従来の製鋼スラグ膨張性評価指標の問題点
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(2) 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 固化体割れ率(%). 図‑4 および図‑ 5 に示す。これよ り、水浸膨張比は固化体膨張安定 性を評価しきれないのに対し、粉 化率は評価可能であることがわ. 15% 10%. 矛盾. 5% 0% 0.0%. かる。. 3.. 20%. 固化体割れ率(%). V‑449. 0.5% 水浸膨張比(%). 20% 15%. 固化体破壊なし. 破壊. 10% 5% 0% 0.0%. 1.0%. 2.0% 粉化率(%). 4.0%. 鉄鋼スラグ水和固化体に使. 用する製鋼スラグの品質基準 3.1. 図‑4. 水浸膨張比と固化体割れ率の関係. 規格値の検討. 図‑2 に示したように、製鋼スラグの 膨張因子のうち free-MgO は非常に緩慢. 図‑5. 表‑1. 粉化率と固化体割れ率の関係. 固化体配合. 材料. 高炉スラグ微粉末. 製鋼スラグ. フライアッシュ. 消石灰. 減水剤. 水. 使用量(kg/m3). 274〜608. 1312〜1790. 0〜153. 27〜61. 0〜2.6. 209〜322. に膨張するものであるため、粉化率の測 15. 定方法のような 80℃の温水による評価では過小評価となる恐. 含有量の異なる製鋼スラグ 29 種類(最大粒径は 25mm)を使用. 粉化率(%). れが生じる。そこで、一般には MgO 含有率に比例して free-MgO. し、表‑ 1 の配合でφ100mm×h200mm サイズに換算して 501 本. 2.5%. による膨張が生じやすくなると言われていることから、粉化率 の他に別途 MgO 含有率も指標とした。以上より、粉化率、MgO. 10. 破壊なし 破壊あり. 5. 0. の固化体を作成した後、80℃温水に 4 週間浸して膨張安定性を. 0. 2. 4 6 8 10 MgO含有率(%) 8.5%. 評価することにより、粉化率と MgO 含有率を指標とした固化 体に適用可能な製鋼スラグの品質基準値を調査した。調査結果. 12. 図‑6 固化体に使用可能な製鋼スラグ品質. を図‑6 に示す。. 図‑6 より、①スラグ最大粒径≦25mm、②MgO 含有率≦8.5%、③粉化率≦2.5%、である製鋼スラグを鉄鋼スラグ 水和固化体に使用すれば、80℃温水による膨張促進試験(80℃10 日間は 20℃の数十年に相当)でも問題を生じない ことが確認できた。 スラグ山サイズ. 3.2. 製造される製鋼スラグの品質変動. ⑧. ⑦ ④. 上述した鉄鋼スラグ水和固化体に使用可能な製鋼スラグ基 準値が、実際に製造されるスラグに適用可能であるのかを確認. ⑤. ①. ② ⑫. ⑨. ⑭. <蒸気エージング山> =約 800t. ⑥. ⑮. (底面 20m×20m×高さ2m ). ③. <大気エージング山> =約 29,000t. ⑩ ⑬. するため、蒸気エージング 3 山および自然エージング 2 山のそ. (底面 78m×58m×高さ5m ). ⑪. れぞれ 15 ヶ所からサンプリングした 製鋼スラグを用いて粉化 図‑7. 率の変動を調査した。調査結果から求めた粉化率の確率密度関 数を図‑ 7 に示す。これより、エージングを実施したスラグに対. 6. しては、品質基準値(粉化率 ≦2.5% )が適用可能であることが. 4. まとめ 以上の検討より、最大粒径、MgO 含有率、粉化率を指標とし て設定した品質基準値を満足する製鋼スラグを使用すれば、膨. 蒸気エージング. 5 確率密度. わかった。. エージング山からのサンプリング. 粉化率基準値=2.5%. 4 3. μ+3σ=2.2%. 2. 自然エージング. 1 0 0. 1. 張に対して安定的な鉄鋼スラグ水和固化体を製造できることが わかった。. 図‑8 ‑898‑. 粉化率(%). 2. 粉化率の確率密度関数. 3.
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