• 検索結果がありません。

り, 到 底 容 認 できるものではない ( 本 答 申 では 添 付 資 料 は 省 略 ) (2) 意 見 書 ア 任 意 団 体 という 弁 明 に 対 する 反 論 処 分 庁 は, 過 去 の 法 人 文 書 開 示 決 定 処 分 で, 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 が 保

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "り, 到 底 容 認 できるものではない ( 本 答 申 では 添 付 資 料 は 省 略 ) (2) 意 見 書 ア 任 意 団 体 という 弁 明 に 対 する 反 論 処 分 庁 は, 過 去 の 法 人 文 書 開 示 決 定 処 分 で, 千 葉 司 法 精 神 保 健 研 修 会 が 保"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

諮問庁:国立大学法人千葉大学 諮問日:平成27年8月3日(平成27年(独情)諮問第35号) 答申日:平成27年11月20日(平成27年度(独情)答申第57号) 事件名:特定の祝賀会に関する文書の不開示決定に関する件 答 申 書 第1 審査会の結論 別紙1に掲げる文書(以下「本件対象文書」という。)につき,法人文書に該当し ないとして不開示とした決定は,結論において妥当である。 第2 異議申立人の主張の要旨 1 異議申立ての趣旨 独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律(以下「法」という。)3条の 規定に基づく開示請求に対し,平成27年6月9日付け千大総第195号により,国 立大学法人千葉大学(以下「千葉大学」,「処分庁」又は「諮問庁」という。)が行 った不開示決定(以下「原処分」という。)について,その取消しを求める。 2 異議申立ての理由 異議申立人が主張する異議申立ての理由は,異議申立書及び意見書の記載によると, おおむね以下のとおりである。 (1)異議申立書 原処分を取り消して,対象情報はさらに特定し,請求した情報は全部開示する, との決定を求める。 情報の検索が不十分であるか,または,対象情報が情報公開の対象外であると判 断することが違法である。 実際に,千葉大学精神医学教室100周年記念祝賀会は処分庁の事業として行な われ千葉大学精神医学教室にかかる記念式典であり,千葉大学精神医学教室開設 百周年記念事業実行委員会は国立大学法人千葉大学の中に設置されていた組織で ある。くわえて,処分庁が言及した千葉大学精神医学教室開設百周年記念事業実 行委員会の他に,少なくとも,千葉大学精神医学教室百周年誌編集委員会も千葉 大学医学部附属病院精神神経科内に存在する(添付資料1)。他にも存在すれば, 特定して明示すべきである。 千葉大学精神医学教室開設百周年記念事業実行委員会や千葉大学精神医学教室百 周年誌編集委員会の文書も千葉大学の法人文書である。 当該イベントには,特定精神科医が名誉ゲストとして出席した(添付資料2)。 当該精神科医は,精神障害者でない男性を精神障害のため強制入院させるべきと 判断したことで患者の人格権を侵害したこと等により,特定年Aに裁判所から賠 償金を支払うことが命じられた(添付資料3~5)。 本件に法の適用を除外したのは,処分庁が,千葉大学精神医学教室開設百周年記 念式典へ,近年に権威を失墜した精神医学の世界的権威を講演者・ゲストとして 招待していたという事実に係る具体的な情報が公になることをおそれたからであ

(2)

り,到底容認できるものではない。 (本答申では添付資料は省略) (2)意見書 ア 任意団体という弁明に対する反論 処分庁は,過去の法人文書開示決定処分で,千葉司法精神保健研修会が保有す る文書,2014年度千葉大学亥鼻祭実行委員会が保有する文書を法人文書と して特定した(添付資料6)。その事実にもかかわらず本件の判断を示したこ とは法人文書該当性の根拠という点で整合性が担保できていないと言わざるを 得ない。 千葉司法精神保健研修会も2014年度千葉大学亥鼻祭実行委員会もともに, 任意団体であるだけではなく,千葉大学に存在するあるいは存在した任意団体 である。よって,それら任意団体の保有する文書は,国立大学法人千葉大学と いう実施機関の保有する法人文書となったわけである。 そこで,千葉大学精神医学教室開設百周年記念事業実行委員会,千葉大学精神 医学教室百周年誌編集委員会についてである。処分庁の理由説明書によるとー 千葉大学精神医学教室百周年誌編集委員会という任意団体は千葉大学精神医学 教室開設百周年記念事業実行委員会という任意団体に存在する任意団体である そうである。そして,異議申立書に記載したことと前述の処分庁からの理由説 明とから,千葉大学精神医学教室開設百周年記念事業実行委員会も千葉大学精 神医学教室百周年誌編集委員会もともに千葉大学内の任意団体であると認めら れる。それでもなお,千葉司法精神保健研修会も2014年度千葉大学亥鼻祭 実行委員会もともに千葉大学内の任意団体であるにもかかわらず,千葉大学精 神医学教室開設百周年記念事業実行委員会も千葉大学精神医学教室百周年誌編 集委員会もともに千葉大学外の任意団体であるという主張は失当である。また, 当該事業があくまで当該教室の卒業生が任意で開設百周年を祝祭したのではな く学校行事として開催したということは,処分庁の附属図書館が所蔵する千葉 大学精神医学教室百周年誌やその付録DVDを見れば一目瞭然である。 イ 任意団体からの文書 仮に千葉大学精神医学教室開設百周年記念事業実行委員会と千葉大学精神医学 教室百周年誌編集委員会とがともに千葉大学外の任意団体と判断されたにせよ, 処分庁は,過去に当該団体から当該祝賀会における写真の提供を受けて処分庁 のウェブサイト上に教室案内の写真館の記事としてアップロードしていた事実 がある。本件の意見書作成時点でも,レジナビフェア,医局説明会,そして, 何よりも,同門会の写真が同ウェブサイト上に写真館の記事としてアップロー ドされているのである(添付資料7)。なお,写真館は,古い記事を順次削除 していく性質のようであるが,いったん法人文書として保有した物は法人文書 として扱われるため,開示請求書にあるとおり,本件祝賀会の写真も対象文書 として特定すべきであり,万一,その写真が廃棄されていたとしても,当該文 書を廃棄したという旨の法人文書(いつ誰がどこでなぜどのように廃棄したか を示す廃棄記録などが考えられる)を特定すべきである。教室案内の写真館の

(3)

記事を執筆した職員のパソコン内の画像ファイルや紙媒体の写真を綴じ込める ようなアルバム・ファイル類も探索すべきである。また,千葉大学精神医学教 室百周年誌編集委員会を含む千葉大学精神医学教室開設百周年記念事業実行委 員会の保有する文書もそれらに類する機関の保有する文書も当然に処分庁の法 人文書として特定すべきである。 ウ 異議申立書の添付資料1について 異議申立人は,当該書籍を法人文書として開示対象に含めよという趣旨で添付 したのではなく,異議申立書に記載したとおりに,提出箇所に言及されている 記述内容を本件異議申立ての論拠の1つに据えたのである。 (本答申では添付資料は省略) 第3 諮問庁の説明の要旨 1 本件事案の概要 本件は,異議申立人が本件対象文書について,平成27年5月8日付け法人文書開 示請求書にて開示を求めたことを受けて,同年6月9日付け千大総第195号により 全部不開示の決定(原処分)を行ったところ,異議申立てが提起されたものである。 2 異議申立人の主張及び諮問庁の説明 (1)異議申立人は,文書の特定及び本件対象文書の法人文書該当性について「情報の 検索が不十分であるか,または,対象情報が情報公開の対象外であると判断する ことが違法である。」及び「千葉大学精神医学教室開設百周年記念事業実行委員 会や千葉大学精神医学教室百周年誌編集委員会の文書も千葉大学の法人文書であ る。」と主張している。 しかしながら,本件対象文書が,法の対象となる法人文書に該当するか否かにつ いては,不開示決定通知書に記載したとおり,本件請求に係る祝賀会は,千葉大 学ではなく,千葉大学とは組織を別にする千葉大学精神医学教室百周年記念事業 実行委員会という任意団体が開催したものである。 また,異議申立人が言及する千葉大学精神医学教室百周年誌編集委員会は,百周 年誌の編纂及び発行を行うために,当該任意団体の下に設置された機関である。 したがって,仮に本件対象文書が存在するとしても,それは当該任意団体が作 成・取得したものであって,本学の役員又は職員が職務上作成したものではない ことから,本件対象文書は,本学が保有する法人文書に該当しない。 なお,平成21年度(独情)答申第23号及び平成21年度(独情)答申第29 号に記載のとおり,諮問庁としては,大学の事業とは「大学が主体的に実施し, 事務部門が協力して研究活動と学生の教育活動の支援及び成果の公表等を行うも の」と位置付けているところ,本件請求に係る祝賀会は,上記の任意団体が主体 的に実施したものであって,本学の事務部門は協力していないため,本学の事業 には該当しない。 以上のことから,本件対象文書は,法2条2項に定める法人文書に該当しないた め,法の対象となる法人文書とは認められない。 原処分に際しては,念のため,千葉大学精神医学教室の職員をして当該教室の研 究室,事務室及び担当教員のパソコン等を,当該教室の総務及び会計事務を所管

(4)

する事務部である医学部事務部及び亥鼻地区事務部管理課の職員をして事務室の キャビネット及び書類保管庫を,それぞれ入念に探索させたが,本件対象文書に 該当する法人文書の存在は確認されなかった。 また,諮問に際しては,再度探索を行ったところであるが,新たに存在が確認さ れた法人文書はなかった。 なお,異議申立人が異議申立書の添付資料1として示した「千葉大学精神医学教 室百周年誌」については,千葉大学附属図書館本館及び同亥鼻分館において所蔵 していることを確認しているが,これらの施設の蔵書は,公文書等の管理に関す る法律施行令5条1項4号の規定に基づき歴史資料等保有施設として内閣総理大 臣が指定した施設である千葉大学附属図書館本館及び同亥鼻分館において,歴史 的若しくは文化的な資料又は学術研究用の資料として特別の管理がされているも のであり,法2条2項3号に該当し,同項に規定する「法人文書」ではないので, 開示請求の対象とはなり得ない。 (2)異議申立人は,諮問庁が本件対象文書を不開示とした理由について,近年に権威 を失墜した精神医学の世界的権威を講演者・ゲストとして招待していたという事 実に係る具体的な情報が公になることをおそれたからであると主張するが,諮問 庁が本件対象文書を不開示とした理由は,(1)において説明したとおり,本件 対象文書が法2条2項に定める法人文書に該当しないからであって,特定の情報 が公になることをおそれたからであるというのは,異議申立人の誤解である。 (3)以上のことから,異議申立人の主張にいずれも理由がなく,原処分を維持するこ とが相当である。 第4 調査審議の経過 当審査会は,本件諮問事件について,以下のとおり,調査審議を行った。 ① 平成27年8月3日 諮問の受理 ② 同日 諮問庁から理由説明書を収受 ③ 同月24日 異議申立人から意見書を収受 ④ 同年11月10日 審議 ⑤ 同月18日 審議 第5 審査会の判断の理由 1 本件対象文書について 本件対象文書は,別紙1に掲げる文書であり,処分庁は,法人文書に該当しないと して不開示とする原処分を行った。 異議申立人は原処分の取消しを求めているが,諮問庁は原処分を妥当としているこ とから,以下,本件対象文書の法人文書該当性について検討する。 2 本件対象文書の法人文書該当性について (1)諮問庁は,本件請求に係る祝賀会は千葉大学とは組織を別にする千葉大学精神医 学教室百周年記念事業実行委員会という任意団体が開催したものであり,文書が 存在するとしても,それは当該任意団体が作成・取得したものであって,千葉大 学の役員又は職員が職務上作成したものではなく,さらに,大学の事業とは「大 学が主体的に実施し,事務部門が協力して研究活動と学生の教育活動の支援及び

(5)

成果の公表等を行うもの」と位置付けているところ,上記祝賀会は,当該任意団 体が主体的に実施したものであって,千葉大学の事務部門は協力していないため, 千葉大学の事業には該当しないことから,本件対象文書は法人文書には該当しな い旨説明する。 また,当審査会事務局職員をして,諮問庁に対し,異議申立人の意見書において 述べられた疑義及び本件対象文書の探索の経緯について確認させたところ,諮問 庁は,以下のとおり説明する。 ア 異議申立人の意見書で述べられた疑義に関し,改めて検討し確認を行った結果 は別紙2のとおりである。いずれも,異議申立人の誤解等に基づく疑義又は廃 棄済みのため保有していない文書に関する疑義であることから,本件対象文書 の法人文書該当性に係る上記判断に影響を及ぼすものではないと考える。 イ 原処分においては,千葉大学精神医学教室百周年記念事業実行委員会と千葉大 学が組織的にやり取りした文書(例えば,開催案内,出席依頼等)がないかと いったことも念頭に,入念に探索を行ったが,事務部門を通しての文書の収受 等は行われなかったとみられ,該当する文書の存在は確認されなかった。これ は,諮問に際して行った探索についても同じである。 なお,上記実行委員会と教職員が個人として直接にやりとりをした文書の存在 は想定し得ると考えられるが,そのような文書は法人文書ではないので,教職 員に改めて報告や提出を求めるといったことはしていない。 (2)一般に,国立大学法人に籍を置く教職員等の活動には,当該法人の教職員等の職 務遂行としての行為と個人としての行為があり,その区分は必ずしも明確ではな いが,教職員等である個人が自らの所属組織に関わりを持つ各種のイベント等に 参加することは考えられることであり,イベント等の名称や主催者名等の一部に 大学や所属組織に関連する記載があるからといって,必ずしも当該活動が大学の 事業としてのものといえるものではなく,その点に関しては,上記諮問庁の説明 は特段不自然,不合理なものではない。 しかしながら,本件対象文書は,任意団体が作成したものであっても,千葉大学 が取得し保有した場合には当該文書は法人文書に該当するものであり,こういっ た法人文書の存否について何ら言及することなく,法人文書に該当しないとして 不開示とした原処分は適切なものとはいえない。 そこで,本件対象文書の存否について検討すると,諮問庁は,別紙2のとおり, 祝賀会の写真については一時的に取得しホームページ上に掲載していたものの既 に廃棄しており,その余の文書については,原処分及び諮問に際して行った入念 な探索においてもその存在は確認されなかった旨説明するところ,この説明に特 段不自然,不合理な点はなく,その文書探索が不十分であるとすべき事情は認め られない。 そうであれば,開示可能な文書が存在しないのであるから,原処分を取り消して, 改めて法人文書の不存在を理由とした不開示決定を行う意義はない。 したがって,本件対象文書につき,法人文書に該当しないとして不開示とした原 処分は,本来,文書不存在により不開示とすべきであったものであるが,開示す

(6)

べき文書が存在しないという意味で,結論において妥当といわざるを得ない。 3 異議申立人のその他の主張について 異議申立人はその他種々主張するが,いずれも当審査会の上記判断を左右するもの ではない。 4 本件不開示決定の妥当性について 以上のことから,本件対象文書につき,法2条2項の規定する法人文書に該当しな いとして不開示とした決定については,千葉大学において本件対象文書を保有してい るとは認められないので,結論において妥当であると判断した。 (第5部会) 委員 南野 聡,委員 椿 愼美,委員 山田 洋

(7)

別紙1(本件対象文書) 2007年9月に特定ホテルにて催された千葉大学精神医学教室100周年記念祝賀 会に関する情報全て。 たとえば,アンケート,事前又は当日の配布資料,会場の選定過程が分かる文書,食 糧費,レジュメ,発表の原稿,映像,音声,写真,出席者名簿,欠席者申込者が分かる 文書,招待状,出席に係る遣り取り,交通費や宿泊費といった旅費,贈与等報告書,職 務専念義務の免除,営利企業等への従事許可,その添付文書,その関連文書等々が考え られますが,とにかく全て。電子メールを含む。

(8)

別紙2(意見書で述べられた疑義に対する諮問庁における検討結果) 意見書で述べられた疑義 諮問庁における検討結果 処分庁は,異議申立人に 対する過去の法人文書開 示決定処分で,千葉司法 精神保健研修会が保有す る文書,2014年度千 葉大学亥鼻祭実行委員会 が保有する文書を法人文 書として特定した。 ゆえに千葉司法精神保健 研修会も2014年度千 葉大学亥鼻祭実行委員会 もともに,任意団体であ るだけでなく,千葉大学 に存在するあるいは存在 した任意団体である。よ って,それら任意団体の 保有する文書は,国立大 学法人千葉大学という実 施機関の保有する法人文 書となったわけである。 (したがって)千葉大学 精神医学教室開設百周年 記念事業実行委員会も千 葉大学精神医学教室百周 年誌編集委員会もともに 千葉大学内の任意団体で あると認められる。 千葉司法精神保健研修会とは,平成22年7月24日に 諮問庁が主催した「千葉司法精神保健研修会 司法精神保健 エッセンシャルズ2010」という会合の名称の一部にす ぎず,千葉司法精神保健研修会という任意団体が千葉大学 に存在するあるいは存在したというのは,異議申立人の誤 解である。 また,2014年度千葉大学亥鼻祭実行委員会とは,亥 鼻祭の企画・実行等を目的として本学の学生により結成さ れた千葉大学とは組織を別にする任意団体であり,201 4年度千葉大学亥鼻祭(以下「亥鼻祭」という。)は,当 該任意団体が主催したものである。 ただし,亥鼻祭において実施された「2014年度千葉 大学亥鼻祭講演会企画司法精神医学ってなに?~精神鑑定 と司法精神医療」については,異議申立人が意見書の添付 資料6として示したパンフレットに記載されているとお り,2014年度千葉大学亥鼻祭実行委員会,千葉大学大 学 院 医 学 研 究 院 精 神 医 学 ( 以 下 「 精 神 医 学 教 室 」 と い う。)及び千葉大学社会精神保健教育研究センターが共同 で主催したものであり,その実態は,精神医学教室の教員 が厚生労働科学研究費による補助を受けた研究の一環とし て実施したものであって,講師の招へいに係る謝金及び旅 費については同研究費から支払われており,講師の所属機 関に対する派遣依頼並びに謝金及び旅費の支払手続につい ては,事務部門の協力を得て行われている。 理由説明書において説明したとおり,諮問庁としては, 大学の事業とは「大学が主体的に実施し,事務部門が協力 して研究活動と学生の教育活動の支援及び成果の公表等を 行うもの」と位置付けており,同講演会企画はこれに該当 する。 したがって,上記のパンフレットその他の諮問庁が同講 演会企画に関する文書として特定した文書は,2014年 度千葉大学亥鼻祭実行委員会が作成・取得した文書ではな く,諮問庁が作成・取得した法人文書であり,「2014 年度千葉大学亥鼻祭実行委員会が保有する文書を法人文書 として特定した。」というのは異議申立人の誤解である。

(9)

当該事業があくまで当該 教室の卒業生が任意で開 設百周年を祝祭したので はなく学校行事として開 催したということは,処 分庁の附属図書館が所蔵 する千葉大学精神医学教 室百周年誌やその付録D VDを見れば一目瞭然で ある。 同百周年誌を確認したところ,巻頭に「この事業は本同 門会員による百周年記念事業実行委員会(委員長:A同門 会長)により運営され,事業内容はこの百周年誌の編纂と ともに,百周年記念式典(記念講演会及び懇親会)開催で あります。百周年記念式典は平成19年9月8日に特定ホ テルにて千葉大学精神医学教室同門会(A会長)の主催で 行われました。」と記載されている。 不開示決定通知書及び理由説明書に記載したとおり,千 葉大学精神医学教室百周年記念事業実行委員会は,本学と は組織を別にする任意団体であり,千葉大学精神医学教室 同門会は,会員相互の親睦,学術交流,学識の向上等を目 的として,精神医学教室に現に在籍している者及び過去に 在籍していた者により結成された千葉大学とは組織を別に する任意団体である。 さらに,千葉大学精神医学教室同門会長であるA氏は, 特定年Bに千葉大学を退官しており,本件請求に係る祝賀 会の開催時点においては,本学の職員ではない。 したがって,学校行事として開催したものでないことは 明らかである。 処分庁は,過去に当該団 体から当該祝賀会におけ る写真の提供を受けて処 分庁のウェブサイト上に 教室案内の写真館の記事 としてアップロードして いた事実がある。 したがって本件祝賀会の 写真も対象文書として特 定すべきである。 精神医学教室に確認したところ,過去に同教室のホーム ページに本件請求に係る祝賀会の写真が掲載されていたこ とは事実であるが,当該ホームページは常に最新の情報を 提供するという観点から,随時更新しているため,当該写 真は既に削除されており存在しないとのこと。 また,当該写真を保有していた経緯を確認したところ, 同祝賀会に参加した精神医学教室の職員が撮影又は取得し た写真であるとのことで,千葉大学精神医学教室百周年記 念事業実行委員会又は千葉大学精神医学教室百周年誌編集 委員会から提供を受けたというのは異議申立人の誤解であ る。 なお,不開示決定通知書及び理由説明書に記載したとお り,同祝賀会は,千葉大学ではなく,千葉大学とは組織を 別にする千葉大学精神医学教室百周年記念事業実行委員会 という任意団体が開催したものであり,本学の職員が参加 していたとしても,同祝賀会の参加は,各参加者の任意で あり,その職務遂行のために行われたものと見るのは相当 でない。 したがって,同祝賀会に参加した職員が撮影又は取得し た写真は,撮影又は取得した時点においては,職務上作

(10)

成・取得した文書,図画及び電磁的記録には該当しないも のの,精神医学教室における教育研究活動等の広報のた め,精神医学教室のホームページに掲載された時点におい て,職務上作成・取得し,組織的に用いるものとして保有 するものに該当し,開示請求の対象となる法人文書に該当 するものと認められるが,本件請求に係る祝賀会の写真に ついては,上記のとおり既に削除されており存在しない。 本件の意見書作成時点で も,レジナビフェア,医 局説明会,そして,何よ りも,同門会の写真が同 ウェブサイト上に写真館 の記事としてアップロー ドされているのである。 異議申立人の主張の趣旨は必ずしも明確ではないが,こ れらの写真の法人文書該当性及び本件請求に係る祝賀会の 写真との同質性を主張し,これを理由に,同祝賀会の写真 を開示すべき旨を主張しているものとも解されるので,念 のためこの点について説明する。 レジナビフェアは,特定法人が開催する医師の初期及び 後期臨床研修の病院合同説明会であって,千葉大学医学部 附属病院における医師確保対策の一環として精神神経科の ほか各診療科の研修指導医及び若手医師並びに事務職員が 参加したものであり,参加に係る経費は本学から支出され ている。 また,医局説明会は,新たに精神医学教室の教室員とな る研修医等に対して,精神医学教室の職員が研修プログラ ムや指導体制等の説明を行うものであるが,精神医学教室 のホームページに掲載されている写真には,その後有志に より行われた歓迎会の写真も含まれている。 以上のレジナビフェアと医局説明会については,同歓迎 会を除いて,本学の職務として位置付けられる。 他方,同門会は,既に説明したとおり,千葉大学とは組 織を別にする任意団体であり,当該任意団体の会合に,本 学の職員が参加していたとしても,その職務遂行のために 行われたものと見るのは相当でない。 したがって,レジナビフェア及び医局説明会の写真につ いては,撮影又は取得した時点において,そして,医局説 明会の後に有志により行われた歓迎会及び同門会の写真に ついては,精神医学教室のホームページに掲載された時点 において,それぞれ開示請求の対象となる法人文書に該当 すると認められるが,本件請求内容は,「2007年9月 に特定ホテルにて催された千葉大学精神医学教室100周 年記念祝賀会に関する情報全て。」であり,いずれの写真 もこれに該当しないことから,本件請求に係る法人文書に は該当しない。

(11)

教室案内の写真館の記事 を執筆した職員のパソコ ン内の画像ファイルや紙 媒体の写真を綴じ込める ようなアルバム・ファイ ル 類 も 探 索 す べ き で あ る。 理由説明書において説明したとおり,原処分に際して は,精神医学教室の職員をして当該教室の研究室,事務室 及び担当教員のパソコン等を,当該教室の総務及び会計事 務を所管する事務部である医学部事務部及び亥鼻地区事務 部管理課の職員をして事務室のキャビネット及び書類保管 庫を,それぞれ入念に探索させ,諮問に際しては,再度探 索を行ったところであるが,本件対象文書に該当する法人 文書の存在は確認されなかった。

参照

関連したドキュメント

これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,

(( .  entrenchment のであって、それ自体は質的な手段( )ではない。 カナダ憲法では憲法上の人権を といい、

「欲求とはけっしてある特定のモノへの欲求で はなくて、差異への欲求(社会的な意味への 欲望)であることを認めるなら、完全な満足な どというものは存在しない

いてもらう権利﹂に関するものである︒また︑多数意見は本件の争点を歪曲した︒というのは︑第一に︑多数意見は

2) ‘disorder’が「ordinary ではない / 不調 」を意味するのに対して、‘disability’には「able ではない」すなわち

当法人は、40 年以上の任意団体での活動を経て 2019 年に NPO 法人となりました。島根県大田市大 森町に所在しており、この町は

きも活発になってきております。そういう意味では、このカーボン・プライシングとい

自分ではおかしいと思って も、「自分の体は汚れてい るのではないか」「ひどい ことを周りの人にしたので