目標: 本学の教育目標(下記1-7項)を達成するために必要なカリキュラムを構成し、効果的な 教育方法を工夫して、学生が入学の目的を達成できることを目標としている。
1.人間愛の精神に基づき、あらゆる文化背景の人々を理解し、共感をもって接することの できる態度を持つ。
2.自己を見つめ、生涯にわたって自己の人間形成をはかりつつ、自律的に行動する態度を持つ。
3.事象への関心を深め、幅広く学問を探求し、批判的思考力を持つ。
4.看護を必要としている個人・家族・地域社会に対して、対象に応じて系統的に看護を実 践できる基本的知識と技術および態度を持つ。
5.看護職の一員としてリーダーシップを発揮し、責務を遂行する能力を持つ。
6.日本および国際社会における看護の機能と役割を広い視野で多面的にとらえ、保険医療・
福祉システムの中で責任を担う姿勢を持つ。
7.看護の専門職性および看護学の発展に寄与しようとする意欲を持つ。
1.教育課程等
1)学部・学科等の教育課程
【現状の説明】
本学のカリキュラムは、学校教育法第52条、大学設置基準第19条においてもとめられている大学教 育の趣旨に沿うものである。すなわち、キリスト教精神に基づき、より豊かな知性と感性を共に追及 し、看護専門職者として成長することを目的とした教育理念を掲げ、それを具現化するために、教養 科目を通しての幅広い素養と、基礎教育、専門教育、演習や実習を通して専門的知識・技術・態度が 身につけられるようになっている。
カリキュラムは、教養科目、基礎科目、専門科目に大別されている。教養科目ではさまざまな学問 分野に触れ、色々な現象のとらえ方、価値観、多様性に気づくことを重視している。
基礎科目では、看護が働きかける対象を理解するのに必要な基礎知識を学び、専門科目では、初学 者にわかりやすいように看護を組み立て、展開している(表1-1、表1-2参照)。基礎科目には、「生 命倫理」など倫理性を培う科目群が含まれており、教養科目の中には、「キリスト教倫理」「倫理学」
等の選択科目が置かれている。看護を実践する上で倫理性は常に根底で考えなければならないもので あり、演習、実習に出る以前にそれぞれの授業科目においても倫理に関する内容は必ず含まれている。
演習や実習を通して、さらに高い倫理性は培われていると考える。
本学を卒業すると、看護師、保健師の国家試験受験資格が得られ、さらに2006年度入学生より必要 な科目を履修することにより養護教諭一種免許状が取得できる。
a)教養科目
「人間と文化」(8科目)、「人間と社会」(13科目)、「人間と言語」(18科目)、「人間と情報」(4 科目)、「人間と自然環境」(3科目)、「体育」(2科目)、「総合科目」(5科目)の7領域53科目の 中から28単位以上の履修が課せられている。2006年度入学生より、養護教諭一種免許状取得に関 する科目が増えたため、「人間と社会」の科目が多く開講されているが、養護教諭一種免許状を取 得しない学生も、興味に応じてその科目を履修できるようになっている。ほとんどの科目は1、
3 学士課程の教育内容・方法等
2年次に開講しているが、3、4年次にも養護教諭一種免許状取得に関わる科目のほか一部が履 修できるよう配慮している。さらに、1年次には立教大学での特別聴講学生の制度を利用し、前 期、後期それぞれ8単位まで立教大学の全学共通の科目を履修することができ、本学の教養科目 として卒業所要単位に加算することができるようになっている。
また、本学の建学の精神に基づき、国際化に対応できるよう、外国語教育、特に英語教育に力 を入れている。卒業所要単位数の中で、英語は10単位以上の履修が必要とされている。外国語科 目はコミュニカティブに力を入れているために、演習単位とし、1単位30時間となっている。英 語表現法の授業では、ネイティブの非常勤講師により15名程度の少人数で行っている。夏休みに は、カナダ・モントリオールのマギル大学にて3週間の語学研修が毎年行われている。さらに、
海外の大学との国際交流協定を締結し、徐々に交換留学も行われ始めている。また、学内ではCAI 教材やTOEICテスト等を授業で利用したり、自己学習ができる環境を整えている。
b)基礎科目
看護が働きかける対象を理解するのに必要な基礎知識を学ぶ。「人間と環境」「環境と健康」の 科目群に分かれており、17科目32単位から編成されている。講義で学んだ後、「形態機能学」「疾 病治療各論」「保健医療福祉行政論」においては、演習を通じてさらに深められるようになってい る。必修科目として31単位、選択必修科目として1単位、32単位の履修が課せられている。
c)専門科目
看護を「人間の健康に焦点をあて、その人とその環境に働きかけ、最適健康状態を生み出すよ うに援助する働き」と考え、どのように働きかけていくのかを学ぶことが、看護学においては主 要なテーマである。そのため専門科目においては演習や臨地実習に力点を置きながら組み立てら れている。初めは看護の基礎的な諸概念を学ぶ科目群(「看護の基本」)があり、次に健康状態別 の看護援助を学ぶ3つの科目群(「人間と環境の相互作用の保持・強化」「人間と環境の相互作用 の修正」「人間と環境の相互作用の回復・保護」)と実習科目群を置いている。最後に、看護学を 発展させる視点や方法論に関する科目群(「看護学統合」)となっている。それらの段階に応じ、
1、2年次は見学実習や学内演習を中心に行い、2年次の9月に「看護援助論Ⅳ」の1週間の臨 床実習を行っている。3年次後期には、集中して健康状態や対象の特性に応じた領域の実習を行 っている。4年次前期にはまとめとしての総合実習を入れている。43科目90単位から組織され、
69単位以上の履修が必要であるが、必修科目のみならず、学生の興味や関心に応じて深められる よう、4年次に選択科目や看護ゼミナールを開講している。
d)卒業所要単位数
教養科目28単位以上(22%)、基礎科目31単位以上(24%)、専門科目69単位以上(54%)、計 128単位以上である。平均修得単位数、最高修得単位数、最低修得単位数は表3に示す通りである。
e)カリキュラムの実施、運用
各部門代表者(教養基礎科目は各科目担当者)からなるカリキュラム運用委員会が、カリキュ ラムの検討、運用の任を持っている。カリキュラムの科目変更を伴う場合は、教授会の決定によ り進められている。
表1-1 教育課程および開講学年予定表(2006年度入学生)
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
キリスト教概論 ○人 2 ✓
キリスト教倫理 ○人 2 ✓
音楽 ○人 2 ✓ ✓
美術 ○人 2 ✓ ✓
文学 ○人 2 ✓ ✓
哲学 ○人 2 ✓
倫理学 ○人 ○社 2 ✓ ✓
人間と文化
宗教学 ○人 ○社 2 ✓ ✓
歴史学 ○人 ○社 2 ✓ ✓
法学(日本国憲法) ○人 ○社 2 ✓ ✓
教育原理 ○人 ○社 2 ✓
教育方法の研究 ○人 ○社 2 ✓
教育課程論 ○人 ○社 2 ✓
社会学 ○人 ○社 2 ✓
心理学 ○人 ○社 2 ✓
教育制度論 ○人 ○社 2 ✓
カウンセリング概論 ○人 ○社 2 ✓
教職概論 ○人 ○社 2 ✓
道徳及び特別活動論 ○人 ○社 2 ✓
生徒指導論 ○人 ○社 2 ✓
人間と社会
女性学 ○人 ○社 2 ✓
国語表現法 ○人 2 ✓
総合英語 1 ✓
英語Ⅰ 2 ✓ ✓
英語Ⅱ 2 ✓ ✓
英語Ⅲ-A 1 ✓
英語Ⅲ-B 1 ✓
文献講読-A 1 ✓
文献講読-B 1 ✓
英語表現法Ⅰ-S 1 ✓ ✓
英語表現法Ⅰ-W 1 ✓ ✓
英語表現法Ⅱ-S 1 ✓ ✓
英語表現法Ⅱ-W 1 ✓ ✓
教養科目 人間と言語
英語表現法Ⅲ-S 1 ✓
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
英語表現法Ⅲ-W 1 ✓
異文化コミュニケーション ○人 ○社 2 ✓
ドイツ語Ⅰ 2 ✓ ✓
ドイツ語Ⅱ 2 ✓ ✓
教養科目 人間と言語
中国語 2 ✓ ✓ ✓ ✓
統計学 ○社 ○自 2 ✓
情報科学 ○社 ○自 2 ✓ ✓
統計学演習 ○社 ○自 2 ✓
人 間 と 情 報
情報処理演習 ○社 ○自 2 ✓ ✓
生物学 ○自 2 ✓
物理学 ○自 2 ✓
人間と
自 然 環
境 化学 ○自 2 ✓
体育Ⅰ 1 ✓ ✓
体育
体育Ⅱ 1 ✓ ✓ ✓ ✓
総合科目Ⅰ(対人関係論) ○人 ○社 2 ✓
総合科目Ⅱ(健康科学) ○自 2 ✓ ✓
総合科目Ⅲ(生活科学論Ⅰ) ○社 ○自 2 総合科目Ⅳ(生活科学論Ⅱ) ○社 ○自 2 教養科目 総合科目
教職総合ゼミ ○社 ○自 2 ✓
生涯発達論Ⅰ 2 ✓
生涯発達論Ⅱ 2 ✓
形態機能学 4 ✓
形態機能学演習 2 ✓
生化学 2 ✓
栄養学 1 ✓
家族関係論 2 ✓
集団力動論 1 ✓
ヒューマンセクシュアリティⅠ 1 ✓
ヒューマンセクシュアリティⅡ 1 ✓
人間と健康
生命倫理 1 ✓
環境論Ⅰ 2 ✓
環境論Ⅱ 2 ✓
疾病・治療概論 2 ✓
疾病・治療各論 3 ✓
基礎科目 環境と健康
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
生活と健康 2 ✓
看護学概論 2 ✓
看護援助論Ⅰ 3 ✓
看護援助論Ⅱ 3 ✓
看護援助論Ⅲ 3 ✓ ✓
看護援助論Ⅳ 1 ✓
看護提供システムⅠ 2 ✓
看護提供システムⅡ 1 ✓
看護の基本
看護技術論 1 ✓
生涯発達看護論Ⅰ 2 ✓
生涯発達看護論Ⅱ 2 ✓
生涯発達看護論Ⅲ 1 ✓
家族発達看護論Ⅰ 3 ✓
家族発達看護論Ⅱ 1 ✓
地域看護論Ⅰ 2 ✓
地域看護論Ⅱ 3 ✓
地域看護論Ⅲ 1 ✓
学校保健 2 ✓
人間と環境の相互作用の保持・強化
養護概説 2 ✓
慢性期看護論Ⅰ 4 ✓
慢性期看護論Ⅱ 3 ✓
慢性期看護論Ⅲ 1 ✓
リハビリテーション看護論Ⅰ 2 ✓
人 間 と 環 境 の
相互作用の修正
リハビリテーション看護論Ⅱ 1 ✓
急性期看護論Ⅰ 3 ✓
急性期看護論Ⅱ 2 ✓
急性期看護論Ⅲ 1 ✓
専門科目
人間 と環 境の 相互 作用 の回 復・ 保護
ターミナルケア論 3 ✓
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
臨地実習 A 2 ✓
臨地実習 B 2 ✓
臨地実習 C 2 ✓
臨地実習 D 2 ✓
臨地実習 E 2 ✓
臨地実習 F 2 ✓
臨地実習 G 3 ✓
総合実習 2 ✓
臨地実習
養護実習Ⅰ 3 ✓
看護研究Ⅰ 2 ✓
看護研究Ⅱ 3 ✓
総合看護 3 ✓
看護政策論 2 ✓
看護学統合
看護ゼミナール 1 ✓ ✓
専門科目
養 護 教 諭 一 種 免 許 に 関
する科目
看護実習Ⅱ 2
計 106 109
表1-2 教育課程および開講学年予定表(2003~2005年度入学生)
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
キリスト教概論 ○人 2 ✓
キリスト教倫理 ○人 2 ✓
音楽 ○人 2 ✓ ✓
美術 ○人 2 ✓ ✓
文学 ○人 2 ✓ ✓
哲学 ○人 2 ✓
倫理学 ○人 ○社 2 ✓ ✓
人間と文化
宗教学 ○人 ○社 2 ✓ ✓
歴史学 ○人 ○社 2 ✓ ✓
法律学 ○人 ○社 2 ✓ ✓
教育学 ○人 ○社 2 ✓
教育方法学 ○人 ○社 2 ✓
社会学 ○人 ○社 2 ✓
心理学 ○人 ○社 2 ✓
応用社会学 ○人 ○社 2 ✓
応用心理学 ○人 ○社 2 ✓
人間と社会
女性学 ○人 ○社 2 ✓
国語表現法 ○人 2 ✓
総合英語 1 ✓
英語Ⅰ 2 ✓ ✓
英語Ⅱ 2 ✓ ✓
英語Ⅲ-A 1 ✓
英語Ⅲ-B 1 ✓
文献講読-A 1 ✓
文献講読-B 1 ✓
英語表現法Ⅰ-S 1 ✓ ✓
英語表現法Ⅰ-W 1 ✓ ✓
英語表現法Ⅱ-S 1 ✓ ✓
英語表現法Ⅱ-W 1 ✓ ✓
英語表現法Ⅲ-S 1 ✓
英語表現法Ⅲ-W 1 ✓
異文化コミュニケーション ○人 ○社 2 ✓
ドイツ語Ⅰ 2 ✓ ✓
人間と言語
ドイツ語Ⅱ 2 ✓ ✓
教養科目
中国語 2 ✓ ✓ ✓ ✓
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
統計学 ○社 ○自 2 ✓
情報科学 ○社 ○自 2 ✓ ✓
統計学演習 ○社 ○自 2 ✓
人間と情報
情報処理演習 ○社 ○自 2 ✓ ✓
生物学 ○自 2 ✓
物理学 ○自 2 ✓
人間と自然環境
化学 ○自 2 ✓
体育Ⅰ 1 ✓ ✓
体育
体育Ⅱ 1 ✓ ✓ ✓ ✓
総合科目Ⅰ(対人関係論) ○人 ○社 2 ✓
総合科目Ⅱ(健康科学) ○自 2 ✓ ✓
総合科目Ⅲ(生活科学論Ⅰ) ○社 ○自 2 教養科目 総合科目
総合科目Ⅳ(生活科学論Ⅱ) ○社 ○自 2
生涯発達論Ⅰ 2 ✓
生涯発達論Ⅱ 2 ✓
形態機能学 4 ✓
形態機能学演習 2 ✓
生化学 2 ✓
栄養学 1 ✓
家族関係論 2 ✓
集団力動論 1 ✓
ヒューマンセクシャリティⅠ 1 ✓
ヒューマンセクシャリティⅡ 1 ✓
人間と健康
生命倫理 1 ✓
環境論Ⅰ 2 ✓
環境論Ⅱ 2 ✓
疾病・治療概論 2 ✓
疾病・治療各論 3 ✓
保健医療福祉政策論 1 ✓
基礎科目 環境と健康
保健医療福祉行政論 3 ✓
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
生活と健康 2 ✓
看護学概論 2 ✓
看護援助論Ⅰ 3 ✓
看護援助論Ⅱ 3 ✓
看護援助論Ⅲ 3 ✓ ✓
看護援助論Ⅳ 1 ✓
看護提供システムⅠ 2 ✓
看護提供システムⅡ 1 ✓
専門科目 看護の基本
看護技術論 1 ✓
生涯発達看護論Ⅰ 2 ✓
生涯発達看護論Ⅱ 2 ✓
生涯発達看護論Ⅲ 1 ✓
家族発達看護論Ⅰ 3 ✓
家族発達看護論Ⅱ 1 ✓
地域看護論Ⅰ 2 ✓
地域看護論Ⅱ 3 ✓
人間と環境の相互作用の保持・強化
地域看護論Ⅲ 1 ✓
慢性期看護論Ⅰ 4 ✓
慢性期看護論Ⅱ 3 ✓
慢性期看護論Ⅲ 1 ✓
リハビリテーション看護論Ⅰ 2 ✓
人間と環境の相互作用の修正
リハビリテーション看護論Ⅱ 1 ✓
急性期看護論Ⅰ 3 ✓
急性期看護論Ⅱ 2 ✓
急性期看護論Ⅲ 1 ✓
人間と環境の相互作用の回復・保護
ターミナルケア論 3 ✓
臨地実習 A 2 ✓
臨地実習 B 2 ✓
臨地実習 C 2 ✓
臨地実習 D 2 ✓
臨地実習 E 2 ✓
臨地実習 F 2 ✓
臨地実習 G 3 ✓
専門科目 臨地実習
総合実習 2 ✓
単位数 1 年 2 年 3 年 4 年 授 業 科 目
○人 人 文
○社 社 会
○自 自 然 必 修 選
択 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期 前 期 後
期
看護研究Ⅰ 2 ✓
看護研究Ⅱ 3 ✓
総合看護 3 ✓
看護政策論 2 ✓
看護ゼミナール 1 ✓ ✓
看 護 学 統 合
計 105 91
助産学Ⅰ 1 ✓ ✓
助産学Ⅱ 4 ✓ ✓
助産学Ⅲ 2 ✓ ✓
助産学Ⅳ 2 ✓ ✓
助産に
関 する
専門科目
助産学Ⅴ 6 ✓ ✓
計 15
※2005 年度入学生は、助産課程はなし。
表2.学部選択科目履修状況
授 業 科 目 学 年 2000 2001 2002 2003 2004 2005
キリスト教倫理 1 年 6 0 11 2 22 14
音楽 1 年、2年 31 28 30 19 13 7
美術 1 年、2年 26 4 7 22 30
文学 1 年、2年 16 19 18 21 23 25
哲学 1 年 8 5 3 2 6 1
倫理学 2年、3年 8 3 3 5 5 3
人間と看護
宗教学 2年、3年 18 10 18 0 4 10
歴史学 1 年、2年 22 10 6 11 6. 3
法律学 1 年、2年 3 6 5 11
教育学 1 年 27 55 29 51 49 59
教育方法学 1 年 5 12 16 11 22 4
社会学 1 年 54 43 48 47 42 52
心理学 1 年 53 43 24 21 45 49
応用社会学 2 年 6 6 0 0 2 12
応用心理学 2 年 10 14 4 11 3 6
人間と社会
女性学 2 年 32 16 10 17 13 22
国語表現法 2 年 0 5 1 6 2 9
総合英語 1 年 20 15 4 6 21 16
英語Ⅲ―A 1 年 37 15 7 6 7 4
英語Ⅲ―B 2 年 14 25 9 14 15 6
文献講読―A 2 年 7 10 13 5 5 22
文献講読―B 3 年 4 5 4 3 0 4
英語表現法Ⅲ―S 2 年 6 9 6 5 2 8
英語表現法Ⅲ―W 3 年 18 7 5 1 5 0
異文化コミュニケーション 3 年 24 35 27 44 44 41
ドイツ語Ⅰ 1 年 20 22 25 17 20 15
ドイツ語Ⅱ 2 年 2 7 3 0 7 4
人間と言語
中国語 1 年、2年 21 9 10 13 13 8
情報科学 1 年、2年 24 14 7 3 6
統計学 1 年、2年 41
統計学演習 4 年 27 10 12 6 2 10
人間と情報
情報処理演習 1,2,3年 81 9 1
生物学 1 年 23 14 23 14 17 8
物理学 1 年 2 0 3 2 4 1
教養科目
自 然 環 境
人間と
化学 1 年 20 13 17 9 2 2
授 業 科 目 学 年 2000 2001 2002 2003 2004 2005
体育Ⅰ(前期) 1 年 37 29 23 31 45 45
体育Ⅰ(後期) 1 年 19 14 8 5 10 13
体育Ⅱ(前期) 2 年 8 9 11
体育
体育Ⅱ 1~4年 20 30 55 52
教養科目
総合科目 総合科目Ⅱ(健康科学) 1 年,2年 16 25 10 14 7 14
基礎科目 人間と健康
ヒューマンセクシュアリティⅡ 4 年 10 6 3 7 0 6
看護提供システムⅡ 4 年 7 12 13 9 9 2
看 護 の
基本 看護技術論 4 年 1 3 3 開講せず 6 10
生涯発達看護論Ⅲ 4 年 3 0 8 8 開講せず 開講せず
家族発達看護論Ⅱ 4 年 5 5 3 5 7 4
人間 と環
保持・強化 相互作用の 境の
地域看護論Ⅲ 4 年 6 6 11 15 11 15
慢性期看護論Ⅲ 4 年 7 9 9 8 7 2
人間と環境の相互作用の修正 リハビリテーション看護論Ⅱ 4 年 3 0 4 13 3 2
人間 と環
回復・保護 相互作用の 境の
急性期看護論Ⅲ 4 年 28 20 11 21 12 19
看護研究Ⅰ 4 年 59 59 53 49 51 63
総合看護 4 年 27 24 24 30 31 22
看護ゼミナール(看護教育) 4 年 6 4 開講せず 2 2 6
看護ゼミナール(生活と健康) 4 年 3 5 0 開講せず 2 2
看護ゼミナール(看護過程) 4 年 0 0 0 開講せず 4 1
看護ゼミナール
(フィジカルアセスメント) 4 年 0 0 0 開講せず 0 開講せず
看護ゼミナール(小児看護) 4 年 4 0 3 5 9 開講せず
看護ゼミナール(国際看護) 4 年 14 3 5 4 6 4
看護ゼミナール(老年看護) 4 年 9 11 5 5 10 7
看護ゼミナール(精神看護) 4 年 6 13 開講せず 9 9
看護ゼミナール(在宅教育) 4 年 8 9
専門科目 看護学統合
看護ゼミナール(学校保健) 4 年 11
助産に関する専門科目 4 年 11 14 8 13 14 10
表3 修得単位数
平均取得単位数 授 業 科 目 卒業所要
単位数 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005
教養科目 18 24 21 21 22 21 21 21
外国語科目 10 12 10 10 11 10 10 10
教養科目
小 計 28 36 31 32 32 31 31 32 基 礎 科 目 31 31 31 31 31 31 31 31 専 門 科 目 69 71 70 70 70 70 70 70 総 計 128 138 138 133 133 132 132 132
最高取得単位数 授 業 科 目 卒業所要
単位数 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005
教養科目 18 38 30 30 40 40 32 29
外国語科目 10 16 12 13 16 12 14 11
教養科目
小 計 28 54 40 40 51 40 42 37 基 礎 科 目 31 32 32 32 32 32 32 32 専 門 科 目 69 74 72 72 72 72 71 72 総 計 128 154 142 141 151 141 143 140
最低取得単位数 授 業 科 目 卒業所要
単位数 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005
教養科目 18 18 18 18 18 18 17 18
外国語科目 10 10 10 10 10 10 10 10
教養科目
小 計 28 28 28 28 28 28 28 28 基 礎 科 目 31 31 31 31 31 31 31 31 専 門 科 目 69 69 69 69 69 69 69 69 総 計 128 128 128 128 128 128 128 128
【点検・評価】
本学の教育は、学生が各個人に賦与された資質を心身両面にわたって調和よく発展させ知的能力と 判断力を高めるとともに、道徳的、倫理的価値観を形成するよう支援する本学の理念から編成されて おり、大学設置基準第52条および設置基準第19条に適合していると考えられる。本学建学の精神に基 づく概念を実現するようにと考え、本学が期待する卒業生の特性をより強く意識し教育活動を行って きたことは大きな長所と考える。2005年度カリキュラム総括評価において、卒業時の特性評価では、
本学が考える卒業生の特性を、概ね身につけているという回答が得られた。
専門科目に結びつく基礎科目の配置は、目的が明確であり評価できる。その視点から見て基礎教育 が、効果的に行われているか、科目内容に応じた時間数が適切に配分されているか、教授法は適切か を、カリキュラム総括評価を踏まえてさらに検討しなければならない。
また、倫理性を培う科目と考えられる「生命倫理」は必修科目である。キリスト教倫理、倫理学の
表4 立教大学特別聴講学生履修状況
履 修 科 目 年 度 1 学年
学生数
登 録
者 数 思想・
文化
歴史・
社会
芸術・
文学
環境・
人間
生命・物 質・宇宙
総合 B 群 総数
履 修 科 目 延 数
単 位 修 得 科 目 延 数
単 位 修 得 率 %
4 4 2 7 1 1 19
2001 65 29
44.6% 6 7 2 31 9 1 56
56 47 83.9
1 7 1 5 3 1 18
2002 64 27
42.2% 1 11 1 31 3 1 52
52 46 88.5
1 1 2 2 6
2003 70 31
44.3% 2 14 34 4 54
54 51 94.4
2 3 2 7
2004 70 10
14.3% 2 5 10 17
17 17 100
3 1 2 2 2 10
2005 70 12
17.1% 3 2 5 2 7 19
19 11 57.9
履修科目上段:科目数 履修科目下段:履修者数
教養科目は選択科目であり、年により履修する学生に違いはあるが(表2参照)、専門科目の中で 行われる倫理性の涵養につながる科目として機能している。倫理性の涵養は、看護学の特色でもあり、
教養科目、基礎科目、専門科目を通じて行われていることは長所である。
基礎教育においての問題点は、複数の教員が関わる科目が多く、教員間の調整に時間がとられてい ること、また、基礎科目中8科目が非常勤講師によるものであり、このため科目間の調整が難しい状 況であることである。
専門科目においても、本学教育・研究体制の各部門から担当者が出て共同で指導していくものが多 くあり、一つの科目に複数の教員が関わっている。この方法が今後も有効であるのか、大学全体の状 況を考えながら検討していく必要がある。
早期に看護の実践現場や実践現象を学ぶことは、その後に看護学を学んでいく上で大いに有意義な ことであると思われる。しかし、多くの施設を利用した実習・演習が行われており、初学者に効果的 な実習ができ、かつ一度に多くの学生が実習できる施設を確保することは容易ではなく、学生数の増 加および実習施設の変化によりさらに困難になってきている。また、演習に関わる多くの教員の確保 も難しくなってきている。
教養科目では、幅広い領域を選択できるよう配慮し、同じ聖公会の立教大学との単位互換が成立し ている。立教大学全学共通カリキュラムの科目を履修できるようになっているが、これは前回の自己 点検で本学の建学の精神を生かせる範囲で、他大学との単位互換を提起していたことに対する取り組 みの結果である。ただし圧倒的な規模の差があり、本学の科目を立教大学の学生が聴講することは困 難なため、本学教員が立教大学において看護学を開講する形で単位互換している。
~2005年度では31~32単位となっている(表3)。毎年履修者が5名以下の科目が少なからずあり、履 修に偏りが生じている。履修者が少ない科目に関してはその経済性と効果が問題視され、履修希望者 3名以下の科目は原則として開講しないという取り決めを行っているが、実際はほとんどが開講され ている。立教大学の特別聴講学生の単位履修は、火曜日のみの履修であること、午前中に本学での必 修科目が入っていること等の理由のため、年々履修学期、履修者数、履修科目に偏りが生じ、履修者 も減少してきている(表4)。
学生に提供される段階の時間割と教育方法により、そのカリキュラムが効果的になるかならないか 決まってくるところであるが、時間割作成の困難さから、配慮が届かない部分があるのが現状である。
時間割によって、選択科目の履修状況が大きく左右されていることも認めざるを得ない。
英語教育に関しては、教養科目の卒業所要単位の中で、約4割に該当する英語の必修単位10単位は かなりの比重を占めていること、さらに1クラス約15名の少人数での授業の実施等から、英語教育に 力を入れていることは前記の通りである。卒業生の中で海外での就職、大学院への進学等を考える者 が少なくないことは、その結果の現れであると考える。
英語の教育について、CAI教材の利用の際、現在は図書館のスタディルームに1台のみ設置されて いるが、専用の部屋がないため、学生個々が必ずしも自由に使えない状況である。語学担当教員から も、英語専用のLL教室等の設置希望が出ているが、予算、スペース等の関係で実現ができていない。
また、英語以外の語学については、ドイツ語4単位、中国語2単位のみの開講となっており、いず れも履修者は減少傾向にある。今後いろいろな国の大学との国際交流を結んでいくことを考え、英語 以外の外国語科目が現在の開講科目でよいかどうか、検討していく必要がある。
学生の履修状況は、ほぼ例年通りである。専門科目は個人差が少ないが、教養科目は28単位から37 単位までと以前に比べ最高取得単位数は少なくなってきている。修得単位が卒業所要単位ぎりぎりの 学生も少なからずおり、個人差が大きいことは変わっていない。教養科目53科目のうち、「人間と言語」
の領域の中で外国語は17科目(37%)を占め、14科目が英語である。英語は10単位以上の履修が必要 とされ、うち8単位の科目が指定されており、比重が大きくなっている。英語科目10単位以上の履修 は教養科目の中でかなりの比重を占めているが、これにより、他の教養科目の履修が抑えられていな いかどうか、検討する必要がある。
卒業所要単位数の中で、基礎・専門科目の占める割合は78%、教養科目の占める割合は22%とバラ ンスよく指定されていると考えられるが、個人の履修状況により、専門教育的授業科目と一般教養的 授業科目との割合がかなり違ってくるところである。英語教育が量的、質的にも十分に行われている ことは長所と考えられる。
教養科目、基礎科目担当者におけるミーティングで連絡調整が行われているが、非常勤講師に依存 しているところも多く、その科目間の調整や問題点に関することなど配慮が行き届かないことがある。
【将来の改善・改革に向けた方策】
1995年度より実施されたカリキュラムも実施後10年を経て、これまで集積されているカリキュラム 評価結果をもとに2005年度にカリキュラム総括評価を行い、その評価結果から教員の満足度が50%台 と低くなっていること、科目構成、教育方法についての問題点があげられ、全面的にカリキュラムを 見直すことが決まった。評価結果をいかに大学の理念、教育目標に合ったカリキュラムに結びつけて いくか、さらに、教育方法が効果的に行われているか、内容が適正であるかを、大学全体で引き続き
検討し、カリキュラム改訂を実施していかなければならない。さらに、科目の見直しとともに、大学 院との連携、教授方法も含めて、効果的で適正な時間割を検討していかなければならない。また、立 教大学特別聴講学生についても有意義に履修できるよう履修方法を検討していく必要がある。学生が 興味を持ち、専門教育科目、一般教養科目がそれぞれバランスよく履修できるよう検討する。
また、英語教育の環境整備の検討とともに、アジア方面の語学の開講も視野に入れ、国際化に対応 するためさらなる検討をしていく必要がある。
2)カリキュラムにおける高・大の接続
【現状の説明】
本学の授業科目の基礎となり得る高等学校の科目について、補習授業等は特に行っていない。入学 式後、1泊2日でオリエンテーションセミナーを行い、新入生同士、先輩、教員との話し合いを通じ て、お互いの親睦を深め、高等学校より高等教育への移行を円滑に行えるよう、また、これからの方 向性を見出すことができるよう実施している。
さらに、学内オリエンテーションにおいては、大学生活、履修方法の説明のみならず、コンピュー タルーム、図書館の利用方法など、その場所に出向いてオリエンテーションを行い、円滑に大学の学 習が導入できるように配慮している。
【点検・評価】
オリエンテーションセミナーは、オリエンテーションセミナー委員会が計画し、多くの教員の参加 も含めて実施している。宿泊を含めたオリエンテーションセミナーを通して、新たな仲間となる人々 を知ること、同じ目的意識を持つ仲間の考え方に触れ、自分の進む道に確信を持つことができること は、大学への生活に円滑に移行していくためには有意義である。年度始めの多忙な時期に宿泊を伴う オリエンテーションは負担だという声が教員から上がっているが、新入生からは大学での生活を円滑 に伝えるのによいという評価がある。目的とそれにふさわしい方法を検討し、学生が本学での学生生 活を容易にできることを考えていきたい。
また、学習面については、各担当教員に任せているところであるが、大学として補修等の導入を考 えなくともよいのかどうか、評価・点検する必要がある。
【将来の改善・改革に向けた方策】
今後も検討を重ね、オリエンテーションの実施方法について色々な方法を模索し、学士課程教育へ の円滑な移行ができるよう、より効果的な方法を検討する。
3)カリキュラムと国家試験
【現状の説明】
保健師、助産師、看護師の国家試験の結果は表5の通りである。看護師の国家試験はほぼ全員が受 験しているが、保健師、看護師でごく稀に体調の理由、この職種での就職をしない等のために受験を しない学生がある。2005年度の国家試験結果をみると、看護師の合格率は98%と毎年ほぼ100%に近い
表5 国家試験結果 ( )内は卒業生数 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
2000 年度(86 名) 2001 年度(83 名)
保健師 85 81 95.3 82 72 87.8
助産師 10 7 70.0 12 12 100.0
看護師 86 85 98.8 82 80 97.6
2002 年度(78 名) 2003 年度(79 名)
保健師 75 71 94.7 79 74 93.7
助産師 8 6 75.0 13 12 92.3
看護師 76 76 100.0 79 77 97.5
2004 年度(83 名) 2005 年度(85 名)
保健師 83 72 86.7 85 75 85.9
助産師 13 13 100.0 9 9 100.0
看護師 83 83 100.0 85 83 97.6
部であることは間違いない。看護師は毎年100%近い合格率であることは評価でき、本学カリキュラム が概ね目指す方向に進んでいると考えられる。助産師は受験者が少人数であるため、1名の不合格に よって合格率がかなり低い年がある。保健師の合格率は年により違いがあり、試験問題の傾向に左右 されていることもあると考えているが、全国平均に比べると高い合格率である。
国家試験対策については学生自身の自主性に任せている。大学としては、国家試験に関する情報を 提示しており、4年後期の受験手続に関しガイダンスを1回行っている。学生の自発的な取り組みが 期待できることは長所である一方、保健師の合格率は今一歩である。
【将来の改善・改革に向けた方策】
学生の自発的な取り組みに対し、どのような支援ができるか今後も引き続き検討する。
4)医学系のカリキュラムにおける臨床実習
【現状の説明】
教科編成のそれぞれの段階に応じ、1、2年次は見学実習や学内演習を中心に行い、2年次の前期
(9月)に「看護援助論Ⅳ」の1週間の臨地実習を行っている。3年次後期には、集中して健康状態や 対象の特性に応じた6領域の実習を行い、4年次前期にはまとめとしての総合実習を行っている。
臨地実習は、実習科目群の積み重ねによる3段階のレベルに分け、それぞれレベルに応じた実習目 標を立て、実施している。
実習施設は、表6のように、病院施設、保健所、訪問看護ステーション、老人保健施設など2005年 度は112ヵ所となっており、3年前と比較して1.7倍である。また演習施設としての学校や企業なども 含めると、多くの施設を利用した実習・演習を実施している。現場は日々変化しており、その状況を 見極めながら、初学者に効果的な演習ができ、かつ一度に多くの学生が実習できる施設を確保するこ とは容易ではない。また、実習施設に対する謝金の問題が出ており、財政的な問題も生じつつある。
表6 実習施設数
1999 年度 2000 年度 2001 年度 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度
病院 9 9 7 7 10 13 12
保健所 28 24 25 24 26 30 42
訪問看護 st. 22 24 30 23 29 32 40
老人保健施設 1 1 2 2 1 1 3
企業他 2 7 5 6 5 6
助産所 5 6 5 4 5 5 6
学校 1 1 3
計 65 66 76 65 78 87 112
実習指導は大学の教員およびティーチングアシスタントや非常勤実習指導者が、教員1名につき学 生7~8名を担当しているが、質的および物理的条件を満たす非常勤実習指導者の確保は困難である。
実習前後には、実習施設と実習に関する指導上の打ち合わせや、評価、反省を行っているが、学生お よび現場のスタッフからの実習評価のアンケートを検討の結果、2003年度入学生より、実習のレベル 目標を明確にし、実習時期、方法を改正した。主な実習施設である聖路加国際病院とは、年3回ナー スマネージャー(看護師長に相当)と合同の看護教育会議を開催し、教育上の問題点を検討している。
主たる実習場である聖路加国際病院の院長、看護部長は教授会のメンバーであり、一方、学部長は 病院の管理者会議に、教務主任は看護師長会(ナースマネージャー会)に出席し、教育に関わる連携 はきわめて良好である。
【点検・評価】
実習施設の確保と指導者の確保については、前回の自己点検評価においても課題となっていた。教 員人員と関係するため、今後とも検討の必要はあるが、実習場での直接的な看護のモデルを現場の看 護師に期待すること等、実習指導のあり方を検討する必要があり、2年前より大学教員と現場の看護 師との有志が、実習あり方検討会を開催し、検討を行っている。
現状において多くの実習施設を確保できており、連携がとれていることは長所である。学生7~8 名に教員1名が指導に当たっていることも長所である。しかし同時にこれらが問題点ともなっている。
領域により実習場の確保も困難になってきていることも事実である。患者等の安全性を確保し、個々 の学生の学習状況に沿った学びができるような実習指導体制の開発が課題である。
【将来の改善・改革に向けた方策】
学生数の増大と看護学の拡大に伴う実習場所の多様性と確保の難しさ、費用等は引き続き検討課題 である。現状のままでは、経費の増大が課題となり、実習場所との連携、非常勤指導者の確保の方略 も含め、新しい実習指導の開発が課題である。
5)インターンシップ、ボランティア
ターンシップの必要性はないと考えている。ただし就職希望者に対し、インターンシップの機会を提 供している病院があり、最終学年の学生が夏期休暇等を使って、プログラムに参加していることはあ るが、大学の教育プログラムではない。
ボランティア活動については、基本的には学生の任意性を尊重している。ボランテイア活動の在り方 の一つは、学生同士のサークル活動に近い形で、看護専門領域の現場で行われているもの、もう一つ は国際交流協定校等からの短期交換留学生の受け入れの際に行われているものがある。前者は長期間 にわたり定期的に活動しているものが多く、後者は受け入れ期間に集中した活動になっている。
【点検・評価】
実習においてさまざまな保健医療の現場を見学し、実際の看護を行っているので、インターンシッ プを教育課程に組み込む予定はなく、またカリキュラム上時間の余裕もない。この点については、カ リキュラム運用委員会での意見の一致を見ている。
ボランティア活動については、相当数の学生が参加しており、専門領域の教員がサポートをしたり、
また国際交流では大学から一定の活動資金を提供しているが、いずれも教育課程には組み込んでいな い。単位化について、カリキュラム運用委員会で話題になったことがあるが、ボランティア活動を行 っている学生自身の声として、単位化はボランティアの趣旨と違うという意見がある。学則上の教育 課程以外の学生の活動として、ボランティア活動が学生生活を豊かにしていることは確かである。
【将来の改善・改革に向けた方策】
ボランティア活動を単位化していく一つの方策として、サービスラーニングという方法が考えられ る。これは現在研究的な試みが学内でなされており、このシステムができあがった場合は、学生の選 択科目としてカリキュラムに組み込むことが可能になると考えている。
6)履修科目の区分
【現状の説明】
本学のカリキュラムでは、必修科目105単位、選択科目110単位の開講となっている。教養科目では、
必修科目が「キリスト教概論」2単位と、「英語科目」8単位の10単位となっている。その他、「総合 科目Ⅰ(対人関係論)」「統計学」「情報処理演習」の選択必修科目6単位があり、その他は選択科目と なっている。また、立教大学全学共通カリキュラムの科目を教養科目として選択履修することができ る。基礎科目では、必修科目31単位と選択必修科目1単位、専門科目では必修科目69単位と選択科目 18単位の開講となっている。必修科目をすべて履修すれば、基礎科目、専門科目は卒業所要単位を満 たすことになる。
【点検・評価】
教養科目においては、89単位のうち79単位(88.8%)が選択科目であり、さらに立教大学の科目を 含めると十分な選択科目であるといえるが、卒業時のカリキュラム評価において教養科目の満足度は 基礎科目・専門科目に比べやや低い値となっており、内容について偏りがないか検討する必要がある。
基礎科目は、32単位のうち1単位(3.1%)が選択科目であるが、この科目は全員の履修を義務づけて いるため、実質上は32単位が必修となっている。
専門科目は113単位中18単位(15.9%)が選択科目である。これらの科目は自分の興味や関心に応じ て深く学習するには1~2科目が適当と考えており、適切な選択科目の開講といえる。専門科目は必
修科目のみで卒業所要単位を満たしており、必修科目だけでかなりハードなスケジュールとなってい る。選択科目は余裕をもって学生の興味のある領域をさらに深く学習できるよう4年次に開講してい るのは長所である。また、教員の都合、時間割の関係等から、選択科目の開講、学生の選択が影響さ れることは問題点である。
【将来の改善・改革に向けた方策】
教養科目においては、各領域がバランスよく開講されているか、また、基礎科目、専門科目におい ては開講科目の量、質についてそれぞれ引き続き検討し、カリキュラム改訂に結びつけていく必要が ある。
7)授業形態と単位の関係
【現状の説明】
授業の形態は、講義、演習、実習があり、単位計算方法は、講義1単位15時間、演習1単位30時間、
実習1単位45時間として、授業を構成している。
「国語表現法」「異文化コミュニケーション」を除く語学科目は演習科目であり、すべて1単位30 時間となっている。看護学では具体的な働きかけを学ぶために、演習や実習に力点を置いている。一 つの科目を講義と演習を組み合わせて構成している場合もあり、単位数の割には時間数が多い。また、
大学において学習の仕方を学ぶということも目的であり、そのための演習形式の授業も多い。
【点検・評価】
専門科目においては、PBLや小グループによる教授法などを実施し、学生の主体性を引き出す方法 を各教員が工夫している。カリキュラム統括評価により、PBLの科目において比較的高い満足度が得 られていることから、概ね教育法が有効であるといえる。また、科目内容に応じた時間数が適切に配 分されているかどうか、カリキュラム評価をさらに分析し、検討していく必要がある。
PBLや小グループでの演習が多いことは、学生個々の状況に合わせたきめ細かい指導ができ、長所 と考えられる。反面、教員がいろいろな教科に関わることになり、教育業務が増大していることが問 題点でもある。また、科目担当の教員数によって、教育方法に制限があることから、人員バランスが 問題になっている。
【将来の改善・改革に向けた方策】
カリキュラムの全面見直しを行う際に、これまでの評価を活かし、さらに分析し、引き続き科目の 単位数、時間数が妥当であるかどうかを検討し、改善していく。
8)単位互換、単位認定等
【現状の説明】
a)教養科目の充実を図るため、立教大学と学部間交流に関する協定を結び、立教大学の全学共通 カリキュラムにおいて2001年度より以下の条件で本学学生が科目を履修し、本学の教養科目とし て認定を行っている。
履修単位数:前後期それぞれ8単位まで
2005年度は11名(15.7%)の学生が履修している(表4参照)。時間割との関係から、自由に履 修することが難しくなっている。
また、本学からは、教員が立教大学に出向き、全学共通カリキュラムの中で「人間と看護」の 科目を開講している。7~8名の教員がオムニバス方式でそれぞれの専門分野において一般の学 生に対しての講義を行っている。
b)入学前の既修得単位の認定に関しては、短期大学・大学卒業者に対して60単位を上限で認定し、
毎年数人の学生が授業科目、基礎科目において認定されている。本学と同じ科目名または同じ内 容の科目につき、認定希望があった場合カリキュラム運用委員会にて個別に認定を行い、その決 定は教授会が行っている。学士編入生を受け入れるようになり、教養科目28単位に関しては28単 位一括認定をしていることから、一般で入学した大学卒業生も2003年度より教養科目は28単位一 括認定をすることになった。しかし、情報や統計学的教育が重要になってきていること、保健師 指定規則との関係から、2006年度より、統計学、情報処理演習については本学で履修することに なった。一般の大学卒業生の基礎科目の認定は従来の方法による。
なお、2006年度入学生から、所定科目を履修することにより養護教諭一種免許状が取得できる ようになったが、すでに教職免許状を取得している者の認定については、現在検討中である。
c)英語の公的試験による単位の認定については、帰国子女の入学が増えてきている傾向にあり、
一般の学生との語学力の格差が生じ、授業をやっていく上で問題となり、2005年度よりTOEIC、
TOEFL、英検等の公的語学試験の評価により、一定の基準を満たしている者には、申請すること により英語の単位を認定している。
【点検・評価】
立教大学の全学共通カリキュラムの科目を履修できるようになり、教養科目の選択の幅が広がった こと、本学で開講できなかった分野の学問に触れること、一般大学の雰囲気を味わえること等、学生 にとってはよい刺激が得られていると考えられる。しかし、火曜日のみの開講であり、午前中に必修 科目が入っており、立教大学までに移動の時間等も考え合わせると、興味ある科目を履修することが 難しくなっており、年々履修者は減少している。また、前期、後期の履修者数に格差があり、後期履 修者は少なくなっている。
本学教員が開講する「人間と看護」は、毎年200名前後の履修者が受講し概ね好評を得ている。看護 を一般学生に教授することは意義深く、オムニバス方式でさまざまな状況での看護を講義できている が、教員間で連携をさらに検討していく必要がある。
入学前の既修得単位の認定については、個別に認定作業を行い、カリキュラム運用委員会で判断が つかない場合は、担当教員との面接により判断する方法は適切といえる。既修得単位の認定を受けた 者は、卒業所要単位中7~23%程度の認定を受けている。しかし、認定作業に時間がかかり、決定が 授業開始後1ヵ月となる。学生自身も中途半端な状態で授業を受けなければならないことになり、事 務的にも煩雑になりやすい。大学既卒者については、教養科目28単位を一括認定で行っているが、本 学では英語教育を重視していることから、英語をまったく既卒大学でやってこなかった者についての 検討も必要となっている。
【将来の改善・改革に向けた方策】
特別聴講学生に関しては、履修学年、履修曜日等を含め、いかに履修しやすい環境を整えるかを引 き続き検討していく必要がある。「人間と看護」については、本学から継続して開講する前提で計画し ている。
既修得単位の認定は、認定作業を迅速、円滑に行えるよう検討していく必要がある。また、教養科 目の一括認定については、看護以外は教養科目と同じと考えてのことであるが、大学によっては英語 をまったく履修していないか、あるいは少ない単位数で卒業できるようになったため、どのように考 えていくのか今後の大きな課題である。
また、海外の大学との交換留学等についての単位化も検討を始めているところである。
9)開設授業科目における専・兼比率等
【現状の説明】
本学では、講師以上はすべて単位認定科目を持っている。全科目(113科目)中、専任教員が担当す る科目数は77科目(68%)で、教養科目、基礎科目の一部と専門科目のすべてを担当している。非常 勤講師が担当する科目数は36科目(32%)である。専任教員のうち、教授、助教授、講師の一部は大 学院を受け持つ教員が多く、ほとんどが兼担となっている。
【点検・評価】
主要な専門科目はすべて本学の専任教員が単位認定を行っていることは長所である。問題点は1つ の科目に複数の教員が関わるため、その連絡、調整にかなりの時間を費やすこと、大学院の講義を持 つ教員が多いこと等、専任教員の負担が大きいことである。非常勤講師が担当している科目のうち、
本学教員が担当できるものはないかどうか、また、多くの基礎科目、専門科目において複数の専任教 員が関わる方法が適切であるかどうか、検討する必要がある。
【将来の改善・改革に向けた方策】
カリキュラム改訂の際に効果的な教育方法、教員の配置について、さらに検討していく必要がある。
10)生涯学習への対応
【現状の説明】
生涯学習として、あるいは履修した単位を大学評価・学位授与機構による学士の学位取得に資する ことを目的として、1994年度より科目等履修生を夜間に開講している。履修者は2006年度40名前後と、
徐々に減少の傾向にある。
また、卒業生に対しても、自己学習の目的で実習室を利用できるよう実習室支援員がいる時間帯に 実習室を開放している。
【点検・評価】
科目等履修生は、看護系短期大学卒業者および大学への編入学の資格を有する看護系専修学校修了
の進学を考えた準備教育等のため、聴講を希望する者も出てきており、聴講を認めている。
有職者が夜間に科目を受講できるよう配慮している点は、学びを継続できる長所と考えられる。途中で 放棄する受講生もいるが、単位修得率は落ち着いてきており、確実に成果をあげていると考えられる。
【将来の改善・改革に向けた方策】
日々進歩し続ける医療現場において、生涯学習、継続教育はますます重要になってくると考えられ る。今後看護実践開発センターと連携し、世の中のニーズに合った生涯学習を提供していくとともに、
卒業生のニーズを踏まえ、養護教諭一種免許状資格取得の道が開かれるよう、新たな科目等履修生等 を検討していく必要がある。
2.教育方法等 1)教育効果の測定
【現状の説明】
a)教育上の効果を測定するための方法としては、その1つとしてカリキュラム評価があげられる。
カリキュラム評価は、カリキュラム検討委員会が中心となり検討を進めていた。2001年3月に出 されたカリキュラム評価システムに関する報告書によって、学生によるカリキュラム評価・実習 科目群評価、教員による科目評価・実習評価、スタッフによる実習評価が毎年行われ、4年に一 度卒業時の特性に対する達成度、カリキュラム満足度、卒後1年目の特性評価、カリキュラム評 価を行うようになり、教育上の効果をある程度測定することができ、カリキュラムを見直しして いくことができるようになった。カリキュラムの一部変更を経て、2005年度総括評価を行い、全 面的改訂に向けて検討を行っているところである。また、国家試験結果においても、一定の合格 率が得られており、概ね目指す方向へと進んでいると思われる。
1995年度のカリキュラム改訂以来、カリキュラム評価は継続的な課題として取り組んできた。
2002年度より実施しているカリキュラム評価システムは、カリキュラム評価に関する検討会や研修 会を全学で重ねた上ででき上がった経緯があり、評価の必要性は十分に認識されている。各科目の 学生評価は担当教員から学生に説明の上、その結果を次年度へ生かすことを、教員は合意している。
b)2つ目として、卒業生の進路状況があげられる。卒業生の進路先は表7に示す通りである。就 職率は2005年度は95%で、就職希望者はほぼ100%就職している。職種別にみると看護師が85%、
助産師が7%、保健師が3%で、就職先は多岐にわたり、それぞれの分野で活躍している。進学 者は2%程度で、大学院への進学である。国家試験の結果により取得免許に制限があり、入職の 段階で職種を変更する場合もあるが、9割以上は専門性を生かし看護職となっている。
【点検・評価】
評価票の準備や回収は教務部で行っており、集計方法や開示方法、授業評価・実習評価の項目を検 討した上で、分析は第三者に依頼している。評価は速やかに結果を出すべきであるが、作業は遅れが ちである。結果の開示は学内の教員に限られており、公開されていないことは課題であるが、評価結 果からの各教員個々による教育方法の改善、カリキュラムの改善を通し、学生に還元されていると考 える。
自由記載では、少数ではあるが学生の声が反映されており、その後の教員の教授方法等の改善に活 かされている。