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下甲介壊疽を伴ひたる慢性上顎竇蓄膿症の一例

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Academic year: 2021

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102 東京女馨學會第六厚総會演説 年齢は20歳迄の若年者に多く性別は男子に多いとされてみる。 本症の原因となる骨髄炎の細菌検査は葡萄欺球菌があげられてるるが、年例も亦葡萄妖球菌を 糺明した。. 本疾患の本態、病理については從來種々の説が云々されたが症例中剖検せられた外國の2例中、 1例は共に存在した臓膜炎による迷路の攣化が認められたが、他の1例は蝸牛殻神経、螺旋紳露盤 細胞、並にコルチ馬継に於ける上質性憂化が主要所見で即ち迷路炎でなく、神経組織の攣性であ って、彼は之を細菌の毒素に蔑した。我が國吉田氏の動物實験による結果も亦迷路の上歯を認め ぬ神経組織のみの鍵化であった。 結 論 以上要するに本例は6歳の女兇、1年前前に右大腿骨骨髄炎に罹患し、1ケ年を纒過して治癒し たが、2ケ月前より再び左擁骨骨髄炎を起し、突然に爾側難聴を來たし、数日を出でずに爾側の 聾とな)、内耳機能検査の結果爾側共に完全に聴能及び前庭機能を漕失せるを確め得た1例であ る。 27下甲介壌疽を俘ひたる慢性上顎賢蓄膿痘の一倒 東京女子讐學専門學校耳鼻咽喉科教室(主任 石原教授) 人 見 和 子 患者 澤莱、40歳の男子。 初診 昭和14年4月14日。 主訴 左鼻閉塞、悪臭性鼻汁過多、.頭痛、眩牽。 既往歴 患者は生來健康にして3S歳の10月に「マラリヤ」に罹患せる他著患を知らず。 現病腿 約5−6年前よη鼻閉塞鼻汁過多あbしも讐療をうくる事なく輕過せる中、本年1 月頃よy左側鼻腔完盃閉塞を來し、左鼻腔より悪臭性鼻汁多:量流出し、頭痛、眩牽を俘ふに至 る。 初診時所見 左鼻腔は暗赤色、早口、弾力性の硬き腫瘍駅物質を以て奔満せられ、下甲介、中 甲介及中鼻道を窺ひ得ず、.腫瘍上部よPは絶えず膿汁流下す。鼻中隔は右側に轡細し、右鼻腔は 適齢にして甲介精々萎縮せる他格別の所見無し。「レ」軽四見にて耳飾骨蜂古論上顎資に濃き陰影 を認め右側は透明なD。鼻腔内腫脹部位穿刺により約1・0ααの悪臭性膿汁を得、僅に腫脹減退し て側壁に騰せら瀬跡を止めたる下甲介を認めたP。自防腫脹・肥厚せる粘膜下に膿癖形成 し且つ膿瘍粘膜と下甲介粘膜とは織綾せることを卑見ぜり。其後節目穿刺1(:依って2.0−3.OGα の膿汁排除を行ひたるに穿刺直後は著しく減脹せる亀翌日は再び蕉に復するを常とせP。上顎憲 蓄膿症、篤魯蜂案炎、下甲介膿瘍の診断の下に左側上顎竃根治手術を施行せり。 手術所見 竃内は膿汁を以て満たされ、之を排除せるに鼻腔臼腫脹は著しく減脹して殆ど正常 一第9名き740一一

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東京女署學會第六圓総會演設 103 下甲介の像を皇し、賓内壁を窺へば賓粘膜は肥厚し、且つ浮腫性に腫脹し、下甲介の一部及下野 道前部の骨壁一部訣損し、此虜忙竣疽性物質を認めた)o之を除けば下甲介粘膜内面をよく窺ひ 得。實粘膜及壊疽性物質を完全に除去し、下鼻道骨壁敏損部の粘膜を切除して封孔とせbO術後 輕過良好にして、10目目に主訴全く潰失して退院、3週間後には憲内溝深、鼻腔内歌況も正常に て治癒せηo賓内膿汁よ)細菌を検出せず。 考按 本性は恐らく5−6年前より慢性上顎賓蓄膿症存し、絶えず流出する膿汁の刺戟によb實開口 部粘膜腫脹肥厚して野司蔀は狭くなD、一方膿汁の分泌盛なる爲、途に最毛見妙なる骨体を侵し て襲疸に陥らしめ、鈎駅突起世評甲介粘膜下に實と交麺せる膿一ttを作V、.之が盛塩三道側壁、下 歩道側壁襟下甲介の一部に骨嬢疽を形成せる紐)ならんb 28 rアフタ」牲口内炎に就て 東京女子讐下期雨催校耳鼻咽喉科教室(主任 石原教授) 窪 敦 子 「アフタ」性口内炎の病原、臨床的所見、治療法に就て一般的事項を蓮べたる後、自瞼例を報告 せり。 昭和13年1月よ)本年8月末日に至る問に本院耳鼻科外來を訪れたるrアフタ」性口内炎患者に覧 て調査9± Y。昨年は32例、本年24例、合計56例にして、其内女子46例、男子10例、5歳未滋が8例 5−15歳8例、15−30巌33例、30歳以上が7例となり青年期女子に多き事頷かる。 主訴は高熱、口腔内の心痛性白斑或は嚥下痛を訴ふるもの多く、所見は種々様々なるを以て其 特長あるものを圖示説明せり。即ち3歳女児にて麻疹に綾獲せるもの、何等誘因なしに獲;來せる もの、2!歳女子にて扁桃腺炎に綾叢せるもの、14歳女子及12歳男子に於て感胃に綾襲せる甚だ重 葬なる2例、以上5例の急性良性「アアタ」性口内炎、特に後2者の重症型に就て蓮べ、更に慢性再 獲麟頑固性「アフタ」性口内炎症例3例を説ngせ )/ .以上56例の「アフタ」性口内炎の療法として Vitamin C注射を主とし、其他、症例によ照腰銀腐蝕法、「マ{キv」又は棚砂「グリセリン」 塗布、人工太陽燈照射等を行ひたるも、Vitam』n C注射は之等の急性輩純性の内のものに於て其 治療輕過を短縮せしめ得たyど信ず。又慢性の揚合に於ても相當の治療効果を期待し得べく、佃 V・C排澱量測定を併せ行はば:更に興味あらんと思推す。 追 .加 吉 岡 薫 これは私の自家實験であηまして、私は卵奨の働きが悪いので月痙が遠くなると卵胞「ホルモ・ ン」を使用致しますと其爲に「アフタ」が獲生或は悪化の傾向がございました。何か「アフタ」と性 rホルモン」に關係がある様に思ひますので一寸御滲考までに。

座 長(貞,29番至31番) 卒.野 憲.正

一…第9名き741一

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