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まえがき (滋賀大学教育学部附属中学校研究紀要 第49集)

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Academic year: 2021

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-1- まえがき 本校では平成15年度から,「豊かな学力をはぐくむ教育課程の開発~環境・情報・人間 からのアプローチ~」をテーマとして研究に取り組んでおります。知識・技能は主として 必修教科の学習で重点的に育成を図り,思考・判断・表現力および学んだことを活用する 力は選択教科の学習と総合的な学習において重点的に育成を図ることにしています。総合 的な学習に関しては,「環境・情報・人間からのアプローチ」のサブタイトルに示されるよ うに,「BIWAKO TIME」「情報生活科」「HUMAN TIME」という3種の総合的な学習を設定して おり,それぞれの分野は年度ごとに内容が異なっています。選択教科の学習では,生徒の 発展的・専門的な学習を通じて個性の伸張を図ることを目的としています。必修教科,選 択教科,総合的な学習などの学習群が3年間の6学期15期に適切に配置されて,かなり 複雑な教育課程となっています。この課程を実現するために試験的に導入された通年2学 期5期制度は,この3年間の実践的試行によってその有効性が確認され,来年度から規程 改定して本格実施されることになっています。 本年度は,本校の旧来のテーマ「豊かな学力をはぐくむ教育課程の開発~環境・情報・ 人間からのアプローチ」のまとめの年と位置づけて,数年来提示している教育課程を構成 する学習群,つまり,必修教科,BIWAKO TIME,情報生活科,HUMAN TIME について,その効 果を検証することにしました。そのため,本校の教育目標と関連付けて,全教員がそれぞ れの授業目標を明確化して研究授業を計画・実行し,あらかじめ設定された評価の観点に 従って,仲間の教師や生徒から授業評価資料が収集されました。こうして,本校の独特の 教育課程についてその効果が実践的に検証されることとなりました。なお,特に,総合的 な学習「BIWAKO TIME」に関しては,昨年度,卒業生を調査対象として学習効果の長期的な 視点からの検証を報告していますので,ご参照いただければ幸いです。 来年度からの研究課題として,広い意味での情報学を基礎にして,必修教科学習の核と もなる「情報生活科」のカリキュラム構成を検討しようとしています。受容的に知識を獲 得あるいは発見させる学習指導ではなく,学習者が論理的・批判的に情報の取捨選択をし て知識構築・技能形成するという型の学習支援を目指しています。 教育活動の効果がその時期にすぐと現れるものばかりではないこと,また,そう簡単に 定量化はできないことは十分に承知しておりますが,可能な限りで実証的に研究しようと しています。教育課程についての理論的,実践的研究者諸賢の忌憚のないご批判・ご意見 を賜れば,幸甚に存じます。 平成19年3月1日 滋賀大学教育学部附属中学校校長 千 原 孝 司

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