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ク ロマ グ ロ養殖 の概 要 ク ロマ グ ロ養 殖 の経 緯

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Academic year: 2022

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(1)クロマグロ養殖経営の現状 と参入条件. 中 原 尚知 (流 通. ・経 済 グ ル ー プ). 近 畿 大 学水 産 研 究所 nk ̲[email protected]. 90年 代 後 半 の ク ロマ グ ロ需 給 につ い て み る と, 天 然 ク ロマ グ ロの供 給 面 にお い て は,国 内物 の供. 養 殖 経 営 の特 質 を整 理 し,今 後 の展 開 につ い て若 干 の 考察 を加 え る。. 給 量 は減 少 傾 向 にあ り,そ の 減 少 分 を輸 入 物 が カ バー して い る。 次 に 需 要面 で は,全 般 的 にマ グ ロ. ク ロマ グ ロ養殖 の概 要 ク ロマ グ ロ養 殖 の経 緯. 消 費 は低 迷 して い る とい われ て い る。. ク ロマ グ ロ養 殖 の 開始 時. こ こで 国 内 の養 殖 業 に 目を転 ず れ ば,こ れ まで. 期 につ い てみ る と,発 端 は近 畿 大学 を 中心 とした. メイ ン とな って き た ブ リ類 養 殖 や マ ダイ 養 殖 にお. 親 魚 育成 に 関 わ る実 験 の 開始 で あ るが,成 魚 の 出. い て は,価 格 が低 迷 して お り,転 換 対象 魚 種 が模. 荷 を 目的 と した養 殖 事 業 は90年. 索 され てい る。. 格 化 して い る。2003年 現在 で は三 重 を北 限 とす る. この よ うな状 況 の 中 で ク ロマ グ ロの養 殖 が行 わ. 西 日本 にお い て,全9県. 代 の半 ば か ら本. で行 われ て い る。. れ る よ うに な って きて い る。養 殖 ク ロマ グ ロは, 計画 生 産 に伴 う安 定 的 な供 給 が可能 に な る,安 価. ク ロマ グ ロ養 殖 の 国 内生 産. な トロ商材 で あ る,比 較 的 品質 が 安 定 して い る と. 内養 殖 生 産 をみ る。 しか し,現 時点 で養殖 ク ロマ. い った特 徴 を持 つ 。 そ の特 徴 に よ って,こ れ まで. グ ロの 生 産量 を把 握 し得 る統 計 資料 は存 在 しない。. のマ グ ロ市 場 の 中 に新 た な地 位 を築 い て い る。. そ こで,聞 き取 り調査 を も とに整 理 したの が 表1. ク ロマ グ ロの養 殖 経 営 につ い てみ る と,大 規 模. で あ る。. な企 業経 営 を 中心 と して展 開 して い るが,価 格 の. 表1国. 内 養 殖 ク ロマ グ ロ の 出 荷 規 模(2003年). 低 下や 原魚 の安 定 供 給 の 限界 とい っ た 問題 も既 に 表 面化 し始 め てい る。 そ こで,そ の存 立 可 能 性を は じめ と して,今 後 の ク ロマ グ ロ養 殖業 の方 向性 の提 示 が求 め られ てい る。 本 稿 で は,家 族経 営 を 中心 に展 開 して きた ブ リ 類 や マ ダイ の養 殖 とは異 な り,企 業型 の大 規模 な 経 営 が先 導 してい る とい う点 に注 目して,現 段 階 にお け る ク ロマ グ ロ養 殖経 営 の特 質 を明 らか にす る こ とに よ り,今 後 の展 開 に 寄 与す べ き基 礎 的 知 見 を提 供 したい 。. 次 に ク ロマ グ ロの国. 1出. 荷 尾 数1出. 荷 量(t). 三重 県. 4,000. 100. 和歌 山県 高 知県 愛媛県. 3,500. 100. 山 口県. 長崎県 大分 県 鹿児 島県 沖縄 県. 100. 2,000. 若干 若干. 10.0001300 若干 24,000. 1,500. 5,000. 300. 計148,50012,400 資料:主 要 養 殖 業者 へ の聞 き 取 り調 査 に よ り作成 。 注1:3年 魚 の 出荷 規模 を示 して い る。 注2:出 荷量 は 各地 域 の 代表 的 出荷 サ イ ズ をも と に推 計 した 。. 国 内 にお け る養 殖 ク ロマ グ ロは,通 常2年 半育. 具 体 的 に は以 下 の3点 につ い て述 べ る。第1に ク ロマ グ ロ養 殖 の経 緯 と概 要 につ い て整 理 す る。. 成 の3年 魚 を出荷 す る。 こ こに挙 げ た の は,2003. 第2に 事例 分析 を も とに国 内 にお け る ク ロマ グ ロ. 年 にお け る3年 魚 の 出荷 量 で あ る。 地 域 に よって. 養 殖 経 営 の現 状 をみ る。 第3に 以 上 で 明 らか に な. 生 育 の 速 度 が異 な るた め に,各 地 の代 表 的 な 出荷. った実態 をふ ま えて,現 段 階 に お け る ク ロマ グ ロ. サイ ズ を も とに計 算 した結 果,3年. 一185一. 魚 の出荷 量 は.

(2) 約2,400ト. ン と推 定 され た。 これ に3年 魚 以 外 の. 出荷 規 模 をみ る と,Aか. らEま で の経 営 に よっ. 出荷 分 も加 え る と,2003年 にお け る国 内養 殖 ク ロ. て3県 に お け る出 荷 量 の89%,国. マ グ ロの 生 産 量 は約2,500〜2,600ト. も77%を 占め てお り,国 内生 産 の 中心 とな って い. ンに な る と. 内出荷 量 の 中で. るの は これ らの経 営 で あ る とい え る。 そ こで次 か. 考 え られ る。 県別 にみ る と,鹿 児 島,沖 縄,長 崎 の3県 で 国. らは,主 産 地 で あ る3県 の いず れ か に位 置 し,100. 内 生産 量 の8割 以上 を 占 めて お り,こ れ ら3県 が. トン以 上 の 大規 模 な 出荷 を行 って い るAか らEと. 国 内 に お け る ク ロマ グ ロ養 殖 の 主産 地 で あ る。. い う企 業 経 営 と,出 荷 規模 は小 さい な が らもそれ らを技 術 的 に リー ドす る存 在 で あるFを 事例 に ク ロマ グ ロ養 殖経 営 の実 態 をみ て い く2)。. ク ロマ グ ロ養 殖 経 営 の現 状 経 営 の タイ プ. 国内 に お け る養 殖 ク ロマ グ ロの 主. 産地 で あ る鹿 児 島,長 崎,沖 縄 とい う3県 のい ず. 養 殖 場 と設 備. れ か に事 業 所 を持 つ 経 営 の タイ プを整 理 したの が. 可 面積 に対 す るイ ケ ス の設 置 可能 台数 と,イ ケ ス. 表2で あ る。. 投 入 可能 尾 数 が定 め られ て い る。 しか し,ク ロマ 表2ク. ロマグ ロ養 殖 経 営 のタイプ. 経営. 漁業系 巨大資本. 公 的資金 (出自). 養 殖魚種 クロマグ0の み. A. ×. X. ×. B. ○. ×. ○. C. O. ×. ×. D. △. ×. E. ×. ×. グ ロの場 合 は薄 飼 い が基 本 で あ る た めに,従 来 と ク ロマグロ 開 始時期. 同 じ設 置 台数 で は生 産 可能 量 に非 効 率 が 生 じて い. 850. 1999. た3)。そ の た め,鹿 児 島 県 で は2003年 か ら 「 マグ. 300. 1997. 250. 1994. 250. 1993. ×. 120. 1996. 出荷規 模 (t). O. F. ×. ○. ×. 40. 1974. G. ×. O. ×. 20. 1996. H. ×. O. ×. 一. 2001. ロ小 割 式養 殖 業 」 が設 け られ,こ れ まで と同規 模 の海 域 に2倍 の数 のイ ケ ス を設 置 で き る よ うに な っ た。長 崎 県 にお い て は,2003年. 注3公 注4出. 規 模 な経 営に つい ては 代表 的 なも の を示 した。 業 系巨 大資 本に つ いて○ は子 会 社や 一部 門 であ る こ とを,△ は 販 売に お ける 関 係 があ る こと を示す 。 的 資金 とは,出 自 にお いて 国や 地方 自治 体の 事 業が 関 係 してい る こ とを示 す。 荷 規模 は2003年 に おけ る3年魚 の 出荷 トン数 を示 す。. B,C,Dは. か ら特 定 区画 漁. 業 権 に対 す る魚 種 の指 定 を廃 止 した の と同時 に,. 資料:主 要養 殖業 者へ の 聞 き取 り調査 に よ り作成 。 注12∞3年 現在 で,長 崎,鹿 児 島,沖 縄の いず れか に 事業 所 を持 つ経 営 であ り,小 注2漁. 鹿 児 島県 と長 崎 県 にお いて は,許. 漁 業 系 の 巨 大資 本 と関係 を持 って い. る。Bは マ ル ハ の子 会社 で あ り,マ ル ハ グル ー プ. イ ケ ス の設 置 台数 が 見直 され た。沖 縄 県 で は,「魚 類 小割 式 養殖 業 」 の形 で免許 され て い る が,現 時 点 でイ ケ ス の設 置 可能 台 数,投 入 可 能尾 数 共 に制 限 は な く,そ れ らは漁 協 と養 殖 業 者 に委 ね られ て い る。. にお け る漁 業 部 門 の ほ とん どを担 当 して い る。C. これ らの漁 業 権 免 許 は,各 管轄 漁 協 に よる漁 業. は マル ハ の増 養 殖 部 の 下 部 組 織 で あ り,養 殖 生. 権 行使 規 則 に基 づ い て割 り当て られ,そ の行 使 に. 産 ・管理 部 門 を担 って い る。AとEは. 際 して は,漁 場 行 使 料 が発 生 す る。 鹿 児 島 県 の瀬. 共 に 中堅 漁. 業 会社 で あ る。漁 業 系 巨 大 資本 との 関 連 性は な く. 戸 内 漁協 を例 に とる と,12m四. 独 自資本 に よ る経 営 で あ る。Fは 研 究機 関 で あ る. つ き年 間44,000円. が,会 社 を立 ち上 げ て養 殖魚 の販 売 も行 って い る. のイ ケ ス サイ ズ に基 づ い た行 使料 が定 め られ る。. た め に,研 究 機 関 と営利 企業 とい う2つ の性 格 を. そ の他 に も各種 手数 料 込 み で年 間 に数 百 万 円 とい. 有 して い る。 ク ロマ グ ロ養 殖 の 開始 以 来,技 術面. う契 約 や,種 苗や 餌 料 の購 入 を漁 協 経 由 に限 定 さ. を リー ドし続 けて い る存 在 で あ る1)。GとHは. れ る とい った 契約 もみ られ る。. 小. 規 模 の経 営 で あ り,協 業 体 を構 成 して ク ロマ グ ロ 養 殖 に取 り組 ん でい る。. 方 のイ ケ ス1台 に. とい う設 定 を基 準 に,そ れ ぞれ. これ らの 調整 に おい て は 一般 に漁 協 が主 導 権 を 持 っ てい る。外 部 資本 に よ る漁 場 利用 にお い て は,. 養 殖 魚 種 を ク ロマ グ ロに限 定 して い る の はBと. 組 合 員 資 格 を得 る条 件 を満 たす こ とを は じめ と し. Dの み で あ る。そ の他 の経 営 は ブ リ類 や マ ダイ 等,. て,こ れ らの 取 り決 めや 漁業 権 取 得 の手 続 きが 参. 複 数 の魚 種 と組 み 合 わせ てお り,ク ロマ グ ロを転. 入 障壁 と して 働 い て い る面 もあ る。. 換対 象 や 組 み合 わせ 対象 と して捉 えて い る。. 次 に養 殖 設 備 につ い て述 べ る。 主 に用 い られ て. 一186一.

(3) い るイ ケ ス は,鉄 枠 式 と浮子 式 の2種 類 で あ る。. 至 っ てお らず,天 然 種 苗 に頼 らざ るを得 ない 状況. 標 準 的 な もの は直径30mの 円形 イ ケ スで あ るが,. に あ る。種 苗 と して用 い るサイ ズ は3009〜1㎏ で,. 地 域 や 事業 所 ご とにイ ケ スの形 状 ・サ イ ズ ・材 質. 価 格 は1尾 当た り800〜3,500円 程 度 で あ る。. の相 違 が あ る が,こ れ ま でに ブ リ類 や マ ダイ の養. ヨ コ ワの採 捕 地 は 四 国沖 や紀 伊 半 島 沖 が 中心 で. 殖 に用 い られ てい た イ ケ ス よ りもか な り大 型 で あ. あ る。 種 苗 の採捕 地 に おい て養 殖 を行 うこ とは 自. る こ とは 共通 して い る。. 然 な 動 き で あ るが,こ れ ら採捕 地 にお い て は小 規. そ の他 の 設備 で は,給 餌や 取 り上 げ に必 要 な船. 模 な経 営 が 多 く,大 規模 な経 営 の ほ とん どは ヨコ. 舶 はす べ て の 事業 所 で保 有 され て お り,給 餌 器が. ワの 採捕 を行 わ ない 鹿 児 島県 奄 美 諸 島 と沖縄 県 に. つ い た船 舶 もみ られ る。 ま た,陸 上 に冷 凍 庫 や 出. 存 在 して い る。 これ は ク ロマ グ ロの成 長 に適 した. 荷用 の施 設 を保 有 して い る事 業 所 もあ る。 イ ケ ス. 地 域 と種 苗 の採 捕 地 の 条件 に相 違 が あ る こ とを示. と船舶 を基 本 として現 在 の保 有 設 備 を も とに設 備. す 。 そ の た め種 苗 の移 送 が必 要 とな り,活 魚 船 に. 投 資 費 を推 定 す る と,施 設へ の投 資 と して約1億. よる運 搬 費 用 とい うコス トと,運 搬 時 にお け る約. 円 とい うライ ンが存 在 して い る。 も っ とも,ほ と. 10%の 艶 死 とい う リス クが 生 じる こ とに な る。. ん どの経 営 は ク ロマ グ ロ以 前 に他 魚 種 の養 殖 を行. 次 に餌 料 で あ る。99%は 生鮮 や 冷 凍 のイ カナ ゴ,. って お り,ク ロマ グ ロ専 門の場 合 で も段 階 的 に規. ア ジ,サ バ,イ カ 等 を用 い る。1年 魚 に対 して は. 模 を拡 大 して い るた め,ク ロマ グ ロ養 殖 参 入 時 に. 配 合餌 料 を用 い る こ ともあ るが,2年. 生 じる コス トとい うわ け で は な く,出 荷 規 模 が. 試 験 的 に行 われ て い る程 度 で あ り積 極 的 に採 用 し. 100ト ン以 上 で あ る よ うな レベル に達 す る た め に. て い る経 営 は ない 。増 肉係 数 は13〜15で. 必 要 な投 資 額 で あ る とい え よ う。. 長 に伴 って効 率 が悪 くな る傾 向が あ る。. 魚 以 降で は. あ り,成. い ず れ の経 営 もキ ロ当た り60円 〜70円 とい う 養 殖サ イ クル. 次 に ク ロマ グ ロ養 殖 の 内容 につ い. てみ る。7月 か ら10月 にか け て原 魚 で あ る ヨ コ ワ の捕 獲 や 買 い付 けが行 われ,9月 か ら10月 に か け. 価 格 を 目安 に購 入 してい る。 ま た,近 年 で は国 内 物 だ け で は な く輸 入 物 も増 えて い る。 ク ロマ グ ロの養 殖 に おい て は,種 苗 の投 入 か ら. て養 殖 イ ケ スへ の活 け込 み が行 われ る。 そ の 後2. 生 育 ま で は一 定 の 技 術 が確 立 され,業 者 間 で も大. 年 半育 成 し,10月 か ら5月 初 旬 まで 出荷 が行 われ. き な差 は み られ な くなっ てい る。 しか し,出 荷 の. る。. 際 に行 う取 り上 げ作 業 が養 殖 ク ロマ グ ロの評 価 を. ク ロマ グ ロ養 殖 にお い て は高 い 艶 死 率 が 問題 と な る。現 段 階 にお け る麗 死 率 は,種 苗 の 移送 段 階 にお い て10%,活. 大 き く左 右 す るた め,技 術 的 な要 素 が 非常 に重 要 視 され る。 そ の評 価 要 因 とな るの がヤ ケ の有 無 で あ り,取. け込 み 後 始 めの1年 間 は約20〜. 30%と な る。 そ の原 因 はイ ケ ス へ の衝 突 や 共 食 い. り上 げ作 業 の質 がヤ ケ の有 無 を決定 す る こ とに な. で あ る が,イ. る。 そ の た め,取 り上 げ方 法 の選択 が製 品 として. リ ドウ ィル ス が発 生 した 場 合 に は. 50%以 上 に な る場 合 も あ る。1年 を過 ぎ る と発 死 は ほ とん どな くな り,活 け込 み か ら出 荷 まで の 生. の養 殖 ク ロマ グ ロの謂 面に 大 き く関 連す る。 現 段 階 にお け る主 な方 法 は表3に 示 した よ うに, 表3取 り上げ方法. 残 率 は約40%で あ る。 養 殖 業 に おい て は,先 に述 べ た養 殖 漁 場 と養 殖 設備 が与 件 として存 在 し,そ こ に投 入す る種 苗 と. 方 法1品. 質1量. 釣り. 1. 3. 3. 2. モ リ. 1. 2. 1. 3. 網. 3. 1. 2. 1. 餌 料 の量 と品質,そ して製 品化 に至 るプ ロセ ス が あ る。 これ か ら,そ れ ぞ れ の項 目につ い て 見 る。 まず 種 苗 につ い て で あ る。2002年 に完 全 養 殖 が 達成 され た もの の,現 段 階で は 実用 化 の段 階 に は. 一187一. 産1選. 択1熟. 練. 資料:主 要 養殖業 者へ の聞 き取 り調査 によ り作 成。 注:各 項 目に おいて,数 字が小 さい ほど相 対的に優 れて いる ことを示す 。. 釣 り,モ. リ,網. とい う3つ. に大別 で き る。 いず れ. の 方 法 に も 一一長 一 短 が あ り,経 営 戦 略 に 併 せ て 選.

(4) 択 され て い る。. る と考 え られ る。 そ のた め,市 場価 格 の低 下 が続. また,取 り上 げ を行 う時期 も品質 を左 右 す る。 一 般 的 な 出荷 の時 期 は ,10月 〜5月 の期 間 に 限 ら. くとす る な らば さ らに利 益率 を 下げ て対 応 す る し か な い の が現 実 に な る恐 れ もあ る。 そ の 一方 で 品. れ る。 この よ うな出荷 時期 とな っ てい る要 因 は水. 質 の 向上 とい う対 応 も考 え られ るが,養 殖 ク ロマ. 温 で あ る。 ヤ ケの 発 生原 因 は体 温 の上 昇 で あ るた. グ ロの位 置 づ けが 「 安価 な トロ商 材 」 で あ る現在. め,水 温 が高 い 中で 取 り上 げ を行 え ば,当 然 ヤ ケ. で は そ の方 向 に も一定 の 限界 が あ る と考 え られ る。. の リス ク は高 ま る。特 に 出荷 時期 の終 わ りに は,. 次 に,2003年 にお け る世界 の養 殖 ク ロマ グ ロ生. さ らに1年 育成 し4年 魚 と して 出荷 す るか,ヤ ケ. 産 量 を表5に 示 した。 これ に よ る と,日 本 の シ ェ. の リス ク を負 い つ つ 出荷 す るか,と い った 岐 路 に. ア は約9%で あ る。ミナ ミマ グ ロを年 間約8,000ト. 立 た され る場 合 も考 え られ るた め,綿 密 な 出荷 計. ン出 荷 して い る オー ス トラ リア も加 え る と約7%. 画 を策 定 す る こ とが必 要 で あ る。. とな る。 海外 産 は,国 内物 よ りも天 然 に近 い製 品 に な る た め,製 品 と して の特 性 は多 少 異 な る。 し. 市場 条件 2002年. 国 内 産 の 養 殖 ク ロ マ グ ロ の 価 格 は,. ま で は3,500〜4,000円/㎏. で あ っ た が,近. 年 で は 下 落 傾 向 に あ り,2004年. に お け る3年 魚(50. 〜60kg)の. 価 格 は2 ,500〜2,800円/㎏. か し競 合 す る場 合 も多 々あ り,養 殖 期 間 が短 く国 内 産 と比 較 して コス トが 抑 え られ るた め,国 内 産 に大 き な影 響 力 を持 つ 存 在 とい え る。. とな っ て い. 表5世. る 。 聞 き 取 り に よ る と,採 算 ライ ン は 現 在 の 価 格. 国1生. そ こ で,国. あ り,約2,100円/㎏. 産 原 価 と な っ た4)。2004年. 23.4. ク ロア チ ア. 3,900. 14.7. マル タ. 3,550. 13.4. トル コ. 3,200. 12.0. メキ シコ. 3,000. 11.3. 日本. 2,500. 9.4. イ タ リア. 2,015. 7.6. チ ュニ ジ ア. 1,240. 4.7. リビア. 575. 2.2. と い う生. 現在 の市 場価 格 に お い. て は 利 益 が 出 て い る と判 断 して も差 し支 え な い と 考 え られ る が,2002年 年 に は30%あ. の 価 格 と対 比 す る と,2002. っ た 利 益 率 が,2004年. に は9%ま. で低. ェ ア(%). 6,220. 内 物 の 生 産 コ ス トと市 場 価 格 を対 比. した も の が 表4で. 産 量(t)1シ. ス ペイ ン. 程 度 と い う こ とで あ り,こ れ 以 上 の 下 落 は 厳 しい との こ と で あ る 。. 界 の養 殖 ク ロマ グ ロ生 産量(2003年). キ プ ロス. 370 1.4 資料:主 要 養殖業 者及 び築地市 場卸 売会社へ の聞 き取 り調査 によ り作 成。 注:オ. ー ス トラ リア は ミナ ミ マ グ ロ で あ る た め 含 ま れ て い な い 。. くな っ て い る こ とが 見 て 取 れ る。. ク ロマ グ ロ養殖 経 営 の 特 質. 表4養 殖クロマグロの原価試算 項目. 費用 ・価 格. 単位. 種苗費① 餌料費② 種苗費+餌 料費③(①+②). 118,981. 円/尾/3年. 120,481. 円/尾. 1kgあ た り原料 費④(③/60). 2,008. 円/kg. 40. 円/kg. 100. 円/kg. 2,148. 円/kg. 1,500. 人件 費⑤(年 収240万 円/人 と仮定) その他 ⑥(漁 場 行使 料等 を含 む). 生産原価⑦(④+⑤+⑥) ↓2002年. と2004年. の比較. ↓. 市場価格⑧ 出荷 経費⑪(⑨+⑩). 2002. 2004. 年. 3,500. 2,500. 円/kg. 運 搬料⑨ 委託 手数 料⑩(⑧ ×0055). 生産 者手 取 り⑫(⑧. 一⑪). 利益⑬(⑫ 一⑦) 利 益率 ⑭(⑬/⑧. ×100). 養 殖 経 営 の特 質 の検 討. それ で は,こ れ までみ て. 円/尾. 100. 殖 経 営 の 特 質 につ い て整 理 して み た い。 養殖 経 営 の特 質 は,養 殖 魚 の 特 性が規 定 す る条 件 と市場 条 件 に よ って 生 じる。 品 質 ・コス ト ・生 産 規模 の決 定 ・出荷 時期 の決 定 とい うそ れ ぞ れ の要 素 にお い. 円/kg. 1931138. き た実 態 を も とに,現 段 階 にお け る ク ロマ グ ロ養. 円/kg. 3,208. 2,363. 円/kg. 1,059. 214. 円/kg. 30. 9. て養 殖 経 営 の特 質 が 生 じ,参 入 条件 を規 定す る。 ま た,ト レー ドオ フの 関係 が 多 くみ られ る4つ の. %. 資料:主 要養殖業者への聞き取 り調査結果をもとに作成。 注:2,000尾,3年. 魚(60kg),作. また,表4の. 業 要 員2名,委. 託 手 数料55覧 で 試 算 。 減 価 償却 費 は 含 ま な い。. 内 訳 をみ れ ば 明 らかな よ うに種 苗. 費 と餌 料 費 の 占 め る割 合 は非 常 に大 き く,そ の 削 減 が必 要 とされ るの で あ ろ うが,こ れ らの 要素 は 出荷魚 の 品質 に直結 す る こ とか ら削 減 は 困難 で あ. 一188一. 要素 にお け る選 択 の組 み 合 わ せ か ら利 潤 の極 大 化 を 目指 す と共 に リス ク管 理 を行 うこ とに よって, 個 々の経 営戦 略 の特 徴 が生 まれ る と考 え られ る。 こ こで は,4つ. の 要素 そ れ ぞれ につ い て検 討 す. る こ とで,ク ロマ グ ロ養 殖 経 営 の特 質 を整理 す る。.

(5) まず 品質 につ いて は,餌 料 や 取 り上 げ技 術 が具体. られ る6)。 ク ロマ グ ロにお い て も4年 魚 の 出荷 が. 的 な 内容 に な る。 これ ま で の魚 類養殖 で は配 合餌. み られ る が,積 極 的 な試 み で は な く短 期 的 な 出荷. 料 の 開発 が進 ん で い るが,ク ロマ グ ロにお い て は. 時期 以 内 に 出荷 で きなか った分 を繰 り越 した場 合. 99%を 天 然餌 料 に頼 ら ざる を得 な い現 状 で あ る。そ. が ほ とん どで あ る。 さ らに5年 魚 以 上 で は採 算 が. の た め,餌 料 の改 善 に よ って 身 質 を大 幅 に向 上 さ. とれ な くな るた め に4年 魚 は 出荷 時期 の最 初 で優. せ る とい っ た技 術革 新 は実 現 され て い ない。 次 に. 先 的 に 出荷 され る。1年 魚 や2年 魚 で の 出荷 も試. 取 り上 げ技 術 の 重 要 性 につ い て で あ る。 取 り上 げ. 験 的 に行 わ れ て い る が,現 段 階 にお い て は養殖 ク. 方 法 や 時期 の決 定 は,養 殖 プ ロセ ス の最 終段 階 に. ロマ グ ロにお い て 出荷 サイ ズ に多様1生はみ られず ,. お い て 品質 と出荷 量 を直 接規 定 す るた めに非 常 に. 3年 魚 の 出荷 が基 本 とな って い る。. 重 要視 され る。 これ まで,養 殖 業 にお い て は,一. 最 後 に,コ ス トにつ い て は削 減 費 目を検 討す る. 度 技 術 が確 立 され て しまえ ば,生 産 段 階 にお け る. 必 要 が あ るが,天 然 資源 に制 約 され つ つ 大魚 を大. 高 度 な技 術 は比較 的 不 要 とされ てい た5)。 そ の た. 規模 な養 殖 施 設 にお い て薄 飼 いす る とい う性 質 の. め,取 り上 げ 技術 の重 要 性は これ まで の魚 類養 殖. た め,1尾. とは 異 な る部 分 で あ り,ク ロマ グ ロ養 殖 経 営 にお. い 。 そ の た め,現 段 階 にお け る コス トへ の対 応 に. け る代 表 的 な特 質 とい え る。. は,艶 死 率 の低 下 や放 養 密 度 の検 討 とい った技 術. 生 産規 模 につ いて み る と,取 り上 げ 可能 尾 数 に お け る技 術 的 制約 が存 在 してい る。 生産 規 模 の拡. 当 た りの コス トが 高 くな らざ る を得 な. 的 な側 面 に よる取 り組 み の方 に 可能 性が あ る と考 え られ る。. 大 は 当然 なが ら取 り上 げ 尾数 の増 加 を示 す た め, 品質 も考 慮 しつ つ 取 り上 げ方 法 を検 討す る必 要 が. 参 入 の 条件. あ る。 次 に種 苗や 餌料 とい う資 源 的 制約 が あ る。. 特 質 か ら,ク ロマ グ ロ養 殖 へ の参 入 の 条 件 につ い. 現在 の魚 類養 殖 にお い て は人 工 種 苗や 配 合 餌料 が. て検 討 す る。 ク ロマ グ ロは大型 の養 殖施 設 にお い. 普 及 してい るが,ク ロマ グ ロにつ い て は現 時 点 に. て 薄飼 い をす る必 要 が あ り,種 苗 の確保 に も不 安. お い て種 苗 ・餌 料 共 に天然 資源 で あ るた め に生 産. 定性 が あ る た め に養 殖 場 には 余裕 を持 つ必 要 があ. 規 模 の 計画 的 な決 定 が相 対 的 に 困難 とな る。 ま た. る。ブ リ類 の養 殖 で も同様 の状 況 が考 え られ るが,. 海 域 の物 理 的 条件 や 制 度 に よ る漁 場 的 制約 も存 在. ク ロマ グ ロの場 合は 高 コス ト,大 規 模 とい う特 徴. す る。 国 内 にお いて養 殖適 地 は まだ存 在 して い る. か らこれ らの対 応 にお け る リス ク が よ り高 くな る. が,特 に在 地 型 で は ない養 殖 経 営 が ク ロマ グ ロ用. と考 え られ る。 そ して,技 術 的 な要 素 の 重 要 性が. のイ ケ ス を新 設す る際 には管 轄 漁 協 との 問で 漁場. 挙 げ られ る。 ク ロマ グ ロ養殖 に おい て は,種 苗 の. 利 用 や組 合 員 の既 得 権 益 に 関 わ る調 整 を行 う必 要. 確保 や 餌料,イ ケ スの サイ ズや 形 状,取. が あ る。 しか し,現 段 階 で は これ らの 制約 条 件 が. い った 各 要 素 の研 究 開発 を行 い な が ら養 殖 事業 を. 過 剰 生 産 を抑 え る働 き を果 た してい る とも考 え ら. 進 め る必 要 が あ っ た。現 段 階 に おい て も各経 営 で. れ よ う。. 研 究 開 発 が進 め られ て い るた め,そ れ に伴 うリス. 出荷 時期 とは,短 期 的 には水 温 に規 定 され る出. 以 上 の よ うな ク ロマ グ ロ養 殖 経 営 の. り上 げ と. クや コス トが 生 じる こ とにな る。. 荷 時期,長 期 的 に は飼 育 年数 の決 定 で あ る。 短 期. す なわ ち,大 規 模 性 と種 苗 ・餌 料 確 保 の不 安 定. 的 な 出荷 時期 につ い て は,ヤ ケ発 生 の リス ク を負. 性,技 術 開 発 型 の経 営 を行 う必 要 性,そ れ に加 え. う経 営 はみ られ な い た め,限 られ た期 間 で 出荷 す. て 現 在 の市 場 条件 を考慮 す る と,ク ロマ グ ロの養. る こ とが必 要 で あ る。 その た め,出 荷 量 に応 じた. 殖 経 営 に は資 金力 や 研 究力 を含 め た経 営 力 が 問 わ. 取 り上 げ方 法 が採用 され,そ れ に よ って 品質 も左. れ る こ とに な る。 そ のた め,現 在 の よ うに大規 模. 右 され る。 次 に飼 育 年数 につ い て,ブ リ類 養 殖 に. な企 業 経 営 を 中心 と した構 造 が形成 され て い る と. お い て は飼 育年 数 に よる 出荷 サ イ ズ の多 様 性がみ. い え よ う7)。. 一189一.

(6) 注. 今 後 の展 開 と課 題. 技術 開発 型 経営 の必 要 性 とい. 1)Fと は近 畿大 学 を指 す。新 事業創 出促 進法 の一部 改正 を. う点 につ い て は,近 年,生 産 段 階 に お け る技 術 が. 契機 に,2003年3月. 「 アー マ リン近 大」 とい う企業 を設. 普 及 し始 め た こ とに よっ て参 入 条件 が緩 和 され っ. 立 して養 殖魚 の販 売 を行 って いる。. つ あ る。他 の特 質 につ い て は依 然 参入 障壁 とな る. 2)企 業型 の養 殖経営 につ いて,小 野征一郎 「 企 業型養 殖経. が,自 治体 が 主導 す る形 での 小 規模 な経 営 の取 り. 営 の展 開方 向」『 漁 業経 済研究』(第41巻,第2号,1996). 組 み が み られ 始 めて お り,大 規模 経 営 中心 の構 造. において は,ブ リ類 養殖 経営 にお ける漁協 を立脚 点 とす. で 開始 し,小 規 模 経 営 も含 めた 参 入 が続 く とい う. る在 地型経 営 を対 象 として いる。本稿 では上記論 文で は. 展 開 が 考 え られ る。 また,各 経 営 にお い て は,品. 取 り上げ られ なか った資本型養 殖経営 が対象 とな る. 質 ・コス ト ・生産 規 模 ・出荷 時 期 とい う4つ の 要. 3)現 段 階 にお ける適正 な放養 密度 は2kg/m3と され てお り,. 素 それ ぞ れ の 技術 発 展 や それ らの組 み 合 わせ の模. ブ リ類や タイ の15㎏/m3と 比較 す る と,か な りの薄飼 い. 索 が続 き,そ れ が個 々の経 営 戦 略 を生 む こ とに な. が必要 とされ てい る。. ろ う。. 4)本 稿 で は 主要養 殖 業 者 にお ける平均 的 な状 況 を も とに. しか し,こ こで ク ロマ グ ロ需 要 に 目を向 けれ ば, 回転 寿 司店 や 量販 店 が積極 的 に取 り扱 うこ とに よ っ て新 た な消 費 が創 出 され た とい わ れ る もの の, トロ商材 の市 場 規模 はそ う大 き な も の には な り得 な い と考 え られ る。 そ の 中で海 外 産 の養 殖 マ グ ロ. 試 算 を行 った が,岡 田貴彦 「クロマ グロ養殖 の採算性 」 『ア クアネ ッ ト』(湊 文社,2004年4月. 号,pp.49‑52). では,近 畿大学水 産研 究所大 島事業場 にお ける経費 を も とに分析 が行 われて い る。 5)浦 城晋 一 「 第8章. 養 殖経 済論」大 海原宏他編 著 『 現代. に も対 抗 しな が ら経 営 を行 う必 要 が あ るが,天 然. 水 産経 済 論』(北 斗書 房,1982,P.245)に. ク ロマ グ ロの代 替材 に は な り得 な い た め,「安価 な. 作 業 を個 々の作業工 程 に分解すれ ば,そ のそれ ぞれ は単. トロ商材 」 とい う枠 組 み の 中で の取 り組 み が必 要. 純 であ っ て 一真珠 養 殖 にお け る挿 核 の よ うな作 業 を例. とな る。. 外 とすれ ば 一 さほ どの"skillfulness"を 必 要 と しない」. そ の よ うな枠 組 み にお け る今後 の取 り組 み と し. おい て,「 全. とされ てい る。. て,生 産 の側 面 か らは身 質 の コ ン トロー ル や 出荷. 6)古 林英 一 「ブ リ類養殖 業 にお ける経 営多様化 とそ の一要. サ イ ズ の調 整 が挙 げ られ る。 マ グ ロに対 す る嗜 好. 因 一生産 物 の大型 化 に注 目 して 一」 『西 日本漁 業経 済論. は 国内 に お い て も地 域 的 な特 徴 が あ る た め,現 在. 集 』(第30巻,1989)を. の脂 身 を中 心 と した 増量 を 目的 とす る生 産 か ら, 餌 料 や 出荷 時期 の調 整 に よ って,売. り先 を見 据 え. 参照 され たい。. 7)浦 城 晋一 は,「浅海 養殖 業 の役割 と課題 」『西 日本漁 業経 済論集 』(第19巻,1979)に. お いて家族 経営 の優位 性 を. た生 産 に転 換 す る こ とに は大 きな 意義 が あ る。 次. 指摘す る と共に,大 海 原宏他 編著 『 前掲 書』(北斗 書房,. に経 営 の側 面 か らは,種 苗採 捕 か ら餌 料供 給 と養. 1982,P.252)に. 殖,そ して販 売 に至 る統合 の可 能 性が挙 げ られ る。. 養殖 や 魚 類養 殖 で の大 珠や 大 魚 の養 殖 では 規模 の 大 き. 漁 業 系 巨 大 資本 と関 連す る経 営 に お い て は養 殖 か. い企 業型 経営 に利 点 が あ るこ とも指 摘 してい る。 また,. ら販 売 まで の統 合 が進 ん でい る他,小 規 模 経 営 が. ブ リ類 養殖 にお いて は経 営規模 の大型化 が進み,古 林英. 構 成 す る協 業体 も存 在 してお り,今 後,種 苗や 餌. 一 「 第2節. 料 の確 保 も含 め た統 合 ・再編 が進 む 可能 性 も考 え. 一郎 他編 著 『日本漁僕 の経 済 分析 一縮小 と再編 の論理 』. られ よ う。 そ こで,個 別 経 営 の 特徴 や 取 り組 み に. お い ては,資 本 調達 力 に基づ い た真珠. 養 殖業 一ブ リ類養殖 業 を中心 に 一」 小野征. (農林 統計 協会,1992,pp.201‑229)で. は企業的 な経営. つ いて 検 討 す る こ とが今後 の研 究 課 題 とな る と考. にお け るスケール エ コ ノ ミー の存在 が指 摘 され,小 野征. え られ る。. 一郎 「 前掲 論文」 『漁業 経 済研 究』(第41巻. ,第2号,. 1996)に お いて も,ブ リ類 養殖 を事例 に企 業型経 営 の優 位 性が指摘 され てい る。. 一190一.

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参照

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