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形態実験 : 多層輪転運動跡

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Academic year: 2021

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(1)Title. 形態実験 : 多層輪転運動跡. Author(s). 今井, 憲一. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 25(1): 107-119. Issue Date. 1974-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4668. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 今井憲一:形態実験=多層輪転運動跡 . ‐. 形態実験=多層輪転運動跡 今. 井. 憲. 1=今回の形態実験に ついて いわゆる輪転曲線の作成には, 平面上で歯車状の動円をこれも歯車状の定円や定楕円に噛合わせ て動か し, 動円内の設定点の運動軌跡を直接描く方法がある, また, このような用具を使用 しな い. 場合には, 平面上で定円や定直線に接する動円の運動を想定 し, その動円の円内, 円周上, 円外な どに設定 した点の軌跡を作図する方法によるのが普通である,. 平面上で輪転曲線を作成するこれらの方法では, 動円や定円および定楕円な どを完結 した図形と. して 取 扱う と い う 共 通 性 が み られ る が, ひ る が え っ て 考 え る と, こ れ らの 図 形 も, い っ て み れ ば 一. 定条件における運動によっ て生じたものである,. こ の こ と は, 通常, こ れ らの 図 形 を 作 図 す る 際, そ の た め の用 具 に よ っ て 運 動 の 軌 跡 と して 描い て い る こ と か ら容易 に 判 断 で き るの で あ る,. つまり, 円は, 輪転運動の軌跡であり, 楕円もまた, 楕円器によっ て作図すると直ちに明瞭にな. る よ う に, 運 動 の 軌 跡 な の で あ る.. さて, いうまでもなく輪転運動は, 機械運動の根幹に位置しているものであるが, いわゆる輪転 曲線とよばれているような曲線形態の作成にあたっ てこれを活用できれば,.これまで の よ う に 動 円や定円な どの完結 した図形を平面上で取扱う方法に対して, 運動そのものを形態発生の基礎要因 と して 扱 え る こ と に な る.. このようなことか ら, 今回の形態実験は, 実際の輪転運動を多層に してそれぞれに異なっ た輪転 速度を与え, また, 輪転方向を同一あるいは異ならせたとき, それらの輪転運動が互いに干渉 して どのような形態となり, さらに, それらの形態群は, い かなる系統性を示すものであるかをいささ. .した もの で あ る か で も あ き らか に しよ う と して, 実 行 .. )単振動間歌跡 (ベ ソジュラムパター ソ) およ び2 )回転体等高 なお, 本実験は, すでに紹介 した1 線図試作と同じく, 形態実験の基礎と して, 可動性, 可変性とでもいうべき動的要因を据えようと す る こ と に 基 因 して い る も の であ る,. ) 北海道教育大学紀要, 第22巻第1号, 第1部C. 1 2 ) 北海道教育大学紀要, 第23巻第1号, 第1部C,. つぎに, 実験過程を記 し, これまでに得られた形態を示 した い。. 2=実験過程. ①実験用機器の設計・製作 かたちあるものをつくる場合, 機器を活用することは, 特殊なことではない. しかし, 形態実験のための機器の活用は, 何よりも未知の形態を探索する立場か らの必要性にも とづくものであるから, あ らかじめ定めたある特定のかたちあるものを量産するために機器を活用 す る こ と と は, 異 な っ て い る の で あ る, 107.

(3) . 今井憲一:形態実験=多層輪転運動跡 したがっ て, 形態実験のための機器は, それが, い かに単純な機構のものであっ ても, 多数の未 知の形態を生み出すことが可能でなければならないのは当然である, こ の よ う な こ と に 配 慮 して, に実験のために必要な機器の設計・製作にあたっ ては, つぎの諸点 を条件とした. すな っち, ◎正確な輪転運動をする回転器をつくること-① ◎一定時間に整数の異なっ た輪転速度で運動をする数種類の回転器をつくること÷② e各回転器は, 同じ形状とし, 小型, 軽量にする-③ ◎それぞれの回転器を, 相互に着脱自在にできること-④ ゅ半径設定が, 自在にできること-⑤. ◎各回転器の運動方向は, 右回転, 左回転ともに可能であること-⑥ ◎取扱いにおい ては, 難度がすくないこ と-⑦ e運動軌跡の記録ができるものであること-⑧. ◎耐久性があること÷⑨ な どである, また, これらの条件によ る実験用機器の実際の設計・製作は, 専門家の協力を得て行 な っ た.. ②製作した実験用機器の性能 ●電動式. ◎運動速度は, 60秒で1回転, 2回転, 4回転, 6回転, 8回転の5種類のものを各1器, m ま で. ◎半径設定限度は, 各回 転器ともloom ◎各回転器を, 相互に着脱可能, ◎運動方向は, 各回転器とも右回転, 左回転に切り替え可能, ◎軽合金および一部鋳鉄製.. の運動軌跡記録のための 光源設置可能. o各回転 器は, 同一形状.. ③運動軌跡の記録方法. 暗室中で実験用機器を作動させ, 最上層の回転器に設けた小光点の運動を, 通常の写真撮影法に. よっ て記録する方法.. ④実験=第1段階の基本条件. 前記 した実験用機器および運動軌跡の記録方法の準備をもとにすると, 半径移動, 回転器の組み 立て替え, 運動方向の組み合わせ方, 軌跡を記録するための小 光点が単点か多 点かな どの諸要素の. 結びつけによっ て極めて多数の結 びつけ方が成り立つが, 実験の最初の段階は, つぎのような条件 で 実 行 す る こ と と した,. ◎最下層の輪転速度を60秒で1回転と し, 運動方向を右回 転とする. ◎上層に設ける回転器の運 動方向は, 右回転, 左回転ともに取扱う.. ◎異なっ た回転数の回転器を2層, 3屠, 4層, 5層に組み立て, それぞれの場合 の輪転運動の干渉軌 跡を単点で記録する, ◎単 点光源の位置は, 最上層回転器の回転中 心軸上に設けるものと, 最上層回転器の回転中心軸か ら60mmの も の の2種 類 と す る,. ◎半 径 移 動 は, omm (中 心 点), 15mm, 30mm, 45mm, 60皿 の 5 段 階 を 設 定 す る, た だ し, 多 層 に し. 使用する半径移動段階は15mmか た輪転運動 の半径がす べてommの場合は, 実際には点であるから, . らの4段階とする, 108.

(4) . 今井憲一:形態実験=多 層輪転運動跡. ●形態は, 無 彩色で表示する. ⑥2層および3層の系一種一個について ‐ 前項④の条件によっ て現在までに実験した部分は, 2層および3層の輪転運動跡に 関 し て で あ る.. つまり, 2層では4系統8種 (各系統2種) 64個 (各種8個) の形態, 3層では12系統48種 (各系統8 種)384個 (各種8個) の形態を得たことになる,. ここでいう系とは, 異なっ た輪転速度をもつ回転器の組み立て方についてのものであり, たとえ ば, 2層組み立ての場合に最下層の回転器を1回転のものと定めたとき, それと残り4種類の回転器 との組み立て方が4系統あることを意味している,. また, 種とは, 各系における各回転器の右回転, 左回転の組み合わせ方についてい う も の で あ 5m り, さらに, 個とは, 各種における1 mごとの半径移動のそれぞれの段階で前項④で設けた2種類 の光源位置によっ て出現する形態に ついて名 づけたものである, ⑥2層および3層の輪転運動跡一一別図. 2層および3層の系一種一個にもとづいて得られた総計488の形態は, 別図に示すものである, 3=これまでの実験から 別図に示 した形態群は, 本実験のために準備した機器によっ て出現するであろう形態のすべてで はない. む しろ, 現在までに得られたものは, 実験の最初の段階でのものとするのが適切と考えら れる, しか し, ここに示した実際の輪転運動によっ てできるこれらの形態群は, 回転数,運動方向, およ び 半 径 が 要 因 と な っ て 発 生 して い る と 言 っ てよ い で あ ろ う, した が っ て, そ の 要 因 の う ち の い. づれかを変えると, 形態は, 常に変化すると判断できる, また, 異なっ た回転数をもついくつかの輪転運動の組み合わせと運動方向を定めて, 半径のみを 段階的に変えると, 出現する形態は, 連続的な変化を示すことになる.. このように して出現する形態は, すべて, 常に整っ た対称性であり, 形態の連続的変化にも著 し い ものがある. さらに, 同系であっ ても回転方向がすべて右回転の場合の形態と左回転のある場合 との形態はかなり違っ たものとなる, しか し, 異なった回転数の回転器を どのように組み合わせて も, すべての運動方向が右回転であれば, それぞれの組み合わせによっ てできる形態には, 何等か の共通性があることも見落とすことはできない, そ して, 回転器がたとえ3層に組み立てられたと. しても, 光源位置を最上層回転器の中心軸上に設けると, それによっ てできる形態は, 2層組み立 てで光源位置が中心軸から6 0m mに設けた場合にできる形態とさして 異なるものでないこ とも事実で あり, こ れ らの 形 態 は, ほ と ん どが 花 形 と で も 呼 ぶ も のに な っ て い る,. ともあれ, ここに示したような形態の連続的変化について推し測るとき, 先ずもっ て形態の可変 的な側面を強く印象 づけられるし, それは, 形態が本来備えている特質のひとつではあるまいかと. 思 わ れ る の で あ る.. 本実験のために 必要な機器の設計・製作に際しては, 関野幸七氏 (函館・三幸機械製作所) の並々ならぬ協力を いただいた. 氏には, 再度の設計変更と機器改造についても快く応じていただいたことを明記し, 女末 で は あ る が, 深く感謝の意をあらわしたいと思う,. (本学助教授・函館分校). 109.

(5) . . 2個 多層 輪 転 運 動 跡 = A-1= 4系統一8種‐3. 2個 多層 輪 転 運 動 跡 = A-2= 4系統-8種-3. 2層の輪転運動がつくる軌跡一光源位置=最上層回転器の回転中心軸上. 0 mm 2層の輪転運動がつくる軌跡一光源位置=最上層回転器の中心軸から6. 0→2層目の回 転数、◎印 は、 左回転方向を示す。. o→2層 目の回転数、◎印は、 左回転方向を示す。. 0→1層目の回転数. 0→1層目の回転数. ;. 2. ◎2. Q. O. ◇. ○. ; ◎4. ,. 6. 〇. ⑨. ③. ①. 八″U. O. ○. 4. ◎4. O. ◎. 6. ◎. ⑨. 齢. 簿. ◎. ◎. 参. 歩. ◎. ◎. ◎.

(6) . . ◎6. ◎6. . I. 8. 〇. 多 層 輪 転 運 動 跡 ; B-1;12系統一4 8種-1 9 2個 3層の輪転運動がつくる軌跡-光源位置=最上層回転器の回転中心軸上. 8二呈露諺圏麗} ‐柳は 、左回転を示す 。 0→1層目の回転数. 4 ‐. ,. ◎. 巻. ◎. ◎. ◎. 8. ◎8. 2. ◎. ◎8. 多 層 輪 転 運 動 跡 = B‐2=12系統一4 8種.19 2個 3層の輪転運動がつくる軌跡-光源位置=最上層回転器の中心軸から60 mm. 8二言橿驚冨酸 ドE は P 、左回転を示す 。 0→1層目の回転数. 4. ⑱. 2. ◎. ◎.

(7) . 4 2. 4 ヰ. ◎. 1. 4 ^ Z 1. 1. 士 1. ^ b. 6. ^ 2. 2. 4 ^ Z. 1. ^ b ^ Z 1. ^ b ^ Z 1. 6 【 1. ⑥. ′′ 1へ. ; ) (Uii.

(8) . . ◎. ⑨. ③ . . . . . . . . ◎. ⑳. 8 2. 8 2. . 02. . ◎. ⑲. 8 ヰ. を. 1. 8 2. ^ Z. ⑳. ◎. . ◎ . ◎. ◎. ⑥ .

(9) . 2 4. . 琴 .2 ・4. . 器. ◎. ⑳. . . ◎. ⑳. . . 1. 6 4. 2 i - 1. 6 4 1. 6 4. . ◎. ◎. ◎. キ ー 1. ⑳. ◎. ◎. . 6 千. 1. ○. ◎. . ◎.

(10) . . 6 4. 総. . . . 1. 8 十 一. ◎. 8 4. 8 4. . . ◎ イ ー .. ⑩. . ⑳. ⑩. ⑩◎. 8 4. ◎. ◎. ◎. 鯵総. 1. 8. ◎. 4. ◎. . . 8 4. . ◎. 2 6. . ◎. . ※ き ※ ※. 毎 ※. . ◎. 嫌 .

(11) . 2 6. 2 6. . . ◎. ◎. ◎. 2 6. 2 6. ≠ .. ◎ . ◎. ◎. ◎. ⑩. ◎. 4 1 1. ◎. ◎. ◎. . 4 可. ◎⑩. 4 6. ◎. ◎. 薄 ◎奪. ⑨ .

(12) . ◎蒋. ◎. ◎. ◎ ◎. . ◎. . . . . ① ① -. キト. 一の 1 ー. 愈◎ $ ◎ 愈 ◎ ⑩ 鱒 ◎. ◎. ◎. 篤. ◎. $. . ⑩. . . 穣. ◎. の め. の め. . . .

(13) . 端も. . 2 8. 2 8. 2 8. 4 8. . . 簿. ◎. ◎. ◎. . ◎. ◎. ⑩. ◎. 欝. . ◎. . . ⑩. 1. 4 8 1. ◎. 2 8. 簿 簿 . 2 8. . ◎. 1. 2 8. ◎. 簿 穆 ◎. . 1. 4 研. ◎4. 8. ◎ ◎. 謬. 総. ◎ ◎. 轡. 総. 衝.

(14) . 等. 桝. . ◎ ◎. ◎. ◎. キト. . 富麗. 簿 轟 蒋 ◎ ◎ ◎ . ◎. . ◎. . . ◎. ◎. . . の め. の め1. ◎. ◎. . の め 「 ◎. ◎.

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