著者 小岩崎 浩一, 本坊 好正, 田崎 和江, 森 忠洋 著者別表示 Koiwasaki Koichi, Honbou Yoshimasa, Tazaki
Kazue, Mori Tadahiro
雑誌名 地球科学
巻 47
号 6
ページ 493‑505
発行年 1993‑11‑25
URL http://doi.org/10.24517/00061677
doi: 10.15080/agcjchikyukagaku.47.6_493
地 球 科 学 47 巻
6
弓.
(1993 年 11月 ) 493〜
5D6493
Thiohaci
〃US
ferrooxidans
によ る ジ
ャ ロサ イ トお よ び
ア ン モ ニオ ジ
ャ囗サ イ ト
の生 成実験
小 岩 崎 浩 ・
丶本 坊 好 正
耡 ・ 田崎 和 江
森 忠 洋 “ *
’Experimental
study
on
formation
of
jarosite
and
ammoniojarosite
associated
with
Thiob
αcitlus
ferrooxidans
Koichi
Koiwasaki
*,
Yoshimasa
Honbou
”,
Kazue
Tazaki
’ andTadahiro
Mori
” ’Abstract Jarosite
KFe3
(SO4
)2(OH
)6 and amrnQniojarositeNII4Fe3
(SO4
)2(OH
)6 were experi−
mentaly
formed
in
g
K −
medium withThiob
αcillus ノ ’
errooxidans at
33
℃ under aeidic condi− tion .
The
product
shows characteristicpeaks
ofjarosite
at3.
D8,1.99
and1,83
蓋, and
those
of
amrnoniojarosite
a し3.09,5, 12,1.98
and ユ. 83A
in
useX −
raypowder
diffraetion
and
elec − tron
diffraction
pattern .
TEM
and
SEM
obscrvations
revealed 揃 e crystaigrowth
processes
of
these
minerals asfollows
;Baci
!lus
bactcrial
cells
takethe
form
of cross− fiIlger ,
Both iron
and sulfur componentsprecipitated
on coll walLThe
iron
component
takes
the
form
of
burs ,
whereas むhc
sulfur componentfQrms
rosary−
shaped materials.
The
sizes ofiron
materials
rangc
from
D,5to
2.
O
μrn
in
diameter
whilethose
of sulfur materials rangefrom O.05to
D.1
μmindiameter、
Next,
potassiuln
andhydroxyl
iI19K −
medium reacted onboth iron
and sulfur componen 七s onthe
cell walLCubic
orplaty ゴ
arosite, O.1to
5, 0
μ mindia
皿一
eter
,
is
formed
within3
days .
Jarosite
offinal
products
changedto
reform rosary orpar −
a
且elcrystalline
materials.
Potassium
ill
larosite
is
subsLitutedfor
ammoniato
form
am−
moniojarosite
within
5
days.
Jarosite
was
produced
by
bacter ’ ial
mineralizationin
g
K −
mediu 【n within
3
days,
and
those
of
ammoniojarosite
within5
days .
WithQut
Thiobacillus
ferrooxidans ,
larosite
and ammoniojarosite wereproduced
after
5
Qr
g
days
respectively, The
resultssuggest
that Thiob
αcillusferrooxi
(i
αns¢Qntributes
forma
しion
ofjarosite
andammonioja
’
roSite aS CatalySt.
Kebl
ω ordsjarosite ,
ammoniOjarosite,
Thtob
αcillusferrooxid
αns ,9K −
medium,
XRD , SEM
,TEM
,
1993
年. 5
丿120
口受 付1993
年9
月24
日受理’北陸支部
,
金 沢 大学理学 部 地 学 教 室,
〒920 − 11
金 沢 市 角 間1
町
Departmont
ofEarth
Sciences ,
Faculty
ofScience ,
Kanazawa
University ,
Kakuma ,
Kanazawa
920 − 11 ,
Japan
* *
兵 庫県 立舞
’ r −’ Pj .
等学 校
,
〒655
神P.
市垂水区
Maiko
High
Schoel ,
Tarumi − ku ,
Kobe
655 ,
Japan
* * *
島根 大 学 農 学部環 境 生物
T .
学研究 室,
〒690
松 江市西 川 津 町106D
LaboratQry
QfEilvironmenta
]Biotechno
]ogy,
Faculty
ofAgricultur ,
Shimane
Universi
しy ,
NLshikawatsu ,
Matsue 、
Shi
エnanc690 ,
Japan
494 小岩 崎浩 一 ・ 本坊 好
正・
田崎和
江・ 森
忠洋
1 は じ め
にバ ク テ リ ア に よ る生 体 鉱 物 化
作
用 (Bacterial biominera
工ization
)によっ て生 成 される鉱 物 は,
珪 酸 塩 鉱 物,
リン酸 塩 鉱 物,
硫 酸塩 鉱 物 な ど, 250
種 以 上 も 認め ら れ て い る (Krumbein ,1986
;Lowenstam
and
Weiver,1989
).
田崎
(1991
)に よれ ば,
牛 体 鉱 物 を 作 るバ ク テ リア は多 様で,
生存条
件も幅
広く,
以下
の様 な特
徴 を持
っ. 1
)バ クテリアは高等 生物
が棲息
でき
ないような極 限 的な環 境 下で も繁 殖 する
, 2
)バ ク テ リア は, 微
量な元
素 を,
生 物 的および地 球 化 学 的に結 合ある い は蓄 積 する, 3
)バ クテ リア細 胞の表 面 は,
典 型 的な 陰イ オンの性 質 を待 ち,
可 溶 性の金 属イ オンを 大 量に吸収
する, 4
) 各 種の鉱 物 生 成におい て,
バ クテ リア の細 胞は核 形 成の場 と なる.
ジャ ロサ イ トは
,
鉄 鉱 床の 二次 生 成 物として,
ある い は硫酸
塩 を含
む 十壌 中に一
般 的に認められる鉱 物で ある( Alpers
et
al . ,1992
;Long
eC
α1.,1992
).
ま た,
コ ンク リ
ー
トの微生 物 腐 食に伴っ て,
ジ ャロサ イ トが生 成 す る (田崎
ほか, 1990a ,
b
).
本 研 究で は,
Thio − b
αcillus
ferrooxidans
を 用いて培 養 液 中で実 験 的に生成し た ジャ ロサ イ ト(
Jarosite
;KFe3
(SO4
)2(OH
)G) につ いて述べ る,
実 験 的に得
た生 成物
を 走 査 型および 透 過 型 電 子 顕 微 鏡 を 用いて観 察 し,
バ クテ リアの役 割 や ジャ ロサ イ トの牛 成の メカニ ズムを 明 らかに した.
なお, 本
研 究で使 用 した’ 1 ’ hiobacillus
fenrooxid
αns(鉄 酸 化 細 菌 ) は
,Colmer
andHinkel
(1947
)に よ り発 見さ れ た,
独 立 栄 養 細 菌の一
種である.
こ の バ ク テ リ ア は, Fe2 ’
を
Fe3
+に酸 化 しエ ネルギー
を 得てお り,
ま た
.
硫黄
の酸 化 能 力 も合 せ 持っ てい る (今 井,1984
;箕 浦ほ か
, 1986
;山 中, 1987
),
こ の バ ク テ リ ア は,
グ ラム陰性
で, 0.5〜5. O
μm
の大 き さ を も ち, 好気
性 かっ 耐 酸 性の桿
菌である.
ま た, pHO , 5〜5,5
で生 育 し,
生育
最適pH
は2.0〜3,5
である.
[ 試 料 と 実験方 法 A . Thiobac1
〃 usferrooxid
∂ns の培 養Thiob
αciZtusferrooxidans
は, 島
根県
温泉津
黒松付
近の, 更新
世中
部の都野
津 層の海 成粘
土 層 か ら分
離・
培養し
,
実験に使 用 し た。
実 験に 用 いた9K
培 地’は 下 記の と お りで ある
.
滅
菌
し た500ml
坂[コフ ラス コ に, 9K
培地100ml
とThiobaeillus
fernooxid
αns
l
ml
(1
% ) を 入 れ, 33
℃ に保温 し, 振と う培
養
し た.
ま た,
比較
の た め に植菌
しないものを同
様に振 と うさ せ た.
生 成 物は12
時聞,
また は
24
時 間毎にフ ラス コから取 り出し, pH
測 定とFe
の定
景分析
を行っ た後, 電
子 顕微鏡
で観察
を行
っ た.
Fe
の定 量 分 析 は, 1 ,
10 一
フェ ナン トロ リン法で行っ た
,
蒸 留 水で希 釈 した 試 料50ml
に, 1 , 10 一
フ ェ ナ ン トロ リン溶 液 を
2 . 5mL
緩 衝 溶 液 を2 . 5ml
加え, 30
分 間 放 置 した 後,
吸 光 度 測 定 を 行っ た.
溶 存 鉄につ いては、
試 料 を 濾 紙で濾 過 した 後, Fe
を 全てFe2 鹵
に還 元 す るた あ
,
塩 化ヒ ドロキシ ルアン モニ ウム溶 液 を1 .
Oml
加 え,
さ ら に
1
,10一
フ ェ ナ ン トロ リン溶液
を2.5mL 緩衝 溶液
を
2, 5ml 加
え,30 分
間放
置し た後 ,
吸 光度
測定
を行
った
.
振とう培 養は,
いわ し や 沢 田健 蔵 商 店 製いわ し やTLR
No .2
振とう培 養 機で,
吸 光 度 測 定は, 島
津 製 作 所製 光度
計UV − 1200
で それぞれ 行っ た.
B , X
線 粉 末 回 折 分 析X
線 粉 末 回折 分 析に用いた試 料は, 12000rpm
で5
分 間遠
心分離
し, 乳鉢
です
りっぶ しス ライ ドガラ ス板
上に 塗 布し,
風 乾 後 分 析を行っ た.
遠 心 分 離は,
久 保田製 作 所 製 冷 却 遠 心 分 離 機KR −
]8000
で,
X
線 粉 末 回 折 分 析は
,
理学 電 機 (株 ) 製ガイガー
フ レ ッ ク スD − 1
型2013 X
線 回 折 装 置 を 使 用 し,
加 速 電 圧30kV ,
管 電 流10mA
で測 定 を 行っ た
.
C .
走 査 型 電 子 顕 微 鏡 観 察走 査 型 電 子 顕 微 鏡 試 料は
, 12000rpm
で5
分 間 遠心分 離 し, 25
%, 40
%, 60
%, 80
%, 1DO
%のエ タノー
ルに順
次 5 分
間浸 し, 水
分 をア ル コー
ル で置換
し た.
風乾
した試 料は
,
両 而テー
プで試 料 台に接 着し,
金蒸 着し たものを 観 察 した
.
こ の試 料 処 理 方 法によ る試 料の変 形は認 め ら れ な か っ た.
走 沓型電 子 顕 微 鏡は,
日本
電 子製 JSM − 220A
を用い,
加 速 電 圧15kV
で観 察し た,
D .
エネルギー
分 散 法 に よ る化 学 分 析植 菌 した試 料の う ち
,
溶 液の色, XRD
パ ター
ン,
お よ び 形 態 変 化の顕 著であっ た3
目目
と7
日目の試 料 およ び 無 菌 試 料の9
日日の試 料にっ いて,
風 乾 後,
カー
ボン蒸 着 を 行い
,
化 学 分 析 を 行っ た.
分 析は 目立 製 作 所 製S − 2100
型 走 査 型 電 子 顕 微 鏡に取
り付
け られた,
堀 場 製 作 所 製EMAX3000
エ ネル ギー
分 散 型X
線 分 析 装 置により
,
加 速 電 圧20kV
で行っ た.
各々 の試 料の面 分 析 およ び 点分析
を 行っ た際の,
電子
線による試 料の損 傷 は認め られ な かっ た.
な お,
こ の装 置に はZAF
補 正の プログ ラムが組み 込 ま れて い る,
E .
透過 型電子
顕微
鏡 観察
遠 心分
離
した試料
は,
蒸 留水
に 懸濁さ せ,
そ の一 滴
をカ
ー
ボン補 強 を し たマ イ クロ グリッ ドにのせ,
透過 型 電 子 顕微
鏡で観 察
し た.
透過 型電 子 顕微
鏡は,
日本
電 子 製JEM2000EX
を用い,
加 速 電 圧160kV
で観 察 した.
Thiobacillus
ferrooxid
αns によ る ジャロサ イ トお よびア ン モニ オジャロ サイ トの生 成 実 験495
皿 結 果
A , Thiobac
〃/usferrooxid
∂ns の培 養実 験に用い た
9K
培 地は透 明で あるが,
実 験 開 始 後3
日
日
で,
植 菌 した試 料の 出発 溶 液お よび沈殿物の色 が著 し く変化
した.
反 応 生成物
の色の変化
を第 1 表
に示
す, 12
時 間で は,
溶 液 が わ ず かに灰 白色に懸 濁 し, 2 〜 3
日目で
鮮
や か な褐 色 を帯
び た,2
〜3
日目の 沈殿物の色は黄橙
で, そ の沈殿物
の増加
が顕著
である. 4
日目
の生成 物
で は, 黄橙
色か ら黄
色に変化
し, 時
間の経
過 とと もに 淡 黄色に変 化し た.
無菌の場合は,
明緑 灰〜
淡 黄 色を経
て
, 2
日目以 降は黄 橙 色と なり,
その後の色の変化
は認 められ ない。
第2 表
および 第1
図は生 成
物のpH ,
およ びFe 含有
量 を 示 して い る、
無菌
試 料で はFe2
+量,
Fe3
+ 量,
および 溶 存Fe
量 と も反 応 時 間に よ る顕 著な変 化 は 見 られ ない.
・
方,
植 菌 した試 料で は,
ほとん ど がFe2
+であっ た培 養 液 中のFe
量 が2
日目
か ら急 激に減 少 してい る.
反 対に, 培
養液 中
のFe3
+量の割
合 は, 2
日 目 か ら増 加し始め, 6
日 目 か ら溶 存Fe
の約90
% がFe3
+になっ てい る
.
また, 2 〜3
日目
か ら沈 殿物
の量 が 増 加し たとい う事 実 から
, 培
養液
中でFe2
+が 酸 化 さ れてFe3}
に変
化し な が ら,
鉱物
化 作 用が 進行 し た と結
論され る
,
すでに 述べ た溶
液と 沈殿物
の色の変化は,
こ の こと と
対
応 してい る. pH
は, 実 験 開始 〜 1
日目 ,
および2 〜3
日目まで は緩
や か に ヒが る が, 1
〜2
日目 ,
およ び3
日 目以降
は急速
に下
が る. 9
日日
で は,植菌
した試料
で は1.85,
無菌
試料
で は2. 35
であっ た. 植 菌
した試 料の
pH
は,
無 菌 試 料に比べ下降幅が大きい. B .X 線
粉末
回折
分析
植菌
した試料
の, 実験 開始 直後 , 1
日目 , 3
日目 ,5
PH3
, 0
2.
52 . o1
.
50123456789
匣 ]
・/em10000
5000
deys
國
1200
冠OO
400
0123456789tiays
mg /s10000
5000
0123456789d
巳ys第
1
図9K
培 地 とτferrooxidans
との反 応 日数に対
す る
pll
,Fe2
+,Fe3
+お よ び溶 存 Fe
量 の変 化 .Control
は, 無菌
試料
の9K 培
地の変 化 を 示 す.
第 1 表
丁. ferrooxid
αns と9K 培
地 との反
応 生成物
の色の
変 化
(農 林省 農 林 水
産技 術 会 議 事 務
局 (19
了O
),
r
新 版 標 準 土 色 帖』 による ).
Z
ル!ταを 植 菌 し た もの 無 菌の もの0
時 間10
GY8
/11
明緑 灰 正0GY8
/11
明緑 灰12
時 間1
10
Y
8
/2
:灰1
白 了. 5G
・8
/1 …
聡 灰1
日 目5
Y
8
/4
:淡1 黄 了, 5Y8
/3
:1 淡 黄2
目目10
YR7
/8
:黄 橙10YR
了/8
:黄 橙3
目目4
日 目:
7 . 5YR7
/81
黄:
2 . 5Y
8
/8
: 橙 黄:
7 . 5YR7
/81
黄:
7 . 5YR7
/8
:黄 橙 橙5
日目2 . 5Y 7
/8 …
黄1 7 . 5YR7
/8
:黄 橙6
日目r
2 . 5Y
7
/8
: 黄lo I
YR7
/8
:黄 榿7
日 目1
5
Y
7
/8
: 黄10 幽
YR7
/81
黄 橙8
日目 :5
;Y
8
/8
黄10YR
・/8i
黄 橙9
日目5
Y
8
/81
黄2 . 5Y8
/81
黄日
日
お よ び9
日目の生 成 物と,
無 菌の試料の 出発 物 質お よび6
日目,9
日目の生 成 物のX
線 粉末
回 折パ ター
ンを
第
2
図と第3
図に各々示 す,
植 菌
し た3
日日
の試料
の回 折パ ター
ン に は,
ジャロサ イ ト に特 有
な ピー
ク,3.08A
(113
), 3 . 11A
(201
), 5.09A
(102
)がすで に 認 あ られる, 5
目目の生 成 物の 回折
パ ター
ンに は,
ジャ ロサイ トの ピー
クに加え,
ア ンモ ニ オ ジャ ロ サイ トの 弱 い ピ
ー
ク (5 . 12 . 2 . 318 , 2,909,5,81A
)も認め られる. 9
日目の試 料は,
ア ンモ ニ オ ジャ ロ サイ トの 反 射 強 度が強ま り
, 3 .
106
A
(
113
),5. 12A
(012
),
L98A
(303
) お よ び1 . 832A
(
220
)の ピー
ク が 顕著に 認 め られる, 9H
目の生成物
におい て は
,
ジャロサ イ トよりア ン モニ オ ジャ ロ サ イ トの方が
卓
越し て い る.
496 小 岩崎浩 一 ・ 本坊好
正・
田崎和
江・ 森
忠洋
第
2
表 丁. ferrooxid
α ns と9K
培 地との反応時 間と生成物
のpH ,
Fe2
+,
Fe3
+お よ び溶 存 Fe
量 の変
化.
Z
摺1劉oo盟『
伽 5 を植 顏した もの 無 菌の もの
pHFe2 十 ドe3} 溶 存
Fe
量 PHFe2 +F
θ3
+ 溶 存Fe最 o 時 間2 . 75
ヨ494 . 581 、 89576 , 32 , 759494 . 581 、 89576 . 3 12
時 間2 . 85
野88B . 614 . 99903 .
42. 859018 .
7141.
29159.
91
日目2 . 959873 ,
了5z . D9925 , 73 . 009350 . 7
王26、
49487.
12
日 目2 . 559375 . 574 , 59450
』 2、 659212 .
01 呂5. 89397 . 8 3
目 目2 . 60
η02 .
了13
β,
& 7836. 52 .
呂09137 .
6215.
69353,
2 4日目 2.
4D5546.
5185, 95732 , 42 . 659D95 . 6104 . 1
駐189 . 7 5
ロ目2 、 3D
{687 , B
τ91 .
巳5479 . 62 . 558935 、 9163 . 59100 . 4 6B
目2 . DD
正15 . 91
隻68 , 9
藍284 ,
呂 2. 458119 .
o8E.
呂 8200.
87
日 目 1、 95
堊Ol.
2lo49,
了n50 . 92 . 408498 . 052 , 38550 . 3
8目円 1、
9D103.
5980, 8
亘D84 , 32 ,
408 訓2 . 5104 . 19416 . 4 9R
目1 . 8573 . 399L4Io64 , 72 . 357
呂29 . 181 、 7
了910 , 8
*
Fe
量 : /9一 方
,
無菌
の試料
で は,6
円 目で ジャロサ イ トの ピー
ク (
3, 09 ,3。 26, 5 , 10A
)が 認 め ら れ る が,
その反 射 強 度 は 弱い.
ま た, 9
日目の生 成物の回折パ ター
ンは, 6
日目の回 折パ タ
ー
ンと よく似ており,
ア ン モニ オ ジャロサ イ トの
生成
は認め ら れず ,
わず
かに反 射強
度が強まったにす ぎな い
.
C ,
走査型 電子 顕 微 鏡観察植菌
した3
日囗
の試料
の走 査 型 電子顕 微
鏡 写真
を第 4
図A
に示 し た.
反応
開始 時
の桿状
の バ ク テリア は, 3
口後
に は交 指状
に変化
して い る.
ま た, そ の凝 集し たバ ク テ リアの周囲
には,
柴の イガ状
の物質
が付着
して い る. 部分
的に, 栗
の イガ状
の物質
のみで集合 体
を形成
している
様子 も観察
さ れ た. 栗
の イガ状
の物質
は,無菌
の試 料
で は全 く観
察
さ れ な かっ た,
栗の イガ状
の物
質の先 端に は, 約0. 5
μrn
の立方 体の物 質 (第4
図B
矢 印 )が生 成して い る
,
こ の立方体
の物 質
は,X
線 粉 末 回折の パ ター
ンや その形 態か ら
,
ジャロ サ イ トと考え ら れ る.
さらに 第5
図A
(矢 印 )に 見られる ような,0. 1
μ m 前 後の 小球粒状
の物 質
が数 珠状
に連な り,
約ユ. O
μ m の長 さに成長
して い るも
のも観察
さ れ た.
これ は,
その形態
から, 硫黄
の単体
と考
えられる.
反応後 7 〜 8
日 目の生 成 物に は, 交 指状
のバ ク テ リア は か なり減 少 し,
栗の イガ状の物質
は全 く見ら れ ない,
逆に,
立方体
や板 状の ジャ ロサ イ トが多 く生 成 して い るのが観 察 され る.
反 応 後7
日目の
生成
物 は,0,
ユ〜5.0
μ m の立 方 体 や 偽 立 方 体,
あ るい は長 方 体や板 状な どの形態 を し た ジャ ロ サイ トが凝 集 して いる様 子 が 観 察 さ れ る (第
5
図B
),
一
方, 無
菌 試 料で は, 5
日目に約5 . 0
μ m の立 方 体の ジャ ロ サ イ トが 生 成 して い る (第6
図 矢 印 ), 9
日目の 試 料は,5
日 目の 試 料と同 様 約5 . 0
μ m の立 方 体 や 偽 立10
20
30
40
50
60
02 θCuK
αradiation
第
2
図処
ferrooxidans
の反 応日数と その生 成 物のX
線 粉 末回
折
パ ター
ン。
吼ferrooxidans
を植菌 した直 後 (
0
日 目 ), 1
日 目, 3
日 目, 5
日 目 および9H
目の試 料のX
線 粉 末 回折パ ター
ンを
示す .
▼ :ジャ ロサ イ ト,
▽ :アン モ ニ オジャ ロサ イ ト
.
方 体の ジャ ロサイ トが 晶 出 している様 子 が 観 察 さ れ た
.
しか し
,
植 菌 した試 料に比べ,
無 菌 試 料の5
日目,
およ び9
日目の ジャ ロサ イ トの生 成 量 は少 ない.
D .
エ ネルギー
分 散 法によ る化 学 分 析植 菌 した試 料の うち
,
変 化の 顕 著な3
凵 目 (第 丁図A
), 7
日目 (第7
図B
),
および比較
のための無菌
の9
口目 (第
7
図C
)の試 料 をエ ネルギー
分 散 分 析 した.
ノンス タンダ
ー
ド法で トー
タル を100
% に ノー
マ ラ イズし た値 を,
第3
表に示す .
また, Fe
,S
お よ びK
の元素
比の 二角 ダ イヤグラムを 第
8
図に示す.
植 菌 した