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海水練り鉄鋼スラグ水和固化体の舗装への適用 (株)大林組

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅴ‑568. 海水練り鉄鋼スラグ水和固化体の舗装への適用 (株)大林組. フェロー ○新村 亮・松本 伸・片野啓三郎. JFEスチール(株) 正会員. 林 正宏・落合. JFEミネラル(株). 谷本文由. 健・井上陽太郎. 1.概要 鉄鋼スラグ水和固化体は製鋼スラグ、高炉スラグ微粉末を使用し、アルカリ刺激剤を添加することでコンク リートと同等の強度が得られる材料である 1)。産業副産物を有効に利用でき、港湾ブロックや人工石の製造な どに使用されている。 一方でコンクリートの練り混ぜ水に海水を使用し、さらに各種混和材料を併用するこ とで、初期強度の発現を促進するとともに、耐久性も高められることも明らかとなっている 2)。 そこで、鉄鋼スラグ水和固化体に海水を使用し、製鉄所構内の. 表-1 目標品質. 舗装への適用を試みた。. 項目 スランプ フロー 空気量 材齢 7 日 曲げ強度. 2.室内試験 舗装材料の要求性能には施工性、曲げ強度、耐久性、耐摩耗性 等がある。 今回の目標品質を表-1 に示す。 使用材料を表-2 に示す。 アルカリ刺激剤としては普通ポルトランドセメン. 目標値 スランプ 21±2.5cm フロー50±10cm 5±1.5% 設計基準強度 4.9N/mm2 (配合強度 5.64N/mm2). 表-2 室内試験使用材料. ト、海水練りには特に分散性を高めた高性能 AE. 種類. 記号. 減水剤を使用した。また、亜硝酸カルシウムを主. 水道水 成分とする海水練り用特殊混和剤も一部使用した。 海水 普通ポルトランド 試験項目を表-3 に示す。フレッシュコンクリート セメント. 仕様. W. 東京都水道局 久里浜,Cl:1.88%. NP. 密度 3.15g/cm3. 高炉スラグ微粉末 製鋼スラグ細骨材. BS S. 密度 2.86g/cm3 表乾密度 3.78g/cm3. 製鋼スラグ粗骨材. G. Gmax25mm、表乾密度 3.44g/cm3. 2 に示す。圧縮強度は海水、さらに海水練り用特. 海水練り用特殊混 和剤. AN. 主成分:亜硝酸カルシウム、密度 1.30g/cm3. 殊混和剤を使用することで増加することが認めら. 高性能 AE 減水剤. SP1. 主成分:ポリカルボン酸. SP2. 主成分:ポリカルボン酸(海水練 りコンクリート用). の試験、曲げ・圧縮強度試験を行った。試験練り で使用した配合・フレッシュ性状を表-4 に示す。 材齢毎の圧縮強度と曲げ強度の試験結果を図-1、. れる。しかし、曲げ強度は材齢 3 日までは海水、 海水用特殊混和剤を併用した配合の方がやや高. 表-3 目標品質. いが材齢 7 日ではほぼ同等である。圧縮強度が高 項目. いほど、舗装に求められる耐摩耗性は高いので 3)、 海水、さらに海水用特殊混和剤を使用することで 耐摩耗性が向上することが期待できる。 海水練り鉄鋼スラグ水和固化体を製鉄所構内 した。. スランプ. JIS A 1101. 空気量. JIS A 1128. 仕様. 温度. 3.施工試験 の舗装に適用. 規格. 曲げ強度. JIS A 1106. 100×100×400mm、封緘養生. 圧縮強度. JIS A 1108. φ100×200mm、封緘養生. 表-4 室内試験配合・フレッシュ性状 混練水 種類 1 水道水 2 海水 3 海水. 水粉 体比 (%). 強度 指数. 31.6 31.6 31.6. 4.32 4.32 4.32. 単位量. (kg/m3). W. NP. BS. S. G. AN. SP (C×%). 180 180 180. 207 207 207. 363 363 363. 1347 1347 1347. 735 735 735. - - 13. 1.1 1.2 1.2. フロ ー (mm). 空気 量 (%). 39.0 40.0 40.0. 4.8 4.6 4.9. キーワード 鉄鋼スラグ,水和固化体,海水,舗装 連絡先 〒108-8502 東京都港区港南 2-15-2 品川インターシティB棟. ‑1135‑. Tel 03-5769-1322.

(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). 水道水 海水 海水+AN 0. 1. 2. 3. 4. 5. 8 7 6 5 4 3 2 1 0. 6. 7. 水道水 海水 海水+AN 0. 1. 2. 材齢(日). 図-1 材齢毎の圧縮強度試験結果. 舗装厚は 25cm、舗装面積は約 1000m2 であ. 3 4 材齢(日). 5. 6. 図-2 材齢毎の曲げ強度試験結果 表-5 海水練り鉄鋼スラグ水和硬化体舗装試験施工配合. る。品質の安定性、舗装としての品質の確. 水粉 体比 (%). 強度 指数. 1. 26.9. 2. 26.9. 認を行った。 海水は製鉄所構内の護岸で採取した。そ の他の材料は室内試験と同じである。水 3. 和固化体の製造には 1m 水平二軸強制練. 70. 単位量. (kg/m3). W. NP. BS. S. G. AN. SP (C×%). 4.83. 180. 200. 470. 1330. 660. -. 0.5. 4.83. 180. 200. 470. 1330. 660. 13. 0.5. フロー. 空気量. 材齢7日曲げ強度. 7.0. リティーに影響を及ぼしたため表-5 の 配合に修正した。. フロー(cm). りミキサーを使用した。試験当日の製鋼 スラグ骨材粒度のバラツキがワーカビ. 60. 6.0. 50. 5.0. 40. 4.0. 施工時の品質管理結果を図-4 に、施 工時の品質管理でのフロー試験の性状. 7. 30. 空気量(%)・曲げ強度 (N/mm2). 80 70 60 50 40 30 20 10 0. 曲げ強度(N/mm2). 圧縮強度(N/mm2). Ⅴ‑568. 3.0 1. 2. 3. を写真-1 に、施工状況を写真-2 に、施. 4. 5. 6. 試験回数. 図-4 施工時品質管理結果. 工後の舗装表面の性状を写真-3 に示す。. 海水練り鉄鋼スラグ水和固化体は目標品質を確保できており、表面に有害なひび割れ等もなく良好な品質であ った。. 写真-1. フロー試験の性状. 写真-2. 施工状況. 写真-3 施工後の状況. 5.おわりに 室内試験、舗装への適用によって、海水練り鉄鋼スラグ水和固化体の実用性が実証された。曲げ強度は真水 練と同等であるが、圧縮強度が増加するため摩耗に対する耐久性が向上することが期待される。今後、舗装用 の硬練り海水練り配合の検討を進めるとともに、用途の拡大を検討したい。 参考文献 1) 鉄鋼スラグ水和固化体技術マニュアル,沿岸技術研究センター,2008 年 2) 竹田他:海水および海砂を使用したコンクリート(人工岩塩層)の開発,コンクリート工学,Vol.49,No.12,2011 3) 新村他:ラベリング試験による耐摩耗性の評価と各種耐摩耗性改善対策の効果検証, コンクリート工学年次論 文集,Vol.33,No.1,2011. ‑1136‑.

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