月下旬から平成 27 年 9 月上旬。 〈調査方法〉留置調査法にて、調査を実施。 〈調査内容〉フェイスシート(性別、学年、年齢、競技成績 (県大会や地区大会への参加経験、日本選手権や全国大会 への参加経験)、部活、レギュラー、非レギュラー、準レギ ュラー) 〈分析方法〉原因帰属を三つの因子に分け、各因子の上位 10 名、下位 10 名の DIPCA 得点の t 検定を行った。そし てサッカー男女と全体の男女に分けt 検定を行った。 〈質問用紙〉 フェイスシート(性別、学年、年齢、競技成績(県大会や 地区大会への参加経験、日本選手権や全国大会への参加経 験)、部活、レギュラー、非レギュラー、準レギュラー) 原因帰属調査用紙 伊藤ら(1985)によって作成された「思わしくないプレー の原因の帰属項目の因子分析の結果」を参考に 13 項目の 質問用紙を作成し、レギュラー、準レギュラーと非レギュ ラーに分け、回答を求めた。 心理競技能力診断検査DIPCA 52 項目からなる質問により 5 因子(12 尺度)で評価した。 個人競技、チーム競技どちらにも実施すること 【結果と考察】 レギュラーの第一因子(能力・素質)の高得点者と低得点 者を比較では、自信と自信因子に有意差が見られ、DIPCA の質問項目にあるように、レギュラーである原因を「自分の 能力に自信がある」、つまり内的な要因に帰属させているこ とが考えられる。第二因子(人的・物的環境)の高得点者と低 得点者を比較すると、協調性に有意差が見られ、「私には団 結心がある」、または「チームの仲間を励ましあって試合を する」など、団結心があるからレギュラーになれている、励 ましあっているからレギュラーになれているのではないか と考えており、内的な要因に帰属させていると考えられる。 第三因子(心身コンディショニング)の高得点者と低得点者を 比較すると、忍耐力に有意差が見られた。自分の体調や疲労 に限らず、我慢強く戦うことができる、忍耐力があるという ことから内的要因に帰属していると考えられる。非レギュラ ーの第一因子(能力・素質)の高得点者と低得点者を比較す ると、予測力に有意な差が見られた競技スポーツを行うにあ たって予測力は非常に必要なものである。非レギュラーの低 得点者の方が予測力が高いという結果になり、一見良い傾向 と思われる。(Miller and Ross,1975)は、われわれは、 成功は自分の成功だが、失敗は自分の失敗ではないと信じた い。予期した結果については内的な要因への帰属を行い(私 はこれが起こるといった、だから、私が引き起こしたに違い ない)、予期しなかった結果については外的な要因への帰属 を行う(私はほかのことが起こると言った。したがって、何 か予期しなかった外的な力が働いたに違いない)と考える。 非レギュラーの第二因子、第三因子には有意差は見られなか った。 【結論】 原因帰属では大まかに2 つのタイプがあり、内的要因と外 的要因の二つに分けられ、今回の研究の結果からも、レギュ ラーであるという理由に対して内的な要因へ帰属し、非レギ ュラーのものがレギュラーでない理由として、外的な要因へ 帰属している傾向が考えられた。 競技スポーツを指導するにあたって、選手、競技者の誤った 帰属を正していくことが、選手、競技者、チーム全体のレベ ル向上に向けて、必要になっていくのではないかと考えられ る。

競技スポーツにおけるレギュラー非レギュラーの原因帰属の特長に

ついて-DIPCA を用いた心理競技能力の比較-

(3)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一教授 学籍番号 12B0108

学生氏名 新井 珠璃

【目的】 本研究では、体育大学学生と一般大学大学生の対先輩行 動に対する影響の差異を明らかにすることを目的とする。 【方法】 〈調査対象者〉体育大学に所属する学生50 名(男性 32 名・ 女性18 名)。一般大学学生 50 名(男性 25 名・女性 25 名) を対象に実施した。 〈調査期間〉平成27 年 5 月から同年 11 月に行った。 〈調査方法〉質問紙を配布。留置調査法にて行った。 〈調査内容〉①Y—G 性格検査方法(矢田部ギルフォード性 格検査)Y—G 性格検査方法では12の特性の中からI尺度 の劣等感、G尺度の活動性、A尺度の支配性の3つを抜粋 した。 ②サークル集団における対先輩行動尺度 ③フェイスシート(性別、学年、部活動の参加不参加、 加入部活動名) 〈分析方法〉性格特性と対先輩行動尺度に関して、t検定 を行った。 【結果と考察】 体育大学生と一般大学生の間では、「礼儀」「参照」「服従」 の三つの要因に大きく有意差が認められた。体育大学と一 般大学の相違点は運動部活動・サークルなどが学生生活の 基軸となるところが圧倒的に体育大学の方が大きく先輩と 後輩として動く活動時間が長く、より密接な関係を持って いると考えられる。 森(1993)によれば上下関係は上位者による支配関係と下 位者による自発的追従による指導関係による二つの下位概 念に分類される。「服従は支配関係に、参照は指導関係にそ れぞれ対立した行動側面であると考えられる」(新井, 2004)。 人は誰しも集団の中で生活している。集団とは二人以上 の人が相互に使用する人々の集まりである。 「スポーツ集団が集団であることの根拠の一つに、成員が 共通の目標を持っていることが挙げられる。スポーツ集団 において、練習の進め方、対人関係(例えばコーチ—選手間、 先輩—後輩間)、日常生活(例えば服装、髪型、挨拶)などに わたり実に多くの規範が存在する。何故なら、成員が規範に 従って行動することによって、集団活動は円滑展開するから である」。(渋倉, 2008) このようにスポーツをする上で人は目標へ重きを置いて いる。更に、ルールや規律は絶対に遵守しなければならない ものであり、コーチ、監督といった指導者は勿論のこと先輩 といった先達となる目上の者へ敬意を示すことも暗黙のう ちに当たり前のことになっている。 体育大学の良いところは、所属するほぼ全ての人間がスポ ーツを愛好しているところだろう。 現代、スポーツとは人間の様々な生活の領域と密接に関連 している。例えば日常生活における遊びや健康のための運動 に始まり、オリンピック競技などに登録されたエリートスポ ーツ、さらにはそれらのスポーツ観戦する行動さえもスポー ツの範疇に入れられるようになった。しかし、世の中にはこ ういったスポーツ文化を嫌悪する者もいる。体育大学という 存在など考えられない、と思う者もいるだろう。つまり、体 育大学という個では当たり前であった考えは、世間一般の考 えからは異なったものであり、社会という全体と混ざり合う 際に自分と社会とが必ずしも等価にある訳ではなくなる可 能性がある。 【結論】 ・体育大学生と一般大学生においてサークル集団における対 先輩行動尺度の因子の平均得点にt検定を行った結果、「礼 儀」「参照」「服従」の点で体育大学学生の方が有意に高い得 点を示した。 ・支配性においてサークル集団における対先輩行動尺度の因 子の平均得点にt検定を行った結果、「親好」の点で支配性 大の方が有意に高い得点を示した。 ・一般的活動性においてサークル集団における対先輩行動尺 度の因子の平均得点にt検定を行った結果、「親好」「礼儀」 「参照」「服従」の点で活動的の方が有意に高い得点を示し た。

体育大学学生と一般大学学生の集団における対先輩行動の違いに

ついての研究

(4)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一教授 学籍番号 12B0121

学生氏名 小澤 侑季

【目的】 本研究は感情と性格特性の違いが携帯依存に及ぼす影響 について明らかにすることを目的とした。 【方法】 <調査対象者>K 中学校に属する携帯を持っている生徒 180 名男子生徒 92 名(平均年齢 13.09(SD=0.98)歳)女 子生徒88 名(平均年齢 13.18(SD=0.94)歳)と携帯を持 っていない生徒263名男子生徒(平均年齢 13.07(SD=0.94) 歳)女子生徒(平均年齢 13.23(SD=1.00)歳)を対象に 実施した。 <調査期間>平成27 年 6 月 12 日であった。 <調査方法>質問紙を配布し、その場で回収する集合調査 法を行った。 ①フェイスシート ②インターネット依存自己評価スケール(青少年用)(開発 者:韓国情報化進行院、翻訳者:久里浜医療センターTIAR) ③Big Five 尺度(和田,1996) ④被受容感・被拒絶感尺度(杉山・山本,2006) ⑤親和動機尺度(杉浦,2000) ⑥孤独感の類型判別尺度(落合,1983) <分析方法> t 検査と分散分析とカイ二乗にて分析を行った。 【結果・考察】 図1 携帯を持っている生徒の情緒不安定性の高低にお けるスマートフォン依存得点の違い 図 2 携帯を持っている生徒の孤独感の高低におけるスマー トフォン依存得点の違い 情緒不安定性の得点が高い生徒のほうがスマートフォン依 存度が高いことが分かった(図1)。広島県教育委員会(2013) の「携帯電話の問題から子どもを守ろう運動」の充実のため にの資料には、メールをすることを何よりも最優先していた 生徒が、友人からのメールが来なかったり、返信が少しでも 遅れたりすると不安になるなど、情緒不安定になっていった という事例が載っている。メールの返信が来ないことに不安 を覚えたり、ラインでの既読マークや仲間とのやりとりを気 にすることで、携帯電話を利用する回数が増えることが考え られるため、情緒不安定性とスマートフォン依存得点に有意 差が認められたのではないかと考えられる。 孤独感の得点が高い生徒のほうがスマートフォン依存度が 高いことが分かった(図 2)。現在、孤独を感じている子ど もは日本が世界一多い(ユニセフ2007 年)。学校、家庭での リアルな人間関係の希薄さの裏返しからか、バーチャルな関 係に「ぬくもり」を感じてのめり込んでしまう(古野・山田、 2013)。このことから、学校や家庭での人間関係の希薄化に よりネットの世界の楽しさ、応えてもらえることの嬉しさを 感じ、孤独感とスマートフォン依存得点に有意差が認められ たのではないかと考えられる。 【結論】 (携帯を持っている生徒) ・情緒不安定性の得点が高い生徒はスマートフォン依存得点 が高かった。 ・被受容感が低い生徒はスマートフォン依存得点が高かっ た。 ・被拒絶感の得点が高い生徒はスマートフォン依存得点が高 かった。 ・孤独感の得点が高い生徒はスマートフォン依存得点が高か った。 (携帯を持っていない生徒) ・情緒不安定性の高い生徒はスマートフォンに依存しやすい 可能性がある。 ・拒否不安の高い生徒はスマートフォンを待った際に依存し やすい可能性がある。

中学生における携帯依存についての研究

-感情と性格特性に着目して-

**p<0.01 *p<0.05

(5)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一教授 学籍番号 12B0124

学生氏名 門倉 理弥

【目的】 本研究は、自己受容・自意識特性の個人差が同調行動に 及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。 【方法】 <調査対象者> 調査対象者は、N体育大学に属する学生 93 名男性 18 名 (平均年齢 19.78(SD=0.76)歳)女性 75 名(平均年齢 19.76 (SD=1.10)歳)であった。 <調査期間> 調査期間は平成 27 年 6 月から 7 月であった。 <調査方法> 留置調査法を実施した。 <調査内容> ・フェイスシート(学年、年齢、性別、友人の数、一日に おける SNS の使用時間、部活動所属の有無・部活動名)・ 同調行動尺度・自己肯定意識尺度・自意識尺度 <分析方法> 同調行動と性差・性格特性についてt検定を行った。 【結果と考察】 Ⅰ.仲間への同調因子と“自己受容”“公的自意識”を比較 して見たところ、それぞれに有意な差が見られた。自己受 容について神澤(1992)は、「自己受容とは、ありのままの 自分、嫌であろうとなかろうとそのすべてを認め、受け入 れること」だと述べている。この結果から、そのままの自 分を受け入れることが出来ている人の方が、同調行動をと りにくい傾向にあるということが考えられる。また、公的 自意識とは、「行動や様子など、外から見られる自分に注 目する意識をいう。よって、公的自意識の傾向が高い人は、 周囲からの評価に敏感で、自分の印象を良くしようという 意識が強いといえる(碓井,2011)」。この結果から、周 りからどう見られているか気にする傾向の高い人が、同調 行動を取りやすいということが考えられる。 Ⅱ. 自己犠牲・追従因子と “公的自意識”を比較して見た ところ、自己犠牲・追従高得点者の方が、低得点者よりも 有意に高い得点を示した。井上・山下(2000)は、「追従とは、 他の人々から好意的な評価を得る目的で、実際には自分の 考えを少しも変えていないのに他の人々に同調する場合で ある。この場合には、その人は相手に言われるままに従順に なるが、その集団から離れると本来の自分の考えに戻ってし まう。したがって、追従は表面的な同調でしかないといえる」 と述べている。このことから、公的自意識の傾向が高い人は 他者からの見られ方を意識しすぎるあまりに、表面的に同調 する傾向があるということが考えられる。 表 1 仲間への同調と自己受容・公的自意識の平均値・ SD 及び t 検定の結果 高得点者 低得点者 t 値 平均 SD 平均 SD 自己受容 16.01 2.40 17.38 2.59 2.05* 公的自意識 53.66 10.08 42.92 11.21 3.56* *p<0.05 表 2 自己犠牲・追従と公的自意識の平均値・SD 及び t 検定 の結果 高得点者 低得点者 t 値 平均 SD 平均 SD 公的自意識 50.56 2.85 44.49 2.83 2.13* *p<0.05 【結論】 1.仲間への同調における自己受容得点の平均点について、t 検定を行った結果、仲間への同調低得点者の方が高得点者よ りも有意に高い得点を示した。 2.仲間への同調における公的自意識の平均得点について、t 検定を行った結果、自己犠牲・追従高得点者の方が低得点者 よりも有意に高い得点を示した。 3.自己犠牲・追従における公的自意識の平均得点について、 t検定を行った結果、自己犠牲・追従高得点者の方が低得 点者よりも有意に高い得点を示した。

大学生における同調行動と

自己受容・自意識特性のかかわりについて

(6)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一教授 学籍番号 12B0126

学生氏名 久保 鈴香

【目的】 本研究では、スポーツ選手の日常生活不安と夢の関連性 について明らかにすることを目的とした。 【方法】 <調査対象者の実態>調査対象者A さんは、日本体育大学 体育学部健康学科4年生で女子軟式野球部に所属してい る。副キャプテン・1 番ファーストでレギュラーを任され ている。チームでは、ムードメーカー的存在でいつも元気 で明るい性格である。 <調査期間>全日本大学女子野球選手権の大会期間(平成 27 年 8 月 21 日から平成 27 年 8 月 26 日)を含む前後 3 週 間とする。平成27 年 7 月 30 日から平成 27 年 9 月 17 日。 <調査方法>日常の生活日記・STAI(状態不安)・POMS 短縮版・スポーツ選手の不安尺度・夢日記を毎日記入する。 夢日記の観察方法は、枕元にメモ用紙と鉛筆を用意し、目 覚めた際に記憶している範囲ですぐに記入を行う。 <調査内容>日常の生活日記・STAI(状態不安)・POMS 短縮版・スポーツ選手の不安尺度・夢日記 <分析方法>夢をみた日に焦点を置き、日常の生活日記・ STAI(状態不安)・POMS 短縮版・スポーツ選手の不安尺 度・夢日記の結果から分析を行った。 【結果・考察・結論】 図1 STAI 診断結果 図2 POMS 診断結果 図3 スポーツ選手用ストレス尺度 上記のグラフは実験期間である合計 50 日間の STAI・ POMS・スポーツ選手用ストレス尺度の診断結果をまとめた ものである。(スポーツ選手用ストレス尺度:身体的疲労感, 不機嫌・怒り,抑うつ)※赤で記入してあるものは、夢を見 た日とする。 ・日常生活においてスポーツ選手は感情の波や状態不安が高 い日ほど夢を見る。 ・大会期間前後は感情の波や状態不安の差が大きくあり定期 的に夢を見た。 ・大会期間中は身体的疲労の数値が高くなり、深い眠りにつ き夢を覚えていなかった。 ・一方、診断結果の数値が低い日でも夢を見ている。スポー ツ選手と夢の関連性は感情の波や状態不安だけでなく、日常 生活の出来事・身体的疲労・夢のメカニズムによっても左右 される。

スポーツ選手の日常生活不安と夢の関連性についての研究

(7)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一 教授 学籍番号 12B0138

学生氏名 澤村 史奈

【目的】 本研究では、セルフ・モニタリングの得点の違いがコミ ュニケーション能力に及ぼす影響について明らかにするこ とを目的とする。 【方法】 <調査対象者>調査対象者は10 代から 70 代までの 87 名。 男性36 名、女性 51 名であった。 <調査方法> ①セルフ・モニタリング尺度 ②コミュニケーション・スキル尺度 <分析方法>「セルフ・モニタリングとコミュニケーショ ン能力」に関してはt 検定を、「年代とコミュニケーション 能力」に関しては分散分析を行った。 【結果と考察】 「外向性とコミュニケーション・スキル」について、自 己主張において、外向性高得点者の方が低得点者よりも自 己主張得点の平均点が高かった。自己主張スキルの高い人 はポール・D・ティーガー、バーバラ・バロン=ティーガー (1999)の「16 の性格タイプ」のタイプ 9、「人の上に立ち出 世を求める人(気質‐戦略家)」にあてはまると考えられる。 このタイプは、自分の考えを強く主張し意見を公表しても 少しも恥ずかしいと思わないという特徴をもち、特質とし て外向・直観・思考・決断(ENTJ 型)をもつ。したがって 外向性という特質を持つ人は自己主張スキルにおいて周囲 よりも優れていることから、このような結果が得られたと 考えられる。 0 5 10 15 20 25 30 高得点 低得点 得点 図1 外向性と自己主張 *** 「演技性とコミュニケーション・スキル」について、表 現力と自己主張において、演技性高得点者の方が低得点者 よりも表現力と自己主張得点の平均点が高かった。 表現力得点が、演技性高得点者の方が低得点者よりも高 かったことについて、A.H.バス(1991)によると演技性とは俳 優のように演技することができたり即興で物事をこなすこ とのできたりすることである。演技能力が高いということ は、自分の感情を表に出すにしろ出さないにしろ、相手を納 得させるだけの表現力が必要ということが考えられる。した がって、表現力と演技性の関係性から表現力得点に有意な差 がみられたと考えられる。また自己主張得点が、演技性高得 点者の方が低得点者よりも高かったことについて、自己主張 とは納得させるために相手に柔軟に対応して話しを進める ことや、自分の主張を論理的に筋道立てて説明するといった 特徴をもつことである(藤本・大坊,2007)。演技性は場に応じ てさまざまな役割を演じる傾向で、他者を喜ばせることや、 会話が流暢である特性を示している(岩淵・田中・中里,1982)。 このことから、会話が流暢であるということは筋道立てて説 明できていると考えられ、さまざまな役割を演じることで相 手に対して柔軟に対応して話を進められると考えられる。し たがってこのような結果が得られたと考えらえる。 0 5 10 15 20 25 高得点 低得点 得点 図2 演技性と表現力 *** ***p<0.001 0 5 10 15 20 25 高得点 低得点 得点 図3 演技性と自己主張 *** ***p<0.001 【結論】 ・外向性における自己主張得点の結果、外向性高得点者の方 が外向性低得点者よりも有意に高い得点を示した。 ・演技性における表現力得点の結果、演技性高得点者の方が 演技性低得点者よりも有意に高い得点を示した。 ・演技性における自己主張得点の結果、演技性高得点者の方 が演技性低得点者よりも有意に高い得点を示した。

セルフ・モニタリング得点の違いが

コミュニケーション能力に及ぼす影響

***p<0.001

(8)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一教授 学籍番号 12B0140

学生氏名 篠原 弓輝

【目的】 体育大学生と一般大学生の恋愛のスタイルや、繋がりを比 較し、明らかにすることを目的とする。 【方法】 <調査期間> 平成 27 年 6 月上旬から 8 月中旬で行った。 <調査対象者> 体育学生 男性 16 名(平均年齢 20.3(SD=0.46)歳)、女性 34 名(平均 年齢 20.9(SD=0.63)歳)、の計 50 名(平均年齢 20.7(SD= 0.64 歳) 一般学生 男性 32 名(平均年齢 19.3(SD=1.16)歳)、女性 18 名(平均 年齢 19.2(SD=1.26)歳)、の計 50 名(平均年齢 19.3(SD= 1.19 歳) <調査方法> 留置調査法を行った。 <調査内容> ・フェイスシート(学年、年齢、性別、血液型、部活動・サ ークルしているか、所属している部活・サークル名、生活 環境について、今まで異性と付き合った人数、相手に求め る条件、恋人とはどこで知り合いたいか、理想のデートの 場所、好きな人に積極的に行動を起こすか)

・リー(1973)が行った「Lee’s Love Type Scale 2ned version」の日本語訳を使用(松井・木賊・立澤・大久保・大前・ 米田,1990) ,(堀,2008)。 【結果・考察】 恋愛の 6 つのスタイルにおける「ストロゲ」(穏やかな、友 情的な恋愛のスタイル)の平均点を示したもので、分散分析 を行った結果、有意な差が認められた。 一般学生の男性が体育学生の女性よりも高い得点を示し た。(*p<0.05) 一般学生の女性の方が体育学生女性よりも 高い得点を示した。(*p<0.01) さらに、一般学生の女性の 方が体育学生男性よりも高い得点を示した。(***p<0.001) 0 5 10 15 20 25 30 35 一般学生 男性 一般学生 女性 体育学生 男性 体育学生 女性

得点

**

***

*

*p<0.05 **p<0.01 ***p<0.001 図1 恋愛の 6 つのスタイルにおける「ストロゲ」(穏やか な、友情的な恋愛のスタイル)の平均点 一般学生の男性が体育学生の女性よりも高い得点を示し、 一般学生の女性の方が体育学生女性よりも高い得点を示し た。さらに、一般学生の女性の方が体育学生男性よりも高い 得点を示した。 グラフを全体的に見ると一般学生が高く、体育学生が低く なっている。これは、スポーツをしている人の性格が活動的 であり、社会的優位性や支配欲が強く、外向的ではあるが、 やや衝撃的な面を持っている(花田・竹村・藤善 1980)。とさ れていることから、支配欲の高い体育学生は、長い時間をか けたり、遠距離恋愛をしたりすることは向いていないと考え られるので、ストロゲ得点が体育学生は低くかったと考えら れる。さらに一般学生は、スポーツをしている人のように支 配的に恋愛を考えずに、ゆっくりと友情から愛情へと育むの で一般学生はストロゲ得点が高かったと考えられる。 【結論】 ・一般学生の男性が体育学生の女性よりも有意に高い得点を 示した。 ・一般学生の女性の方が体育学生女性よりも有意に高い得点 を示した。 ・一般学生の女性の方が体育学生男性よりも高い得点を示し た。

一般学生と体育学生の恋愛スタイルの違いについて

(9)

日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一教授 学籍番号 12B0153

学生氏名 関田 真子

【目的】 本研究は、児童における他者への関わり、行動、自己評 価と生活習慣の関連性を明らかにし、児童が健全な発達を とげるための方法を検討することを目的とする。 【方法】 <調査対象者>調査対象者は、A 小学校の小学 5,6 年生を 対象に実地した。男の子98 名(平均年齢 10.7(SD=0.66) 歳)、女の子94 名(平均年齢 10.7(SD=0.61)計 192 名 であった。 <調査期間>平成27 年 4 月下旬から 5 月上旬であった。 <調査方法>・自己評価尺度(久芳・斎藤・小林,2006)・ 友達とのかかわり尺度・児童・生徒用相互独立的―相互協 調的自己観尺度(高田1999,2000)・[相互独立性]他者と 異なる自分自身を認識し表現する。「個の認識・主張」と他 者に配慮せず自分の判断で行動する「独断性」である。・[相 互協調性]他者との対立の回避や協調重視する「他者への親 和・順応」と他者を意識し評価を気にする「評価懸念」で ある。・子ども用多次元自己志向的完全主義尺度(桜 井,2005)(完全への願望)(結果へのこだわり) <分析方法> 自己評価が高い人、低い人に分けて「友達とのかかわり(積 極性、気遣い)」、「相互独立性(個の認識・主張、独断性)」、 「相互協調性(他者への親和・順応、評価懸念)」「完全へ の願望」、「結果へのこだわり」についてt検定を行った。 次に運動を毎日する、ときどきする、ときたまする、しな い、パソコンやゲームの使用時間を全くやらない、1 時間、 2 時間、3 時間、4 時間以上に分けそれぞれ分散分析を行っ た。 【結果と考察】 Ⅰ. 自己評価と友達とのかかわりを検討した結果、有意な 差がみられた。この結果から「積極性」や「気遣い」が自 己評価の高い、低いに影響を及ぼしていると考えられる。 Ⅴ.自己評価と運動習慣を検定した結果、有意な差がみら れた。この結果から、毎日運動をする子は自分以外の多く の人とかかわりを持つことで自己を評価する場面が多 いと考えられる。 図1自己評価と友人関係における積極性 図2 自己評価と個の認識・主張 【結論】 1「友達とのかかわり」の項目において、自己評価が高い方 が有意な差を示した。 2「相互独立性」の項目において、自己評価が低い方が有意 な差を示した。 3「運動習慣」の項目において、運動習慣がある子の方が自 己評価が高いことが分かった。

小学生における自己評価が心理的側面に及ぼす影響

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日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一 教授 学籍番号 12B0157

学生氏名 多喜川 美波

【目的】 本研究では、自尊感情と親子間の信頼感が名前自己評価 尺度に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。 【方法】 <調査対象者>調査対象者は、A 大学に属する学生 78 名男 性43 名(平均年齢 20.47(SD=1.35)歳)女性 35 名(平 均年齢20.25(SD=1.17)歳)、B 大学に属する学生 31 名 男性11 名(平均年齢 20.27(SD=1.35)歳)女性 20 名(平 均年齢19.38(SD=1.21)歳)を対象に実施した。 <調査期間>調査期間は平成27 年 6 月上旬から 9 月下旬 であった。 <調査方法>自作アンケートを配布し、留置調査法と集合 調査法を行った。 <調査内容>フェイスシート(性別、年齢、名前(カタカ ナ)、名前がユニークかどうか、名前の好き嫌い、名前の由 来を知っているかどうか、子どもにつけたい名前、名前で 損得したことがあるか)、名前自己評価尺度(心理学研究者 及び心理学専攻の大学生 3 名)、自己肯定意識尺度(平石 1990)、自尊感情尺度(山本 1982)、親子間の信頼感に関 する尺度(酒井・菅原・眞榮城・菅原・北村 2002)を使 用した。 <分析方法>SPSS Statistics 22 を使用し、性別と名前に おける損得経験の有無に関しては分散分析を行い、好き嫌 いと由来と自己肯定意識尺度と自尊感情尺度と親子間の信 頼感尺度に関してはt 検定を行った。 【結果・考察】 Ⅰ.「自己受容と名前自己評価」について検討した。その結 果、どの項目にも有意な差は認められなかった。 この結果について、自己受容とは、「長所ばかりでなく、短 所や限界までも含めて、あるがままの自分を極端な感情的 反応なしに見つめ、そのままに受け入れること」(青木, 2009)であることから、自分の良いところも悪いところも 受け入れられることが、名前の自己評価の高低に関わりは ないということが考えられる。 Ⅱ.「自尊感情と名前自己評価」について検討した。その結 果、自尊感情と名前の意味の項目と、自尊感情と名前のポ ジティブイメージの項目に有意な差が認められた。それ以外 の項目に有意な差は認められなかった。 自尊感情とは、人が自分自身についてどのように感じるの かという感じ方のことである(山本・松井・山成,1982)。 この結果について、自尊感情尺度が高い人は、他人から比較 的良く思われていると感じており、自尊感情尺度が低い人 は、他人から比較的良く思われていないと感じているという ことであると考えられる。つまり、自尊感情が高い人は、自 分の名前に良い意味やポジティブイメージを見出しやすく (「自分の名前には深い意味が込められていると思う」「自分 の名前は響きが良いと思う」等)、自尊感情が低い人は、自 分の名前に良い意味やポジティブイメージを見出しにくい (「自分の名前には親の期待が込められていない」「自分の名 前は古くさいと思う」等)といえる。 Ⅲ.「親子間の信頼感と名前自己評価」について検討した。 その結果、親子間の信頼感と名前の意味の項目と、親子間の 信頼感と名前のポジティブイメージの項目に有意な差が認 められた。それ以外の項目に有意な差は認められなかった。 測定に用いた親子間の信頼感に関する尺度は、親子間の対 人的信頼感を測定するものであり、子どもが母親・父親への 信頼感を評定するものである(酒井ら,2002・酒井,2005)。 この結果について、親子間の信頼感に関する尺度が高い人 は、母親・父親への信頼感が強く、親子間の信頼感に関する 尺度が低い人は、母親・父親への信頼感が弱いということが 考えられる。つまり、母親・父親への信頼感が強い人は、自 分の名前に良い意味やポジティブイメージを見出しやすく (「自分の名前の由来を気に入っている」「自分の姓よりも名 前の方が呼びやすいと思う」等)、母親・父親への信頼感が 弱い人は、自分の名前に意味やポジティブイメージを見出し にくい(「自分の名前の文字には意味がないと思う」「自分の 名前は他人の名前より見劣りするすると思う」等)といえる。 【結論】 ・自尊感情が高い人は、自身の名前に深い意味を見出し、ポ ジティブイメージをもっている。 ・母親・父親への信頼感が強い人は、自身の名前に深い意味 を見出し、ポジティブイメージをもっている。

自尊感情と親子間の信頼感が名前自己評価尺度に及ぼす影響

についての研究

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日本体育大学 卒業抄録

教育心理学研究室 指導教員 藤田 主一教授 学籍番号 12B0187

学生氏名 三橋 奈緒

【はじめに】 中島(1997)は身体を飾ることで、人はなぜ気分を高め たり、優越感に浸ったりするのか。特定の被服を着た自分 を鏡に映して、強い満足感を感じたり、強い不満を覚えた りするのはなぜなのか。なぜ人は、それぞれにその人らし い装いをするのだろうか。特定の被服をとおして、人は何 を表示し、何を伝達するのだろうか。またそれが、その人 のどのような生き方の表示となるのだろうか。時として、 被服や装いによって他者と関係を深めたり、他者との関係 から離脱するのだろうか。 【目的】 本研究は大学生を対象とし、心理的視点から被服行動と 性格特性の関わりを明らかにすることを目的とした。 【方法】 調査対象者は、日本体育大学に属する101 名(男 50 名、 女 51 名)であった。フェイスシートより 4 項目、新性格 検査(柳井晴夫・柏木繁男・国生理枝子,1987)より 4 項 目、被服関心度質問表(神山進,1983a)より 3 項目、 被服行動尺度(永野,1994)より 2 項目、全 13 項目につ いてアンケートを実施した(回収率100%)。 【結果と考察】 ① 自己顕示性と心理的安定感を高めるについて(図 1) 自己顕示性と心理的安定感を高めるについて検討した。 その結果、自己顕示性の得点が高い学生のほうが、心理的 安定感を高める得点が高いことが分かった。S.B.カイザー (1994)は、被服行動は、われわれが他者に与える印 象をいかに管理するかという行動的側面を表してい る。また被服が自分自身を肯定的に他者に呈示するた めに使用されると述べている。このことから、衣服を 着用する際は、衣服のセンスや、着用しているもの価 値を他者に顕示し、他者に肯定的に認められることで 自分の存在、居場所を確認し、心理的安定を高める傾 向があると考える。 ② 劣等感と同調を図るについて(図 2) 劣等感と同調を図るについて検討した。その結果、自己 顕示性の得点が高い学生のほうが、同調を図る得点が高い ことが分かった。S.B.カイザー(1994)は、個人は、他者か らの承認を得ようとして、観衆の期待と一致した仕方で装う だろう。一般に個人は社会的状況のなかでどの程度同調が要 求されているのかという、相互作用状況を評価しがちである と述べている。このことから、自分に劣等感を持っている(自 分に自信がない)部分を、他者と同じ行動をとることにより 心理的安定が生まれることや、仲間意識をもつことができる ことから、劣等感と同調を図る得点に有意差がみられたと考 える。 図1.自己顕示性と心理的安定感を高める 図2.劣等感と同調を図るについて 【結論】 自己顕示性の得点が高い学生ほど、心理的安定感を 高める得点が高いことがわかった。劣等感の得点が高 い学生ほど、同調を図る得点が高いことがわかった。 これらのことから、自己の価値を他者に顕示すること や、集団や社会に適応しようとすることが衣服を着用 する動機となることがわかった。

大学生における性格特性が被服行動に及ぼす影響

参照

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