• 検索結果がありません。

「人間類型」論を用いた社会科授業の構築:―地理的分野における社会認識形成を事例として―

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「人間類型」論を用いた社会科授業の構築:―地理的分野における社会認識形成を事例として―"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1) r人間類型」論を用いた社会科授業の構築 一地理的分野における社会認識形成を事例として一. 教科・領域教育学専攻. 社会系 コー ス M0 9 1 5 9 I 松  永  哲  郎. 1 研究の目的と方法. 第皿章 r人間類型」論を用いた社会科授業.  1 研究の目的.    及び教科書分析.   本研究の目的は,平成20年版中学校学. 第皿章 r人間類型」論を用いた社会科授業.  習指導要領の趣旨を踏まえ,中学校社会科.    における授業設計.  地理的分野の世界の地誌学習において,r人. 結 論.  間類型」論を用いた授業設計の理論を構築  することである。そして,その授業設計の. 皿 研究の概婁.  理論をもとに授業モデルを,「世界の諸地.  1 社会諸科学者における社会認識と「人間.  域」を例に提示することである。.   類型」論に基づいた社会認識の課題.   r人問類型」を用いて社会認識形成を図る. 2 研究の方法. 社会科授業を研究するためには,これまでの. (1)世界や日本の社会諸科学者及ぴ研究者. 世界や日本の社会諸科学者がもっていた社会.   の社会認識を考察し,これまでのr人間. 認識を考察することが手がかりになる。そこ.  類型」論の課題を明らかにする。 (2)本研究における「人間類型」を定義し,   その構成要素を規定する。.  で,カール・マルクスとフリードリッヒ・エ  ンゲルス,そしてマックス・ヴェーバーの杜  会認識モデルを明らかにした。特にマックス. (3)過去における授業実践や現行の教科書.  ・ヴェーバーは,歴史形成に対して理念が決.   を分析し,『人問類型」論を用いた授業.  定的な働きをすると考えた。この畢念はやが.   の可能性を探る。.  て社会の倫理的雰囲気を形成する。彼はこれ. (4) 以上(1)∼(3)の成果をもとに,「人間.  を「工一トス」と呼んだ。『工一トス」を用.   類型」を用いたr世界の諸地域」の授業.  いて人間の行動様式や思考様式を考えること.   モデルを開発,提案する。.  は,『人間類型」論につながる糸口となる。.   わが国の研究者としては,「人聞類型」的 皿 酌交情成. 序 論.  な考え方をもとに世界の人々や文化を相対化  しようとした人物として山本七平氏と和辻哲. 策I章 社会諸科学者における社会認識と   r人問類型」論に基づいた社会認識の課題. 郎氏に注目した。両者の主張を検討し,最終  的に「人間類型」の構成要素を「風土的条件」. ■310一.

(2) r精神構造」及びr社会構造」に分解し,そ. 究し,それぞれの「人間類型」を明らかにす. れらがr精神構造」を中心にして因果関係的. る。そして,明らかになった両者の「人間類. に存在しているとした。また,社会科授業で. 型」をもとに,アジア州全体の地域的特色を. 活用するために社会科教育学者である岩田. 捉えさせる。. 彦氏の知識論に依拠して人間の『類型化」を 再検討し,分類した知識を構造化して認識内. w 研究の成男=と標題. 容を保証するだけでなく,空間軸と時間軸形.   本研究の成果は,次の3点である。. 成も可能となるものに換え,「人間類型」の.   第一に,平成20年版中学校学習指導要領. 構成要素及ぴ構成要素間の関係を定義した。.  の本格実施に向けて,「世界の諸地域」学習. 2 r人間類型」論を用いた社会科授業及ぴ.  の在り方をr人間類型」論を用いて検討し,.  教科書分析.  授業設計に有効な「人間類型」の構成要素及.  r人間類型」論を用いた社会科授業の授業.  ぴ構成要素間の関係について理論を示したこ. 設計の在り方を明らかにするために,分析フ.  とである。. レ」ムワークを作成し,先行授業実践及ぴ教.   第二に,「人間類型」論を用いた地理的分. 科書の分析を行った。その結果,4つの視点. 野の世界地誌学習の授業設計において,時間. を抽出した。第一は,空間軸の形成を意図的.  軸・空間軸形成,異なる類型間の比較,rな. に行うこと。第二は,時間軸の形成を意図的.  ぜ疑問」を中心においた学習過程などの考慮. に行うこと。第三は,他の類型との比較・考.  すべき視点を示したことである。. 察を行わせること。第四は,rなぜ疑問」に.   第三に,「人間類型」論を用いた授業設計. よる単元の学習課題の設定及ぴ下位の「問い」.  の視点をもとに,中学校社会科地理的分野の. を構造化して説明的知識を追究する学習過程.  『世界の諸地域」学習において授業モデルを. を位置づけることである。.  提示したことである。. 3 r人問類型」論を用いた社会科授業にお.   今後の課題は,次の2点である。.  ける授業モデルの開発.   第一に,授業モデルをもとに授業実践を重.  これまでの研究成果をもとに,r人間類型」.  ね,本研究で提案した理論及ぴ学習内容を検. 論を用いた中学校社会科地理的分野における.  証するとともに,r世界の諸地域」学習の他. 「世界の諸地域」の授業モデルを開発した。.  の単元においても『人間類型」論を用いた杜. 以下に概要を示す。.  会科授業を開発,提案することである。. ① 単元名.   第二に,類型化された「人間」は,決して.   多様な民族・文化と独自の近代化を進め.  固定化されるものではなく,新しい情報を取.  るアジア州(6時間).  り入れつつ,常に再構成を必要としているこ. ② 授業内容.  とである。.   アジア州を東アジア州と西アジア州に分.         主任指導教員 岩国一彦.  けて,両者の違いを多様な資料をもとに追.         指導教員岩田’彦. 一311.

(3)

参照

関連したドキュメント

このように,先行研究において日・中両母語話

会社法 22

自ら将来の課題を探究し,その課題に対して 幅広い視野から柔軟かつ総合的に判断を下す 能力 (課題探究能力)

した宇宙を持つ人間である。他人からの拘束的規定を受けていない人Ⅲ1であ

このように資本主義経済における競争の作用を二つに分けたうえで, 『資本

2008 ) 。潜在型 MMP-9 は TIMP-1 と複合体を形成することから TIMP-1 を含む含む潜在型 MMP-9 受 容体を仮定して MMP-9

地方創生を成し遂げるため,人口,経済,地域社会 の課題に一体的に取り組むこと,また,そのために

市民的その他のあらゆる分野において、他の 者との平等を基礎として全ての人権及び基本