日本橋学館大学紀要 第 14 号(2015) 研究ノート
1.はじめに
自身の子育てを経験した中高年者が現役の子 育て世代を支援する活動、いわゆる、地域子育て 支援に参加することは、わが国が直面している少 子高齢化という社会問題から生じる社会的意義 という点からも、中高年期の心理社会的発達にお ける意義という点からも、注目すべき活動と捉え ることができる。 中高年者による地域子育て支援活動の社会的 意義は、高齢者にとっては、生活圏である地域(コ ミュニティ)における孤立を予防し、世代間交流 を通じた社会参加を促す試みと関連する(内閣府, 2011; 草野・内田・溝邊・吉津,2012)。自身の 子育てが一段落し体力的な余力もある中年期世 代にとっては、地域社会への積極的参加につなが り、昨今その必要性が強調されている地域ネット ワークの強化にも貢献すると考えられる。少子化 社会の中で育った現役親世代にとっては、核家族 化の中での育児の負担・困難感やストレスの軽減、 不適切な対応や虐待の予防という点で、育児経験 者である中高年者を有望な地域のサポート資源 とみなすことが可能である(加藤,2010; 田渕・ 権藤,2011a)。 一方、地域子育て支援活動における中高年者の 心理社会的発達における意義は、次世代への関心 2014 年 9 月 26 日受理Incongruity with modern child-rearing styles experi-enced by older women doing parent-child support activi-ties. *1 Taeko TERAMOTO *2 Yoshiyuki SHIBAHARA 日本橋学館大学リベラルアーツ学部
中高年女性による地域子育て支援に関する調査研究:
現在の子育てに対する違和感について
寺本 妙子
∗1柴原 宜幸
∗2 中高年者の地域子育て支援は、社会的意義も心理社会的発達上の意義も高い活動と捉えられる。 本研究では、支援活動において生じた「現代の子育てに対する違和感」に着目し、子育て経験を 有し、地域子育て支援に参加する中高年女性(4 名)に半構造化面接を実施した。子育て支援に関 する彼女らの語りの質的分析を通じて、その「違和感」の様相を探索的に捉えることを本研究の 目的とした。対象者の語りの質的分析から、【親の要求の過剰化】、【親の自律性の弱化】、【子ども の資質の変化】、【親子の関係性の希薄化】、【家族・社会の多様化】、【世代間の相互性・継承性の 弱化】という 6 つの概念カテゴリが抽出された。このような違和感の根底にある意識の変化(親 役割に関する意識の変化、親子の関係性に関する意識の変化)に注目して考察を試みた。また、 違和感を契機とした支援活動の意味付けについても、McAdams & de St. Aubin の世代性に関する 理論的枠組みに沿って考察をおこなった。……… キーワード ……… 中高年者 世代性 地域子育て支援 現在の子育てに対する違和感
である世代性(generativity)と関連する。世代 性は、Erikson の心理社会的発達理論において中 年期の発達課題として捉えられ、「次世代を確立 させて導くことへの関心」(Erikson,1950/1977) と定義された。当初は「生殖性」と訳され、一義 的に親による子育てと関連付けられたが、後には、 「子孫を生み出すこと(procreativity)、生産性 (productivity)、創造性(creativity)を包含す るものであり、(自分自身の)更なる同一性の開 発に関わる一種の自己-生殖(self-generation) も含めて、新しい存在や新しい製作物や新しい概 念 を 生 み 出 す こ と 」(Erikson & Erikson , 1997/2001)というように、包括的に再定義された。
世代性の測定と尺度化を試みたMcAdams らは、
世代性を中年期のみならず成人期全体に通じて 見られる性質として捉え、次のような理論的枠組 みを提唱した(McAdams & de St. Aubin,1992; McAdams,Hart,& Maruna,1998)。世代性を 動機付ける「文化的要求(cultural demand)」と 「内的欲求(inner desire)」が次世代への「関心 (concern)」を導き、この「関心」が人間の善性 の「信念(belief)」と共に、次世代への「関与 (commitment)」を誘発する。創造(creating)、 世代継承性(maintaining)、世話(offering)と いった「行動(action)」は、「文化的要求」や「内 的欲求」に動機付けられ、「関与」から導かれる。 これらの性質(「文化的要求」、「内的欲求」、「関 心」、「信念」、「関与」、「行動」)は、主観的なラ イフストーリーの「語り(narration)」を通じて
意味付けられる(McAdams & de St. Aubin, 1992; McAdams,Hart,& Maruna,1998; 丸 島・有光,2007; 田渕,2010; 糸井,2012)。こ の枠組みは、高齢者と若年世代の世代間交流の理 論的背景としても活用されている(糸井,2012)。 また、深瀬・岡本(2010)は、中年期から老年期に 至る世代性の変容プロセスについて検討してお り 、 そ の 他 に も 、 世 代 性 の 高 さ と 心 理 的 well-being の高さの関連に関する研究(de St. Aubin & McAdams,1995; Cheng,2009; 田渕・
権藤,2011b)が報告されている。 以上のことを踏まえると、子育てを経験した中 高年世代が現役子育て世代を支援するという行 為は、社会の要請という観点からも、個人の発達 課題への適応という観点からも重要な問題であ る。しかし、異なる時代背景を生きてきた中高年 世代が、現代の子育てにスムーズに対面できてい るのか疑問である。情報通信技術の発達と普及に よる対人コミュニケーションの様相の変化、男女 ともに「仕事と私生活の調和」が推奨される時代 の親子や家庭に関する意識の変化等を考慮する と、自身の子育てに関する考えや経験を、そのま ま現代の子育て支援に活かすことは容易ではな く、何らかの違和感が生じていると推測される。 地域における一時預かり支援(緊急時や用事の際 に一時的に子どもを預かる支援)に参加する中年 期女性の意識について調査した加藤(2010)では、 自分の体験した子育てと照らし合わせて生じた 違和感について報告されている。それは、主とし て子どもに対する母親の世話の希薄さや子ども への負担に関するものであった。このような違和 感は支援者である中高年女性の視点の変化、すな わち、親、子ども、子育て自体についての捉え方 の変化の契機となり、支援活動が支援者である中 年期女性の自己形成の場として機能しているこ とを示す、所謂、支援することによる発達プロセ スとして捉えられていた(加藤,2010)。 本研究では、このような違和感について掘り下 げてみたい。加藤(2010)の調査対象は、一時預 かり支援の参加者に限定されていた。本研究では、 子育て支援をより広義に捉え、子育てを体験した (もしくは終了した)中高年者が現役の子育て世 代の育児を支援する活動と捉えた。そして、中高 年者が支援を通じて抱く「現代の子育てに対する 違和感」の諸相についての調査を試みた。具体的 には、地域で子育て支援に参加している中高年者 に面接を実施し、その語りの質的分析を通じて子 育て支援活動の中で生じた違和感の諸相につい て探索的なアプローチを試みた。
2.方法
2.1 協力者 筆者らが所属する大学主催の市民公開講座の 受講者に対して、書面にて本研究への協力を呼び かけた。研究協力を承諾した4 名(そのうち 1 名 は受講者からの紹介者)は、子育て経験のある 48~75 歳の女性で、現在も子育て支援活動に参 加している者 3 名と、最近まで参加していた者 (定年のため退職)1 名であった。支援内容は、 自身の嫁と孫のサポート、ファミリーサポート (一時預かり活動で通称「ファミサポ」)の協力 会員、学童保育(小学生の放課後保育)の指導員 と多様であった(Table 1)。本研究では子育て支 援をより広義に捉え、その内容に関わらず探索的 に多様な意見を求めることを趣旨としたため、対 象者のリクルートの際に支援内容を限定しなか った。また、対象者の世代も中年期から老年期に 渡ったが、探索的な立場を重視して年齢層を限定 せずに研究を進めた。 2.2 手続き 面接 平成24 年 11 月下旬から 12 月中旬にか けて、半構造化面接(鈴木, 2005)を実施した。 面接の設問として、先行研究(田渕,2008; 加藤, 2010)を参考に、子育て観(現代の子育て、自分 の体験した子育て)、地域子育て支援への関心・ 参加、参加している地域子育て支援活動(活動内 容、参加開始のきっかけ、その当時の気持ち現在 まで活動を行って感じたこと・気づいたこと)の 3 つのテーマを取り上げた。平均面接時間は約 1 時間20 分であった。面接中は、対象者の自由な 語りを妨げないように、傾聴の姿勢で臨んだ。そ のため、設問の順序に制限されない自然な流れで 語りが進行した。しかし、語りの全体を通じて全 てのテーマに触れられるように配慮し、語られて いない部分に関しては追加で質問をして、全設問 に関して網羅的に語られるように配慮した。面接 時の発話は、対象者の許可を得てIC レコーダー に録音した。 発話データの質的分析 面接における対象者 の発話を書き起こし(トランスクリプト化し)、 質的分析(Lewins & Silver,2007; 佐藤,2008) を次の手順で進めた。この方法は、できるだけ詳 しく記述する「分厚い記述(thick description)」 (Geertz,1973; 佐藤,2008; 鈴木,2005)を目指 して、ローデータとなるトランスクリプト、トラ ンスクリプトを内容的まとまりで分節化し脱文 脈化した文書セグメント、それに付与された小見 出しであるコード、複数のコードから抽出・抽象 化された概念カテゴリの間を双方向に反復しな がら、概念カテゴリ同士の関係を明らかにした概 念モデルの構築を目指すものである。この手法は、 KJ 法(川喜田,1967)、すなわち、トランスク リプトを内容でまとめて区切り、そのまとめられ た内容を更にまとめて次第に抽象化していく過程に類似している。しかし、KJ 法が一方向的に 抽象化のプロセスを進むのに対して、この方法は 抽象化の際に下位カテゴリと上位のカテゴリを 双方向に反復するという点で異なる(佐藤,2008)。 本研究では、佐藤(2008)の方法に従い、「現代 の子育てに対する違和感」について分析を進めた。 まず、録音した発話を文字に起こして、内容によ るまとまりを作り小見出しを付けた(トランスク リプトから文書セグメントを作成しコード化し た)。そして、小見出しを付けた内容(コード) をまとめる作業を繰り返し、より抽象化された概 念カテゴリを生成した。この過程で、トランスク リプトや文書セグメントの内容に何度も立ち戻 る反復的な作業を重視した。そして、最終的に得 られた概念カテゴリ間の関連を図式化した。概念 カテゴリ、コード、トランスクリプトの対応につ いて、発達心理学を専門とする研究者2 名による 協議を重ね、内容の妥当性とコード化における信 頼性について確認した。 2.3 倫理的配慮 本研究は、筆者らの所属大学における研究倫理 委員会の承認を得て実施された。実施に際しては、 研究内容、プライバシーへの配慮、データの処 理・管理等について対象者に説明し、文書での同 意を得た。
3.結果
「現代の子育てに対する違和感」に関する語り から得られたのは、親に関する【親の要求の過剰 化】と【親の自律性の弱化】、子どもに関する【子 どもの資質の変化】、親子に関する【親子の関係 性の希薄化】、そして、親子の在り方に影響を与 える【家族・社会の多様化】と【世代間の相互性・ 継承性の弱化】という6 つの概念カテゴリであっ た。これらの概念カテゴリと各カテゴリを構成す るコード、そして、概念カテゴリ間の関連につい てFigure 1 に示した。以下、各概念カテゴリに ついて、関連するコード(《 》で表示)と文書 セグメント(#B-1 のように発話者と通し番号を 付記)を挙げながら記述した。3.1 親に関する違和感 親に関する違和感についての語りとして、不当 なクレームや過剰な要求に関するものがあり、 【親の要求の過剰化】という概念カテゴリにまと められた。以前は親の役割とされた生活習慣のし つけ(#B-1)や子どものけんかへの対応(#B-2) を教師や支援者に当然のように求める姿勢や、自 分の子どもだけを大切に扱う身勝手な様子(#C-1) は、《過剰な要求》として捉えられていた。また、 支援者の対応に関する理不尽な《クレームをつけ る》様子(#C-2)も語られた。 #B-1 先生に向かって「お前達、お金もらって やってるんだろ」って言う人(保護者)がい ても不思議ではないなと思う。そうですね。 そういうお家に限って、家でのしつけは全く してなくって。全部(学校に)任せて、文句 を言うっていう気配は感じます。 #B-2 子ども同士がけんかして怪我した場合、 今は大変みたいね。昔は、…(中略)…それ がきっかけで、仲良しになるっていう例もい っぱいあったんです。今はきしんじゃうんで すよね。監督する人間が悪いってことになっ て、親御さん同士もあまりうまくいかないと かね。 #C-1 だけど、私たちの時もそうだったかも知 れないけど、我が子だけ(大切にする)とい う気持ちが強いように感じる。自分の子ども だけよければ良いという感じが強いと思う。 そういう方ばかりではないだろうけど、昔よ り多い気がする。 #C-2 もちろん、(理不尽なクレームをつけるお 母さんに対して指導的なことも)言っていた んですよ。…(中略)…「何?その口のきき 方は!」ってすぐに役所に(クレームを)言 う。…(中略)…(親のタイプが)変わって きたなって思います。まさしく、それ(モン スター・ペアレント)ですよね。 親の過剰な要求は支援してもらって当然とい う意識に関連し、支援者に対する《感謝の欠如》 として捉えられていた(#B-3)。 #B-3 おうちでも手がかかるお子さんが多いか ら、学校でも手がかかることは、(親は)分か っている訳よね。私たちの世代だと、(親は) 「いつも、すみません」という感じで私たち (教員)との会話が成り立つんだけど、そう でなくて、(教員が子どもの世話を)やって当 たり前という感じです。…(中略)…だから、 感謝なんていうのはないです。まあ、期待し てはいけないんでしょうが。 何を支援してもらうかという支援要請のあり 方の変化(《支援ニーズの変化》)も違和感に通じ ていた。塾の送り迎え(#B-4)、生活習慣のしつ け(#B-5)、母親の息抜きのための子どもの一時 預かり(#D-1、 2)が支援内容として適切なの かという疑問が生じ、違和感に反映されていた。 子どもの世話よりも自分の都合を優先させるこ とを慎んできた自分の経験と対照的な様子が語 られ(#D-2)、支援者としての在り方に疑問が生 じていた。 #B-4 (塾の送り迎えについては)ファミサポ の組織自体が非常に悩んでいるみたいです。 …(中略)…もともとファミサポはそういう 目的で作ったわけじゃないんです。だけど、 現実の生活を考えると、親が勤めているから 子どもが習い事できないのはかわいそうで、 それは差別につながるんじゃないかという思 いがあって、その時間に送り迎えしてくれれ ば助かるというんで、ファミサポに要望が寄 せられるようになったみたいです。 #B-5 昔は、保育園は生活的なことをしつけて くれるからいいっていう親御さんもいたけど、 最近では、保育園はお勉強教えてくれないか らダメっていう意見もあるみたい。(お勉強的
なことを)教えてほしいっていう要求がよく 来るって保育士さんたちが言ってましたから ね。保護者の要望が出れば、それに応えなき ゃならないってことになるのか。おおまかな 傾向だけど、今は何でも、しつけも何も学校 任せっていうのがありますね。 #D-1 お母さん達がストレスたまるので、その 息抜きに預けて行かれる方。その方達は、何 回もファミサポを使っていただいて、その中 で顔なじみになった方々。その中でお友達に なった方が、…(中略)…一緒にランチとか、 ケーキ・バイキングとかの時に、まとめて(子 どもを預ける)。 #D-2 ちょっと外へ出ていても、「子どもが帰っ てくる時間までには」っていう(帰宅する) ようにしてきたので。今のファミサポの中で (母親の息抜きを)サポートしていると、何 か変な気分です。 親に関する違和感のもう一つは、【親の自律性 の弱化】という概念カテゴリにまとめられた。こ のカテゴリは、親としての在り方の揺らぎや、子 育ての指針の脆弱さに関するものであり、例えば、 自分の感情やストレスのコントロールがうまく できない様子(《感情調節が苦手》)が関連してい た(#D-3、 4)。 #D-3 今はそうですね、今のお母様自体が若い ので、自分をコントロールすることが、下手 になってきていますよね。 #D-4 遊びに行くとか、あるいは、自分の感情 で動く。だから、ファミサポでも、「ストレス がたまって、もう駄目よ」って言って、ケー キ・バイキングに行ってニコニコして帰って くる。 親が子どもを諭し律するのとは対極の状態で ある《子どもの言いなり》になっている様子(#C-3) や、確固たる育児方針がない様子(《親としての 軸の欠如》)を反映する語り(#D-5)があり、親 としての指針や親としての自律性の弱さを示す ものであった。 #C-3 今風の親子は、案外、子どもの言いなり になっているお母さんが多いかなって思う。 …(中略)…私たち(指導員)がダメよって いう。すると、お母さんが帰ったとたんに、 我がままを言う。するとお母さんは、「はい、 はい、分かった、分かった」って。子どもを こういうところに預けているから、お母さん は遠慮しているのかなって(思う)。子どもが 王様みたいになっているなって思うお子さん もいましたが、全員が全員そうじゃないです から。 #D-5 (今の母親には、子育て方針の)「しん」 がないような気がしますね。 3.2 子どもに関する違和感 子どもに関する違和感は【子どもの資質の変化】 としてまとめられた。この概念カテゴリは、《(テ レビ番組の)好みの変化》(#B-6)や、集団活動 での集中力の乏しさ(《落ち着きのなさ》)(#C-4、 5)に関連し、子どもの資質に生じた変化が違和 感に関連していた。 #B-6 一番感じるのは、テレビの種類が、見る ものが違うでしょ。うちの子の時は、ウルト ラマンのようなものを見せておけば、どうに でもなったんだけど。今の子はちょっと違う よね。そうね、バラエティ(番組)が多いか な。 #C-4 その頃は(指導員を始めた頃は)、クリス マス会とかお別れ会とかの時、お話とか劇と かやるんですけど、…(中略)…3~4 年位前 のお子さんから、できないんです。集中しな いんです。「練習するからね」と促しても、(こ ちらの指示を)聞かずにワーッとなる。騒い で、騒いで、練習にならない。昔の子はちゃ
んとしてたのに。 #C-5 本の読み聞かせは、…(中略)…最初は できなかったんです(静かに聴いていられな かった)。…(中略)…長いのは聴いてられな いからと思って、短い簡単な話から(始めた)。 …(中略)…でも、しばらくすると、長い話 でも、皆静かに聴けるようになった。絵本の 時はそうだった。でも、落ち着きないという か、人の話を聞けないですね。 3.3 親子に関する違和感 親子に関する違和感は【親子の関係性の希薄化】 として概念カテゴリ化された。子どもとの関係性 に対する意識の低さに関するもので、具体的には、 親子のコミュニケーションの質が貧弱である様 子(《親子が向かい合ってない》様子)(#A-1、 2、 #B-7)が語られた。 #A-1 授乳中にも、そういう様子(携帯電話で のメール使用)が見られたので、「ちょっと、 そこは」と思って、言わなくてもいいことで しょうが(注意した)。…(中略)…「赤ちゃ んも真剣に飲んでいるのだから、お母さんが 他に気をとられていたら、飲みが悪くなるか らね」と。 #A-2 他のお母さんからアドバイスをもらえて よい面もあるけれども、それ(携帯電話やパ ソコン操作)に時間をとられてしまって、赤 ちゃんのことをちゃんと見てない部分も少し あるのかなという気もする。 #B-7 じゃあ、子どもと面と向かい合って、一 対一で話し合ったり、かわいがったりしてい るのかと思ったら、そうでもないのね。 親と子どもが互いのペースやリズムを調整・調 和させる様相も、親子の関係性の在り方に関係す る。違和感に関する語りの中には、子どものペー ス・生活リズムに対する配慮の乏しさや、生活空 間の過度な拡大による負担に対する配慮の乏し さに関連するものがあった。《子どものペースや リズムが大切にされていない》(#B-8、 #C-6) 様子や、《子どもの生活空間・対人関係の過度な 広がり》(#A-3、 4)が見出された。 #B-8 うちに(子どもを)迎えに来たお母さん は「早く、早く」って。…(中略)…(お母 さんは)「急かすから良くないんですよね」っ ておっしゃるけど、やはり自分の生活もある から。ご主人が帰ってくる時間で、早く帰っ てご飯の支度しなきゃって。…(中略)…私 の家にいる間だけでも、そんなにギャップが あるくらいだから、日常生活の中でも、子ど ものペースで進められない家族が多いんだろ うなって思いますね。 #C-6 「電車が遅れてすみません」って来る方も いるけど、これから、買い物して、この子は 何時にご飯が食べられるんだろうって思う。 そりゃあ、9 時には寝せられないですよね。 だから、子育て支援のこっちは7時までお預 かりしますよっていうのはいいんですけど、 お母さんは家に帰ってからバタバタご飯作ら なきゃいけないし、子どもの明日の用意もし なきゃいけないし、…(中略)…いや、どう ゆう風に生活しているんだか? #A-3 (嫁と孫は)もう、しょっちゅう出かけて いますよ。私たちの頃よりも、(孫は)色んな 人と接触している。…(中略)…うちの子な んか、母親(自分)と近所の方数人という程 度でしたけれども、もう、(孫は)本当に色ん な人に抱っこされて。…(中略)…広く浅く かもしれないんですけど、(嫁は)知り合いが 多いんです。(孫も)色んなところに連れて行 かれる。 #A-4 その辺が、もう、全然違いますね。本当に もう、接する人が(孫が接する人が多い)。そ ういうとこに(サークル等に)参加すると、 参加すればの話ですが、本当にたくさんの人 と(接触している)。
心情も含めた相互関係の意識の低さも違和感 に通じており、《親子の関係性への意識の乏しさ》 (#D-6)や《子どもの気持ちに沿っていない》様 子(#C-7、 8)として語られていた。 #D-6 今そうゆうこと(親子の関係性のあり方) を思いながら、子育てしているお母さんって 少ないと思うんですよ。逆に、少ないという よりは、意識してないんだと思う。 #C-7 お母さんは、仕事でどうしようもなくて7 時(学童保育の終了時刻)を過ぎると思うん ですけど、子どもは、「お母さんが7 時までに 来ない」って言って、本当にかわいそうです。 それもね、ひどいお母さんは、…(中略)… 必ず、7 時 10 分くらいになって、「すみませ ん」って言って来るんですけど。(仕事先から) まっすぐに来るんじゃなく、帰って、ご飯の 支度なんかしてから来るんでしょうけど、そ れは仕方ないんでしょうけど。「子どもの気持 ちになってよ」って私は思うんですよね。毎 日毎日だと。 #C-8 でも、(母親の迎えが遅くなっても)子ど もも慣れちゃうのかなって思って。気持ちの 中では、絶対に(早く迎えに来てほしいと) 思っていると思うんですね。口には出さなく ても。 3.4 親子を取り巻く環境に関する違和感 親子を取り巻く環境として、家族形態の多様化 や子どもに対する社会の風潮が関連するが、違和 感に関する概念カテゴリとして【家族・社会の多 様化】が見出された。昨今増加傾向にある両親の 離婚に関連して、《離婚した家族の在り方》がか つてとは異なる様子(#C-9、 10)や、社会が子 どもに対する寛容さを失いつつある様子(《子ど もに対する社会の厳しい目》)(#B-9、 10)に関 するものだった。 #C-9 (別れた父親と再会した子どもの話を聞い た切なさが)あったけど、子ども自体は、そ れほど感じてないのかなっていう感じもしま した。 #C-10 ある(離婚)家庭は、運動会・入学式・ 卒業式の時なんか、(別れた)お父さんと一緒 に来ているんです。今時は、入学式・卒業式 は、必ず御夫婦で出席する。私が小さいとき は、父親はそういうのには参加しなかった。 でも、今は夫婦単位で出席するので、別れた 御主人と一緒に来ている方もいた。一体、ど うなっているのかなって。 #B-9 昔は、子どもっていうのは、社会全体で育 てていくっていうのが当たり前でしたけど、 そうゆうのが、珍しくなって、厳しくなって いる。…(中略)…そういう苦情(学校や保 育園の子どもの声がうるさいという近隣住民 からの苦情)は出ているみたいですよ。 #B-10 そうですね(街中や電車の中でぐずって いる子どもに対する周囲の目が冷たい)。お母 さんが厳しく叱責するようになっちゃうから ね。かわいそうね。…(中略)…大人の世代 が変わってくれば、子どもに影響が出ますか らね。 親子を取り巻く環境に関する違和感として、 【世代間の相互性・継承性の弱化】という概念カ テゴリも見出せた。核家族化に伴う子育ての孤立 化、子育てにおける情報通信技術(インターネッ ト、電子メール、携帯電話等)の活用、世代間で 継承すべき育児方法や知恵の衰退に関する概念 であった。核家族化が進むことで家族によるサポ ートが得にくくなった様子や地域社会の結びつ きが脆弱になった様子(《核家族化/孤立した育 児》)が語られた(#B-11、 12、 #A-5、 6))。 そこには、育児を経験した先輩である祖父母世代 との交流の機会が乏しくなっている様子もうか がえた。 #B-11 自分も子育てをしながら仕事を続けてき
た。お姑さんやお舅さんに見てもらえたから です。しかし、そういう人は少ないですよね。 だから、すごく大変だなという思いがある。 #B-12 (近所には)色んな年齢層がいて、小さ い子どもとお母さんがいると、子育て頑張っ ているなと思っていた。昔タイプのご主人だ とあまり手伝わない。「私の手の空いている時 は、お手伝いするわよ」と言っても、全然(援 助を求めに)来てくれない。昔は頼ったり助 けたりっていうのがあったけど、それは、今 の人は、かえって気持ちが重くなるのかなと 思ったんです。 #A-5 (息子夫婦には近所付き合いが)全然(な い)。 #A-6 最初、(嫁は)こちらに誰もお友達がいな かったのでね。初めのうちは。 かつては世の中に存在しなかった情報通信機 器(携帯電話、パソコン等)が子育ての道具のひ とつとして活用される様子も、大きな違和感とし て感じられていた。このような《情報技術の活用》 (#A-7)は、育児に関する情報交換や必要な知識 の収集を目的として行われており、祖父母世代が 担ってきた育児に関する助言の在り方や、世代間 の関係性の在り方にも違和感を生じさせていた (#A-8)。 #A-7 自分達の子育ての時は、IT(情報技術)が 入り込んでいなかった。その点が一番驚く点 です。自分達の時代は、ご近所の方と子育て について話をしていた。今は、同世代のお友 達同士で携帯(電話)で連絡し合っている。 「ちょっと鼻水が出たけど大丈夫かしら」と メールすると一斉に伝わって、色んなお友達 から返事が返ってくる。 #A-8 あれだけ(IT から得られる)情報があれ ば、私たちの年代のあれ(アドバイス)は必 要ないっていうか、したところで役にも立た ないなって気もしてきたんですよ、最近。 このように世代間の関係性が変化し、交流が失 われることで生じるのは、《育児方針の画一化》 であった。マニュアル化されたような横並びの子 育てスタイルが広まっていることへの違和感が 語られた(#B-12、 13)。 #B-12 世の中全体が変わってきて、塾やおけい こ事が当たり前になってきているんだなって いう。そういう意味での違和感はありますね。 各家庭が持っている個性のようなもの、その 家庭の文化や伝えるものが薄らいできて、画 一化されてしまうなっていう思いが私にはあ る。 #B-12 (塾に行かないと)自分だけ違うという 感じになっちゃうし。遊ぶ相手もいないし…。 そういう意味では、ものすごい違和感があり ます。皆、右にならえ式になってしまって、 少し異質なものが入ると排除しようとする。 それが、いじめとかにつながる。もともと、 各家庭で(それぞれの方針で子育てを)やっ ていたあいだは、どこも違っていて当たり前 だったから。 子育ての先輩である祖父母世代から現役の子 育て世代に伝えたいものはあるが、その継承をた めらう様子(#C-11)や、うまく継承されてない ことへの諦めや無念さ(#A-9、 #B-13、 #D-7) についても語られた(《祖父母世代からの継承の 衰退》)。 #C-11 今でも、そう(子どもに接する時には、こ ちらの人間観が軸になると)思っているんで すが。でも、この齢になって、それは、もう 時代遅れなのかなって思ったり。若いお母さ んの中には、私の人生観について、時代遅れ だと思っている方もいるのかなって。そう思 うことはありました。 #A-9 私も同世代のお友達と時々話します。今の お嫁さんは、何も子育てで相談してこないっ
て、盛り上がるんです。 #B-13 中には、自分の思い通りに子育てをした いから、(おじいちゃん・おばあちゃんの近く に住まずに)やっている人も結構いるみたい。 あまり近くに住まないようにして。…(中略) …その方が気分的には楽でしょうけど。私み たいに普段から近くに住んでいれば、日ごろ の(子どもとの)関わり方を見ているので、 そんなにひどく違った関わり方をすることも ないんです。 #D-7 残念だなっていうのは、…(中略)…お母 さんの自分の親、孫から見ればおばあちゃん になるんだけど、そこからのサポートってゆ うのは、子どもを預かるだけのサポートにな っている。…(中略)…でも、娘に伝えなき ゃいけないことって、意外と伝わってないん です。
4.考察
本研究は、地域で子育て支援に参加している中 高年者が抱く「現代の子育てに対する違和感」の 諸相について探索的に捉えることを目的とした。 中高年者の語りの質的分析を通じて 6 つの概念 カ テ ゴ リ を 抽 出 し 、 そ の 関 連 を 図 式 化 し た (Figure 1)。親に関する違和感(【親の要求の過 剰化】、【親の自律性の弱化】)、子どもに関する違 和感(【子どもの資質の変化】)、親子に関する違 和感(【親子の関係性の希薄化】)、親子を取り巻 く環境に関する違和感(【家族・社会の多様化】、 【世代間の相互性・継承性の弱化】)が見出され、 違和感の諸相を概観することができた。 今回語られた違和感は、協力者が体験した子育 てと照らし合わせて生じたもので、親、子、親子、 それを取り巻く環境における変化として認識さ れていた。このような違和感の根底にはどのよう な意識があるのかについて考察を進めた。更に、 違和感を契機に生じた支援活動の捉え直しや意 味付けについても、冒頭で紹介したMcAdams & de St. Aubin(1992)の理論的枠組みに基づいて 考察を試みた。 4.1 違和感の根底にある意識 本研究で見出された違和感の根底には、支援者 である中高年者が生きてきた時代背景と現代と の相違から生じた、時代の変化に伴う世代間の意 識の変化が見受けられた。具体的には、子どもの けんかへの対応、塾への送迎、基本的な生活習慣 のしつけ等、従来の親役割を支援者に求める姿勢 や、かつては抑制されていた親自身の気分転換の ための支援の利用が関与し、これらは【親の要求 の過剰化】という概念カテゴリにまとめられた。 また、子どもの言いなりになっている様子や、親 としての指針(子育ての軸)が貧弱である点は、 【親の自律性の弱化】として捉えられた。支援者 に親の役割の一部を期待する姿勢や、親役割の軸 が貧弱である様子は、親役割の範囲を同定する境 界が薄れつつあること、もしくは、親役割の同定 範囲の縮小を示唆する。この境界線の曖昧さが、 支援者である中高年者が持つ親の役割像と相容 れず、違和感として認識されたと考えられた。 また、核家族化・育児の孤立化・情報通信技術 の普及といった育児環境の変化が指摘されたが、 それが子育て世代とその上の世代の関係性の変 化を生じさせ(【世代間の相互性・継承性の弱化】)、 ひいては、親子の関係性の変化(【親子の関係性 の希薄化】)に影響を与えていることが示唆され た。特に、ご近所(地域コミュニティ)という空 間的接近に支えられた世代間の関係性は衰退し、 代わりに時間や空間の制限を受けにくい情報通 信機器を介した対人関係が活性化していると認 識されていた。それに伴い、子どもの生活空間は 従来に比べて過度に拡大し、情報通信技術の発展 による情報氾濫は、上の世代(祖父母世代)との コミュニケーションや育児に関する継承の衰退 を引き起こしていると考えられた。また、情報の 収集・交換のための情報機器の操作時間の増大によって、子どもとのコミュニケーションの時間の 減少や、子どもと向かい合う姿勢やその重要性の 認識の弱化を招いているという認識も見られた。 これらは、【親子の関係性の希薄化】という概念 として捉えられたが、子どものペースや生活リズ ムへの配慮の弱化とも関連して、親子の関係性の 在り方や関係性そのものに対する意識の変化と みなされた。この親子の関係性に関する意識の変 化も、違和感の根底にあると考えられた。 4.2 違和感を契機とした支援活動の意味付け 中高年者の子育て支援活動には、自身の心理社 会的発達における意義も認められると冒頭で指 摘した。支援活動は、McAdams & de St. Aubin (1992)の世代性の理論的枠組みでは実際の「行動」 に相当するが、「行動」の中で生じた今回のよう な違和感はどのように捉えられるのだろうか。主 観的なライフストーリーの「語り」を通じて、個々 の人生の主観的意味付けがおこなわれるが、違和 感を契機とする支援活動や自分自身の捉え直し に関連する「語り」には、次のようなものがあっ た。まず、子どもへの愛情や慈しみに支えられる 様子とともに、支援活動を支える動機の再確認 (#B-14、 #C-12)や、支援の指針の再認識(# D-8)に至る語りがあった。 #B-14 生意気でも何でも、子どもはかわいいも のね。 #C-12 今の子どもって、どんなだろうって思い ましたが、接してみると、子どもは子どもっ て思いました。 #D-8 (担当している子どもが)本音を私の前で 出せるようなファミサポをしたい。 子育ての先輩として育児の助言をするという 役割に限界を感じつつも(#A-8、 9)、他の役割 を見出し、支援活動を続けようとする前向きな姿 勢も見られた(#A-11、 12)。それは、自分の役 割の捉え直しと貢献の再認識・再評価に発展して いた。また、将来、自分の孫ができた時の備えと 認識する様子も見られ(#B-15)、違和感を乗り越 え前向きに適応し、自己の成長・発達に寄与させ ようとする姿勢がうかがえた。 #A-8 あれだけ(IT から得られる)情報があれ ば、私たちの年代のあれ(アドバイス)は必 要ないっていうか、したところで役にも立た ないなって気もしてきたんですよ、最近。 #A-9 同世代のお友達と時々話します。今のお嫁 さんは、何も子育てで相談してこないって、 (その話題で)盛り上がるんです。 #A-11 子育ての情報としては(助言)できない けれども、それ以外のことで必要とされるこ と(で手助けしている) #A-12 後は(クリーニング以外には)、お惣菜作 ったのを届けるとか。 #B-15 孫が出来た時、孫育ての練習だと思って やっている。 違和感は、それまでの人生の在り方(出来事、 意識、価値観等)と相容れない状況に遭遇した時 に生じると考えられる。違和感を抱くことは、こ れまでの人生をふりかえる契機となり、人生その ものの新たな意味付けを促すことになる。ここに 紹介した「語り」には個人差はあるが、支援活動 における自己の捉え直しや、前向きに適応しよう とする姿勢がうかがえた。違和感が自己を捉え直 す契機として機能していることが示され、支援者 の発達を促す様子が見られた。すなわち、加藤 (2010)が指摘するように、子育て支援という世 代性(generativity)が発揮される対人援助活動 は、対象である親子の発達を支援しながらも、支 援者側の心理社会的発達が同時並行するプロセ スとしても捉えられるのである。 4.3 限界と課題 本研究は、子育て体験を有し地域子育ての支援
者である中高年女性が抱く「現代の子育てに対す る違和感」について、質的にアプローチしたもの であった。協力者の年齢層や支援の活動内容のば らつき、協力者数の少なさといった限界があり、 本研究結果の一般化には慎重になる必要がある。 本研究は探索的段階に留まるものであったが、今 後の調査研究を進める際の礎としての意義は認 められ得るであろう。今後は、より多くの協力者 に対して調査を継続することが必要である。特に、 対象者の年齢については慎重に対応し、子育てを した時代背景を反映したコホート分析を視野に 入れて調査を続けたい。また、孫のような身内の 支援と、学童保育やファミサポのような第3 者に よる支援の相違点も慎重に扱い、支援内容を考慮 して、より詳細な調査を継続させる予定である。 付記: 本研究にご協力いただいた方々に心より 感謝申し上げます。なお、本研究はJSPS 科研費 24590814 の助成を受けた。 引用文献
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NIHONBASHI GAKKAN UNIVERSITY Bulletin No.14
Incongruity with modern child-rearing styles experienced
by older women doing parent-child support activities
Taeko TERAMOTO
*1Yoshiyuki SHIBAHARA
*2This preliminary study explored the sense of incongruity regarding current child-rearing styles, which is felt by middle-aged and elderly women engaged in parent-child support activities in the community. Narratives gained through semi-structured interviews with four women having child-rearing experience were qualitatively analyzed. Results indicated six conceptual catego-ries: excessive parents’ demands, weakened parental autonomy, qualitative changes in the child, weakened parent-child relationships, diversification of family style and society, and weakened mutuality and maintaining for the next generation. Changes in consciousness regarding parental roles and parent-child relationships are proposed as the background to such incongruity. Narra-tives on such incongruity are discussed on the basis of the theoretical framework of generativity proposed by McAdams and de St. Aubin.
Synopsis
……… Key words ……… middle-aged and elderly people, generativity, parent-child support activities in community,
sense of incongruity in current child-rearing styles
*1 Faculty of Liberal Arts Nihonbashi Gakkan University *2 Faculty of Liberal Arts Nihonbashi Gakkan University