「人間類型」論を用いた社会科授業の構築:―地理的分野における社会認識形成を事例として―
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(2) r精神構造」及びr社会構造」に分解し,そ. 究し,それぞれの「人間類型」を明らかにす. れらがr精神構造」を中心にして因果関係的. る。そして,明らかになった両者の「人間類. に存在しているとした。また,社会科授業で. 型」をもとに,アジア州全体の地域的特色を. 活用するために社会科教育学者である岩田. 捉えさせる。. 彦氏の知識論に依拠して人間の『類型化」を 再検討し,分類した知識を構造化して認識内. w 研究の成男=と標題. 容を保証するだけでなく,空間軸と時間軸形. 本研究の成果は,次の3点である。. 成も可能となるものに換え,「人間類型」の. 第一に,平成20年版中学校学習指導要領. 構成要素及ぴ構成要素間の関係を定義した。. の本格実施に向けて,「世界の諸地域」学習. 2 r人間類型」論を用いた社会科授業及ぴ. の在り方をr人間類型」論を用いて検討し,. 教科書分析. 授業設計に有効な「人間類型」の構成要素及. r人間類型」論を用いた社会科授業の授業. ぴ構成要素間の関係について理論を示したこ. 設計の在り方を明らかにするために,分析フ. とである。. レ」ムワークを作成し,先行授業実践及ぴ教. 第二に,「人間類型」論を用いた地理的分. 科書の分析を行った。その結果,4つの視点. 野の世界地誌学習の授業設計において,時間. を抽出した。第一は,空間軸の形成を意図的. 軸・空間軸形成,異なる類型間の比較,rな. に行うこと。第二は,時間軸の形成を意図的. ぜ疑問」を中心においた学習過程などの考慮. に行うこと。第三は,他の類型との比較・考. すべき視点を示したことである。. 察を行わせること。第四は,rなぜ疑問」に. 第三に,「人間類型」論を用いた授業設計. よる単元の学習課題の設定及ぴ下位の「問い」. の視点をもとに,中学校社会科地理的分野の. を構造化して説明的知識を追究する学習過程. 『世界の諸地域」学習において授業モデルを. を位置づけることである。. 提示したことである。. 3 r人問類型」論を用いた社会科授業にお. 今後の課題は,次の2点である。. ける授業モデルの開発. 第一に,授業モデルをもとに授業実践を重. これまでの研究成果をもとに,r人間類型」. ね,本研究で提案した理論及ぴ学習内容を検. 論を用いた中学校社会科地理的分野における. 証するとともに,r世界の諸地域」学習の他. 「世界の諸地域」の授業モデルを開発した。. の単元においても『人間類型」論を用いた杜. 以下に概要を示す。. 会科授業を開発,提案することである。. ① 単元名. 第二に,類型化された「人間」は,決して. 多様な民族・文化と独自の近代化を進め. 固定化されるものではなく,新しい情報を取. るアジア州(6時間). り入れつつ,常に再構成を必要としているこ. ② 授業内容. とである。. アジア州を東アジア州と西アジア州に分. 主任指導教員 岩国一彦. けて,両者の違いを多様な資料をもとに追. 指導教員岩田’彦. 一311.
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