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超新星残骸Cassiopeia a と 非球対称爆発

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Academic year: 2021

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(1)

物理学専攻 宇宙物理理論

松尾 康秀

(2)

Cas A Kepler かに星雲 <超新星残骸 > 星の外層が超新星爆発により吹き飛ばされ、爆発の際の衝撃波に よって周囲の物質(星周物質)を加熱し、輝いている天体。 Hwang et al. 2004 http://www.spacetelescope.o rg/Images/large/heic0515a.j pg http://apod.nasa.gov/apod/i mage/0410/kepler_CxoHstS st_comb.jpg

(3)

<超新星残骸 Cassiopeia A> ・距離 : 3.4 kpc (Reed et al.1995) ・大きさ : 2~3 pc ・年齢 : 330年程度 (Fesen 2006) <特徴> ・比較的近傍に存在する (太陽から銀河中心までは10kpc) ・銀河系内で最も若い ・中性子星が存在 (Wynn et al.2009) ・Jet状の構造が見られる

・特徴的なSi,Feの分布 (Vink et al. 2004)

Cas A (X線)

Hwang et al. 2004 3 pc

(4)

超新星

爆発

Wolf-Rayet(WR) 星 RSG(赤色超巨星) 主系列星 He Fe

RSG wind

WR wind

H Si CasA

(5)

Fe

の方が

Si

よりも

外側

にある領 域がある。(Vink et al. 2004)

FeとSiの大規模な混合、

反転が必要

爆発直前には

Fe

Si

よりも

内側

に分布している Cas A (X線衛星Chandra) Hwang et al.2004 青:Fe 赤:Si 緑:連続光(4.2~6.4 keV) 5

(6)

<目的> 爆発直後から超新星残骸形成まで(330年間)のシミュ レーションを行い、Rayleigh-Taylor不安定性によってFe、 Siの反転が起こるかどうか確かめる。 <Rayleigh-Taylor不安定性> ・軽い流体1)の上に重たい流体 (ρ2)を乗せたような状態で発達 ・R-T不安定性の成長率 密度の等高線 (Hachisu et al.1994) kg G 1 2 1 2 RT

   超新星爆発中では dr dP g  1  

(7)

・親星:6M He core (Hashimoto1995)

・星周物質の情報:親星の恒星風であると考えられる。

・Cas Aは (RSG)赤色超巨星  WR(Wolf-Rayet)星 と進化 (Krause et al.2009) ・これらを考慮するため、星周物質計算(恒星風の計算)を行い、 親星のモデルと合わせて、初期モデルとする。 ・超新星爆発を第一原理計算に基づいて行うことは困難。  本研究では、爆発エネルギーを注入することで超新星爆発を起こす。 元素分布の時間進化を流体力学に従って計算し、Fe,Siの分布を調べる。 1. 初期モデルの作成 2.超新星爆発~超新星残骸形成シミュレーション

(8)

<基礎方程式系>         G P e Dt D P Dt D Dt D 4 0 0 0 2                       v v v <状態方程式> ・光球面の内側(密度の高いところ) ・光球面の外側(密度の薄いところ) <Code>

Zeus2D(Stone & Norman 1992)

gas gas 2 3 P e T R P P      rad gas 4 rad gas 3 2 3 3 1 P P e aT T R P P P        

(9)

Rpre-SN <Parameter>

WR星であった期間 : TWR

RSG wind

(10)

<初期モデル> ・6M He core (Hashimoto 1995) + 薄いH外層(0.08M) + Stellar wind <超新星爆発> ・熱エネルギーを注入して 爆発を再現 <核反応ネットワーク> ・13核種(4He~56Ni) <Main Parameter> ・Wolf-Rayet星であった時間 TWR TWR = 0 yr, 2000yr ・Input Energy E E = ( 2, 3, 4 )×1051 erg <比較した観測> ・forward shock の位置 ・reverse shock の位置 まず、球対称シミュレーション結果 と観測を比較し、モデルを制限

(11)

初期モデル TWR E(1051erg) WR E WR E WR E WR E WR E WR E 球対称シミュレーションではTWR=0 yr E = 4×1051 erg の初期モデルが 観測を説明できる。 Rfs(pc) Rrs(pc) 観測

(12)

<初期モデル> ・ TWR=0 yr E = 4×1051 erg のモデル <解像度> ・1000(r)×100(θ)で等間隔、赤道面対称、軸対称 <摂動> ・Rayleigh-Taylor不安定性を発達させるために、動径方向速度に (Hachisu et al.1994) の摂動を加える。( ε = 0.1)

)

20

cos(

)

(

)

(

v

r

r

v

r

r

・Rayleigh-Taylor不安定性によってFe,Siの混合、 反転が見られるかどうか調べた

(13)

Si,Fe境界では物質混合がほとんど起こっていない

・計算終了時の密度とFe,Siの存在領域

黄=Fe 赤=Si 黒=他

(14)

・Time = 100 sec

Si,Feの境界面とO-He境界のR-T不安定性の成長率は 同程度の大きさを持っている。 黄=Fe 橙=Si 赤=O 紫=He 主な元素の存在領域 R-T不安定性の成長率 (s-1) kg G 1 2 1 2 RT       

(15)

・Fe,Siの境界面とO,He境界面のR-T不安定性の成長率は同じ程度 の大きさであるにも関わらず、O,He境界面の方がよりR-T不安定性が 発達。 <原因> ・摂動 : 、 であるため、 、 r方向のメッシュ幅は一定 ・摂動の振幅当たりのメッシュ数がFe,Si境界の方が少ない ・Fe,Si境界での解像度が足りなかった可能性 ) 20 cos( ) ( ) (   vr r  vr r vr(r) r

r

v

r

(r

)

(16)

・Fe,Si境界面でR-T不安定性を十分に解像できれば、O-He境界のように R-T不安定性が発達する可能性がある。 黄=Fe 橙=Si 赤=O 紫=He ・R-T不安定性でFe,Siの反転が起こるか どうかは計算して確かめる必要がある しかしながら ・3Dシミュレーションを実行すれば、反転 が起こる可能性もある。

(17)

<行ったこと> ・爆発直後から超新星残骸形成まで(330年間)のシミュレーションを 行い、Rayleigh-Taylor不安定性によってFe、Siの反転が起こるかど うかを調べた。 <結果> ・今回のシミュレーションでは、Fe,Siの物質混合は見られなかったが、 Fe,Si境界でRayleigh-Taylor不安定性が成長する可能性があること が分かった。

(18)

<流体不安定性による物質混合>

・より高解像度なシミュレーションを行うことが必要 ・3DでのRayleigh-Taylor不安定性シミュレーション

・ニュートリノ加熱に伴う流体不安定性(SASI ; Standing Acrretion Shock Instability)を考慮 <非球対称爆発に起因する物質混合> ・Cas Aは非球対称な(Jet-likeな)爆発であるとして知られている。 非球対称な爆発による混合の可能性 <星周物質との相互作用による物質混合> ・RSG wind や WR windには不定性がある より多くの星周物質モデルでのシミュレーション

(19)
(20)

・Rayleigh-Taylor 不安定性

身近な例) 地球上(重力の下)で、油の上に水を乗せた状態 ・超新星爆発中では・・・

(21)

・恒星風の計算については球対称で行った。 1) RSG wind で計算領域を満たしておく 2) 内側から下記のパラメターで流体力学の 方程式に従って流す。 K 10 T(r) km/s 10 7 . 1 /yr 10 7 . 9 4 3 WR 6 WR        v M M

(Nugis & Lamers 2000)

1) 2) K 10 T km/s 7 . 4 g/cm r pc 1 10 2 1 4 ) ( 3 RSG RSG 3 2 23 2 RSG                    v vRSG r M r       (Hirschi et al.2004)

(22)
(23)

(星周物質モデル依存するが)Feはreverse shockに衝突し、

物質が混ざる可能性がある

Shockが星の 表面を貫通 Reverse shock とFe-Si境界が衝 突

(24)

Si,Fe境界では物質混合がほとんど起こっていない

・計算終了時の密度とFe,Siの存在領域

黄=Fe 赤=Si 黒=他

(25)

Si,Feの存在領域 Rayleigh-Taylor不安定な領域

・Time = 10

2

sec

・Time = 10

5

sec

・Time = 10

8

sec

・Time = 10

10

sec

黄=Fe 赤=Si 黒=他 黒: 不安定領域 Si,Feの境界面付近は常に不安定な領域である。

0

P

(26)

Si,Fe境界では物質混合がほとんど起こっていない

・計算終了時の密度と主な元素の存在領域

黄=Fe 橙=Si 赤=C+O 紫=He 黒=H Log(ρ [g cm-3]) 主な元素の存在領域

(27)

Initial の 計算領域 次の 計算領域 さらに次の 計算領域 X軸 Z軸 SN ejecta ・どのようにして爆発から330年間計算するのか?

参照

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