• 検索結果がありません。

「おはなしボード」でつたえよう

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「おはなしボード」でつたえよう"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

特別支援学校(知的障害)小学部第5学年 国語科学習指導案 1 単元名 「おはなしボード」で つたえよう 2 指導観 ○ 本学級は、自閉的傾向と知的障害を併せ有する5名の男児で構成されている。全員に言語発達 の遅れがあり、エコラリアや簡単な発語のある児童が2名、発語のほとんどない児童が3名であ る。音声言語による身近な物の名称や教師の簡単な指示の理解ができるようになってきており、 絵本や文字に興味を示す児童が多く、余暇時間に進んで絵本や新聞・広告などに見入る姿が見ら れる。これまでに、教師の読み聞かせに沿って絵本の内容を身体表現したり、教師の話し掛けに 応じてパネルシアターの登場人物を動かしたりする学習や、物の名称を聞いて絵カードを指差し たり、身近な物の実物・絵カード・文字カードなどのマッチングをしたりする学習を経験してき ている。身の回りの名詞や動詞をほぼ理解し、平仮名や片仮名を読んだり自分の氏名や物の名称 を書いたりすることができる児童もいるが、自分の要求や気持ちを言葉で表現したり、進んで相 手に伝えようとしたりするまでには至っていない。 そこで、身に付けた言語の力を意思の伝達に活用することができるように、適切な要求表現の 仕方や意欲・態度を身に付けさせることが必要であると考える。 ○ 本単元は、絵本の読み聞かせや絵本の登場人物のやり取りをモデルにしての模倣活動、それを 生かして実際の生活場面で活用してみる活動を通して、要求のやり取りができるようになること をねらっている。 やり取りを身に付けるためには、日常生活に即した場面で適切な伝え方や受け止め方の学習を 積み重ね、それを実際の生活で意図的に使うようにすることが大切である。その際、自分と相手 の関係を認知することや言葉による情報の受容が苦手な自閉症児にとって、模倣により外界のモ デルを視覚的に取り入れ、表現の手段の手掛かりとして用いることができるようにすることが重 要である。さらに、自閉症児は視覚情報の認知・処理を得意とすることから、やり取りについて も視覚に訴える教材・教具を工夫することが必要である。また、やり取りする内容には、要求、 注意の求め、拒否、感想等があるが、欲しい物を伝えることにより対象物を獲得できるという点 で、要求の表現から指導していくことが、子どもにその意義や価値を理解させやすいと考える。 このようにして、要求を伝える力を、日常生活に即した場面で正しいモデルを見て模倣する活 動を通して身に付けることは、人との良い関係や人への信頼感を培い、周囲の人とかかわりを持 ちながら問題を解決していく力を育む上からも意義深いものである。 ○ 指導に当たっては、やり取りする2つの場面(絵本の読み聞かせ場面、生活場面)を1時間の 中に設定する。絵本の読み聞かせでは、児童が遭遇しがちな要求内容でせりふや場面の繰り返し がある創作絵本を用い、ペープサートを使って登場人物の動きやストーリーを楽しみながら、要 。 、 、 。 求の仕方のモデルを見せる その後 せりふをまねして劇遊びを行い 要求の仕方の練習を行う 生活場面では、学習プリントの時間と好きな活動を楽しめるお楽しみタイムの中に児童が要求の 必要に迫られる場面を設定し、学習した要求の仕方をすぐに自分自身の要求の表現として使用さ せ、実際の要求がかなう成功体験を積むことができるようにする。 また、やり取りを促すために、吹き出しの中に絵や文字のカードをはって文を作り、会話を視 覚的にとらえることのできる教具である「おはなしボード」を用いる。文の構成を理解させるた めに、使用するカードを絵から文字へ変えたり、個の特性に応じて、ボードを見ないで話すよう にさせたり、筆談形式のおはなしメモに移行させたりする。また、相手の肩をたたいて伝えるよ うにすることで相手意識を高めるようにさせる。 要求の内容については、具体物の要求から、他者による支援の要請、他者の行動の制限へと場 面を広げていく。 3 単元の目標 ○ 絵本の画面やペープサートの動きを見ながら、絵本の読み聞かせを聞くことができる。 ○ ペープサートを使って 「くまくんよかったね」の劇遊びをすることができる。、 ○ 絵本の読み聞かせと生活場面において、おはなしボードを使って要求文を作り、相手に伝える ことができる。

(2)

4 指導計画(全10時間) 第1次 先生と一緒に絵本のまねをして劇遊びをしよう(「○○をください」) 3時間 1 くまくんのペープサートを動かしてみよう 2 「プリントをください」のまねをしよう 3 ペープサートで1の場面の劇遊びをしよう 第2次 友達と劇遊びをしよう( 来てください 「教えてください )「 」 」 4時間 1 「きてください」のまねをしよう 2 ペープサートで2の場面の劇遊びをしよう 3 「おしえてください」のまねをしよう 4 ペープサートで3の場面の劇遊びをしよう 本時 第3次 ペープサートで劇遊びをしよう(「静かにしてください」) 3時間 5 本時指導の考え方 前時は 「教えてください」の場面のペープサート劇をしたり、生活場面で「○○をください」、 「丸を付けてください 「教えてください」などの要求を伝えたりすることができた。また、書い」 、 、 。 て伝える 話して伝えるなど 個々の能力を発揮した方法で伝える姿が見られるようになってきた しかし、要求の表出には教師の声掛けや指差し支援が必要で、自分から進んで要求したり、要求を 伝えることに慣れたりするまでには至っていない。そこで、本時は 「教えてください」の要求の、 仕方を身に付け、本時後半の生活場面でも使うことができるようにしたい。 そのためには、まず、絵本の読み聞かせにおいて、分からない文字を教師に教えてもらう場面で あることを理解させ、ペープサート劇で主人公の要求の仕方を模倣する。次に、おはなしボードを 使って要求文の内容やボードを渡す相手を明確にした要求を行う。さらに、学習プリントの内容の 工夫により教えてほしいという要求に迫られる場面を設定し、その要求が実現する経験をすること で 「教えてください」と要求することの良さを感じさせ、進んでおはなしボードを使ったり使い、 方に慣れたりすることができるようにしたい。 6 本時のねらい ○ 絵本やペープサートを見ながら 「くまくんよかったね」の読み聞かせを聞くことができる。、 ○ 登場人物のペープサートを動かして3の場面の劇遊びをすることができる。 ○ おはなしボードを使って「○○をください」や「教えてください」の要求を伝えることができ る。 7 評価の観点(太枠は本時の個別目標) 【評価1】 A児 B児 C児 D児 E児 絵本の読み聞かせにおいて ア 読み手や絵本の画面を時々見ながら聞くことができ る。 イ 読み手や絵本の画面を見ながら聞くことができる。 ウ ペープサート の動きを追視しながら聞くことができ る。 エ ペープサート の動きを追視したり 身振り手振りを伴 わせながら聞くことができる。 オ ペープサート の動きを追視したり 身振り手振りや発 声を伴わせたりしながら聞くことができる。 【評価2】 ※評価基準 教師と一緒に…( )、教師の声掛けや指差しで…( )、一人で…( )a b c A児 B児 C児 D児 E児 劇遊び①(ペープサート劇)において ア 登 場 人 物 のペープサートを 持つことができ る。

(3)

( ) ( ) ( ) ( ) イ 登場人物のペープサート を持って動かすこと b b a a ができる。 ( ) ウ 登場人物のペープサート をストーリー に合わ b せて動かすことができる。 【評価3】 ※評価基準 ①教師と一緒に…( )、教師の声掛けや指差しで…( )、一人で…( )a b c ②要求文のカード1枚: おしえて」…( 枚 、「 1 ) 要求文のカード2枚: おしえて」+「ください」…( 枚)「 2 ③要求文のカード:絵カード(文字入り)…(絵 、文字カード…(字)) A児 B児 C児 D児 E児 劇遊び②(おはなしボードを使った劇)において ア お は な し ボード にカードを は る こ と が で き る。 イ おはなしボード にカード をはり、ボードを指 (c・ 枚)2 ( ・ 枚)a 1 ( ・ 枚)a 1 差して伝えることができる。 (絵、字) (絵) (絵) 枚) 枚) ウ おはなしボード にカード をはり、ボードを手 ( ・b 2 ( ・b 1 掛かりに話して伝えることができる。 (絵、字) (絵) 【評価4】 ※評価基準 ①教師と一緒に…( )、教師の声掛けや指差しで…( )、一人で…( )a b c ②要求文のカード1枚: ○○を」または「おしえて」…( 枚 、「 1 ) 要求文のカード2枚: ○○を」または「おしえて」+「ください」…(「 2 枚) ③要求文のカード:絵カード(文字入り)…(絵 、文字カード…(字)) 生活場面 (学習プリント・お楽しみタイム) A児 B児 C児 D児 E児 でのおはなしボードを使った要求の表出にお いて 枚) ア おはなし ボードにカード をはることができ ( ・a 1 る。 (絵) ) イ おはなし ボードにカード をはり、ボード を ( ・a 1枚 指差して伝えることができる 。 (絵) ) ウ おはなし ボードにカード をはり、ボード を ( ・b 2枚) ( ・b 1枚 手掛かりに話して伝えることができる。 (字) (絵) ) エ おはなし ボードにカード をはり、ボード を ( ・b 2枚 手掛かりに書いて伝えることができる。 (字) 8 準備物 、 、 ( 、 、 、 )、 、 ①スケジュール表 ②創作絵本 ③ペープサート くま うさぎ ぞう ねずみ ④イーゼル ⑤おはなし ボード、⑥絵カード(文字入り 、⑦文字カード、⑧話者Ⅰ(くま 、⑨話者Ⅱ(児) ) 童の顔写真 、⑩お面・ペンダント(うさぎ、ぞう、ねずみ 、⑪学習プリント、) ) ⑫筆記具(鉛 筆、鉛筆削り機、消しゴム等 、⑬タイマー、⑭お楽しみタイム用教材(用紙、折り紙、クレパ) ス、型はめ、ジグソーパズル 、絵本等 、⑮プリント提出箱、⑯話を聞く時の約束の図、⑰おは) なしメモ(B5サイズ、B児使用)

(4)

9 学習展開 教材教具 活動内容 支援方法・留意点 ① 1 スケジュール 表を見て、学習の見 ・ 絵本読 み→劇遊び→プリント→お楽しみタイム →先生「 通しを持つ。 のはなし」の学習の流れを写真と文字とで示す。 導 ・お楽しみタイムは好きなもので 遊べる時間であることや ⑬ タイマー の音で活動を終え片付けをすることを 、スケジュ ール表の写真を示して確認させる。 2 絵本の読み聞かせを聞く。 入 ③ ( )ペープサートを見て、登場人物1 ・登場人物の名前(くま、うさぎ、ねずみ、ぞう)を復唱 を想起する。 させる。 ⑯ ( )「くまくんよかったね」の読み ・話を聞くときは座って聞くことを図示して約束する。2 ②③ 10 聞かせを聞き、あらすじをつかむ。 ・絵本はイーゼルに置いて、ペープサートの操作でせりふ 一 分 の話者や人物の動きを表現する。 ④ ・通読することで毎場面同 じ人物が登場することに気付か せたり、繰り返しのせりふをリズミカル に強調して読むこ とで印象付けたりする 。 斉 3 3の場面の劇遊び( 教えてくだ「 ②③ さい」の模倣)をする。 ・T1がくま、T2がうさぎとぞうのモデル演技を行う。 ④⑩ ( )教師がペープサートを動かす様 T2はどちらの 役を演じているか 分かるよう、片面ずつに1 子を見る。 うさぎとぞうが描かれたペンダントを付ける。 学 、 。 ・せりふの文字を吹き出しにはり 視覚的にとらえさせる ③ ( )教師の話に合わせて ペープサー2 ・ストーリーに合わせ、教師と一緒にくまのペープサート トを動かす。 を動かす。 習 ・ぞう役の児童はお面を付け、小道具の文字カードをくま ⑩ に渡すよう、手を添えて支援する。 展 ・うさぎはペンダント を付けさせる。 ・出番以外は椅子に座って待たせる。 ⑤⑥ ( )「おしえて 「ください 」の絵カ ・絵本の挿絵の吹き出しをモデルとして提示する。3 」 ⑦⑧ ード(文字入 り)をおはなしボー ドの吹き出しにはる。 ⑩ ( )おはなしボードをぞう先生役の ・T2がぞう先生役を行う。T1がボードを先生に差し出4 教師に差し出す。 し、ぞう先生がヒントカードを渡すモデルを示す。 ・文字を読むとき棒読みになる児童には、ボードを確認さ せた後は伏せ、自然に話せるようにする 。話せない時はボ 開 ードを見て確認させる。 ・おはなしボードを差し出したことでぞう先生が教えてく 、 ( ) 。 れたことを 小道具 ヒントカード を提示して確認する ⑨ ・おはなしボードの話者をくまから児童の顔にはり替え、 劇遊びが終わり個別学習になることを知らせる。 《おはなしボード》 4 学習プリントをする。 ・鉛筆、鉛筆削り機、消しゴムは教師が保管し、要求が必 / 25 ( )個別学習の場に席を移動する。 要な機会を作る。 分 1 個 ( )おはなし ボードを使って、鉛筆2 ・学習プリントを配付する 「教えて」と教師に要求させ。 ⑪ 別 や消しゴム、鉛筆削り等、必要な る機会を作るために、一人一人違 う内容のプリントを使用 ⑤⑥ 学 物をもらう。 する。 ⑦ 習 ・要求が出せない時は、カードコーナー (鉛筆、消しゴム ⑫ など必要な物のカードをはったついたて)を見せ、必要な

(5)

物を選択させる。欲しい物がある様子が見えたら、カード を取ってはるように、声掛けや指差し支援をする。 ⑰ ・発語がなく、紙に要求を書いて伝える児童は、おはなし ボードと同じ様式の用紙「おはなしメモ (」 B5判)を使用 させる。書けない時は、おはなし ボードをモデルにさせた り、声掛けや指差しをしたりする。 ( )プリントに平仮名・片仮名・線 ・プリントの答えが書けないときは、絵本や文字のヒント 個 展 3 を書く。 を見せたり、答えを口頭で教えたり、赤ペンで先導したり ・A児、B児−登場人物や動物の名 する。 前書きや要求文の視写 ・席を立って他の友達の答えを見に行ったり、プリントを 、「 」 、 別 開 ・C児−登場人物の名前の視写 たたいたりする児童には おしえて のカードを指差し ・D児−登場人物の名前のなぞり 教師に尋ねるようにさせる。 ・E児−線のなぞり ・プリント の丸付けを要求しない児童には 「まるをつけ、 て」のカードを指差し 「まるをつけてください」の要求、 を出させる。 学 ⑮ ・プリントが終わったら、プリント提出箱に入れさせ、活 動の区切りを明確にさせる。 5 好きな活動を選んで遊ぶ。 ・好きな活動は教室内で静かにできる内容とする。絵本を 25 (お楽しみタイム) 読む、絵や文字を書く、折り紙を折る等、日頃児童が好む 習 ( )絵や文字カードの中から好きな 活動の道具を準備する。1 分 活動の道具を選ぶ。 ・カードコーナーを指差し、筆記具や折り紙、本などのカ ⑥⑦ ードの中から、必要な道具を選ばせる。カードは、絵カー 、 。 ドと文字カードを準備し 児童の実態に応じて使用させる 《カードコーナーの選択肢カード 左:文字入り絵カード、右:文字カード》 ⑤⑨ ( )おはなしボード(または、おは ・必要な物のカードをおはなしボードにはって 要求文を作2 ⑭⑰ なしメモ)を使って、活動に必要 ったり、おはなしメモに要求文を記入したりするよう 、指 な道具をもらう。 差しや声掛け支援をする。 ⑬① ( )タイマーの合図まで遊ぶ。3 ・お楽しみタイムの終了や片付けができない時は、スケジ ュール表のタイマーの絵を示し確認させる。 / 一 ま 6 先生の話を聞く。 ・おはなしボードを提示し、それぞれ欲しい物を手に入れ ⑤ ・本時のまとめと次時の学習の予告 たことを確認させる。 斉 と 学 め を聞く。 ・次時も絵本を読むことを知らせる。 ② 習 5 ・スケジュール 表で本時の全活動が終了したことを確認さ ① せ、終わりのあいさつをする。 分

(6)

教室内配置図 10 棚 黒 板 教 ※○は椅子、 は机 師 教 絵 本 机 T2 T1 師 イーゼル B C 〈一斉学習の場〉 机 (待機席) A D E ・絵本の読み聞かせ ・本時のまとめ 配 ※机は児童の後ろに配置 膳 個別学習 台 の道具 ○C A○ ○ 〈個別学習の場〉 T1 T2 D B○ ・学習プリント ○E ・お楽しみタイム 棚 個別学習 の カード

参照

関連したドキュメント

見た目 無色とう明 あわが出ている 無色とう明 無色とう明 におい なし なし つんとしたにおい つんとしたにおい 蒸発後 白い固体

なぜ、窓口担当者はこのような対応をしたのかというと、実は「正確な取

在させていないような孤立的個人では決してない。もし、そのような存在で

 このような状況において,当年度の連結収支につきましては,年ぶ

「1 つでも、2 つでも、世界を変えるような 事柄について考えましょう。素晴らしいアイデ

としても極少数である︒そしてこのような区分は困難で相対的かつ不明確な区分となりがちである︒したがってその

以上の基準を仮に想定し得るが︑おそらくこの基準によっても︑小売市場事件は合憲と考えることができよう︒

VREF YZのQRは Io = 30 mA になりま す。 VREF ?を IC のでJKする./、QR のæç でJKするような èとしてGさ い。をéえるQRとした./、