JAIST Repository: 200℃以下でのGaAs層のMBE成長
2
0
0
全文
(2) A18p6. 200℃以下でのGaAs層のMBE成長 大塚研究室. 向. 浩一郎. 【背景】 分子線エピタキシー(MBE)法で作成される低温成長GaAs層(LT-GaAs)は、通常200℃∼400℃ の温度範囲で成長され、その構造や物性はこれまで詳細に調べられており、LT-GaAsは高濃度の過剰As を点欠陥として含むことが知られている。主要な過剰As欠陥であるアンチサイトAsの間を電子はホッピ ング伝導し、LT-GaAsは室温で比較的高い伝導性を示す。したがって過剰As濃度をこれまで以上に増加 させることが出来るならば、室温での金属・絶縁体転移の可能性が期待される。 【目的】本研究では、これまでの用いられたフラックス条件では厚いエピタキシー膜の成長が困難であ る200℃以下の基板温度でGaAs層を成長し、その含有過剰As濃度をX線回折と比抵抗測定によって調べ、 より多くの過剰Asを導入する方法を探索する。 【実験】 MBE法により成長温度、As/Gaフラックス比、膜厚および成長速度などの条件を変えてLT-GaAs 層の作製した。作製した試料中の過剰As濃度をX線回折および比抵抗の測定により評価した。 【結果と考察】 成長温度を下げると、200℃以上のLT-GaAsと同様に導入される過剰Asの濃度が増大し た。また、As/Gaフラックス比を化学量論的条件に近くすることにより、厚さ数千Åのエピタキシー膜 が成長できた。X線回折によればその過剰As濃度は、フラックス比に極めて敏感に依存して0から1.2× 1020㎝-3程度まで変化する。また、比抵抗の測定から、200℃以下の基板温度で成長した厚膜中の過剰As 点欠陥の構成は、200℃以上の基板温度で成長された厚膜のそれとは異なることが示唆された。高い As/Gaフラックス比のもとでは、厚さ数十Åの超薄膜しかエピタキシー層は成長できず、その含有過剰 As濃度は厚膜LT-GaAsの最高値の数倍に達した。非定常成長LT-GaAsと呼ぶべき超薄膜LT-GaAs中の過剰 As濃度は、図1(a)及び(b)に示した例のように厚膜の場合とは異なる基板温度、フラックス条件依存性 を示した。膜厚がおよそ12.5Åの時、最低の比抵抗を示し、それ以上では膜厚に比例したように比抵抗 は増加するため、最初の数Åから12.5Åまでが過剰As濃度の増加に寄与していると考えられる。また、 成長速度を制御することによって、As/Gaフラックス比を変化させた時と同様の効果を得ることを確認 1.4. した。. 0.7 1.2. 210℃ 200℃. 0.6 1.0. [AsGa] / 1020cm- 3. ρ(Ω・ ㎝). 0.5. 0.4. 0.3. 0.2. 0.1. 240℃ 250℃. 0.8 260℃ 0.6 270℃ 0.4. 280℃. 0.2. 290℃ 300℃ 310℃. 0.0 2. 4. 6. -5. 8. 0. 2. As flux / 10 (Torr) 図1(a). 150℃でのLT- GaAs超薄膜の 比抵抗ρとAs fluxの関係. 4. 6. 8. 10. 12. J As/ J Ga (b) 200℃以上でのLT- GaAs厚膜のアンチサイト As濃度[AsGa]とJ As/ J Gaの関係. 【key word】MBE、LT-GaAs、X 線回折、金属・絶縁体転移.
(3)
関連したドキュメント
相対成長8)ならびに成長率9)の2つの方法によって検
通常,2 層もしくは 3 層以上の層構成からなり,それぞれ の層は,接着層,バリア層,接合層に分けられる。接着層に は,Ti (チタン),Ta
自分で作る!オリジナルメッセージカード対象商品
青色域までの波長域拡大は,GaN 基板の利用し,ELOG によって欠陥密度を低減化すること で達成された.しかしながら,波長 470
第四系更新統の段丘堆積物及び第 四系完新統の沖積層で構成されて おり、富岡層の下位には古第三系.
この分厚い貝層は、ハマグリとマガキの純貝層によって形成されることや、周辺に居住域が未確
(2011)
最近一年間の幹の半径の生長ヰま、枝葉の生長量