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平成 28 年度横浜市立小学校体育研究会 器械運動研究部 研究授業
器械運動(跳び箱運動)指導案
1 日時 平成 28 年 12 月 7 日(水) 5 校時(14:00~14:45) 2 場所 横浜市立○○小学校 体育館 3 学年・組 第 6 学年 組 35 名 4 領域 単元名 器械運動(跳び箱運動) 「ロクイチみんなでうまくなろう 学び合いで跳び箱運動」 5 単元目標 〈技能〉 ○基本的な支持跳び越し技を安定してできるようにするとともに、その発展技をできるようにする。 〈思考・判断〉 ○自己の能力に適した課題の解決の仕方を工夫できるようにする。 〈態度〉 ○運動に進んで取り組み、約束を守り助け合って運動をしたり、場や器械・器具の安全に気を配った りすることができるようにする。 6 単元の評価規準 運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能 ・技を高める楽しさや喜びに触れる ことができるよう、器械運動に進ん で取り組もうとしている。 ・約束を守り、友達と助け合って技の 練習をしようとしている。 ・器械・器具の準備や片付けで、分担 された役割を果たそうとしている。 ・運動する場を整備したり、器械・器 具の安全を保持したりすることに 気を配ろうとしている。 ・課題の解決の仕方を知ると ともに、自分の課題に合っ た練習の場や方法を選ん でいる。 ・自分の力に合った安定した 基本的な支持跳び越し技、お よびその発展技ができる。 7 子どもの実態 (1)楽しさ体験の状況 体を動かすことが好きだという子どもは特に男子に多く、女子に少ない。休み時間の遊び方 にもそれが表れている。また、体育を好む子どもの中でも、考えながら体を動かしてできるよう2 になることが楽しいというよりは、遊ぶように体を動かすこと自体を楽しんでいるように見え る子どもが多い。思い切り運動する楽しさや、よく考えて運動することでよりできることが増え るという楽しさを経験できるようにしたい。 【体育が楽しいと感じるとき(体育科基本調査より)】 ◎できなかった技や動きができたとき・・・29 人 ◎自分の得意な技や動きができたとき・・・16 人 ◎友達と教え合いながら学習をしたとき・・・12 人 「技や動きができたとき」に楽しさを感じている子どもが多い。比較的、「できた」「できない」 がはっきりしているという器械運動の特性を生かして、より多くの子どもが跳び箱運動の楽し さを味わえるようにしたい。教え合いながらの学習を選んだ子どもは、担任の実感よりも少ない と感じられた。教え合い、学び合うことの有用性だけでなく、楽しさも伝え続けていきたい。 (2)学び方の状況 学び合いの大切さをどの教科でも伝えている。仲間同士アドバイスし合おうという気持ちは ある。走り幅跳び、バレーボール、鉄棒、リレー、短距離走、水泳の学習それぞれで、チームや バディでアドバイスし合う経験をしている。 【もっと体育が楽しくなるためには(体育科基本調査より)】 ◎自分のめあてをもって・・・21 人 ◎教え合いを多くして・・・20 人 ◎繰り返し練習・・・17 人 「めあて設定」を重視している子どもが多いことがわかる。ただ、重要視はしているものの、適 切なめあてかどうか、具体的なめあてかどうかという点はまだ課題が残る。例えば走り幅跳びの単 元であれば、「たくさん練習をする」「踏み切りとジャンプを意識する」など漠然としたものや、「3 m跳ぶ」など、そのためにどうするのかということまで意識できていないめあて設定が見られたの で、声かけを続けてきた。適切で具体的なめあて設定ができるように、「そのためにどうする?」 の意識を常にもたせることを大切にしていきたい。 学び合いの価値や、積み重ねの価値を日ごろから伝えていることもあってか、「教え合いを多く して」「繰り返し練習」を選んだ子どもも多かった。 (3)技能の状況 【跳び箱の技能に関する状況(事前調査 自己申告)】 開脚跳び かかえ込み跳び 台上前転 できる 31 9 22 できない 4 26 13
3 8 単元構想 (1) 教師の思い・願い 器械運動は、他の運動領域に比べて「できた」「できない」がはっきりしており、日常生活にあま りない動きであるという特性がある。そのため、子どもが苦手意識を感じやすい可能性のある領域で ある。実際、ボール運動や陸上運動等に比べて器械運動に意欲をもてない子どもは多い実感がある。 しかし、「できた」「できない」がはっきりしているということは、「できるようになりたい。だから 次はここを頑張ろう。」とめあてをもち、「どうすればいいのか?」と振り返りやすい領域ともいえ る。 また、他の運動領域と比べても、正しい技の動きがよりはっきりとイメージしやすかったり、動き を構造的に理解してポイントを意識しやすかったりするという良さもある。学習の中で、友達と見合 い教え合ったり、より良い動きを見て真似したりしやすい領域である。 つまり、器械運動は具体的なめあてや解決策をもち、人とかかわり合いながら課題解決に向かいやす い領域であると考える。この特性を生かし、友達との学び合いと、めあて設定・振り返りのあり方を 充実させることで、技能や思考の伸び、意欲の持続、できる喜びや器械運動ならではの楽しさを十分 に感じられるようにしていきたい。 (2) テーマに迫るための手立て ① テーマのとらえ 「ねばり強く、課題解決に取り組む子ども」を以下のように考える。 ・できないことがあってもすぐにあきらめるのではなく、「もう少しでできそうだ」「もっと上手 になりたい」と思いながら意欲的に学習に取り組む。 ・めあてを達成するために、何度も繰り返し技に挑戦している。 ・どのようにすればできない技ができるようになるか、またできている技をより高められるか、 課題解決に向けて様々な情報を選んで活動を工夫している。 ・めあてを達成するために、友達と積極的に学び合おうとしている。 「意欲をもって学び続けるための、学び合い・振り返りのあり方」を以下のように考える。 ・友達と効果的に見合ったり教え合ったりすることで、課題を解決する喜びを味わい、さらに技 能を高めようという意欲を高めている。 ・友達と関わり合って学ぶ中で、「できたら友達も喜んでくれる」、「すぐにできなくても友達が 励まし応援してくれる」、という前向きな思いをもち、運動への意欲を持続させている。 平成 28 年度 器械運動研究部 研究主題
ねばり強く、課題解決に取り組む子どもをめざして
~意欲をもって学び続けるための、学び合い・振り返りのあり方~4 ・学び合いや振り返りに教師が積極的にかかわり価値付けることで、振り返りとめあての修正 を繰り返すことの大切さを実感しながら技に挑戦している。 ② テーマに迫るための手立て 【学び合いの視点やめあてを具体化する学習資料の工夫】 できる技の質を高めていくために、自分に合っためあてをもち、自分の技のどこを見てほ しいのかという視点を明確にして、学び合いグループの仲間に伝えてから技に挑戦できるよ うな学習資料を用意する。資料の視点を参考に、自分の課題に合った具体的なめあてを立てら れるよう声かけしていく。 高学年の一つの指導内容である「安定した」という言葉を、①スムーズ②ピタッと着地③ 何回やっても同じ、と子どもにイメージしやすい言葉で定義する。 跳び越す動きはできるが、まだ安定した動きになっていない子どもも実態として多く見 られる。この技能段階の子どもには、空中局面ではなく、踏み切り・着手・着地のみに視点 をしぼることで安定した動きに近付けるようにしたい。 「スムーズに安定して 3 回連続で」という視点を最後に入れることで、1 回でもできれ ばよいという意識ではなく、繰り返し何度も技に挑戦していくことへの必要感をもたせた い。
5 高学年の指導内容である「大きな」とい う言葉を、①第 1 空中局面を大きくして いく②膝やつま先を伸ばしていく③第 2 空中局面も大きくしていく、と子どもに イメージしやすい言葉で定義する。(※③ は、遠くに着地というイメージではなく、 しっかりと突き放して上体を起こして着 地するというイメージをもたせる。) 安定した技をクリアし、大きな技に高 めようとする子どもには、空中局面での 視点を中心に示す。視点=教師から示す技のポイントであり、できているかどうかを意識して見 てもらうことがそのまま技の上達につながる。 学習資料に示した視点以外にも、例えば「遠くに着手する」「足を胸に引き付ける」などのコ ツがある。これらのコツは、教師の声かけをよく聞いている子どもや、すでに技を身に付けてい る子どもの中から引き出したい。個人の学習カードに同じ学習資料を載せ、自分で見つけた動き のコツを書き込めるようにする。書き込まれたコツの中で、共有すべきものを教師が見極め、紹 介しながら広げていくようにする。 また、第 1 踏切の目印や着手の目印を設けるなど、学習資料の視点をより明確にするための 手立てをうつ。 通過率のやや低い台上前転の動きや、通過率の低いかかえ込み跳びの動きについては、体育 読本の資料を「技をできるようにするための資料」として用意する。 【より必要感をもって取り組めるような学び合いのルール】 1 回交替ではなく、同じ子どもが必要感をもって 2~3 回続けて技を行ってよいという学 び合いのルールをつくる。アドバイスをもらってすぐに繰り返したり、めあての修正をしてす ぐに挑戦したりすることで、子どもが意欲をもってねばり強く運動に取り組めることをねら う。 【学び合いの進め方】 ◎必要なら 3 回まで繰り返し挑戦。(アドバイスをもらってすぐだから直しやすい!) ◎挑戦する前に、どの視点を見てほしいのか仲間に伝える。 ◎グループみんなで責任をもって一人の技を見る。(見る場所も考える) ◎グループみんなで短くアドバイスする。 ・視点はクリアしていたか ・さっきより上達したか ・もっとよくできないか ・どうすればもっとよくなるか ・言われた視点以外でも気づいたことはないか など ◎これを何回も繰り返して上達していく。 ※交替を速くする。
6 【課題解決の例示をする】 課題解決の主となる「学び合い」以外にも、様々な課題解決の道筋があることを具体的に例 示する。自分に合った課題解決の方法を選択するという目をもたせることで、学び合いの中で アドバイスをもらっていてもなかなかできるようにならず苦しんでいる子どもや、ある程度 のレベルに達して満足してしまっている子どももねばり強く課題解決に向かうことをねらう。 掲示物例 【学び合いを価値付け、思考を促す言葉かけ】 学習資料とルールができていれば自然と学び合うととらえるのではなく、積極的に学び合 う姿を称賛し価値付け、子ども同士をつなぐ必要があると考える。個人の目標達成にも仲間の かかわりが不可欠であり、仲間がいなければ達成できないのだという必要感をもたせたい。教 師が一人で声をかけることと比べて、子ども同士で声をかけ合い教え合える方がいかに効率 的かを語り、「クラスみんなでうまくなろう」を単元名とする。学び合うことで、技能面だけ でなく、考える力や表現する力、人間関係をつくる力も伸び、クラスの雰囲気も良くなってい くことを伝える。 学び合いを価値付け、子ども同士をつなぐための言葉かけ例 「仲間が技に挑戦しているのだから必ず一声かけよう。」 「仲間ができるようになったら、心から喜び合うことが一番の上達方法。」 「○○さんがここまでできるようになったら先生に教えて。」 「そこで君なら何と声をかける?」 「できている状態の中にもレベルがある。どこまでできているか見てあげよう」 「OK、いいね、だけではなく、厳しく見よう。本当に相手のためになる学び合いを。」 「先生のアドバイスよりも子ども同士の言葉の方が分かりやすいときもある。」 「考えて練習するとより早くうまくなる。」
7 子どもへの示し方例 【学び合いのグループ作り】 学び合いの時間①では、クラス全員共通の技に取り組み、第 4 時までに、安定した(大きな) 開脚跳び・安定した(大きな)台上前転・かかえ込み跳びの 3 つの技に全員が挑戦する時間を 保障する。その際のグルーピングは、同グループに可能な限り様々な技能の段階にいる子どもが 入るようにすることで、よりよい動きがクラス全体に広がるようにする。 学び合いの時間②では、自分が高めたい技を選んで取り組む。その際は、できる限り近い技能 の段階にいる子ども同士でグループを組み、学び合いができるようにする。 【適切なめあて設定のための個の把握】 個人の振り返りや技の到達度、めあてを把握できるよう一覧にし、指導の見通しを立てる。自 分の力に合っためあてになっているか、技ができるようになったり高まったりするためにどう するかを具体的にめあてとしているか、などの点について把握し、計画的に指導できるようにす る。 【視聴覚機器の活用】 自分の動きを動画で確かめたいという必要感をもったときのため、動画撮影による客観視を 課題解決の手段の一つとして用意しておく。 【慣れの運動の意味を理解して取り組む】 慣れの運動の目的は、めざす技と類似する易しい動きを繰り返すことで、その技に必要な基 礎感覚を身に付けていくことである。「慣れの運動の中のこの動きがめざす技のこの動きにつな がっているから、動きを繰り返すうちに達成に近付いていく」という意味を子どもが理解した上 で、丁寧に取り組めるように声かけをしていく。慣れの運動は、まだ技を習得していない子ども のためだけのものではなく、運動経験の豊富な子どもにとっては動きを洗練化するという意味 がある。そのことも伝えていく。 ・うさぎとび 体を投げ出して床を手で突き放すことで前方へ進む動きが、切り返し系の技の基礎感覚 につながる。手を後ろへかいて体を運ぶ動きになりがちだが、強く床を突き放して手を前に
8 出すことで、体を起こすことを意識できるように声かけする。また、着手の位置より前に足 が来るように意識することが、かかえ込み跳びの切り返しにつながる動きであることを伝 えていく。 ・伸膝経過前転(とび前転) 安定した台上前転から大きな台上前転へ移行していく際の、腰を大きく開いて膝を伸ば して回る基礎感覚につながる。踏み切る際に、すでにつま先までまっすぐ伸びた状態でスタ ートすることを意識できるよう声かけする。 ・跳び上がり、跳び下り 助走~踏切~着手・突き放し~着地と、跳び箱運動に必要な基礎感覚を多く含んでいる ので、一つ一つの動きを丁寧に行うことを意識できるようにする。着手の位置より少しでも 前に足が来ることを意識させ、その繰り返しでかかえ込み跳びに近づいていくことも声か けする。跳び箱の上では、丁寧にかかとから足を着けるよう声かけすることで、ひざを胸に 引き付ける動きを引き出し、安定した動きにつなげていきたい。 【動きの構造や系統を伝え、正しい動きをイメージできるようにする】 器械運動は、動きの構造を理解していることが上達に大きく関わると考えられる。一連の流れ としてとらえられる動きも、局面ごとに理解していることが指導者として必要であるし、子ども にとっても、その構造を知っていることで、課題が把握しやすく意識することもはっきりするな ど意味がある。 例えば、跳び箱運動の支持跳び越し技は、次のような局面に分けられる。 このように、跳び箱運動の一連の流れが、いくつかの局面に分解されるのだということを学 習資料や動画で子どもたちにもわかるように伝え、各局面で意識することや正しい動きを具 体的にとらえられるようにしたい。そして、跳び越えればよい、段数が高ければよい、という 意識ではなく、自分に合った高さでより安定して大きく美しく技を行うという意識で取り組 めるようにしたい。 助走 第 1 踏み切り 第 2 踏み切り 第 1 空中局面 着手 第 2 空中局面 着地
9 運動の系統性 (文部科学省 学習指導要領解説 体育編参考) 1・2 年 3・4 年 5・6 年 切 り 返 し 系 開 脚 跳 び 『踏み越し跳び』 『支持でまたぎ乗り・またぎ下 り』 『支持で跳び乗り・跳び下り』 『馬跳び、タイヤ跳び』 『開脚跳び』 ※助走から両足で踏み切り、脚を左 右に開いて着手し、跳び越えること。 『大きな開脚跳び(発展)』 『安定した開脚跳び』 ※助走から踏み切り・着手・着地ま で、一連の動きとしてスムーズに跳 び越えること。 『大きな開脚跳び』 ※助走から両足で強く踏み切り、脚 を左右に開いて着手し、強く突き放 して跳び越えること。 切 り 返 し 系 か か え 込 み 跳 び 『踏み越し跳び』 『支持で跳び乗り・跳び下り』 『かかえ込み跳び(発展)』 『かかえ込み跳び』 ※助走から両足で踏み切って着手 し、脚を抱え込んで跳び越しをする こと。 回 転 系 『踏み越し跳び』 『支持で跳び乗り・跳び下り』 『台上前転』 ※助走から両足で踏み切り、腰の位 置を高く保って着手し、前方に回転 しながら体を開いて着地をするこ と。 『大きな台上前転(発展)』 『安定した台上前転』 ※助走から回転して着地まで、一連 の動きとしてスムーズに跳び越える こと。 『大きな台上前転』 ※助走から両足で強く踏み切り、腰 を大きく開くとともに膝を伸ばした 姿勢で着手し、台上で回転して着地 をすること。 『首はね跳び(さらなる発展)』 『頭はね跳び(さらなる発展)』
10 9 本時展開 (1)本時目標 自分に合っためあてをもち、友達と学び合いながら、よりよい動きをめざしてねばり強く運 動に取り組む。 (2)本時展開(5/8) 学習内容 評価(☆)と手立て(○) 1 準備運動 2 場の準備 ・班ごとに場の準備をする。 3 慣れの運動 ・うさぎとび ・跳び上がり跳び下り→伸膝経過前転 4 主運動 ・全体のめあてを確認する ・学び合いの時間① 【クラス全員で台上前転に取り組む】 2~3 回試技を繰り返す方法で、グルー プでアドバイスをし合いながら学習す る。 ・個人のめあてを確認する ・学び合いの時間② 【自分のめあての技に取り組む】 2~3回試技を繰り返す方法で、グル ープでアドバイスをし合いながら学習す る。 5 振り返り 学び合い②の活動グループで集まり、動きの コツを共有しながら、個人の振り返りをし、次 時のめあてをもつ。 6 片付け 7 整理運動 ○本時の場の設定計画を伝え、速やかに準備でき るようにしておく。 ○慣れの運動の意味を理解して取り組めるよう声 かけをする。 ○試技と友達からのアドバイスを 2~3 回繰り返 して行うことで、めあての修正が何度も繰り返 される学び方を意識できるようにする。 ○求める学び合いの姿やねばり強く取り組む姿を 価値付ける声かけをする。 ○子どもどうしをつなげ、思考を促す声かけをす る。 ○慣れの運動や視聴覚機器の活用など、学び合い 以外の課題解決の方法についても意識できるよ う助言する。 ☆よりよい動きをめざし、繰り返し、ねばり強く 運動に取り組もうとしている。(関) ☆教師の助言や資料から技のポイントを知り、自 分や友達の課題解決に生かしている(思) ☆自分の力に合った安定した基本的な支持跳び越 し技、およびその発展技ができる(技) ○求める学び合いの姿や、ねばり強く取り組む姿 を紹介し、共有する機会をもつ。 ○活動で使った部位を中心に行い、けがの有無を 確かめる。 みんなで学び合いながら、自分のめあてを達成し、友達のめあて達成にも貢献しよう。 【予想される本時の子どものめあて例】 ・つま先まで伸ばして大きく回る。 (大きな台上前転) ・着地を安定させるために、ひざを曲げて クッションにする。(安定した台上前転) ・重ねマットで、後頭部からを意識して回 れるようにする。(台上前転の動き) 【予想される本時の子どものめあて例】 ・第 1 空中局面を大きくするために、強い 踏切で遠くに着手する。(大きな開脚跳 び) ・着地を安定させるために、強い突き放し をする(かかえ込み跳び) ・跳び越せるように、強い踏切で腰を上げ て遠くに着手する。(かかえ込み跳び) ・ひざを伸ばして回る。(大きな台上前転)
時間 はじめ 1 なか 2・3・4・5・6・7 まとめ 8 学習 課題 安全の約束や慣れの運動の 行い方を知ろう。 自分の今の力をつかもう。 友達と学び合いながら、自分のめあてを達成しよう。 できるようになった技をみん なに発表しよう。 活動 内容 1 準備運動 2 場の準備 3 慣れの運動 ・うさぎとび ・跳び上がり跳び下り ・伸膝経過前転 4 主運動 ・開脚跳び、かかえ込み 跳び、台上前転の3つ に取り組み、今の自分 の力を知る。 5 振り返り 6 片付け 7 整理運動 1 準備運動 2 場の準備 3 慣れの運動 4 主運動 学び合いの時間①【クラス全員で共通の技に取り組む】 (徐々に時間を少なくしていく) 大きな開脚跳び(第2時) 大きな台上前転(第 3 時) かかえ込み跳び(第 4 時) 大きな台上前転(第 5 時) かかえ込み跳び(第 6 時) ※第 7 時はなし 学び合いの時間②【自分のめあてに合った技に取り組む】 (徐々に時間を増やしていく) 開脚跳び・台上前転・かかえ込み跳びの 3 つの中から高めたい技を選び、基本的に同 じ技を選んだグループで学び合いながら取り組む。 5 振り返り 6 片付け 7 整理運動 1 準備運動 2 場の準備 3 慣れの運動 4 主運動 ・発表する技のアップ ・技の発表 5 振り返り 6 片付け 7 整理運動 指導 ・準備、片付け、学習の際の 安全のための約束を確認 する。 ・慣れの運動の行い方と意味 を確認する。 ・学習資料の使い方や、学び 合いの進め方を確認する。 ・「安定した」動きのとらえを確認する。『①スムーズ②ピタッと着地③何回やっても同じ』 ・「大きな」動きのとらえを確認する。『①第 1 空中局面を大きくしていく②膝やつま先を伸ばしていく③第 2 空中局面を大きくしていく』 ・それぞれの技の構造と局面ごとの視点を確認する。 ・試技と友達からのアドバイスを 2~3 回繰り返して行うことで、めあての修正が何度も繰り返される学び方を意識できるようにする。 ・求める学び合いの姿やねばり強く取り組む姿を価値付ける声かけをする。 ・子どもどうしをつなげ、思考を促す声かけをする。 ・課題解決の方法を例示し、慣れの運動や視聴覚機器の活用など、学び合い以外の課題解決の方法についても意識できるよう助言する。 ・求める学び合いの姿や、ねばり強く取り組む姿を紹介し、共有する機会をもつ。 評 価 技 能 ○基礎的な感覚を身に付けるための慣れの運動ができる。 ○開脚跳び、台上前転ができる。 ○開脚跳び・台上前転が安定してできる。 ○大きな開脚跳びができる。 ○大きな台上前転ができる。 ○かかえこみ跳びができる。 思 考 判 断 ○今の自分の力をつかみ、力に合った課題をもっている。 ○自分の力に合った技を選び、具体的なめあてを立てている。 ○教師の助言や資料から技のポイントを知り、自分や友達の課題解決に生かしている。 態 度 ○場や用具の安全を確かめながら運動をしようとしている。 ○安全の運動の仕方やきまりを確認しながら運動しようと している。 ○自分に合った課題をもって進んで取り組んでいる。 ○よりよい動きを目指し、繰り返し、ねばり強く運動に取り組もうとしている。 ○友達にアドバイスをしたり、アドバイスを受け入れたりして、意欲的に学び合おうとしている。 ○友達の技のよさに気付くことができる。
本時の場の設定 予定 ※各自のめあて等グループの実態によって、多少変更する。 ※めあての技の人数によって、切り返し系の場で開脚跳びとかかえ込み跳びに取り組むこ ともある。 ※子どもの必要感に応じて、易しい練習の場として、横向き跳び箱、横に敷くマット、跳び 箱小などを用意する。 大跳び箱3~4段 回転系 跳び箱4~5段 切り返し系 大跳び箱2~3 段 回転系 跳び箱5~6段 切り返し系 跳び箱4~5段 切り返し系 跳び箱3~4段 回転系 跳び箱3~4段 切り返し系 跳 び 箱 2 ~ 3 段 重 ね マ ッ ト の 場 回 転 系 助 走 側 着 地 側 入り口側 ステージ側 掲 示 物