もくじ
院長挨拶
1
診療実績
・患者お住まいの地域
2
・患者年齢構成
・診療科別入院患者
《診療科別実績》
・内科・消化器内科・内視鏡内科
3
※疾患別入院患者割合・内視鏡検査、内視鏡治療
・循環器内科
4
・心臓カテーテル検査
・外科（消化器外科・乳腺外科）
5
・心臓血管外科
・整形外科
6
・産婦人科
・皮膚科
7
・手術件数（病院全体）
《部門別実績》
・CT実施件数
8
・MRI実施件数
・超音波検査実施件数
・がん化学療法件数（無菌製剤調剤件数）
9
・薬剤管理指導件数
・栄養指導件数
・リハビリ実施単位数
・救急車搬入件数
10
・紹介件数・逆紹介件数
・紹介件数の診療科割合
・紹介元医療機関の地域（医師会別）
・退院後の転帰先
一般財団法人 医療・介護・教育研究財団 柳川病院院 長 於保 和彦
柳川病院は昭和32年に福岡県立柳川病院としてスタートし、約半世紀にわたり地域の中
核病院としての役割を担ってまいりました。平成19年には、医療・介護・教育研究財団に
経営移譲され、平成2９年4月で10年を迎え、地域の中核病院として、医師会をはじめとす
る地域の医療機関や福祉施設と連携を密にし、地域完結型医療を推進しているところです。
さて、ここに平成２９年度の診療実績報告書ができあがりましたので、ご報告致します。
平成2９年度は、前年度の診療体制から大きな変化はありませんでしたが、内部の受入体制
の充実を図るべく、第１回症例検討会の開催、柳川市消防本部の救急救命士の実習受け入
れなどを新たにはじめ、様々な取り組みを行ってまいりました。
地域包括ケアシステムにおける当院の役割は、地域住民の方々の急性期疾患の治療、急
変時の受入が使命であることから、医師会内の在宅医として携わる先生方との連携をはじ
め、地域完結を推進する取組みを行っております。
我々は、今後も医療を取り巻く環境の変化に迅速に対応し、基本理念にも謳っておりま
す「地域の皆様に信頼され、親しまれる病院」を目指し、職員一丸となって日々邁進した
いと思います。皆様の更なるご支援・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
院長ご挨拶
（単位：%） （単位：%） 柳川市 大川市 みやま市 久留米市 佐賀市 筑後市 大牟田市 その他 柳川市を中心に隣接する地域の患者さんの医療提供を 入院患者の平均年齢は70.8歳となっています 行っています（平成29年4月～平成30年3月入院患者調べ） （平成28年4月～平成29年3月入院患者調べ） 診療科別にみた入院患者の割合（平成29年度入院患者調べ） 指 標 実 績 外来 延べ患者数 66,404 一日平均患者数 225.9 入院 延べ患者数 46,374 一日平均患者数 127.1 病床利用率 84.7% 平均在院日数 19.5日 19歳以下 1% 20歳代 2% 30歳代 2% 40歳代 5% 50歳代 8% 60歳代 22% 70歳代 25% 80歳代 27% 90歳代 8% 100歳代 0.17% 柳川市 78% 大川市 8% みやま市 5% 三潴郡大 木町 2% 久留米市 2% 佐賀市 1% 筑後市 0% 大牟田市 2% その他 2% 内科・消化器 内科 25% 外科・消化器 外科 16% 循環器内科 19% 心臓血管外 科 7% 整形外科 29% 婦人科 2% 皮膚科 2%
患者お住まいの地域
患者年齢構成
診療科別入院患者
平成２９年度診療実績
内視鏡治療（平成29年度） 件数 18 9 1 22 1 18 3 1 4 17 19 6 119 96 54 7 4 5 166 26 6 11 2 15 2 62 治療内容 上部 内視鏡 治療 食道・胃静脈瘤結紮術（ＥＶＬ） 食道・胃静脈瘤硬化療法（ＥＩＳ） 上部粘膜切除術／食道・胃 上部粘膜下層剥離術（食道・胃）（ＥＳＤ） ポリペクトミー（食道・胃） 胃瘻造設術・交換 上部消化管拡張術 超音波内視鏡（ＦＮＡ） 異物除去 イレウスチューブ挿入 止血術（上部） 静脈瘤地固め療法（ＡＰＣ） 小 計 下部狭窄部拡張術 小 計 ＥＲＣＰ 内視鏡的逆行性胆道ドレナージ術 内視鏡的乳頭括約筋切除術 ＥＲＣＰ（砕石術・採石術） 内視鏡的逆行性膵管ドレナージ術 ＥＳＴ+砕石術 膵のう胞ドレナージ術 小 計 下部 内視鏡 治療 下部粘膜切除術（ポリペク） 下部粘膜切除術（ＥＭＲ） 下部粘膜下層剥離術（ＥＳＤ） 止血術（下部） 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 平成27年度 平成28年度 平成29年度 1974 1886 1900 840 806 737 113 116 74 上部内視鏡検査 下部内視鏡検査 ＥＲＣＰ 2,808件 2,927件 2,711件
内視鏡検査
内科・消化器内科・内視鏡内科
診療科別 実績
小腸大腸の 良性腫瘍 12% 肝・肝内胆 管の悪性腫 瘍 10% 胆管（肝内 外）結石、胆 管炎 7% 肺炎等 6% 肝硬変（胆 汁性肝硬変 を含む） 4% 腎臓または 尿路の感染 症 4% 食道、胃、 十二指腸、 他腸の炎症 3% 胆嚢、肝外 胆管の悪 性腫瘍 3% 胃の悪性 腫瘍 3% その他 48%【内科・消化器内科】疾患別入院患者割合
日本消化器内視鏡学会専門医指導施設に認定されており、内視鏡治療の実績は、上部・下部の粘膜下層剥離術 （ESD）、食道・胃静脈瘤の治療（EVL,EIS）のほか、胆膵領域では、内視鏡的逆行性胆道膵管造影（ERCP）,超音波内視 鏡下穿刺吸引術（EUS-FNA）など、高度な診断・治療を実践しています。その他 実施件数（内訳） 平成27年度 平成28年度 平成29年度 237 224 239 145 143 183 1 9 21 13 22 58 73 65 461 454 518 合 計 心臓カテーテル検査（ＣＡＧ） 冠動脈形成術（ＰＣＩ） 心筋焼灼術（ｶﾃｰﾃﾙｱﾌﾞﾚｰｼｮﾝ） ペースメーカー埋込術（ＰＭＩ） その他
0
100
200
300
400
500
600
平成27年度
平成28年度
平成29年度
その他 ペースメーカー埋込術（ＰＭＩ） カテーテルアブレーション 冠動脈形成術（ＰＣＩ） 心臓カテーテル検査（ＣＡＧ）518件
459件
454件
心臓カテーテル検査
循環器内科
狭心症、慢性 虚血性心疾患 44% 心不全 19% 急性心筋梗 塞, 再発性心筋梗 塞 8% 頻脈性不整脈 6% 徐脈性不整脈 4% 高血圧性疾患 2% 肺炎等 1% 弁膜症 1% 非破裂性大動 脈瘤 1% その他 14%【循環器内科】疾患別入院患者割合
循環器内科は、虚血性心疾患に対するカテーテル治療を数多く実施しており、地域における循環器の急性
期医療を担っています。また、昨年度より不整脈に対するカテーテルアブレーションを開始しており、現在症
例数が増えているところです。
主な術式 件数 腹腔鏡下胃切除術 12 腹腔鏡下胃全摘術 1 腹腔鏡下直腸切除術 12 腹腔鏡下結腸切除術 18 結腸切除術 4 腹腔鏡下胆摘術 28 腹腔鏡下虫垂切除術 9 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 32 鼠径ヘルニア手術 6 乳房切除術 7 乳房部分切除術 4 主な術式 件数 弁置換術 8 冠動脈、大動脈バイパス移植術 10 ステントグラフト内挿術（腹部大動脈） 2 不整脈手術（メイズ手術） 1 一般財団法人 医療・介護・教育研究財団 柳川病院 5
外 科
（消化器外科・乳腺外科・肛門外科）
心臓血管外科
直腸肛門 の 悪性腫瘍 23% 結腸の悪 性腫瘍 21% 胃の悪 性腫瘍 8% 乳房の 悪性腫瘍 8% 鼠径ヘルニ ア 8% 胆嚢水腫、 胆嚢炎等 5% 虫垂炎 4% 腸閉塞 2% 食道の 悪性腫瘍 1% その他 20%【外科】疾患別入院患者割合
心不全 27% 弁膜症 25% 狭心症、 慢性虚血 性心疾患 16% 解離性大動 脈瘤 8% 閉塞性動脈 疾患 5% 急性心筋梗 塞、再発性 心筋梗塞 4% 肺炎等 3% 非破裂性大 動脈瘤 3% その他 9%【心臓血管外科】疾患別入院患者割合
外科では、消化器領域について、様々な消化器悪性疾患 や急性腹症に対し、消化器内科と連携して治療を行ってい ます。 また、乳腺領域では根治手術はもとより、乳房温存手術、セ ンチネルリンパ節の同定による腋窩リンパ節郭清の省略な ど、根治性を保ち、美容及び機能の面で十分配慮した手術 を実施しています。 心臓血管外科では、循環器内科と緊密な連携のもと集 学的かつ高度な循環器医療を提供しています。 手術症例では、虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス 手術、弁膜症に対する弁形成術や弁置換術などのほ か、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術も実施 しています。主な術式 件数 骨折観血的手術（大腿） 36 人工骨頭挿入術（股） 29 人工関節置換術（股） 12 骨折観血的手術（上肢） 18 関節内骨折観血的手術（手） 25 骨折観血的手術（下肢） 24 骨内異物除去術（抜釘） 41 手根管解放術 2 人工膝関節置換術 6 腱鞘切開術 11 鎖骨骨折観血的整復術 8 アキレス腱縫合術 4 主な術式 件数 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 27 子宮全摘術（腹式） 7 子宮全摘術（膣式） 7 子宮筋腫摘出（核出）術（子宮鏡） 1 子宮筋腫摘出（核出）術（腹腔鏡） 13 子宮筋腫摘出（核出）術（開腹） 7 子宮悪性腫瘍手術 4 子宮頸部（膣部）切除術 22 子宮付属器腫瘍摘出術（腹腔鏡） 5 子宮内膜掻把術 15 子宮鏡下ポリープ切除術 2 子宮頸管ポリープ切除術 1
整形外科
産婦人科
股関節大腿 近位骨折 17% 胸椎、腰椎 以下骨折損 傷 13% 足関節・足 部 の骨折、脱 臼 7% 脊柱管狭窄 腰部骨盤、 不安定椎 5% 前腕の骨折 5% 膝関節周辺 骨折・脱臼 5% 股関節骨頭 壊死、股関 節症 4% 肩関節周辺 の骨折脱臼 4% 膝関節症 3% その他 37%【整形外科】疾患別入院患者割合
子宮頸・体 部の悪性腫 瘍 32% 子宮の良性 腫瘍 27% 卵巣の良性 腫瘍 10% 子宮の非炎 症性障害 10% 子宮内膜症 7% 生殖器脱出 症 6% 女性性器の ポリープ 2% その他 6%【婦人科】疾患別入院患者割合
整形外科では、佐賀大学整形外科と連携のもと、人工 関節置換術の症例数が徐々に増えています。 また、骨折など整形一般外傷についても、救急の受入 を行うことで、地域における急性期医療を担っていま す。主な術式 件数 皮膚良性腫瘍切除（摘出）術 124 皮膚悪性腫瘍切除（摘出）術 30 植皮術 1 皮膚血管腫摘出術 3 耳介腫瘍切除術 3 耳介悪性腫瘍切除術 3 （単位：件）
皮膚科
手術件数（病院全体）
皮膚の良 性腫瘍 18% 放射線皮 膚障害 16% 帯状疱疹 14% 皮膚の悪 性腫瘍 13% 急性膿皮 症 13% 熱傷 5% その他 21%【皮膚科】疾患別入院患者割合
0 100 200 300 400 500 600 700 800 平成27年度 平成28年度 平成29年度 766 794 783 皮膚悪性腫瘍の外科的治療において、病期にあわ せた最適な治療を行うとともに、局所皮弁を用いた 整容的・低侵襲治療を行っています。 また、脱毛症の治療においては、経験とエピデンス に基づいた正確な医療を行うとともに、重症円形脱 毛症における局所免疫療法を行っています。（単位：件） （単位：件） （単位：件） 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 平成27年度 平成28年度 平成29年度 3,495 3,562 3,420 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 平成27年度 平成28年度 平成29年度 1,987 2,045 1,842
ＣＴ 実施件数
ＭＲＩ 実施件数
超音波検査実施件数
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 心臓 頸動脈・血管 体表・甲状腺 腹部 2,154 1,046 1,328 1,530（単位：件） （単位：件） （単位：件） （単位：件） 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 薬剤管理指導 1,557 0 200 400 600 800 1,000 1,200 入院 外来 1,135 446
薬剤管理指導件数
栄養指導件数
リハビリ実施単位数
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 運動器 心大血管 呼吸器 脳血管/廃用 34,511 13,355 890 2,965がん化学療法調製件数
0
100
200
300
400
500
入院
外来
276
221
54
218
11
21
外科
内科
婦人科
460件
341件
（単位：件） （単位：件） （単位：%） （単位：件） （医師会別） （単位：%） （単位：%）
