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附属中学校の研究概要と学部との連携

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Academic year: 2021

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附属中学校の研究概要と学部との連携

D助川公継

1)茨城大学教育学部附属中学校,〒310−0056水戸市文京2−1−1

Key words:総合的な学習の時間,フレンドシップ事業,学生ボランティア,ユニティ       道徳・特活,webbing,コミュニケーション,開かれた学校,連携

1 平成10年度の附属中学校の研究について

(1)平成8年度から継続してきた「学びの姿を問い続ける生徒の育成」の完結発表を  6月に実施。

 社会の急激な変化(情報化,国際化,価値観の多様化など)に,「個として,集団と してどう生きるか」という対応が学校教育の中でも問われるようになってきた。変化 に主体的に対応できる諸能力やたくましく生きていく力(いわゆる「生きる力」)など,

問題を自ら捉え,解決に向けて自己の能力・特性を最大限に発揮しながら生涯にわた って自己を高めながら学び続けようとする生徒の育成を目指し取り組んできた。

 平成8,9年度の「一人一人の問いを大切にした学習活動〜問いを深めていく学習活 動」を受けて,今年度は,「一人一人が新たな問いを発する学習活動の展開」という副 主題を設定し推進した。3年間の研究では,生徒の意識の継続化と活動の連続性を重視

した「ユニティ」と呼ぶ特活と道徳をリンクさせた本校独自の活動に取り組むととも に,フレンドシップ事業と関連させ,学生ボランティアによる支援もいただいた。さ らに教科やユニティによる学習活動を研究推進していくにつれ,教科やユニティの枠 では片づけられないような課題が生じてきた。さらに生徒の学習活動を拡大させたり,

実践させたり,統合・総合させたりするような必要性もでてきた。そこで,新たに横 断的・総合的な学習であるrWebbing学習」を創出した。 webbing(ウェビング)の意 味するところは,蜘蛛が糸を張りめぐらしていくように,教科の壁を越えて知のネッ

トワーク化を図るということである。課題設定から計画,実行,評価,まとめまで生 徒の主体性を重視して実施し,また生徒が課題を追究する過程では,学部の教官にも 協力をいただくことができた。主な成果と課題については,以下のような点があげら

れる。

(・は成果,○は課題)

・出発点となる問題発見力について考えると,先ずは対象とかかわることが重要であ

る。

・きちんとかかわる力を身に付けることで,見えてくるものがあり,課題や目標が設 定でき,内在する価値にふれたり,新たな価値を発見したりして,学ぶことの意味づ

けが可能となってくる。

・学習過程に発信の場を設定することにより,相互に学び合う機会が生まれた。

○ 教師の指導性と生徒の主体性をどのように活動計画に盛り込んでいくか。

○ 教科のレベルで,総合的な学習へどのように結びつけていくか。

○ 地域や社会とのネットワークを継続的に創り上げていく教育システムをいかに構築  するか。

(2)文部省研究開発校の指定を受けた研究について(平成10年9月以降)

 現在は,文部省研究開発学校の指定を受け(平成11年度〜13年度),「総合的な学習 の時間」に係わる研究開発実施に向けて研修を推進している。総合的な学習の時聞に

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(2)

ついては,これまで試行してきたrWebbing学習」を核に据えるとともに,新たに「コ ミュニケーション科」を設置し研究を進めていく計画である。

 「コミュニケーション科」では,他の人と共に学んでいこうとする力や態度違いを 大切にする心の育成,人と人との関係を築いていくときの基本的なスキル等について 学ぶ時間を特設し,総合的な学習を推進していく上での基盤としたいと考えている。つ まり,豊かなコミュニケーションを基盤とした総合的な学習の在り方について解明し ていくことをねらいとする。他と共に学んでいく過程を通して,自らの学びを見つめ,

成果を実感したり共有し合ったりすることで自己価値観(自尊感情)等を育て,現在 及び将来にわたって生きていく上での力を培いたいと考えている。研究開発にあたっ ては学部,あるいは附属校園との連携のもと

推進していくことを確認している。

【本校における「総合的な学習の時間」の構想)

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1横断的・総合的な課題,生徒の興味・関心等に基づく課題,地域や学校の

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1情報のやりとりにかかわるスキルばかりではなく,心の交流を含めたコ 1ミュニケーシ。ンに関する学習

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2 学部との今後の連携について

(1)教科教育にとどまらず,より広い視野をもつためにあらゆる分野での連携が附属  学校に求められている現実を踏まえて,管理面を含む附属学校の在り方そのものの  共通理解のさらなる促進,今後導入される新しい教育システム(総合的な学習など)

 に対する共同研究,(生涯学習社会を睨んで)開かれた学校に対する大学と附属学校  間の共同歩調。

(2)今後の教育を視野に入れた連携として,教育に関する将来構想を検討する場の設  置,地域との関係づくり,学部・附属学校間の一層の交流,より専門性をもった教  員を養成するためのカリュラムの作成等。

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