すなわち,・去勢尿末及び妊婦尿末の連続注射による正
常及び脳下垂体捌出ラットの実験結果には類似点がみら
れ,去勢尿末のみならず妊婦面諭もまたGonadotropin
様作用を有すると考えられるが,この抽出洗では隼物学
的所見に於て必ずしも一致していないところがあること
を認めた。
22.日本脳炎病毒吸“允蚊の刺縫によるハムスター感・
染実験
(細菌)中西清子
(演)小林千鶴
我々は先に日本脳:炎病毒を吸った蚊の体内に病毒が存
在するや否や,又病毒が存在するとすればどの位の期間
存在するものであるか等について研究しすでに報告し
た。今回は病毒を吸った蚊によってハムスターを刺整さ
せた際に,ハムスターが感染,発症するかどうかについ
て実験を行ったので報告する。
吸毒3日後,5日後,8日後,9日後,10HPt,11日
後及び14目後の蚊によってハムスターを刺整させた。蚊
の有毒化は前報告通りである。ハムスPt Ptの感染実験は
次の様に行った。腹部の毛を剃ったハムスタ・・を仰向け
に固定し金網箱に入れ,約24時間空腹にしておいた有毒
蚊を箱の中へ放って一夜放置して吸血させ翌朝腹部の赤
くなった蚊を数えて採り,ハムスU ・一は自由にして一匹
宛別々に飼育し約2週間発症の有無を観察した。発症し
たものはエ P一テルで殺して直ちに脳を取出し一半を乳剤
として次代マウス脳内へ接種し,一半は組織学的検索を
行った。生残したハムスターは約1ヵ月後に全採血し,
その血清について補体結合反応を行った。
その結果は19匹のハムスター刺整笑事の中,吸毒8日
後の蚊に賢愚された2匹のハムスタp一・と,吸毒11事後の
蚊に刺整された1匹のハムスPt vに発症を見た。その他
は健康に経過し1ヵ月後の補体結合反応に於ても血清稀
釈1;2で陰性であった。ハムスターを刺呈した民心は
12匹から90匹の多数の場合もあったが吸血した蚊の数と
発症には関係はないようであった。ハムスターを昏昏し
た蚊の体内の病毒が多量でしかも10匹以上の蚊に刺整さ
れた場合にの参発症が起るようである。
23.Adenovirusと流行角結膜炎との関係について
の研究
(眼科)田 中 智 恵
2例の流行角結膜炎患者の結膜擦過物をHeLa細胞に
培養した結果,Adenovirus 8型及び7型がそれぞれ分
.離された。
ユ8例の流行角結膜:炎患者の発病初期及び回復期血清の
Adenovirusに対する血清学的反応を行った結果,角膜
炎を伴う定型的な症例は11例中10例の回復期血清艶に
Adenovirus 8型に対し中和抗体が上昇し,一般的に
Adenovirus 3型や7型に対しては申和抗体は上昇しな
5
かった。角膜炎を伴わない7例はAdenovirusの8型と
3型の両方に対し,中和抗体の上昇が認められた。
以上流行角結膜炎患者からのあらたな1株のAdeno・
virus 8型の分離及び患者血清のAdenovirusに対する
反応から,Adellovirus 8型は流行角結膜炎の1つの病
原体であろうという可能性が更に裏付けられた。
24.百日咳ワクチン注射と正常型的凝集素価の変動
について(第一報)
(法医)鈴木きみ子
さきに笠井等は乳幼児血清中の正常型的擬集素の強さ
を調査した際,百日咳ワクチン接種後の幼児に於ては,
他の群に比し,画集素価が一般よりやや高い傾向を示し
ていることを見,さらにその内より接種者を抽出して精
査し,接種後,凝集素価の上昇を認めた23例を確認した。
一方百日咳菌は早川により入A型型質・B型型質を有し
ていると云われていることより,恐らくこのα及びβの
凝集素価の変動は百日咳ワクチン注射に起因するのでは
ないかと推定し,夫々報告された。私はさらに接種前後
の血清百数例について,この点を検し得たので,ここに
その結=果の大略を報告する。検査例は百日骸ワクチン
(百日咳ワクチン・百日咳明馨ワクチン2種を含む)の初
回免疫群102例(内AB型21例)である。免疫法は型の如
く0.5cc・1cc・1cc又1ま1. Occ。1.5cc・1.5ccづっ, 3週
聞おき3回に皮下接種した。これらについてみるとAB
型血清においては勿論何等の入!血球に対する凝集素は存
在しなかったが,AB型をのぞく81例について見ると,
検査成績は次の如くである⊂,1)接種により型的擬集素
価の上昇のみられた65例についていえば,接種後3週乃
至6週目に於て最高値を示し,その後に於ては下降の傾
向を示していた。2)殆んど変化を恭さない例も17例に
みられた。3)0日目於ては上昇を示した例はα,β共
に上昇傾向を示し,上昇を示さぬ例ではα,β共にその
傾向を示さなかった例が殆んどである。今後このi疑集素
価の変動と百目咳ワクチン内血液型物質との関係を吸着
試験その他によりさらに検索したいと思う。
25.小! as炎について
(小児科) (演)植 山 頒 子
月 岡 暁 子
1)クリアランスから見た小児腎炎
腎臓機能検査法として近来最も推賞されるクリアラン
スを小児腎炎について施行し,その症例から小児腎炎の
機能を判断して見た。しか、るところ,急性腎炎の急性期
には機能減退を認め得るが,その後経過と共に機能成績
は種々の様相を示す。初期に豊能滅退しても尿その他の
検査成績と共に〕機能の早く恢復するもの,尿その他の
所見が恢復しても,爾機能減退を見るものがある。又初
期に糸毬体腎炎なるもクリアランスの依然として永く減
退したままなるものは概して細尿管の障害を伴ったもの