本学会は「認定内科医」と「認定内科専門医」の 2 種類の試験を行っており,昨年度までに認定内科医 は 22 回,認定内科専門医は 34 回行われた.現在の認定医数は,認定内科医 58,280 名(うち,認定試験 合格者 33,060 名),認定内科専門医 13,817 名である. 認定試験は多選択肢問題(MCQ)を使用し,問題形式は,①単純択一形式(Aタイプ)②多真偽形式 (K2,X2 タイプ)で,問題内容は,①必修問題②一般問題③臨床問題である. 1.54 歳の男性.連日飲酒(ビール 2ℓ)後,2 日前から右足第 1 趾付け根の疼痛と熱感とが持続した ため来院した.同様の症状を何度か経験している. 身体所見:右第 1 中足趾節間関節に発赤と腫脹とを認める. 検査所見:血清生化学所見;尿酸 9.8mg!dl,トリグリセライド 200mg!dl,AST 45 IU!L,ALT 85 IU!L.CRP 1.0mg!dl. この時点で最も適切な治療薬はどれか.1 つ選べ. (a)コルヒチン (b)プロベネシド (c)プレドニゾロン (d)アロプリノール (e)インドメタシン 2.58 歳の男性.昨年の健康診断で初めて尿蛋白を指摘されたが放置していた.2 週前から下腿の浮腫 を認めるようになり,5kgの体重増加を認めたため来院した. 身体所見:血圧 140!82mmHg.下腿に浮腫を認める. 検査所見:尿所見;蛋白 4.5g!日.潜血±. 血清生化学所見;総蛋白 5.5g!dl,アルブミン 2.5g!dl,クレアチニン 1.1mg!dl,総コレステロー ル 325mg!dl,クレアチニンクリアランス 86ml!分. 腎生検組織PAM染色標本を図No. 1 に,強拡大を図No. 2 に示す. この疾患について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a)自然寛解がある. (b)肉眼的血尿を伴う. (c)血清補体価は低下する. (d)血漿交換療法が有効である. (e)副腎皮質ステロイド薬が著効する.
認定内科医資格認定試験問題(抜粋)
3.聴診器の膜型だけでなくベル型も用いて聴診すべき疾患はどれか.1 つ選べ. (a)腸閉塞 (b)胸膜摩擦音 (c)高安動脈炎 (d)僧帽弁狭窄症 (e)閉塞性動脈硬化症 4.48 歳の男性.テニス中に突然倒れ,心肺停止の状態で救急車で搬送されてきた. 身体所見:身長 172cm.体重 80kg.血圧(3 か月前の健康診断時)160!94mmHg.3 か月前の健康診 断時の心電図を図No. 3 に示す. 心肺停止となった原因はどれか.1 つ選べ. (a)心室細動 (b)急性冠症候群 (c)洞不全症候群 (d)WPW症候群 (e)完全房室ブロック 5.58 歳の女性.胃癌で胃全摘術を受けた.術後 3 日目から高熱と上腹部痛とが出現し,4 日目に呼吸 困難をきたした. 検査所見:血液所見;白血球 15,000!µl,Dダイマー 0.9µg!ml(基準<1.5).
動脈血ガス分析(室内気吸入下);pH 7.30,PaO282 Torr,PaCO249 Torr,HCO3−23mEq!L.
胸部X線で異常は認めない. この患者について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a)肺高血圧を伴う. (b)胃癌の転移に因る. (c)深部静脈血栓を伴う. (d)横隔膜下の炎症に因る. (e)肺胞気動脈血酸素分圧較差の開大を伴う. 6.2005 年末現在,インフリキシマブ<キメラ型抗TNF-αモノクローナル抗体>の適用疾患はどれか. 1 つ選べ. (a)高安動脈炎 (b)潰瘍性大腸炎 (c)多発性硬化症 (d)関節リウマチ (e)全身性エリテマトーデス
7.成人の気管支喘息急性増悪の原因として最も多いのはどれか.1 つ選べ. (a)心不全 (b)細菌感染 (c)ウイルス感染 (d)クラミジア感染 (e)マイコプラズマ感染 8.48 歳の男性.2 日前からの咳嗽,鉄錆色の痰,38℃ 台の発熱および悪寒を主訴に来院した. 身体所見:体温 38.7℃.呼吸数 31!分.脈拍 128!分,整.右胸部でcoarse cracklesを聴取する. 検査所見:血液所見;白血球 19,900!µl.血清学所見;CRP 18.8mg!dl. 胸部X線写真を図No. 4 に,喀痰塗抹Gram染色標本を図No. 5 に示す. 最も適切な注射用抗菌薬はどれか.1 つ選べ. (a)ST合剤 (b)ペニシリン系薬 (c)アミノ配糖体系薬 (d)マクロライド系薬 (e)ニューキノロン系薬 9.60 歳の女性.全身倦怠感を主訴に近医を受診し,貧血を指摘されたため来院した. 検査所見:血液所見;赤血球 148 万!µl,Hb 6.5g!dl,Ht 18.9%,白血球 5,000!µl,血小板 24.3 万! µl,血清生化学所見;ビタミンB12 <50pg!ml(基準 200∼1,000). 上部消化管内視鏡で高度の萎縮性胃炎を認める. 骨髄血塗抹Wright染色標本を図No. 6 に示す. この患者でみられる検査所見はどれか.1 つ選べ. (a)血清抗内因子抗体陽性 (b)血清ガストリンの低下 (c)尿中メチルマロン酸排泄正常 (d)鉄代謝において血漿鉄消失時間の延長 (e)好中球アルカリホスファターゼ活性の低下
10.34 歳の男性.2 週前に発熱と咽頭痛とがあったが,数日で軽快した.昨日,顔面浮腫があり,本日, 呼吸困難を感じ,尿がレンガ色のため来院した. 健康診断で高血圧や尿異常を指摘されたことはない. 身体所見:脈拍 90!分,整.血圧 180!110mmHg.心濁音の左界は左腋窩線.両肺野で水泡性ラ音 を聴取する.下腿に著明な浮腫を認める. 検査所見:尿所見;蛋白 2+.沈渣;赤血球 多数!HPF.赤血球に多彩な変形がある. 血清生化学所見;尿素窒素 50mg!dl,クレアチニン 1.8mg!dl,血清補体価<CH50>12.0U!ml (基準 30∼45). 診断はどれか.1 つ選べ. (a)IgA腎症 (b)悪性高血圧症 (c)急性糸球体腎炎 (d)急性間質性腎炎 (e)急速進行性糸球体腎炎 11.22 歳の女性.1 週前から発熱と顔面の皮疹とが持続するため来院した. 身体所見:体温 37.8℃.顔面に蝶形紅斑を認める. 検査所見:尿所見;蛋白 3+,潜血 2+.沈渣;赤血球 多数!HPF.赤血球円柱+. 血液所見;Hb 11.0g!dl,白血球 2,200!µl,血小板 6.5 万!µl. 血清学所見;抗核抗体 2,560 倍(辺縁型)陽性,血清補体価<CH50>6U!ml(基準 28∼45). 腎生検組織PAS染色標本を図No. 7 に示す. この疾患で認められる自己抗体はどれか.1 つ選べ. (a)抗Sm抗体 (b)抗SS-B抗体 (c)抗Scl-70 抗体 (d)抗好中球細胞質抗体<ANCA> (e)抗糸球体基底膜抗体<抗GBM抗体> 12.胆囊コレステロールポリープへの最も適切な対応はどれか.1 つ選べ. (a)腹部超音波で経過観察 (b)抗菌薬投与 (c)スタチン薬投与 (d)ウルソデオキシコール酸<UDCA>投与 (e)胆囊摘出術
13.妊娠高血圧症候群で最初に使用すべき降圧薬はどれか.1 つ選べ. (a)フロセミド (b)メチルドパ (c)カプトプリル (d)ニフェジピン (e)プロプラノロール 14. 聴診でⅡ音肺動脈成分<Ⅱp>の亢進の有無に注意して経過観察すべき疾患はどれか. 1 つ選べ. (a)多発性筋炎 (b)高安動脈炎 (c)関節リウマチ (d)混合性結合組織病 (e)アレルギー性肉芽腫性血管炎 15.家族性アミロイドポリニューロパチーに有効な治療はどれか.1 つ選べ. (a)肝移植 (b)血漿交換 (c)ビタミンB1静注 (d)免疫グロブリン静注 (e)副腎皮質ステロイド薬投与 16.マイコプラズマ肺炎について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a)膿性痰が認められる. (b)若年者より高齢者に多い. (c)空気感染対策が重要である. (d)カルバペネム系薬が有効である. (e)原因微生物はPPLO培地で発育する. 17.胃癌について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a)Schnizler転移は卵巣への転移である. (b)右鎖骨上窩リンパ節転移をVirchow転移という. (c)癌性リンパ管症は所属リンパ節転移のことを指す. (d)早期胃癌の定義はリンパ節転移の有無を問わない. (e)Krukenberg腫瘍はDouglas窩へ転移した腫瘍をいう.
18.原発性アルドステロン症でみられる検査所見はどれか.1 つ選べ. (a)血清カリウム高値 (b)血清クロール高値 (c)血漿レニン活性高値 (d)尿中 17-OHCS増加 (e)代謝性アルカローシス 19.疾患と治療の組合せで正しいのはどれか.1 つ選べ. (a)肺胞蛋白症―――――――――――副腎皮質ステロイド薬 (b)気管支喘息―――――――――――β遮断薬 (c)肺炎球菌性肺炎―――――――――アミノ配糖体系薬 (d)慢性閉塞性肺疾患――――――――抗コリン薬吸入 (e)マイコプラズマ肺炎―――――――セフェム系薬 20.糖尿病の合併症への対応について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a)増殖網膜症の場合は速やかに血糖をコントロールする. (b)足病変を有する患者では積極的に湯たんぽを使用する. (c)腎症で蛋白尿が出現した場合は蛋白質摂取量を増やす. (d)腎症を有する患者の血圧は正常血圧よりも高めに維持する. (e)神経障害で強い痛みを伴う場合,塩酸メキシレチンを使用する. 21. 30 歳の女性. 毎年冬になると息苦しさを感じることがあった.今回,会合に遅刻しそうになり, 全力疾走したところ,喘鳴と呼吸困難とが出現したため救急車で搬送されてきた. 身体所見:チアノーゼがみられ,会話は困難である. 直ちに行うべき処置はどれか.1 つ選べ. (a)酸素吸入を行う. (b)仰臥位にて安静を保つ. (c)吸入副腎皮質ステロイド薬を投与する. (d)アミノフィリンの急速静脈注射を行う. (e)長時間作用型吸入β2刺激薬の吸入を行う. 22.副腎皮質ステロイド薬の全身投与でみられる副作用と予防・治療薬の組合せで誤っているのはどれ か.1 つ選べ. (a)胃潰瘍 ――――――――――――プロトンポンプ阻害薬 (b)高血糖 ――――――――――――インスリン自己注射 (c)骨粗鬆症 ―――――――――――ビスホスフォネート製剤 (d)陳旧性肺結核の再増悪 ―――――イソニアジド予防内服 (e)ニューモシスチス肺炎 ―――――ニューキノロン系薬予防内服
23.甲状腺に影響を与えないのはどれか.1 つ選べ. (a)ジゴキシン (b)アミオダロン (c)炭酸リチウム (d)糖質コルチコイド (e)インターフェロンα 24.心タンポナーデの原因として考えにくいのはどれか.1 つ選べ. (a)肺癌 (b)大動脈解離 (c)急性心筋梗塞 (d)感染性心内膜炎 (e)全身性エリテマトーデス 25.心臓腫瘍について誤っているのはどれか.1 つ選べ. (a)大部分が続発(転移)性である. (b)原発性では粘液腫が最も多い. (c)心エコー検査が診断に有用である. (d)左房粘液腫はしばしば肺塞栓症をきたす. (e)小児における原発性腫瘍では横紋筋腫が最も多い. 26.疾患と腎病理組織所見の組合せで正しいのはどれか. (1)ループス腎炎 ――――――――――微小変化型 (2)Sjögren症候群 ―――――――――膜性腎症 (3)Wegener肉芽腫症 ――――――――尿細管壊死 (4)悪性関節リウマチ ――――――――血管炎 (5)強皮症腎クリーゼ ――――――――小葉間動脈壁肥厚 a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5) 27.24 歳の女性.2 か月前からの無月経と乳汁分泌とを主訴に来院した.嘔気のため近医で薬を処方さ れている. 身体所見:両側に乳汁漏出を認める.皮膚の乾燥や視野障害はない. 検査所見:血清生化学所見;プロラクチン<PRL>40.0ng!ml(基準 1.5∼15.0). この患者に対してまず行うべきことはどれか. (1)処方薬の確認 (2)妊娠反応 (3)頭部単純MRI (4)腹部超音波 (5)上部消化管内視鏡検査 a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5)
28.Horner症候群の症候はどれか. (1)複視 (2)縮瞳 (3)瞼裂狭小 (4)眼瞼の痙攣 (5)対光反射消失 a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5) 29.Philadelphia染色体が認められる疾患はどれか. (1)慢性骨髄性白血病 (2)急性リンパ性白血病 (3)慢性リンパ性白血病 (4)Burkittリンパ腫 (5)多発性骨髄腫 a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5) 30. 36 歳の女性. 頻回の意識消失発作を主訴に来院した.症状は空腹時に出現し,食後に軽快した. 身体所見上,神経学的に異常はなく,脳波と心電図とは正常である. まず行うべき検査はどれか. (1)空腹時血糖 (2)腹部超音波 (3)上部消化管造影 (4)上部消化管内視鏡 (5)ブドウ糖負荷試験 a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5) 31.Parkinson病でみられるのはどれか. (1)筋強剛 (2)企図振戦 (3)外眼筋麻痺 (4)姿勢時振戦 (5)姿勢反射障害 a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5)
32.血清ハプトグロビン値が低下するのはどれか. (1)鉄欠乏性貧血 (2)再生不良性貧血 (3)肝硬変に伴う貧血 (4)自己免疫性溶血性貧血 (5)赤芽球癆 a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5) 33.つつが虫病について誤っているのはどれか. (1)節足動物が媒介する. (2)診断したら保健所に届ける. (3)1980 年以降我が国では報告がない. (4)気道飛沫によりヒト―ヒト感染する. (5)病原体は生きた動物細胞の中でしか増殖できない. a(1 .2)b(1 .5)c(2 .3)d(3 .4)e(4 .5) 34.55 歳の女性.健康診断で肝機能障害を指摘されたため来院した.輸血歴と飲酒歴とはない. 身体所見:身長 156cm.体重 72kg.右鎖骨中線上で肝を 2 横指触知する. 検査所見:血清生化学所見;総蛋白 7.2g!dl,アルブミン 4.1g!dl,総ビリルビン 0.8mg!dl,AST 124 IU!L,ALT 157 IU!L,γ-GTP 101 IU!L.HBs抗原陰性,HCV抗体陰性,抗核抗体陰性,抗 ミトコンドリア抗体陰性. 肝生検組織H-E染色標本を図No. 8 に,Azan染色標本を図No. 9 に示す. この疾患について正しいのはどれか.2 つ選べ. (a)薬剤は原因の 1 つである. (b)肝細胞癌の原因にはならない. (c)自己免疫疾患の合併率が高い. (d)インスリン抵抗性の合併率が高い. (e)治療として薬物療法が第 1 選択である. 35.30 歳の男性.自覚症状はなかったが,HIV検査を受けたところ陽性であることが判明した. 検査所見:CD4 陽性リンパ球数 80!µl,HIVウイルス量 75,000 コピー!ml. 今後の適切な対応はどれか.2 つ選べ. (a)眼底検査を行う. (b)骨髄穿刺を行う. (c)抗結核薬の予防内服を行う. (d)抗HIV薬ジドブジン単剤の投与を行う. (e)ニューモシスチス肺炎の予防薬の投与を行う.
36.弁置換術を受けていない患者の感染性心内膜炎の原因として頻度の高い微生物はどれか. 2 つ選べ. (a)Enterococcus faecalis (b)Escherichia coli (c)Legionella pneumophila (d)Pseudomonas aeruginosa (e)Streptococcus viridans 37.障害されると右方注視時の複視を呈する脳神経はどれか.2 つ選べ. (a)左動眼神経 (b)左外転神経 (c)右動眼神経 (d)右外転神経 (e)右滑車神経 38.環状鉄芽球がみられるのはどれか.2 つ選べ. (a)鉛中毒 (b)悪性貧血 (c)溶血性貧血 (d)再生不良性貧血 (e)骨髄異形成症候群 39.潰瘍性大腸炎の癌化と関連するのはどれか.2 つ選べ. (a)直腸型 (b)全結腸型 (c)10 年以上経過 (d)中毒性巨大結腸症 (e)副腎皮質ステロイド薬局所投与 40.Parkinson症候群を起こす薬剤はどれか.2 つ選べ. (a)スルピリド (b)インドメタシン (c)ハロペリドール (d)ブロモクリプチン (e)プロプラノロール
41.食事直前に服薬すべき経口糖尿病薬はどれか.2 つ選べ. (a)ビグアナイド薬 (b)スルホニル尿素薬 (c)αグルコシダーゼ阻害薬 (d)インスリン抵抗性改善薬 (e)速効型インスリン分泌促進薬 42.糸球体に半月体形成を認める疾患はどれか.2 つ選べ. (a)側頭動脈炎 (b)高安動脈炎 (c)全身性強皮症 (d)顕微鏡的多発血管炎 (e)Goodpasture症候群 43.腹水の診察所見はどれか.2 つ選べ. (a)Blumberg徴候 (b)臍窩の平坦化 (c)腹部全体の圧痛 (d)腹部打診上の鼓音 (e)体位変換による濁音の移動 44.光顕的ミエロペルオキシダーゼ陰性の急性白血病(FAB分類)はどれか.2 つ選べ. (a)M0 (b)M1 (c)M3 (d)M5b (e)M7 45.26 歳の女性.1 週前に咽頭痛,鼻汁および微熱が出現した.その後,咳嗽,喘鳴および呼吸困難が 持続した.本日午前 2 時頃から呼吸困難が著明となったため,午前 4 時に来院した. 身体所見:会話は辛うじて可能である.全肺野で呼気・吸気両相のwheezesを聴取する. 検査所見:経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>89%. 胸部X線で異常は認めない. 直ちに行うべき治療はどれか.2 つ選べ. (a)酸素吸入 (b)抗コリン薬吸入 (c)アミノフィリン点滴 (d)副腎皮質ステロイド薬吸入 (e)短時間作用型β刺激薬吸入
46.門脈圧を低下させるのはどれか.2 つ選べ. (a)バソプレシン (b)プロプラノロール (c)内視鏡的静脈瘤硬化療法<EIS> (d)内視鏡的静脈瘤結紮療法<EVL> (e)バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術<BRTO> 47.低酸素血症をきたす病態でA-aDO2が開大しないのはどれか.2 つ選べ. (a)拡散障害 (b)肺胞低換気 (c)シャントの増加 (d)換気―血流比の不均等 (e)神経疾患による呼吸不全 48.気管支喘息について正しいのはどれか.1 つ選べ. (a)気道過敏性が亢進している. (b)肺活量が 80% 以下に低下する. (c)治療により喀痰中好中球が減少する. (d)過去数年間にわたり有病率が低下している. (e)過去数年間にわたり死亡率が上昇している. 49.32 歳の女性.多汗,心悸亢進および振戦を主訴に来院した. 身体所見:眼球突出がある.脈の不整を認める. 最も適切な治療薬はどれか.1 つ選べ. (a)ジゴキシン (b)アミオダロン (c)ジソピラミド (d)ニフェジピン (e)プロプラノロール
50.56 歳の女性.高血圧で外来通院中である.3 年前からサイアザイド系利尿薬を服用しているが,合 併症はなく,健康状態は良好であった.本日,高度な呼吸困難をきたし,救急車で搬送されてきた. 身体所見:脈拍 104!分,整.血圧 220!124mmHg.胸部聴診上,Ⅲ音を聴取する.心雑音はない. 両側肺野にcoarse cracklesを聴取する. 心電図は洞性頻脈で,胸部X線で肺水腫を認める. モルヒネ皮下注とフロセミド静注を行った. 次に行うべき治療はどれか.1 つ選べ. (a)ジギタリス静注 (b)ドパミン点滴静注 (c)ヘパリン点滴静注 (d)プロプラノロール静注 (e)ニトログリセリン点滴静注
図No. 1
図No. 2
問題2
Ⅰ Ⅱ Ⅲ aⅤR aⅤL aⅤF Ⅴ5 Ⅴ6 Ⅴ4 Ⅴ3 Ⅴ2 Ⅴ1 問題4
図No. 3
問題8
図No. 4
問題9
図No. 6
問題34
図No. 8
H-E染色
Azan染色