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平成17年口腔細菌1 感染小学;10/27/05

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Academic year: 2021

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微生物学概論

B. 感染症学 c. 微生物の病原因子 d. 感染経路の種類 e. 感染症の種類①微生物と宿主の関係を列挙する。 ⑤微生物の主要な病原因子を列挙する。 ⑥組織侵襲性に関与する病原因子を説明する。 ⑦外毒素と内毒素の違いを説明する。 ⑧感染経路を列挙し、特徴を説明する。 ⑨感染症の種類を列挙する。 ⑩日和見感染を説明する。 ⑪院内感染を説明する。 ⑫内因感染を説明する。 ⑬菌交代症を説明する。 ⑭菌血症と敗血症の違いを説明する。 ⑮歯科処置に関連した菌血症の特徴を説明する。 ⑯病巣感染について説明する。

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感染と類似した用語

 感染;一人の宿主

 伝染;一人からもう一人に感染(発症)

 流行;複数の宿主間(社会全体)における伝染

 汎発性(pandemic)流行;多国間にまたがって広範

囲な流行

 地方性(endemic)流行;狭い地域での流行

(5)

感染症成立の因子

感染源  感染症患者  汚染された医療器具  患者環境 ●感受性宿主  特定の病原体に獲得免疫を持たない患者  重症、低栄養、基礎疾患有り、など感染しやすい ⇒易感染宿主 感染経路;接触感染、飛沫感染、空気感染

(6)

感染から発症へ進展するには

感染から発症へ進展するためには病原体

の病気を起こす力(病原性)だけでなく

一定以上の菌数が必要である。

病原性と

菌数

したがって、菌数(ウイルス数)を減らすこと

が有効な感染対策になりうる!

(7)

発症に必要な菌数

(経口感染

の場合)

細 菌 菌 数

コレラ菌 1億個(10

8

サルモネラ菌 10万〜100万個(10

5~6

チフス菌 1000万〜1億個 (10

7~8

腸管出血性大腸菌(O157H2) 10個

*経口感染:口から飲食物を介して感染する

(8)

感染と発症に関わる因子;

寄生体(病原体)側

病原性;

微生物が感染症(病気)を起こす性質

ビルレンス、菌力、毒力、

病原因子:

1)付着/定着に関するもの

2)組織侵入性と寄生性

3)食細胞への抵抗性に関係するも

4)鉄の獲得能力に関係するもの

5)毒素産生性

6)酵素産生性

(9)

1)付着/定着に関するもの

線 毛

線毛先端のアドヘジンが結合のための分子:宿主側

の分子をレセプターと呼ぶ。

線毛以外の細菌細胞表層の物質

グラム

陽性菌のリポタイコ酸(LTA)

Mタンパク;溶血性レンサ球菌の細胞壁構造の一部

ミュータンス菌の細胞壁タンパク(Pac)

病原性を発揮するためにはまず宿主の細胞表面

に付着しなければならない

付着とそれに続く増殖=定着

(10)

2)組織侵入性と寄生性

全ての病原体が生体内に侵入するわけではない。

細胞非侵入性;粘膜表層に定着し、それ以上侵入しな

いもの;

毒素や酵素の働きにより宿主に感染症を起こす

細胞侵入性;粘膜に定着後、上皮細胞の取り込みを利

用し細胞内に入るもの;

上皮細胞に侵入し、さらに上皮

細胞を出て基底膜に達し、おもにそこで増殖あるいは

組織内、血管内やリンパ管内に侵入する

細胞内寄生性;食細胞に貪食されず、逆に食細胞を利

用し体のあちこちに移動するもの

(11)

細胞内寄生性の例

細胞壁か細胞壁の外側に食細胞の貪食作用に

抵抗する物質があるとき、単に抵抗するだけでなく

細胞内に寄生することがある

(12)

3)食細胞への抵抗性に

関するもの

細菌細胞表層に存在する構造物

莢 膜

溶血レンサ球菌のMタンパク

結核菌表層の厚い脂質

(13)

食細胞による食菌作用に抵抗

する細菌の表面構造

ないもの=食菌される

(14)

4)鉄の獲得能力

ヒトの血漿中の鉄の総モル濃度は10

-6

Mだが細菌が

利用できる遊離濃度は10

-18

Mしかない

宿主にとっても必要な鉄を宿主から奪い取るため

『鉄獲得能力』が重要な病原因子となった!

血球のヘモグロビンはヘム(鉄とプロトポル

フィリン)とタンパク(グロビン)から成る

溶血毒はヘモグロビンから鉄を奪う

(15)

5)毒素産生性

①外毒素;細菌が菌体外に分泌し生体に毒性に

働く物質

②内毒素;グラム陰性菌の細胞壁の構造の

一成分⇒外膜のリポ多糖(LPS)

*本来の意味で毒素ではない!

(16)

① 外毒素

タンパク⇒一般的なタンパクの性質を示す

易熱性(熱に弱い)

抗原性が強い

毒性が強い

毒性の種類;細胞毒、神経毒、腸管毒

スーパー抗原となる毒素

スーパー抗原;免疫とは無関係にリンパ球を活性化し、

サイトカインを産生する

(17)

外毒素の種類とその作用

種類 細菌種;毒素 細胞毒 Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌); α/β毒素 Streptococcus pyogenes(化膿性レンサ球菌); ストレプトリジンO Clostridium perfringens(ウエルシュ菌); α毒素 神経毒 Clostridium tetani(破傷風菌);破傷風毒素 Clostridium botulinum(ボツリヌス菌);ボツリヌス毒素 腸管毒(エンテロトキシン)Vibrio colelae(コレラ菌), diarrhetic

Escherichia coli(下痢性大腸菌)、Staphylococcus aureus(黄色ブド

ウ球菌),Clostridium perfringens(ウエルシュ菌),

スーパー抗原 Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌);

(18)
(19)

リポ多糖

lipopolysaccharaide(LPS)の

内毒素活性

1 発熱因子

2 シュワルツマン反応

3 血管の傷害・血圧低下

4 免疫担当細胞であるB細胞の活性化

5 炎症/免疫担当細胞であるマクロ

ファージの活性化

6 補体の活性化=炎症の惹起

7 抗腫瘍作用

8

骨吸収作用;歯周病との関連

(20)

外毒素と内毒素の比較

外毒素 内毒素 由 来 細菌の菌体内で産生され菌体外に分泌 グラム陰性菌の外膜 に存在する 成 分 タンパク質 リポ多糖 熱感受性 易熱性 耐熱性 毒 性 強い(μg) 弱い(mg) 菌種により作用異なる 菌種による差ない 臓器特異性に作用 抗原性 強い ほとんどない ホルマリン できる できない による無毒化 トキソイド トキソイド;外毒素を無毒化し、抗原性のみを残したもので 外毒素による疾病を予防/治療するために使用

(21)

6)酵素産生性

病原体が産生し菌体外へ放出する

酵素は宿主の組織を破壊し病巣

を拡大する作用があり、毒素と

区別化できないこともある。

(22)

病原性細菌が産生するおもな酵素

ヒアルロニダーゼ;細胞外基質であるヒアルロン酸を分解

コラゲナーゼ;生体の構成タンパクであるコラーゲンを分

スタフィロキナーゼ;プラスミン活性によりフィブリンを

分解

→組織破壊=病巣拡大

免疫グロブリン分解酵素;免疫グロブリンを分解すること

により生体防御作用から回避

DNA/RNA分解酵素;核酸を分解することにより細胞を傷害

(23)
(24)

A 感染経路による分類①

直接感染;感染源と直接に接触

*性行為による感染

*呼吸器からの感染

飛沫感染

空気感染;結核、麻疹

水痘・帯状疱疹

*動物からの感染;人畜共通感染症

オウム病、野兎病、

狂犬病など

(25)

飛沫感染と空気感染の違い

●飛沫感染は病原体(飛沫核)と水分を含

み粒子が大きい。;それでも約2mは飛ぶ。

●空気感染は飛沫核のみで小さいため、空

気中に長く留まり、さらに遠くまで浮遊す

る。;吸い込まれて肺胞に達する。

(26)

A 感染経路による分類②

●間接感染;介在物がある

*経口感染(食物感染、水系感染);

消化器感染症

*経皮感染;ベクター(吸血昆虫)による

感染⇒発疹チフス、日本脳炎、

ツツガ虫病、ペスト

(27)

B 伝染の仕方による分類

●垂直感染;母親から子供へ

*胎盤経由;梅毒、風疹、AIDS、B型肝炎

*産道経由;AIDS、B型肝炎

*母乳経由;成人T細胞白血病

●水平感染;ヒトからヒトへ

*呼吸器感染症

*消化器感染症 など

(28)

C その他の分類①

 内因感染と(外因)感染;常在微生物によるものが内因

感染

 一次感染と二次感染;最初にある病原体によって感染症

が起こったあと、別の病原体によって感染症が起こった

とき、前者を一次、後者を二次と呼ぶ。

 混合感染;2種類以上の病原体が感染すること

 持続感染

、慢性感染

、潜伏感染

;長期間にわたって

感染が継続し病原体の増殖が続く場合

、何らかの症状

がでている場合

、ほぼ病原体の増殖が止まっている場

(29)

C その他の分類②

 局所感染、全身感染;侵入した病原体が限局した局所の

みに定着し感染症を起こすのが局所感染、侵入した病原

体が全身に広がり感染症を起こすのが全身感染

 異所性感染;常在微生物が本来の居場所以外で感染する

こと

 細胞内感染;病原体が生体細胞内部に感染する

こと ⇒偏性細胞内寄生性;ウイルス、リケッチア、クラミジア ⇒細胞内寄生性菌;結核菌、チフス菌、リステリア菌

(30)

●オウム病;Chlamydophila psittaciによる人畜共通感染症 オウムは本クラミジアの自然宿主、感染した鳥の 排泄物、汚染羽毛を吸入することにより、感染 インフルエンザに似た症状 ●野兎病;Francisella tularensisによる人畜共通感染症 ●狂犬病;狂犬病ウイルス(Rabies virus)による人畜共通 感染症 神経系を介し、脳神経組織に到達し発病 精神錯乱を起こし、呼吸障害で死亡 ●結核;Mycobacterium tuberculosis 肺、中枢神経、 リンパ組織、血流、泌尿生殖器、骨、関節に感染し 全身に及ぶ ●麻疹;麻疹ウイルス(Measles virus) 感染力強く、感受性のある者 には100%発症、コプリック斑が口腔粘膜に出現 ●水痘・帯状疱疹;水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster virus) 初感染時には水痘、潜伏感染し成人してから 回帰発症すると帯状疱疹

感染症と原因微生物①

(31)

●梅毒;Treponema pallidumによる感染症。性行為感染症でもあ るが、垂直感染すると新生児が先天梅毒(実質性角膜炎、内耳性難 聴、ハッチンソンの歯)になることがある。 ●風疹;風疹ウイルスによる感染症、俗名は三日はしか。妊娠初期 に感染すると新生児が先天性風疹症候群(脈絡網膜炎、聴力障害な ど)になることがある。 ●AIDS(後天性免疫不全症候群);ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に より後天的に免疫不全を起こす⇒T細胞に感染し、細胞を破壊するか ら。 ●B型肝炎;B型肝炎ウイルス(HBV)による肝炎、垂直感染すると キャリア化しやすい。 ●成人T細胞白血病;腫瘍ウイルスであるヒトT細胞白血病ウイルス (HTLV-1)による白血病もしくは悪性リンパ腫

感染症と原因微生物②

(32)

プレ/ポストテスト4/17/15 正しいのはa間違っているのはbにマークしてください。 1 線毛以外に宿主の付着に関連する物質は存在しない。 2 結核菌は細胞内寄生性細菌である。 3 莢膜は細菌を宿主の食細胞の攻撃から守る。 4 外毒素はホルマリンにより無毒化できる。 5 内毒素は外毒素よりも毒性が強い。 6 性行為感染症は間接感染である。 7 消化器感染症は経口感染である。 8 結核菌は空気感染する。 9 水平感染は母親から子供に感染することである。 10 胎盤を介して母親から胎児に感染することもある。

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