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(1)

1

「鋼道路橋の防食と基準改定」

(公益財団法人)東京都道路整備保全公社

(一般財団法人)首都高速道路技術センター

髙木 千太郎

「橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会」 

道路橋ストックの現状と課題

鋼道路橋の腐食損傷事例と防食

鋼道路橋防食基準の変遷

基準改定の最新動向

橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会 18122012

(2)

橋梁ストックの現状と課題

橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会

橋梁ストックの分析

マネジメントの基本は、正しい分析から

橋梁ストックの把握は、箇所数、橋長、橋面積

箇所数による分析は、正しい対象把握ですか?

鋼道路橋の主たる損傷は、腐食

4

(3)

3

橋梁ストックの箇所数と延長の割合

5 88,098, 59% 16,476, 11% 16,505, 11% 12,899, 8% 11,368, 7% 6,614, 4% 高速国道 一般国道(指定) 一般国道(指定外) 主要地方道 一般都道府県道 市町村道 3,441, 36% 1,404, 15% 1,125, 12% 911, 10% 1,359, 15% 1,127, 12% 高速国道 一般国道(指定) 一般国道(指定外) 主要地方道 一般都道府県道 市町村道

橋梁数

(151,960箇所)

橋梁延長

(9,367km) 橋長:15m以上

橋梁ストックの箇所数と延長の割合

6 520,553, 77% 52,894, 8% 47,356, 7% 30,021, 4% 20,132, 3% 6,747, 1% 高速国道 一般国道(指定) 一般国道(指定外) 主要地方道 一般都道府県道 市町村道 5,724, 48% 1,316, 11% 1,022, 8% 1,347, 11% 1,116, 9% 高速国道 一般国道(指定) 一般国道(指定外) 主要地方道 一般都道府県道 市町村道

橋梁数

(677,883 箇所)

橋梁延長

(12,132 ㎞) 橋長:2m以上

(4)

橋梁ストックの橋長15m未満の割合

橋梁数: 677,883箇所

橋梁上部工使用材料別の延長及び比率

8 1,395 483 1,373 128 851 134 378 37 557 135 386 44 485 104 291 28 772 76 353 152 429 256 318 117 4,489 1,187 3,099 504 0% 20% 40% 60% 80% 100% 市 町 村 道 一 般 都 道 府 県 道 主 要 地 方 道 国 道 (指 定 外 ) 国 道 (指 定 ) 高 速 国 道 合 計 その他 混合橋 木橋 石橋 PC橋 RC橋 鋼橋 単位:km

橋長:15m以上

(5)

5

9 名称 形状 吊り橋 斜張橋 アーチ橋 トラス橋 ラーメン橋 けた橋

橋梁上部工構造形式別の橋数及び比率

10 16,400 66,765 714 169 2,688 12,820 26849 2,551 13,018 25035 1,579 10,318 317 27 3,235 19,489 45951 2219 3815 119 10 27,093 115,907 1,810314 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 市 町 村 道 一 般 都 道 府 県 道 主 要 地 方 道 国 道 (指 定 外 ) 国 道 (指 定 ) 高 速 国 道 合 計 吊橋 斜張橋 ラーメン橋 アーチ橋 トラス橋 桁橋 床版橋 単位:km

橋長:15m以上

(6)

橋梁の建設年次別グラフ(全国・箇所数)

11

12

(7)

7

地方公共団体管理橋梁の点検率

98% 2% 点検実施 点検未実施 73% 27% 点検実施 点検未実施 都道府県+政令市(全国平均) 市区町村(全国平均) 国土交通省調査データより編集

管理橋梁対策区分の判定区分比率

14 Aランク, 1250, 7% E2ランク, 44, 0% E1ランク, 62, 0% Mランク, 27, 0% Sランク, 1263, 7% Bランク, 9267, 50% Cランク, 6720, 36%

Aランク Bランク Mランク Sランク Cランク E2ランク E1ランク

E1:安全緊急対応 E2:緊急対応 C:速やかな補修 S:詳細調査 M:維持工事 B:状況で維持工事 A:対策不要

18,633橋

(8)

アーチ橋の損傷(吊材、横桁の腐食) 橋梁名 ほんでんばし 本田橋 路線名 ほんでんみょうほうせん 秋田市道本田妙法線 橋梁位置 あきたけん あきたし 秋田県秋田市 橋梁型式 鋼製ランガー橋 橋長 150.8m 全幅員 6.0m 竣工年度 1964年 腐食により吊材に穴が開いている 平成20年1月25日から全面通行止め 本田橋 秋田県 L.W.L 3819 10000 H.W.L 9897 損傷部位

通行が制限もしくは不能の橋梁数

16 4,530 3,694 20 241 23 124 12 91 0 344 0 1327 4,585 5,821 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 市 町 村 道 一 般 都 道 府 県 道 主 要 地 方 道 国 道 (指 定 外 ) 国 道 (指 定 ) 高 速 国 道 合 計 通行制限 交通不能 単位:km

橋長:15m以上

(9)

9

地方公共団体管理橋梁の通行規制状況

4 5 2 17 139 198 216 199 216 218 143 203 0 50 100 150 200 250 2008 2009 2010 2011 都道府県 市区町村+政令市 合計 94 92 128 133 740 1,018 1,418 1,525 834 1,110 1,546 1,658 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2008 2009 2010 2011 都道府県 市区町村+政令市 合計

通行止め橋梁

(橋長2m以上)

通行規制橋梁

(橋長2m以上) 国土交通省調査データより編集

部材別対策ランクの判定区分数と比率

18 306 435 43 130 5 289 4295 3139 5502 715 1660 115 6749 549 434 346 31 292 15 637 1793 1126 1989 266 623 49 1467 9 29 6 1 3 0 3 739 0% 20% 40% 60% 80% 100% 主桁 C 主桁 M 床版 C 床版 M 橋脚 C 橋脚 M 橋台 C E1ランク E2ランク Cランク Sランク Mランク Bランク Aランク E1:安全緊急対応 E2:緊急対応 C:速やかな補修 S:詳細調査 M:維持工事 B:状況で維持工事 A:対策不要

橋長2m以上

(10)

道路橋の架替え理由構成比

【出典:土木研究所資料・国土技術政策総合研究所資料】 0% 20% 40% 60% 80% 100% 昭和52年調査 昭和61年調査 平成8年調査 平成18年調査 上部工の損傷 下部工の損傷 耐荷力不足 耐震対策 機能上の問題 改良工事 災害 その他

道路橋の架替え理由と主な損傷

床版の損傷48% 床版の損傷48% コンクリート桁の 損傷39% コンクリート桁の 損傷39% 鋼材の腐食 8% 鋼材の腐食 8% その他5% その他5% 道路橋の架替え理由 (国土交通省直轄) 道路橋の架替え理由 (国土交通省直轄) 鋼道路橋の主な損傷 (一般国道2,559橋) ボルトの損傷 ボルトの損傷 塗膜劣化 35% 塗膜劣化 35% 疲労亀裂1% 疲労亀裂1% 腐食 62% 腐食 62%

(11)

11

道路橋における腐食損傷割合

注:

全径間数=17,337径間

湿気の多い桁端部に集中する腐食

端支点 1/4支間 支間中 央 3/4支間 端支点 外桁 中桁 外桁 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 鋼単純鈑桁 腐食の部位別損傷点数

(12)

腐食により穴が開いている 腐食が進行し一部が断面欠損している 補修 あて板による補修工事

桁端部腐食による断面欠損対策事例

道路橋の腐食損傷事例

橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会

(13)

13

鋼道路橋の塗装劣化、腐食、塗膜の剥離

(14)

著しい腐食から断面欠損へ

(15)

15

腐食損傷の要注意箇所(桁端部)

(16)

特殊な腐食損傷(埴害、火災)

エッジ部は,塗膜厚が確保しにくい

(目標膜厚の20~70%程度)

エッジ部は,塗膜厚が確保しにくい

(目標膜厚の20~70%程度)

腐食しやすい鋼材エッジ部

腐食しやすい鋼材エッジ部

(17)

17

めっき鋼材にさびが発生した事例

さびが一様でなく、断面欠損を伴う さびが一様でなく,断面欠損を伴わない

(18)

断面欠損が著しい主桁

貫通箇所は数箇所にも及ぶ

断面欠損から落橋へ

(19)

19

腐食・断面欠損から疲労亀裂発生

腐食から疲労亀裂に進展

腐食損傷(断面欠損)と実耐荷力

(20)

形式:鋼単純非合成鈑桁橋

橋長:18.5m

竣工:昭和4年1月

塗装:昭和52年3月

(30年経過)

道路橋の腐食調査結果

腐食詳細調査箇所

(21)

21

損傷の種類 状況 上フランジ腐食範囲(桁端~860mm) 断面欠損(桁端~470mm) 腐食、断面欠損 部材名位置 E桁上フランジ(南) 写真番号 南側 北側 470㎜欠損 上フランジ 補剛材

外桁上フランジ部分の断面欠損

下フランジ 補剛材 ウェブ 110 125 50 15 南 損傷の種類 腐食、断面欠損 2 E桁垂直補剛材(南) 状況 桁端部補剛材断面欠損 (110×125mm) 部材名位置 写真番号

垂直補剛材の著しい断面欠損

(22)

損傷の種類 腐食 3 状況 上弦材及び仕口ガセット腐食 (B'桁ウェブから700mm) B'-C'桁間端対傾構(南) 写真番号 部材名位置 B'桁 南 北 Φ10

端耐傾構の著しい腐食・断面欠損

E主桁(外桁

鋼材の腐食量測定結果

(23)

23

C主桁(中桁

腐食量の測定結果(断面欠損なし)

断面欠損橋梁の耐荷力算定結果

腐食なし

(設計耐力)

外桁E

中桁D

中桁C

残存断面積比

1.0

0.71

0.97

0.99

残存耐力 (kN)

1,666

1,183

1,616

1,649

残存耐力/ 設計耐力

1.7

1.21

1.65

1.68

*目標安全率:1.7

(24)

腐食のメカニズムと防食

橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会

鋼材の腐食反応イメージ

アノード反応により鉄が溶出

貴金属

亜硫酸ガス

Fe2+ 水酸化第2鉄 →赤さび Fe 2e -2OH -アノード (腐食部) カソード (還元部) Fe2+ 「土木鋼構造物の点検・診断・対策技術」より 接触腐食の原理

(25)

25

腐食発生の構造的要因

構造的要因

伸縮装置の不具合、床版漏水

風通し、高湿度

塗装劣化

素地調整不足

支点上面 桁端部 下フランジ 上面 ウェブ外面 添接部 主桁と横桁・ 対傾構取合部

道路橋I桁の腐食損傷の多発箇所

腐食発生の構造的要因

(26)

腐食環境の分類(便覧)

一般環境

やや厳しい環境

厳しい環境

飛来塩分の影響を

受けず、かつ、自動

車排気ガスや工場

ばい煙の影響を強く

受けない環境。

飛来塩分の影響を

受ける環境、または

自動車排気ガスや

工場ばい煙の影響

を強く受ける環境。

潮風が強く、

飛来塩分の影響を

強く受ける環境。

防 食 と は ?

防食とは、腐食反応の進行を防止する対策

対策としては、

水、酸素の遮断

合金成分添加によって耐腐食性を改善

電気的に腐食を阻止

腐食環境を改善

(27)

27

防食対策の種類

防食方法 被覆による 防食 耐食性材料の 使用による防食 電気防食 塗装による防食 環境改善による防食 各種樹脂塗装 耐候性鋼材 ステンレス鋼材 構造の改善 除湿 流電陽極方式 外部電源方式 無機被覆 有機被覆 樹脂被覆 ゴム被覆 亜鉛めっき 金属溶射 金属被覆

鋼道路橋塗装便覧、塗装・防食便覧から

鋼道路橋防食便覧+資料集

(28)

鋼道路橋の防食に関する基準の変遷

○ 「鋼道路橋塗装便覧」

① 昭和46年12月20日

初 版

② 昭和54年2月

第一回改訂

③ 平成 2年6月

第二回改訂

鋼道路橋の防食基準の変遷

鋼道路橋塗装・防食便覧:平成17年12月

鋼道路橋塗装・防食便覧資料集:平成22年9月

◎ 鋼道路橋防食便覧:平成25年4月発刊予定

(29)

29

鋼道路橋に関する防食技術の解説

鋼道路橋の各種防食技術を解説

道路橋示方書に示す防食設計の補完

各種橋梁の防食方法選定、防食状態の

評価、補修・補強対策の選定等を示唆

鋼道路橋の防食及び腐食評価に関する規定

1.鋼道路橋塗装便覧 :平成2年6月

2.塗膜劣化程度標準写真帳 :平成

2年6月

3.鋼道路橋塗装・防食便覧 :平成

17年12月

4.鋼道路橋塗装・防食便覧資料集:平成

22年9月

(30)

第Ⅰ編 共通編

第Ⅱ編 塗装編

第Ⅲ編 耐候性鋼材編

第Ⅳ編 溶融亜鉛めっき編

第Ⅴ編 金属溶射編

塗装・防食便覧及び資料集の構成

防食基準における基本的な考え方

・鋼道路橋の主たる損傷は、

鋼材の腐食

とコンクリート床版の劣化である。

・供用橋は、可能な限り

延命化

を図る。

・新設橋は、

当初設計で耐久性に優れた橋梁

とな

るようにする。

ライフサイクルコストの低減

を図る。

60

(31)

31

防食基準(便覧)適用の範囲と概要

道路橋の

鋼製の上部構造及び橋脚構造

に適用

個別橋梁の構成部材、部位に対しては、それぞ

れの環境等の条件において

所要の防食性能を

満足する

ことが必要で、今回規定した内容と必

ずしも同じである必要はない。

鋼道路橋の防食に関する

標準的な考え方や

方法を示した

ものである。

61

鋼材の腐食因子と要因

腐食因子

水、酸素

腐食促進因子

日照、気温、

塩分

自動車の排気ガス、工場からの排出物、

火山性ガス ・・・局地的

酸性雨

・・・近年影響が懸念

(32)

塩化物が腐食反応を促進する理由

大気中の水分を取り込み,電気伝導度の

高い水溶液になる(潮解性)

水に溶解した塩化物イオンがさび層に侵入

し、鋼材表面に吸着されて鉄イオンが溶出

しやすい環境を形成するため。

図-Ⅰ.1.1

飛来塩分量と鋼材の腐食速度

64

0 1 2 3 4 0 10 20 30 40 50 暴露期間 (年) 板厚減 少量 (mm ) 層状はくりさび 海から155 km (0.005 mdd) 海上 (0.56 mdd) 海から200 m (0.15 mdd) 3年間暴露 3年間暴露 3年間暴露

暴露期間(年)

板厚減少量(

mm

海上

(0.56mdd)

海から200m

(0.15mdd)

海から155km

(0.005mdd)

層状はくりさび

付着塩分量による鋼材の腐食程度

(33)

33

65

0

1

2

3

4

5

0

1

2

3

4

5

海 岸 線 か ら の 距 離

d

(k m)

来塩分量

C

ai r

(N

aCl, mdd)

北 海 道 , 東 北 , 北 陸 の 日 本 海 沿 岸 部 及 び 沖 縄 県 他 の 地 域

北海道、東北、北陸の日本海

沿岸及び沖縄県

他の地域

海からの距離

(km)

飛来塩分量

Cair (NaCl , mdd)

海岸線からの距離と飛来塩分量の関係

(試算例)

海岸線からの距離と飛来塩分量の関係

防食対策の種類

防食方法 被覆による 防食 耐食性材料の 使用による防食 塗装による防食 各種樹脂塗装 耐候性鋼材 無機被覆 有機被覆 樹脂被覆 ゴム被覆 亜鉛めっき 金属溶射 金属被覆

(34)

防食法 塗装 耐候性鋼材 溶融亜鉛めっき 金属溶射 一般塗装 重防食塗装 防食原理 塗膜による 環境遮断 塗膜による 環境遮断と ジンクリッチ ペイントによ る防食 ちみつなさび 層による腐食 速度の低下 亜鉛皮膜による 環境遮断と 亜鉛による防食 溶射皮膜に よる環境遮 断と亜鉛に よる防食 防食材料 塗料 塗料 腐食速度を低 下する合金元 素の添加 亜鉛 亜鉛、アルミ ニュム、亜 鉛・アルミニ ウム 構造,施工上 の制限 温度,湿度等 施工環境条 件の制約 温度,湿度等 施工環境条 件の制約 滞水,湿気対 策 めっき処理槽に よる寸法制限と 熱ひずみ対策 溶射ガン運 行上の制限 外観(色彩) 色彩は自由 色彩は自由 色彩は限定 (茶褐色) 色彩は限定(灰 白色) 色彩は限定 (梨地状の 銀白色) 複合防食 塗装との併用 塗装との併

67

防食法の選定

防食法選定の基本

各防食法の特性を十分把握し、使用環境条件や周

辺環境との調和、経済性(ライフサイクルコスト)、

維持管理の条件等の防食の要求性能を考慮して選定

する。

*防食法の使用環境条件

*周辺環境との調和

色彩や光沢などの持続性や汚れやすさ等を考慮

*経済性

初期投資を抑制するだけでなく、長期的な視点

にたってライフサイクルコストの縮小を図る。

68

(35)

35

1.防食性能の信頼性

防食原理や耐久性などの防食性能が明らかなも

のを採用

2.維持管理性

防食法の劣化や損傷状態の判定方法が明らかで

部分補修や全面補修が可能な方法であること

3.その他

人の健康や環境へ悪影響のないこと

69

防食法の選定における留意事項

鋼道路橋の代表的な防食法の適用環境比較

(36)

防食設計時の留意点

72

腐食に注意すべき環境及び部位について

(地理的・地形的要因による腐食環境の違い)

・飛来塩分(潮風)の影響

(構造部位による腐食環境の違い)

・漏水・滞水の影響

・凍結防止剤の影響

・降雨による洗浄作用の影響

・日照の影響

(37)

37

○上塗塗料 ・耐候性が良い ・耐水性が良い ・塗膜に光沢があり、種々の着色が可能 ○中塗塗料 ・下塗と上塗塗料との付着安定性がある ○下塗塗料 ・腐食因子を遮断する ・付着性に優れる ○防食下地 ・耐食性に優れる ・鋼板に対する付着性が良い 耐候性 防食性 中塗塗料 鋼 板 板 上塗塗料 下塗塗料 防食下地 中塗塗料

一般塗装系の構成

塗料の耐候性実験の結果

(38)

塗料の耐候性実験の結果

(39)

39

耐久性に優れる重防食塗装系の採用

4時間以内 30 170 1日~10日 1日~10日 2日~10日 <橋梁製作工場> <製鋼工場> 75 700600 無機ジンクリッチペイント 防食下地 4時間以内 ブラスト処理 ISO Sa2・1/2 二次素地調整 6ヶ月以内 (15) 200160 無機ジンクリッチプライマー プライマー ― 160 エポキシ樹脂塗料下塗 ミストコート ブラスト処理 ISO Sa2・1/2 素地調整 25 140 ふっ素樹脂塗料上塗 上塗り 1日~10日 ふっ素樹脂塗料用中塗 中塗り 2x60120 2x300540 エポキシ樹脂塗料下塗 下塗り 塗装間隔 目標膜厚 (μm) 使用量 (g/m2) 塗料名 工 程 4時間以内 30 170 1日~10日 1日~10日 2日~10日 <橋梁製作工場> <製鋼工場> 75 700600 無機ジンクリッチペイント 防食下地 4時間以内 ブラスト処理 ISO Sa2・1/2 二次素地調整 6ヶ月以内 (15) 200160 無機ジンクリッチプライマー プライマー ― 160 エポキシ樹脂塗料下塗 ミストコート ブラスト処理 ISO Sa2・1/2 素地調整 25 140 ふっ素樹脂塗料上塗 上塗り 1日~10日 ふっ素樹脂塗料用中塗 中塗り 2x60120 2x300540 エポキシ樹脂塗料下塗 下塗り 塗装間隔 目標膜厚 (μm) 使用量 (g/m2) 塗料名 工 程

重防食塗装系(外面C-5)の特長

現状の基準では、LCC低減の観点から,腐食因子を

遮断する性能に優れ,厳しい腐食環境下でも長期間

の防食性が期待できる

防食下地のある重防食塗装系

の採用を基本としている。

・上塗り :耐候性に優れるふっ素樹脂塗料

・下塗り :腐食因子の浸透を防ぐエポキシ樹脂塗料

・防食下地 :耐食性に優れるジンクリッチペイント

(40)

塗装作業と留意点

鋼       板 下     塗     り 2次 素地調整 仮    組       立 加       工 中     塗     り 現   地   搬   入 橋梁工場 架設現場 上     塗     り 素地 調整(原板ブラス ト) プ   ラ   イ   マ   ー 製鋼工場 連結部下 塗り 連結部 素 地 調 整 連結部中塗り 連結部上 塗り 防   食   下   地 ミスト コ ート

一般塗装工程

・ 上塗りまで橋梁製作工場での施工を基本とする。 ・ 架設現場では連結部の塗装のみ(ただし,輸送や架設時に塗膜が損傷した場合 は,補修を行う)

耐候性鋼材の適用可能な環境

原則として所定の方法で計測した飛来塩分量が0.05mddを

超えない地域、あるいは下図に示す地域においては一般に

無塗装で用いることができる。

耐候性鋼材を無塗装で使用する場合の適用地域

地域区分

飛来塩分量の測定を

省略してよい地域

日本海 沿岸部 Ⅰ 海岸線から20kmを越える地域 Ⅱ 海岸線から10kmを越える地域 太平洋沿岸部 海岸線から2kmを越える地域 瀬戸内海沿岸 部 海岸線から1kmを越える地域 沖 縄 なし

(41)

41

下部構造上の塗装範囲の例

けた端部の

最小塗装範囲

下部構造

天端

耐候性鋼材の部分塗装

81

腐食しやすいけた端部は、部分塗装を行う。

工法

溶射金属種別

ブラスト法

亜鉛溶射

アルミニウム溶射

亜鉛アルミ系

亜鉛・アルミニウム

合金溶射

粗面形成

材法

亜鉛・アルミニウム

擬合金溶射

82

金属溶射における金属の採用事例の傾向と特徴

(42)

亜鉛溶射(ブラスト法)

・塩分量の多い環境下では溶解速度が大きく皮

膜の消耗が早くなる。

・最小皮膜厚さは100μm以上

・無機ジンクリッチペイントが普及する以前に

防食下地として用いられた実績がある。

(関門橋等)

83

各溶射金属の採用事例の傾向と特徴

アルミニウム溶射(ブラスト法)

表面に形成される酸化物により塩分量の多い

地域でも溶解速度は遅く,比較的安定した耐久

性が得られる。

素地調整グレードはISO 8501-1のSa3

最小皮膜厚さは150μm以上

84

各溶射金属の採用事例の傾向と特徴

(43)

43

亜鉛・アルミニウム合金溶射(ブラスト法)

・亜鉛単独皮膜,アルミニウム単独皮膜の中間の

挙動を示す。

・素地調整グレードは、ISO 8501-1 Sa2 1/2

・最小皮膜厚さは、100μm以上

85

各溶射金属の採用事例の傾向と特徴

亜鉛・アルミニウム擬合金溶射(粗面形成材法)

・溶射皮膜の特性は、亜鉛・アルミニウム合金溶射

と同等。

・粗面形成材法では、清浄化工程をブラストまたは

動力工具処理で行う。

・粗面化工程に粗面形成材を用いる。

86

各溶射金属の採用事例の傾向と特徴

(44)

初期点検(初回の定期点検)

・初期点検の目的:

防食機能や耐久性の低下を早める初期欠陥を早期

に発見し、早めの処置を行う。

・初期点検の時期: 供用後2年以内

参考:橋梁定期点検要領(案)、橋梁損傷事例写真集

87

初期点検

・施工上の品質に起因

塗装のはがれやふくれ

排水不良(排水勾配不足)

・設計上の配慮不足や環境との不整合に起因

異種金属接触による異常腐食

耐候性鋼材の異常腐食

排水不良(排水管長不足)

88

代表的な初期欠陥

(45)

45

代表的な塗膜の劣化経過

退色や変色、微細なクラック、ふくれや割れなど

→下塗り塗膜が劣化→鋼材の腐食が始まる

・下塗り塗膜が劣化する前に予防措置の実施が重要

・湿気の多い箇所等は、他の部位より塗膜劣化が急激

に進行しやすいので要注意

89

各防食法劣化の概要: 塗装

当初想定したちみつなさびが形成されない

・想定より厳しい環境にさらされる場合

・漏水などで局部的に環境悪化が生じた場合

→異常腐食の発生する部位があるので注意を要する。

90

各防食法劣化の概要: 耐候性鋼材

(46)

 溶融亜鉛めっき

・白さびが著しく厚く付着している場合

→塩分など亜鉛を腐食させる物質が付着

・めっき槽に浸ける工程で入った部材の端部 等にき裂

→早い段階から異常が見られる

 金属溶射

白さびの発生(亜鉛を含む金属溶射)

→粒状になって落下は,溶射皮膜の保護性を消失

91

各防食法劣化の概要: めっきと溶射

塗り替え塗装作業と留意点

現 地 調 査 作 業 計 画 使 用 塗 料 ・ 機 器 手 配 足 場 架 設 防 護 工 設 置 素 地 調 整 下 塗 り 中 塗 り 上 塗 り 検 査 防 護 工 撤 去 足 場 撤 去 廃 棄 物 処 理 現 場 諸 条 件 の 把 握 品 質 管 理 ・ 足 場 防 護 工 の 計 画 素 地 調 整、 作 業 機 器 他 交 通 規 制 の 実 施 他 ケ レ ン 屑 ・ 塗 料 沫 の 飛 散 防 止 用 シー ト 設 置 ケ レ ン、 水 洗 い

塗替え塗装の作業工程の例

(47)

47

厳しい腐食環境における塗替えの遅れの影響(概念図)

防食の修繕計画策定における配慮する事項

・塗替えに腐食環境による腐食速度の違いを考慮

・塗替え時にさびは完全に除去

(濃縮した塩化物イオンを含む)

93

供用期間 ライ フサイ クルコ スト 旧塗装系 より高い耐久性 を有する塗装系 塗替えの遅れ 腐食に対する 補修費が加算 される 悪いケース (塗替え時期が大幅に 遅れた場合を想定) ×

供用期間

ライフサイクルコスト

塗替えの遅れ

旧塗装系

より耐久性の高い塗装系

腐食に対する補

修費が加算され

悪いケース(塗り替え時期が大幅に遅れた場合を想定)

グリッドブラスト処理

(さびは完全に除去)

グラインダで処理

(さびが残る)

1年7ヶ月曝露

ふくれ

さびを完全に除去しなかった場合の塗膜劣化

早期変状なし

94

(48)

橋梁塗装の

塗替え方式

95

全面

塗替え

・部分的には著しい塗膜劣化を許容

・全面を一度に塗り替える

部分

塗替え

・著しい塗膜劣化を生じさせない

・塗膜が劣化した部位を部分的に塗り替える

・塗替えにより色むらが生じる

局部

補修

・防食下地にジンクリッチペイントを使用した塗装系に

適用

・部材角部,ボルト継手部等の点さびの補修

鋼道路橋塗装便覧の出版に向けて

鋼道路橋塗装便覧のエキスを抽出

最新の知見と事例を参照

経済的で耐久性の高い防食法を示唆

理解しやすい防食基準を目指す

橋梁長寿命化技術に関する技術研究交流会

参照

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