岡山大学大学院教育学研究科研究集録 第143号 (2010)27‑38
合唱の基礎能力 を伸 ばす指導法 に関す る研究 Ⅰ
虫明星砂子 ・ 黒井かお り*
合唱指導における呼吸法指導の重要性 をKenneth.H.Phillips著 『TeachingKidsToSing』
に沿って考察 した。その結果,呼吸法 と発声お よび姿勢 と発声の相 関性,幼少期か らの継続 的な呼吸法の練習や姿勢の捉 え方の正 しい認識などの重要性 を再確認することがで きた。特 徴 としては
,
「姿勢の発達練習」 に際 して,胴体の伸張,肩 ・腕の準備運動,首 ・頭の準備 運動,脚の準備運動 とい う流 れ を基本 としている。 さらに,
「活動 的な姿勢の とり方」 と「精神的な姿勢の とり方」では,開放的な空間をイメージ して発声する点, フレーズの動 き と腕の動作 を利用す る点な ど,エネルギー と音楽の方向が一体 となっていること,アレクサ ンダー ・テクニークをとりいれた精神的な開放 と身体の リラックスに重点が置かれているこ とがわかった。
Keywords:合唱,ウオー ミング ・ア ップ,姿勢,呼吸法,指導
l.は じめに
歌唱活動は,身体 を楽器 とするため身体や心が解 放 され,表現活動 ・創作活動 を通 して感性 を豊かに す ることがで きる。 また,合唱活動 においては,一 人では決 して感 じることので きない響 きの厚みやハ ーモニーを体感することがで き, さらに,仲 間と一 つの音楽 を創 り上げる中で一体感 を味わうことがで きるとともに,苦 しみや喜びを共感 し,感動 を分か ち合いなが ら杵 を深めてい くこともで きる。
しか し,学校現場では,歌 うことに苦手意識 を持 つ子 どもや,歌 うことに対 して消極的な態鹿の子 ど もが多 く見 られる。その要因としては,私たちが‑・
人ひとり異なった声 を持 っているために, 自分の声 を他人 と比較 されるのではないか という不安や,間 違い ・失敗に対する恐れ,上手に歌わなければなら ない というプ レッシャー等によって,周囲を過剰 に 意識 して しまうことがあるとい う点があげ られる。
その一万,教員側 は,子 どもたちの歌唱に大 きな声 を求め,元気良 く声 を出させ る教師主導型の歌唱指 導がいまだに行なわれている現状 もある。その よう な指導では,成長過程 にある子 どもたちの咽喉‑の
負担が懸念 されることは,戦後の歌唱指導の大 きな 問題点 として長年 にわたって指摘 され続けて きた1)。
特 に児童期 においては,声帯 もまだ未成熟であるた め,声帯 に過度な負担 をかけると声帯の正常 な働 き や成長 を妨げることにもな り兼ねない2)。歌唱にお けるこの ような問題点は,現在で も就学前の児童か ら小中高校 までの幅広い年代で多 く見 られ,歌唱教 育の問題点がいまだに解決 されていないことに落胆
を禁 じえない。
ところで,2003年〜 2004年 にかけて,筆者が研 修 を行 なった米国のイ ンデ ィアナ州立Ⅰndiana大学 では,WorldMusic,Show Choir,Multi‑culturalと いった米国特有の音楽 を扱 った合唱クラスを視察す ることがで きた3'。そ こでは独特 な発声方法 も見受 け られたが,発声練習等の内容 はベルカン トの基本 的な発声法であったこと, また,ベルカン トの発声 のテクニークは様 々なジャンルの発声 を上手に助け ることがで きることが確認で きた。 また,同時期に Indiana大学近辺 にある2つの小学校 を定期 的に視 察 した。その1つS.CharlsSchoolで4年〜 6年の 合唱 クラス を, もう1つのUniversityElementary
岡山大学大学院教育学研究科 芸術教育学系 700‑8530 岡山市北区津島中3‑1‑1
*元新見市立井倉小学校教諭
ASturdyonaMethodofGuidanceDeveLoplngBasicAbilitiesofChoralSinglng I MasakoMUSHIAKIandKaoriKUROI*
DepartmentofCurriculumStudies,MusicEducationCourse,GraduateSchoolofEducation,OkayamaUniversity,3‑1‑1 Tsushima‑naka,Kita‑ku,Okayamacity700‑8530
TeacheroflkuraElementarySchoolinNiimiCity,Yet.*
虫明星砂子 ・ 黒井かお り schoolで2年〜 6年生の クラス を視 察 した結果,
歌唱指導の中では,移動 ド唱法やハ ン ドサ インで音 程練習 を行なうコダーイ ・メソッ ドが取 り入れ られ てお り, 2声のソルフェージュやカノンが歌唱授業 で使用 されていた。 しか し、大半の児童生徒 は,正 確 などッチで歌 うことは困難であ り,純粋 な和声感
にはならない不完全 なものが多かった。
米国インディアナ州で視察 した合唱において,特 に印象深かったのは,音程感や和声感は不揃いでは あったが,音楽 を自由に楽 しんでいる姿,発声に構 えや硬 さが な く自然 に発声 されている点であった。
さらに,興味深かったのは,S,CharlsSchoolで行 なわれた呼吸法のウオー ミング ・ア ップであった。
この呼吸 を重視 したウオー ミング ・アップは,ス ト レッチ または肩 を回す,両手を挙げて左右 に曲げる, 手 を振 る,首を回す等の身体の柔軟 を目的にした も の,息 をスー ツと吐 き切 ってか ら息 を吸い,息に乗 せた母音Uや0を頭声で出す。その際,フリスビー やボールを投げるような動作 とともに発声するもの であった。S.CharlsSchoolで実践 されていた呼吸 を伴 うウオー ミング ・ア ップは,筆者が これまで視 察 したフィンラン ドやハ ンガリー,イタリアの合唱 団では見 られなかった ものである。一般的に,合唱 や声楽におけるウオー ミング ・ア ップは,発声練習 を中心 に行われ,身体 を柔軟 にする体操やス トレッ チや腹筋 を鍛 える訓練 などを取 り入れる団は多い。
しか し,身体の開放 とともに 「心」をほ ぐすための アプローチには,あまり目が向け られていないので はないか。呼吸法 によるウオー ミング ・ア ップで, 身体 をリラックスさせ,頭声や息に乗せた楽な発声 を経験 させ ることは,無理のない自然な声で歌 うこ とにつなが り,精神的にも最高のパ フォーマ ンスに 到達で きる自信 にもつながるのではないか。そこで, 呼吸法 を重視 した児 童合 唱 の指 導 を行 って い る Indiana大学の大学院音楽教育 コースで使用 された 教科書KennethH.Phillips著 『TeachingKidsTo sing4'』か ら,第7章 「呼吸法 よ り姿勢の発達」 を 取 り上げ, これに基づいて,呼吸法の効果について 考察す る。そ して
,
「体」 と 「心」 の両面 に迫るこ とので きる, より効果的なウオー ミング ・アップ法 について検討する。Il.呼吸法 を大切 に したウォー ミンク ・ア ップ5)
(『TeachingKidsToSing』 7章呼吸より 「姿勢の 発達」に基づいて)
1.呼吸法の目標
Ⅹenne仇.H.Phillips(今後Ⅹ.H.Pと略 して記載す る) は,児童生徒が学ぶべ き呼吸法の 目的について,
「呼吸の動作 (自然な呼吸),呼吸の管理 (支えと調節) に直結 した練習 を通 して,生徒が習慣的な腹式 (腹 部 一横隔膜 一肋骨)呼吸の技術 を身につけること。」
と述べている。この腹式呼吸法を幼少か ら身につける ことは, 日本人全体の発声教育の充実からも大切なこ とである。発声教育 とは,言語を用いての話 し方,歌 い方の技術ではなく,声の出しかた,つ くりかた,声 の変化 (高低,強弱,持続,音色)の仕方を具体的に 教 えてい く教育である。乳幼児か ら大人に成るまで, 発声 を教える機関は今の ところどこにもない。米山 は,①乳幼児教育‑親,保育者 よる発声教育 ②義 務教育・‑発声の基本 (話声,歌声,日常会話,専門的 用法を含めたもの) ③大学の専門教育‑教員養成大 学における教育手段 としての発声教育 と大 きく3段階 の発声教育の必要性 を提示 している610 このように, 歌唱時の場合だけでなく, 日常生活から腹式呼吸に対 する意識を高めてい く必要があろう。そ して,子 ども たちが,年齢 に応 じた正 しい発声指導を受けるには, 正 しい発声教育を指導できる専門の指導者が必要であ
るが,その指導を担 うのは,まずは,教育現場の教員 である。音楽科の教員だけでなく,学校の教員全体が 腹式呼吸による正 しい発声教育の認識を深めること で,他の言語 と比べて喉に負担が多いとされている日 本語を,円滑で響 きのある日本語に変革すると期待で き,これは同時に児童や教師自身を音声障害から守る 最 も基本的な対策であ り,予防法になると考えられる。
それは,保育園や幼稚園,小学校の低学年に頻繁に見 られるいわゆる 「叫び声」の改善につながるといえる。
さらに,この腹式呼吸は,音楽科にとっても芸術表現 の主要な原動力 となる。声楽やあらゆる管楽器の演奏 のテクニ ックの大 きな柱 となっているのは呼吸であ り,呼吸法のコントロールの仕方を身につければ,場 面に応 じて自在に呼吸を操ることができる7‑o
K H.Pは
,
「発達上の呼吸の取 り組 みにおいて, 音楽の授業で歌 を教 える教師や合唱指揮者が,呼吸 に関わる精神的な過程 を考慮することである。歌唱 のための適当な呼吸の指導は,容易な課題ではない。偶然にで きるようになるものではな く,多 くの忍耐 と持続が教師 と生徒両方に要求 される ものである。
動的な活動の明確 な配列は,正 しく持続的な呼吸の 反応に慣れるために熟達 されなければな らない。 し っか りとした基盤 を作 り,結果を得 る以外 に, 自信 のある歌唱を完壁 に習得する近道はない。発声する ための適切 な呼吸旦適用 こそ,全ての訓練 における 最終 目的である。」 と述べている8)。
2.呼吸法の開始時期
K.H.Pは,呼吸法の開始時期 について次の よう
‑ 28‑
合唱の基礎能力を伸ばす指導法に関する研究Ⅰ な見解 を述べ ているg'。
「呼吸訓練 は何 歳か ら始 め るこ とが で きるのだ ろ うか。子 どもの歌声 に関す る長期間 にわたる1つの 研 究が,1940年 にロシアで始 め られ,Gambizkaja
に よって1962年 に報告 され た。 この研 究 の記録 に よる と,小学1年生の子 どもの肺 は十分 な発達 を し てお らず,それゆえ深 い呼吸 をす るための十分 な力 が ない。 2年生の間に深 い呼吸が発達 し始め る と同 時 に,声域が広 が り,声 の抑揚 が よ り正確 にな る。
phillipsもまた,呼吸の訓練 は小学 2年生 ぐらいか ら始めることがふ さわ しい と示 している。呼吸の管 理 は,肺が よ り発達 し,支 え (空気 の柱 のエ ネルギ ー)の過程が うま く使 える2年生 になるまで延 ば さ れるべ きである。」
竹 内 も段 階的 な合唱指導法 の中で,小学校 2年生 か ら呼吸法の実践 を行 なってい る。l年次か ら正 し い呼吸 は少 しずつ指導す るほ うが良いが,児童 の身 体 的 な発 育 に応 じて指導 すべ きで あ る と述べ て い る。その場合 ,汽車や笑いの まね ごっこを取 り入れ るな ど,遊 びや歌唱 を通 して腹筋 を強 く内側 に引 き 締 めることは,正 しい呼吸の練習 として効果的であ る と述べ ている 10)。 日本では,幼少期 の叫 び声 を改 善す るためには,就学前の児童へ の適応 も考 えられ るが.年齢的 にまた身体 の発達か らみ る と,生活や
遊びの中か ら無理 の ない声 や呼吸の仕方 を教 師が気 づかせ るこ とが望 ま しい といえる。
3.
呼吸訓練 についてK.H.Pは,音楽教師が子 どもの身体的な変化が ど の ように呼吸の過程 に影響す るか とい う理解 に欠如 しているため,呼吸法 を教 えるに際 して,ため らい や誤解 を生 じているのではないか と指摘 している1㌔ この著書で は,す ぐれた声楽教 師の見解 ,呼吸の科 学的諸研 究 と大 人 と子 ども双方 にお ける歌唱 との関 連性 ,歌唱や楽器 の演奏のための呼吸の論題 におけ る医学的諸論文 の視点か ら調査 を して きた結果,声 楽教 師 に よって指導 された呼吸法が示 されてい る。
それ に よる と, この方法 では, 3つの主 な筋 肉の集 ま り (腹 部 一横 隔膜 一肋骨) の相 互作 用 を通 して, 呼吸 を支 え,調節 してい る。 この訓練 は, 3つ の基 本 的領域 ,即 ち,姿勢 の発達,呼吸の動作 (自然 な 呼吸),呼吸管理 (支えと調節) を含んでいる。 ここ で述べ られている呼吸訓練 の概要 を表1に示す。
4.
良 い姿勢 についてK.H.Pは, よい歌唱 の姿勢 の ための 7つ の ガイ ドライ ンを示 してい る'2、。 この要求の特徴 を明 らか にす るため に, 日本の児童合唱指導者竹 内秀男 の主 表 1 呼吸訓練 の概要
①姿勢の発達 ②呼吸のための動作 ③呼吸の管理
2.体の配列 2.深い呼吸 2‥ 息の流れ
3.姿勢の練習 3.息の浮遊 3.息の明瞭度
4.顔の持ち上げ 4.息のリズム 4.息の振動
5.活動的な姿勢のとり方 5.疲れた犬の息切れ 5.息の伸張
表2 呼吸時にお ける姿勢 の比較
者 TeachingKidsToSing 段階的な合唱指導 TheScienceandA止ofSinglng
姿
勢のガイフィ̲ン 1.足 を床 につける○片方はわずT: ・足の位置を少 し開 き,片方を5セ ン かにもう片方 より前‑○ ・重心はつま先にチ くらい前に出す
2.膝 をわずかにゆるめる○ ・ひざを曲げない
3.背骨 を持ち上げ,お尻 を外 に ・旺門を閉 じる感 じでヒップアップす ・骨盤筋を後方筋 (腎筋)によ
出すo る ・腹部を内側へ引 くつて上方にあげて支える
5.歌唱運動の間ずつと胸骨を上げ . ・上胸部はやや高 く保つ (バス トアツ ・胸は高 く,そ して固定 して静
る○ プ) 止 してお く
6.頭を水平に,そして高 く保つ○ ・背をビシッと立ててゆるめない・上に引っ張 られる感 じ・下あごはやや引 く感 じで楽に保つ ・脊椎をまっす ぐに 7.手や腕を体の側面におろすo ・首や肩の力を抜いて楽にする
・ウエス ト (前後左右)は,呼吸の際 ・横隔膜 を張 り詰めた弾性 ゴム
虫明寅砂子 ・ 黒井かお り
張 , また,声 楽家 のための指導書 13)で,Lisa,Roma が述べ てい る主張 と比較 を行 い,表2に ま とめ た。
K.班.P,竹 内,Lisa,Romaの姿勢 の と り方 を比 較 してみ る と,膝 を産 め る とい う点 を除いて,多 くの 共通点が見 られ た。頭 をまっす ぐに,背 筋 を伸 ば し て,重心 を下 に上半 身 を楽 に した基本 的 な立 ち姿が うかが え る。膝 のゆ るみの解釈 につ いて も,K H.P と竹 内で は異 な るが,膝 を硬 くしない とい う意味 に 解釈 す れ ば,意 図はほぼ同一 であ る ともい えるので は ないか。発達 の練 習 目標 は,生徒 は身体 的 な調整 (ス トレ ッチや 柔軟体 操 ) や ,動 きやす い体 勢 の と り方 ,精 神 的 な注 意 の喚起 を伴 った練 習 を通 して,
適切 な姿勢 の技術 を発 達 させ るこ とと してい る。歌 唱時の正 しい姿勢 が歌 唱へ大 き く影響 す る こ とはい
うまで もない。
5.姿勢発 達練習 について
KennethsH.Phillipsは,① 姿勢発達練 習 で は,1. 筋 肉の動 き 2.体 の配列 3.姿勢 の練習 4,顔 の持 ち上 げ 5.活動 的 な姿勢 の と り方 6.精神 的 な姿勢 の と り方 とい った6段 階 を提 示 して い る (表 1の
① )。 で は,具体 的 に どの ような実践法 であ ろ うか。
以下 ,具体 的 にK.H.Pが考案 した練 習 方法 につ い て,訳 文 をま とめた もの を記載す る14)。
姿勢の発達のための練習は,足や脚 と膝,お尻 と背骨,肩,胸骨 とあばら骨,首 と頭,そ して腕 と手 といった身体の 部分に注 目する。基本的な二つの理由は次のとお りである。
①歌は身体的な行為であ り,身体的な協調が要求されるという事実に注意を呼びかけるため。
② よい歌唱のために調子を整え,体の準備をするため。
さらに,音楽授業の始めに行 う身体的練習は,生徒達の歌唱の積極的な活動にエネルギーを向ける手助けをする。姿輿 の練習は,よい歌唱に資する習慣的な歌の姿勢の確立に必要である
目標 :生徒は身体的な調整 (ス トレッチや柔軟体操)千,動 きやすい体勢の とり方,精神的な注意の喚起 を伴った練習 を通 して,適切な姿勢の技術を発達 させること。
ポイン ト :
①姿勢の練習は, ̀立つ時の適切 な位置'と ̀座るときの適切な位置'の口頭の支持によって要求された反応が引 き起 さ れるまで,規則的になされるべ きである
(参 ̀筋肉の動 き'は常に身体的な準備運動 として各授業の始めに使われるべ きである。
③彼 らが部屋に入って来た時,他の人の動 きを邪魔 しないよう,彼 ら自身の空間 (広が り)を見つけるよう指導する。
(1)レベル 1:筋肉の動 き
以下のス トレッチや準備運動の練習は,歌唱のため体を活発にし,整えるものである。‑配列 として各セット4つの 練習をする。すばや く進め,初めか ら終わ りまであまり時間をかけないようにする。この筋肉の動か し方は飛んだ り跳 ねた りするようなものでなく,ス トレッチや準備運動によるものであ り,息を切 らした りするものであるべ きではない。
表3 「姿勢 の発達」 4セ ッ トの活 動 セ ッ ト1
1.胴体の伸張 ①腕を前に伸ばし,手の平を内側にして指を組み合わせる○
【背骨のス トレッチ】 (参手の平を逆に外側にし,徐々に前に腰から曲げるo
③頭の上に高く立つ○
④再び前にし,腰から曲げ,手を床の方に伸ばす○背中を広げ,伸ばすようにする○
※全てゆっくりと行い,どの位置でもわずかに保つ○
2.肩 .腕の準備体操 ①両腕を体の側面に伸ばす○
【肩回し】 ②肩を3回静かに後ろ‑円を措 くような動作で回す○
③腕と肩で大きくゆるんだ円を作る○ひじを体から離す○
④最後に静かに両腕と両手を振る○
⑤ 「回して,回して」 と声をかけ練習のペースを組み立てる○これは早すぎて逆効果になることを予
ー 30 ‑
合唱の基礎能力 を伸ばす指導法 に関す る研 究Ⅰ
3.育 .頭の準備運動 ①頭 を静かに胸 に落 とす○静かに円を描 くように,頭 を胸か ら片側 に回 し,ゆっ くり反対側に回 し,
【頭回し】 また下げる○
(卦反対の方向において も繰 り返す○
③後ろ‑回す ことは極めて危険だ と反対する医者 もいるoゆっ くり,「横 に,反対側に,横 に,下に」
など声かけをするo これは急いで行 うことや筋肉の緊張 を引 き起 こすことを予防するo 4.脚の準備運動 ①腕 を床に平行に前方に伸ば し,手は柔軟に垂 らし,膝 を曲げることで静かに体 を跳ねさせる○
【膝の曲げ】 ②両腕 を軽 く交互に上げ下げて,軽やかに動 く状態にす る○
セ ッ ト2
1.胴体の伸張 ①両手を腰の上にのせ,足の間隔を少 しあけて楽 に立つ○
【側面のス トレッチ】 ② 「1.伸ばす, 2.伸 ばす」 といったように4まで数える○「伸ばす」 と言 うたびに側面を交互にス トレツチ し,数を数える時にまっす ぐ立つ姿勢 に戻す○
③体の衝突を避けるために,開始時,左か右かの指示 を明確 にする○
2.肩の準備体操 ①肩を垂直に2つ数えるまで持ち上げ, 3数えるときに肩 を解放するo
【肩をす くめる】 ②個々の肩を交互 に同様にし,両肩で繰 り返す○
③すばや く肩を交互に左か ら右にす くめることによって 「波」にする○
3.首の準備運動 ① 「はい」 と言ったら,頭をゆっ くり上下に (うなず き),「いいえ」 と言ったら左右交互に動かす○「は
【はい といいえ】 い,いいえ」 と声色 を変えるo
②筋肉の症撃 を防 ぐために,ゆっ くり頭 を動かすo
4.脚の準備運動 ①血流を刺激するために,靴の内側のつ ま先を小刻みにゆ らし足や脚 をゆるめるようにするo
【つま先を押す】 (彰この練習は特 に長時間立たなければな らない時に役 に立つO静かに 「つ ま先 を強 く押 しましょう」
セ ッ ト3 1.胴体の伸張 ①腰か ら半分かがんで膝 をゆるませて立つ○
【背中の積み上げ】 ②両腕 を前 に伸ば しこぶ Lを垂直にのせ る○ゆっ くり数 えなが ら 「背中が積み上げ られる」 ように体 を持ち上げ,脊椎が分かれている視覚的な表現のために,交互にこぶ Lを上に重ねてい くo
③各にぎりこぶ Lは椎骨 を表現 していて,脊椎 はその間に薄いパ ッドがあるので,に ぎりこぶ Lは実 際触れるべ きではない ということを説明する○顎が上が らないよう注意するo
2.肩の準備体操 ①耳に肩がつ くように右 と左 に交互に頭 を伸ばす○「1.ス トレッチ, 2.ス トレッチ」 と数え,「ス
【ストレッチの割り込み】 トレツナ」 と言 う時に頭を片側へ動か し (保つ),それぞれの数の時まっす ぐな状態に戻す○
②反対側 も繰 り返 し,僧帽筋を伸ばす○
3.首と頭の準備運動 (彰頭 をまっす ぐ一直線に し,普通の安静時の姿勢か らかな りわずかに上へ引 き伸ばす○頭が直接背骨
【上方の展望鏡】 の柱の頂上に座 っているかのように,感 じられるように○
②頭を上方‑ (外側ではな く)持ち上げる○首を伸ばす感覚に注意する○
③その感覚を持続 させなが ら,側面へゆっ くりと頭 を回す○
4.脚の準備運動 ① その場で立 ったまま片方のかか と,次に反対のかか と, といったように交互に持ち上げることによ
【かか とで行進】 つて,ゆっ くり行進するo (床か らつ ま先を持 ち上げないo)
② かか とが持ち上げ られている時,それぞれの膝 を深 く緩めるoかか とか らかか とへ,交互に行われ
セ ッ ト4
1.胴体の伸張 ①握 りこぶ Lを合わせて立ち,両腕を床 に平行に伸 ばし,足は楽 な状態にしてお く○
【胴体のね じり】 ②胴体を交互に各側面‑ 4回転 させる○
③最大の利益のために, どの方向においても可能な限 り速 く回 し (楽々と),足は床の上に平 らなまま にしてお く○
2.肩の準備体操 ①肩を前方や後方に交互に数回曲げる○
【肩の曲げ】 ②一つの■方向に立ち,横向きに回るよう指示 し, 1列になって正面で優 しく肩をマ ッサージする○
③優 しく,空手チ ョップの動作で交互に行 うo
④方向を反対にし,同様に行 うo
3.首と頭の準備運動 ①首 とあごを上方,そ して下方や後方‑,これ らの位置の両方において首の筋肉をぴんと張った状態
【首のス トレッチ】 にすることを注意 しなが ら引 き伸ばすo
4.脚と足の準備運動 ①一歩前 に踏み出 し後ろ足 をまっす ぐに保 ったまま前足の膝 を曲げるo後ろ足が伸びていることに注
【突進】 意するo
虫明異砂子 ・ 黒井かお り
(2)レベル2:体の調節練習
体の調節の練習 は, よい歌唱の姿勢の特徴 に焦点を当てる。 この模範姿勢の実践の練習 を通 してバ ランスの とれた姿 輿‑ と導かれるだろう。模範姿勢の取 り方 (立つ姿勢 と座る姿勢)は,歌唱のために適切 な姿勢について,立った場合 と座った場合の両方のモデルを説明するO"姿勢の発達"の項 目の序説にあった,模範姿勢のための7項 目のガイ ドライ ンを使 う (表2を参照)。
表4 体 の調節 の練 習 の ポ イ ン ト
1.バ ラ ンス の 生徒 たちの意識 を運動 と歌唱の両方の土台 となる身体 的なバ ランスのための ものである○背骨 とれた姿勢 を反 らして伸ば し,胸骨 を持 ち上げ,適切 な頭の取 り扱 いで,体重 を均等 に足 の膨 らんだ部分 に配置 した姿勢が強調 される○ この型の練習は, より直接 的な働 きかけかけであることか ら, 問題のある姿勢 を学んだ小学生のために特 に効果的であるo
す るoバ ランスの とれた姿勢 にエネルギーを与 える感情 は,歌唱のため に必要であることを意識 させる○
バランスビーム 4インチの幅のバ ランス ビームの上に立つ体育教 師の姿勢 を模倣す る○
バ ランスの とれた姿勢 にエネルギーを与 える感情 に注 目す る○歌唱活動 のためにこの姿勢 を持続 させ る○
2.姿勢の合図 次の合図 (身振 り) は生徒 たちが適切 な姿勢 を思い出 した り,一緒 に静かに立つた り座 った り す ることを助けるために使 われ るだろうo
高 く座る 教師の手のひ らを上に して両手 を前方 に伸 ばす身振 り,止めの姿勢で両 手 を上げることは,歌 うための姿勢 に前 に運んだ り,休息の姿勢のため に後ろに運んだ りす る練習 となる○
高 く立つ ̀̀親指 を立てる"身振 りは,生徒 たちに高 く立つ ことを思い出 させ るた めの視覚的合図 として使 えるか もしれない○
立つための座 り方 教師が手のひ らを外 「準備す る」,両手で円を作 る 「準備 を整 える」,両 手 を上に持 ち上げる 「立つ」 とい うような指示 で,後ろの足 で押す こと によって体 を持ち上げるよう指導す る○
りで生徒が座 ろうと反応す る時,上方 に両手で円を作 り下げることによ つて合図を完成 させ る○ これは,騒音 レベルを低いままにす ることがで
(3ル ベ ル3:姿勢の練習
この姿勢練習の段 階3は,"姿勢の ラップ における総合 の模範姿勢である。 この "ラップ"は生徒 たちが よい歌 唱の姿勢の7つの特徴 を覚 えることがで きるようにする (表5)。適切 な実行のため,各要素 に集中す る間一緒 にラ ップを言 う。 リズムは全 てのラップに共通す るもの として,シンコペーシ ョンで話 されるべ きである。 また、姿勢の ジングルLittleJingle (HelenKempを編 曲)は,低学年 にとってよい姿勢練習である。
姿勢のラップ
Ⅹennethphillips 足を床の上に置 き,一つはわずかに前へ(い
どちらの膝もゆるめ,死んだように閉めないで(2)
お尻を下に回し(3),背骨をとても高 く伸ばす(4)
両肩は後ろにして下げる(5)
頭は高く,しかめっつらしないで(6)
両手は体の側面に下げたまま(7)
つなぎ目をあなたの道 しるべとしましょう あなたがもし声を,舞い上がらせたいのなら これが歌うためのあなたの立ち方
栄 (1)〜 (7)は、表5の1‑ 7に対応 している。
姿勢のシングル (LittleJingle)
arr.HelenHemp 真ん中でかがみ,下へゆっくり低 く垂れる。
全ての筋肉を自由に揺する。
高 く立ち,天井に向かって背骨を伸ばすO あなたは元気になり,
春が来てつま先立ったようなはずんだ感情 を持つだろ
う。
深い息をして,ずっと息を回す。 (呼吸するか,または ゆっくりと吸う)
しかし,両肩は下げたまま,さあこの歌を歌おうO
‑ 32 ‑
合唱の基礎能力を伸ばす指導法に関する研究 Ⅰ
表5 姿 勢 の練 習7つ の例
1.すべ らせ る 片足 をわずかに もう片方の足 よ り前‑すべ らせ.足の丸 くふ くらんだ部分へ体重 を分配す るよう指導す るo足 を後 ろ‑引っ張 り,再 び前‑滑 らせ るO これを何 回か繰 り返すo 2.膝 を閉 じる 膝 を閉 じ, この姿勢 における緊張 に注意 を向ける○歌唱のために膝 を閉 じるのではないこ
とを注意 させ るo膝 を緩めて,代 わる代 わる閉 じて, また緩める
3.腰 を回す 親指 を前に腰 の骨の上に して手 を腰 に当てるよう指導す る○親指 を後 ろへ動か し,腹部 を 平 らに しなが ら,膝 を緩めて,お尻 を下 に回す○腰 を綾 めて前 に し,回転 を繰 り返すO腰 が回 されるように,背骨の柱で持 ち上げるよう意識す る○
4.胸骨のス トレッチ 肘 を側面 に張 って,手のひ らを体の前 にまっす ぐ置 く (祈 る姿勢)o 開かれた手のひ らが 両肩 に並ぶ まで,肘 を後ろにするよう引 っ張 ることによって,両手 を別 々にす るoで きる 限 り胸郭が伸張す るよう胸骨 を上 に,そ して前 に伸 ばす よう注意す る○ゆっ くりと息 を吸 うことで, この動 きを結合す る○胸骨 は吸入の前 に上が り,声 の効率 を最大限にす るため に歌唱の行為の間中すっ とこの高い位置 を継続す るとい うことを助言するo
5.肩の回転 そjJtぞれの肩 を別 々に上 に,後 ろに,下 に,一つの連続 した動 きとして回す○両肩で同時 に肩 を前に落 とし回転 を繰 り返す0両肩 は,下 と後 ろの位置に置いて も緩んでいなければ な らないC
6.首のス トレッチ 首 と顎 を上に,前 に,首の筋肉の上 に緊張がある よう注意 しなが ら伸 ばすo首 を上に引つ 張 ることは声 のひだを解 き放つ原 因とな り. ピッチ を下 げる○生徒 たちに歌唱のために頭 を高 く,そ して まっす ぐに保つ ことを思い出させ る○
7.手の配置 各手の人差 し指で足 のズボ ンの縫 い 目に触 れるよう指導す る○両手は開いたままに し,体 の両側面 にお く,J体の前や背 中の後ろで両手 を握 りしめてはな らない0両腕 と両手が 自然
(4)レベル4:顔の表情
この姿勢の発達の段 階4では,顔の表現 に集 中す る (表6)。ほ とん どの生徒 たちが死 んだ ような表情で歌 ってい る。顔の快活 さで効果的にコミュニケーシ ョンをとることを学ぶ ことは,ほ とん どの人々に自然 にで きていない。
表6 顔 の表 現 の練 習 1.眉の起 き ①眉毛を交互に上げたり下げた りする○
上が り運動 ②口を開け,顎を下げて繰 り返す○
③頬を持ち上げ (ほお骨の筋肉),眉毛を持ち上げることで媛んだ 顎が動 くことに逆 らうOほとんどの歌は,顔を持ち上げることに
よって歌われることができる○
2.驚 き ! ① 「あ !」(「つかまえた」 といったように) と,より顔を快活にさ せて (眉や頬の筋肉を持ち上げる)言うO
②冷たい水を顔にはねかけられていることをまねするよう指導するo 3.誇張的表現 ①静かにアルファベットを叫ぶ
② 「大 きな顔」 (口や目を大 きく開 く)千,「ノJ、さな顔」 (唇をすぼ めて,眉にしわを寄せる)を,誇張的顔の表現で作る
③鏡にあなたの行動を映すo顔,両手,両腕を使 う○生徒たちから
(5)レベル5:活動的な姿勢の とり方
この練習の段階5は,̀̀ェネルギー を与 える"姿勢の発達 に集中す るO活発 な姿勢の反応は,物質的な体 において, 警戒態勢,快活 さ,伸張の感情 によって特色づけ られる (表7 )。音楽 を "学ぶ こと"は,体全体で音楽的なメロデ
ィを支 えているため,最高の表現方法 と呼ばれている。生徒 たちに,体全体で,首か ら上 とい うよ りは足 より上で歌 うよう指導す る。"垂直の空間" (前後の動 き) はこの技能において養われ るための ものであ り,側面か ら側面への動 き (または揺れ)ではない。生徒たちは,音楽 に応 じて体 を動かす ことを自由に感 じるべ きである。
(6)レベル6:精神的な姿勢の とり方
姿勢の発達の最終段 階は,思想の過程,す なわち,生徒達が歌 うための身体 的 な行為 について どの ように考 えるべ きかを必要 とす る。 これ らは,F.matthiusAlexanderの著述 に基づいている。 この人物は世紀の変わ り目に,公演 にお
虫明異砂子 ・ 黒井かお り
表7 活発 な姿勢練 習例
屋根 片足 をもう片方の足の前 に出 して立ち,前 に置いた足の上にわずかに前へ,そ して後 ろに置いた 足 にわずかに後ろ‑寄 りかかるo膝は緩めたままにしてお くo生徒 たちに,これは気づかれない で動 くことを開放的に感 じるべ き空間であることを印象付けるo
三和音進行1‑3‑ 5‑3‑ 1(ド‑ミ‑ソ‑ミー ド) を "ヤ ‑ハ ‑ハ ‑ア‑ア"で (最初 の ピ ツチはスタッカー トで,三つ 目と最後の ピッチは伸ば して)歌 う○両腕 と両手の手のひらを上 に して広げ,体の前でわずかに持ち上げて歌 う間,三和音 に向かって前かがみになるo前方の伸張 を緩めてはいけない し,アルペジオの下側で両腕 を持 ち上げてはいけないo身体的な支えを持蘇 させ るのである○両腕が側面にある状態 になるまで,フレーズの中で同 じように持ち上げること を持続 させ るための努力 をしなが ら,腕の動 きをつける方法 とつけない方法で交互 に練習す る○
フレーズの頂点か ら頂点への音楽的な線の動 きとして,この技術 を使 うよう励 ます○
相子の歩み 内部の快活 さを発達 させ るために,生徒達 に空間における音楽の拍子 を歩かせることを指導する○
これは,オフビー トに指 を鳴 らす ことによってよりいっそう洗練 されるo
身体的な身振り 音楽の流れや拍子 についての腕の動 きを等 しくす るために, 自由な流れの斜方向のカープを用い て,音楽の指揮 をす るよう指導す る,J身体の前での長 くなでるようなカープは,フレーズの方向 や伸張 を表現する○円運動 は,建物の線 または快活 さを表現す る○わずかに上へ,そ して下へ両 腕や両手 を脈打たせ ることは,根元的な拍子やメタリックな流れを表現する○生徒達が音楽の動
いて声 を失ったオース トラリアの俳優であ り,歌手で もある。Alexanderは,彼の姿勢が,声の喪失の原因となる筋肉 の圧迫を引 き起 こしたということを発見 した。そこで彼は,身体的な動 きを超 えて心の統制の感覚 を発達 させ,声の 問題を緩和 させるための方法 として姿勢を修正 し始めた。三つの基礎 となるアレクサ ンダーの要求は次の通 りである。
(1)首を楽にする。 (首の筋肉における伸張 を許すのであ り拡大 させ るのではない) (2)頭 を前に,そ して上にする。 (後ろや下‑引かないようにする)
(3)胴体 を外へ広げ,長 くする。 (背骨 を曲げることによって短 くなった t)狭 くなった りさせない。)
アレクサ ンダー ・テクニークは,容易にはで きない。その基本 を応用す ることを学ぶための学習に集中させ ること である。それは姿勢の練習ではな く,テ タニークの基本の前提の一つは何 もしないことなのである。精神的な姿勢に おいてはそれが全てである。 自分の身体や,不必要な緊張に気づ きやす くするためには基本的な原則がある。次の練 習は,身体的な姿勢の修正に向かって習慣的な精神的姿勢の発達を助ける目的のために与えられる (表 8)0
表8 精神的 な姿勢 の とり方
自由な飛朔 目を閉 じ,両足 と両腕 を外 に伸ば し,手の平は表にして,指は力 をゆるめて,背中を床につけて寝 る○
(もし,部屋がこの姿勢 を許さなければいすに楽に座るo)横隔膜で深 く息 をするよう指示 し, 自然に 呼吸が訪れることを感 じるよう指導する○この章の次の部分 において記述 されているように,ゆつ く
りと継続 した呼吸の動作 を使 う○ リラックスした呼吸 をしば らく続 けた後
,
「脚 を楽にして,そ して 膝,腰,背中,肩 を楽 にして」 といったように,固有の身体の部分を意識 させることによって,身体 的な拡張 を自分の精神的に自由にするよう指導する○身体全体の緩和に専念 させ るためにゆっ くりと .話 し, どの言葉の間にも時間をかけるつ数分間,この 自由な飛期の緩和 された姿勢 を維持する○しめつけ 次の指示において,身体 を緊張 させるかまたは締めさせる :脚 (つ ま先 を丸める),足 (膝 を閉める), お尻 (締める),両手 (握 りこぶ Lを作 る),両腕 (両側にぴんと引 く),両肩 と頭 (下に引 く)○ この 締め付けられた姿勢を5つ数える間保たせ,開放 し,そ して緊張が放置 されているように,緩和が急 に表れることに注 目させる口 自由に手足 を揺する○他の変化は, 5秒 間唇 をすぼませて緩和 させ, 5 秒 間強 く眉間に しわを寄せて緩和 させ, 5秒間歯を食い しば りあごを落 とすことによって続 く○
高 く歩 く 立つ姿勢 をとり,背筋 を伸ば し,背中を広げるように頭 を上に漂わせ ることを指導する○両肩は下や 後ろに緩和 され,両腕や両手における緊張 を意識的に捨てる○ゆっ くりとした正 しい呼吸の動作 を適 用すれば呼吸が図 られるoそこで,生徒たちに円を歩 くよう指導 し,かか とよりむしろつ ま先で先導 させる○高 く歩いている感覚で軽 く歩 くL,身体を漂 うような精神的な意図で高 く持ち上げる○止 まつ て,頭 を落 とす ことな く, または,背骨の伸張の意識 を失 うことな く,膝 を曲げて, (想像上の)何 かを拾い上げるために曲げる○最後に.頭を落 とすことなく,胴体で頭を動かすことがで きるように, 腰か らかがむ○緊張 を取 り除 き,優れた開放感を生む姿勢へ向けた精神的な姿勢 を発達 させることに
‑ 3 4 ‑
合唱の基礎能力を伸ばす指導法に関する研究Ⅰ lll.ウオーミング ・ア ップ法に関する考察
K,H.Pが述べている姿勢 と呼吸 について,呼吸 法 と発声,姿勢 と発声の相関性や重要性, また幼少 期か らの継続的な呼吸法の練習や姿勢の捉 え方の正 しい認識などを考察 した。これ らの事項については, 日本で従来なされて きた指導法 も存在 し, また今後 の方向について も日本 との大 きな相違はない と感 じ た。 ここでは,著者が最 も関心 を持 っている姿勢 と 発声の関係 を明確 にす るために,Ⅱの5「姿勢の発 達練習」 について検討 したい。姿勢の発達では,筋 肉 ・身体 ・姿勢 ・顔の視覚的な変化 による姿勢の矯 正 を示 している。胴体 (背中 ・体側)の伸張,肩 ・ 腕の準備運動,首 ・頭の準備運動,脚の準備運動 と い う流れで, 4セ ッ トを用意 し,徐 々に身体 をほ ぐ し,ス トレッチや体操 を取 り入れて,子 どもたちが 興味を抱 きやすいメニューを加 えている。特徴的な のは
,
「レベル5.活動的な姿勢の とり方」 と 「レ ベル6.精神 的な姿勢の と り方」の2項 目である。まず, レベル5の項 目では,エネルギーの与える姿 勢の方法について3例が示 されている。膝のゆるみ や動 きを伴 う開放的な空間をイメー ジして,発声す る点,フレーズの動 きと腕の動作 を利用する点,身 体内部の リズム感 ・躍動感を指で鳴 らす点,音楽の 流れを斜方向のカーブを用いて,音楽の指揮 をする よう指導 し,フレーズの方向や伸張 を表現す る点な どエネルギー と音楽の方向が一体 となった,わか り やすい指導法である。 レベル6では,ア レクサ ンダ ー ・テ クニークを取 り入れている。首 を楽 にす る, 頭 を前にそ して上にする,胴体 を外へ広げ,長 くす
るというアレクサ ンダーの基本を胴体の伸張‑肩の 準備体操一首 と頭の準備運動‑脚の準備運動の枠組 み としている。近年, 日本で も柔軟体操や呼吸法 を 取 り入れている合唱団は増えていると認識 している が,具体的にア レクサ ンダー ・テクニークを取 りい れている教育機関は大変少ない と聞いている15'。ゆ っ くりと継続 し,リラックスした呼吸の動作 を使い, このテクニークの基本の前提の一つは何 もしないこ ととあるように,緊張 を取 り除 き,優れた開放感を 生む姿勢へ向けた精神的な姿勢 を発達 させ,心の開 放 と身体の リラックスが一体 となっている点で,今 後,合唱や歌唱のウオー ミング ・アップに有効 な練 習法 となると考える。
最後 に,K.H.Pの考案 したウオー ミング ・ア ッ プ法で児童生徒の心身の成長や実態 に対応 した と考 えられ,かつ効果を期待で きる点 をまとめてみる。
1)
「呼吸」 ・
「姿勢」 のための活動 を重要視 し, 時間をかけて取 り組んでいる点。『TeachingKidsToSing』では,歌唱のためには
適切 な呼吸が不可欠であ り,そのためには適切 な姿 勢の習慣の確立が必要であるということが主張 され ている。 日本 において も,1949年,矢 田部勅書が
「姿勢 は呼吸 の源 であ り,呼吸 は声 の源であ る16'」 と述べていることに代表 されるように,合唱指導者 は呼吸や姿勢の重要性 を指摘 していた。 しか し, こ の ような考 え方 は,今か ら約60年 も前にすでに提 唱 されていたにもかかわ らず,現在の学校教育の音 楽授業や合唱団において,子 どもに対 して 「呼吸」
や 「姿勢」 を重要視 した指導が十分に行われて きて いる とは言 い難 い現状 にある
。
「呼吸」や 「姿勢」については,引 き続 き,根気強 く取 り組んでい く必 要性がある。
2)
「姿勢」 と 「呼吸」の相関作用を利用 し,筋肉の 動 きに合わせて 「呼吸」 を取 り入れている点。K.H.Pは
,
「姿勢」 と 「呼吸」が互いに深 く関連 し合 っているため,その相関作用 を利用 して,筋肉 の動 きに合わせて 「呼吸」 を取 り入れることが効果 的であると勧めている。筋肉の動 きと呼吸する際の 息の流れの間には密接 な関わ りがあ り,息を声 につ なげてい くための準備 とも考えられる。岩崎が行 な った少年少女 合唱団の実地調査 L7'においで活用 し ている団が見 られることか ら, ウオー ミング ・ア ッ プの実践 に役立つ考え方 として取 り入れることがで きるといえよう。3)楽 しい活動 を通 して 「良い姿勢」が培われるこ とを目指 している点Q
発声法について,音楽指導書では,歌唱における 重要な項 目として 「呼吸」や 「姿勢」 を取 り上げて いる ものは多 く見 られる。 しか し
,
「姿勢」の内容 に関 しては,理想の 「姿勢」について 「この ような 姿勢が望 ましい」,
「この ような姿勢 はよくない」 と いった 「型」 を提示するにとどまり,そのための具 体的な活動 を示 しているものは少ないように思われ る。 どの ような姿勢が 「適切 な姿勢」であるかにつ いては,知識 として認識 させることも必要ではある が,対象が子 どもであることを考慮すると,子 ども の感覚 に訴 えかけ,活動 を通 して自然 に身につけて い くとい うや り方の方がふ さわ しいのではないか。『TeachingKidsToSing』に掲載 されている 「姿勢」
のための練習では
,
「姿勢の ラップ」や 「姿勢のジ ングル」 といった リズムや歌唱を通 して,子 どもた ちの興味や関心 をひき,子 どもたちが楽 しく取 り組 めるような工夫が されてお り, これ らの活動 を通 し て良い姿勢 を培 ってい くことが 目指 されている。 こ のような 「呼吸」や 「姿勢」におけるアプローチの虫明異砂子 ・ 黒井かお り
仕方や,声 を出す までの重要 な準備 として位置づ け を大切 に行っている点に関して,ウオー ミング ・アッ プに取 り入れてい くべ き重要 な視点 と考え られる。
4)短時間に体全体 をほ ぐす ことので きる活動 プロ グラムが組 まれている点。
この 『TeachingKidsToSing』の中では,表3に 示 した ように, 4つの短 い活動 を1セ ッ トとして, 計4セ ッ トのプログラムが提案 されている。 これ ら は体の部分 ごとに着 目したね らいを もってプログラ ム された ものである。 この 1セ ッ トを終 えると,ほ ぼ体全体 が ほ ぐれ て い る よ うに考 え られて い る。
ウオー ミング ・ア ップの流れは表9に示す ように4 段 階か ら構成 されている。
表9 ウォー ミンク ・ア ップの流れ 1.胴体 (背中 .体側)の伸張
2.宿 .腕の準備運動 3.首 .頭の準備運動
これ まで 日本での代表的な体操 ,た とえば
,
「野 口 体操」 で は,体操 を部分的でな く,
「丸 ご と一つの 体」 として捉 えていたために, この ような流れは存 在 しなか った。 しか し,体の各部位 ごとに分けるこ とで,様 々な組み合わせが考 え られるためバ リエー シ ョンが広が り,子 どもたちが飽 きることな く活動 に取 り組める点があげ られる。 また,体全体 をほ ぐ すための一つの指標 となるため,多 くの活動 を入れ す ぎることもな く,短時間でプログラムを考 えるこ ともで き,指導者がプログラムを考 える際 にも参考 にで きる と考 え られる。なお,『TeachingKidsTo sing』で もウオー ミング ・アップにあ ま り多 くの時間をとるべ きではない と主張 されてお り, これは野 口三千 三の考 え方js)と共通 してい るO時 間の問題 は重要な条件であるといえる。
5)歌唱 に効果的に結び付 く 「表情」 を快活 にす る ための活動 を取 り入 れている点。
K.H.Pは,子 どもたちの現状 について 「ほ とん どの生徒 たちが死んだ ような表情で歌 っている」 と 指摘 している。 さらに
,
「顔 の快活 さで効果的に コ ミュニケーシ ョンをとることを,ほ とん どの人々は 行 ってい ない。」 とも述べ てい る。K.H.Pの述べ て い るとお り,
「顔の快活 さで効果 的にコ ミュニケー シ ョンをとること」 を学ぶためには, このウオー ミ ング ・ア ップ法 に,顔 による表現 を豊かにす るため の活動 を取 り入れることで,生 き生 きとした歌唱 にもつなが ってい くと考え られる。 これ らの表情 の ト レーニ ングは,通常 は,演劇 などの活舌の訓練 とし て取 り入れ られる⊥91。 しか し,演劇だけでな く,敬 唱の場合 に も,顔の表情 と声の伸 びやか さや透明感 が明 らかに相関す ることを数多 く経験 して きた。表 情の トレーニ ングは,声や呼吸ばか りでな く,発音 の明瞭 さや音色の明るさ,音楽の豊か さを助 ける手 立て となるばか りでな く,仲 間 とのコミュニケー シ
ョン作 りや メンタル面 に大 きく影響する。 日本 にお いて も, メデ ィア等で NHK学校音楽 コンクー ルの 出場校 の練習紹介 な どを見 ると,児童生徒 の合唱指 導 において,表情 を作 る トレーニ ングをウオー ミン
グ ・ア ップに取 り入れている合唱団は多数存在 して いる。渡瀬 は,発声 において共鳴腔 をつ くるための 大切 な練習 として フェイス トレーニ ングを推奨 して いる201。た とえば, まゆ毛 を最大 限上げる,鼻翼 を つ り上げる, 日をカ ッと開 く,唇 を上下 に開 く,ほ っべたを上げるといった トレーニ ングである。また, 声楽家の場合,曲の途中で頻繁 に声の出 し方や声の 表情 を変 えることが求め られるように,顔の筋肉の 体操 は,音楽家 に とっての基本である21'。K.H,Pの 提案 している顔の表現の練習の中では,特 に
,「2.
驚 き」のような感情 と動作 を連動 させた 自然な表情 か ら共鳴を見つ ける方法 は,単に顔の筋 肉を動かす 練習 よ りも呼吸 を伴 ってで きるという点で,歌唱の 際に直接的に活かせ る方法 といえよう。
6)子 どもたちが, 自主的に取 り組むことがで きる ことを目指 している点。
表9の ように, ウオー ミング ・ア ップの流れがは っきりしていることは,多様 な活動の組み合わせ方 も可能 にす る。様 々な活動 に取 り組む中で, 自分 に とって気持 ち良 く,取 り組みやすい活動 を見つ ける ことがで きれば,時間がある時にいつで もウオー ミ ング ・ア ップを行 うことがで きる と考え られる。 ま た,子 どもが リー ダー シップを発揮 し,子 ども中心 で も活動 を行 うことがで きるのではないか。た とえ ば,高学年の子 どもが中心 とな り, リー ダーシ ップ を発揮 して活動 を行 うことがで きる。子 ども主体 的 な活動 は,子 どもたちのやる気 を高めると考える。
lV.おわ りに
本稿では,Kenneth.H.Phillips著 『TeachingKids ToSing』 を基 にウ オー ミング ・ア ップ法 に関 して, 姿勢 と呼吸 を中心 に考察 して きた。phillipsが姿勢 の練習 で設定 した 目標 は,生徒 がス トレッチや柔軟 体操,動 きやすい体勢 の とり方,精神 的な注意の喚 起 を伴 った練習 を通 して,適切 な姿勢の技術 を発達
‑36‑
合唱の基礎能力を伸ばす指導法に関する研究 Ⅰ させ ることであった。筆者 も, これ までの声楽や合
唱の授業や レッス ンを通 して,正 しい姿勢 や呼吸法 の習得 に よって,学生 の声が 固 さか ら解 放 されて, 柔軟 な発声や 自由な音楽表現 に達す る場面 を体験 し て きた。教 師や合唱指揮者が,発声 の知識 だけで な く,呼吸 に関わる精神的な過程 を熟知 し,子 どもた ちの 自信 のあ る歌唱 を導 き出す ことが,合 唱指導法 の基礎 となると考 える。筆者 は,合唱や歌 唱表現 で 自分の力 を最大 限に発揮 す るため には,心技体 の3 つの視点か らウオー ミング ・ア ップに取 り組 む こ と が必要である と考 えている (図 1)。
学校教育 にお ける合唱の ゴールは何 だろ うか。合 唱 は,創 り上げる楽 しさとうれ しさ,ハ ーモニーの 豊か さ,音楽表現や フ レーズ感の豊か さ, ことばの 素晴 らしさ,声 の魅力等 々,数 限 りない喜 び を我 々 に もた らして くれる。その ゴールに到達す るため に は,ア レクサ ンダー ・テクニー クに も代 表 されるよ うな,緊張 を取 り除 き,優 れた開放感 を生 む姿勢へ 向けた精神 的 な姿勢 の発達が重要 であ る と考 える。
歌 唱や合唱には,民族や風習や風土 によって,声 の 特徴 があ る。た とえば,東洋の人た ちは民族色の強 い声 が声帯 に負担 をか ける とい う認識が強 くて,西 洋の人たちはその声 こそが特色があ っていい と考 え ている〇㌔ 声 に対す る認識や感覚 は一人 ひ と り違 う ものであ り,声や発声 の価値観 は,国や民族, 曲種 や言葉や内容 において違 うの は当然 であろ う。 しか し,その基盤 となるのは,それ を歌 う人 々の精神 的 な開放感や柔軟 さ,弾 む ような明る さであ る と思 うO 平成21年度のNHK学校音楽 コ ンクールの高等学校 講評23'にお い て,作 曲家 大 島 ミテ ル氏 は次 の よ う に述べ てい る
。
「歌 の テ クニ ックを重視 しす ぎる と自
分
の力 を
最大限発 揮 で
きる/ ▲\
心 (mental) 技 (technical) 体 (physical) 心地よい 多様な発声 咽喉に負担のな 開放感 表現技術の向上
し ヽ
自信 コントロール 自然で無理のな
楽 しさ い声
心理的なウオー 頭声的発声 体操 ミング .アップ 耳を鍛える ス トレッチ メンタルトレーニング ・和声的なハ‑ リラックス リラクセーション モニー感 瞬発力
サイキングアップ ・非協和音程 ボディーワーク
図1 合唱指導の3つの柱
歌 の気持 ちが伝 わ りに くくなる。音楽 は皆 の ため, 人生のための音楽 であって,人が音楽 を作 る。 だか
ら,豊かな体験 が重要で,身体,演 ,心 を一体化 し て歌 え る よ うに な って ほ しい。」 この発言 か らも, 歌唱 を高めてい くため に重要 なことは,技術 的訓練 だけで はな く,心 身の開放感や高揚感が支 えている
とい うことで はないだろ うか。
注
1) 品 川 三 郎
,
『児 童 発 声』
,音 楽 之 友社,1955, pp.12‑14.2)森恭子 ・横 山洋子,児童期の歌唱指導 につ いて
‑ 特 に児童期 の発声 指導 につ いて‑
,
『熊本大学教育学部紀要』, 人文科学,第33号,1984,p.41.
3)Indiana大学 で の合 唱授業 につ いては,虫 明星 砂子 「曲種 に応 じた発声」 に関す る考察, 日本声 楽発声 学会誌 第34号 (2006)の中で詳細 に述べ ているので,参照 されたい。
4)Kenneth.H.Phillips.TeachingKidsToSing.
(Belmont:ThomsonLeaning),1996.
5) Ⅱ.呼吸法 を大切 に したウオー ミング ・ア ップ は,Kelmeth.H.Phillips.TeachingKidsToSing.
pp.145‑195の翻訳 (黒井かお り ・虫明鼻砂子 ) に 基づ いて考察 している。
6) 米 山文 明
,
『声 と 日本 人 , 平 凡 社 」1,1998, p.174‑ 197を参照 した。7)エステル ・サル ダ ・リコ
,
『音楽家のための身体コンデ ィシ ョニ ング』,音楽之友社,2006,p.31. 8)前掲書4)p.145.
9)前掲書4)p.146.
10)竹内秀男
,
『段 階的な合唱指導』,教育出版,2CO2, pp.34.ll)前掲書4)pp.146‑148.
12)前掲書4)p.149.
13)リーザ ・ローマ
,
『発声 の科学 と技法』,音楽之 友社,1966,p.9.14)前掲書4)pp.153‑194.
15)ア レクサ ンダー ・テクニー クの認定講師,小 島 信子氏‑ の インタビューでは,武蔵野音楽大学が 実施 を始 め た とい うこ とであ った。 (2009年10月 28日 於 岡山大)。
16)矢 田部勤吉
,
『発声法』,音楽之友社,1949,p.7.17)岩崎 洋 一 ,児童発声 の研 究I一発声 指導
,
『福岡教 育大学紀要』,第32号,第5分冊,1982.
18)野 口三千三
,
『野 口体操 ・お もさに貞 く』,春秋 社,2002,pp.9‑21.19)鴻 上 尚史
,
『発 声 と身体 の レッス ン』, 白水社 ,虫明展砂子 ・ 黒井かお り
2002,pp.132‑133.
20)渡瀬 昌治
,
『合唱で導 く音楽授業』
,音楽之友社, 2008,pp.60‑61.21)エ ステル ・サ ル ダ ・リコ
,
『音楽家 の ための身体 コ ンデ ィ シ ョニ ング」], 音 楽 之 友 社,2006, p.87.
22)全 日本合唱連盟会報 『ハ ーモニー拍26号 (2003),
p49の中で,長谷 川冴子氏 は, ヴォイス トレーニ ングに対す る東洋人 と西洋人の認識 の違 い を述べ ている。
23)第76回NHX全 国学校音楽 コ ンクール全 国大会 高等学校 部 門にお け る全体 講評。2009年10月12
日於NHKホール。
‑ 38‑